JPH0362838B2 - - Google Patents
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- JPH0362838B2 JPH0362838B2 JP58189586A JP18958683A JPH0362838B2 JP H0362838 B2 JPH0362838 B2 JP H0362838B2 JP 58189586 A JP58189586 A JP 58189586A JP 18958683 A JP18958683 A JP 18958683A JP H0362838 B2 JPH0362838 B2 JP H0362838B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は金属類の包装材料に関する。更に詳し
くは、本発明は包装時における金属類の発錆を有
効に防止するための防錆包装材料に関する。 一般に、金属製品は製造後ユーザーが使用する
までの間輸送、保管等の目的で梱包されるが、こ
の間発錆を防止して製品の品質を維持する必要が
あり、特に輸出品の梱包においては防錆の問題は
重要である。 従来から、防錆の目的で被包装物としての金属
類からの大気中の湿気並びに酸素を遮断する種々
の技術が提案されてきた。例えば、金属製品を防
錆油に浸漬したり、これを表面に噴霧したりして
被包装金属類の表面を油で被覆し、湿気並びに空
気(酸素)から遮断する方法、更には可剥性プラ
スチツクで金属表面を覆い、使用時にこれをはぎ
取る方法、PEラミネート紙、Alラミネート紙、
PE袋等の包装材もしくはシリカゲル等の乾燥剤
を使用して防湿包装する方法、密封包装内で粉末
状の揮発性防錆剤を使用する方法、紙に揮発性防
錆剤を含浸もしくは塗布した防錆紙を使用する方
法等が知られている。 しかしながら、防錆油を使用する方法において
は被包装物としての金属類表面がべたべたし、ま
た使用に際してユーザーは洗滌によりこれを除去
しなければならず、この除去はめんどうでかつ手
間がかかる。更に製品によつて油浸漬もしくは油
噴霧にそぐわないもの、油で汚染させたくないも
のもある。また、他の乾燥剤、防錆剤を使用する
技術にあつても包装作業が複雑となり、コストも
高くなる。 更に、前記方法の他、梱包材料として木箱、段
ボール箱等も使用されているが、いずれも錆の発
生を促進させるものでしかなかつた。 これまでのところ、従来から包装材料として使
用されている紙、板紙、段ボールの、被包装材料
としての金属の発錆に及ぼす影響については殆ど
わかつていない。 このような情況に鑑みて、本発明者等は簡単か
つ安価な防錆包装材料を開発すべく種々研究した
結果、紙、板紙、段ボール等を製造する際もしく
は製造後これを特定の条件下で処理し、金属の発
錆を促進する有害ガス成分を除去して得られる製
品を使用することにより、被包装物としての金属
物品類、特にその包装材料と接触しない部分(非
接触部)の発錆を効果的に抑止し得ることを見出
し、本発明を完成した。 そこで、本発明の主な目的は被包装物品として
の金属類、特にその包装材料との非接触部分の防
錆効果を有する新規な防錆包装材料を提供するこ
とにある。 前記並びにその他の本発明の目的並びにその特
徴は以下の記載から明らかとなろう。 即ち本発明は、金属類の包装材料としての紙、
板紙または段ボールであつて、10mmHg以下の圧
力下で80℃にて60分間加熱した際に発生するガス
を、炎光光度検出器を備えたガスクロマトグラフ
を用い、以下の条件下で分析した場合に、該ガス
のうち保持時間が内部標準としてのメチルメルカ
プタンの保持時間に比して0.60〜0.65として検出
される成分、もしくは内部標準としての硫化メチ
ルの保持時間に比して0.46〜0.51として検出され
る成分が硫黄分として0.02μg/g紙以下であつ
て、金属類の発錆を制御することを特徴とする、
前記、紙板紙または段ボールに関する。前記条件
とは以下の通りである。 分離管充填物:トリスシアノエトキシプロパンで
被覆した褐色珪藻土 分離管温度:100℃ 本発明による新規防錆包装材料は鋼板のコイ
ル、切板などの鉄鋼製品の包装;輸出用ノツクダ
ウンの包装;金属製、特に鉄鋼、銅製の機械部品
(各種部品、補修部品)の包装;各種コネクター、
スイツチ、ICリードフレーム等の電子部品の包
装;その他鉄以外の金属製品、例えば銀、銅 などで造られた製品もしくはこれら金属によるメ
ツキ製品の包装において有利に使用でき、効果的
な防錆を期待することができる。前記の金属製品
は単なる例示であつて、その他の金属製品につい
ても適用できるものと理解すべきである。 本発明の防錆包装材料は段ボール用ライナー、
中芯あるいは一般的な包装用紙に限らず、金属類
の包装に使用される紙および板紙のすべてを包含
するものであり、硫黄分その他被包装物たる金属
類に有害な作用を及ぼす成分の有無は問わない。
このような有害成分を含むものは以下に詳細に述
べるように特殊な処理を施すことにより、特に被
包装物の包装材料との非接触部分における防錆効
果を有するものに変性することができる。 本発明の包装材料の紙の抄造において使用され
るパルプとしては特に制限されず、例えばクラフ
ト法、亜流酸塩法、ソーダ法、炭酸ソーダ法等に
より蒸解されたもの、あるいは古紙パルプ等いか
なるものでも良く、中でもソーダ法、炭酸ソーダ
法等、硫黄を含まない蒸解液によつて蒸解された
パルプが好ましい。また、古紙パルプを除く前記
パルプの蒸解に際しては、蒸解液にキノン系蒸解
助剤および/または浸透剤を加えることも可能で
ある。該キノン系蒸解助剤としては例えばアント
ラキノン、1,4−ジヒドロ−9,10−ジヒドロ
キシアントラセン、アントラハイドロキノン等を
使用することができ、特に制限はない。更に、該
浸透剤としてはポリアルキレンオキサイドポリマ
ー等を例示でき、これも特に制限されない。 従つて、本発明において使用し得るパルプとし
ては硫黄を含まないアルカリパルプのみならず、
サーモメカニカルパルプ(TMP)、加熱処理もし
くは酸化処理により有害成分を除去した未晒クラ
フトパルプ(UKP)等がすべて含まれる。 このようなパルプを原料とし、常法に従つて先
滌、精選、叩解した後抄紙する。 抄紙は通常のように硫黄アルミニウムをパルプ
スラリーに加え、酸性領域で行うこともできる
が、より好ましくはPH6〜8の中性領域で実施す
る。 抄紙に際しては原料調成薬品として紙力増強
剤、サイズ剤等を添加でき、酸性領域での抄紙に
あつては従来公知のこれら薬品がそのまま使用で
き、一方中性領域での抄紙にあつては硫酸アルミ
ニウムを使用することができないので、紙力増強
剤としてはマンニツヒまたはホフマン変性ポリア
クリルアミドもしくはポリアミドポリアミン、カ
チオン変性殿粉などの自己定着性紙力増強剤が、
またサイズ剤としてはアルキルケテンダイマー、
アルケニル無水コハク酸、ロジン高級脂肪酸ポリ
アミン、石油樹脂マレイン化物ポリアミンなどが
使用される。 かくして得られる本発明の包装材料はそのま
ま、もしくは更に処理した後使用に付される。更
に、該包装材料表面に防錆効果を有する薬剤を塗
布することにより、一層防錆効果の優れた金属類
の包装材料を得ることができる。 防錆効果を有する薬剤としては、有機酸、無機
酸の塩、例えば安息香酸、亜硝酸および燐酸のナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を挙
げることができ、なかでもナトリウム塩が好まし
い。これら防錆効果を有する薬品は単独でもしく
は殿粉、ポリビニルアルコール等と共に紙に塗布
される。 以下、前記条件を満足する本発明の包装材料の
製造方法を更に具体的に説明する。 該製造方法の1態様によれば、硫黄化合物を含
まない蒸解液でリグノセルロース物質をパルプ化
して無硫黄パルプを得、かくして得たパルプを抄
紙することにより目的の包装材料を得ることがで
きる。本態様において使用する流黄化合物を含ま
ない蒸解液としては苛性ソーダ単独、炭酸ソーダ
単独、苛性ソーダと炭酸ソーダとを混合したも
の、もしくはこれら蒸解液にキノン系蒸解助剤お
よび/または浸透剤を添加したものを使用するこ
とができ、該蒸解助剤、浸透剤としては前記の如
きものが使用できる。 上記したパルプ化法により製造されたパルプは
有害ガス成分を含まず、しかも以後の工程におい
て抄紙法が酸性抄紙法であろうとあるいは中性抄
紙法であろうと有害ガス成分は増加しない。また
紙への防錆効果を有する薬剤塗布の有無によつて
も有害ガス成分の量は変化しない。 従つて流黄化合物を含まない蒸解液でリグノセ
ルロース物質をパルプ化して得たパルプあるいは
該パルプより製造された紙、容器等は被包装物の
発錆特に非接触部の発錆を防止することにおいて
顕著な効果を有する。 また本態様のパルプを中性抄紙し、更に防錆効
果を有する薬剤を塗布することにより、接触部の
発錆を防止することはもちろんであり、この効果
は以下に示される第2、3の態様に於ても同様に
得られるものである。 本発明の包装材料の製造方法の第2の態様に従
えば上記一般的製法において述べた方法により得
られるパルプ、該パルプを抄紙することにより得
られる紙、又はこの紙から製造される容器を加熱
処理することにより目的とする包装材料を得るこ
とが出来る。 本態様に於てはパルプ、紙、容器のいずれかの
段階で加熱処理を行なうことにより有害ガス成分
を除去することが出来るものであり、非接触部に
対する効果は第1の態様の場合と同様、その前後
における抄紙法あるいは防錆効果を有する薬剤の
塗布などの条件によつて影響されない。 本態様の加熱処理は窒素気流中で行なうのが最
も望ましいが、通常の加熱処理装置で行なつても
良い。加熱は温度・長時間行なうと繊維の損傷を
まねくので好ましくなく、また低温では発錆因子
たる有害ガス成分の除去に長時間を必要とする。
従つて通常とりうる加熱処理は温度範囲60〜150
℃、時間は1〜5日である。 更に第3の様態によれば硫黄化合物を含む蒸解
液でリグセルロース物質をパルプ化した後、パル
プを酸化処理するか或いは該パルプより抄造され
た紙を酸化処理することにより、目的とする包装
材料を得ることが出来る。 本態様に於てはパルプ、紙のいずれかに対して
酸化処理を行なうことにより有害ガス成分を除去
することが出来るものであり、非接触部に対する
効果は前記態様と同様その前後における抄紙法あ
るいは防錆効果を有する薬剤の塗布などの条件に
よつては影響されない。 本態様に於て使用する酸化剤としては種々の化
合物が使用可能であるが、中でも過酸化水素、過
酢酸、亜硝酸ナトリウムのような水溶性のものが
望ましい。 パルプを酸化処理する場合にはパルプスラリー
中にパルプ重量基準で0.1〜8%の酸化物を添加
し、40〜80℃にて10〜180分、好ましくは30〜120
分間反応させることにより実施できる。 酸化剤を紙に塗布することにより酸化処理をす
る場合には、酸化剤をあらかじめ必要な濃度に希
釈し、サイズプレスないしこれに類似する装置で
1〜20g/m2(100%換算で)塗布する。 かくして、本発明に従う紙、もしくはこれらか
ら造られる容器、箱等は前記ガス分析において硫
黄分0.02μg/g紙以下なる値を有し、従来の金
属類の包装材料と比較して一層優れた防錆効果、
特に非接触部における防錆効果を期待することが
できる。従つて、金属類の輸送、保管が容易とな
り、ひいては被包装品としての金属類の品質維持
が可能となる。 以下、本発明を非限定的実施例により更に具体
的に説明する。 実施例1および比較例1 600gの針葉樹チツプに活性アルカリ18%およ
ひ硫化度25%のクラフト蒸解液を加え、170℃に
て2時間蒸解し、カツパー価50のパルプを得た。
このパルプをフリーネス500mlに叩解し、ロジン
サイズ0.3%、ポリアクリルアミド0.5%、硫酸ア
ルミニウム2.5%(いずれもパルプの重量基準)
を添加し、80g/m2の手抄きシートを作成した。
PHは5.0であつた。かくして作成した紙を以下の
条件の下で加熱処理し、発錆試験のサンプルとし
た。 温度:80℃ 湿度:絶乾燥状 時間:2日(比較例1)、5日(実施例1) 実施例 2 抄紙特にロジンサイズ、ポリアクリルアミド、
硫酸アルミニウムを使用せず、アルキルケテンダ
イマー0.3%、カチオン殿粉0.6%使用した他は実
施例1の全く同様に処理し、発錆試験用のサンプ
ルを得た。手抄きシートのPHは6.8であつた。 実施例 3 実施例1と同様に操作して作成した手抄きシー
トに、30%濃度の過酸化水素水溶液を20g/m2塗
布し乾燥して発錆試験用サンプルとした。 実施例 4 針葉樹チツプをプレヒータで110〜125℃に加熱
し、かつ加圧しフアイナーで離解した。得られた
パルプをフリーネス100mlに叩解し、石油樹脂系
カチオンサイズ0.2%を加え、PH7.2で米坪125
g/m2の手抄きシートをつくり、そのまま発錆試
験のサンプルとした。 比較例 2 加熱処理しないこと以外は実施例1と全く同様
に操作して、発錆試験用サンプルを得た。 比較例 3 実施例1で得たパルプを用いて、実施例2の中
性抄紙法に従つて手抄きを行い、発錆試験用サン
プを作成した。 発錆試験 (a) ガス発生条件 100〜200gのパルプまたは紙(風乾したも
の)を細断し、容量1のガラス製丸底フラス
コに充填した。これをシリコンゴム栓で密栓
し、真空ポンプで脱気した。次いで、フラスコ
を80℃に保たれた恒温槽内に入れ、60分加熱し
た。冷却後窒素ガスを用いてフラスコ内の圧力
を常圧に戻し、かくして得られるガスを分析用
試料とした。 (b) 分析条件 ガスクロマトグラフとしては炎光々度検出器
(FPD;イオウ用の394mμフイルター使用)
を備えたものを用いた。分離管(カラム)とし
ては内径3mm、長さ4mのガラス管であつて、
内面を10Nリン酸で洗い、水洗し、乾燥したも
のを使用した。分離管充填物は褐色珪藻土担体
(80/100メツシユ)を酸洗浄した後、ジメチル
ジクロロシラン処理し、トリスシアノエトキシ
プロパン25%を被覆したものであつた。 試料導入部の温度を130℃程度に、かつ分離
管の温度を100℃に設定した。キヤリヤガスと
しては窒素ガスを使用し、その流量は35(±5)
ml/分とした。 (c) 分析法 上記分析条件下で検出される硫黄含有ガス成
分のうちメチルメルカプタンを内部標準とした
場合の保持時間の比(メチルメルカプタンの保
持時間に対する比)が約0.49(0.46〜0.51)であ
るガス成分を発錆ガス成分とし、これを硫化水
素の検量線を用いて、面積もしくはピーク高さ
から定量し、硫黄分に換算した値を算出した。
この値を紙1gか放出される発錆ガス成分の量
(Sμg/g紙)とした。 (b) 発錆試験(接触部) SPCC鉄板を5cm×5cmに切断し、これを試
験片とした。 該試験片の両面を上記実施例および比較例で
得たサンプルではさみ、35℃、RH90%の条件
下に10日間放置し、発生した錆の全接触表面積
に対する割合を百分率で表示した。 (e) 発錆試験(被接触部) 温度、湿度調節可能な密閉し得る容器内に上
記角実施例および比較例において得た紙で一辺
6cmの箱を形成し、その内部を研磨した冷延鋼
板を入れ、該箱を前記の35℃、RH90%に調節
された容器内に収納し、10日間放置し、非接触
部(側面および上面)の発錆量(全非接触面積
に対する百分率)を測定した。 (f) 銀の発錆試験 実施例1〜4、比較例1〜3で調製したサン
プルを夫々10g細断し、約50mlの坪量ビンに銀
メツキ端子5〜10個と共に充填し、密封した。
これを140℃にて2時間加熱し、銀端子の変色
を目視判定した。 【表】
くは、本発明は包装時における金属類の発錆を有
効に防止するための防錆包装材料に関する。 一般に、金属製品は製造後ユーザーが使用する
までの間輸送、保管等の目的で梱包されるが、こ
の間発錆を防止して製品の品質を維持する必要が
あり、特に輸出品の梱包においては防錆の問題は
重要である。 従来から、防錆の目的で被包装物としての金属
類からの大気中の湿気並びに酸素を遮断する種々
の技術が提案されてきた。例えば、金属製品を防
錆油に浸漬したり、これを表面に噴霧したりして
被包装金属類の表面を油で被覆し、湿気並びに空
気(酸素)から遮断する方法、更には可剥性プラ
スチツクで金属表面を覆い、使用時にこれをはぎ
取る方法、PEラミネート紙、Alラミネート紙、
PE袋等の包装材もしくはシリカゲル等の乾燥剤
を使用して防湿包装する方法、密封包装内で粉末
状の揮発性防錆剤を使用する方法、紙に揮発性防
錆剤を含浸もしくは塗布した防錆紙を使用する方
法等が知られている。 しかしながら、防錆油を使用する方法において
は被包装物としての金属類表面がべたべたし、ま
た使用に際してユーザーは洗滌によりこれを除去
しなければならず、この除去はめんどうでかつ手
間がかかる。更に製品によつて油浸漬もしくは油
噴霧にそぐわないもの、油で汚染させたくないも
のもある。また、他の乾燥剤、防錆剤を使用する
技術にあつても包装作業が複雑となり、コストも
高くなる。 更に、前記方法の他、梱包材料として木箱、段
ボール箱等も使用されているが、いずれも錆の発
生を促進させるものでしかなかつた。 これまでのところ、従来から包装材料として使
用されている紙、板紙、段ボールの、被包装材料
としての金属の発錆に及ぼす影響については殆ど
わかつていない。 このような情況に鑑みて、本発明者等は簡単か
つ安価な防錆包装材料を開発すべく種々研究した
結果、紙、板紙、段ボール等を製造する際もしく
は製造後これを特定の条件下で処理し、金属の発
錆を促進する有害ガス成分を除去して得られる製
品を使用することにより、被包装物としての金属
物品類、特にその包装材料と接触しない部分(非
接触部)の発錆を効果的に抑止し得ることを見出
し、本発明を完成した。 そこで、本発明の主な目的は被包装物品として
の金属類、特にその包装材料との非接触部分の防
錆効果を有する新規な防錆包装材料を提供するこ
とにある。 前記並びにその他の本発明の目的並びにその特
徴は以下の記載から明らかとなろう。 即ち本発明は、金属類の包装材料としての紙、
板紙または段ボールであつて、10mmHg以下の圧
力下で80℃にて60分間加熱した際に発生するガス
を、炎光光度検出器を備えたガスクロマトグラフ
を用い、以下の条件下で分析した場合に、該ガス
のうち保持時間が内部標準としてのメチルメルカ
プタンの保持時間に比して0.60〜0.65として検出
される成分、もしくは内部標準としての硫化メチ
ルの保持時間に比して0.46〜0.51として検出され
る成分が硫黄分として0.02μg/g紙以下であつ
て、金属類の発錆を制御することを特徴とする、
前記、紙板紙または段ボールに関する。前記条件
とは以下の通りである。 分離管充填物:トリスシアノエトキシプロパンで
被覆した褐色珪藻土 分離管温度:100℃ 本発明による新規防錆包装材料は鋼板のコイ
ル、切板などの鉄鋼製品の包装;輸出用ノツクダ
ウンの包装;金属製、特に鉄鋼、銅製の機械部品
(各種部品、補修部品)の包装;各種コネクター、
スイツチ、ICリードフレーム等の電子部品の包
装;その他鉄以外の金属製品、例えば銀、銅 などで造られた製品もしくはこれら金属によるメ
ツキ製品の包装において有利に使用でき、効果的
な防錆を期待することができる。前記の金属製品
は単なる例示であつて、その他の金属製品につい
ても適用できるものと理解すべきである。 本発明の防錆包装材料は段ボール用ライナー、
中芯あるいは一般的な包装用紙に限らず、金属類
の包装に使用される紙および板紙のすべてを包含
するものであり、硫黄分その他被包装物たる金属
類に有害な作用を及ぼす成分の有無は問わない。
このような有害成分を含むものは以下に詳細に述
べるように特殊な処理を施すことにより、特に被
包装物の包装材料との非接触部分における防錆効
果を有するものに変性することができる。 本発明の包装材料の紙の抄造において使用され
るパルプとしては特に制限されず、例えばクラフ
ト法、亜流酸塩法、ソーダ法、炭酸ソーダ法等に
より蒸解されたもの、あるいは古紙パルプ等いか
なるものでも良く、中でもソーダ法、炭酸ソーダ
法等、硫黄を含まない蒸解液によつて蒸解された
パルプが好ましい。また、古紙パルプを除く前記
パルプの蒸解に際しては、蒸解液にキノン系蒸解
助剤および/または浸透剤を加えることも可能で
ある。該キノン系蒸解助剤としては例えばアント
ラキノン、1,4−ジヒドロ−9,10−ジヒドロ
キシアントラセン、アントラハイドロキノン等を
使用することができ、特に制限はない。更に、該
浸透剤としてはポリアルキレンオキサイドポリマ
ー等を例示でき、これも特に制限されない。 従つて、本発明において使用し得るパルプとし
ては硫黄を含まないアルカリパルプのみならず、
サーモメカニカルパルプ(TMP)、加熱処理もし
くは酸化処理により有害成分を除去した未晒クラ
フトパルプ(UKP)等がすべて含まれる。 このようなパルプを原料とし、常法に従つて先
滌、精選、叩解した後抄紙する。 抄紙は通常のように硫黄アルミニウムをパルプ
スラリーに加え、酸性領域で行うこともできる
が、より好ましくはPH6〜8の中性領域で実施す
る。 抄紙に際しては原料調成薬品として紙力増強
剤、サイズ剤等を添加でき、酸性領域での抄紙に
あつては従来公知のこれら薬品がそのまま使用で
き、一方中性領域での抄紙にあつては硫酸アルミ
ニウムを使用することができないので、紙力増強
剤としてはマンニツヒまたはホフマン変性ポリア
クリルアミドもしくはポリアミドポリアミン、カ
チオン変性殿粉などの自己定着性紙力増強剤が、
またサイズ剤としてはアルキルケテンダイマー、
アルケニル無水コハク酸、ロジン高級脂肪酸ポリ
アミン、石油樹脂マレイン化物ポリアミンなどが
使用される。 かくして得られる本発明の包装材料はそのま
ま、もしくは更に処理した後使用に付される。更
に、該包装材料表面に防錆効果を有する薬剤を塗
布することにより、一層防錆効果の優れた金属類
の包装材料を得ることができる。 防錆効果を有する薬剤としては、有機酸、無機
酸の塩、例えば安息香酸、亜硝酸および燐酸のナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を挙
げることができ、なかでもナトリウム塩が好まし
い。これら防錆効果を有する薬品は単独でもしく
は殿粉、ポリビニルアルコール等と共に紙に塗布
される。 以下、前記条件を満足する本発明の包装材料の
製造方法を更に具体的に説明する。 該製造方法の1態様によれば、硫黄化合物を含
まない蒸解液でリグノセルロース物質をパルプ化
して無硫黄パルプを得、かくして得たパルプを抄
紙することにより目的の包装材料を得ることがで
きる。本態様において使用する流黄化合物を含ま
ない蒸解液としては苛性ソーダ単独、炭酸ソーダ
単独、苛性ソーダと炭酸ソーダとを混合したも
の、もしくはこれら蒸解液にキノン系蒸解助剤お
よび/または浸透剤を添加したものを使用するこ
とができ、該蒸解助剤、浸透剤としては前記の如
きものが使用できる。 上記したパルプ化法により製造されたパルプは
有害ガス成分を含まず、しかも以後の工程におい
て抄紙法が酸性抄紙法であろうとあるいは中性抄
紙法であろうと有害ガス成分は増加しない。また
紙への防錆効果を有する薬剤塗布の有無によつて
も有害ガス成分の量は変化しない。 従つて流黄化合物を含まない蒸解液でリグノセ
ルロース物質をパルプ化して得たパルプあるいは
該パルプより製造された紙、容器等は被包装物の
発錆特に非接触部の発錆を防止することにおいて
顕著な効果を有する。 また本態様のパルプを中性抄紙し、更に防錆効
果を有する薬剤を塗布することにより、接触部の
発錆を防止することはもちろんであり、この効果
は以下に示される第2、3の態様に於ても同様に
得られるものである。 本発明の包装材料の製造方法の第2の態様に従
えば上記一般的製法において述べた方法により得
られるパルプ、該パルプを抄紙することにより得
られる紙、又はこの紙から製造される容器を加熱
処理することにより目的とする包装材料を得るこ
とが出来る。 本態様に於てはパルプ、紙、容器のいずれかの
段階で加熱処理を行なうことにより有害ガス成分
を除去することが出来るものであり、非接触部に
対する効果は第1の態様の場合と同様、その前後
における抄紙法あるいは防錆効果を有する薬剤の
塗布などの条件によつて影響されない。 本態様の加熱処理は窒素気流中で行なうのが最
も望ましいが、通常の加熱処理装置で行なつても
良い。加熱は温度・長時間行なうと繊維の損傷を
まねくので好ましくなく、また低温では発錆因子
たる有害ガス成分の除去に長時間を必要とする。
従つて通常とりうる加熱処理は温度範囲60〜150
℃、時間は1〜5日である。 更に第3の様態によれば硫黄化合物を含む蒸解
液でリグセルロース物質をパルプ化した後、パル
プを酸化処理するか或いは該パルプより抄造され
た紙を酸化処理することにより、目的とする包装
材料を得ることが出来る。 本態様に於てはパルプ、紙のいずれかに対して
酸化処理を行なうことにより有害ガス成分を除去
することが出来るものであり、非接触部に対する
効果は前記態様と同様その前後における抄紙法あ
るいは防錆効果を有する薬剤の塗布などの条件に
よつては影響されない。 本態様に於て使用する酸化剤としては種々の化
合物が使用可能であるが、中でも過酸化水素、過
酢酸、亜硝酸ナトリウムのような水溶性のものが
望ましい。 パルプを酸化処理する場合にはパルプスラリー
中にパルプ重量基準で0.1〜8%の酸化物を添加
し、40〜80℃にて10〜180分、好ましくは30〜120
分間反応させることにより実施できる。 酸化剤を紙に塗布することにより酸化処理をす
る場合には、酸化剤をあらかじめ必要な濃度に希
釈し、サイズプレスないしこれに類似する装置で
1〜20g/m2(100%換算で)塗布する。 かくして、本発明に従う紙、もしくはこれらか
ら造られる容器、箱等は前記ガス分析において硫
黄分0.02μg/g紙以下なる値を有し、従来の金
属類の包装材料と比較して一層優れた防錆効果、
特に非接触部における防錆効果を期待することが
できる。従つて、金属類の輸送、保管が容易とな
り、ひいては被包装品としての金属類の品質維持
が可能となる。 以下、本発明を非限定的実施例により更に具体
的に説明する。 実施例1および比較例1 600gの針葉樹チツプに活性アルカリ18%およ
ひ硫化度25%のクラフト蒸解液を加え、170℃に
て2時間蒸解し、カツパー価50のパルプを得た。
このパルプをフリーネス500mlに叩解し、ロジン
サイズ0.3%、ポリアクリルアミド0.5%、硫酸ア
ルミニウム2.5%(いずれもパルプの重量基準)
を添加し、80g/m2の手抄きシートを作成した。
PHは5.0であつた。かくして作成した紙を以下の
条件の下で加熱処理し、発錆試験のサンプルとし
た。 温度:80℃ 湿度:絶乾燥状 時間:2日(比較例1)、5日(実施例1) 実施例 2 抄紙特にロジンサイズ、ポリアクリルアミド、
硫酸アルミニウムを使用せず、アルキルケテンダ
イマー0.3%、カチオン殿粉0.6%使用した他は実
施例1の全く同様に処理し、発錆試験用のサンプ
ルを得た。手抄きシートのPHは6.8であつた。 実施例 3 実施例1と同様に操作して作成した手抄きシー
トに、30%濃度の過酸化水素水溶液を20g/m2塗
布し乾燥して発錆試験用サンプルとした。 実施例 4 針葉樹チツプをプレヒータで110〜125℃に加熱
し、かつ加圧しフアイナーで離解した。得られた
パルプをフリーネス100mlに叩解し、石油樹脂系
カチオンサイズ0.2%を加え、PH7.2で米坪125
g/m2の手抄きシートをつくり、そのまま発錆試
験のサンプルとした。 比較例 2 加熱処理しないこと以外は実施例1と全く同様
に操作して、発錆試験用サンプルを得た。 比較例 3 実施例1で得たパルプを用いて、実施例2の中
性抄紙法に従つて手抄きを行い、発錆試験用サン
プを作成した。 発錆試験 (a) ガス発生条件 100〜200gのパルプまたは紙(風乾したも
の)を細断し、容量1のガラス製丸底フラス
コに充填した。これをシリコンゴム栓で密栓
し、真空ポンプで脱気した。次いで、フラスコ
を80℃に保たれた恒温槽内に入れ、60分加熱し
た。冷却後窒素ガスを用いてフラスコ内の圧力
を常圧に戻し、かくして得られるガスを分析用
試料とした。 (b) 分析条件 ガスクロマトグラフとしては炎光々度検出器
(FPD;イオウ用の394mμフイルター使用)
を備えたものを用いた。分離管(カラム)とし
ては内径3mm、長さ4mのガラス管であつて、
内面を10Nリン酸で洗い、水洗し、乾燥したも
のを使用した。分離管充填物は褐色珪藻土担体
(80/100メツシユ)を酸洗浄した後、ジメチル
ジクロロシラン処理し、トリスシアノエトキシ
プロパン25%を被覆したものであつた。 試料導入部の温度を130℃程度に、かつ分離
管の温度を100℃に設定した。キヤリヤガスと
しては窒素ガスを使用し、その流量は35(±5)
ml/分とした。 (c) 分析法 上記分析条件下で検出される硫黄含有ガス成
分のうちメチルメルカプタンを内部標準とした
場合の保持時間の比(メチルメルカプタンの保
持時間に対する比)が約0.49(0.46〜0.51)であ
るガス成分を発錆ガス成分とし、これを硫化水
素の検量線を用いて、面積もしくはピーク高さ
から定量し、硫黄分に換算した値を算出した。
この値を紙1gか放出される発錆ガス成分の量
(Sμg/g紙)とした。 (b) 発錆試験(接触部) SPCC鉄板を5cm×5cmに切断し、これを試
験片とした。 該試験片の両面を上記実施例および比較例で
得たサンプルではさみ、35℃、RH90%の条件
下に10日間放置し、発生した錆の全接触表面積
に対する割合を百分率で表示した。 (e) 発錆試験(被接触部) 温度、湿度調節可能な密閉し得る容器内に上
記角実施例および比較例において得た紙で一辺
6cmの箱を形成し、その内部を研磨した冷延鋼
板を入れ、該箱を前記の35℃、RH90%に調節
された容器内に収納し、10日間放置し、非接触
部(側面および上面)の発錆量(全非接触面積
に対する百分率)を測定した。 (f) 銀の発錆試験 実施例1〜4、比較例1〜3で調製したサン
プルを夫々10g細断し、約50mlの坪量ビンに銀
メツキ端子5〜10個と共に充填し、密封した。
これを140℃にて2時間加熱し、銀端子の変色
を目視判定した。 【表】
Claims (1)
- 1 金属類の包装材料としての紙、板紙または段
ボールであつて、10mmHg以下の圧力下で80℃に
て60分間加熱することにより発生するガスを、炎
光々度検出器を備えたガスクロマトグラフを用
い、分離管充填物としてトリスシアノエトキシプ
ロパンで被覆した褐色珪藻土を使用し、分離管温
度100℃の下で分析した場合に、該ガスの中で保
持時間が内部標準としてのメチルメルカプタンま
たは硫化メチルの保持時間に対し夫々0.60〜0.65
または0.46〜0.51を示すものとして検出される成
分が、硫黄分として0.02μg/g紙以下であつて、
金属類の発錆を抑制することを特徴とする、前記
紙、板紙または段ボール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18958683A JPS6081400A (ja) | 1983-10-11 | 1983-10-11 | 金属類の包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18958683A JPS6081400A (ja) | 1983-10-11 | 1983-10-11 | 金属類の包装材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6081400A JPS6081400A (ja) | 1985-05-09 |
| JPH0362838B2 true JPH0362838B2 (ja) | 1991-09-27 |
Family
ID=16243802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18958683A Granted JPS6081400A (ja) | 1983-10-11 | 1983-10-11 | 金属類の包装材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6081400A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US4966280B1 (en) * | 1988-05-04 | 1997-03-25 | Bradford Co | Multiple-ply anti-static paperboard |
| US5205406A (en) * | 1988-05-04 | 1993-04-27 | Bradford Company | Anti-static coated paperboard or similar rigid material |
| DK2296962T3 (da) | 2008-03-10 | 2012-03-05 | Burckhardt Compression Ag | Indretning og fremgangsmåde til behandling af naturgas (LNG) |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| SE7612248L (sv) * | 1976-11-03 | 1978-05-04 | Mo Och Domsjoe Ab | Kokning av lignocellulosahaltiga material |
| JPS546910A (en) * | 1977-06-20 | 1979-01-19 | Honshu Paper Co Ltd | Corrosion restant paper board and production |
| JPS5440996A (en) * | 1977-09-06 | 1979-03-31 | Nippon Atom Ind Group Co Ltd | Power distribution deducing method |
| JPS54138604A (en) * | 1978-04-13 | 1979-10-27 | Toyo Pulp Co Ltd | Delignifying and producing of alkali pulp |
| JPS5512822A (en) * | 1978-07-04 | 1980-01-29 | Matsushita Electric Industrial Co Ltd | Production of kraft pulp |
| JPS5644844A (en) * | 1979-09-20 | 1981-04-24 | Babcock Hitachi Kk | Exhaust gas analysis in sulfur recovery device by claus process |
-
1983
- 1983-10-11 JP JP18958683A patent/JPS6081400A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6081400A (ja) | 1985-05-09 |
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