JPH02480B2 - - Google Patents
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- JPH02480B2 JPH02480B2 JP56061290A JP6129081A JPH02480B2 JP H02480 B2 JPH02480 B2 JP H02480B2 JP 56061290 A JP56061290 A JP 56061290A JP 6129081 A JP6129081 A JP 6129081A JP H02480 B2 JPH02480 B2 JP H02480B2
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- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H21/00—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
- D21H21/50—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by form
- D21H21/52—Additives of definite length or shape
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H19/00—Coated paper; Coating material
- D21H19/36—Coatings with pigments
- D21H19/44—Coatings with pigments characterised by the other ingredients, e.g. the binder or dispersing agent
- D21H19/56—Macromolecular organic compounds or oligomers thereof obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- D21H19/58—Polymers or oligomers of diolefins, aromatic vinyl monomers or unsaturated acids or derivatives thereof
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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Description
本発明は塗被加工紙の製造に使用される塗被組
成物の改良に関するものであつて、特定されたカ
オリンと重質炭酸カルシウムを顔料(塗被料)と
して併用すると共に、シアン化ビニル系モノマー
と他のモノマーとの乳化重合物たる共重合体エマ
ルジヨンを接着剤として使用した高固形分濃度の
塗被組成物に係る。 顔料と接着剤を含有する塗被組成物を、原紙に
塗布して乾燥することからなる塗被加工紙の製造
に於て、65〜82%といつた固形分濃度の高い塗被
組成物を塗工するブレードコーテイング法は、塗
被層の乾燥速度が速いため、乾燥に要する設備、
エネルギー、経費を節減できるばかりでなく、塗
被層が原紙の凹凸面にそつて移動する以前に固化
するため、優れた光沢度と平滑性を塗被加工紙に
付与できる利点を備えている。 しかしながら、かかる高固形分濃度を有する塗
被組成物の塗工は塗工に伴う種々の技術的問題点
及び得られる塗被加工紙の品質上の欠陥がいまだ
解決されておらず、工業的規模では殆んど実施さ
れていないのが実情である。例えば、固形分濃度
の高い塗被組成物に於て、その顔料成分をカオリ
ンだけで構成させた場合には、組成物の高剪断応
力下での粘度(以下、これを高剪断粘度と称す)
が高く、保水性も劣るので、塗工時にストリーク
やスクラツチなどの条跡トラブルが発生する。こ
のため、特公昭46−43244号では、2ミクロン以
下の粒子含有率を40%以下とした比較的平均粒子
径の大きい重質炭酸カルシウムを顔料として併用
することにより、組成物の高剪断粘度を低下させ
る提案がなされている。 ところが、この方法では重質炭酸カルシウムの
配合率を増加するに伴い塗被組成物の高剪断流動
性は改良されるものの、得られる塗被加工紙の光
沢度及び平滑性がそれにつれて低下するという問
題が出る。また、特開昭55−62296号に見られる
如く、粒度分布を規制した微粒の重質炭酸カルシ
ウムを単独に顔料成分として用いた高固形分濃度
の塗被組成物も知られているが、塗工適性は改良
されているものの、このものを塗工した塗被加工
紙は、微粒化したとはいえ、重質炭酸カルシウム
の粒子形状が立方体或いは実質的に球状にに近い
ものであるため、板状で平偏な形状を有するカオ
リンを用いて得られる光沢度及び平滑度は得られ
ていない。 つまり、従来知られている高固形分濃度の塗被
組成物は、塗工適性が比較的良好であれば、塗被
加工紙の品質に欠陥が生じやすく、高品質の塗被
加工紙が得られそうな塗被組成物は、塗工適性に
欠けるものであつた。 さらに、これら従来の高固形分濃度塗被組成物
の塗工によつて得られる塗被加工紙には、印刷適
性の点で重大な欠陥が認められる。即ち、高固形
分濃度であるがゆえに塗被後の乾燥工程における
塗被組成物中の接着剤の塗被層表面へのマイグレ
ーシヨンが著しく低下するため、得られた塗被加
工紙の印刷時のインキホールドアウト性が劣化し
てしまうことである。つまり、高固形分濃度にな
るにつれて、インキ吸収性が速く、インキホール
ドアウト性の劣つた塗被層となり、印刷前の白紙
の光沢度、平滑度はある程度良好であつても、印
刷後の印刷光沢、印刷平滑性が通常の固形分濃度
を有する塗被組成物を塗工して得られる塗被紙に
比べ、著しく劣化してしまうという重大な欠陥を
付随するものである。 本発明は高固形分濃度の塗被組成物に指摘され
る上記の如き欠点を解消すべく、特定された粒径
を有するカオリンと重質炭酸カルシウムを顔料と
して併用すると共に、シアン化ビニル系モノマー
と他のモノマーとの乳化重合物たる共重合体エマ
ルジヨンを接着剤として使用することにより、塗
工適性に優れ、しかも高品質の塗被加工紙を与え
得る高固形分濃度の塗被加工紙を提供するもので
ある。 すなわち、本発明に係る塗被組成物は、顔料と
接着剤を含有する高固形分濃度の塗被組成物に於
て、(a)顔料として1ミクロン以下の粒子含有率が
80wt%以上で、0.5ミクロン以下の粒子含有率が
50wt%以上であり、かつ固形分濃度71wt%の水
性スラリーに於ける剪断速度5000sec-1での粘度
が4.0×105ダインセンチメートル以下であるカオ
リンを全顔料の10〜80wt%、2ミクロン以下の
粒子含有率が70〜100wt%で、1ミクロン以下の
粒子含有率が55〜95wt%である重質炭酸カルシ
ウムを全顔料の20〜90wt%含有し、(b)接着剤と
してシアン化ビニル系モノマー3〜40重量部と他
のモノマー97〜60重量部との乳化重合から得られ
る共重合体エマルジヨンを全顔料の3〜20wt%
含有し、(c)固形分濃度が65〜80wt%であること
を特徴とする。 本発明の塗被組成物に於て、その顔料成分とし
て使用されるカオリンは、主として塗被加工紙の
光沢度及び平滑性に寄与する成分であつて、これ
には1ミクロン以下の粒子含有率が80wt%以上
で、0.5ミクロン以下の粒子含有率が50wt%以上
であり、しかも固形分濃度71wt%スラリーの剪
断速度5000sec-1に於ける高剪断粘度が4.0×105ダ
イン・センチメートル以下であるカオリンが使用
される。カオリンの使用量は全顔料の10〜80wt
%の範囲であることを可とし、10wt%未満では
塗被加工紙に充分な光沢度と平滑性を付与するこ
とができず、80wt%を越えると組成物の塗工適
性が悪化する。 上記のカオリンと共に顔料成分として使用され
る重質炭酸カルシウムは、主として塗被加工紙の
塗工適性に寄与する成分である。しかし、前掲の
特公昭46−43244号の如く、余り粗い重質炭酸カ
ルシウムを使用すると、塗工時にストリークやス
クラツチなどの条跡トラブルが発生しやすくなる
ばかりでなく、白紙の光沢度、平滑性、さらには
印刷後のインキ光沢も低下するため、本発明では
2ミクロン以下の粒子含有率が70〜100wt%、好
ましくは80〜100wt%であり、1ミクロン以下の
粒子含有率が55〜95wt%、好ましくは60〜95wt
%である微細な重質炭酸カルシウムを使用する。
重質炭酸カルシウムの使用量は全重量の20〜
90wt%の範囲にあり、20wt%未満では組成物の
高剪断粘度が増大して塗工時にトラブルが発生
し、90wt%を越えた場合は塗被加工紙の光沢及
び平滑性が悪化し印刷後のインキ光沢も低下す
る。 本発明の塗被組成物では、その顔料成分が上記
したカオリンと重質炭酸カルシウムで構成される
のが最も一般的であるが、必要に応じて他の顔料
成分を、例えば軽質炭酸カルシウム、サチンホワ
イト、二酸化チタン、亜硫酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、タルク、硫酸バリウム、酸化亜
鉛、硫酸カルシウム、プラスチツクスピグメント
などを配合することができる。しかし、それらの
配合量は全顔料の50wt%以下に抑えるべきであ
つて、一般的には20wt%以下であることが好ま
しい。 なお、上記特定の粒子含有率及び高剪断粘度を
有するカオリン以外の通常のカオリンを配合する
こともでき、例えば1ミクロン以下の粒子含有率
が50wt%以上のカオリンであれば、全顔料の
60wt%程度まで配合することができる。 本発明の塗被組成物に於て、その接着剤成分と
してはシアン化ビニル系モノマーと他のモノマー
との乳化重合物たる共重合体エマルジヨンが使用
される。この共重合体エマルジヨンは、主として
塗被加工紙の印刷適性に寄与する成分であるが、
3〜40重量部のシアン化ビニル系モノマーと、0
〜45重量部の脂肪族共役ジオレフイン系モノマー
と、0〜15重量部のエチレン系不飽和カルボン酸
モノマーと、0〜97重量部の共重合可能なモノオ
レフイン系モノマーを常法通り乳化重合させて得
られるが、乳化重合に際しては各モノマーを一括
して反応系に添加してもよく、また各モノマー毎
に順次添加しても差支えない。さらには、乳化共
重合を多段階に行なつて、例えば異質二重構造を
持つた共重合体を得ることもできる。 上記した各モノマーに於て、シアン化ビニル系
モノマーとしては、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α
−エチルアクリロニトリルのような脂肪族不飽和
ニトリル類が使用できる。脂肪族共役ジオレフイ
ン系モノマーとしては、1、3−ブタジエン、イ
ソプレン、2−メチル−1、3−ブタジエン、
2、3−ジメチル−1、3−ブタジエン、2−ク
ロル−1、3−ブタジエンなどが挙げられる。ま
たエチレン系不飽和カルボン酸モノマーとしては
アクリル酸、メタクリル酸などのモノカルボン酸
及びフマール酸、イタコン酸、マレイン酸などの
ジカルボン酸が例示できる。そしてこれらの各モ
ノマーと共重合可能なモノオレフイン系モノマー
としてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル
モノマー、メチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタクリレ
ート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレート、ジメチルフマレート、ジエチ
ルフマレート、ジエチルマレート、ジメチルマレ
ート、ジメチルイタコネート、モノメチルフマレ
ート、モノエチルフマレートなどの不飽和カルボ
ン酸アルキルエステル、β−ヒドロキシエチルア
クリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルア
クリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、
3−クロル−2−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、ジ−(エチレングリコール)マレート、ジ−
(エチレングリコール)イタコネート、2−ヒド
ロキシエチルマレート、ビス(ヒドロキシエチ
ル)マレート、2−ヒドロキシエチルメチルフマ
レートなどのヒドロキシアルキル基有モノマー、
さらには酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリルアミ
ド、エチレンなどの慣性モノマーが挙げられる。 本発明の共重合体エマルジヨンを得るに当り、
シアン化ビニル系モノマーは全モノマーの3〜
40wt%、好ましくは5〜30wt%使用することを
可とする。3wt%未満で塗被加工紙に充分な印刷
適性を付与できず、逆に40wt%を越えると安定
性が低下して、塗被組成物の塗工適性が損われる
からである。脂肪族共役ジオレフイン系モノマー
は必須モノマー成分ではないが、全モノマーの10
〜40wt%の範囲で使用することが好ましい。し
かし、45wt%を越える量の使用は塗被加工紙の
耐水性を劣化させる虞れが出るので、このモノマ
ー成分の使用量は全モノマーの45wt%以下とす
べきである。エチレン系不飽和カルボン酸モノマ
ーも必須モノマー成分ではないが、この成分を使
用すると共重合体エマルジヨンの安定性が向上す
るので、好ましくは全モノマーの0.2〜10wt%の
範囲で使用される。但し、このモノマー成分が全
モノマーの15wt%を越えると、得られる共重合
体エマルジヨンの粘度が高くなるので、使用量は
15wt%以下であることを可とする。共重合可能
なモノオレフイン系モノマーも本発明にとつて必
ずしも必須成分ではないが、全モノマーの97wt
%以下、好ましくは20〜84.4wt%の範囲で使用さ
れる。97wt%を越える量でこのモノオレフイン
系モノマーを使用することは塗被加工紙の印刷適
性を劣化させるので避けるべきである。 記述した通り、本発明の共重合体エマルジヨン
は通常の乳化重合法で調製可能であつて、乳化剤
にも通常のものが使用できる。しかし、塗被加工
紙の耐水性に悪影響が及ばないよう乳化剤の使用
量は全モノマーの2wt%以下とするのが好まし
い。また乳化重合を行なわせるにあたつて、常用
の重合開始剤、電解質、重合促進剤、連鎖移動剤
およびキレート剤などを使用できることはもちろ
んである。 使用モノマーの如何および乳化重合法の如何を
問わず、本発明の共重合体エマルジヨンの平気粒
子径は0.08〜0.5ミクロン、好ましくは0.1〜0.3ミ
クロンの範囲にあることが好ましい。 上記した共重合体エマルジヨンは本発明の塗被
組成物の接着剤として使用されるが、その使用量
は固形分換算で塗被組成物中の全顔料の3〜
20wt%の範囲が適当である。3wt%未満では塗被
加工紙に所望の光沢度と平滑性を与えることがで
きず、20wt%を越えると、塗被加工紙の仕上げ
工程でその平滑性が低下する必要がある。本発明
の塗被組成物に於いては、上記の共重合体エマル
ジヨンと一般の塗被組成物用接着剤及び増粘剤、
保水剤、流動変性剤との併用を妨げない。併用可
能なものとしては、例えばカゼイン、大豆蛋白、
石油蛋白などの蛋白質系接着剤、酸化澱粉、エー
テル化澱粉、エステル化澱粉、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体と澱粉との反応物などの澱粉系
接着剤、スチレン−ブタジエン系、スチレン−ア
クリル系、酢ビ−アクリル系、エチレン−酢ビ
系、ブタジエン−メチルメタクリル系、酢ビ−ブ
チルアクリレート系の各共重合体およびポリ酢酸
ビニルなどのアルカリ感応性又はアルカリ非感応
性接着剤、さらにはポリビニルアルコール、無水
マレイン酸−スチレン共重合体、イソブテン−無
水マレイン酸共重合体、アクリル酸−メチルメタ
クリレート系共重合体などの所謂水溶性接着剤及
びアルギン酸ナトリウム、グアガム、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロ
ースなどの繊維素系の誘導体、接着剤のカオリン
化物といつた増粘剤、保水剤、流動変性剤が例示
できる。しかし、これらの接着剤などを使用する
場合はその使用量を本発明の共重合体エマルジヨ
ンの等量以下とすることが好ましい。 本発明の塗被組成物は既述の如きカオリンと重
質炭酸カルシウムを顔料として含有し、記述した
共重合体エマルジヨンを接着剤として含有し、そ
して固形分濃度が65〜80wt%であることで特徴
付けらるが、この塗被組成物には必要に応じて分
散剤、消泡剤、染料、滑材、耐水化剤などの各種
助剤を適宜配合することができる。 本発明において用いられるシアン化ビニル系モ
ノマーを3〜40重量部含有する既述の共重合体エ
マルジヨンは、特開昭50−94034号に記載の如く、
固形分濃度が50wt%前後である通常の塗被組成
物に用いても得られる塗被加工紙の印刷後のイン
キ光沢を改良する傾向にある。しかしながら、本
発明の如く固形分濃度が65wt%以上という高濃
度で、しかも特定の顔料を併用する塗被組成物に
用いて、はじめて印刷適性の著しい改良効果を発
揮するものである。なお、本発明の共重合体エマ
ルジヨンを特定の顔料を含有しないで単に高い固
形分濃度のみを有する塗被組成物に用いても本発
明の如き改良効果は得られず、高固形分濃度の塗
被組成物を塗工する際の重大欠陥の一つである得
られる塗被加工紙の印刷後のインキ光沢不良は全
く改良され得ないものである。 本発明の塗被組成物が塗工される原紙としては
高歩留パルプ又はメカニカルパルプを用いて酸性
又は中性で抄紙された中質コート用原紙及び漂白
パルプを用いた上質コート用原紙が用いられ、こ
れらの原紙の片面又は両面に、片面での塗被量が
4〜30g/m2の適量になるように、オンマシンあ
るいはオフマシンでブレードコーテイングされ
る。ブレードコーターとしてはブレードがベベル
型もしくはベント型のコーター、ビルブレード、
ツインブレード、ロツドブレード、シヨートドウ
エル、チヤンプレツクスなどの各種ブレードコー
ターが好ましく用いられる。 本発明の塗被組成物を塗工して得られる塗被加
工紙は、スーパーキヤレンダー、グロスキヤレン
ダーなどの仕上げ装置を経て製品化された場合に
本発明の塗被組成物の優れた特性が顕著に発揮さ
れるが、軽い仕上げ処理又は仕上げ処理なしにマ
ツト調の塗被加工紙としても使用できる。そして
塗被加工紙に対する印刷方式はオフセツト印刷、
グラビア印刷、活版印刷、フレキソ印刷の何れ而
もが採用可能であり、枚葉又は巻取りの何れでも
使用可能である。 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によつて限定
されるものではない。なお、実施例において示す
部および%は特に記載のない限り重量部及び重量
%を意味する。 共重合体エマルジヨンの調製 耐圧反応容器に水95部、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム1.5部、ドデシルメルカプタン
0.2部、炭酸ナトリウム0.4部、過硫酸カリウム0.8
部を添加撹拌し、その後第一段階の乳化共重合と
して第1表に示すような単量体を第1表に示すよ
うな割合で仕込み60℃に加温し重合させ、重合転
化率が85%に達した後第二段階として第1表に示
すような単量体を第1表に示すような割合で添加
し重合を完結させ、異質二重構造を有する共重合
体エマルジヨンA、E、F、Iを調製した。な
お、エマルジヨンB、C、G、Hは第一段階で全
単量体を仕込み重合させることによつて調製し
た。 またDのアルカリ感応性エマルジヨンは、滴下
漏斗及びかきまぜ機を備えた耐圧重合容器に、水
70部、平均粒径250Åの種ラテツクス(スチレン
96%、アクリル酸4%から成るスチレン−アクリ
ル酸共重合体エマルジヨン)0.8部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部、エチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム0.05部を仕込み、90℃に
加熱した。次いで容器内を窒素置換したのち、減
圧にし第1表の上段に示すような単量体混合物と
tert−ドデシルメルカプタン0.3部、水50部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部、水酸
化ナトリウム0.15部、過硫酸カリウム0.5部から
成る溶液を同時に滴下し、温度を90℃に維持しな
がら、6時間で滴下を完了した。このようにし
て、平均粒径0.17ミクロン、PH4.0、転化率99.0%
の水性分散液を得た。 次にこの水性分散液中に第1表の下段に示す単
量体混合物と水24部、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム0.017部、過硫酸カリウム0.07部か
ら成る溶液とを同時に滴下し、温度を85℃に維持
し、3時間で滴下を完了した。このようにして、
平均粒径0.2ミクロン、PH3.2、転化率99.5%のア
ルカリ感応性エマルジヨンDを得た。
成物の改良に関するものであつて、特定されたカ
オリンと重質炭酸カルシウムを顔料(塗被料)と
して併用すると共に、シアン化ビニル系モノマー
と他のモノマーとの乳化重合物たる共重合体エマ
ルジヨンを接着剤として使用した高固形分濃度の
塗被組成物に係る。 顔料と接着剤を含有する塗被組成物を、原紙に
塗布して乾燥することからなる塗被加工紙の製造
に於て、65〜82%といつた固形分濃度の高い塗被
組成物を塗工するブレードコーテイング法は、塗
被層の乾燥速度が速いため、乾燥に要する設備、
エネルギー、経費を節減できるばかりでなく、塗
被層が原紙の凹凸面にそつて移動する以前に固化
するため、優れた光沢度と平滑性を塗被加工紙に
付与できる利点を備えている。 しかしながら、かかる高固形分濃度を有する塗
被組成物の塗工は塗工に伴う種々の技術的問題点
及び得られる塗被加工紙の品質上の欠陥がいまだ
解決されておらず、工業的規模では殆んど実施さ
れていないのが実情である。例えば、固形分濃度
の高い塗被組成物に於て、その顔料成分をカオリ
ンだけで構成させた場合には、組成物の高剪断応
力下での粘度(以下、これを高剪断粘度と称す)
が高く、保水性も劣るので、塗工時にストリーク
やスクラツチなどの条跡トラブルが発生する。こ
のため、特公昭46−43244号では、2ミクロン以
下の粒子含有率を40%以下とした比較的平均粒子
径の大きい重質炭酸カルシウムを顔料として併用
することにより、組成物の高剪断粘度を低下させ
る提案がなされている。 ところが、この方法では重質炭酸カルシウムの
配合率を増加するに伴い塗被組成物の高剪断流動
性は改良されるものの、得られる塗被加工紙の光
沢度及び平滑性がそれにつれて低下するという問
題が出る。また、特開昭55−62296号に見られる
如く、粒度分布を規制した微粒の重質炭酸カルシ
ウムを単独に顔料成分として用いた高固形分濃度
の塗被組成物も知られているが、塗工適性は改良
されているものの、このものを塗工した塗被加工
紙は、微粒化したとはいえ、重質炭酸カルシウム
の粒子形状が立方体或いは実質的に球状にに近い
ものであるため、板状で平偏な形状を有するカオ
リンを用いて得られる光沢度及び平滑度は得られ
ていない。 つまり、従来知られている高固形分濃度の塗被
組成物は、塗工適性が比較的良好であれば、塗被
加工紙の品質に欠陥が生じやすく、高品質の塗被
加工紙が得られそうな塗被組成物は、塗工適性に
欠けるものであつた。 さらに、これら従来の高固形分濃度塗被組成物
の塗工によつて得られる塗被加工紙には、印刷適
性の点で重大な欠陥が認められる。即ち、高固形
分濃度であるがゆえに塗被後の乾燥工程における
塗被組成物中の接着剤の塗被層表面へのマイグレ
ーシヨンが著しく低下するため、得られた塗被加
工紙の印刷時のインキホールドアウト性が劣化し
てしまうことである。つまり、高固形分濃度にな
るにつれて、インキ吸収性が速く、インキホール
ドアウト性の劣つた塗被層となり、印刷前の白紙
の光沢度、平滑度はある程度良好であつても、印
刷後の印刷光沢、印刷平滑性が通常の固形分濃度
を有する塗被組成物を塗工して得られる塗被紙に
比べ、著しく劣化してしまうという重大な欠陥を
付随するものである。 本発明は高固形分濃度の塗被組成物に指摘され
る上記の如き欠点を解消すべく、特定された粒径
を有するカオリンと重質炭酸カルシウムを顔料と
して併用すると共に、シアン化ビニル系モノマー
と他のモノマーとの乳化重合物たる共重合体エマ
ルジヨンを接着剤として使用することにより、塗
工適性に優れ、しかも高品質の塗被加工紙を与え
得る高固形分濃度の塗被加工紙を提供するもので
ある。 すなわち、本発明に係る塗被組成物は、顔料と
接着剤を含有する高固形分濃度の塗被組成物に於
て、(a)顔料として1ミクロン以下の粒子含有率が
80wt%以上で、0.5ミクロン以下の粒子含有率が
50wt%以上であり、かつ固形分濃度71wt%の水
性スラリーに於ける剪断速度5000sec-1での粘度
が4.0×105ダインセンチメートル以下であるカオ
リンを全顔料の10〜80wt%、2ミクロン以下の
粒子含有率が70〜100wt%で、1ミクロン以下の
粒子含有率が55〜95wt%である重質炭酸カルシ
ウムを全顔料の20〜90wt%含有し、(b)接着剤と
してシアン化ビニル系モノマー3〜40重量部と他
のモノマー97〜60重量部との乳化重合から得られ
る共重合体エマルジヨンを全顔料の3〜20wt%
含有し、(c)固形分濃度が65〜80wt%であること
を特徴とする。 本発明の塗被組成物に於て、その顔料成分とし
て使用されるカオリンは、主として塗被加工紙の
光沢度及び平滑性に寄与する成分であつて、これ
には1ミクロン以下の粒子含有率が80wt%以上
で、0.5ミクロン以下の粒子含有率が50wt%以上
であり、しかも固形分濃度71wt%スラリーの剪
断速度5000sec-1に於ける高剪断粘度が4.0×105ダ
イン・センチメートル以下であるカオリンが使用
される。カオリンの使用量は全顔料の10〜80wt
%の範囲であることを可とし、10wt%未満では
塗被加工紙に充分な光沢度と平滑性を付与するこ
とができず、80wt%を越えると組成物の塗工適
性が悪化する。 上記のカオリンと共に顔料成分として使用され
る重質炭酸カルシウムは、主として塗被加工紙の
塗工適性に寄与する成分である。しかし、前掲の
特公昭46−43244号の如く、余り粗い重質炭酸カ
ルシウムを使用すると、塗工時にストリークやス
クラツチなどの条跡トラブルが発生しやすくなる
ばかりでなく、白紙の光沢度、平滑性、さらには
印刷後のインキ光沢も低下するため、本発明では
2ミクロン以下の粒子含有率が70〜100wt%、好
ましくは80〜100wt%であり、1ミクロン以下の
粒子含有率が55〜95wt%、好ましくは60〜95wt
%である微細な重質炭酸カルシウムを使用する。
重質炭酸カルシウムの使用量は全重量の20〜
90wt%の範囲にあり、20wt%未満では組成物の
高剪断粘度が増大して塗工時にトラブルが発生
し、90wt%を越えた場合は塗被加工紙の光沢及
び平滑性が悪化し印刷後のインキ光沢も低下す
る。 本発明の塗被組成物では、その顔料成分が上記
したカオリンと重質炭酸カルシウムで構成される
のが最も一般的であるが、必要に応じて他の顔料
成分を、例えば軽質炭酸カルシウム、サチンホワ
イト、二酸化チタン、亜硫酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、タルク、硫酸バリウム、酸化亜
鉛、硫酸カルシウム、プラスチツクスピグメント
などを配合することができる。しかし、それらの
配合量は全顔料の50wt%以下に抑えるべきであ
つて、一般的には20wt%以下であることが好ま
しい。 なお、上記特定の粒子含有率及び高剪断粘度を
有するカオリン以外の通常のカオリンを配合する
こともでき、例えば1ミクロン以下の粒子含有率
が50wt%以上のカオリンであれば、全顔料の
60wt%程度まで配合することができる。 本発明の塗被組成物に於て、その接着剤成分と
してはシアン化ビニル系モノマーと他のモノマー
との乳化重合物たる共重合体エマルジヨンが使用
される。この共重合体エマルジヨンは、主として
塗被加工紙の印刷適性に寄与する成分であるが、
3〜40重量部のシアン化ビニル系モノマーと、0
〜45重量部の脂肪族共役ジオレフイン系モノマー
と、0〜15重量部のエチレン系不飽和カルボン酸
モノマーと、0〜97重量部の共重合可能なモノオ
レフイン系モノマーを常法通り乳化重合させて得
られるが、乳化重合に際しては各モノマーを一括
して反応系に添加してもよく、また各モノマー毎
に順次添加しても差支えない。さらには、乳化共
重合を多段階に行なつて、例えば異質二重構造を
持つた共重合体を得ることもできる。 上記した各モノマーに於て、シアン化ビニル系
モノマーとしては、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α
−エチルアクリロニトリルのような脂肪族不飽和
ニトリル類が使用できる。脂肪族共役ジオレフイ
ン系モノマーとしては、1、3−ブタジエン、イ
ソプレン、2−メチル−1、3−ブタジエン、
2、3−ジメチル−1、3−ブタジエン、2−ク
ロル−1、3−ブタジエンなどが挙げられる。ま
たエチレン系不飽和カルボン酸モノマーとしては
アクリル酸、メタクリル酸などのモノカルボン酸
及びフマール酸、イタコン酸、マレイン酸などの
ジカルボン酸が例示できる。そしてこれらの各モ
ノマーと共重合可能なモノオレフイン系モノマー
としてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル
モノマー、メチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタクリレ
ート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレート、ジメチルフマレート、ジエチ
ルフマレート、ジエチルマレート、ジメチルマレ
ート、ジメチルイタコネート、モノメチルフマレ
ート、モノエチルフマレートなどの不飽和カルボ
ン酸アルキルエステル、β−ヒドロキシエチルア
クリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルア
クリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、
3−クロル−2−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、ジ−(エチレングリコール)マレート、ジ−
(エチレングリコール)イタコネート、2−ヒド
ロキシエチルマレート、ビス(ヒドロキシエチ
ル)マレート、2−ヒドロキシエチルメチルフマ
レートなどのヒドロキシアルキル基有モノマー、
さらには酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリルアミ
ド、エチレンなどの慣性モノマーが挙げられる。 本発明の共重合体エマルジヨンを得るに当り、
シアン化ビニル系モノマーは全モノマーの3〜
40wt%、好ましくは5〜30wt%使用することを
可とする。3wt%未満で塗被加工紙に充分な印刷
適性を付与できず、逆に40wt%を越えると安定
性が低下して、塗被組成物の塗工適性が損われる
からである。脂肪族共役ジオレフイン系モノマー
は必須モノマー成分ではないが、全モノマーの10
〜40wt%の範囲で使用することが好ましい。し
かし、45wt%を越える量の使用は塗被加工紙の
耐水性を劣化させる虞れが出るので、このモノマ
ー成分の使用量は全モノマーの45wt%以下とす
べきである。エチレン系不飽和カルボン酸モノマ
ーも必須モノマー成分ではないが、この成分を使
用すると共重合体エマルジヨンの安定性が向上す
るので、好ましくは全モノマーの0.2〜10wt%の
範囲で使用される。但し、このモノマー成分が全
モノマーの15wt%を越えると、得られる共重合
体エマルジヨンの粘度が高くなるので、使用量は
15wt%以下であることを可とする。共重合可能
なモノオレフイン系モノマーも本発明にとつて必
ずしも必須成分ではないが、全モノマーの97wt
%以下、好ましくは20〜84.4wt%の範囲で使用さ
れる。97wt%を越える量でこのモノオレフイン
系モノマーを使用することは塗被加工紙の印刷適
性を劣化させるので避けるべきである。 記述した通り、本発明の共重合体エマルジヨン
は通常の乳化重合法で調製可能であつて、乳化剤
にも通常のものが使用できる。しかし、塗被加工
紙の耐水性に悪影響が及ばないよう乳化剤の使用
量は全モノマーの2wt%以下とするのが好まし
い。また乳化重合を行なわせるにあたつて、常用
の重合開始剤、電解質、重合促進剤、連鎖移動剤
およびキレート剤などを使用できることはもちろ
んである。 使用モノマーの如何および乳化重合法の如何を
問わず、本発明の共重合体エマルジヨンの平気粒
子径は0.08〜0.5ミクロン、好ましくは0.1〜0.3ミ
クロンの範囲にあることが好ましい。 上記した共重合体エマルジヨンは本発明の塗被
組成物の接着剤として使用されるが、その使用量
は固形分換算で塗被組成物中の全顔料の3〜
20wt%の範囲が適当である。3wt%未満では塗被
加工紙に所望の光沢度と平滑性を与えることがで
きず、20wt%を越えると、塗被加工紙の仕上げ
工程でその平滑性が低下する必要がある。本発明
の塗被組成物に於いては、上記の共重合体エマル
ジヨンと一般の塗被組成物用接着剤及び増粘剤、
保水剤、流動変性剤との併用を妨げない。併用可
能なものとしては、例えばカゼイン、大豆蛋白、
石油蛋白などの蛋白質系接着剤、酸化澱粉、エー
テル化澱粉、エステル化澱粉、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体と澱粉との反応物などの澱粉系
接着剤、スチレン−ブタジエン系、スチレン−ア
クリル系、酢ビ−アクリル系、エチレン−酢ビ
系、ブタジエン−メチルメタクリル系、酢ビ−ブ
チルアクリレート系の各共重合体およびポリ酢酸
ビニルなどのアルカリ感応性又はアルカリ非感応
性接着剤、さらにはポリビニルアルコール、無水
マレイン酸−スチレン共重合体、イソブテン−無
水マレイン酸共重合体、アクリル酸−メチルメタ
クリレート系共重合体などの所謂水溶性接着剤及
びアルギン酸ナトリウム、グアガム、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロ
ースなどの繊維素系の誘導体、接着剤のカオリン
化物といつた増粘剤、保水剤、流動変性剤が例示
できる。しかし、これらの接着剤などを使用する
場合はその使用量を本発明の共重合体エマルジヨ
ンの等量以下とすることが好ましい。 本発明の塗被組成物は既述の如きカオリンと重
質炭酸カルシウムを顔料として含有し、記述した
共重合体エマルジヨンを接着剤として含有し、そ
して固形分濃度が65〜80wt%であることで特徴
付けらるが、この塗被組成物には必要に応じて分
散剤、消泡剤、染料、滑材、耐水化剤などの各種
助剤を適宜配合することができる。 本発明において用いられるシアン化ビニル系モ
ノマーを3〜40重量部含有する既述の共重合体エ
マルジヨンは、特開昭50−94034号に記載の如く、
固形分濃度が50wt%前後である通常の塗被組成
物に用いても得られる塗被加工紙の印刷後のイン
キ光沢を改良する傾向にある。しかしながら、本
発明の如く固形分濃度が65wt%以上という高濃
度で、しかも特定の顔料を併用する塗被組成物に
用いて、はじめて印刷適性の著しい改良効果を発
揮するものである。なお、本発明の共重合体エマ
ルジヨンを特定の顔料を含有しないで単に高い固
形分濃度のみを有する塗被組成物に用いても本発
明の如き改良効果は得られず、高固形分濃度の塗
被組成物を塗工する際の重大欠陥の一つである得
られる塗被加工紙の印刷後のインキ光沢不良は全
く改良され得ないものである。 本発明の塗被組成物が塗工される原紙としては
高歩留パルプ又はメカニカルパルプを用いて酸性
又は中性で抄紙された中質コート用原紙及び漂白
パルプを用いた上質コート用原紙が用いられ、こ
れらの原紙の片面又は両面に、片面での塗被量が
4〜30g/m2の適量になるように、オンマシンあ
るいはオフマシンでブレードコーテイングされ
る。ブレードコーターとしてはブレードがベベル
型もしくはベント型のコーター、ビルブレード、
ツインブレード、ロツドブレード、シヨートドウ
エル、チヤンプレツクスなどの各種ブレードコー
ターが好ましく用いられる。 本発明の塗被組成物を塗工して得られる塗被加
工紙は、スーパーキヤレンダー、グロスキヤレン
ダーなどの仕上げ装置を経て製品化された場合に
本発明の塗被組成物の優れた特性が顕著に発揮さ
れるが、軽い仕上げ処理又は仕上げ処理なしにマ
ツト調の塗被加工紙としても使用できる。そして
塗被加工紙に対する印刷方式はオフセツト印刷、
グラビア印刷、活版印刷、フレキソ印刷の何れ而
もが採用可能であり、枚葉又は巻取りの何れでも
使用可能である。 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によつて限定
されるものではない。なお、実施例において示す
部および%は特に記載のない限り重量部及び重量
%を意味する。 共重合体エマルジヨンの調製 耐圧反応容器に水95部、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム1.5部、ドデシルメルカプタン
0.2部、炭酸ナトリウム0.4部、過硫酸カリウム0.8
部を添加撹拌し、その後第一段階の乳化共重合と
して第1表に示すような単量体を第1表に示すよ
うな割合で仕込み60℃に加温し重合させ、重合転
化率が85%に達した後第二段階として第1表に示
すような単量体を第1表に示すような割合で添加
し重合を完結させ、異質二重構造を有する共重合
体エマルジヨンA、E、F、Iを調製した。な
お、エマルジヨンB、C、G、Hは第一段階で全
単量体を仕込み重合させることによつて調製し
た。 またDのアルカリ感応性エマルジヨンは、滴下
漏斗及びかきまぜ機を備えた耐圧重合容器に、水
70部、平均粒径250Åの種ラテツクス(スチレン
96%、アクリル酸4%から成るスチレン−アクリ
ル酸共重合体エマルジヨン)0.8部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部、エチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム0.05部を仕込み、90℃に
加熱した。次いで容器内を窒素置換したのち、減
圧にし第1表の上段に示すような単量体混合物と
tert−ドデシルメルカプタン0.3部、水50部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部、水酸
化ナトリウム0.15部、過硫酸カリウム0.5部から
成る溶液を同時に滴下し、温度を90℃に維持しな
がら、6時間で滴下を完了した。このようにし
て、平均粒径0.17ミクロン、PH4.0、転化率99.0%
の水性分散液を得た。 次にこの水性分散液中に第1表の下段に示す単
量体混合物と水24部、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム0.017部、過硫酸カリウム0.07部か
ら成る溶液とを同時に滴下し、温度を85℃に維持
し、3時間で滴下を完了した。このようにして、
平均粒径0.2ミクロン、PH3.2、転化率99.5%のア
ルカリ感応性エマルジヨンDを得た。
【表】
実施例1〜3及び比較例1〜10
ストングラインドパルプ35部、針葉樹晒クラフ
トパルプ40部および広葉樹晒クラフトパルプ25部
から成るパルプ組成(いずれも絶乾パルプの重量
部)にサイズ剤としてアルキルケテンダイマー
(デイツクハーキユレス社製、ハーコン)0.1部、
定着剤としてポリアミドエピクロルヒドリン(デ
イツクハーキユレス社製、カイメン)0.05部、紙
力増強剤としてカチオン澱粉(王子ナシヨナル社
製)1.0部、填料として比表面積0.8m2/gの重質
炭酸カル10部を添加した紙料を中性抄紙して50
g/m2の塗被紙用原紙を得た。 コーレス分散機中で第2表に示す顔料、第1表
の単量体組成より得られた共重合体エマルジヨン
及び第2表の助剤を第2表に示す割合で混合し、
塗被組成物を得た。 次に上記原紙に得られた塗被組成物を乾燥塗被
量が両面で36g/m2となるようにパイロツトブレ
ードコーターで800m/分の速度で塗被し、乾燥
後巻取り、さらにスーパーキヤレンダー掛けして
両面塗被加工紙を製造した。塗被組成物の粘度、
塗工時の操業性(プレード刃先のストラクタイ
ト、スクラツチ、ストリークの発生程度を目視で
評価し、判定基準は◎:非常に良好〇:若干発生
するが連続操業可能×:製品歩留りが低下するた
め操業不可とした)、塗被加工紙の白紙及び印刷
後の品質評価をそれぞれ第2表に記載した。 実施例4及び比較例11 針葉樹クラフトパルプ40部および広葉樹クラフ
トパルプ60部からなるパルプ組成(いずれも絶乾
パルプの重量部)にロジンサイズ0.3部、硫酸バ
ンド3部および填料としてタルク10部を添加した
紙料を抄紙し、酸化澱粉2部、カルボキシル基変
性ポリビニルアルコール1部よりなるサイズプレ
ス液でサイズプレス処理を行ない45g/m2の塗被
紙用原紙を得た。 コーレス分散機を用い、先の実施例及び比較例
の場合と同様にして塗被組成物を得た。この組成
物を上記原紙に乾燥塗被量が両面で18g/m2にな
るようにパイロツトブレードコーターで1000m/
分の速度で塗被し乾燥後巻取り、スーパーキヤレ
ンダー掛けして両面塗被加工紙を製造した。 塗被組成物の粘度、塗工時の操業性、塗被加工
紙の白紙及び印刷後の品質評価をそれぞれ第2表
に記載した。 なお、第2表において 実施例1、2、4、比較例3、5、6、7、
8、9、10、11に用いたカオリンはアマゾン88
(The Caulim da Amasonia Ltda.社製)に、分
散剤としてピロ燐酸ナトリウム(TSPP)を0.35
部(対カオリン)添加して使用 比較例1に用いたカオリンはS−23(EMC社
製)に、TSPPを0.05部添加して使用 比較例2に用いたカオリンKlondyke(EMC社
製)に、TSPPを0.05部添加して使用 実施例3、に用いたカオリンは実験室でアマゾ
ン88カオリンとウルトラホワイト90および
TSPP0.35部を混合し、サンドミル処理及び分級
処理によつて得たものである 実施例1、4、比較例1、2、3、5、6、
7、に用いた重質炭酸カルはカービタル−90(富
士カオリン社製) 実施例2、3、比較例4、10、に用いた重質炭
酸カルは、ミクロンミルで2ミクロン以下含有率
3%に粉砕した重質炭カルを分散剤としてポリア
クリル酸ナトリウム対顔料0.9部を用いてスラリ
ー化し、西独ドライスベルケ社製サンドミル(パ
ールミル)を使用して微粉砕して製造した。 比較例9に用いた重質炭酸カルはエスカロン
1500(三共製粉社製) 実施例2に用いた炭酸カルシウムはエスカロン
1500(三共製粉社製) 比較例8に用いた軽質炭酸カルシウムはブリリ
アント(白石工業社製)を用い軽炭と略記した 比較例10に用いた炭酸カルシウムはソフトン
2200(備北粉化社製)助剤として用いたカルボキ
シメチルセルローズはCMC、ヒドロキシエチル
セルローズはHECとそれぞれ略記した
トパルプ40部および広葉樹晒クラフトパルプ25部
から成るパルプ組成(いずれも絶乾パルプの重量
部)にサイズ剤としてアルキルケテンダイマー
(デイツクハーキユレス社製、ハーコン)0.1部、
定着剤としてポリアミドエピクロルヒドリン(デ
イツクハーキユレス社製、カイメン)0.05部、紙
力増強剤としてカチオン澱粉(王子ナシヨナル社
製)1.0部、填料として比表面積0.8m2/gの重質
炭酸カル10部を添加した紙料を中性抄紙して50
g/m2の塗被紙用原紙を得た。 コーレス分散機中で第2表に示す顔料、第1表
の単量体組成より得られた共重合体エマルジヨン
及び第2表の助剤を第2表に示す割合で混合し、
塗被組成物を得た。 次に上記原紙に得られた塗被組成物を乾燥塗被
量が両面で36g/m2となるようにパイロツトブレ
ードコーターで800m/分の速度で塗被し、乾燥
後巻取り、さらにスーパーキヤレンダー掛けして
両面塗被加工紙を製造した。塗被組成物の粘度、
塗工時の操業性(プレード刃先のストラクタイ
ト、スクラツチ、ストリークの発生程度を目視で
評価し、判定基準は◎:非常に良好〇:若干発生
するが連続操業可能×:製品歩留りが低下するた
め操業不可とした)、塗被加工紙の白紙及び印刷
後の品質評価をそれぞれ第2表に記載した。 実施例4及び比較例11 針葉樹クラフトパルプ40部および広葉樹クラフ
トパルプ60部からなるパルプ組成(いずれも絶乾
パルプの重量部)にロジンサイズ0.3部、硫酸バ
ンド3部および填料としてタルク10部を添加した
紙料を抄紙し、酸化澱粉2部、カルボキシル基変
性ポリビニルアルコール1部よりなるサイズプレ
ス液でサイズプレス処理を行ない45g/m2の塗被
紙用原紙を得た。 コーレス分散機を用い、先の実施例及び比較例
の場合と同様にして塗被組成物を得た。この組成
物を上記原紙に乾燥塗被量が両面で18g/m2にな
るようにパイロツトブレードコーターで1000m/
分の速度で塗被し乾燥後巻取り、スーパーキヤレ
ンダー掛けして両面塗被加工紙を製造した。 塗被組成物の粘度、塗工時の操業性、塗被加工
紙の白紙及び印刷後の品質評価をそれぞれ第2表
に記載した。 なお、第2表において 実施例1、2、4、比較例3、5、6、7、
8、9、10、11に用いたカオリンはアマゾン88
(The Caulim da Amasonia Ltda.社製)に、分
散剤としてピロ燐酸ナトリウム(TSPP)を0.35
部(対カオリン)添加して使用 比較例1に用いたカオリンはS−23(EMC社
製)に、TSPPを0.05部添加して使用 比較例2に用いたカオリンKlondyke(EMC社
製)に、TSPPを0.05部添加して使用 実施例3、に用いたカオリンは実験室でアマゾ
ン88カオリンとウルトラホワイト90および
TSPP0.35部を混合し、サンドミル処理及び分級
処理によつて得たものである 実施例1、4、比較例1、2、3、5、6、
7、に用いた重質炭酸カルはカービタル−90(富
士カオリン社製) 実施例2、3、比較例4、10、に用いた重質炭
酸カルは、ミクロンミルで2ミクロン以下含有率
3%に粉砕した重質炭カルを分散剤としてポリア
クリル酸ナトリウム対顔料0.9部を用いてスラリ
ー化し、西独ドライスベルケ社製サンドミル(パ
ールミル)を使用して微粉砕して製造した。 比較例9に用いた重質炭酸カルはエスカロン
1500(三共製粉社製) 実施例2に用いた炭酸カルシウムはエスカロン
1500(三共製粉社製) 比較例8に用いた軽質炭酸カルシウムはブリリ
アント(白石工業社製)を用い軽炭と略記した 比較例10に用いた炭酸カルシウムはソフトン
2200(備北粉化社製)助剤として用いたカルボキ
シメチルセルローズはCMC、ヒドロキシエチル
セルローズはHECとそれぞれ略記した
【表】
【表】
【表】
【表】
第2表の結果から明らかなように、本発明の各
実施例においてはいずれも塗工操業性が良好であ
り、得られた塗被加工紙の品質はいずれも白紙光
沢度が高く、平滑性も良好であり、また特に印刷
後の印刷光沢度、平滑度がすぐれており、オフ輪
印刷用紙としてもラフニング、ブリスター等の欠
点がなく、すぐれた印刷用塗被紙であつた。
実施例においてはいずれも塗工操業性が良好であ
り、得られた塗被加工紙の品質はいずれも白紙光
沢度が高く、平滑性も良好であり、また特に印刷
後の印刷光沢度、平滑度がすぐれており、オフ輪
印刷用紙としてもラフニング、ブリスター等の欠
点がなく、すぐれた印刷用塗被紙であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 顔料と接着剤を含有する高固形分濃度の塗被
加工紙用塗被組成物に於て、(a)顔料として1ミク
ロン以下の粒子含有率が80wt%以上で、0.5ミク
ロン以下の粒子含有率が50wt%以上であり、か
つ固形分濃度71wt%の水性スラリーに於ける剪
断速度5000sec-1での粘度が4.0×105ダインセンチ
メートル以下であるカオリンを全顔料の10〜
80wt%、2ミクロン以下の粒子含有率が70〜
100wt%で、1ミクロン以下の粒子含有率が55〜
95wt%である重質炭酸カルシウムを全顔料の20
〜90wt%含有し、(b)接着剤としてシアン化ビニ
ル系モノマー3〜40重量部と他のモノマー97〜60
重量部との乳化重合から得られる共重合体エマル
ジヨンを固形分換算で全顔料を3〜20wt%含有
し、(c)固形分濃度が65〜80wt%であることを特
徴とする塗被加工紙用塗被組成物。 2 2ミクロン以下の粒子含有率が80〜100wt%
で、1ミクロン以下の粒子含有率が60〜95wt%
である重質炭酸カルシウムを使用する特許請求の
範囲第1項記載の塗被組成物。 3 シアン化ビニル系モノマー3〜40重量部、脂
肪族共役ジオレフイン系モノマー0〜45重量部、
エチレン系不飽和カルボン酸モノマー0〜15重量
部及びこれらと共重合可能なモノオレフイン系モ
ノマー0〜97重量部を乳化重合して得られる共重
合体エマルジヨンであつて、その平均粒子径が
0.1〜0.3ミクロンである共重合体エマルジヨンを
接着剤として使用する特許請求の範囲第1項記載
の塗被組成物。 4 接着剤がシアン化ビニル系モノマー5〜30重
量部、脂肪族共役ジオレフイン系モノマー10〜40
重量部、エチレン系不飽和カルボン酸モノマー
0.2〜10重量部及びこれらと共重合可能なモノオ
レフイン系モノマー20〜84.4重量部を乳化重合さ
せて得られる共重合体エマルジヨンである特許請
求の範囲第3項記載の塗被組成物。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6129081A JPS57176297A (en) | 1981-04-24 | 1981-04-24 | Coating composition for coated paper |
| FI821339A FI69156C (fi) | 1981-04-24 | 1982-04-16 | Belaeggningsblandning foer papper |
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