JPH0259253B2 - - Google Patents
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- JPH0259253B2 JPH0259253B2 JP7403283A JP7403283A JPH0259253B2 JP H0259253 B2 JPH0259253 B2 JP H0259253B2 JP 7403283 A JP7403283 A JP 7403283A JP 7403283 A JP7403283 A JP 7403283A JP H0259253 B2 JPH0259253 B2 JP H0259253B2
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- Japan
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- slurry
- cement
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Description
この発明は、セルフレベリング工法に関するも
のであり、詳しくは構築物の下地床に石膏、ポル
トランドセメントその他の水硬性セメント材料の
スラリー(流し延べ床材用スラリー)を流し延べ
たのち、スラリーに特定の処理を施し、これによ
りレベル精度の高い水平平滑面を形成させるセル
フレベリング工法に関するものである。 従来、セルフレベリング工法においては、床面
のレベル精度を向上させるため、下地床に水硬性
セメントのスラリーを流し延べた後、新たに形成
されたスラリー層の表面を左官用具であるトンボ
やコテを利用して均すことが行なわれている。 しかしながら、この工法においては、下地床に
セメントスラリーを流し延べた後、短時間のうち
に、スラリーの表面にその内部のスラリーとは性
状が異なつた皮膜(スラリー表面の乾燥や硬化に
もとづき形成される表面皮膜であつて、内部スラ
リーにくらべて硬化がかなり進んだ状態の薄膜)
が生成し、この皮膜がわざわいして上記左官によ
る方法では新たに形成されたスラリー層の表面に
充分なレベル精度を賦与することができず、特に
施工面積が広い場合とか打設厚が薄い場合あるい
は施工面積が広いため打ち継ぎ部分が生じる場合
等には、熟練した左官技術をもつてしてもレベル
精度の高い水平平滑面を得ることは困難である。 かかる実情に鑑み、本発明者らはセルフレベリ
ング工法において、従来よりも有利に新たに形成
された床面のレベル精度を向上させようとして
種々研究した結果、水硬性セメントのスラリーを
流し延べた後、スラリーが未だ流動状態を保つて
いる間に、スラリーを適宜の機具により撹拌混合
して均質化させることによりその目的が達成され
ることを知り本発明に到達した。 すなわち、本発明は、構築物の下地床に水硬性
セメントのスラリーを流し延べて平滑床面を形成
させるセルフレベリング工法において、上記下地
床に上記スラリーを流し延べたのち、スラリーが
未だ流動状態を保つているうちに、スラリーを撹
拌混合して均質化させることを特徴とするセルフ
レベリング工法に係るものである。 本発明の方法で用いられる水硬性セメントと
は、従来セルフレベリング工法において通常用い
られているものであり、石膏や無機セメント類を
基材とするものであつて、石膏系セメントとして
は、例えばα半水石膏、β半水石膏、型無水石
膏等を基材とするもの、無機セメント系として
は、例えば普通ポルトランドセメント、早強ポル
トランドセメント、超早強ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメント、特殊ポルトラ
ンドセメント、高炉セメント、フライアツシユセ
メント、急硬性セメント、アルミナセメント等を
基材とするものをそれぞれ例示することができ
る。 これらのセメント基材には通常、骨材、たとえ
ば川砂、山砂、海砂、珪砂、各種軽量骨材、各種
スラグ、フライアツシユその他の骨材が混合さ
れ、更に必要に応じてこの種のセルフレベリング
工法用セメントに常用されている各種分散剤、増
粘剤、膨張抑制剤、収縮抑制剤、消泡剤、凝結調
節剤等の添加剤が配合される。 而して、本発明における水硬性セメントのスラ
リーとは、上記基材、骨材および添加剤の1種ま
たは2種以上の混合物に適宜の水を加えて混練し
たものをいう。 本発明において施工の対象とされる構築物の下
地床とは、いわゆる構築物の基礎下地であつて、
たとえば打設コンクリート、PCコンクリート、
ALC軽量コンクリート、セメントモルタル、木
毛セメント板、木片セメント板等の新設ないしは
既設のものを例示することができる。 本発明において、スラリーを撹拌混合して均質
化させる際に用いられる機具は、スラリーを撹拌
混合して均質化し得るものであれば如何なる形
状、構造のものであつてもよいが、所期の目的・
効果が達成されるかぎりにおいて、なるべく構造
が簡単で使い易いものを用いるのが経済性、作業
性等の点からみて望ましい。 このような機具として、たとえば第1〜4図に
示したような従来の左官用のトンボやコテに棒状
突起物を多数取り付けたもの、さらにその棒状突
起物に側枝突起を付けたものあるいはこれに類似
する形状を有するもの等が挙げられる。 以下、図面を参照しつつこれらの機具のいくつ
かについて説明すると、第1図のイは左官用のコ
テに、基板に直角に棒状突起物を多数取り付けた
ものであつて、棒状突起物の材質としては金属、
プラスチツク、ゴム、木、竹等が用いられる。 棒状突起物の長さが余りにも短いと、作業時に
コテの基板がスラリーと接触して作業性を悪化さ
せるので、通常棒の長さは流し述べたスラリーの
厚み以上、好ましくは2倍以上にする。 棒の先端は撹拌操作が円滑に行なえるよう丸く
し、棒が細すぎると強度が不充分であり、反対に
太すぎると不必要にスラリーをかく乱させるの
で、通常、その直径は1〜5mm程度にする。 棒状突起物の取付間隔は狭すぎると作業時にス
ラリーを動かしすぎるし、反対に広すぎるとスラ
リーを充分に撹拌混合することができないので、
通常2〜10cmとする。 棒の取り付け方式としては、基板に対してラン
ダム状、整列状あるいは千鳥状等任意に配列させ
てよいが、通常基板に1〜5列に千鳥状に配列さ
せるのが最も撹拌効率がよく、配列を5列を超え
て余りにも多くすると作業性が悪くなる。 第1図のロは、イの棒状突起物に側枝突起を付
けたものであり、イを用いた場合よりも撹拌効果
の向上が期待される。 第1図のハは、イにおける基板の代りに網目状
の板を用いた場合の例である。 第2図のニ〜ヘは、左官用のトンボに棒状突起
物を適用した場合の例であり、第3図のオは棒状
突起物の代りに網目状回転枠を取り付けた場合の
例である。 また、第3図のヌ,ルは木製または金属製の円
板、リング状枠等の下部に直径方向に沿つて棒状
突起物を2〜5cm間隔に取り付けたり、棒の代り
に板状の突起物を多数取り付けた場合の例であ
る。 更にまた、第4図のワ〜ヨは庭園清掃用の熊手
や農耕用のレーキ等の類似した形状のものの例で
ある。 なお、前述の棒状突起物あるいは側枝付棒状突
起物が付されたトンボ状またはコテ状機具におい
て、これらの突起物の代りに、該突起物と同じ高
さを有する巾0.5〜10cmの板状突起物を多数取り
付けることもできる。 この際、板状突起物の取付け間隔、配列状態等
はスラリーの撹拌混合に適したようなものにする
ことは云うまでもない。 次に、これらの機具の使用方法について説明す
ると、通常施工後、比較的短時間のうちにスラリ
ー表面に皮膜が生成するので、下地床に水硬性セ
メントスラリーを流し延べた後、ただちに或は皮
膜が生成したのちスラリーが未だ流動状態を保つ
ている間の適当な時機を見計らつて上記のトンボ
またはコテを、それぞれの棒状突起物または板状
突起物等がスラリー面と垂直となるよう保持しな
がら流し延べたスラリーの全域にわたつて直線運
動又は円運動させつつくまなくスラリー中を移動
させる。 網目状回転枠が取り付けられたトンボを使用す
る場合は、上記と同様、施工面全域にわたつてく
まなく回転枠をスラリー中で転がしながら移動さ
せる。 また、棒状突起物または板状突起物が付けられ
た円板、リング状枠等の機具が用いられた場合
は、適当な動力により円板等を回転させながら上
記と同様の処理をする。 なお、必要に応じて叙上のトンボ、コテ等を動
力によりけん引したり、動力振動を与えながらけ
ん引することもできる。 下地床に流し述べた水硬性セメントスラリーに
ついて、このような処理をすることにより、スラ
リーは撹拌混合されて均質化される。 本発明を実施するにあたり、かかる処理は一回
だけではなく、スラリーが流動性を保持している
あいだであれば何回でも繰り返すことができる。 また、用いられるスラリーの種類によつては、
処理後、再びスラリー表面に皮膜が形成されるこ
とがあるので、このような場合は、表面皮膜が生
じなくなるまで処理を繰り返すこともできる。 更にまた、本発明においては必要に応じてスラ
リーの粘度が増加した時点においても、スラリー
に散水をして当該処理を繰り返すことができる。 次に本発明による効果につれて説明すると、本
発明にしたがえば、後記の実施例からも明らかな
ように従来にくらべて格段に容易かつ短時間でレ
ベル精度の高い床面を形成させることができる。 すなわち、既述のごとく、従来においては、下
地床に水硬性セメントスラリーを流し延べたあ
と、左官用のコテやトンボにより新たに形成され
たスラリー層の表面を均して水平平滑面を得る方
法が採られているが、かかる方法は高度に熟練し
た左官技術と長時間の作業を必要とする上に屡々
満足すべき結果が得られないが、本発明にしたが
えば左官技術は一切不要で、しかも簡単な機具に
よる短時間の作業で従来よりもレベル精度の高い
仕上がり面が得られる。 また、従来の施工法においては、下地床にスラ
リーを流し延べたあと、しばらくするとスラリー
中より気泡が発生し、このためスラリーが硬化し
て形成された床面にピンホールやクレーターが生
じることがあるが、本発明にしたがえばこのよう
なトラブルは認められず、この点においても本発
明は有利な方法である。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
る。 実施例 () 流し延べ床材用スラリーの調製 α半水石膏、β半水占膏、型無水石膏、普
通ポルトランドセメント、高炉セメント、フラ
イアツシユセメントおよび高炉セメントの各単
独および特定の2種類の混合物からなる基材を
所定量用意し、その各々に、骨材として海砂、
川砂または珪砂を所定量添加し、これに更に添
加剤としてメルメント(商品名、昭和電光株式
会社製メラミンホルマリン縮合物)、マイテイ
FD(商品名、花王石鹸株式会社製ナフタリンス
ルホン酸塩)、ワーク500(商品名、日本ゼオン
株式会社製品)〔以上分散剤〕、カルボキシメチ
ルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセル
ロース(H.E.C)、ポリビニルアルコール
(PVA)、ケルザン(商品名、金田油化株式会
社製高分子多糖類)メチルセルロース(M.C)
〔以上増粘剤〕、パフタード(商品名、味の素株
式会社製品)、ペプトン、クエン酸ソーダ、
K2CO4、Na2SO4、Ca(OH)2〔以上凝結調節剤〕
等を所定量添加してなる混合物に水を所定量加
え5分間混練して、各種流し延べ床材用スラリ
ーを調製いた。(各スラリーの組成、物性につ
いては第1表参照) () 流し延べ施工 ()で得られた各スラリーを、予めこの種
の施工の際に常用されている接着剤(アクリル
酸エステル共重合エマルジヨン)を塗布し、乾
燥させてプライマー処理を施した10平方米(2
×5m)の面積を有するコンクリートモルタル
下地床の上にスラリーポンプ(吐出量5/
分)を用いて流し延べた。 その際、スラリーの打設厚は5、10、15mmの
範囲でスラリーの種類により種々変化させた。 次いで、施工直後、30分後、60分後の各々の
場合について新たに形成された床面のレベル精
度を向上させるために、本発明の方法による撹
拌混合処理を、また、比較例として従来の左官
用トンボ、コテ等による表面均し処理を各供試
スラリーについて施し、それぞれの場合におい
てスラリーが硬化したのち、JASSST−604(コ
ンクリートの仕上がりの平たんさの試験方法)
にしたがう方法により新たに形成された床面の
平たんさを全施工面について60点測定してレベ
ル精度を求めた。 施工条件および得られた結果を第1表に示
す。 なお、第1表の“処理方法”の欄における「な
し」、「コテ」、「トンボ」、「本発明1」、「本発明
2」および「本発明3」とは、それぞれ以下に示
す処理をいう。 「なし」:無処理、すなわち施工後、新たに形成
された床面のレベル精度を向上させるための処
理をしなかつた場合をいう。 「コテ」または「トンボ」;従来の左官用コテま
たはトンボによる流し述べたスラリー層の表面
均し処理(全面平滑均し処理)であつて、この
際用いたコテは縦15cm、横4cmの鉄製のもの、
トンボは縦30cm横5cmの木製のものであつた。 「本発明1」、「本発明2」および「本発明3」;
本発明1のは、第1図のイに示すコテ状の機具
(縦15cm、横4cmの長方形木製基板に、長さ50
mm、太さ3mmの鉄製の棒状突起物を3cm間隔に
千鳥状に配列させたもの)を用い、流し述べた
スラリー層の全域にわたり、左右往復操作1回
の撹拌混合をした処理法をいい、本発明2と
は、上記機具を用い、流し延べたスラリー層の
全域にわたり、該機具を施工面に水平に円運動
させつつ、くまなく移動させて撹拌混合した処
理であり、さらに本発明3とは、第2図のニに
示すトンボ状の器具(縦30cm、横10cmの長方形
木製基板に、長さ50mm、太さ3mmの鉄製の棒状
突起物を4cm間隔に千鳥状に配列させたもの)
を用い、流し延べたスラリー層の全域にわた
り、けん引操作1回の撹拌混合をした処理をい
う。 なお、第1表中“レベル精度”の欄における数
値は、分母の値が大きいほど小さくレベル精度が
よいことを示す。
のであり、詳しくは構築物の下地床に石膏、ポル
トランドセメントその他の水硬性セメント材料の
スラリー(流し延べ床材用スラリー)を流し延べ
たのち、スラリーに特定の処理を施し、これによ
りレベル精度の高い水平平滑面を形成させるセル
フレベリング工法に関するものである。 従来、セルフレベリング工法においては、床面
のレベル精度を向上させるため、下地床に水硬性
セメントのスラリーを流し延べた後、新たに形成
されたスラリー層の表面を左官用具であるトンボ
やコテを利用して均すことが行なわれている。 しかしながら、この工法においては、下地床に
セメントスラリーを流し延べた後、短時間のうち
に、スラリーの表面にその内部のスラリーとは性
状が異なつた皮膜(スラリー表面の乾燥や硬化に
もとづき形成される表面皮膜であつて、内部スラ
リーにくらべて硬化がかなり進んだ状態の薄膜)
が生成し、この皮膜がわざわいして上記左官によ
る方法では新たに形成されたスラリー層の表面に
充分なレベル精度を賦与することができず、特に
施工面積が広い場合とか打設厚が薄い場合あるい
は施工面積が広いため打ち継ぎ部分が生じる場合
等には、熟練した左官技術をもつてしてもレベル
精度の高い水平平滑面を得ることは困難である。 かかる実情に鑑み、本発明者らはセルフレベリ
ング工法において、従来よりも有利に新たに形成
された床面のレベル精度を向上させようとして
種々研究した結果、水硬性セメントのスラリーを
流し延べた後、スラリーが未だ流動状態を保つて
いる間に、スラリーを適宜の機具により撹拌混合
して均質化させることによりその目的が達成され
ることを知り本発明に到達した。 すなわち、本発明は、構築物の下地床に水硬性
セメントのスラリーを流し延べて平滑床面を形成
させるセルフレベリング工法において、上記下地
床に上記スラリーを流し延べたのち、スラリーが
未だ流動状態を保つているうちに、スラリーを撹
拌混合して均質化させることを特徴とするセルフ
レベリング工法に係るものである。 本発明の方法で用いられる水硬性セメントと
は、従来セルフレベリング工法において通常用い
られているものであり、石膏や無機セメント類を
基材とするものであつて、石膏系セメントとして
は、例えばα半水石膏、β半水石膏、型無水石
膏等を基材とするもの、無機セメント系として
は、例えば普通ポルトランドセメント、早強ポル
トランドセメント、超早強ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメント、特殊ポルトラ
ンドセメント、高炉セメント、フライアツシユセ
メント、急硬性セメント、アルミナセメント等を
基材とするものをそれぞれ例示することができ
る。 これらのセメント基材には通常、骨材、たとえ
ば川砂、山砂、海砂、珪砂、各種軽量骨材、各種
スラグ、フライアツシユその他の骨材が混合さ
れ、更に必要に応じてこの種のセルフレベリング
工法用セメントに常用されている各種分散剤、増
粘剤、膨張抑制剤、収縮抑制剤、消泡剤、凝結調
節剤等の添加剤が配合される。 而して、本発明における水硬性セメントのスラ
リーとは、上記基材、骨材および添加剤の1種ま
たは2種以上の混合物に適宜の水を加えて混練し
たものをいう。 本発明において施工の対象とされる構築物の下
地床とは、いわゆる構築物の基礎下地であつて、
たとえば打設コンクリート、PCコンクリート、
ALC軽量コンクリート、セメントモルタル、木
毛セメント板、木片セメント板等の新設ないしは
既設のものを例示することができる。 本発明において、スラリーを撹拌混合して均質
化させる際に用いられる機具は、スラリーを撹拌
混合して均質化し得るものであれば如何なる形
状、構造のものであつてもよいが、所期の目的・
効果が達成されるかぎりにおいて、なるべく構造
が簡単で使い易いものを用いるのが経済性、作業
性等の点からみて望ましい。 このような機具として、たとえば第1〜4図に
示したような従来の左官用のトンボやコテに棒状
突起物を多数取り付けたもの、さらにその棒状突
起物に側枝突起を付けたものあるいはこれに類似
する形状を有するもの等が挙げられる。 以下、図面を参照しつつこれらの機具のいくつ
かについて説明すると、第1図のイは左官用のコ
テに、基板に直角に棒状突起物を多数取り付けた
ものであつて、棒状突起物の材質としては金属、
プラスチツク、ゴム、木、竹等が用いられる。 棒状突起物の長さが余りにも短いと、作業時に
コテの基板がスラリーと接触して作業性を悪化さ
せるので、通常棒の長さは流し述べたスラリーの
厚み以上、好ましくは2倍以上にする。 棒の先端は撹拌操作が円滑に行なえるよう丸く
し、棒が細すぎると強度が不充分であり、反対に
太すぎると不必要にスラリーをかく乱させるの
で、通常、その直径は1〜5mm程度にする。 棒状突起物の取付間隔は狭すぎると作業時にス
ラリーを動かしすぎるし、反対に広すぎるとスラ
リーを充分に撹拌混合することができないので、
通常2〜10cmとする。 棒の取り付け方式としては、基板に対してラン
ダム状、整列状あるいは千鳥状等任意に配列させ
てよいが、通常基板に1〜5列に千鳥状に配列さ
せるのが最も撹拌効率がよく、配列を5列を超え
て余りにも多くすると作業性が悪くなる。 第1図のロは、イの棒状突起物に側枝突起を付
けたものであり、イを用いた場合よりも撹拌効果
の向上が期待される。 第1図のハは、イにおける基板の代りに網目状
の板を用いた場合の例である。 第2図のニ〜ヘは、左官用のトンボに棒状突起
物を適用した場合の例であり、第3図のオは棒状
突起物の代りに網目状回転枠を取り付けた場合の
例である。 また、第3図のヌ,ルは木製または金属製の円
板、リング状枠等の下部に直径方向に沿つて棒状
突起物を2〜5cm間隔に取り付けたり、棒の代り
に板状の突起物を多数取り付けた場合の例であ
る。 更にまた、第4図のワ〜ヨは庭園清掃用の熊手
や農耕用のレーキ等の類似した形状のものの例で
ある。 なお、前述の棒状突起物あるいは側枝付棒状突
起物が付されたトンボ状またはコテ状機具におい
て、これらの突起物の代りに、該突起物と同じ高
さを有する巾0.5〜10cmの板状突起物を多数取り
付けることもできる。 この際、板状突起物の取付け間隔、配列状態等
はスラリーの撹拌混合に適したようなものにする
ことは云うまでもない。 次に、これらの機具の使用方法について説明す
ると、通常施工後、比較的短時間のうちにスラリ
ー表面に皮膜が生成するので、下地床に水硬性セ
メントスラリーを流し延べた後、ただちに或は皮
膜が生成したのちスラリーが未だ流動状態を保つ
ている間の適当な時機を見計らつて上記のトンボ
またはコテを、それぞれの棒状突起物または板状
突起物等がスラリー面と垂直となるよう保持しな
がら流し延べたスラリーの全域にわたつて直線運
動又は円運動させつつくまなくスラリー中を移動
させる。 網目状回転枠が取り付けられたトンボを使用す
る場合は、上記と同様、施工面全域にわたつてく
まなく回転枠をスラリー中で転がしながら移動さ
せる。 また、棒状突起物または板状突起物が付けられ
た円板、リング状枠等の機具が用いられた場合
は、適当な動力により円板等を回転させながら上
記と同様の処理をする。 なお、必要に応じて叙上のトンボ、コテ等を動
力によりけん引したり、動力振動を与えながらけ
ん引することもできる。 下地床に流し述べた水硬性セメントスラリーに
ついて、このような処理をすることにより、スラ
リーは撹拌混合されて均質化される。 本発明を実施するにあたり、かかる処理は一回
だけではなく、スラリーが流動性を保持している
あいだであれば何回でも繰り返すことができる。 また、用いられるスラリーの種類によつては、
処理後、再びスラリー表面に皮膜が形成されるこ
とがあるので、このような場合は、表面皮膜が生
じなくなるまで処理を繰り返すこともできる。 更にまた、本発明においては必要に応じてスラ
リーの粘度が増加した時点においても、スラリー
に散水をして当該処理を繰り返すことができる。 次に本発明による効果につれて説明すると、本
発明にしたがえば、後記の実施例からも明らかな
ように従来にくらべて格段に容易かつ短時間でレ
ベル精度の高い床面を形成させることができる。 すなわち、既述のごとく、従来においては、下
地床に水硬性セメントスラリーを流し延べたあ
と、左官用のコテやトンボにより新たに形成され
たスラリー層の表面を均して水平平滑面を得る方
法が採られているが、かかる方法は高度に熟練し
た左官技術と長時間の作業を必要とする上に屡々
満足すべき結果が得られないが、本発明にしたが
えば左官技術は一切不要で、しかも簡単な機具に
よる短時間の作業で従来よりもレベル精度の高い
仕上がり面が得られる。 また、従来の施工法においては、下地床にスラ
リーを流し延べたあと、しばらくするとスラリー
中より気泡が発生し、このためスラリーが硬化し
て形成された床面にピンホールやクレーターが生
じることがあるが、本発明にしたがえばこのよう
なトラブルは認められず、この点においても本発
明は有利な方法である。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
る。 実施例 () 流し延べ床材用スラリーの調製 α半水石膏、β半水占膏、型無水石膏、普
通ポルトランドセメント、高炉セメント、フラ
イアツシユセメントおよび高炉セメントの各単
独および特定の2種類の混合物からなる基材を
所定量用意し、その各々に、骨材として海砂、
川砂または珪砂を所定量添加し、これに更に添
加剤としてメルメント(商品名、昭和電光株式
会社製メラミンホルマリン縮合物)、マイテイ
FD(商品名、花王石鹸株式会社製ナフタリンス
ルホン酸塩)、ワーク500(商品名、日本ゼオン
株式会社製品)〔以上分散剤〕、カルボキシメチ
ルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセル
ロース(H.E.C)、ポリビニルアルコール
(PVA)、ケルザン(商品名、金田油化株式会
社製高分子多糖類)メチルセルロース(M.C)
〔以上増粘剤〕、パフタード(商品名、味の素株
式会社製品)、ペプトン、クエン酸ソーダ、
K2CO4、Na2SO4、Ca(OH)2〔以上凝結調節剤〕
等を所定量添加してなる混合物に水を所定量加
え5分間混練して、各種流し延べ床材用スラリ
ーを調製いた。(各スラリーの組成、物性につ
いては第1表参照) () 流し延べ施工 ()で得られた各スラリーを、予めこの種
の施工の際に常用されている接着剤(アクリル
酸エステル共重合エマルジヨン)を塗布し、乾
燥させてプライマー処理を施した10平方米(2
×5m)の面積を有するコンクリートモルタル
下地床の上にスラリーポンプ(吐出量5/
分)を用いて流し延べた。 その際、スラリーの打設厚は5、10、15mmの
範囲でスラリーの種類により種々変化させた。 次いで、施工直後、30分後、60分後の各々の
場合について新たに形成された床面のレベル精
度を向上させるために、本発明の方法による撹
拌混合処理を、また、比較例として従来の左官
用トンボ、コテ等による表面均し処理を各供試
スラリーについて施し、それぞれの場合におい
てスラリーが硬化したのち、JASSST−604(コ
ンクリートの仕上がりの平たんさの試験方法)
にしたがう方法により新たに形成された床面の
平たんさを全施工面について60点測定してレベ
ル精度を求めた。 施工条件および得られた結果を第1表に示
す。 なお、第1表の“処理方法”の欄における「な
し」、「コテ」、「トンボ」、「本発明1」、「本発明
2」および「本発明3」とは、それぞれ以下に示
す処理をいう。 「なし」:無処理、すなわち施工後、新たに形成
された床面のレベル精度を向上させるための処
理をしなかつた場合をいう。 「コテ」または「トンボ」;従来の左官用コテま
たはトンボによる流し述べたスラリー層の表面
均し処理(全面平滑均し処理)であつて、この
際用いたコテは縦15cm、横4cmの鉄製のもの、
トンボは縦30cm横5cmの木製のものであつた。 「本発明1」、「本発明2」および「本発明3」;
本発明1のは、第1図のイに示すコテ状の機具
(縦15cm、横4cmの長方形木製基板に、長さ50
mm、太さ3mmの鉄製の棒状突起物を3cm間隔に
千鳥状に配列させたもの)を用い、流し述べた
スラリー層の全域にわたり、左右往復操作1回
の撹拌混合をした処理法をいい、本発明2と
は、上記機具を用い、流し延べたスラリー層の
全域にわたり、該機具を施工面に水平に円運動
させつつ、くまなく移動させて撹拌混合した処
理であり、さらに本発明3とは、第2図のニに
示すトンボ状の器具(縦30cm、横10cmの長方形
木製基板に、長さ50mm、太さ3mmの鉄製の棒状
突起物を4cm間隔に千鳥状に配列させたもの)
を用い、流し延べたスラリー層の全域にわた
り、けん引操作1回の撹拌混合をした処理をい
う。 なお、第1表中“レベル精度”の欄における数
値は、分母の値が大きいほど小さくレベル精度が
よいことを示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
第1表の記載から明らかなように、流し延べ施
工後のスラリーにつき本発明の方法にしたがレベ
ル精度向上処理をした場合、従来の方法にくらべ
て大巾に新たに形成された床面のレベル精度が向
上するばかりか、処理に要する時間も従来にくら
べて大巾に短縮することができる。
工後のスラリーにつき本発明の方法にしたがレベ
ル精度向上処理をした場合、従来の方法にくらべ
て大巾に新たに形成された床面のレベル精度が向
上するばかりか、処理に要する時間も従来にくら
べて大巾に短縮することができる。
第1図〜第4図の各図面において、イ〜ヨの各
符号で示される図形は、それぞれ本発明において
好適に用いられるスラリー撹拌混合用機具をあら
わすものである。
符号で示される図形は、それぞれ本発明において
好適に用いられるスラリー撹拌混合用機具をあら
わすものである。
Claims (1)
- 1 構築物の下地床に水硬性セメントのスラリー
を流し延べて平滑床面を形成させるセルフレベリ
ング工法において、上記下地床に上記スラリーを
流し延べたのち、スラリーが未だ流動状態を保つ
ているうちに、スラリーを撹拌混合して均質化さ
せることを特徴とするセルフレベリング工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7403283A JPS59203157A (ja) | 1983-04-28 | 1983-04-28 | セルフレベリング工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7403283A JPS59203157A (ja) | 1983-04-28 | 1983-04-28 | セルフレベリング工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59203157A JPS59203157A (ja) | 1984-11-17 |
| JPH0259253B2 true JPH0259253B2 (ja) | 1990-12-12 |
Family
ID=13535399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7403283A Granted JPS59203157A (ja) | 1983-04-28 | 1983-04-28 | セルフレベリング工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59203157A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6417169B2 (ja) * | 2014-09-29 | 2018-10-31 | 住友理工株式会社 | 制振床構造 |
-
1983
- 1983-04-28 JP JP7403283A patent/JPS59203157A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59203157A (ja) | 1984-11-17 |
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