JPH035206B2 - - Google Patents
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- JPH035206B2 JPH035206B2 JP16515783A JP16515783A JPH035206B2 JP H035206 B2 JPH035206 B2 JP H035206B2 JP 16515783 A JP16515783 A JP 16515783A JP 16515783 A JP16515783 A JP 16515783A JP H035206 B2 JPH035206 B2 JP H035206B2
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Description
本発明はイオン交換膜を用いた透析装置(以
下、イオン交換膜透析装置と記す)の透析方法に
関し、詳しくは、該イオン交換膜透析装置の透析
液中に消泡剤を添加することにより、透析電力の
低減及び透析性能の向上を図るものである。 従来、例えば陽イオン交換膜及び陰イオン交換
膜を交互に多数配列して、その間に形成された透
析室に各種容液を通液して電流を印加する電気透
析法、あるいは陰イオン交換膜のみを多数配列し
電流を用いない拡散透析法により溶液の濃縮、脱
塩、分離精製を行なうことが広く実施されてい
る。 上記のようなイオン交換膜透析装置において
は、透析室の厚みを均一に保ち、溶液の淀みを防
止し、液の流れを均一にする等の目的で、イオン
交換膜によつて形成される透析室内に、一般にス
ペーサーが用いられる。 しかしながら、スペーサーを透析室内に挿入す
ることによつて、安全運転が出来る反面、例えば
電気透析装置の場合には透析電圧が10〜20%、場
合によつては40%程度も高くなるため、該透析電
圧の上昇を如何に抑えるかがプロセス実用化の上
で重要な課題であつた。これまで、このような透
析電圧が上昇する原因は、主にスペーサー自体に
よるものと考えられ、スペーサーの材質、構造等
を種々検討し、より良好なスペーサーの開発に多
大の努力が行なわれてきた。 本発明者らも、イオン交換膜透析装置において
透析電圧が高くなる原因について詳しく研究した
結果、勿論スペーサーを挿入することにより有効
通電面積が減少し、そのために透析電圧が上昇す
ることも認められずが、それよりもむしろ透析室
内、特にスペーサーの網目内に滞留した気泡によ
る影響の方がかなり大きいことを知見した。さら
に、長時間の運転を実施する場合、上記の滞留気
泡によつて、セツコウ、炭酸カルシウム、水酸化
マグネシウム等の無機スケールが発生し易くなる
ため、安全運転を行う上で重大な障害になること
も判明した。このようなイオン交換膜透析装置の
特にスペーサー(網目)内に存在する気泡は、透
析液の供給により、通常の流速(約2〜10cm/
s)でかなりの装置外に排出できる。しかしなが
ら、この気泡は迅速かつ完全に排出することが非
常に困難で、イオン交換膜電気透析装置を数日間
運転しても、ほとんど減少することはなく、有効
膜面積の5〜15%程度の気泡がいつまでも装置内
に存在することを確認した。この残存する気泡は
運転する種々の悪影響を与え、例えば電気透析法
においては、気泡が滞留した分だけ有効通電面積
が減少するため透析電圧が増大するし、また透析
液の流れが阻害されるため濃度分極、中性攪乱現
象が生じ易くなり、CaSO4、CaCO3、Mg(OH)2
等のスケールを発生し易くするなど長期にわたる
安定運転を困難にしていた。一方、拡散透析法に
おいては、装置内に気泡が存在すると酸、アルカ
リの回収率が低下するという問題がある。 上記の問題を防止するため現在までに、種々の
対策が行なわれている。例えば、空気の滞りに
くい材質、構造(形状)のスペーサーを用いる方
法、透析装置に供給する溶液に脈動を与える方
法、透析装置に供給する液流量を増加される方
法等である。しかしながら、の方法では、限界
電流密度を高くする構造のスペーサーほど該スペ
ーサー(網目)内に気泡が滞り易く且つ除去し難
い傾向にあり、また空気抜けの良いスペーサーを
用いると、運転電流を下げざるを得ず、装置規摸
を大きくする必要が生じるために実用的でない。
またの方法では泡抜けの効果が十分でなく、し
かも運転管理や操作が煩雑で運転が不連続とな
る。更にの方法ではスペーサーとイオン交換膜
とが密着しているため流量を増しても気泡も完全
に抜くことは困難であるし、流量を増すことによ
り透析装置の圧力損失が大きくなり耐圧の点に問
題を生じる。 以上は運転開始時の気泡による問題であるが、
運転中では透析液中に含まれる溶存気体が温度上
昇に伴つて気泡となり、透析室内の特にスペーサ
ーに滞留し、前述と同様の問題を生じる。 この気泡を防止する方法としては、あらかじめ
透析液を沸騰するなどの方法により脱気すること
が一般的であるが、該方法では気泡は減少するも
のの、脱気に要する装置、エネルギー等が経済的
に不利益である。 従つて、電気透析法においては透析電力を低減
せしめ、また拡散透析法においては酸あるいはア
ルカリの透析性能を向上せしめる目的で透析室内
に滞留する気泡を効率的に出来るだけ除去するこ
とが、透析装置による効果的な処理を行なうため
に極めて重要な課題である。 本発明者等は上述した課題についてさらに研究
を進めプロセス的、化学工学的に気泡による弊害
を除去するものではなく、化学的に気泡を除去す
る方法について検討を行なつた結果、透析装置に
供給する溶液(透析液)中に消泡剤を添加するこ
とにより透析液中での気泡の発生を抑制し、かつ
透析室内の特にスペーサーの網目内の気泡も容易
に除去できることが判り、もつて長期の連続運転
が可能であることを見出し、本発明を提案するに
至つた。従来、消泡剤は化学的に発泡し易い溶液
に対して、泡を消失させる目的で工業的に広く用
いられてはいるが、本発明は、機造上の問題で物
理的原因により気泡が滞留している場合であつて
も効果的に気泡を消滅できるという知見に基づき
始めて得られたものである。 即ち、本発明はイオン交換膜透析装置の透析液
中に消泡剤を添加することを特徴とする透析方法
である。 本発明は透析液中に消泡剤を添加することが極
めて重要であり、消泡剤としては、従来公知のシ
リコン系及び有機系のものが使用出来る。例え
ば、シリコン系の消泡剤としては、シリコンオイ
ル型、シリコンオイルにシリカの粉末を配合した
オイルコンパウンド型、オイルを水にてエマルジ
ヨン化したもの等が挙げられる。また、有機系の
消泡剤としては、炭化水素鎖の末端または両端に
極性原子団、たとえば水酸基、エステル、エーテ
ル、アミン、アミド、カルボン酸などの原子団を
有するもので具体的に述べるならば、オクチルア
ルコール、アルミアルコール、ポリアルキレング
リコール等のアルコール類、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル型、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエノールエーテル型、ソルビタン脂肪酸エス
テル型、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
型、脂肪酸モノグリセライド型、ポリオキシエチ
レンアルキルフエノールエーテル型、特殊非イオ
ン型等の非イオン性界面活性剤、ごま油、ひまし
油、大豆油等の油類、ジアミルアミン等のアミン
類、トリブチルホスフエート、トリオクチルホス
フエート等のりん酸エステル類、などの合成また
は天然有機物が挙げられる。なかでも、シリコン
系、ソルビタン脂肪酸エステル型の非イオン界面
活性剤の使用は少量で効果に優れるため好まし
い。 上記した消泡剤は透析装置内に直接添加する
か、または予め原料透析液に添加後、透析装置に
供給されるのが一般的である。透析装置内で添加
する場合は、得られる製品の使用目的により濃縮
室、脱塩室のいずれか一方、あるいは両方に添加
すれば良いが、一般的には気泡が滞り易い透析室
に添加する方が効果的であるので、電気透析法の
場合には脱塩室に、拡散透析の場合には透析液室
へ添加するのが好ましい。 透析液中への消泡剤の添加量は透析液の温度条
件、PH、等の液組成、原料透析液中へ含有される
溶存気体の量、透析室内のスペーサーの材質、構
造、あるいは透析室内の液流速などの透析室構造
や運転条件により適宜選定すればよい。普通、消
泡剤の添加量が余りに少ないと効果が発輝されな
いし、また余り多すぎても効果は頭打ちとなるば
かりか経済的でなく、イオン交換膜やスペーサ
ー、配流板等の透析室内に付着し性能低下を誘引
し、しかも得られる処理水を汚染する等の問題が
生じる。従つて、消泡剤の添加量は連続添加の場
合は一般に透析液中の消泡剤の濃度が5〜
100ppmになる割合で、また間欠的に添加する場
合は1〜10時間の間に1回の割で10〜100ppmの
濃度になるように添加される。 本発明によれば上述の如き消泡剤を添加するだ
けで透析電力の低減や透析性能の向上効果が得ら
れる。従つて透析装置はフイルタープレス型、ユ
ニツトセル型等の従来、公知のものが何ら制限な
く使用出来る。またスペーサーについても公知の
ものが用いられるが、一般には、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、塩化ビニル等の材質よりなる
網状物、平織、ハニカム織、みこしろ織、波状多
孔板、エキスパンド状のもの等が用いられる。 以上の説明により理解される如く、本発明は消
泡剤を透析装置の希釈室及び(又は)濃縮室に連
続的、又は間欠的に供給して透析することを特徴
とするもので、透析装置内に存在する滞留気泡を
効果的になくすことにある。従つて、本発明によ
れば透析電力の低減や酸の回収率をいずれも5〜
20%も大幅に高めることが出来る。また、濃度分
極の影響も少なく、得られる処理水の性状変化も
なく長期間に亘つて安定運転が出来るため、経済
的に極めて有利であると共に、透析装置の運転操
作や管理を極めて容易にする等、計り知れない効
果をもたらすものである。 以上は、主にスペーサーを介してイオン交換膜
を配列してなる透析装置について詳細に説明した
が、本発明はスペーサーを用いないイオン交換膜
透析装置にも適用することが出来る。 以下、本発明を具体的に説明するために実施例
を示すが、本発明は以下の実施例に特に限定され
るものではない。 実施例 1 有効通電面積10dm2のフイルタープレス型イオ
ン交換膜電気透析装置を用いて海水の濃縮を行な
つた。陽イオン交換膜及び陰イオン交換膜をガス
ケツトとスペーサーを介して交互に50対積層して
スタツクを構成し、その両端を締付けて電気透析
装置を構成した。電気透析装置の仕様は以下の通
りである。 ガスケツト厚み、材質 0.75mm(ネオプレン製)。 スペーサー ポリエチレン製斜交網(交点厚み
0.8mm) イオン交換膜 徳山曹達(株)製ネオセプタC66−5T
(商品名) 徳山曹達(株)製ネオセプタAFS−4T(商品名) 透析室における溶液の線速度 脱塩室、濃縮室と
も6cm/秒 供給海水、量 海水を砂過後、5ミクロンカツ
トのカートリツジフイルターで過した。液温
は温調設備で25℃一定に保つた。 20/分 運転電流密度 3A/dm2 海水の濃縮は、上記過水を脱塩室に供給し、
次いで直流電流を印加して行なつた。濃縮室には
脱塩水からの浸透液を循環供給した。電気透析装
置の運転が十分に定着状態になつたことを確認し
てから、本実施例では24時間連続後、スタツク間
の電圧をデイジタル式電圧計で測定しこれをブラ
ンク値とした。次に、第1表に示す通りの消泡剤
を上記過水に連続添加し透析電圧の変化を調べ
各処理効果を比較した。
下、イオン交換膜透析装置と記す)の透析方法に
関し、詳しくは、該イオン交換膜透析装置の透析
液中に消泡剤を添加することにより、透析電力の
低減及び透析性能の向上を図るものである。 従来、例えば陽イオン交換膜及び陰イオン交換
膜を交互に多数配列して、その間に形成された透
析室に各種容液を通液して電流を印加する電気透
析法、あるいは陰イオン交換膜のみを多数配列し
電流を用いない拡散透析法により溶液の濃縮、脱
塩、分離精製を行なうことが広く実施されてい
る。 上記のようなイオン交換膜透析装置において
は、透析室の厚みを均一に保ち、溶液の淀みを防
止し、液の流れを均一にする等の目的で、イオン
交換膜によつて形成される透析室内に、一般にス
ペーサーが用いられる。 しかしながら、スペーサーを透析室内に挿入す
ることによつて、安全運転が出来る反面、例えば
電気透析装置の場合には透析電圧が10〜20%、場
合によつては40%程度も高くなるため、該透析電
圧の上昇を如何に抑えるかがプロセス実用化の上
で重要な課題であつた。これまで、このような透
析電圧が上昇する原因は、主にスペーサー自体に
よるものと考えられ、スペーサーの材質、構造等
を種々検討し、より良好なスペーサーの開発に多
大の努力が行なわれてきた。 本発明者らも、イオン交換膜透析装置において
透析電圧が高くなる原因について詳しく研究した
結果、勿論スペーサーを挿入することにより有効
通電面積が減少し、そのために透析電圧が上昇す
ることも認められずが、それよりもむしろ透析室
内、特にスペーサーの網目内に滞留した気泡によ
る影響の方がかなり大きいことを知見した。さら
に、長時間の運転を実施する場合、上記の滞留気
泡によつて、セツコウ、炭酸カルシウム、水酸化
マグネシウム等の無機スケールが発生し易くなる
ため、安全運転を行う上で重大な障害になること
も判明した。このようなイオン交換膜透析装置の
特にスペーサー(網目)内に存在する気泡は、透
析液の供給により、通常の流速(約2〜10cm/
s)でかなりの装置外に排出できる。しかしなが
ら、この気泡は迅速かつ完全に排出することが非
常に困難で、イオン交換膜電気透析装置を数日間
運転しても、ほとんど減少することはなく、有効
膜面積の5〜15%程度の気泡がいつまでも装置内
に存在することを確認した。この残存する気泡は
運転する種々の悪影響を与え、例えば電気透析法
においては、気泡が滞留した分だけ有効通電面積
が減少するため透析電圧が増大するし、また透析
液の流れが阻害されるため濃度分極、中性攪乱現
象が生じ易くなり、CaSO4、CaCO3、Mg(OH)2
等のスケールを発生し易くするなど長期にわたる
安定運転を困難にしていた。一方、拡散透析法に
おいては、装置内に気泡が存在すると酸、アルカ
リの回収率が低下するという問題がある。 上記の問題を防止するため現在までに、種々の
対策が行なわれている。例えば、空気の滞りに
くい材質、構造(形状)のスペーサーを用いる方
法、透析装置に供給する溶液に脈動を与える方
法、透析装置に供給する液流量を増加される方
法等である。しかしながら、の方法では、限界
電流密度を高くする構造のスペーサーほど該スペ
ーサー(網目)内に気泡が滞り易く且つ除去し難
い傾向にあり、また空気抜けの良いスペーサーを
用いると、運転電流を下げざるを得ず、装置規摸
を大きくする必要が生じるために実用的でない。
またの方法では泡抜けの効果が十分でなく、し
かも運転管理や操作が煩雑で運転が不連続とな
る。更にの方法ではスペーサーとイオン交換膜
とが密着しているため流量を増しても気泡も完全
に抜くことは困難であるし、流量を増すことによ
り透析装置の圧力損失が大きくなり耐圧の点に問
題を生じる。 以上は運転開始時の気泡による問題であるが、
運転中では透析液中に含まれる溶存気体が温度上
昇に伴つて気泡となり、透析室内の特にスペーサ
ーに滞留し、前述と同様の問題を生じる。 この気泡を防止する方法としては、あらかじめ
透析液を沸騰するなどの方法により脱気すること
が一般的であるが、該方法では気泡は減少するも
のの、脱気に要する装置、エネルギー等が経済的
に不利益である。 従つて、電気透析法においては透析電力を低減
せしめ、また拡散透析法においては酸あるいはア
ルカリの透析性能を向上せしめる目的で透析室内
に滞留する気泡を効率的に出来るだけ除去するこ
とが、透析装置による効果的な処理を行なうため
に極めて重要な課題である。 本発明者等は上述した課題についてさらに研究
を進めプロセス的、化学工学的に気泡による弊害
を除去するものではなく、化学的に気泡を除去す
る方法について検討を行なつた結果、透析装置に
供給する溶液(透析液)中に消泡剤を添加するこ
とにより透析液中での気泡の発生を抑制し、かつ
透析室内の特にスペーサーの網目内の気泡も容易
に除去できることが判り、もつて長期の連続運転
が可能であることを見出し、本発明を提案するに
至つた。従来、消泡剤は化学的に発泡し易い溶液
に対して、泡を消失させる目的で工業的に広く用
いられてはいるが、本発明は、機造上の問題で物
理的原因により気泡が滞留している場合であつて
も効果的に気泡を消滅できるという知見に基づき
始めて得られたものである。 即ち、本発明はイオン交換膜透析装置の透析液
中に消泡剤を添加することを特徴とする透析方法
である。 本発明は透析液中に消泡剤を添加することが極
めて重要であり、消泡剤としては、従来公知のシ
リコン系及び有機系のものが使用出来る。例え
ば、シリコン系の消泡剤としては、シリコンオイ
ル型、シリコンオイルにシリカの粉末を配合した
オイルコンパウンド型、オイルを水にてエマルジ
ヨン化したもの等が挙げられる。また、有機系の
消泡剤としては、炭化水素鎖の末端または両端に
極性原子団、たとえば水酸基、エステル、エーテ
ル、アミン、アミド、カルボン酸などの原子団を
有するもので具体的に述べるならば、オクチルア
ルコール、アルミアルコール、ポリアルキレング
リコール等のアルコール類、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル型、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエノールエーテル型、ソルビタン脂肪酸エス
テル型、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
型、脂肪酸モノグリセライド型、ポリオキシエチ
レンアルキルフエノールエーテル型、特殊非イオ
ン型等の非イオン性界面活性剤、ごま油、ひまし
油、大豆油等の油類、ジアミルアミン等のアミン
類、トリブチルホスフエート、トリオクチルホス
フエート等のりん酸エステル類、などの合成また
は天然有機物が挙げられる。なかでも、シリコン
系、ソルビタン脂肪酸エステル型の非イオン界面
活性剤の使用は少量で効果に優れるため好まし
い。 上記した消泡剤は透析装置内に直接添加する
か、または予め原料透析液に添加後、透析装置に
供給されるのが一般的である。透析装置内で添加
する場合は、得られる製品の使用目的により濃縮
室、脱塩室のいずれか一方、あるいは両方に添加
すれば良いが、一般的には気泡が滞り易い透析室
に添加する方が効果的であるので、電気透析法の
場合には脱塩室に、拡散透析の場合には透析液室
へ添加するのが好ましい。 透析液中への消泡剤の添加量は透析液の温度条
件、PH、等の液組成、原料透析液中へ含有される
溶存気体の量、透析室内のスペーサーの材質、構
造、あるいは透析室内の液流速などの透析室構造
や運転条件により適宜選定すればよい。普通、消
泡剤の添加量が余りに少ないと効果が発輝されな
いし、また余り多すぎても効果は頭打ちとなるば
かりか経済的でなく、イオン交換膜やスペーサ
ー、配流板等の透析室内に付着し性能低下を誘引
し、しかも得られる処理水を汚染する等の問題が
生じる。従つて、消泡剤の添加量は連続添加の場
合は一般に透析液中の消泡剤の濃度が5〜
100ppmになる割合で、また間欠的に添加する場
合は1〜10時間の間に1回の割で10〜100ppmの
濃度になるように添加される。 本発明によれば上述の如き消泡剤を添加するだ
けで透析電力の低減や透析性能の向上効果が得ら
れる。従つて透析装置はフイルタープレス型、ユ
ニツトセル型等の従来、公知のものが何ら制限な
く使用出来る。またスペーサーについても公知の
ものが用いられるが、一般には、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、塩化ビニル等の材質よりなる
網状物、平織、ハニカム織、みこしろ織、波状多
孔板、エキスパンド状のもの等が用いられる。 以上の説明により理解される如く、本発明は消
泡剤を透析装置の希釈室及び(又は)濃縮室に連
続的、又は間欠的に供給して透析することを特徴
とするもので、透析装置内に存在する滞留気泡を
効果的になくすことにある。従つて、本発明によ
れば透析電力の低減や酸の回収率をいずれも5〜
20%も大幅に高めることが出来る。また、濃度分
極の影響も少なく、得られる処理水の性状変化も
なく長期間に亘つて安定運転が出来るため、経済
的に極めて有利であると共に、透析装置の運転操
作や管理を極めて容易にする等、計り知れない効
果をもたらすものである。 以上は、主にスペーサーを介してイオン交換膜
を配列してなる透析装置について詳細に説明した
が、本発明はスペーサーを用いないイオン交換膜
透析装置にも適用することが出来る。 以下、本発明を具体的に説明するために実施例
を示すが、本発明は以下の実施例に特に限定され
るものではない。 実施例 1 有効通電面積10dm2のフイルタープレス型イオ
ン交換膜電気透析装置を用いて海水の濃縮を行な
つた。陽イオン交換膜及び陰イオン交換膜をガス
ケツトとスペーサーを介して交互に50対積層して
スタツクを構成し、その両端を締付けて電気透析
装置を構成した。電気透析装置の仕様は以下の通
りである。 ガスケツト厚み、材質 0.75mm(ネオプレン製)。 スペーサー ポリエチレン製斜交網(交点厚み
0.8mm) イオン交換膜 徳山曹達(株)製ネオセプタC66−5T
(商品名) 徳山曹達(株)製ネオセプタAFS−4T(商品名) 透析室における溶液の線速度 脱塩室、濃縮室と
も6cm/秒 供給海水、量 海水を砂過後、5ミクロンカツ
トのカートリツジフイルターで過した。液温
は温調設備で25℃一定に保つた。 20/分 運転電流密度 3A/dm2 海水の濃縮は、上記過水を脱塩室に供給し、
次いで直流電流を印加して行なつた。濃縮室には
脱塩水からの浸透液を循環供給した。電気透析装
置の運転が十分に定着状態になつたことを確認し
てから、本実施例では24時間連続後、スタツク間
の電圧をデイジタル式電圧計で測定しこれをブラ
ンク値とした。次に、第1表に示す通りの消泡剤
を上記過水に連続添加し透析電圧の変化を調べ
各処理効果を比較した。
【表】
実施例 2
実施例1と同じ仕様の電気透析装置を用いて、
メツキ工場廃水の脱塩を行なつた。該メツキ工場
廃水に含まれるTDSは、約2000ppmで硫酸ナト
リウムが主成分である。脱塩操作は、1段パツチ
定電圧方式とし1バツチ平均運転電流密度は
0.4A/dm2とした。生産水の水質はTDS500ppm
以下とした。透析装置の濃縮室、希釈室とも供給
量は6cm/秒の流速で流れるようにした。該メツ
キ工場廃水は一次過として急速砂過器で過
しその後二次過として10μカツトのカートリツ
ジフイルターで過した。 実施例1と同様に、ブランク運転後第1表に示
す通りの消泡剤を上記過水に連続添加した場合
の透析平均電圧を第2表に示した。
メツキ工場廃水の脱塩を行なつた。該メツキ工場
廃水に含まれるTDSは、約2000ppmで硫酸ナト
リウムが主成分である。脱塩操作は、1段パツチ
定電圧方式とし1バツチ平均運転電流密度は
0.4A/dm2とした。生産水の水質はTDS500ppm
以下とした。透析装置の濃縮室、希釈室とも供給
量は6cm/秒の流速で流れるようにした。該メツ
キ工場廃水は一次過として急速砂過器で過
しその後二次過として10μカツトのカートリツ
ジフイルターで過した。 実施例1と同様に、ブランク運転後第1表に示
す通りの消泡剤を上記過水に連続添加した場合
の透析平均電圧を第2表に示した。
【表】
* 9は比較例である
実施例 3 HCl濃度120g/、FeCl2濃度230g/の塩
化第1鉄の塩酸水溶液から、塩酸の回収をフイル
タープレス型拡散透析装置(徳山曹達(株)製TSD
−2型)を用いて行なつた。拡散透析装置は、有
効膜面積2dm2の陰イオン交換膜(徳山曹達(株)製
ネオセプタAFN;商品名)20枚で拡散室および
原液室を形成させ、各室毎に液の供給出口が設け
られた構造のものであつて、各室にはスペーサー
と配流板が組込まれている。実験に用いた消泡剤
を第3表に示す。消泡剤は拡散室及び原液室の両
室に連続添加した。 水は20℃の水を用い、拡散透析槽の上部から
400c.c./時で供給した。また塩化第1鉄の水溶液
は、40℃で拡散透析槽の下部から400c.c./時でポ
ンプを用いて供給し膜を介して水と向流接触させ
た。その結果、拡散溶液中の塩酸回収率は第3表
に併記する通りであつた。尚、酸の回収率は次の
式で求めたものである。 回収率=拡散液中の酸濃度×容量/原液中の酸濃
度×容量
実施例 3 HCl濃度120g/、FeCl2濃度230g/の塩
化第1鉄の塩酸水溶液から、塩酸の回収をフイル
タープレス型拡散透析装置(徳山曹達(株)製TSD
−2型)を用いて行なつた。拡散透析装置は、有
効膜面積2dm2の陰イオン交換膜(徳山曹達(株)製
ネオセプタAFN;商品名)20枚で拡散室および
原液室を形成させ、各室毎に液の供給出口が設け
られた構造のものであつて、各室にはスペーサー
と配流板が組込まれている。実験に用いた消泡剤
を第3表に示す。消泡剤は拡散室及び原液室の両
室に連続添加した。 水は20℃の水を用い、拡散透析槽の上部から
400c.c./時で供給した。また塩化第1鉄の水溶液
は、40℃で拡散透析槽の下部から400c.c./時でポ
ンプを用いて供給し膜を介して水と向流接触させ
た。その結果、拡散溶液中の塩酸回収率は第3表
に併記する通りであつた。尚、酸の回収率は次の
式で求めたものである。 回収率=拡散液中の酸濃度×容量/原液中の酸濃
度×容量
【表】
* No.9は比較例である
実施例 4 実施例3の拡散透析装置から透析室のみのスペ
ーサーを取り外して再び透析装置を組み立て硫酸
回収の実験を行なつた。実験に用いた原液は、硫
酸濃度190g/、硫酸第1鉄濃度140g/の硫
酸水溶液である。回収方法、条件は、実施例3と
まつたく同じである。また、実験に用いた消泡剤
は実施例3の第3表とまつたく同一であり、消泡
剤は拡散室及び原液室の両室に連続添加した。 その結果、拡散溶液中の硫酸回収率は第4表に
併記する通りであつた。
実施例 4 実施例3の拡散透析装置から透析室のみのスペ
ーサーを取り外して再び透析装置を組み立て硫酸
回収の実験を行なつた。実験に用いた原液は、硫
酸濃度190g/、硫酸第1鉄濃度140g/の硫
酸水溶液である。回収方法、条件は、実施例3と
まつたく同じである。また、実験に用いた消泡剤
は実施例3の第3表とまつたく同一であり、消泡
剤は拡散室及び原液室の両室に連続添加した。 その結果、拡散溶液中の硫酸回収率は第4表に
併記する通りであつた。
【表】
【表】
* No.9は比較例である。
Claims (1)
- 1 イオン交換膜透析装置の透析液中に消泡剤を
添加することを特徴とする透析方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16515783A JPS6058209A (ja) | 1983-09-09 | 1983-09-09 | 透析方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16515783A JPS6058209A (ja) | 1983-09-09 | 1983-09-09 | 透析方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6058209A JPS6058209A (ja) | 1985-04-04 |
| JPH035206B2 true JPH035206B2 (ja) | 1991-01-25 |
Family
ID=15806951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16515783A Granted JPS6058209A (ja) | 1983-09-09 | 1983-09-09 | 透析方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6058209A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5526489B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2014-06-18 | 三菱レイヨン株式会社 | 脱気モジュール内の気泡除去方法 |
-
1983
- 1983-09-09 JP JP16515783A patent/JPS6058209A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6058209A (ja) | 1985-04-04 |
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