JPH0346566B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0346566B2 JPH0346566B2 JP57226571A JP22657182A JPH0346566B2 JP H0346566 B2 JPH0346566 B2 JP H0346566B2 JP 57226571 A JP57226571 A JP 57226571A JP 22657182 A JP22657182 A JP 22657182A JP H0346566 B2 JPH0346566 B2 JP H0346566B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- filament
- sheath
- fluff
- bulky
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明はループ、たるみ或いは毛羽を有し、且
つ抗ピル性の良好なポリエステル複合嵩高加工糸
に関するものである。 従来、合成繊維より成るフイラメント糸を用い
た織編物は、その表面が平滑で膨らみに欠け且つ
腰がないといつた欠点が指摘されている。このた
め、これらの欠点を解消しスパンライク的な風合
を得るべくフイラメント糸に毛羽立てを行う種々
の起毛加工法が提案されている(実公昭29−9941
号公報、特公昭48−305号公報、特開昭54−
151646号公報参照)。 前記方法において、前者2件の方法は単にフイ
ラメント糸に毛羽立てを行うものであり、後者の
方法は2本のフイラメント糸に糸足差をもたせて
混繊交絡せしめた芯鞘構造を呈する加工糸の主と
して鞘糸に毛羽立てを施す方法である。この際、
芯糸および毛羽を有する鞘糸に用いる素材は特に
限定されていないが、ウオツシユアンドウエアー
性の良さの故に、現在ではポリエステルフイラメ
ント糸がよく用いられる。 しかしながら、このような毛羽を有する複合加
工糸は一般に毛羽のからみによつて生じる毛玉、
即ちピルが多発する傾向があり、特にポリエステ
ルフイラメント糸のように強度の大きい繊維の場
合にはその傾向が顕著である。 かかるピルの発生がスパンライク状のポリエス
テルフイラメント糸を衣料用途に使用する際に、
実用上最大の欠点の一つになつていた。特に、横
編セーター分野への進出は従来ほとんど不可能で
あつた。 このピルの発生を防止するために従来より種種
の方法が試みられており、例えば特公昭35−8562
号公報では低重合度ポリエステルを使用する方
法、又特公昭47−31399号公報ではポリエステル
繊維を特定の第4級アンモニウム化合物とアルカ
リ性物質を含む水溶液で処理する方法が提案され
ている。 しかしながら、これらの方法では紡糸性の低下
や処理に長時間を要するなどの製造工程上の欠点
があるばかりでなく、得られるフイラメント糸の
抗ピル性が不充分であるため、このフイラメント
糸に起毛加工を施してから組織の甘い編地にした
ような場合には到底使用に耐え得なくなる。 本発明者はこのような問題を解決するため、主
として毛羽加工を施す鞘糸の物性について種種検
討した結果、鞘糸が特定の高結晶低配向構造を有
するフイラメントから構成されていると起毛加工
が容易で、しかも毛羽の抗ピル性向上に顕著な効
果が得られることを見い出し、本発明に到達した
ものである。 即ち、本発明は2本以上のフイラメント糸が糸
足差をもつて混繊交絡された芯鞘構造糸の、主と
して鞘糸がループ、たるみ或いは毛羽で形成され
ている嵩高加工糸において、少なくとも該鞘糸を
構成するフイラメントはエチレンテレフタレート
を主たる繰り返し単位とし、且つ−SO3M基(M
はアルカリ金属)を有する化合物が共重合されて
いるポリエチレンテレフタレートから成り、しか
も下記(a)〜(c)を同時に満足することを特徴とする
嵩高加工糸である。 (a) 結晶化度(xρ) 30〜55% (b) 配向度(△n) 0.06〜0.12 (c) xρ/△n 350〜650 本発明を更に説明する。 一般に、通常に使用されているポリエステルフ
イラメントの構造は、その非晶部の分子鎖配向度
及び分子鎖密度が共に高いために、フイラメント
強度が大となつて抗ピル性を低下ならしめている
のである。 これに対し、本発明の嵩高糸の鞘糸を構成して
いるポリエステルフイラメントは結晶化が充分に
進み、その非晶部の分子鎖配向度及び分子鎖密度
が通常のポリエステルフイラメントよりも共に低
い。この結果、かかるフイラメントは低強度、低
伸度となつて優れた抗ピル性、起毛性を呈する。
更に、本発明では、このフイラメントの結晶化度
及び分子鎖配向度(複屈折率)を特定の範囲に規
定することにより、フイラメントの製造工程での
トラブルの発生を防止し、且つフイラメントの他
の物性を損ねることがない様にしたものである。 本発明において、かかる抗ピル性、起毛性に優
れたフイラメント糸が、芯糸との混繊交絡が付与
された複合加工糸の表面をループ、たるみ或いは
毛羽を形成しつつ鞘糸として覆つていることが肝
要である。 この様な抗ピル性に優れたフイラメント糸とし
ては下記(a)(b)(c)の特性を有するフイラメントから
構成されていることが必要である。 (a) 結晶化度(xρ) 30〜55% (b) 複屈折率(△n) 0.06〜0.12 (c) xρ/△n 350〜650 ここで、xρが30%未満或いは△nが0.06未満の
フイラメントの場合には、フイラメントの伸度が
大きくなるために起毛性、抗ピル性の低下が起こ
る。 他方、xρが55%を越える場合には、フイラメ
ントの強度があまりにも低下してもろくなるため
にフイラメント製造工程で糸切れ等の問題が発生
し易く、△nが0.12を越える場合には、フイラメ
ントが高強度になつて抗ピル性が低下する。しか
も、この様な高強度のフイラメントを用いて織編
物にした場合には、その繊編物の呈する風合は固
い風合となる。 更に、上記(a)、(b)の条件は満足されていても
xρ/△nの値が350未満のフイラメントでは、そ
のフイラメントの以後の取扱性、耐久性が悪く実
用に供し得ないし、逆に前記値が550を越えると
フイラメント製造工程での毛羽発生等の問題が生
じる。 このような物性を有するフイラメントの製造方
法としては、溶融紡糸した未延伸糸を結晶化延伸
する方法、或いは口金から吐出した糸条を急冷し
つつ高速で引取つた紡出糸を加熱結晶化する方法
によつて得られる。 また、かかるフイラメントは主たる繰り返し単
位がエチレンテレフタレートであつて、−SO3M
基(Mはアルカリ金属)を有する化合物が共重合
されているポリエチレンテレフタレートから成つ
ている。この−SO3M基が導入されたポリエチレ
ンテレフタレートでは−SO3M基が非晶部の分子
鎖の配向を抑制する働きをするものであり、重合
を行なう際に−SO3M基を有する化合物を全テレ
フタール酸成分に対し1〜5モル%添加、共重合
するのが好ましい。 更に、上述の様な優れた抗ピル性を有するフイ
ラメントにループ、たるみ或いは毛羽が形成され
ている鞘糸と芯糸とが混繊交絡が付与されている
ことが必要である。 この混繊交絡が付与されていないと、ループ、
たるみ、特に毛羽は“しごき”の様な外力に対し
て容易に消滅、脱落してしまうからである。 尚、本発明の芯糸に用いるフイラメント糸は、
鞘糸と同じフイラメント糸であつても、従来使用
されているポリエチレンテレフタレートフイラメ
ント糸、ポリブチレンテレフタレートフイラメン
ト糸、ナイロンフイラメント糸等であつてもよ
く、複合加工糸の使用目的に応じて自由に用いて
よい。 次に、本発明の嵩高糸を得る方法について、具
体例により説明する。 第1図は本発明の嵩高糸を製造する一実施態様
を示したもので、1は鞘糸となる前記(a)(b)及び(c)
の特性を同時に有するポリエステルフイラメント
糸、2は芯糸となるポリエステルフイラメント糸
であつて、夫々供給ローラー3および4を経て流
体撹乱ノズル5にオーバーフイード下に供給さ
れ、ループヤーン6になり、引き続き中間ローラ
ー7とデリベリローラー9との間で張力下に擦過
起毛体8で起毛された後、ワインダー10に巻き
取られる。 この場合、芯糸および鞘糸のオーバーフイード
量を変化させると得られる加工糸の嵩高性、風合
が変化するので、目的、用途に応じて適宜オーバ
ーフイード量を定めればよいが、混繊交絡処理の
安定性の点から芯糸のオーバーフイード量が5〜
15%、鞘糸が芯糸に対して7〜40%と糸足差をも
つことが望ましい。 また流体撹乱ノズルとしては斯界でよく知られ
ている特公昭34−8969号公報、特公昭35−1673号
公報、特公昭47−4206号公報に記載されたノズル
を使用すればよい。 また、起毛加工は第1図に示した如く、混繊交
絡処理に引き続いて、擦過起毛体により連続的に
行なう方法或いはループヤーンの状態で一旦巻き
取り、繊編物にした後起毛機により起毛を行なう
方法等どのような方法を用いてもよく、起毛の程
度も目的、用途に応じて適宜定めればよい。尚、
この起毛は必ずしも必要ではないが、ループのみ
よりもこれを一部又は全部切断して毛羽にした方
が風合も良く、フアスナー現象(布帛がくつつく
現象)も少なくなつて好ましい。通常はループよ
りも毛羽の方が一段とピリングになり易いが、本
発明の糸は抗ピル効果に優れているので起毛した
時一段とその効果を発揮する。 以上、述べた本発明の嵩高糸によれば、従来不
可能であつたポリエステルの横編セーター分野へ
の進出も可能となり、しかも風合の良好な素材が
得られる。 以下、本発明を実施例を掲げて詳述する。 実施例 1 5−ソジウムスルホイソフタレート成分を2.6
モル%共重合したポリエチレンテレフタレートを
第1表の条件の下に紡糸、延伸、熱処理して得ら
れたポリエステルフイラメント糸(150de/
48fils)を鞘糸として、またこれと同じ様にして
作られたポリエステルフイラメント糸(150de/
48fils)を芯糸として下記条件下にタスランノズ
ルに供給し、ループヤーンとした後、100メツシ
ユの砥石回転体で起毛を行ない均斉で短い毛羽を
有し、しかも嵩高性に富む毛羽糸を得た。 鞘糸1のオーバーフイード量 40% 芯糸2のオーバーフイード量 10% 尚オーバーフイード量(OF)は次式により決
定する。 OF(%)=(供給ローラー3又は4の表面速度)−
(中間ローラー7の表面速度)/中間ローラー7の表面
速度 この糸を14Gミラノリブに編立てた後、その抗
ピル性をJIS L1067−67に基づき、ピル発生の多
少により1級から5級までの5段階で評価した。 鞘糸2のXρ、△nおよびxρ/△nの値と得ら
れた編地の抗ピル性を第1表に併せて示す。 これを見て解る様、結晶化度xρが30〜55%、
配向度△nが0.06〜0.12、Xρ/△nが350〜650の
範囲にあると編地の抗ピル性の良好なものが得ら
れる。
つ抗ピル性の良好なポリエステル複合嵩高加工糸
に関するものである。 従来、合成繊維より成るフイラメント糸を用い
た織編物は、その表面が平滑で膨らみに欠け且つ
腰がないといつた欠点が指摘されている。このた
め、これらの欠点を解消しスパンライク的な風合
を得るべくフイラメント糸に毛羽立てを行う種々
の起毛加工法が提案されている(実公昭29−9941
号公報、特公昭48−305号公報、特開昭54−
151646号公報参照)。 前記方法において、前者2件の方法は単にフイ
ラメント糸に毛羽立てを行うものであり、後者の
方法は2本のフイラメント糸に糸足差をもたせて
混繊交絡せしめた芯鞘構造を呈する加工糸の主と
して鞘糸に毛羽立てを施す方法である。この際、
芯糸および毛羽を有する鞘糸に用いる素材は特に
限定されていないが、ウオツシユアンドウエアー
性の良さの故に、現在ではポリエステルフイラメ
ント糸がよく用いられる。 しかしながら、このような毛羽を有する複合加
工糸は一般に毛羽のからみによつて生じる毛玉、
即ちピルが多発する傾向があり、特にポリエステ
ルフイラメント糸のように強度の大きい繊維の場
合にはその傾向が顕著である。 かかるピルの発生がスパンライク状のポリエス
テルフイラメント糸を衣料用途に使用する際に、
実用上最大の欠点の一つになつていた。特に、横
編セーター分野への進出は従来ほとんど不可能で
あつた。 このピルの発生を防止するために従来より種種
の方法が試みられており、例えば特公昭35−8562
号公報では低重合度ポリエステルを使用する方
法、又特公昭47−31399号公報ではポリエステル
繊維を特定の第4級アンモニウム化合物とアルカ
リ性物質を含む水溶液で処理する方法が提案され
ている。 しかしながら、これらの方法では紡糸性の低下
や処理に長時間を要するなどの製造工程上の欠点
があるばかりでなく、得られるフイラメント糸の
抗ピル性が不充分であるため、このフイラメント
糸に起毛加工を施してから組織の甘い編地にした
ような場合には到底使用に耐え得なくなる。 本発明者はこのような問題を解決するため、主
として毛羽加工を施す鞘糸の物性について種種検
討した結果、鞘糸が特定の高結晶低配向構造を有
するフイラメントから構成されていると起毛加工
が容易で、しかも毛羽の抗ピル性向上に顕著な効
果が得られることを見い出し、本発明に到達した
ものである。 即ち、本発明は2本以上のフイラメント糸が糸
足差をもつて混繊交絡された芯鞘構造糸の、主と
して鞘糸がループ、たるみ或いは毛羽で形成され
ている嵩高加工糸において、少なくとも該鞘糸を
構成するフイラメントはエチレンテレフタレート
を主たる繰り返し単位とし、且つ−SO3M基(M
はアルカリ金属)を有する化合物が共重合されて
いるポリエチレンテレフタレートから成り、しか
も下記(a)〜(c)を同時に満足することを特徴とする
嵩高加工糸である。 (a) 結晶化度(xρ) 30〜55% (b) 配向度(△n) 0.06〜0.12 (c) xρ/△n 350〜650 本発明を更に説明する。 一般に、通常に使用されているポリエステルフ
イラメントの構造は、その非晶部の分子鎖配向度
及び分子鎖密度が共に高いために、フイラメント
強度が大となつて抗ピル性を低下ならしめている
のである。 これに対し、本発明の嵩高糸の鞘糸を構成して
いるポリエステルフイラメントは結晶化が充分に
進み、その非晶部の分子鎖配向度及び分子鎖密度
が通常のポリエステルフイラメントよりも共に低
い。この結果、かかるフイラメントは低強度、低
伸度となつて優れた抗ピル性、起毛性を呈する。
更に、本発明では、このフイラメントの結晶化度
及び分子鎖配向度(複屈折率)を特定の範囲に規
定することにより、フイラメントの製造工程での
トラブルの発生を防止し、且つフイラメントの他
の物性を損ねることがない様にしたものである。 本発明において、かかる抗ピル性、起毛性に優
れたフイラメント糸が、芯糸との混繊交絡が付与
された複合加工糸の表面をループ、たるみ或いは
毛羽を形成しつつ鞘糸として覆つていることが肝
要である。 この様な抗ピル性に優れたフイラメント糸とし
ては下記(a)(b)(c)の特性を有するフイラメントから
構成されていることが必要である。 (a) 結晶化度(xρ) 30〜55% (b) 複屈折率(△n) 0.06〜0.12 (c) xρ/△n 350〜650 ここで、xρが30%未満或いは△nが0.06未満の
フイラメントの場合には、フイラメントの伸度が
大きくなるために起毛性、抗ピル性の低下が起こ
る。 他方、xρが55%を越える場合には、フイラメ
ントの強度があまりにも低下してもろくなるため
にフイラメント製造工程で糸切れ等の問題が発生
し易く、△nが0.12を越える場合には、フイラメ
ントが高強度になつて抗ピル性が低下する。しか
も、この様な高強度のフイラメントを用いて織編
物にした場合には、その繊編物の呈する風合は固
い風合となる。 更に、上記(a)、(b)の条件は満足されていても
xρ/△nの値が350未満のフイラメントでは、そ
のフイラメントの以後の取扱性、耐久性が悪く実
用に供し得ないし、逆に前記値が550を越えると
フイラメント製造工程での毛羽発生等の問題が生
じる。 このような物性を有するフイラメントの製造方
法としては、溶融紡糸した未延伸糸を結晶化延伸
する方法、或いは口金から吐出した糸条を急冷し
つつ高速で引取つた紡出糸を加熱結晶化する方法
によつて得られる。 また、かかるフイラメントは主たる繰り返し単
位がエチレンテレフタレートであつて、−SO3M
基(Mはアルカリ金属)を有する化合物が共重合
されているポリエチレンテレフタレートから成つ
ている。この−SO3M基が導入されたポリエチレ
ンテレフタレートでは−SO3M基が非晶部の分子
鎖の配向を抑制する働きをするものであり、重合
を行なう際に−SO3M基を有する化合物を全テレ
フタール酸成分に対し1〜5モル%添加、共重合
するのが好ましい。 更に、上述の様な優れた抗ピル性を有するフイ
ラメントにループ、たるみ或いは毛羽が形成され
ている鞘糸と芯糸とが混繊交絡が付与されている
ことが必要である。 この混繊交絡が付与されていないと、ループ、
たるみ、特に毛羽は“しごき”の様な外力に対し
て容易に消滅、脱落してしまうからである。 尚、本発明の芯糸に用いるフイラメント糸は、
鞘糸と同じフイラメント糸であつても、従来使用
されているポリエチレンテレフタレートフイラメ
ント糸、ポリブチレンテレフタレートフイラメン
ト糸、ナイロンフイラメント糸等であつてもよ
く、複合加工糸の使用目的に応じて自由に用いて
よい。 次に、本発明の嵩高糸を得る方法について、具
体例により説明する。 第1図は本発明の嵩高糸を製造する一実施態様
を示したもので、1は鞘糸となる前記(a)(b)及び(c)
の特性を同時に有するポリエステルフイラメント
糸、2は芯糸となるポリエステルフイラメント糸
であつて、夫々供給ローラー3および4を経て流
体撹乱ノズル5にオーバーフイード下に供給さ
れ、ループヤーン6になり、引き続き中間ローラ
ー7とデリベリローラー9との間で張力下に擦過
起毛体8で起毛された後、ワインダー10に巻き
取られる。 この場合、芯糸および鞘糸のオーバーフイード
量を変化させると得られる加工糸の嵩高性、風合
が変化するので、目的、用途に応じて適宜オーバ
ーフイード量を定めればよいが、混繊交絡処理の
安定性の点から芯糸のオーバーフイード量が5〜
15%、鞘糸が芯糸に対して7〜40%と糸足差をも
つことが望ましい。 また流体撹乱ノズルとしては斯界でよく知られ
ている特公昭34−8969号公報、特公昭35−1673号
公報、特公昭47−4206号公報に記載されたノズル
を使用すればよい。 また、起毛加工は第1図に示した如く、混繊交
絡処理に引き続いて、擦過起毛体により連続的に
行なう方法或いはループヤーンの状態で一旦巻き
取り、繊編物にした後起毛機により起毛を行なう
方法等どのような方法を用いてもよく、起毛の程
度も目的、用途に応じて適宜定めればよい。尚、
この起毛は必ずしも必要ではないが、ループのみ
よりもこれを一部又は全部切断して毛羽にした方
が風合も良く、フアスナー現象(布帛がくつつく
現象)も少なくなつて好ましい。通常はループよ
りも毛羽の方が一段とピリングになり易いが、本
発明の糸は抗ピル効果に優れているので起毛した
時一段とその効果を発揮する。 以上、述べた本発明の嵩高糸によれば、従来不
可能であつたポリエステルの横編セーター分野へ
の進出も可能となり、しかも風合の良好な素材が
得られる。 以下、本発明を実施例を掲げて詳述する。 実施例 1 5−ソジウムスルホイソフタレート成分を2.6
モル%共重合したポリエチレンテレフタレートを
第1表の条件の下に紡糸、延伸、熱処理して得ら
れたポリエステルフイラメント糸(150de/
48fils)を鞘糸として、またこれと同じ様にして
作られたポリエステルフイラメント糸(150de/
48fils)を芯糸として下記条件下にタスランノズ
ルに供給し、ループヤーンとした後、100メツシ
ユの砥石回転体で起毛を行ない均斉で短い毛羽を
有し、しかも嵩高性に富む毛羽糸を得た。 鞘糸1のオーバーフイード量 40% 芯糸2のオーバーフイード量 10% 尚オーバーフイード量(OF)は次式により決
定する。 OF(%)=(供給ローラー3又は4の表面速度)−
(中間ローラー7の表面速度)/中間ローラー7の表面
速度 この糸を14Gミラノリブに編立てた後、その抗
ピル性をJIS L1067−67に基づき、ピル発生の多
少により1級から5級までの5段階で評価した。 鞘糸2のXρ、△nおよびxρ/△nの値と得ら
れた編地の抗ピル性を第1表に併せて示す。 これを見て解る様、結晶化度xρが30〜55%、
配向度△nが0.06〜0.12、Xρ/△nが350〜650の
範囲にあると編地の抗ピル性の良好なものが得ら
れる。
【表】
※ 比較例
実施例 2 5−ソジウムスルホイソフタレート成分を35モ
ル%共重合したポリエチレンテレフタレートをノ
ズル直下に冷却風を吹きあてながら、速度4000
m/分で紡糸し、さらに一旦巻き取ることなく引
き続いて210℃で0.045秒間加熱結晶化させたポリ
エステルフイラメント糸(150de/48fils、xρ=
43.5%、△n=0.08)を鞘糸に用い、従来公知の
方法で得られたポリエステル仮撚捲縮加工糸
(150de/48fils)を芯糸に用いて、実施例1と同
様の条件でタスランノズルに供給し、ループヤー
ンとして一旦巻き取つた。 次いでこのループヤーンを14G天竺に編立てた
後針布起毛機にて起毛を行ない、均斉で短い毛羽
を有する編地を得た。この編地の抗ピル性は4級
で、風合も良好であつた。
実施例 2 5−ソジウムスルホイソフタレート成分を35モ
ル%共重合したポリエチレンテレフタレートをノ
ズル直下に冷却風を吹きあてながら、速度4000
m/分で紡糸し、さらに一旦巻き取ることなく引
き続いて210℃で0.045秒間加熱結晶化させたポリ
エステルフイラメント糸(150de/48fils、xρ=
43.5%、△n=0.08)を鞘糸に用い、従来公知の
方法で得られたポリエステル仮撚捲縮加工糸
(150de/48fils)を芯糸に用いて、実施例1と同
様の条件でタスランノズルに供給し、ループヤー
ンとして一旦巻き取つた。 次いでこのループヤーンを14G天竺に編立てた
後針布起毛機にて起毛を行ない、均斉で短い毛羽
を有する編地を得た。この編地の抗ピル性は4級
で、風合も良好であつた。
第1図は本発明の嵩高糸製造工程の一実施態様
を示す側面図である。 1……鞘糸、2……芯糸、3,4……フイード
ローラー、5……タスランノズル、6……ループ
ヤーン、7……中間ローラー、8……擦過起毛
体、9……デリベリローラー、10……ワインダ
ー。
を示す側面図である。 1……鞘糸、2……芯糸、3,4……フイード
ローラー、5……タスランノズル、6……ループ
ヤーン、7……中間ローラー、8……擦過起毛
体、9……デリベリローラー、10……ワインダ
ー。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2本以上のフイラメント糸が糸足差をもつて
混繊交絡された芯鞘構造糸の、主として鞘糸がル
ープ、たるみ或いは毛羽で形成されている嵩高加
工糸において、少なくとも該鞘糸を構成するフイ
ラメントは、エチレンテレフタレートを主たる繰
り返し単位とし、且つ−SO3M基(Mはアルカリ
金属)を有する化合物が共重合されているポリエ
チレンテレフタレートから成り、しかも下記(a)〜
(c)を同時に満足することを特徴とする嵩高加工
糸。 (a) 結晶化度(Xρ) 30〜55% (b) 配向度(△n) 0.06〜0.12 (c) Xρ/△n 350〜650
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22657182A JPS59125930A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | 嵩高加工糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22657182A JPS59125930A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | 嵩高加工糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59125930A JPS59125930A (ja) | 1984-07-20 |
| JPH0346566B2 true JPH0346566B2 (ja) | 1991-07-16 |
Family
ID=16847247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22657182A Granted JPS59125930A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | 嵩高加工糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59125930A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS626925A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-13 | 帝人株式会社 | スパンライク二層構造糸 |
| KR20250109777A (ko) * | 2022-11-28 | 2025-07-17 | 데이진 프론티아 가부시키가이샤 | 편지 및 섬유 제품 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5430923A (en) * | 1977-08-05 | 1979-03-07 | Toray Ind Inc | Polyethylene terephthalate fiber |
-
1982
- 1982-12-27 JP JP22657182A patent/JPS59125930A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59125930A (ja) | 1984-07-20 |
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