JPH0246381B2 - - Google Patents
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- JPH0246381B2 JPH0246381B2 JP57124710A JP12471082A JPH0246381B2 JP H0246381 B2 JPH0246381 B2 JP H0246381B2 JP 57124710 A JP57124710 A JP 57124710A JP 12471082 A JP12471082 A JP 12471082A JP H0246381 B2 JPH0246381 B2 JP H0246381B2
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Description
本発明はアルミニウム亜鉛合金めつき鋼板を基
板としてその表面にプラスチツクフイルムが被覆
されたプラスチツクフイルム被覆鋼板に関するも
のである。 従来より鋼板の耐食性を向上したものとして鋼
板や亜鉛めつき鋼板の表面にプラスチツクフイル
ムを被覆したプラスチツクフイルム被覆鋼板が提
供されている。亜鉛めつき鋼板の表面にプラスチ
ツクフイルムを被覆したものは、亜鉛めつき鋼板
の表面をリン酸亜鉛系またはクロム酸系等で化成
処理した後、その化成処理層の表面に接着剤を介
してプラスチツクフイルムを被覆することにより
形成され、亜鉛めつき及び化成処理及び表面のフ
イルム被覆層によつて耐食性、耐候性の向上が図
られている。また、使用する接着剤としては、ク
ロム酸ストロンチウム、クロム酸カルシウム、ク
ロム酸バリウム、クロム酸亜鉛などのクロム酸イ
オンを持つクロメート系防錆顔料や、カルシウム
モリブデート、リン酸カルシウム、リン酸アルミ
ニウム、リン酸チタン、シアナミド鉛、鉛酸カル
シウム、塩基性クロム酸などの防錆顔料を接着剤
の不揮発分(樹脂固形分と全顔料の和)中に5〜
10重量%配合したものを使用することによつて亜
鉛めつき鋼板の耐食性をさらに向上している。 ところで、鋼板の表面にアルミニウム亜鉛合金
めつき層が形成されたアルミニウム亜鉛合金めつ
き鋼板は上記で使用した亜鉛めつき鋼板よりも耐
食性が優れていることが知られており、例えば特
公昭46−7161号公報に開示された亜鉛アルミニウ
ム被覆製品、特公昭53−22528号公報に開示され
た耐食性アルミニウム亜鉛被覆物とその製造方
法、特公昭54−8335号公報に開示された耐食性亜
鉛合金被覆鉄金属物品及びその製造方法、特公昭
56−44143号公報に開示された被覆物を有する鉄
基質製品及びその製法、特公昭57−11390号公報
に開示された熱間浸漬被覆による鉄ストランドの
改良された処理法などによれば、アルミニウム亜
鉛合金めつき鋼板は亜鉛めつき鋼板に比して2倍
から6倍の耐食性をもつていると言われている。
しかし乍ら、このアルミニウム亜鉛合金めつき鋼
板を基板として上記の方法によつてプラスチツク
フイルム被覆鋼板を形成した場合には、腐食性雰
囲気で使用すると表面に被覆したプラスチツクフ
イルムのふくれや剥がれが被覆鋼板の端面(被覆
鋼板の切り口)から発生するという欠点があり、
このふくれや剥がれは亜鉛めつき鋼板を基板とし
たものと比較すると著るしく劣るものであつた。
アルミニウム亜鉛合金めつき鋼板を基板としてプ
ラスチツクフイルム被覆鋼板を形成した場合にふ
くれや剥がれが生じ易いという理由は、アルミニ
ウム亜鉛合金めつき層はアルミニウムと亜鉛が均
一に分散せずアルミニウムが亜鉛よりも多く存在
している部分(アルミリツチ相)と、逆に亜鉛が
アルミニウムよりも多く存在している部分(亜鉛
リツチ相)に偏在し、かつ亜鉛リツチ相があたか
も蟻の巣状にアルミリツチ相と三次元方向にから
みあつた構造になつており、腐食性雰囲気下では
亜鉛リツチ相がアルミリツチ相に優先して腐食消
失し、それにより生じた水素ガスや腐食生成物が
プラスチツクフイルムを押し上げるものと思われ
る。すなわち、アルミニウム亜鉛合金めつき鋼板
の端面ではアルミリツチ相と端面の鉄、亜鉛リツ
チ相と端面の鉄でそれぞれ電池が形成されること
になり、各金属の電位が異なるために一方の亜鉛
リツチ相が先に腐食するものである。 本発明は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、アルミニウム亜鉛合金めつき鋼板を基板とし
て形成した場合においても表面に被覆したプラス
チツクフイルムが剥がれたり、またふくれたりす
ることがない耐食性に優れたプラスチツクフイル
ム被覆鋼板を提供することを目的とするものであ
る。 すなわち、本発明は溶融めつき法にてアルミニ
ウム亜鉛合金めつき層1が表面に形成されたアル
ミニウム亜鉛合金めつき鋼板2の表面に、アルミ
ニウム亜鉛合金めつき層1を化成処理した化成処
理層3を形成し、この化成処理層3の表面に、ク
ロム酸ストロンチウム又はクロム酸カルシウムの
少なくとも一方が接着剤の不揮発分に対して20〜
50重量%配合された接着剤4を介してプラスチツ
クフイルム5を被覆せしめて成ることを特徴とす
るプラスチツクフイルム被覆鋼板により上記目的
を達成したものである。 以下本発明を詳細に説明する。添付図に示すよ
うに鋼板8の表面には溶融めつき法で形成された
アルミニウム亜鉛合金めつき層1が形成してあ
る。このアルミニウム亜鉛合金めつき層(1)は上述
したようにアルミニウムが亜鉛よりも多く含まれ
ているアルミリツチ相6と亜鉛がアルミニウムよ
りも多く含まれている亜鉛リツチ相7とに分かれ
ており、亜鉛リツチ相7が蟻の巣状にアルミリツ
チ相6とからみあつている。アルミニウム亜鉛合
金めつき層1の成分としては何ら限定するもので
はないが、例えばAlが4〜75重量%、残りの大
半が亜鉛、さらにSi,Mg,Ce、Sn等の第三成分
を微量含有するものを使用することができ、Al
−Zn−Si合金、Al−Zn−Mg合金、Al−Zn−Ce
合金、Al−Zn−Sn合金等のめつきとして使用す
るものであり、特にAlが55重量%、Znが43.4重
量%、Siが1.6重量%含有したものを使用するの
が好ましい。このアルミニウム亜鉛合金めつき層
1の表面に、クロム酸系やリン酸亜鉛系の化成処
理を施して化成処理層3を形成する。化成処理は
スプレー、浸漬又はロール塗装法等によつて行な
うことができる。次に、化成処理層3の表面にク
ロム酸ストロンチウム又はクロム酸カルシウムが
接着剤の不揮発分に対して20〜50重量%配合され
た接着剤4を7〜15g/m2(乾燥状態)の割合で
塗装し、次いで180〜230℃の温度で焼付け乾燥し
た後、ただちにプラスチツクフイルム5を接着剤
4の表面に被せてロール等で押圧することによ
り、プラスチツクフイルム5を被覆するものであ
る。接着剤4としては、アクリル・エポキシ系、
アクリル・フエノール系、アクリル・エポキシ・
フエノール系、硬化型ウレタン系、無水マレイン
酸変性ポロプロピレン系、変性ポリエステル系な
どの接着剤を使用することができ、これらの接着
剤に上記クロム酸ストロンチウム、クロム酸カル
シウムを配合すると共に、酸化チタン等の体質顔
料や従来例で示した各種防錆顔料を適宜配合して
調製するようにしても良い。クロム酸ストロンチ
ウム、クロム酸カルシウムの防錆顔料の配合量
が、接着剤4の不揮発分に対して20重量%未満の
場合にはフイルム5のふくれ等を減少する効果が
小さいものであり、また50重量%を超える場合に
はフイルム5との密着性が劣るものである。ま
た、プラスチツクフイルム5としては、塩化ビニ
ルフイルム、ポリメチルメタクリレートフイル
ム、弗化ビニリデンフイルム、ポリエステルフイ
ルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレンフ
イルム等を使用することができる。これらのプラ
スチツクフイルム5と上記接着剤4とは接着性を
上げるためにそれぞれ対応して使用するものであ
り、例えば塩化ビニルフイルム、ポリメチルメタ
クリレートフイルムに対してはアクリル・エポキ
シ系接着剤、弗化ビニルフイルム、弗化ビニリデ
ンフイルムに対してはアクリル・フエノール・エ
ポキシ系接着剤、ポリエステルフイルムに対して
は硬化型ウレタン系接着剤、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリエチレンフイルムに対しては無水マレ
イン酸変性ポリプロピレン系接着剤を使用するの
が好ましい。このように接着剤4の表面にプラス
チツクフイルム5を全面に亘つて被覆してプラス
チツク被覆鋼板を得るものである。 しかして、このプラスチツク被覆鋼板の基板と
してアルミニウム亜鉛合金めつき鋼板2を用いる
ことにより、その表面のアルミニウム亜鉛合金め
つき層1で従来の亜鉛めつき鋼板を基板に用いた
ものに比して耐食性を上げることができるもので
あり、また表面のプラスチツクフイルム5で水等
の浸透を防止し、耐食性、耐候性及び耐水性を向
上することができるものである。さらに、アルミ
ニウム亜鉛合金めつき鋼板2とプラスチツクフイ
ルム5との間に介在させた接着剤4中にその不揮
発成分の20〜50重量%のクロム酸ストロンチウム
又はクロム酸カルシウムを配合することにより、
アルミニウム亜鉛合金めつき層1の腐食を防止
し、アルミニウム亜鉛合金めつき層1の亜鉛リツ
チ相7が腐食するのをおさえることができるもの
である。 上記のように本発明は、アルミニウム亜鉛合金
めつき鋼板の化成処理層の表面に、クロム酸スト
ロンチウム又はクロム酸カルシウムが接着剤の不
揮発分に対して20〜50重量%配合された接着剤を
介してプラスチツクフイルムを被覆したので、ア
ルミニウム亜鉛合金めつき鋼板を基板として耐食
性を上げることができる上に、多量のクロム酸ス
トロンチウム又はクロム酸カルシウムが配合され
た接着剤でアルミニウム亜鉛合金めつき層の亜鉛
リツチ相が腐食するのを減少することができて腐
食性雰囲気下においても表面のプラスチツクフイ
ルムがふくれたり、剥がれたりするのを防止する
ことができるものである。 以下本発明の実施例により詳述する。 <実施例1乃至4、比較例1乃至3> 板厚0.4mmのAl55重量%、Zn43.4重量%、Si1.6
重量%のアルミニウム亜鉛合金めつき鋼板(めつ
き目付150g/m2(両面)、めつき厚み片面20ミク
ロン)にクロム酸系化成処理液ボンデライト
1415A(日本パーカライジング社製)を被膜量が
150〜200mg/m2(乾燥状態)になるようにロール
塗装し、40〜50℃で乾燥させた。次に、形成され
た化成処理槽の表面に、アクリル共重合体20重量
部、エポキシ樹脂9.5重量部、アミン系硬化剤0.5
重量部、メチルイソブチルケトン70重量部から成
るアクリル・エポキシ系接着剤の不揮発分に対し
て次表に示す量のクロム酸ストロンチウムが配合
された接着剤を99〜11g/m2(乾燥状態)の範囲
で塗布し、次いで温度220℃にて60秒間焼付けを
し、すぐその後にポリメチルメタクリレート樹脂
フイルム(フイルム厚み75ミクロン、鐘ケ淵化学
工業製)をただちにロール圧下にて被覆しプラス
チツクフイルム被覆鋼板を得た。 <実施例 5,6> アクリル・エポキシ系接着剤の不揮発分に対し
て次表に示す量のクロム酸カルシウムが配合され
た接着剤を使用した他は実施例1と同様にしてプ
ラスチツクフイルム被覆鋼板を得た。 <従来例> 板厚0.4mmの亜鉛鉄板(Z−25)の表面に防錆
顔料を含有しないアクリル・エポキシ系接着剤を
塗布した他は実施例1と同様にしてプラスチツク
フイルム被覆鋼板を得た。 次に、実施例1乃至6、比較例1乃至3及び従
来例で得られたプラスチツクフイルム被覆鋼板の
密着性と端面での塗膜ふくれを測定した。なお、
密着性と端面での塗膜ふくれの評価は次のように
して行なつた。 密着性−塗膜の密着性は冷熱クロスカツトエリ
クセン法と、80℃温水クロスカツトエリクセン法
により評価した。冷熱クロスカツトエリクセン法
は5mm間隔で表面のプラスチツクフイルムにナイ
フで切込みを入れ7mm押し出し加工後、135℃×
1時間、室温水で23時間浸漬を1サイクルとする
強制剥離試験であり、また80℃温水クロスカツト
エリクセン法は5mmクロスカツトエリクセン7mm
押し出し加工後、80℃温水に8時間浸漬し、16時
間室温水に浸漬するのを1サイクルとして5サイ
クル後、強制剥離試験により密着性を評価したも
のである。そして、これらの結果を5点満点法
〔5点(優)→1点(劣)〕で判定した後総合し
て、◎…すべて5点、〇…一部4点あり、△…一
部2〜3点あり、×…一部1点あり、として表示
した。 端面の塗膜ふくれ−プラスチツクフイルム被覆
鋼板の端面を四方ともシールせず、裏面をポリエ
ステルテープでシールした50mm×100mmの大きさ
のプラスチツクフイルム被覆鋼板を塩水噴霧試験
機(JIS−K−5400,7,8)に暴露し、シール
していない端面からのふくれ、剥がれ状況、(以
下エツジクリープと呼ぶ)を評価した。エツジク
リープの評価は端部の最大ふくれ巾(mm)で表示
すると共にフイルムにナイフで対角線のクロスカ
ツトを入れ、この傷付部でのふくれ数と最大ふく
れ巾(mm)で表示した。結果を次表に示す。
板としてその表面にプラスチツクフイルムが被覆
されたプラスチツクフイルム被覆鋼板に関するも
のである。 従来より鋼板の耐食性を向上したものとして鋼
板や亜鉛めつき鋼板の表面にプラスチツクフイル
ムを被覆したプラスチツクフイルム被覆鋼板が提
供されている。亜鉛めつき鋼板の表面にプラスチ
ツクフイルムを被覆したものは、亜鉛めつき鋼板
の表面をリン酸亜鉛系またはクロム酸系等で化成
処理した後、その化成処理層の表面に接着剤を介
してプラスチツクフイルムを被覆することにより
形成され、亜鉛めつき及び化成処理及び表面のフ
イルム被覆層によつて耐食性、耐候性の向上が図
られている。また、使用する接着剤としては、ク
ロム酸ストロンチウム、クロム酸カルシウム、ク
ロム酸バリウム、クロム酸亜鉛などのクロム酸イ
オンを持つクロメート系防錆顔料や、カルシウム
モリブデート、リン酸カルシウム、リン酸アルミ
ニウム、リン酸チタン、シアナミド鉛、鉛酸カル
シウム、塩基性クロム酸などの防錆顔料を接着剤
の不揮発分(樹脂固形分と全顔料の和)中に5〜
10重量%配合したものを使用することによつて亜
鉛めつき鋼板の耐食性をさらに向上している。 ところで、鋼板の表面にアルミニウム亜鉛合金
めつき層が形成されたアルミニウム亜鉛合金めつ
き鋼板は上記で使用した亜鉛めつき鋼板よりも耐
食性が優れていることが知られており、例えば特
公昭46−7161号公報に開示された亜鉛アルミニウ
ム被覆製品、特公昭53−22528号公報に開示され
た耐食性アルミニウム亜鉛被覆物とその製造方
法、特公昭54−8335号公報に開示された耐食性亜
鉛合金被覆鉄金属物品及びその製造方法、特公昭
56−44143号公報に開示された被覆物を有する鉄
基質製品及びその製法、特公昭57−11390号公報
に開示された熱間浸漬被覆による鉄ストランドの
改良された処理法などによれば、アルミニウム亜
鉛合金めつき鋼板は亜鉛めつき鋼板に比して2倍
から6倍の耐食性をもつていると言われている。
しかし乍ら、このアルミニウム亜鉛合金めつき鋼
板を基板として上記の方法によつてプラスチツク
フイルム被覆鋼板を形成した場合には、腐食性雰
囲気で使用すると表面に被覆したプラスチツクフ
イルムのふくれや剥がれが被覆鋼板の端面(被覆
鋼板の切り口)から発生するという欠点があり、
このふくれや剥がれは亜鉛めつき鋼板を基板とし
たものと比較すると著るしく劣るものであつた。
アルミニウム亜鉛合金めつき鋼板を基板としてプ
ラスチツクフイルム被覆鋼板を形成した場合にふ
くれや剥がれが生じ易いという理由は、アルミニ
ウム亜鉛合金めつき層はアルミニウムと亜鉛が均
一に分散せずアルミニウムが亜鉛よりも多く存在
している部分(アルミリツチ相)と、逆に亜鉛が
アルミニウムよりも多く存在している部分(亜鉛
リツチ相)に偏在し、かつ亜鉛リツチ相があたか
も蟻の巣状にアルミリツチ相と三次元方向にから
みあつた構造になつており、腐食性雰囲気下では
亜鉛リツチ相がアルミリツチ相に優先して腐食消
失し、それにより生じた水素ガスや腐食生成物が
プラスチツクフイルムを押し上げるものと思われ
る。すなわち、アルミニウム亜鉛合金めつき鋼板
の端面ではアルミリツチ相と端面の鉄、亜鉛リツ
チ相と端面の鉄でそれぞれ電池が形成されること
になり、各金属の電位が異なるために一方の亜鉛
リツチ相が先に腐食するものである。 本発明は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、アルミニウム亜鉛合金めつき鋼板を基板とし
て形成した場合においても表面に被覆したプラス
チツクフイルムが剥がれたり、またふくれたりす
ることがない耐食性に優れたプラスチツクフイル
ム被覆鋼板を提供することを目的とするものであ
る。 すなわち、本発明は溶融めつき法にてアルミニ
ウム亜鉛合金めつき層1が表面に形成されたアル
ミニウム亜鉛合金めつき鋼板2の表面に、アルミ
ニウム亜鉛合金めつき層1を化成処理した化成処
理層3を形成し、この化成処理層3の表面に、ク
ロム酸ストロンチウム又はクロム酸カルシウムの
少なくとも一方が接着剤の不揮発分に対して20〜
50重量%配合された接着剤4を介してプラスチツ
クフイルム5を被覆せしめて成ることを特徴とす
るプラスチツクフイルム被覆鋼板により上記目的
を達成したものである。 以下本発明を詳細に説明する。添付図に示すよ
うに鋼板8の表面には溶融めつき法で形成された
アルミニウム亜鉛合金めつき層1が形成してあ
る。このアルミニウム亜鉛合金めつき層(1)は上述
したようにアルミニウムが亜鉛よりも多く含まれ
ているアルミリツチ相6と亜鉛がアルミニウムよ
りも多く含まれている亜鉛リツチ相7とに分かれ
ており、亜鉛リツチ相7が蟻の巣状にアルミリツ
チ相6とからみあつている。アルミニウム亜鉛合
金めつき層1の成分としては何ら限定するもので
はないが、例えばAlが4〜75重量%、残りの大
半が亜鉛、さらにSi,Mg,Ce、Sn等の第三成分
を微量含有するものを使用することができ、Al
−Zn−Si合金、Al−Zn−Mg合金、Al−Zn−Ce
合金、Al−Zn−Sn合金等のめつきとして使用す
るものであり、特にAlが55重量%、Znが43.4重
量%、Siが1.6重量%含有したものを使用するの
が好ましい。このアルミニウム亜鉛合金めつき層
1の表面に、クロム酸系やリン酸亜鉛系の化成処
理を施して化成処理層3を形成する。化成処理は
スプレー、浸漬又はロール塗装法等によつて行な
うことができる。次に、化成処理層3の表面にク
ロム酸ストロンチウム又はクロム酸カルシウムが
接着剤の不揮発分に対して20〜50重量%配合され
た接着剤4を7〜15g/m2(乾燥状態)の割合で
塗装し、次いで180〜230℃の温度で焼付け乾燥し
た後、ただちにプラスチツクフイルム5を接着剤
4の表面に被せてロール等で押圧することによ
り、プラスチツクフイルム5を被覆するものであ
る。接着剤4としては、アクリル・エポキシ系、
アクリル・フエノール系、アクリル・エポキシ・
フエノール系、硬化型ウレタン系、無水マレイン
酸変性ポロプロピレン系、変性ポリエステル系な
どの接着剤を使用することができ、これらの接着
剤に上記クロム酸ストロンチウム、クロム酸カル
シウムを配合すると共に、酸化チタン等の体質顔
料や従来例で示した各種防錆顔料を適宜配合して
調製するようにしても良い。クロム酸ストロンチ
ウム、クロム酸カルシウムの防錆顔料の配合量
が、接着剤4の不揮発分に対して20重量%未満の
場合にはフイルム5のふくれ等を減少する効果が
小さいものであり、また50重量%を超える場合に
はフイルム5との密着性が劣るものである。ま
た、プラスチツクフイルム5としては、塩化ビニ
ルフイルム、ポリメチルメタクリレートフイル
ム、弗化ビニリデンフイルム、ポリエステルフイ
ルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレンフ
イルム等を使用することができる。これらのプラ
スチツクフイルム5と上記接着剤4とは接着性を
上げるためにそれぞれ対応して使用するものであ
り、例えば塩化ビニルフイルム、ポリメチルメタ
クリレートフイルムに対してはアクリル・エポキ
シ系接着剤、弗化ビニルフイルム、弗化ビニリデ
ンフイルムに対してはアクリル・フエノール・エ
ポキシ系接着剤、ポリエステルフイルムに対して
は硬化型ウレタン系接着剤、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリエチレンフイルムに対しては無水マレ
イン酸変性ポリプロピレン系接着剤を使用するの
が好ましい。このように接着剤4の表面にプラス
チツクフイルム5を全面に亘つて被覆してプラス
チツク被覆鋼板を得るものである。 しかして、このプラスチツク被覆鋼板の基板と
してアルミニウム亜鉛合金めつき鋼板2を用いる
ことにより、その表面のアルミニウム亜鉛合金め
つき層1で従来の亜鉛めつき鋼板を基板に用いた
ものに比して耐食性を上げることができるもので
あり、また表面のプラスチツクフイルム5で水等
の浸透を防止し、耐食性、耐候性及び耐水性を向
上することができるものである。さらに、アルミ
ニウム亜鉛合金めつき鋼板2とプラスチツクフイ
ルム5との間に介在させた接着剤4中にその不揮
発成分の20〜50重量%のクロム酸ストロンチウム
又はクロム酸カルシウムを配合することにより、
アルミニウム亜鉛合金めつき層1の腐食を防止
し、アルミニウム亜鉛合金めつき層1の亜鉛リツ
チ相7が腐食するのをおさえることができるもの
である。 上記のように本発明は、アルミニウム亜鉛合金
めつき鋼板の化成処理層の表面に、クロム酸スト
ロンチウム又はクロム酸カルシウムが接着剤の不
揮発分に対して20〜50重量%配合された接着剤を
介してプラスチツクフイルムを被覆したので、ア
ルミニウム亜鉛合金めつき鋼板を基板として耐食
性を上げることができる上に、多量のクロム酸ス
トロンチウム又はクロム酸カルシウムが配合され
た接着剤でアルミニウム亜鉛合金めつき層の亜鉛
リツチ相が腐食するのを減少することができて腐
食性雰囲気下においても表面のプラスチツクフイ
ルムがふくれたり、剥がれたりするのを防止する
ことができるものである。 以下本発明の実施例により詳述する。 <実施例1乃至4、比較例1乃至3> 板厚0.4mmのAl55重量%、Zn43.4重量%、Si1.6
重量%のアルミニウム亜鉛合金めつき鋼板(めつ
き目付150g/m2(両面)、めつき厚み片面20ミク
ロン)にクロム酸系化成処理液ボンデライト
1415A(日本パーカライジング社製)を被膜量が
150〜200mg/m2(乾燥状態)になるようにロール
塗装し、40〜50℃で乾燥させた。次に、形成され
た化成処理槽の表面に、アクリル共重合体20重量
部、エポキシ樹脂9.5重量部、アミン系硬化剤0.5
重量部、メチルイソブチルケトン70重量部から成
るアクリル・エポキシ系接着剤の不揮発分に対し
て次表に示す量のクロム酸ストロンチウムが配合
された接着剤を99〜11g/m2(乾燥状態)の範囲
で塗布し、次いで温度220℃にて60秒間焼付けを
し、すぐその後にポリメチルメタクリレート樹脂
フイルム(フイルム厚み75ミクロン、鐘ケ淵化学
工業製)をただちにロール圧下にて被覆しプラス
チツクフイルム被覆鋼板を得た。 <実施例 5,6> アクリル・エポキシ系接着剤の不揮発分に対し
て次表に示す量のクロム酸カルシウムが配合され
た接着剤を使用した他は実施例1と同様にしてプ
ラスチツクフイルム被覆鋼板を得た。 <従来例> 板厚0.4mmの亜鉛鉄板(Z−25)の表面に防錆
顔料を含有しないアクリル・エポキシ系接着剤を
塗布した他は実施例1と同様にしてプラスチツク
フイルム被覆鋼板を得た。 次に、実施例1乃至6、比較例1乃至3及び従
来例で得られたプラスチツクフイルム被覆鋼板の
密着性と端面での塗膜ふくれを測定した。なお、
密着性と端面での塗膜ふくれの評価は次のように
して行なつた。 密着性−塗膜の密着性は冷熱クロスカツトエリ
クセン法と、80℃温水クロスカツトエリクセン法
により評価した。冷熱クロスカツトエリクセン法
は5mm間隔で表面のプラスチツクフイルムにナイ
フで切込みを入れ7mm押し出し加工後、135℃×
1時間、室温水で23時間浸漬を1サイクルとする
強制剥離試験であり、また80℃温水クロスカツト
エリクセン法は5mmクロスカツトエリクセン7mm
押し出し加工後、80℃温水に8時間浸漬し、16時
間室温水に浸漬するのを1サイクルとして5サイ
クル後、強制剥離試験により密着性を評価したも
のである。そして、これらの結果を5点満点法
〔5点(優)→1点(劣)〕で判定した後総合し
て、◎…すべて5点、〇…一部4点あり、△…一
部2〜3点あり、×…一部1点あり、として表示
した。 端面の塗膜ふくれ−プラスチツクフイルム被覆
鋼板の端面を四方ともシールせず、裏面をポリエ
ステルテープでシールした50mm×100mmの大きさ
のプラスチツクフイルム被覆鋼板を塩水噴霧試験
機(JIS−K−5400,7,8)に暴露し、シール
していない端面からのふくれ、剥がれ状況、(以
下エツジクリープと呼ぶ)を評価した。エツジク
リープの評価は端部の最大ふくれ巾(mm)で表示
すると共にフイルムにナイフで対角線のクロスカ
ツトを入れ、この傷付部でのふくれ数と最大ふく
れ巾(mm)で表示した。結果を次表に示す。
【表】
上表の結果から、接着剤中のクロム酸ストロン
チウム又はクロム酸カルシウムの含有量によつて
フイルム表面のふくれの数、大きさが大きく変化
することがわかり、比較例1,2のものにあつて
は密着性は良いがふくれが大きく、また比較例3
のものにあつては密着性が低下していることがわ
かる。一方、実施例のものにあつては密着性、ふ
くれ共に満足しているものであつた。
チウム又はクロム酸カルシウムの含有量によつて
フイルム表面のふくれの数、大きさが大きく変化
することがわかり、比較例1,2のものにあつて
は密着性は良いがふくれが大きく、また比較例3
のものにあつては密着性が低下していることがわ
かる。一方、実施例のものにあつては密着性、ふ
くれ共に満足しているものであつた。
添付図は本発明一実施例の一部切欠拡大断面図
であり、1はアルミニウム亜鉛合金めつき層、2
はアルミニウム亜鉛合金めつき鋼板、3は化成処
理層、4は接着剤、5はプラスチツクフイルム、
6はアルミリツチ相、7は亜鉛リツチ相、8は鋼
板である。
であり、1はアルミニウム亜鉛合金めつき層、2
はアルミニウム亜鉛合金めつき鋼板、3は化成処
理層、4は接着剤、5はプラスチツクフイルム、
6はアルミリツチ相、7は亜鉛リツチ相、8は鋼
板である。
Claims (1)
- 1 溶融めつき法にてアルミニウム亜鉛合金めつ
き層が表面に形成されたアルミニウム亜鉛合金め
つき鋼板の表面に、アルミニウム亜鉛合金めつき
層を化成処理した化成処理層を形成し、この化成
処理層の表面に、クロム酸ストロンチウム又はク
ロム酸カルシウムが接着剤の不揮発分に対して20
〜50重量%配合された接着剤を介してプラスチツ
クフイルムを被覆せしめて成ることを特徴とする
プラスチツクフイルム被覆鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12471082A JPS5914941A (ja) | 1982-07-16 | 1982-07-16 | プラスチツクフイルム被覆鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12471082A JPS5914941A (ja) | 1982-07-16 | 1982-07-16 | プラスチツクフイルム被覆鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5914941A JPS5914941A (ja) | 1984-01-25 |
| JPH0246381B2 true JPH0246381B2 (ja) | 1990-10-15 |
Family
ID=14892182
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12471082A Granted JPS5914941A (ja) | 1982-07-16 | 1982-07-16 | プラスチツクフイルム被覆鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5914941A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4743492A (en) * | 1986-06-20 | 1988-05-10 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Two layer coating system for polyvinyl fluoride coatings |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6051425B2 (ja) * | 1978-11-01 | 1985-11-13 | 大同鋼板株式会社 | 塩化ビニル塗膜鋼板及びその製造方法 |
| JPS5658859A (en) * | 1979-10-20 | 1981-05-22 | Nippon Steel Corp | Steel plate coated with vinyl chloride and its manufacture |
-
1982
- 1982-07-16 JP JP12471082A patent/JPS5914941A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5914941A (ja) | 1984-01-25 |
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