JPH024881B2 - - Google Patents
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- JPH024881B2 JPH024881B2 JP8300481A JP8300481A JPH024881B2 JP H024881 B2 JPH024881 B2 JP H024881B2 JP 8300481 A JP8300481 A JP 8300481A JP 8300481 A JP8300481 A JP 8300481A JP H024881 B2 JPH024881 B2 JP H024881B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical filter
- spectral characteristics
- resin
- benzenedithiol
- nickel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/20—Filters
- G02B5/22—Absorbing filters
- G02B5/223—Absorbing filters containing organic substances, e.g. dyes, inks or pigments
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
Description
本発明は親規な光学フイルターに関する。さら
に詳しくは特殊な近赤外線吸収剤が熱可塑性樹脂
に配合されてなる視感度に近い分光特性を有する
光学的フイルターに関する。 視感度に近い分光特性を有する光学的フイルタ
ーはサングラス、溶接用眼鏡、航空機の窓または
テレビジヨンのフイルターに用いられるばかりで
なく、近年、フオトダイオードが発光ダイオード
などの光電変換素子の波長感度特性の補償用の光
学フイルターとして重要である。この場合、サン
グラスなどの肉眼保護用の光学フイルターはまぶ
しさや眼球の疲労を防止する目的を満たすため、
その特性も人間の視感度に合つた分光特性を有す
る必要がある。また、光電変換素子のうち電子シ
ヤツターや文字読取り装置に用いられるフオトダ
イオードは視感度に近い波長感度特性を要求され
るため、可視部の領域の光に感応するフオトダイ
オードの受光面にさらに視感度に近い分光特性を
有する光学フイルターを装着せねばならない。 従来、上記した如き視感度に近い分光特性を有
した光学フイルターとしては大別して2種のもの
が知られている。すなわちガラスに金属イオンを
混入し、そのイオン吸収を利用するガラスフイル
ター、および有機色素を配合した樹脂液をガラス
板または樹脂板にコーテイングしたフイルターが
知られている。しかしながら、前者のガラスフイ
ルターの場合、湿気の高いところで使用すれば、
表面が変色してその分光特性が失われる欠点があ
るため、ガラス表面を保護するため、シリコンや
特殊な樹脂の薄膜をコーテイングする必要がある
ばかりでなく、種々の寸法のフイルターを作成す
るためにはガラスを裁断するという困難性を伴う
ものである。また後者の種々の有機色素を配合し
た樹脂液をコーテイングしたフイルターとして
は、たとえばビスジチオール−α−ケトン系化合
物の金属錯体類などを樹脂液に配合してガラスに
コーテイングし、光学フイルターとして用いるこ
とが提案されている(特公昭46−3452、特公昭50
−23388)が、これらのフイルターはコーテイン
グ法により作成するため、製品の規格たとえば一
定の厚みまたは所定の波長における一定の光吸収
率を得ることが困難である。そこで一定の規格を
有する光学フイルターを得るため、これらの金属
錯体類を樹脂に配合して圧縮や押出し成型を行え
ば、金属錯体類の固有する近赤外領域の光吸収能
を失うため、その加工は常温付近でのコーテイン
グ法に制限される。このため圧縮や押出成型が可
能な適当な有機色素を樹脂に配合してなる視感度
に近い分光特性を有する光学フイルターが強く望
まれている。このような状況に鑑み、本発明者ら
は熱可塑性樹脂に配合して圧縮や押出成型に耐え
うる近赤外線吸収剤を詳しく研究した結果、近赤
外線吸収剤としてベンゼンジチオール系金属錯体
を用いることにより、その近赤外領域および紫外
領域の光吸収能を利用でき、かつ熱安定性、加工
性および耐候性に優れ、視感度に近い分光特性を
有する上記した従来の光学フイルターの欠点を解
決した光学フイルターを得ることが可能となるこ
とを発見し、本発明に至つた。 すなわち、本発明は一般式()で示されるベ
ンゼンジチオール系金属錯体 (式中、Xは水素、塩素、臭素原子またはメチル
基を、nは1〜4の整数を、Mはニツケル、パラ
ジウム、白金原子を、Aは第4級アンモニウムを
表わす)が熱可塑性樹脂に配合されてなることを
特徴とする視感度に近い分光特性を有する光学フ
イルターを提供する。 本発明に用いるベンゼンジチオール系金属錯体
は可視部における光吸収率が極めて小さく紫外部
を吸収しかつ近赤外部に有する極大吸収波長のモ
ル比吸光係数が極めて大きいことから、これを用
いて作成した光学フイルターは視感度に近い分光
特性を有しているばかりでなく、ベンゼンジチオ
ール系金属錯体は熱安定性が良好で吸湿性を有せ
ず、水と接触させても極めて化学的に安定な化合
物であり、これを樹脂と配合して通常の圧縮また
は射出成型しても、その固有する極大吸収波長の
変化はほとんど起らないことが判つた。この理由
としては、ベンゼンジチオール系金属錯体は芳香
族炭素原子に互に隣接して結合した硫黄原子によ
り、金属原子が強力にキレート化されているため
に金属錯体としての化学的安定性のみならず、良
好な熱安定性が、得られるものと推定される。 本発明において用いられるベンゼンジチオール
系金属錯体類はハリー・ビー・グレイらがジヤー
ナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイ
エテイ(J.A.C.S)88巻43〜50頁および4870〜
4875頁において開示された方法に準じて、ベンゼ
ンジチオール類と塩化ニツケル、塩化パラジウ
ム、塩化白金とを反応させ、次いでこの反応液に
第4級アンモニウムハライドを反応させて得るこ
とができる。ベンゼンジチオール類としては、ベ
ンゼン−1,2−ジチオール、トルエン−3,4
−ジチオール、キシレン−4,5−ジチオール、
3,4,5,6−テトラメチルベンゼン−1,2
−ジチオール、4−クロロ−ベンゼン−1,2−
ジチオール、4,5,−ジクロロベンゼン−1,
2−ジチオール、3,4,5,6−テトラクロロ
ベンゼン−1,2−ジチオールおよび3,4,
5,6−テトラグロモベンゼン−1,2−ジチオ
ールなどが用いられる。第4級アンモニウムハラ
イドとしては、たとえばテトラエチルアンモニウ
ムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマ
イド、オクチルトリエチルブロマイド、セチルト
リエチルアンモニウム、ブロマイド、フエニルト
リメチルアンモニウムブロマイドなどが用いられ
る。 本発明に用いられるベンゼンジチオール系金属
錯体の代表的な例としの極大吸収波長のモル比吸
光係数を第1表に示す。また本発明に用いられる
熱可塑性樹脂としては可視領域および近赤外部の
波長領域に大きな光吸収能を有さない樹脂であれ
ばいずれも用いることができる。たとえば、ポリ
エチレンテレフタレートで代表されるポリエステ
ル樹脂、セルロースジアセテート、セルロースト
リアセテートなどのセルロースエステル樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイ
ン樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸
に詳しくは特殊な近赤外線吸収剤が熱可塑性樹脂
に配合されてなる視感度に近い分光特性を有する
光学的フイルターに関する。 視感度に近い分光特性を有する光学的フイルタ
ーはサングラス、溶接用眼鏡、航空機の窓または
テレビジヨンのフイルターに用いられるばかりで
なく、近年、フオトダイオードが発光ダイオード
などの光電変換素子の波長感度特性の補償用の光
学フイルターとして重要である。この場合、サン
グラスなどの肉眼保護用の光学フイルターはまぶ
しさや眼球の疲労を防止する目的を満たすため、
その特性も人間の視感度に合つた分光特性を有す
る必要がある。また、光電変換素子のうち電子シ
ヤツターや文字読取り装置に用いられるフオトダ
イオードは視感度に近い波長感度特性を要求され
るため、可視部の領域の光に感応するフオトダイ
オードの受光面にさらに視感度に近い分光特性を
有する光学フイルターを装着せねばならない。 従来、上記した如き視感度に近い分光特性を有
した光学フイルターとしては大別して2種のもの
が知られている。すなわちガラスに金属イオンを
混入し、そのイオン吸収を利用するガラスフイル
ター、および有機色素を配合した樹脂液をガラス
板または樹脂板にコーテイングしたフイルターが
知られている。しかしながら、前者のガラスフイ
ルターの場合、湿気の高いところで使用すれば、
表面が変色してその分光特性が失われる欠点があ
るため、ガラス表面を保護するため、シリコンや
特殊な樹脂の薄膜をコーテイングする必要がある
ばかりでなく、種々の寸法のフイルターを作成す
るためにはガラスを裁断するという困難性を伴う
ものである。また後者の種々の有機色素を配合し
た樹脂液をコーテイングしたフイルターとして
は、たとえばビスジチオール−α−ケトン系化合
物の金属錯体類などを樹脂液に配合してガラスに
コーテイングし、光学フイルターとして用いるこ
とが提案されている(特公昭46−3452、特公昭50
−23388)が、これらのフイルターはコーテイン
グ法により作成するため、製品の規格たとえば一
定の厚みまたは所定の波長における一定の光吸収
率を得ることが困難である。そこで一定の規格を
有する光学フイルターを得るため、これらの金属
錯体類を樹脂に配合して圧縮や押出し成型を行え
ば、金属錯体類の固有する近赤外領域の光吸収能
を失うため、その加工は常温付近でのコーテイン
グ法に制限される。このため圧縮や押出成型が可
能な適当な有機色素を樹脂に配合してなる視感度
に近い分光特性を有する光学フイルターが強く望
まれている。このような状況に鑑み、本発明者ら
は熱可塑性樹脂に配合して圧縮や押出成型に耐え
うる近赤外線吸収剤を詳しく研究した結果、近赤
外線吸収剤としてベンゼンジチオール系金属錯体
を用いることにより、その近赤外領域および紫外
領域の光吸収能を利用でき、かつ熱安定性、加工
性および耐候性に優れ、視感度に近い分光特性を
有する上記した従来の光学フイルターの欠点を解
決した光学フイルターを得ることが可能となるこ
とを発見し、本発明に至つた。 すなわち、本発明は一般式()で示されるベ
ンゼンジチオール系金属錯体 (式中、Xは水素、塩素、臭素原子またはメチル
基を、nは1〜4の整数を、Mはニツケル、パラ
ジウム、白金原子を、Aは第4級アンモニウムを
表わす)が熱可塑性樹脂に配合されてなることを
特徴とする視感度に近い分光特性を有する光学フ
イルターを提供する。 本発明に用いるベンゼンジチオール系金属錯体
は可視部における光吸収率が極めて小さく紫外部
を吸収しかつ近赤外部に有する極大吸収波長のモ
ル比吸光係数が極めて大きいことから、これを用
いて作成した光学フイルターは視感度に近い分光
特性を有しているばかりでなく、ベンゼンジチオ
ール系金属錯体は熱安定性が良好で吸湿性を有せ
ず、水と接触させても極めて化学的に安定な化合
物であり、これを樹脂と配合して通常の圧縮また
は射出成型しても、その固有する極大吸収波長の
変化はほとんど起らないことが判つた。この理由
としては、ベンゼンジチオール系金属錯体は芳香
族炭素原子に互に隣接して結合した硫黄原子によ
り、金属原子が強力にキレート化されているため
に金属錯体としての化学的安定性のみならず、良
好な熱安定性が、得られるものと推定される。 本発明において用いられるベンゼンジチオール
系金属錯体類はハリー・ビー・グレイらがジヤー
ナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイ
エテイ(J.A.C.S)88巻43〜50頁および4870〜
4875頁において開示された方法に準じて、ベンゼ
ンジチオール類と塩化ニツケル、塩化パラジウ
ム、塩化白金とを反応させ、次いでこの反応液に
第4級アンモニウムハライドを反応させて得るこ
とができる。ベンゼンジチオール類としては、ベ
ンゼン−1,2−ジチオール、トルエン−3,4
−ジチオール、キシレン−4,5−ジチオール、
3,4,5,6−テトラメチルベンゼン−1,2
−ジチオール、4−クロロ−ベンゼン−1,2−
ジチオール、4,5,−ジクロロベンゼン−1,
2−ジチオール、3,4,5,6−テトラクロロ
ベンゼン−1,2−ジチオールおよび3,4,
5,6−テトラグロモベンゼン−1,2−ジチオ
ールなどが用いられる。第4級アンモニウムハラ
イドとしては、たとえばテトラエチルアンモニウ
ムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマ
イド、オクチルトリエチルブロマイド、セチルト
リエチルアンモニウム、ブロマイド、フエニルト
リメチルアンモニウムブロマイドなどが用いられ
る。 本発明に用いられるベンゼンジチオール系金属
錯体の代表的な例としの極大吸収波長のモル比吸
光係数を第1表に示す。また本発明に用いられる
熱可塑性樹脂としては可視領域および近赤外部の
波長領域に大きな光吸収能を有さない樹脂であれ
ばいずれも用いることができる。たとえば、ポリ
エチレンテレフタレートで代表されるポリエステ
ル樹脂、セルロースジアセテート、セルロースト
リアセテートなどのセルロースエステル樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイ
ン樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸
【表】
メチルなどのポリアクリル樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデンなどのポリビニル樹脂、
ポリカーボネートなどがある。なかでもポリアク
リル樹脂およびポリカーボネート樹脂は良好な可
視部の光透過性および加工時の寸法安定性から使
用するのに望ましい樹脂である。 また本発明におけるベンゼンジチオール系金属
錯体類の樹脂に対する配合割合は光学フイルター
として使用する場合の樹脂板の厚さ、所望する光
吸光度に合せて選ぶことができるが、長期間の使
用の際に、ベンゼンジチオール系金属錯体が樹脂
から結晶化する現象を防ぐためから約0.05〜5重
量%の添加が望ましい。 また本発明における光学フイルターの作成方法
としては、とくに限定するものではないが、ベン
ゼンジチオール系金属錯体を樹脂粉末またはペレ
ツトに混合し、溶融して圧縮や押出成型して所望
の形状の光学フイルターを作成することができ
る。 さらに本発明に用いる熱可塑性樹脂にはその物
性を改良するため、安定剤、酸化防止剤、可塑
剤、滑剤などの添加剤が配合されていても良い
が、これらの中にはベンゼンジチオール系金属錯
体を分解するものがあるので、その選択に注意を
要し、特に金属と強い錯体結合をつくる性質を有
するトリアルキルホスフアイトなどは使用しない
方がよい。 かくして本発明により得られるベンゼンジチオ
ール系金属錯体が熱可塑性樹脂に配合されてなる
視感度に近い分光特性を有する光学フイルターは
所望の近赤外部の分光特性に合わせてベンゼンジ
チオール系金属錯体の種類を選択することにより
所望の視感度に近い分光特性を有する光学フイル
ターとして、機能を発揮することが可能である。 以下、本発明を実施例により、詳しく説明する
が実施例中に示す部はすべて重量部を示す。 実施例 1 ビス(1,2,3,4−テトラクロロ−5,6
−ジチオフエノレート)ニツケル()テトラ−
n−ブチルアンモニウム1.5部およびポリメタク
リル酸メチル樹脂1000部の混合物をシリンダー温
度210℃、射出圧力1300Kg/cm2で射出成型して1.0
mm厚の試験片を得た。得られた試験片は緑色を呈
し、島津製作所製のマルチパーパス自記分光光度
計を用いて測定した350〜1100nmの波長領域の
分光特性は第1図曲線2に示すとおりである。こ
の曲線から明らかなように可視部の最大透過率は
70%以上であり、400nm以下の紫外部および800
〜950nmの近赤外部の透過率は5%以下(吸収
極大885nm)であり、第1図曲線1に示した視
感度曲線に近い分光特性を有する光学フイルター
を得た。 実施例 2 ビス(1−メチル−3,4−ジチオフエノレー
ト)ニツケル()テトラ−n−ブチルアンモニ
ウム0.1部をポリメタクリル酸メチル樹脂100部の
混合物をプレス温度150℃、プレス圧力280Kg/cm2
で圧縮成型して1.0mm厚の試験片を得た。得られ
た試験片は淡緑色を呈し、350〜1100nmの波長
領域のうち可視部の最大透過率は85%以上であ
り、400nm以下および800〜950nmの透過率は15
%以下(吸収極大890nm)である、視感度に近
い分光特性を有する光学フイルターを得た。 実施例 3 実施例2のビス(1−メチル−3,4−ジチオ
フエノレート)ニツケル()テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムの代りにビス(1−メチル−3,
4−ジチオフエノレート)白金()テトラ−n
−ブチルアンモニウムを用いる以外実施例2と同
様に行い、1.0mm厚の試験片を得た。得られた試
験片は緑色を呈し、350〜120nmの波長領域のう
ち可視部の最大透過率は80%以上であり、400n
m以下および800〜950nmの透過率は10%以下で
ある、視感度に近い分光特性を有する光学フイル
ターを得た。 比較例 1 実施例2のビス(1−メチル−3,4−ジチオ
フエノレート)ニツケル()テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムの代りにビス〔シス−1,2−ビ
ス(p−メトキシフエニル)エチレン−1,2−
ジチオレート〕ニツケル(最大吸収波長920nm)
を用いる以外実施例2と同様に行つたが、得られ
た試験片は無色であり、近赤外部の光吸収能を全
く失つていた。 比較例 2 実施例2のビス(1−メチル−3,4−ジチオ
フエノレート)ニツケル()テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムの代りにビス(1−メルカプトレ
ート−2−ナフチレート)ニツケル()テトラ
−n−ブチルアンモニウム(最大吸収波長1100n
m)を用いる以外実施例2と同様に行つたが、得
られた試験片は無色であり、近赤外部の光吸収能
を全く失つていた。
ル、ポリ塩化ビニリデンなどのポリビニル樹脂、
ポリカーボネートなどがある。なかでもポリアク
リル樹脂およびポリカーボネート樹脂は良好な可
視部の光透過性および加工時の寸法安定性から使
用するのに望ましい樹脂である。 また本発明におけるベンゼンジチオール系金属
錯体類の樹脂に対する配合割合は光学フイルター
として使用する場合の樹脂板の厚さ、所望する光
吸光度に合せて選ぶことができるが、長期間の使
用の際に、ベンゼンジチオール系金属錯体が樹脂
から結晶化する現象を防ぐためから約0.05〜5重
量%の添加が望ましい。 また本発明における光学フイルターの作成方法
としては、とくに限定するものではないが、ベン
ゼンジチオール系金属錯体を樹脂粉末またはペレ
ツトに混合し、溶融して圧縮や押出成型して所望
の形状の光学フイルターを作成することができ
る。 さらに本発明に用いる熱可塑性樹脂にはその物
性を改良するため、安定剤、酸化防止剤、可塑
剤、滑剤などの添加剤が配合されていても良い
が、これらの中にはベンゼンジチオール系金属錯
体を分解するものがあるので、その選択に注意を
要し、特に金属と強い錯体結合をつくる性質を有
するトリアルキルホスフアイトなどは使用しない
方がよい。 かくして本発明により得られるベンゼンジチオ
ール系金属錯体が熱可塑性樹脂に配合されてなる
視感度に近い分光特性を有する光学フイルターは
所望の近赤外部の分光特性に合わせてベンゼンジ
チオール系金属錯体の種類を選択することにより
所望の視感度に近い分光特性を有する光学フイル
ターとして、機能を発揮することが可能である。 以下、本発明を実施例により、詳しく説明する
が実施例中に示す部はすべて重量部を示す。 実施例 1 ビス(1,2,3,4−テトラクロロ−5,6
−ジチオフエノレート)ニツケル()テトラ−
n−ブチルアンモニウム1.5部およびポリメタク
リル酸メチル樹脂1000部の混合物をシリンダー温
度210℃、射出圧力1300Kg/cm2で射出成型して1.0
mm厚の試験片を得た。得られた試験片は緑色を呈
し、島津製作所製のマルチパーパス自記分光光度
計を用いて測定した350〜1100nmの波長領域の
分光特性は第1図曲線2に示すとおりである。こ
の曲線から明らかなように可視部の最大透過率は
70%以上であり、400nm以下の紫外部および800
〜950nmの近赤外部の透過率は5%以下(吸収
極大885nm)であり、第1図曲線1に示した視
感度曲線に近い分光特性を有する光学フイルター
を得た。 実施例 2 ビス(1−メチル−3,4−ジチオフエノレー
ト)ニツケル()テトラ−n−ブチルアンモニ
ウム0.1部をポリメタクリル酸メチル樹脂100部の
混合物をプレス温度150℃、プレス圧力280Kg/cm2
で圧縮成型して1.0mm厚の試験片を得た。得られ
た試験片は淡緑色を呈し、350〜1100nmの波長
領域のうち可視部の最大透過率は85%以上であ
り、400nm以下および800〜950nmの透過率は15
%以下(吸収極大890nm)である、視感度に近
い分光特性を有する光学フイルターを得た。 実施例 3 実施例2のビス(1−メチル−3,4−ジチオ
フエノレート)ニツケル()テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムの代りにビス(1−メチル−3,
4−ジチオフエノレート)白金()テトラ−n
−ブチルアンモニウムを用いる以外実施例2と同
様に行い、1.0mm厚の試験片を得た。得られた試
験片は緑色を呈し、350〜120nmの波長領域のう
ち可視部の最大透過率は80%以上であり、400n
m以下および800〜950nmの透過率は10%以下で
ある、視感度に近い分光特性を有する光学フイル
ターを得た。 比較例 1 実施例2のビス(1−メチル−3,4−ジチオ
フエノレート)ニツケル()テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムの代りにビス〔シス−1,2−ビ
ス(p−メトキシフエニル)エチレン−1,2−
ジチオレート〕ニツケル(最大吸収波長920nm)
を用いる以外実施例2と同様に行つたが、得られ
た試験片は無色であり、近赤外部の光吸収能を全
く失つていた。 比較例 2 実施例2のビス(1−メチル−3,4−ジチオ
フエノレート)ニツケル()テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムの代りにビス(1−メルカプトレ
ート−2−ナフチレート)ニツケル()テトラ
−n−ブチルアンモニウム(最大吸収波長1100n
m)を用いる以外実施例2と同様に行つたが、得
られた試験片は無色であり、近赤外部の光吸収能
を全く失つていた。
第1図は視感度曲線(曲線1)および実施例1
の記載に従つて作成した光学フイルターの分光特
性(曲線2)を示す。
の記載に従つて作成した光学フイルターの分光特
性(曲線2)を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式()で示されるベンゼンジチオール
系金属錯体 (式中、Xは水素、塩素、臭素原子またはメチル
基を、nは1〜4の整数を、Mはニツケル、パラ
ジウム、白金原子を、Aは第4級アンモニウムを
表わす)が熱可塑性樹脂に配合されてなることを
特徴とする視感度に近い分光特性を有する光学フ
イルター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8300481A JPS57198413A (en) | 1981-05-30 | 1981-05-30 | Optical filter having spectral characteristic close to visibility |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8300481A JPS57198413A (en) | 1981-05-30 | 1981-05-30 | Optical filter having spectral characteristic close to visibility |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57198413A JPS57198413A (en) | 1982-12-06 |
| JPH024881B2 true JPH024881B2 (ja) | 1990-01-30 |
Family
ID=13790112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8300481A Granted JPS57198413A (en) | 1981-05-30 | 1981-05-30 | Optical filter having spectral characteristic close to visibility |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57198413A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6440822U (ja) * | 1987-09-03 | 1989-03-10 | ||
| DE69942918D1 (de) | 1998-05-15 | 2010-12-16 | Toyo Boseki | Infrarot-absorbierender Filter |
| KR100444332B1 (ko) | 1999-12-20 | 2004-08-16 | 도요 보세키 가부시키가이샤 | 적외선 흡수필터 |
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-
1981
- 1981-05-30 JP JP8300481A patent/JPS57198413A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57198413A (en) | 1982-12-06 |
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