JPH0335914B2 - - Google Patents
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- JPH0335914B2 JPH0335914B2 JP58156440A JP15644083A JPH0335914B2 JP H0335914 B2 JPH0335914 B2 JP H0335914B2 JP 58156440 A JP58156440 A JP 58156440A JP 15644083 A JP15644083 A JP 15644083A JP H0335914 B2 JPH0335914 B2 JP H0335914B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hyaluronic acid
- protease
- paste
- treated
- precipitate
- Prior art date
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P19/00—Preparation of compounds containing saccharide radicals
- C12P19/04—Polysaccharides, i.e. compounds containing more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic bonds
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- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
本発明は、高粘度ヒアルロン酸の製造方法に関
する。 ヒアルロン酸は、鶏冠や臍の緒等の動物の結合
組織中に含まれている。そして、かかる結合組織
から抽出・精製して得た純度の高いヒアルロン酸
は、女性の肌を美しくする特効薬であることが知
られている。 しかし、いかに純度の高いヒアルロン酸であつ
ても、ヒアルロン酸が低分子に分解されてしまつ
たものであると、人の肌をなめらかにしたり、肌
の皺を延ばしたりする効果が天然状態のヒアルロ
ン酸に比べて低いことが種々の研究によつて明ら
かにされている。 すなわち、天然状態のヒアルロン酸は、高分子
状(分子量略150万〜250万)であり、このヒアル
ロン酸は高い粘度を示すのに対し、ヒアルロン酸
が分解して低分子となればなるほど粘度が低くな
る傾向にある。したがつて、当業界では、化粧品
原料として用いるヒアルロン酸の品質の良否は、
粘度が高いか低いかによつて判断しているのが現
状である。 しかして、ヒアルロン酸を抽出するには、前処
理として結合組織に酸やアルカリ剤又は酵素等を
添加し、結合組織中の蛋白質を分解させてヒアル
ロン酸を遊離の状態にしなければならない。 しかし、ヒアルロン酸は高分子の化合物である
から蛋白質を分解させる際、ヒアルロン酸も酸や
酵素の作用を受けて分解し、低分子のものになつ
てしまう。 そこで、従来より、ヒアルロン酸の分解を可及
的に低く押え、結合組織の蛋白質のみを分解する
研究がなされ、例えば、結合組織をその形状のま
ま加熱処理した後、細断し、而る後、プロテアー
ゼ処理する方法(特開昭52−105199号)等が提案
されている。 しかしながら、上記従来例によつても得られる
ヒアルロン酸はやはり蛋白分解酵素の作用を受け
て分解しており、期待する程の粘度を有しない。 このような問題を解決するために、本発明者等
は、先に「予め加熱処理したヒアルロン酸含有原
料をペースト化した後、プロテアーゼ処理する」
発明をした(特願昭58−117078号(特開昭60−
24194号))。 本発明者は、はじめ目的とする高粘度のヒアル
ロン酸を製造するには、特願昭58−117078号に係
る発明の方法が最適と考えていたが、研究を重ね
た結果、プロテアーゼ処理を1回行うだけでは、
蛋白質の分解が不十分であり、蛋白質が夾雑物と
して混入するのをさけられないため高粘度のヒア
ルロン酸が得にくいとの知見を得、この知見に基
づき本発明を完成したものである。すなわち、本
発明は特願昭58−117078号に係る発明の改良に関
するものであり、高粘度ヒアルロン酸を製造する
に際し、予め加熱処理したヒアルロン酸含有原料
をペースト化した後、プロテアーゼ処理して粗製
ヒアルロン酸を得、この粗製ヒアルロン酸を再び
加熱処理した後、プロテアーゼ処理することを特
徴とするものである。 化学的に純粋なヒアルロン酸は、次のような構
造式のものであり、 グルクロン酸とN−アセチルグルコサミンの二
糖を反復構成単位とする分子量50万〜250万の多
糖類である。 そして、このヒアルロン酸を食塩水中で処理す
ると、解離しているナトリウムイオンがヒアルロ
ン酸を構成するグルクロン酸のカルボキシル基と
結合し、ヒアルロン酸はナトリウム塩を形成し
て、ヒアルロン酸ナトリウムに変化する。 しかして、本発明でいうヒアルロン酸とは、上
述の化学的に純粋なヒアルロン酸ばかりでなく、
そのナトリウム塩も含むものである。 本発明においては、まず、ヒアルロン酸含有原
料を加熱処理して、原料中に含まれている蛋白質
を熱変性させる。本発明で使用する原料は、ヒア
ルロン酸が含まれている組織であれば特に制限が
なく、例えば、鶏冠(とさか)・臍の緒・眼球・
皮膚・軟骨等を挙げることができる。これらの原
料の中で、鶏冠は蛋白質の含量が略10%と低く、
蛋白質の分解が容易であるので、特に望ましい。
原料の加熱処理は如何なる方法をとつてもよい
が、熱水中に原料を浸漬する方法をとると能率よ
く行うことができる。加熱温度や時間は、原料中
の蛋白質が熱変性する範囲内であれば、特に制限
がなく、熱水による加熱法を採用する場合、60〜
100℃の熱水中に原料を20〜40分間浸漬するとよ
い。 尚、凍結した原料を用いる場合には、原料を流
水中等に入れて緩慢解凍した後、加熱処理する
と、高粘度のヒアルロン酸を得ることができる。 次に、加熱処理した原料をペースト化する。ペ
ースト化に先だち、原料を肉挽き用チヨツパーな
どで細断しておくと、ペースト化がしやすくな
る。ペースト化の一例を示せば、細断した原料
に、原料重量に対して略1〜3倍の清水を加え、
ホモゲナイザーにて10〜30分間ホモゲナイズを行
なえば、原料は粉砕・微粒子化され、ペースト状
に仕上げることができる。 次に、ペースト化した原料に蛋白(質)分解酵
素を添加し、一定温度条件下に一定時間保持して
プロテアーゼ処理する。使用する蛋白分解酵素
は、市販しているものであれば種類を問わず使用
することができ、一例を挙げれば、ペプシン・ト
リプシン・パパイン・ブロメリン・フイシン等が
あり、なるべく蛋白分解酵素の純度が高いものを
使用することが望ましい。蛋白分解酵素の添加量
は、原料に対して0.1〜0.5%が適当である。プロ
テアーゼ処理の温度と時間は35〜45℃で3〜10時
間の範囲が適当である。 尚、プロテアーゼ処理を行う場合、蛋白分解酵
素を最初に1回だけ添加する方法でもよいが、蛋
白分解酵素は経時的に活性を失う傾向にあるの
で、プロテアーゼ処理中に1〜2時間おきに蛋白
分解酵素を添加することが望ましい。 次に、プロテアーゼ処理したペーストからヒア
ルロン酸を抽出して、粗製のヒアルロン酸を得
る。ヒアルロン酸の抽出は、常法によればよく、
一例を挙げれば、プロテアーゼ処理したペースト
を過して固形物を除去し、得られた液に
CPC(塩化セチルピリジニウム)を添加してヒア
ルロン酸をCPCに吸着させて沈澱させる。そし
て、生じた沈澱物を分取し、分取した沈澱物を食
塩水中に溶解させた後、この食塩水中にエタノー
ルを添加して、再びヒアルロン酸を沈澱させ、生
じた沈澱物を分取すれば粗製のヒアルロン酸を得
ることができる。 最後に、得られた粗製のヒアルロン酸を加熱処
理した後プロテアーゼ処理し、而る後このヒアル
ロン酸を精製すれば、高粘度のヒアルロン酸を得
ることができる。粗製のヒアルロン酸の加熱処理
法の一例を示すと、このヒアルロン酸を清水中に
溶解させた後、60〜100℃で20〜40分間加熱する
方法がある。かかる加熱処理により、粗製のヒア
ルロン酸中に夾雑物として含まれている蛋白質が
熱変性をし、分解されやすくなる。加熱処理後の
プロテアーゼ処理は、先に開示したペースト化し
た原料をプロテアーゼ処理する場合と同条件で行
なえばよい。かかるプロテアーゼ処理により粗製
のヒアルロン酸中に含まれている蛋白質が完全に
分解されることとなる。ヒアルロン酸の精製法
は、常法によればよく、一例を示すと、プロテア
ーゼ処理が終了した溶液にエタノールを加え蛋白
質分解物等の不純物を沈澱させて除去し、而る
後、この溶液に食塩水を加えればヒアルロン酸が
沈澱するので、生じた沈澱物を分取すれば、精製
ヒアルロン酸を得ることができる。 尚、このようにして得られる精製ヒアルロン酸
は、ヒアルロン酸のみを単離した固形状のもので
あるから、化粧品原料とするときは、清水や油脂
に溶解させて使用する。 以上述べたように本発明によれば、予め加熱処
理したヒアルロン酸含有原料をペースト化するの
で原料中に含まれている蛋白質が蛋白分解酵素に
より分解されやすくなつている。したがつて、こ
のペーストをプロテアーゼ処理すれば蛋白分解酵
素は主として蛋白質の分解に作用するので、ヒア
ルロン酸を天然に近い状態のまま単離した粗製の
ヒアルロン酸を得ることができる。そして、この
粗製のヒアルロン酸を加熱処理した後、プロテア
ーゼ処理するので、ヒアルロン酸中に夾雑物とし
て含まれている蛋白質を完全に除去することがで
きる。尚、第2回目のプロテアーゼ処理において
は、ヒアルロン酸は遊離の状態にあるので、蛋白
分解酵素によりヒアルロン酸が分解を受けて低分
子化することはない。 したがつて、本発明によれば、後の試験例にも
示すように高粘度のヒアルロン酸を得ることがで
きる。 実施例 −20℃で30日間凍結保存した鶏冠6Kgを20℃の
流水中に入れ、2時間かけて緩慢解凍を行つた。 この鶏冠を80℃の熱水中に20分間浸漬した後、
取り出し、ミート・チヨツパー(網目3mm)にて
細断した。 細断した鶏冠に清水15を加え、ホモゲナイザ
ー(増幸産業(株)製「マスコロイダー」)にて鶏冠
組織を破砕・微粒子化して、鶏冠ペースト20Kgを
得た。 このペーストにプロテアーゼ(科研製薬(株)製
「アクチナーゼAS」)を8.5g加え、40℃で2時間
酵素処理を行つた後、更にプロテアーゼ(前記の
ものと同じ)を8.5gを加え、40℃で2時間酵素
処理を行い、而る後、ペーストを過して液18
Kgを得た。 この液に10%CPC(塩化セチルピリジニウ
ム)水溶液900mlを添加して沈澱物を生じさせ、
この沈澱物を別した。得られた沈澱物を2.3%
食塩水10中に入れて溶解させた後、更にこの食
塩水にエタノール15を加えて再び沈澱物を生じ
させた。 この沈澱物を別・エタノール洗浄して粗製の
ヒアルロン酸を得た。 得られた粗製のヒアルロン酸を60℃の温水20
中に入れて溶解させて70〜80℃で15分間加熱処理
した後プロテアーゼ(前記のものと同じ)を4.5
g加え、40℃で4時間酵素処理を行つた後、10%
CPC水溶液600mlを添加して沈澱物を生じさせ、
沈澱物を別した。得られた沈澱物を2.3%食塩
水10中に入れて溶解させた後、更にこの食塩水
中にエタノール15を加えて再び沈澱物を生じさ
せた。 この沈澱物を別・エタノール洗浄・真空乾燥
した結果、精製ヒアルロン酸5.4gが得られた。 試験例 次の三つの方法により、それぞれ精製ヒアルロ
ン酸を試作した。 対象区A(ペースト化しない場合) −20℃で30日間凍結保存した鶏完6Kgを20℃
の流水中に入れ、2時間かけて緩慢解凍を行つ
た。この鶏冠を80℃の熱水中に20分間浸漬した
後、取り出し、ミート・チヨツパー(網目1
mm)にかけて鶏冠を細断した。 この細断した鶏冠を用いて(ペースト化する
ことなく)以降に実施例と同じ方法でヒアルロ
ン酸の抽出・精製を行つた。 対象区B(ペースト化、酵素処理一度の場合) −20℃で30日間凍結保存した鶏冠6Kgを20℃
の流水中に入れ、2時間かけて緩慢解凍を行つ
た。 この鶏冠を80℃の熱水中に30分間浸漬した
後、取り出し、ミート・チヨツパー(網目3
mm)にて細断した。 細断した鶏冠に清水15を加え、ホモゲナイ
ザー(増幸産業(株)製「マスコロイダー」)にて
鶏冠組織を破砕・微粒子化して、鶏冠ペースト
20Kgを得た。 このペーストにプロテアーゼ(科研製薬(株)製
「アクチナーゼAS」)を17g加え、40℃で4時
間酵素処理を行つた後、ペーストを過して
液18Kgを得た。 この液に10%CPC水溶液900mlを添加して
沈澱物を生じさせ、沈澱物を別した。得られ
た沈澱物を2.3%食塩水10中に入れて溶解さ
せた後、更にこの食塩水にエタノール15を加
えて再び沈澱物を生じさせた。 この沈澱物を別・エタノール洗浄して粗製
のヒアルロン酸を得た。 得られた粗製のヒアルロン酸を2.3%食塩水
10中に入れて溶解させた後、更にこの食塩水
にエタノール15を加えて再び沈澱物を生じさ
せた。 この沈澱物を別・エタノール洗浄・真空乾
燥した結果、精製ヒアルロン酸を得た。 テスト区 実施例と同じ方法で、前処理及びヒアルロン
酸の抽出・精製を行つた。 上記三つの方法でヒアルロン酸の抽出・精製し
た場合における得られた精製ヒアルロン酸の粘度
を測定したところ、表−1の結果が得られた。
する。 ヒアルロン酸は、鶏冠や臍の緒等の動物の結合
組織中に含まれている。そして、かかる結合組織
から抽出・精製して得た純度の高いヒアルロン酸
は、女性の肌を美しくする特効薬であることが知
られている。 しかし、いかに純度の高いヒアルロン酸であつ
ても、ヒアルロン酸が低分子に分解されてしまつ
たものであると、人の肌をなめらかにしたり、肌
の皺を延ばしたりする効果が天然状態のヒアルロ
ン酸に比べて低いことが種々の研究によつて明ら
かにされている。 すなわち、天然状態のヒアルロン酸は、高分子
状(分子量略150万〜250万)であり、このヒアル
ロン酸は高い粘度を示すのに対し、ヒアルロン酸
が分解して低分子となればなるほど粘度が低くな
る傾向にある。したがつて、当業界では、化粧品
原料として用いるヒアルロン酸の品質の良否は、
粘度が高いか低いかによつて判断しているのが現
状である。 しかして、ヒアルロン酸を抽出するには、前処
理として結合組織に酸やアルカリ剤又は酵素等を
添加し、結合組織中の蛋白質を分解させてヒアル
ロン酸を遊離の状態にしなければならない。 しかし、ヒアルロン酸は高分子の化合物である
から蛋白質を分解させる際、ヒアルロン酸も酸や
酵素の作用を受けて分解し、低分子のものになつ
てしまう。 そこで、従来より、ヒアルロン酸の分解を可及
的に低く押え、結合組織の蛋白質のみを分解する
研究がなされ、例えば、結合組織をその形状のま
ま加熱処理した後、細断し、而る後、プロテアー
ゼ処理する方法(特開昭52−105199号)等が提案
されている。 しかしながら、上記従来例によつても得られる
ヒアルロン酸はやはり蛋白分解酵素の作用を受け
て分解しており、期待する程の粘度を有しない。 このような問題を解決するために、本発明者等
は、先に「予め加熱処理したヒアルロン酸含有原
料をペースト化した後、プロテアーゼ処理する」
発明をした(特願昭58−117078号(特開昭60−
24194号))。 本発明者は、はじめ目的とする高粘度のヒアル
ロン酸を製造するには、特願昭58−117078号に係
る発明の方法が最適と考えていたが、研究を重ね
た結果、プロテアーゼ処理を1回行うだけでは、
蛋白質の分解が不十分であり、蛋白質が夾雑物と
して混入するのをさけられないため高粘度のヒア
ルロン酸が得にくいとの知見を得、この知見に基
づき本発明を完成したものである。すなわち、本
発明は特願昭58−117078号に係る発明の改良に関
するものであり、高粘度ヒアルロン酸を製造する
に際し、予め加熱処理したヒアルロン酸含有原料
をペースト化した後、プロテアーゼ処理して粗製
ヒアルロン酸を得、この粗製ヒアルロン酸を再び
加熱処理した後、プロテアーゼ処理することを特
徴とするものである。 化学的に純粋なヒアルロン酸は、次のような構
造式のものであり、 グルクロン酸とN−アセチルグルコサミンの二
糖を反復構成単位とする分子量50万〜250万の多
糖類である。 そして、このヒアルロン酸を食塩水中で処理す
ると、解離しているナトリウムイオンがヒアルロ
ン酸を構成するグルクロン酸のカルボキシル基と
結合し、ヒアルロン酸はナトリウム塩を形成し
て、ヒアルロン酸ナトリウムに変化する。 しかして、本発明でいうヒアルロン酸とは、上
述の化学的に純粋なヒアルロン酸ばかりでなく、
そのナトリウム塩も含むものである。 本発明においては、まず、ヒアルロン酸含有原
料を加熱処理して、原料中に含まれている蛋白質
を熱変性させる。本発明で使用する原料は、ヒア
ルロン酸が含まれている組織であれば特に制限が
なく、例えば、鶏冠(とさか)・臍の緒・眼球・
皮膚・軟骨等を挙げることができる。これらの原
料の中で、鶏冠は蛋白質の含量が略10%と低く、
蛋白質の分解が容易であるので、特に望ましい。
原料の加熱処理は如何なる方法をとつてもよい
が、熱水中に原料を浸漬する方法をとると能率よ
く行うことができる。加熱温度や時間は、原料中
の蛋白質が熱変性する範囲内であれば、特に制限
がなく、熱水による加熱法を採用する場合、60〜
100℃の熱水中に原料を20〜40分間浸漬するとよ
い。 尚、凍結した原料を用いる場合には、原料を流
水中等に入れて緩慢解凍した後、加熱処理する
と、高粘度のヒアルロン酸を得ることができる。 次に、加熱処理した原料をペースト化する。ペ
ースト化に先だち、原料を肉挽き用チヨツパーな
どで細断しておくと、ペースト化がしやすくな
る。ペースト化の一例を示せば、細断した原料
に、原料重量に対して略1〜3倍の清水を加え、
ホモゲナイザーにて10〜30分間ホモゲナイズを行
なえば、原料は粉砕・微粒子化され、ペースト状
に仕上げることができる。 次に、ペースト化した原料に蛋白(質)分解酵
素を添加し、一定温度条件下に一定時間保持して
プロテアーゼ処理する。使用する蛋白分解酵素
は、市販しているものであれば種類を問わず使用
することができ、一例を挙げれば、ペプシン・ト
リプシン・パパイン・ブロメリン・フイシン等が
あり、なるべく蛋白分解酵素の純度が高いものを
使用することが望ましい。蛋白分解酵素の添加量
は、原料に対して0.1〜0.5%が適当である。プロ
テアーゼ処理の温度と時間は35〜45℃で3〜10時
間の範囲が適当である。 尚、プロテアーゼ処理を行う場合、蛋白分解酵
素を最初に1回だけ添加する方法でもよいが、蛋
白分解酵素は経時的に活性を失う傾向にあるの
で、プロテアーゼ処理中に1〜2時間おきに蛋白
分解酵素を添加することが望ましい。 次に、プロテアーゼ処理したペーストからヒア
ルロン酸を抽出して、粗製のヒアルロン酸を得
る。ヒアルロン酸の抽出は、常法によればよく、
一例を挙げれば、プロテアーゼ処理したペースト
を過して固形物を除去し、得られた液に
CPC(塩化セチルピリジニウム)を添加してヒア
ルロン酸をCPCに吸着させて沈澱させる。そし
て、生じた沈澱物を分取し、分取した沈澱物を食
塩水中に溶解させた後、この食塩水中にエタノー
ルを添加して、再びヒアルロン酸を沈澱させ、生
じた沈澱物を分取すれば粗製のヒアルロン酸を得
ることができる。 最後に、得られた粗製のヒアルロン酸を加熱処
理した後プロテアーゼ処理し、而る後このヒアル
ロン酸を精製すれば、高粘度のヒアルロン酸を得
ることができる。粗製のヒアルロン酸の加熱処理
法の一例を示すと、このヒアルロン酸を清水中に
溶解させた後、60〜100℃で20〜40分間加熱する
方法がある。かかる加熱処理により、粗製のヒア
ルロン酸中に夾雑物として含まれている蛋白質が
熱変性をし、分解されやすくなる。加熱処理後の
プロテアーゼ処理は、先に開示したペースト化し
た原料をプロテアーゼ処理する場合と同条件で行
なえばよい。かかるプロテアーゼ処理により粗製
のヒアルロン酸中に含まれている蛋白質が完全に
分解されることとなる。ヒアルロン酸の精製法
は、常法によればよく、一例を示すと、プロテア
ーゼ処理が終了した溶液にエタノールを加え蛋白
質分解物等の不純物を沈澱させて除去し、而る
後、この溶液に食塩水を加えればヒアルロン酸が
沈澱するので、生じた沈澱物を分取すれば、精製
ヒアルロン酸を得ることができる。 尚、このようにして得られる精製ヒアルロン酸
は、ヒアルロン酸のみを単離した固形状のもので
あるから、化粧品原料とするときは、清水や油脂
に溶解させて使用する。 以上述べたように本発明によれば、予め加熱処
理したヒアルロン酸含有原料をペースト化するの
で原料中に含まれている蛋白質が蛋白分解酵素に
より分解されやすくなつている。したがつて、こ
のペーストをプロテアーゼ処理すれば蛋白分解酵
素は主として蛋白質の分解に作用するので、ヒア
ルロン酸を天然に近い状態のまま単離した粗製の
ヒアルロン酸を得ることができる。そして、この
粗製のヒアルロン酸を加熱処理した後、プロテア
ーゼ処理するので、ヒアルロン酸中に夾雑物とし
て含まれている蛋白質を完全に除去することがで
きる。尚、第2回目のプロテアーゼ処理において
は、ヒアルロン酸は遊離の状態にあるので、蛋白
分解酵素によりヒアルロン酸が分解を受けて低分
子化することはない。 したがつて、本発明によれば、後の試験例にも
示すように高粘度のヒアルロン酸を得ることがで
きる。 実施例 −20℃で30日間凍結保存した鶏冠6Kgを20℃の
流水中に入れ、2時間かけて緩慢解凍を行つた。 この鶏冠を80℃の熱水中に20分間浸漬した後、
取り出し、ミート・チヨツパー(網目3mm)にて
細断した。 細断した鶏冠に清水15を加え、ホモゲナイザ
ー(増幸産業(株)製「マスコロイダー」)にて鶏冠
組織を破砕・微粒子化して、鶏冠ペースト20Kgを
得た。 このペーストにプロテアーゼ(科研製薬(株)製
「アクチナーゼAS」)を8.5g加え、40℃で2時間
酵素処理を行つた後、更にプロテアーゼ(前記の
ものと同じ)を8.5gを加え、40℃で2時間酵素
処理を行い、而る後、ペーストを過して液18
Kgを得た。 この液に10%CPC(塩化セチルピリジニウ
ム)水溶液900mlを添加して沈澱物を生じさせ、
この沈澱物を別した。得られた沈澱物を2.3%
食塩水10中に入れて溶解させた後、更にこの食
塩水にエタノール15を加えて再び沈澱物を生じ
させた。 この沈澱物を別・エタノール洗浄して粗製の
ヒアルロン酸を得た。 得られた粗製のヒアルロン酸を60℃の温水20
中に入れて溶解させて70〜80℃で15分間加熱処理
した後プロテアーゼ(前記のものと同じ)を4.5
g加え、40℃で4時間酵素処理を行つた後、10%
CPC水溶液600mlを添加して沈澱物を生じさせ、
沈澱物を別した。得られた沈澱物を2.3%食塩
水10中に入れて溶解させた後、更にこの食塩水
中にエタノール15を加えて再び沈澱物を生じさ
せた。 この沈澱物を別・エタノール洗浄・真空乾燥
した結果、精製ヒアルロン酸5.4gが得られた。 試験例 次の三つの方法により、それぞれ精製ヒアルロ
ン酸を試作した。 対象区A(ペースト化しない場合) −20℃で30日間凍結保存した鶏完6Kgを20℃
の流水中に入れ、2時間かけて緩慢解凍を行つ
た。この鶏冠を80℃の熱水中に20分間浸漬した
後、取り出し、ミート・チヨツパー(網目1
mm)にかけて鶏冠を細断した。 この細断した鶏冠を用いて(ペースト化する
ことなく)以降に実施例と同じ方法でヒアルロ
ン酸の抽出・精製を行つた。 対象区B(ペースト化、酵素処理一度の場合) −20℃で30日間凍結保存した鶏冠6Kgを20℃
の流水中に入れ、2時間かけて緩慢解凍を行つ
た。 この鶏冠を80℃の熱水中に30分間浸漬した
後、取り出し、ミート・チヨツパー(網目3
mm)にて細断した。 細断した鶏冠に清水15を加え、ホモゲナイ
ザー(増幸産業(株)製「マスコロイダー」)にて
鶏冠組織を破砕・微粒子化して、鶏冠ペースト
20Kgを得た。 このペーストにプロテアーゼ(科研製薬(株)製
「アクチナーゼAS」)を17g加え、40℃で4時
間酵素処理を行つた後、ペーストを過して
液18Kgを得た。 この液に10%CPC水溶液900mlを添加して
沈澱物を生じさせ、沈澱物を別した。得られ
た沈澱物を2.3%食塩水10中に入れて溶解さ
せた後、更にこの食塩水にエタノール15を加
えて再び沈澱物を生じさせた。 この沈澱物を別・エタノール洗浄して粗製
のヒアルロン酸を得た。 得られた粗製のヒアルロン酸を2.3%食塩水
10中に入れて溶解させた後、更にこの食塩水
にエタノール15を加えて再び沈澱物を生じさ
せた。 この沈澱物を別・エタノール洗浄・真空乾
燥した結果、精製ヒアルロン酸を得た。 テスト区 実施例と同じ方法で、前処理及びヒアルロン
酸の抽出・精製を行つた。 上記三つの方法でヒアルロン酸の抽出・精製し
た場合における得られた精製ヒアルロン酸の粘度
を測定したところ、表−1の結果が得られた。
【表】
尚、表中において、粘度は得られた精製ヒアル
ロン酸を0.2%水溶液とし、ウベローデ型粘度計
で測定した動粘度である。
ロン酸を0.2%水溶液とし、ウベローデ型粘度計
で測定した動粘度である。
Claims (1)
- 1 予め加熱処理したヒアルロン酸含有原料をペ
ースト化した後、プロテアーゼ処理して粗製ヒア
ルロン酸を得、この粗製ヒアルロン酸を加熱処理
した後、プロテアーゼ処理することを特徴とする
高粘度ヒアルロン酸の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58156440A JPS6049797A (ja) | 1983-08-29 | 1983-08-29 | 高粘度ヒアルロン酸の製造方法 |
| KR1019840004926A KR850001805A (ko) | 1983-08-29 | 1984-08-16 | 고점도 히알루론산의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58156440A JPS6049797A (ja) | 1983-08-29 | 1983-08-29 | 高粘度ヒアルロン酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6049797A JPS6049797A (ja) | 1985-03-19 |
| JPH0335914B2 true JPH0335914B2 (ja) | 1991-05-29 |
Family
ID=15627794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58156440A Granted JPS6049797A (ja) | 1983-08-29 | 1983-08-29 | 高粘度ヒアルロン酸の製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6049797A (ja) |
| KR (1) | KR850001805A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AR046298A1 (es) * | 2003-10-21 | 2005-11-30 | Novozymes North America Inc | Metodo para la extraccion de glucosaminoglucano de tejido animal |
-
1983
- 1983-08-29 JP JP58156440A patent/JPS6049797A/ja active Granted
-
1984
- 1984-08-16 KR KR1019840004926A patent/KR850001805A/ko not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR850001805A (ko) | 1985-04-01 |
| JPS6049797A (ja) | 1985-03-19 |
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