JPH0345753B2 - - Google Patents
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- JPH0345753B2 JPH0345753B2 JP57225964A JP22596482A JPH0345753B2 JP H0345753 B2 JPH0345753 B2 JP H0345753B2 JP 57225964 A JP57225964 A JP 57225964A JP 22596482 A JP22596482 A JP 22596482A JP H0345753 B2 JPH0345753 B2 JP H0345753B2
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- weight
- parts
- resin
- acid
- oil
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Description
本発明は乾式平版印刷用インキに関するもので
ある。 現在、一般的な印刷方法としては凸版印刷、平
版印刷、凹版印刷等があり、平版印刷の内、ウエ
ツトオフセツト印刷では、印刷版表面が親水部分
と親油部分からなり、インキは親油部分にのみ移
転し、画線が得られる方式である。この印刷方式
では画像が鮮明であり、高級な印刷物が得られる
こと、製版価格が安価で、短時間で製版ができる
ことを特徴としている。しかしこの印刷方法で
は、印刷時にインキと共に湿し水を使うため、イ
ンキのコントロールと共に湿し水についてもコン
トロールする必要があり、印刷作業は高度の技術
を要する。このため最近湿し水を使うことなく、
平版オフセツト印刷ができる印刷方式が提唱され
ている。すなわち、乾式平版印刷であり、この方
式での印刷は、従来のウエツトオフセツト印刷時
に問題となつていた湿し水による弊害、例えば印
刷インキの乳化、水負けによる転移不良、ゴース
テイングの発生などが改良される。 しかし通常のインキを使用して、この乾式平版
印刷法によつて印刷を長時間継続すると、版面で
の温度が上昇し、インキが非画線部に付着して汚
れを起しやすくなる。これを解決する手段として
各種インキ用の素材をシリコン化合物で変性する
手段が提案されている。例えば、シリコン変性ア
ルキツド樹脂(特公昭51−10124号、同51−22405
号)、シリコン変性フエノール樹脂(特公昭52−
10042号、特開昭52−62506号)、シリコン変性乾
性油(特公昭52−10041号、同52−10042号)、シ
リコン変性シクロペンタジエン系樹脂(特開昭56
−110705号、同56−110706号)などがある。これ
らの素材は、汚れには効果が見られるものの、組
合せによつては汚れ耐性がまだ不満足であつた
り、地汚れ耐性が改良されると共に印刷物の光沢
が劣化して、印刷物の品質が低下するなどの欠点
が見られる。一方、インキでの問題は保存中にイ
ンキが増粘するために作業性が悪くなる。さらに
はシロキサン化合物は一般インキ用素材に比べ、
非常に高価であるため、インキの価格も上昇して
しまうなどの欠点がある。 本発明者等は、上記の乾式平版印刷法に適合す
るインキ組成物について、インキと版の関連性に
ついて研究を重ね、乾式平版印刷法において実用
可能な印刷適性、インキの保存安定性に優れ、か
つ印刷効果のよい印刷物を得ることのできる乾式
平版印刷用インキの発明の至つた。 一般式 (式中、Hは水素原子、Rは炭素数1〜3のアル
キル基を表わし、m、nは0または1以上の整数
で、m+n=6である。) で示される共役二重結合を有する5員環化合物お
よびまたは該5員環化合物のデイールズアルダー
付加物〔A〕100重量部と、乾性油および脂肪酸
よりなる群から選ばれる少なくとも1種〔B〕5
〜50重量部とを共重合させることにより得られる
炭化水素樹脂〔〕100重量部に対し、不飽和カ
ルボン酸またはその無水物〔C〕1〜15重量部を
反応させた酸変性樹脂〔〕に、炭素数4〜9の
アルキル置換基を有するフエノールとホルマリン
との縮合により得られるフエノール樹脂〔D〕を
該酸変性樹脂〔〕100重量部に対し、5〜100重
量部を加熱反応させることにより得られる樹脂
〔〕をビヒクル成分として含有する乾式平版印
刷用インキに関する。 以下に本発明についてさらに詳細に記載する。 本発明は、下記一般式で示される共役二重結合
を有する5員環化合物およびまたはそのデイール
ズアルダー付加物を、原料成分〔A〕として用い
る。 式: (ここでRは炭素数1〜3のアルキル基を、Hは
水素原子を示し、m、nは0または1以上の整数
で、m+n=6である。) 具体的には5員環化合物として、シクロペンタ
ジエンおよびメチルシクロペンタジエンなど、ま
たこれらのデイールズアルダー付加物として、ジ
シクロペンタジエン、シクロペンタジエン−メチ
ルシクロペンタジエン共二量化物、トリシクロペ
ンタジエンなど、およびこれらの混合物などが工
業的には好ましく使用され、これらの中ではシク
ロペンタジエン、ジシクロペンタジエンあるいは
これらの混合物が特に好ましい。 〔A〕の純度が良いことは必ずしも必要でない
が、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン
またはそれらのアルキル置換誘導体が80重量%以
上存在することが好ましい。例えば、ナフサ等の
高温熱分解副生油のC5留分中に含まれるシクロ
ペンタジエン、メチルシクロペンタジエンを熱二
量化させることによつて、ジシクロペンタジエ
ン、ジメチルシクロペンタジエン、シクロペンタ
ジエン−メチルシクロペンタジエン共二量体、シ
クロペンタジエン−イソプレン共二量体、シクロ
ペンタジエン−ピペリレン共二量体等の混合物に
した後、蒸留によりC5オレフイン、C5パラフイ
ンなどのC5成分の大部分を除去して得られる濃
縮された留分を使用してもさしつかえない。 本発明に用いられる〔B〕は乾性油および脂肪
酸より成る群から選ばれる少なくとも1種の成分
である。 乾性油としてヨウ素価120以上の植物油脂およ
び動物油脂であり、特にアマニ油、キリ油、大豆
油、脱水ヒマシ油等の乾性植物油が好ましい。ま
た、これらを熱処理したボイル油を用いることも
できる。 脂肪酸としては、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸およびエレオステアリン酸のような飽和
または不飽和の合成脂肪酸、およびアマニ油脂肪
酸、トール油脂肪酸のような天然脂肪酸である。
さらに脂肪酸を主成分とするトール油も脂肪酸と
して用いることができる。 また、〔B〕として上記成分の2種類以上を混
合して用いても特に問題はない。 本発明においては、上記の〔A〕100重量部に
対し、〔B〕5〜50重量部、好ましくは10〜40重
量部を無触媒で熱反応させることにより炭化水素
樹脂〔I〕を製造する。上記〔A〕と〔B〕の混
合物を、200〜300℃において30分から15時間、好
ましくは1〜7時間加熱することにより炭化水素
樹脂〔I〕を製造できる。〔B〕の量が上記範囲
に満たない場合には、十分な効果が認められず、
一方上記範囲を超える場合には、樹脂の軟化点が
低下するので好ましいものではない。 また、バインダー樹脂のパラフイン系溶剤への
優れた溶解性を得るためには、熱反応時に上記
〔A〕と〔B〕の他に炭素数4〜40を有するα−
オレフイン、好ましくは炭素数6〜20を有し、α
−オレフインのβ位にアルキル基を有しない直鎖
状および/または分岐状のα−オレフインを、
〔A〕100重量部に対し、5〜100重量部、好まし
くは10〜50重量部を添加することにより、上記要
求を満足するバインダー樹脂の製造が可能とな
る。〔A〕、〔B〕および上記α−オレフインの熱
反応により得られる樹脂を変性して製造される最
終樹脂のパラフイン系溶剤への溶解性は極めて良
好であり、これを用いたインキの印刷適性もさら
に向上する。 α−オレフインとしては、市販の純モノマーを
使用することができるが、(1)いわゆるエチレンの
オリゴマー化、(2)パラフインワツクスの熱分解の
製造方法で得られる単一モノマーまたは混合モノ
マーを使用することもできる。 上述のようにして得られる炭化水素樹脂〔I〕
は、不飽和カルボン酸またはその無水物〔C〕と
反応させるのであるが、〔C〕としては通常炭素
が3〜32、好ましくは3〜15のモノマーおよび多
価不飽和カルボン酸またはそれらの無水物であ
り、それらの代表的なものはアクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、テトラヒ
ドロフタル酸およびその無水物、フマール酸、シ
トラコン酸、イタコン酸およびこれらの混合物あ
るいは乾性油の脂肪酸例えばアマニ油脂肪酸等で
ある。これらの中では、マレイン酸および無水マ
レイン酸が好ましい。 本発明に用いる不飽和カルボン酸またはその無
水物の量比は、炭化水素樹脂〔I〕100重量部に
対し、1〜15重量部、好ましくは1〜10重量部で
ある。不飽和カルボン酸またはその無水物の量が
上記範囲に満たない場合には、生成した樹脂の極
性基の量が少ないため、極性基を有する樹脂とし
ての特徴がとぼしく、インキ用のビヒクルとして
用いた場合、顔料分散性、インキの流動性および
印刷効果が悪くなり、好ましくない。 また、上記範囲を超える場合には、極性基の量
が多すぎ、溶媒に対する溶解性が悪くなり、また
樹脂の変色、ゲル化が起りやすく好ましくない。
さらにインキに使用する場合に、ワニス化する際
の炭化水素溶媒に対する溶解性が悪くなり、また
インキの流動性、印刷物の光沢が悪くなり好まし
くない。なお、上記の酸変性反応は、100〜300℃
好ましくは150〜250℃の範囲内の温度で、無触媒
または公知のラジカル開始剤、例えば有機過酸化
物等の存在下で30分〜15時間、好ましくは1〜8
時間の範囲内で行うことができ、不飽和多価カル
ボン酸またはその無水物を用いる場合には、無触
媒で、不飽和モノカルボン酸またはその無水物を
用いる場合には、触媒の存在下に、反応を行うこ
とが好ましい。 本発明の酸変性樹脂〔〕はまた下記の一般法
によつても製造することができる。 即ち〔A〕と〔B〕の混合物を、溶媒の存在下
または不存在下に温度200〜300℃で熱重合させる
に際し、最初から或いは反応の途中から不飽和カ
ルボン酸またはその無水物を反応系に添加して熱
重合することによつて得ることもできる。 また、本発明において上記で得られた酸変性樹
脂〔〕の溶解性および軟化点を調節するため
に、あるいは樹脂〔〕の分子量を調節するため
に該酸変性樹脂〔〕を炭素数が6以上好ましく
は8〜22、特に好ましくは12〜15、の高級一価ア
ルコールでエステル化することも可能である。そ
の際用いられるアルコールの量は酸変性樹脂
〔〕中のカルボキシル基1モル当量に対して0
〜0.1モル当量、または樹脂〔〕中の酸無水物
基1モル当量に対して0〜2.0モル当量である。
エステル化反応は、酸変性樹脂を加熱溶融する
か、またはベンゼン、トルエン、キシレン等の炭
化水素溶剤に溶解した状態で、一価アルコールを
加えて、たとえば150〜250℃の範囲で30分〜10時
間、好ましくは1〜5時間の範囲内の時間で行
う。 本発明においては、酸変性樹脂〔〕を、さら
にアルキル置換フエノール樹脂〔D〕と反応させ
ることにより、目的とする樹脂〔〕が得られ
る。本発明において用いられるフエノール樹脂
は、炭素数4〜9のアルキル置換基を有するフエ
ノールとホルマリンとの縮合により得られるもの
であり、ここでいうフエノールとしては具体的に
はp−tert−ブチルフエノール、sec−ブチルフ
エノール、p−tert−オクチルフエノール、ノニ
ルフエノールが工業的に好ましく用いられ、無置
換のフエノールあるいはクレゾールのようなフエ
ノール樹脂は、生成する樹脂〔〕の高沸点炭化
水素に対する溶解性を低下させるので好ましくな
い。また炭素数10以上の置換フエノール樹脂を用
いると、樹脂〔〕の軟化点が著しく低くなり好
ましくない。 またフエノール樹脂と反応させるかわりに、酸
変性樹脂〔〕の存在下でホルムアルデヒドとフ
エノール類を酸またはアルカリを触媒として又は
無触媒下で反応させても目的とするフエノール樹
脂変性樹脂〔〕を得ることができる。 変性に用いられるフエノール樹脂の量は、上記
酸変性樹脂〔〕100重量部に対し、フエノール
樹脂5〜100重量部の範囲であり、10〜50重量部
が更に好ましい。フエノール樹脂の量が上記範囲
に満たない場合には、得られる変性樹脂ビヒクル
としてインキを作製した場合に、インキの流動
性、印刷物の光沢などが十分でなく、上記範囲を
超えると樹脂のインキ溶剤への溶解性が悪くなる
のみならず工業的にも経済的でなく好ましくな
い。 反応は酸変性樹脂〔〕とフエノール樹脂を混
合溶融し150〜250℃で30分〜10時間、好ましくは
1〜5時間加熱するだけで十分であるが、必要に
応じて、酸触媒、例えば硫酸、トルエンスルホン
酸、フリーデルクラフト型触媒等を用いることも
できる。 以上のようにして得られる樹脂〔〕は軟化点
が100℃以上、特に130℃以上であることが好まし
い。軟化点が100℃より低いと、印刷インキにし
た場合、ミステイングが多く、乾燥速度が極端に
低下し、ブロツキングを起こし易く好ましくな
い。 さらに、軟化点が100℃より低いと乾式平版印
刷での地汚れ耐性が満足できない。 さらに、樹脂〔〕は酸価が5〜70、特に5〜
50の範囲であることが好ましい。酸価が上記範囲
に満たないと、顔料分散性が悪く、酸価が上記範
囲を超えると、パラフイン系溶剤への溶解性が低
下して、インキの流動性が劣化したり、保存中に
インキが増粘したりする。 この様にしてできた樹脂〔〕は保存中のイン
キの増粘が少なく、印刷物の光沢が良好であり、
乾式平版による印刷時の地汚れ耐性のいずれも同
時に満足する乾式平版印刷用インキを得ることが
できる。 このようにして得られた樹脂〔〕をビヒクル
成分として、本発明の乾式平版印刷用インキを調
整する方法は、通常公知の任意の方法に従つて行
うことが可能であり、例えば本発明の乾式平版印
刷用インキは上述のようにして得られた樹脂
〔〕100重量部を、中油長およびまたは長油長ア
ルキツド樹脂5〜150重量部、好ましくは10〜100
重量部、高沸点炭化水素系溶剤50〜200重量部に
常温または加熱下で溶解して常温での粘度を200
〜600ポイズに調整したワニスに顔秤等を配合し
て、混練することによつて得られる。また、アル
キツド樹脂の代りに、またはいつしよに乾性油や
重合乾性油を使用することもできる。 また必要に応じて、ワニス(ヒビクル)の作成
には所望する溶解性を得るために200〜260℃で保
温したクツキングワニスとすることも可能であ
る。 なお、インキ製造の際に使用される乾性油とし
ては樹脂〔〕の合成に用いられる乾性油が同様
に使用できるが、例えば、桐油、アマニ油、大豆
油、オイチシカ油等の植物性原油、およびボイル
油、0号油、1号油、3号油、4号油、5号油、
6号油、7号油、9号油、号外ワニス等重合アマ
ニ油、およびまたは同様に重合桐油等の重合植物
油である。さらに、中油長また長油長アルキツド
樹脂とはリノール酸、リノレン酸、オレイン酸、
リカーン酸、エレオステアリン酸、リシノレン酸
等の不飽和脂肪酸、ステアリン酸、パルミチン
酸、ラウリン酸、カプリン酸等の不飽和脂肪酸の
内からの1種または混合物、さらにはこれら脂肪
酸のグリセライドやトール油と、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等のグリコール類、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、トリス
ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ペンタエリ
スリトール、ジグリセリン、ジペンタエリスリト
ール、トリペンタエリスリトール等のポリオー
ル、と無水フタル酸、イソフタル酸、トリメリツ
ト酸、アジピン酸、テレフタル酸、(無水)マレ
イン酸、(無水)フマル酸等と、それぞれ群より
少なくとも一種類以上の成分からなるもので、油
長50%〜90%のアルキツド樹脂である。 本発明に用いられる高沸点炭化水素系溶剤は沸
点範囲200〜300℃、好ましくは250〜330℃で芳香
族系成分が50重量%以下、好ましくは30重量%以
下のものである。 さらに本発明の乾式平版印刷用インキにおい
て、地汚れ耐性を特に要求される場合は、0.1重
量部1〜10重量部の範囲でオルガノポリシロキサ
ンを添加することができる。この範囲の上限以上
にオルガノポリシロキサンを添加することは、イ
ンキの流動性劣化、インキ保存中の増粘、光沢劣
化等の弊害があり、好ましいものでない。 また、乾式平版印刷用インキに通常用いられる
添加剤を使用することもできる。 以下、実施例をもつて本発明を説明する。 合成例 1 純度97%にジシクロペンタジエン(DCPD)
850gとアマニ油250gを2のオートクレーブに
仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下260℃で3.5時間加
熱した。加熱終了後オートクレーブを冷却し、内
容物を210℃/2mmHgで蒸溜して、920gの樹脂
(−1)を得た。樹脂(−1)の軟化点は
136.5℃であつた。 この樹脂(−1)150gを200℃で加熱溶融
し、無水マレイン酸4.5gを添加し、撹拌下4時
間反応を行い酸変性樹脂(−1)を得た。(
−1)の軟化点は147.0℃で酸価は13.5であつた。
引き続き、酸変性樹脂(−1)100gにp−
tert−オクチルフエノールとホルマリンとの縮合
反応により得られるレゾール型フエノール樹脂
17.6gを加え200℃で2時間反応を行い、軟化点
169.5℃、酸価12.7の樹脂(−1)を得た。 合成例 2 純度97%のDCPD800gとトール油200gを2
のオートクレーブに仕込み、260℃で6時間反応
させ、合成例1と同様に処理して、925gの樹脂
(−2)が得られた。(−2)の軟化点は
138.5℃であつた。 この樹脂(−2)150gを200℃で加熱溶融
し、無水マレイン酸7.5gを添加し、撹拌下3時
間反応を行い酸変性樹脂(−2)を得た。(
−2)の軟化点は158.0℃で酸価は24.2であつた。
引き続き、酸変性樹脂(−2)100gに4.2gの
デカノールを添加し200℃で1時間加熱撹拌した
後、p−ノニルフエノールとホルマリンとの縮合
反応により得られるレゾール型フエノール樹脂
20.2gを添加し200℃で3時間反応させて、軟化
点160.5℃で酸価19.4の樹脂(−2)を得た。 合成例 3 純度97%のDCPD800g、アマニ油100gおよび
1−ヘキセン100gを2のオートクレーブに仕
込み、280℃で2時間反応させ、合成例1と同様
に処理して、932gの樹脂(−3)を得た。(
−3)の軟化点は146.0℃であつた。 この樹脂(−3)150gを200℃で加熱溶融
し、無水マレイン酸4.5gを添加し、撹拌下3時
間反応を行い酸変性樹脂(−3)を得た。酸変
性樹脂(−3)の軟化点は155.0℃で酸価は
13.7であつた。引き続き、酸変性樹脂(−3)
100gにp−tert−オクチルフエノールとホルマ
リンとの縮合反応により得られるレゾール型フエ
ノール樹脂17.6gを加え200℃で2時間反応を行
い、軟化点175.0℃、酸価12.2の樹脂(−3)
を得た。 ワニス調整例 1 樹脂〔−1〕300gと9号アマニ油100g、日
本石油製3号ソルベント260gを撹拌機つき4つ
口フラスコに仕込み、N2ガスを吹き込みながら
加熱、昇温し、150℃として撹拌しながら、さら
に180℃とし、30分保温した後、3号ソルベント
28gを加えて、25℃での粘度が540ポイズのワニ
スIを得た。 このワニス1480gを撹拌機つき4つ口フラスコ
に仕込み、N2ガスを吹き込みながら撹拌、加熱
し、140℃にてALCH(川研フアインケミカル製、
ゲル化剤;ジイソプロピルモノアセチルアセトア
ルミニウム)5gを日本石油製5号ソルベント15
gに混合したゲル化剤溶液を添加し、さらに昇温
して190℃として1時間撹拌してゲルワニスを
得た。 ワニス調整例 2 樹脂〔−2〕305gと中国桐油100g、日本石
油製5号ソルベント200gおよび日本石油製0号
ソルベント80gを撹拌機つき4つ口フラスコに仕
込み、N2ガスを吹き込みながら加熱し、150℃と
して撹拌し、さらに昇温して180℃として、30分
間保温後、0号ソルベント20gを加えて、25℃の
粘度が480ポイズになるよう調整したワニスを
得た。 ワニス480gを撹拌機つき4つ口フラスコに
仕込み、N2ガスを吹き込みながら撹拌、加熱し、
140℃にてALCH5gを0号ソルベント15gに溶
解したゲル化剤溶液を添加し、さらに昇温して
190℃とし1時間撹拌してゲルワニスを得た。 ワニス調整例 3 樹脂〔−3〕を380g、アラキード5001(荒川
化学製長油長アルキツド樹脂)140g、日本石油
製0号ソルベント150gを撹拌機つき4つ口フラ
スコに仕込み、N2ガスを吹き込みながら加熱し、
150℃として撹拌し、さらに昇温して180℃とし
て、30分間保温後、0号ソルベント40gを加え
て、25℃の粘度が420ポイズになるよう調整した
ワニスを得た。 ワニス210gを撹拌機つき4つ口フラスコに
仕込み、N2ガスを吹き込みながら撹拌、加熱し、
90℃に保ち、オクトープアルミ(ホープ製薬製ゲ
ル化剤)3gを0号ソルベント17gによく混和さ
せたゲル化剤液を20g添加して、加熱、昇温し、
165℃となつた時点で、ゲルワニスの流動性が認
められたため汲出し、ゲルワニス−1を得た。 さらにワニス215gを撹拌機つき4つ口フラ
スコに仕込み、N2ガスを吹き込みながら撹拌、
加熱し、140℃にてALCH2gを0号ソルベント
6gに溶解したゲル化剤溶液8gを添加し、さら
に昇温して190℃として1時間撹拌してゲルワニ
ス−2を得た。 ワニス調整例 4 樹脂〔−3〕320gとアラキード6700(荒川化
学製中油長アルキツド樹脂)150gを撹拌機つき
4つ口フラスコに仕込み、N2ガスを吹き込みな
がら加熱し、150℃として撹拌を開始して、さら
に昇温を続け、240℃として、同温度で3時間ク
ツキングして、3号ソルベント167gを加え、25
℃での粘度568ポイズのワニスを得た。 ワニス290gとALCH2.5gと3号ソルベント
7.5gにてワニス調整例1と同様にしてゲルワニ
スを得た。 比較ワニス調整例 1 タマノール358(荒川化学製ロジンフエノール樹
脂)250gとボイル油120gと3号ソルベント240
gを撹拌機つき4つ口フラスコに仕込み、ワニス
調整例1と同様にして比較ワニスを得た。尚、
このワニスの25℃の粘度は600ポイズであつた。
さらに比較ワニス1380gとALCH4gと3号ソル
ベント12gでワニス調整例1と同様にして比較ゲ
ルワニスを得た。 比較ワニス調整例 2 日石ネオポリマー150(日本石油製石油樹脂)
300gとアマニ油100gと3号ソルベント198gに
てワニス調整例1と同様な方法で比較ワニスを
得た(25℃の粘度452ポイズ)。 比較ワニス330gを撹拌機つき4つ口フラス
コに仕込み、オクトープアルミ8gを3号ソルベ
ント64gによく混和したゲル化剤液を添加し、
N2ガスを吹き込みながら、昇温し、168℃でゲル
ワニスの流動性が出始めた時点で汲出し、比較ゲ
ルワニスを得た。 インキの調整 3本ロールを用い下記の配合割合(重量比)で
練肉してインキ化した。
ある。 現在、一般的な印刷方法としては凸版印刷、平
版印刷、凹版印刷等があり、平版印刷の内、ウエ
ツトオフセツト印刷では、印刷版表面が親水部分
と親油部分からなり、インキは親油部分にのみ移
転し、画線が得られる方式である。この印刷方式
では画像が鮮明であり、高級な印刷物が得られる
こと、製版価格が安価で、短時間で製版ができる
ことを特徴としている。しかしこの印刷方法で
は、印刷時にインキと共に湿し水を使うため、イ
ンキのコントロールと共に湿し水についてもコン
トロールする必要があり、印刷作業は高度の技術
を要する。このため最近湿し水を使うことなく、
平版オフセツト印刷ができる印刷方式が提唱され
ている。すなわち、乾式平版印刷であり、この方
式での印刷は、従来のウエツトオフセツト印刷時
に問題となつていた湿し水による弊害、例えば印
刷インキの乳化、水負けによる転移不良、ゴース
テイングの発生などが改良される。 しかし通常のインキを使用して、この乾式平版
印刷法によつて印刷を長時間継続すると、版面で
の温度が上昇し、インキが非画線部に付着して汚
れを起しやすくなる。これを解決する手段として
各種インキ用の素材をシリコン化合物で変性する
手段が提案されている。例えば、シリコン変性ア
ルキツド樹脂(特公昭51−10124号、同51−22405
号)、シリコン変性フエノール樹脂(特公昭52−
10042号、特開昭52−62506号)、シリコン変性乾
性油(特公昭52−10041号、同52−10042号)、シ
リコン変性シクロペンタジエン系樹脂(特開昭56
−110705号、同56−110706号)などがある。これ
らの素材は、汚れには効果が見られるものの、組
合せによつては汚れ耐性がまだ不満足であつた
り、地汚れ耐性が改良されると共に印刷物の光沢
が劣化して、印刷物の品質が低下するなどの欠点
が見られる。一方、インキでの問題は保存中にイ
ンキが増粘するために作業性が悪くなる。さらに
はシロキサン化合物は一般インキ用素材に比べ、
非常に高価であるため、インキの価格も上昇して
しまうなどの欠点がある。 本発明者等は、上記の乾式平版印刷法に適合す
るインキ組成物について、インキと版の関連性に
ついて研究を重ね、乾式平版印刷法において実用
可能な印刷適性、インキの保存安定性に優れ、か
つ印刷効果のよい印刷物を得ることのできる乾式
平版印刷用インキの発明の至つた。 一般式 (式中、Hは水素原子、Rは炭素数1〜3のアル
キル基を表わし、m、nは0または1以上の整数
で、m+n=6である。) で示される共役二重結合を有する5員環化合物お
よびまたは該5員環化合物のデイールズアルダー
付加物〔A〕100重量部と、乾性油および脂肪酸
よりなる群から選ばれる少なくとも1種〔B〕5
〜50重量部とを共重合させることにより得られる
炭化水素樹脂〔〕100重量部に対し、不飽和カ
ルボン酸またはその無水物〔C〕1〜15重量部を
反応させた酸変性樹脂〔〕に、炭素数4〜9の
アルキル置換基を有するフエノールとホルマリン
との縮合により得られるフエノール樹脂〔D〕を
該酸変性樹脂〔〕100重量部に対し、5〜100重
量部を加熱反応させることにより得られる樹脂
〔〕をビヒクル成分として含有する乾式平版印
刷用インキに関する。 以下に本発明についてさらに詳細に記載する。 本発明は、下記一般式で示される共役二重結合
を有する5員環化合物およびまたはそのデイール
ズアルダー付加物を、原料成分〔A〕として用い
る。 式: (ここでRは炭素数1〜3のアルキル基を、Hは
水素原子を示し、m、nは0または1以上の整数
で、m+n=6である。) 具体的には5員環化合物として、シクロペンタ
ジエンおよびメチルシクロペンタジエンなど、ま
たこれらのデイールズアルダー付加物として、ジ
シクロペンタジエン、シクロペンタジエン−メチ
ルシクロペンタジエン共二量化物、トリシクロペ
ンタジエンなど、およびこれらの混合物などが工
業的には好ましく使用され、これらの中ではシク
ロペンタジエン、ジシクロペンタジエンあるいは
これらの混合物が特に好ましい。 〔A〕の純度が良いことは必ずしも必要でない
が、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン
またはそれらのアルキル置換誘導体が80重量%以
上存在することが好ましい。例えば、ナフサ等の
高温熱分解副生油のC5留分中に含まれるシクロ
ペンタジエン、メチルシクロペンタジエンを熱二
量化させることによつて、ジシクロペンタジエ
ン、ジメチルシクロペンタジエン、シクロペンタ
ジエン−メチルシクロペンタジエン共二量体、シ
クロペンタジエン−イソプレン共二量体、シクロ
ペンタジエン−ピペリレン共二量体等の混合物に
した後、蒸留によりC5オレフイン、C5パラフイ
ンなどのC5成分の大部分を除去して得られる濃
縮された留分を使用してもさしつかえない。 本発明に用いられる〔B〕は乾性油および脂肪
酸より成る群から選ばれる少なくとも1種の成分
である。 乾性油としてヨウ素価120以上の植物油脂およ
び動物油脂であり、特にアマニ油、キリ油、大豆
油、脱水ヒマシ油等の乾性植物油が好ましい。ま
た、これらを熱処理したボイル油を用いることも
できる。 脂肪酸としては、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸およびエレオステアリン酸のような飽和
または不飽和の合成脂肪酸、およびアマニ油脂肪
酸、トール油脂肪酸のような天然脂肪酸である。
さらに脂肪酸を主成分とするトール油も脂肪酸と
して用いることができる。 また、〔B〕として上記成分の2種類以上を混
合して用いても特に問題はない。 本発明においては、上記の〔A〕100重量部に
対し、〔B〕5〜50重量部、好ましくは10〜40重
量部を無触媒で熱反応させることにより炭化水素
樹脂〔I〕を製造する。上記〔A〕と〔B〕の混
合物を、200〜300℃において30分から15時間、好
ましくは1〜7時間加熱することにより炭化水素
樹脂〔I〕を製造できる。〔B〕の量が上記範囲
に満たない場合には、十分な効果が認められず、
一方上記範囲を超える場合には、樹脂の軟化点が
低下するので好ましいものではない。 また、バインダー樹脂のパラフイン系溶剤への
優れた溶解性を得るためには、熱反応時に上記
〔A〕と〔B〕の他に炭素数4〜40を有するα−
オレフイン、好ましくは炭素数6〜20を有し、α
−オレフインのβ位にアルキル基を有しない直鎖
状および/または分岐状のα−オレフインを、
〔A〕100重量部に対し、5〜100重量部、好まし
くは10〜50重量部を添加することにより、上記要
求を満足するバインダー樹脂の製造が可能とな
る。〔A〕、〔B〕および上記α−オレフインの熱
反応により得られる樹脂を変性して製造される最
終樹脂のパラフイン系溶剤への溶解性は極めて良
好であり、これを用いたインキの印刷適性もさら
に向上する。 α−オレフインとしては、市販の純モノマーを
使用することができるが、(1)いわゆるエチレンの
オリゴマー化、(2)パラフインワツクスの熱分解の
製造方法で得られる単一モノマーまたは混合モノ
マーを使用することもできる。 上述のようにして得られる炭化水素樹脂〔I〕
は、不飽和カルボン酸またはその無水物〔C〕と
反応させるのであるが、〔C〕としては通常炭素
が3〜32、好ましくは3〜15のモノマーおよび多
価不飽和カルボン酸またはそれらの無水物であ
り、それらの代表的なものはアクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、テトラヒ
ドロフタル酸およびその無水物、フマール酸、シ
トラコン酸、イタコン酸およびこれらの混合物あ
るいは乾性油の脂肪酸例えばアマニ油脂肪酸等で
ある。これらの中では、マレイン酸および無水マ
レイン酸が好ましい。 本発明に用いる不飽和カルボン酸またはその無
水物の量比は、炭化水素樹脂〔I〕100重量部に
対し、1〜15重量部、好ましくは1〜10重量部で
ある。不飽和カルボン酸またはその無水物の量が
上記範囲に満たない場合には、生成した樹脂の極
性基の量が少ないため、極性基を有する樹脂とし
ての特徴がとぼしく、インキ用のビヒクルとして
用いた場合、顔料分散性、インキの流動性および
印刷効果が悪くなり、好ましくない。 また、上記範囲を超える場合には、極性基の量
が多すぎ、溶媒に対する溶解性が悪くなり、また
樹脂の変色、ゲル化が起りやすく好ましくない。
さらにインキに使用する場合に、ワニス化する際
の炭化水素溶媒に対する溶解性が悪くなり、また
インキの流動性、印刷物の光沢が悪くなり好まし
くない。なお、上記の酸変性反応は、100〜300℃
好ましくは150〜250℃の範囲内の温度で、無触媒
または公知のラジカル開始剤、例えば有機過酸化
物等の存在下で30分〜15時間、好ましくは1〜8
時間の範囲内で行うことができ、不飽和多価カル
ボン酸またはその無水物を用いる場合には、無触
媒で、不飽和モノカルボン酸またはその無水物を
用いる場合には、触媒の存在下に、反応を行うこ
とが好ましい。 本発明の酸変性樹脂〔〕はまた下記の一般法
によつても製造することができる。 即ち〔A〕と〔B〕の混合物を、溶媒の存在下
または不存在下に温度200〜300℃で熱重合させる
に際し、最初から或いは反応の途中から不飽和カ
ルボン酸またはその無水物を反応系に添加して熱
重合することによつて得ることもできる。 また、本発明において上記で得られた酸変性樹
脂〔〕の溶解性および軟化点を調節するため
に、あるいは樹脂〔〕の分子量を調節するため
に該酸変性樹脂〔〕を炭素数が6以上好ましく
は8〜22、特に好ましくは12〜15、の高級一価ア
ルコールでエステル化することも可能である。そ
の際用いられるアルコールの量は酸変性樹脂
〔〕中のカルボキシル基1モル当量に対して0
〜0.1モル当量、または樹脂〔〕中の酸無水物
基1モル当量に対して0〜2.0モル当量である。
エステル化反応は、酸変性樹脂を加熱溶融する
か、またはベンゼン、トルエン、キシレン等の炭
化水素溶剤に溶解した状態で、一価アルコールを
加えて、たとえば150〜250℃の範囲で30分〜10時
間、好ましくは1〜5時間の範囲内の時間で行
う。 本発明においては、酸変性樹脂〔〕を、さら
にアルキル置換フエノール樹脂〔D〕と反応させ
ることにより、目的とする樹脂〔〕が得られ
る。本発明において用いられるフエノール樹脂
は、炭素数4〜9のアルキル置換基を有するフエ
ノールとホルマリンとの縮合により得られるもの
であり、ここでいうフエノールとしては具体的に
はp−tert−ブチルフエノール、sec−ブチルフ
エノール、p−tert−オクチルフエノール、ノニ
ルフエノールが工業的に好ましく用いられ、無置
換のフエノールあるいはクレゾールのようなフエ
ノール樹脂は、生成する樹脂〔〕の高沸点炭化
水素に対する溶解性を低下させるので好ましくな
い。また炭素数10以上の置換フエノール樹脂を用
いると、樹脂〔〕の軟化点が著しく低くなり好
ましくない。 またフエノール樹脂と反応させるかわりに、酸
変性樹脂〔〕の存在下でホルムアルデヒドとフ
エノール類を酸またはアルカリを触媒として又は
無触媒下で反応させても目的とするフエノール樹
脂変性樹脂〔〕を得ることができる。 変性に用いられるフエノール樹脂の量は、上記
酸変性樹脂〔〕100重量部に対し、フエノール
樹脂5〜100重量部の範囲であり、10〜50重量部
が更に好ましい。フエノール樹脂の量が上記範囲
に満たない場合には、得られる変性樹脂ビヒクル
としてインキを作製した場合に、インキの流動
性、印刷物の光沢などが十分でなく、上記範囲を
超えると樹脂のインキ溶剤への溶解性が悪くなる
のみならず工業的にも経済的でなく好ましくな
い。 反応は酸変性樹脂〔〕とフエノール樹脂を混
合溶融し150〜250℃で30分〜10時間、好ましくは
1〜5時間加熱するだけで十分であるが、必要に
応じて、酸触媒、例えば硫酸、トルエンスルホン
酸、フリーデルクラフト型触媒等を用いることも
できる。 以上のようにして得られる樹脂〔〕は軟化点
が100℃以上、特に130℃以上であることが好まし
い。軟化点が100℃より低いと、印刷インキにし
た場合、ミステイングが多く、乾燥速度が極端に
低下し、ブロツキングを起こし易く好ましくな
い。 さらに、軟化点が100℃より低いと乾式平版印
刷での地汚れ耐性が満足できない。 さらに、樹脂〔〕は酸価が5〜70、特に5〜
50の範囲であることが好ましい。酸価が上記範囲
に満たないと、顔料分散性が悪く、酸価が上記範
囲を超えると、パラフイン系溶剤への溶解性が低
下して、インキの流動性が劣化したり、保存中に
インキが増粘したりする。 この様にしてできた樹脂〔〕は保存中のイン
キの増粘が少なく、印刷物の光沢が良好であり、
乾式平版による印刷時の地汚れ耐性のいずれも同
時に満足する乾式平版印刷用インキを得ることが
できる。 このようにして得られた樹脂〔〕をビヒクル
成分として、本発明の乾式平版印刷用インキを調
整する方法は、通常公知の任意の方法に従つて行
うことが可能であり、例えば本発明の乾式平版印
刷用インキは上述のようにして得られた樹脂
〔〕100重量部を、中油長およびまたは長油長ア
ルキツド樹脂5〜150重量部、好ましくは10〜100
重量部、高沸点炭化水素系溶剤50〜200重量部に
常温または加熱下で溶解して常温での粘度を200
〜600ポイズに調整したワニスに顔秤等を配合し
て、混練することによつて得られる。また、アル
キツド樹脂の代りに、またはいつしよに乾性油や
重合乾性油を使用することもできる。 また必要に応じて、ワニス(ヒビクル)の作成
には所望する溶解性を得るために200〜260℃で保
温したクツキングワニスとすることも可能であ
る。 なお、インキ製造の際に使用される乾性油とし
ては樹脂〔〕の合成に用いられる乾性油が同様
に使用できるが、例えば、桐油、アマニ油、大豆
油、オイチシカ油等の植物性原油、およびボイル
油、0号油、1号油、3号油、4号油、5号油、
6号油、7号油、9号油、号外ワニス等重合アマ
ニ油、およびまたは同様に重合桐油等の重合植物
油である。さらに、中油長また長油長アルキツド
樹脂とはリノール酸、リノレン酸、オレイン酸、
リカーン酸、エレオステアリン酸、リシノレン酸
等の不飽和脂肪酸、ステアリン酸、パルミチン
酸、ラウリン酸、カプリン酸等の不飽和脂肪酸の
内からの1種または混合物、さらにはこれら脂肪
酸のグリセライドやトール油と、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等のグリコール類、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、トリス
ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ペンタエリ
スリトール、ジグリセリン、ジペンタエリスリト
ール、トリペンタエリスリトール等のポリオー
ル、と無水フタル酸、イソフタル酸、トリメリツ
ト酸、アジピン酸、テレフタル酸、(無水)マレ
イン酸、(無水)フマル酸等と、それぞれ群より
少なくとも一種類以上の成分からなるもので、油
長50%〜90%のアルキツド樹脂である。 本発明に用いられる高沸点炭化水素系溶剤は沸
点範囲200〜300℃、好ましくは250〜330℃で芳香
族系成分が50重量%以下、好ましくは30重量%以
下のものである。 さらに本発明の乾式平版印刷用インキにおい
て、地汚れ耐性を特に要求される場合は、0.1重
量部1〜10重量部の範囲でオルガノポリシロキサ
ンを添加することができる。この範囲の上限以上
にオルガノポリシロキサンを添加することは、イ
ンキの流動性劣化、インキ保存中の増粘、光沢劣
化等の弊害があり、好ましいものでない。 また、乾式平版印刷用インキに通常用いられる
添加剤を使用することもできる。 以下、実施例をもつて本発明を説明する。 合成例 1 純度97%にジシクロペンタジエン(DCPD)
850gとアマニ油250gを2のオートクレーブに
仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下260℃で3.5時間加
熱した。加熱終了後オートクレーブを冷却し、内
容物を210℃/2mmHgで蒸溜して、920gの樹脂
(−1)を得た。樹脂(−1)の軟化点は
136.5℃であつた。 この樹脂(−1)150gを200℃で加熱溶融
し、無水マレイン酸4.5gを添加し、撹拌下4時
間反応を行い酸変性樹脂(−1)を得た。(
−1)の軟化点は147.0℃で酸価は13.5であつた。
引き続き、酸変性樹脂(−1)100gにp−
tert−オクチルフエノールとホルマリンとの縮合
反応により得られるレゾール型フエノール樹脂
17.6gを加え200℃で2時間反応を行い、軟化点
169.5℃、酸価12.7の樹脂(−1)を得た。 合成例 2 純度97%のDCPD800gとトール油200gを2
のオートクレーブに仕込み、260℃で6時間反応
させ、合成例1と同様に処理して、925gの樹脂
(−2)が得られた。(−2)の軟化点は
138.5℃であつた。 この樹脂(−2)150gを200℃で加熱溶融
し、無水マレイン酸7.5gを添加し、撹拌下3時
間反応を行い酸変性樹脂(−2)を得た。(
−2)の軟化点は158.0℃で酸価は24.2であつた。
引き続き、酸変性樹脂(−2)100gに4.2gの
デカノールを添加し200℃で1時間加熱撹拌した
後、p−ノニルフエノールとホルマリンとの縮合
反応により得られるレゾール型フエノール樹脂
20.2gを添加し200℃で3時間反応させて、軟化
点160.5℃で酸価19.4の樹脂(−2)を得た。 合成例 3 純度97%のDCPD800g、アマニ油100gおよび
1−ヘキセン100gを2のオートクレーブに仕
込み、280℃で2時間反応させ、合成例1と同様
に処理して、932gの樹脂(−3)を得た。(
−3)の軟化点は146.0℃であつた。 この樹脂(−3)150gを200℃で加熱溶融
し、無水マレイン酸4.5gを添加し、撹拌下3時
間反応を行い酸変性樹脂(−3)を得た。酸変
性樹脂(−3)の軟化点は155.0℃で酸価は
13.7であつた。引き続き、酸変性樹脂(−3)
100gにp−tert−オクチルフエノールとホルマ
リンとの縮合反応により得られるレゾール型フエ
ノール樹脂17.6gを加え200℃で2時間反応を行
い、軟化点175.0℃、酸価12.2の樹脂(−3)
を得た。 ワニス調整例 1 樹脂〔−1〕300gと9号アマニ油100g、日
本石油製3号ソルベント260gを撹拌機つき4つ
口フラスコに仕込み、N2ガスを吹き込みながら
加熱、昇温し、150℃として撹拌しながら、さら
に180℃とし、30分保温した後、3号ソルベント
28gを加えて、25℃での粘度が540ポイズのワニ
スIを得た。 このワニス1480gを撹拌機つき4つ口フラスコ
に仕込み、N2ガスを吹き込みながら撹拌、加熱
し、140℃にてALCH(川研フアインケミカル製、
ゲル化剤;ジイソプロピルモノアセチルアセトア
ルミニウム)5gを日本石油製5号ソルベント15
gに混合したゲル化剤溶液を添加し、さらに昇温
して190℃として1時間撹拌してゲルワニスを
得た。 ワニス調整例 2 樹脂〔−2〕305gと中国桐油100g、日本石
油製5号ソルベント200gおよび日本石油製0号
ソルベント80gを撹拌機つき4つ口フラスコに仕
込み、N2ガスを吹き込みながら加熱し、150℃と
して撹拌し、さらに昇温して180℃として、30分
間保温後、0号ソルベント20gを加えて、25℃の
粘度が480ポイズになるよう調整したワニスを
得た。 ワニス480gを撹拌機つき4つ口フラスコに
仕込み、N2ガスを吹き込みながら撹拌、加熱し、
140℃にてALCH5gを0号ソルベント15gに溶
解したゲル化剤溶液を添加し、さらに昇温して
190℃とし1時間撹拌してゲルワニスを得た。 ワニス調整例 3 樹脂〔−3〕を380g、アラキード5001(荒川
化学製長油長アルキツド樹脂)140g、日本石油
製0号ソルベント150gを撹拌機つき4つ口フラ
スコに仕込み、N2ガスを吹き込みながら加熱し、
150℃として撹拌し、さらに昇温して180℃とし
て、30分間保温後、0号ソルベント40gを加え
て、25℃の粘度が420ポイズになるよう調整した
ワニスを得た。 ワニス210gを撹拌機つき4つ口フラスコに
仕込み、N2ガスを吹き込みながら撹拌、加熱し、
90℃に保ち、オクトープアルミ(ホープ製薬製ゲ
ル化剤)3gを0号ソルベント17gによく混和さ
せたゲル化剤液を20g添加して、加熱、昇温し、
165℃となつた時点で、ゲルワニスの流動性が認
められたため汲出し、ゲルワニス−1を得た。 さらにワニス215gを撹拌機つき4つ口フラ
スコに仕込み、N2ガスを吹き込みながら撹拌、
加熱し、140℃にてALCH2gを0号ソルベント
6gに溶解したゲル化剤溶液8gを添加し、さら
に昇温して190℃として1時間撹拌してゲルワニ
ス−2を得た。 ワニス調整例 4 樹脂〔−3〕320gとアラキード6700(荒川化
学製中油長アルキツド樹脂)150gを撹拌機つき
4つ口フラスコに仕込み、N2ガスを吹き込みな
がら加熱し、150℃として撹拌を開始して、さら
に昇温を続け、240℃として、同温度で3時間ク
ツキングして、3号ソルベント167gを加え、25
℃での粘度568ポイズのワニスを得た。 ワニス290gとALCH2.5gと3号ソルベント
7.5gにてワニス調整例1と同様にしてゲルワニ
スを得た。 比較ワニス調整例 1 タマノール358(荒川化学製ロジンフエノール樹
脂)250gとボイル油120gと3号ソルベント240
gを撹拌機つき4つ口フラスコに仕込み、ワニス
調整例1と同様にして比較ワニスを得た。尚、
このワニスの25℃の粘度は600ポイズであつた。
さらに比較ワニス1380gとALCH4gと3号ソル
ベント12gでワニス調整例1と同様にして比較ゲ
ルワニスを得た。 比較ワニス調整例 2 日石ネオポリマー150(日本石油製石油樹脂)
300gとアマニ油100gと3号ソルベント198gに
てワニス調整例1と同様な方法で比較ワニスを
得た(25℃の粘度452ポイズ)。 比較ワニス330gを撹拌機つき4つ口フラス
コに仕込み、オクトープアルミ8gを3号ソルベ
ント64gによく混和したゲル化剤液を添加し、
N2ガスを吹き込みながら、昇温し、168℃でゲル
ワニスの流動性が出始めた時点で汲出し、比較ゲ
ルワニスを得た。 インキの調整 3本ロールを用い下記の配合割合(重量比)で
練肉してインキ化した。
【表】
【表】
【表】
【表】
これらのインキにつき評価した。すなわち、版
胴に電熱ヒーターを設置して版面温度を上昇でき
るように改造した印刷機に、シリコーンゴムより
なる非粘着層を有する乾式平版刷版を取り付け、
湿し水を供給することなく、版面温度を上昇させ
ながら印刷し、一定のベタ濃度で印刷物に地汚れ
が発生した際の版面温度を測定した。結果を以下
の表に示す。
胴に電熱ヒーターを設置して版面温度を上昇でき
るように改造した印刷機に、シリコーンゴムより
なる非粘着層を有する乾式平版刷版を取り付け、
湿し水を供給することなく、版面温度を上昇させ
ながら印刷し、一定のベタ濃度で印刷物に地汚れ
が発生した際の版面温度を測定した。結果を以下
の表に示す。
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Hは水素原子、Rは炭素数1〜3のアル
キル基を表わし、m、nは0または1以上の整数
で、m+n=6である。) で示される共役二重結合を有する5員環化合物お
よびまたは該5員環化合物のデイールズアルダー
付加物〔A〕100重量部と、乾性油および脂肪酸
よりなる群から選ばれる少なくとも1種〔B〕5
〜50重量部とを共重合させることにより得られる
炭化水素樹脂〔〕100重量部に対し、不飽和カ
ルボン酸またはその無水物〔C〕1〜15重量部を
反応させた酸変性樹脂〔〕に、炭素数4〜9の
アルキル置換基を有するフエノールとホルマリン
との縮合により得られるフエノール樹脂〔D〕を
該酸変性樹脂〔〕100重量部に対し、5〜100重
量部を加熱反応させることにより得られる樹脂
〔〕をワニス成分として含有することを特徴と
する乾式平版印刷用インキ。 2 樹脂〔〕100重量部、中油長およびまたは
長油長アルキツド樹脂5〜150重量部および芳香
族化合物含有量50重量%以下で、かつ沸点範囲
200〜350℃を有する炭化水素溶剤50〜200重量部
からなるワニスを含有する特許請求の範囲第1項
記載の乾式平版印刷用インキ。 3 樹脂〔〕100重量部、乾性油または重合乾
性油5〜150重量部および芳香族化合物含有量50
重量%以下で、かつ沸点範囲200〜350℃を有する
炭化水素溶剤50〜200重量部からなるワニスを含
有する特許請求の範囲第1項記載の乾式平版印刷
用インキ。 4 樹脂〔〕100重量部、中油長およびまたは
長油長アルキツド樹脂5〜150重量部、芳香族化
合物含有量50重量%以下で、かつ沸点範囲200〜
350℃を有する炭化水素溶剤50〜200重量部および
オルガノポリシロキサン0.1〜10重量部からなる
ワニスを含有する特許請求の範囲第2項記載の乾
式平版用印刷インキ。 5 樹脂〔〕100重量部、乾性油およびまたは
重合乾性油50〜150重量部、芳香族含有量50重量
%以下で、かつ沸点範囲200〜350℃を有する炭化
水素溶剤50〜200重量部およびオルガノポリシロ
キサン0.1〜10重量部からなるワニスを含有する
特許請求の範囲第3項記載の乾式平版印刷用イン
キ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57225964A JPS59117568A (ja) | 1982-12-24 | 1982-12-24 | 乾式平版印刷用インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57225964A JPS59117568A (ja) | 1982-12-24 | 1982-12-24 | 乾式平版印刷用インキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59117568A JPS59117568A (ja) | 1984-07-06 |
| JPH0345753B2 true JPH0345753B2 (ja) | 1991-07-12 |
Family
ID=16837639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57225964A Granted JPS59117568A (ja) | 1982-12-24 | 1982-12-24 | 乾式平版印刷用インキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59117568A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5948920A (en) * | 1996-12-11 | 1999-09-07 | Elf Atochem North America, Inc. | Epoxides from dicyclopentadiene--unsaturated oil copolymers |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56110705A (en) * | 1980-02-06 | 1981-09-02 | Nippon Zeon Co Ltd | Production of novel modified resin |
| JPS56110706A (en) * | 1980-02-06 | 1981-09-02 | Nippon Zeon Co Ltd | Production of novel modified resin |
-
1982
- 1982-12-24 JP JP57225964A patent/JPS59117568A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59117568A (ja) | 1984-07-06 |
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