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JPH0378747B2 - - Google Patents
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JPH0378747B2 - - Google Patents

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JPH0378747B2
JPH0378747B2 JP58104969A JP10496983A JPH0378747B2 JP H0378747 B2 JPH0378747 B2 JP H0378747B2 JP 58104969 A JP58104969 A JP 58104969A JP 10496983 A JP10496983 A JP 10496983A JP H0378747 B2 JPH0378747 B2 JP H0378747B2
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fuel cell
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Hideo Okada
Shigeru Okabe
Hiroshi Hida
Yoshio Iwase
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、アルカリ金属またはアルカリ土類金
属の炭酸塩を電解質として使用する溶解炭酸塩型
燃料電池に係り、特にガス拡散性電極に関する。
〔従来技術〕
溶解炭酸塩型燃料電池は、一対のガス拡散性電
極すなわちカソードおよびアノードと、前記両電
極と接触してそれらの間に配置される電解質保持
材と、カソードに酸化剤を供給する手段と、アノ
ードに燃料ガスを供給する手段を有する。
カソード材料およびアノード材料については、
たとえば特公昭43−10444号公報および特開昭55
−74065号公報に記載されている。
特公昭43−10444号公報には、アノード材料と
して鉄、ニツケル等の金属粉の焼結体が使用され
ることが記載され、カソード材料として銀、或い
は酸化リチウムと酸化ニツケルの固溶体が使用さ
れることが記載されている。
特開昭55−74065号公報には、アノード材料と
してニツケル或いはコバルトを焼結たもの、或い
はニツケルとコバルトの少なくとも1つを主成分
とし、クロム、ジルコニウムおよびアルミニウム
の少なくとも1つを金属、酸化物或いはアルカリ
金属塩の形で含有したものが記載されている。カ
ソード材料としては酸化ニツケルが記載されてい
る。
カソード材料として最も多く使用されているの
が酸化ニツケルであり、アノード材料として最も
多く使用されているのがニツケルである。
しかし、酸化ニツケルの焼結体よりなるカソー
ドを有する燃料電池は、電池性能が比較的悪く、
特に運転開始初期の電池性能が悪いという欠点が
ある。
一方、アノード材料についても熱的、化学的安
定性の面からニツケルよりすぐれたものが望まれ
ている。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、酸化ニツケルのカソード或い
はニツケルのアノードを有する燃料電池よりも、
高い電池性能が得られる燃料電池を提供するにあ
る。
〔発明の概要〕
本発明は、溶融炭酸塩型燃料電池におけるガス
拡散性電極の少なくとも一方をコバルト、ニツケ
ル、鉄および銅の少なくとも1つよりなる耐火性
材料と銀を触媒活性成分として含むもので構成し
たものである。
銀以外の耐火性材料と銀との比率は、銀以外の
耐火性材料99.5:銀0.5〜80:20(原子比)の範囲
内とする。
コバルト、ニツケル、鉄および銅の少なくとも
1つよりなる耐火性材料は、それらの混合物或い
は合金から選ばれてもよい。コバルト、ニツケ
ル、鉄および銅の少なくとも1つよりなる耐火性
材料は、溶融炭酸塩型燃料電池の運転温度で溶解
しない高い融点を有し、且つ運転温度(通常は
500〜700℃)で長期間使用しても変形しない高い
高温強度を有する。アルカリ金属炭酸塩およびア
ルカリ土類金属炭酸塩に対して良好な耐食性を有
する点を考慮するとニツケルを用いることが最も
望ましい。
触媒活性成分は、前記主成分以外に銀を含み更
にはリチウム塩を含むこともできる。銀およびリ
チウム塩のほかに、微量の他の成分を含むことも
可能である。この場合他の成分はたとえば金のよ
うに貴金属から選ばれることが望ましい。
前記主成分に銀を含有することによつて、3相
界面(電極、ガス、電解質)における電気化学的
反応が非常に活発に行われるようになる。このた
め電池性能が向上する。3相界面における反応が
非常に活発になるのは銀の添加により活性化分極
が小さくなること、電極表面における銀の分散性
が非常によいことおよび銀を含むことによつて電
極の電子伝導性が高まることが効いているものと
思われる。銀以外の耐火性材料と銀の比率が、銀
以外の耐火性材料99.5銀0.5(原子比)よりも小さ
いと電池性能の向上が顕著に認められず、80:20
より大きくてもやはり電池性能が低下傾向を示す
ようになる。銀以外の耐火性材料と銀の好適な比
率は、銀以外の耐火性材料98:銀2〜90:10(原
子比)である。
触媒活性成分中にリチウム塩を含有することに
よつて、最終的に得られる電極は銀以外の電子伝
導性を有する耐火性材料の表面又は全体がリチウ
ム化されるようになる。前記耐火性材料の全体が
リチウム化されたときの耐火性材料とリチウムの
比率は、原子比で50:50である。前記耐火性材料
に対するリチウムの最小の比率は、原子比で前記
耐火性材料99:リチウム1とすることが望まし
い。リチウム塩を含むことによつて、電解質に対
する電極の耐食性および電子伝導性が一段と高ま
り、長期間安定した電池性能が得られるようにな
る。
なお、リツウム塩を含む電極は、電解質にリチ
ウム炭酸塩が含まれる場合に使用すると、より一
層効果的である。リチウム塩を含まない電極をリ
チウム炭酸塩を含む電解質中で使用すると、電極
中の触媒活性成分である耐火性材料がリチウム炭
酸塩と反応し、前記耐火性材料が表面から内部に
向つて次第にリチウム化されるようになり、この
リチウム化に伴つて電解質中のリチウム炭酸塩の
量も減少するようになる。従つて、リチウム炭酸
塩を補給する必要が生じる。しかし、前記耐火性
材料を予めリチウム化しておけば、リチウム炭酸
塩を補給する必要がない。
電極のリチウム化は、電極材料中にリチウム
塩、炭酸リチウム、水酸化リチウム、硝酸リチウ
ム、酸化リチウム或いは有機のリチウム塩などを
添加し、熱処理することによつて行うことができ
る。
リチウムの量或いは熱処理条件たとえば温度、
時間を調整することによつてリチウム化の程度を
制御することができる。
本発明における燃料電池の運転温度は500〜700
℃の範囲が望ましい。
本発明についての具体的な実験は、ニツケル、
コバルト、鉄および銅の1つと銀を活性成分とす
る電極およびニツケルと銀とリチウム塩を活性成
分とする電極をカソードに用い、また、ニツケル
と銀を活性成分とする電極をアノードに用いて行
い、いずれの場合も酸化ニツケルの焼結体よりな
るカソード或いはニツケル焼結体よりなるアノー
ドにくらべてすぐれた電池性能を得た。
コバルト、ニツケル、鉄および銅の少なくとも
1つよりなる耐火性材料は、カソードに用いられ
る場合に電池の運転状態で酸化物の形態を有す
る。酸化物の形にすることによつて次の効果が得
られる。すなわち、酸化物の形を有しない場合に
は、酸化剤中に含まれる酸素の存在下で電解質で
ある溶融アルカリ金属炭酸塩或いはアルカリ土類
金属炭酸塩の作用を受けて電極に多数の亀裂が入
り、電極の材料が表面から崩れ落ちる現象が生じ
る。更に崩れ落ちて粉化した粒子が酸化剤中に混
入し、酸化剤供給配管を閉塞する危険性もある。
これに対して、酸化物の形を有するものは、燃料
電池の運転条件下で安定であり、崩れ落ちたりす
ることがない。
溶融塩型燃料電池のカソードには、酸化剤とし
て通常、空気と炭酸ガスとの混合ガス或いは酸素
と炭酸ガスとの混合ガスが供給される。一方、ア
ノードには燃料として水素含有ガスたとえば液化
天然ガスや軽質石油留分などを改良した水素含有
ガス、或いは石炭を部分酸化したガスが供給され
る。したがつて、カソードおよびアノードはこれ
らのガスを通すためにガス拡散性を有することが
必要であり、適当な気孔率を有することが必要に
なる。本発明者らの検討結果に基づく好適な気孔
率は、アノードおよびカソードとも50〜80%であ
つた。また気孔の平均細孔径は2〜20μmであつ
た。平均細孔径が小さすぎると電解質が毛細管現
象で浸み込んでガスの通りをふさいでしまうおそ
れがある。電極の表面積を確保する点から平均細
孔径はあまり大きすぎてもいけない。
カソードおよびアノードにガス拡散性をもたせ
るために、銀以外の電子伝導性を有する耐火性材
料は粒子或いは繊維の形で用いることが望まし
い。粒子の好適な粒径は、カソードに用いる場合
は2〜10μmであり、アノードに用いる場合は2
〜5μmである。
カソードおよびアノードの製造法は、特に限定
されない。たとえば銀以外の耐火性材料の粒子を
焼結し、焼結体の空隙へ銀を含浸してもよいし、
或いはニツケル粒子と銀粒子を混合して成型して
もよい。カソードに用いる場合には、このように
してできたものを酸化処理するか或いは予め酸化
処理したニツケル粒子を用いればよい。なお、ニ
ツケルと銀を触媒活性成分とする電極をアノード
に用いる場合には、酸化処理したニツケル粒子を
用いたり或いは電極形状に成型後に酸化処理する
必要はない。アノードに用いる場合は、銀以外の
耐火性粒子および銀のいずれも金属の形で存在さ
せる方がよい。
ガス拡散性電極の製造法の一例を、触媒活性成
分としてニツケルおよび銀を用いた場合を例にと
つて示す。
(イ) ニツケル粒子にバインダを加えて混練、乾燥
し、水素雰囲気中で環元焼結する。得られた焼
結体を硝酸銀水溶液中に浸漬し、取り出して乾
燥する。
アノードに用いる場合はこのままでよいが、
カソードに用いる場合はその後更に空気中で焼
成する。
(ロ) ニツケル粒子(或いは酸化ニツケル粒子)と
銀粒子の混合物をつくり、成型する。
(ハ) ニツケルおよび銀の塩の水溶液から混合物を
調製し、成型する。
前述のイ、ロ、ハの方法或いはその他の製造法
によつて電極を製造する場合に、触媒活性成分を
金網に添着させたり、チタニア、アルミナなどの
粒子に担持させることができる。触媒活性成分を
担持させるものを以下、担体という。担体に使用
する材料はアルカリ金属炭酸塩およびアルカリ土
類金属炭酸塩に対して安定であり、且つ燃料電池
の運転温度で熱的に安定な材料が望ましい。電子
伝導性についてはあるにこしたことはないが、別
になくてもかまわない。好適な担体材料としては
前述したもののほかにリチウムアルミネート、リ
チウムチタネート、リチウムジルコネート、チタ
ン酸トロンチウム、ジルコニア、マグネシアなど
があり、これらは粒子或いは繊維の形で用いるこ
とができる。
担体として粒子を用いる場合にその粒径は、2
〜10μmの範囲が望ましい。繊維を用いる場合に
は繊維の長さは10μm〜数mmなるべく5mmまでが
望ましく且つ繊維径は1〜10μmが望ましい。
第1図は、溶融炭酸塩型燃料電池の一般的な構
成を示す斜視図である。
ガス拡散性電極は、カソード1とアノード2と
から成つている。カソード1とアノード2との間
に電解質の保持材3が配置される。電解質保持材
3は、電解質に対して安定であり、非電子伝導性
且つ耐熱性を有している必要がある。電解質保持
材3の両側面はアノードおよびカソードと接触し
ており、これら電極によつて挾みつけられるよう
にして電極間に配置されている。
電解質保持材の空隙に充填される電解質には、
アルカリ金属炭酸塩を用いることが望ましく、特
に炭酸リチウム(Li2CO3)と炭酸ナトリウム
(N2CO3)と炭酸カリウム(K2CO3)の混合炭酸
塩或いは炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムと炭酸
リチウムとの混合炭酸塩を用いることが望まし
い。
カソード1およびアノード2の外側にセパレー
タ4が配置される。セパレータ4には、アノード
に接する面およびカソードに接する面にそれぞれ
燃料或いは酸化剤を供給するための溝が形成され
ている。この溝は燃料室或いは酸化剤室とも呼ば
れたりする。セパレータの材料には通常、ステン
レス鋼たとえば18重量%クロム−8重量%ニツケ
ルなどのオーステナイト系ステンレス鋼が用いら
れている。なお、セパレータは通常、集電板の役
目も兼ねる。符号5で示す矢印は、酸化剤の流れ
を示しており、符号6で示す矢印は燃料ガスの流
れを示している。
以上述べた構成要件によつて単電池が形成され
る。工業的に使用される溶融炭酸塩型燃料電池
は、前述の単電池を複数個積層して構成される。
〔発明の実施例〕 以下、本発明の実施例に基づいて、さらに具体
的に説明する。
実施例 1 平均粒径3μmのニツケルの粒子2Kgにカルボキ
シメチルセルロースを3重量%含む水溶液2を
加えて脱泡しながら十分に混練してスラリー状に
調製した。このニツケルスラリー浴中に20メツシ
ユ金網(30cm幅×9m長さ)を通すことにより金
網上にスラリーを添着させ、1.5mm幅のスリツト
を通過させて電極厚さを調製したのち、乾燥し、
ついで水素雰囲気下にて830℃で還元焼結してニ
ツケル多孔質焼結体(金網入り)を得た。このニ
ツケル多孔質焼結体を120mm×130mmの寸法で切り
出し、これを2.45モル硝酸銀水溶液200ml中に浸
漬して一昼夜放置したのち、余分の液を除去して
乾燥後、空気雰囲気下にて850℃で3時間焼成し
て供試電極を得た。この電極は銀を5.0原子%含
有していた。
この供試電極から30mmφの円板を切り出し、カ
ソードに用いて次のようにして電池性能を評価し
た。
まずβ−リチウムアルミネート繊維を成型し焼
成して作つた40mmφ×厚さ2mmの円板状の電解質
保持材に炭酸リチウムと炭酸カリウムの混合炭酸
塩(62:38、モル比)を50重量%含浸し、これを
アノード及びカソード間に配置し、燃料室及び酸
化剤室をそれぞれ備え且つ集電端を兼ねたセパレ
ータでアノードとカソード及び電解質を含浸した
保持材からなる構成部材を両側から押しつける構
造の単電池を組立た。燃料として水素80%−炭酸
ガス20%の混合ガスを、酸化剤として酸素15%−
窒素55%−炭酸ガス30%の混合ガスをそれぞれ
0.5/mmの流量で供給し、650℃の温度における
電池性能を評価した。
なお、アノードにはニツケル多孔質焼結体を用
いた。
約50時間運転後の結果を第2図に示す。
本発明によるものは、同図に示す比較例1(酸
化ニツケル焼結体をカソードに用いた例)にくら
べて電池性能がすぐれていることが明らかであ
る。
本実施例に係るカソードについて耐アルカリ腐
食性および電子伝導性を調べた。
耐アルカリ腐食性の試験は、溶融電解質(炭酸
リチウムと炭酸カリウムの混合物、62:38、ミル
比)を含浸させた電解質保持材と供試電極を接触
させた状態で、空気雰囲気にて650℃で加熱処理
する方法で行つた。その結果、溶融電解質に対し
て耐食性を有することが確認された。
電子伝導性については、供試電極の比抵抗を測
定した結果、第3図に示すごとく本実施例の電極
(No.1)は酸化ニツケル焼結体からなる比較例1
の電極(No.2)にくらべて約1ケタ比抵抗が低く
なり、電子伝導性に優れていることが明らかにな
つた。
本実施例に係るカソードをX線回折した結果、
酸化ニツケルを主成分として、これに銀が金属の
形で共存していることがわかつた。
第4図は、本実施例によるカソードを電子顕微
鏡で拡大して示したものである。写真中に白く見
える球状の粒子が銀である。銀粒子はきわめて均
質に分散している。このように銀粒子の分散性が
非常によいことも電子性能の向上に効いている。
比較例 1 平均粒径3μmの酸化ニツケルの粒子2Kgにカル
ボキシメチルセルロースを3重量%含む水溶液2
を加えて脱泡しながら十分に混練してスラリー
状に調製した。このニツケルスラリー浴中に20メ
ツシユ金網(30cm幅×9m長さ)を通すことによ
り金網上にスラリーを添着させ、1.5mm幅のスリ
ツトを通過させて電極厚さを調整したのち、乾燥
し、ついで空気雰囲気にて850℃で3時間焼成し
て供試電極を得た。
この供試電極から30mmφの円板を切り出し、カ
ソードに用いて実施例1のときと同様にして電池
性能を評価した。
結果は第2図に示したとおりであり、実施例1
にくらべて著しく性能が劣ることが確認された。
更にこの電極の比抵抗を測定したところ、第3
図に示す結果が得られ、実施例1に示すカソード
にくらべて比抵抗が1ケタ以上高いことが明らか
になつた。
実施例 2 実施例1と同様の方法によつて銀を含浸した酸
化ニツケル多孔質焼結体電極を作つた。なお、銀
の含浸に当たり硝酸銀水溶液中の銀の量を調整し
て銀の含浸量を変えた。
この電極をカソードに用い、実施例1と同様に
して電池性能を評価した。
第5図は、運転開始から約20時間後の性能であ
り、電流密度100mA/cm2のときの電池電圧をカ
ソードの触媒活性成分中に占める銀量との関係で
もつて示したものである。なお、図中の銀0%の
性能は、比較例1のものである。
本発明の実施例によるものは、比較例1にくら
べて電池性能が格段にすぐれている。特に銀量が
2原子%(銀以外の耐火性材料:銀の原子比で
98:2)以上になると、比較例1との電池性能の
差が一層明確である。
実施例 3 金網の上にリチウム化されたニツケル酸化物粒
子と銀を有する供試電極を得た。この電極につい
て比抵抗を測定したところ、第3図のNo.3に示す
結果が得られ、実施例1のカソードよりも更に比
抵抗が低くなることが確認された。このため、燃
料電池として構成した場合の内部抵抗を低減する
ことができ、電池出力の向上させ得ることが可能
になつた。さらに、リチウム塩の添加により、耐
アルカリ腐食性が著しく向上するので、長期にわ
たつて安定な電池性能を維持し得ることができる
ようになつた。
本実施例に係る電極の製造法は、次のとおりで
ある。
平均粒径3μmのニツケルの粒子1.12Kgに硝酸銀
170gを200mlの水で溶解した水溶液を加えて攪
拌、混合し、これを110℃で10時間乾燥後、400℃
で5時間焼成した。これに水酸化リチウム42gを
添加し、十分に攪拌、混合したのち、450℃で2
時間焼成して原料粉末を得た。これを実施例1と
同様の方法でスラリを金網に添着、乾燥後、水素
雰囲気下にて830℃で3時間還元焼結し、さらに
空気雰囲気下にて850℃で3時間焼成して供試電
極を得た。
実施例 4 平均粒径3μmのコバルト粒子1.12Kgに硝酸銀
107gを200mlの水で溶解した水溶液を加えて攪
拌、混合し、110℃で10時間乾燥後、400℃で5時
間焼成した。これに水酸化リチウム42gを添加
し、十分に攪拌、混合したのち、450℃で2時間
焼成して原料粉末を得た。
同様に、平均粒径5μmの鉄粒子1.06Kg、平気粒
径4μmの銅粒子1.21Kgをそれぞれ採取し、前記の
方法で原料粉末を得た。
これら3種類の原料粉末を用い、実施例1と同
様の方法でスラリを金網に添着、乾燥後、水素雰
囲気下にて830℃で3時間還元焼結し、さらに空
気雰囲気下にて850℃で3時間焼成して供試電極
を得た。
これらの供試電極から30mmφの円板を切り出
し、カソードに用いて実施例1と同様の方法で電
池性能を評価した。
約50時間運転後の供試電極の電池電圧(電流密
度150mA/cm2)はそれぞれコバルト系電極で
0.81V、鉄系電極で0.78V及び銅系電極で0.81Vで
あつた。
実施例 5 平均粒径3μmのリチウムアルミネート粒子800g
に硝酸ニツケル・6水和物990gおよび水200mlを
加えてよく混練し、110℃で10時間乾燥後、400℃
で5時間焼成した。これに硝酸銀19gを水200ml
に溶解した水溶液を加えて攪拌、混合し、110℃
で10時間乾燥後、400℃で5時間焼成した。その
後、水酸化リチウム7.5gを添加し、十分に攪拌、
混合したのち、450℃で2時間焼成して原料粉末
を得た。
これのスラリを実施例1と同様の方法で金網に
添着、乾燥後、水素雰囲気下にて830℃で3時間
還元焼結し、さらに空気雰囲気下にて850℃で3
時間焼成して供試電極を得た。
これらの供試電極から30mmφの円板を切り出
し、カソードに用いて実施例1と同様の方法で電
池性能を評価した。
約50時間運転後の供試電極の電池電圧(電流密
度150mA/cm2)は0.77Vであつた。
実施例 6 実施例1で得られた供試電極(金網入り酸化ニ
ツケル多孔質焼結体)と実施例1で得られた供試
電極を水素雰囲気下にて800℃で5時間焼成して
得た供試電極とから30mmφの円板を切り出し、実
施例1の供試電極をカソードに用い、実施例1の
電極をアノードに用いて実施例1と同様の方法で
電池性能を評価した。
約50時間運転後の供試電極の電池電圧(電流密
度150mA/cm)は0.83Vであつた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によるコバルト、
ニツケル、鉄および銅の少なくとも1つよりなる
耐火性材料と銀を触媒活性成分として含む電極を
有する溶融塩型燃料電池は、銀の分散性が非常に
よく且つ電子伝導性もよいために、高い電池性能
を有することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は溶融炭酸塩型燃料電池の一般的な構造
を示す斜視図、第2図は本発明の実施例および比
較例による燃料電池について電池電圧と電流密度
の関係を示すグラフ、第3図は本発明の実施例お
よび比較例による電極について比抵抗と温度の関
係を示すグラフ、第4図は本発明の一実施例によ
る電極の粒子構造を示す電子顕微鏡写真および第
5図は溶融炭酸塩型燃料電池のカソードの触媒活
性成分中に占める銀の量と電池電圧の関係を示す
グラフである。 1……カソード、2……アノード、3……電解
質保持材、4……セパレータ、5……酸化剤、6
……燃料ガス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一対のガス拡散性電極と、前記一対のガス拡
    散性電極の間に挟まれておりアルカリ金属炭酸塩
    およびアルカリ土類金属炭酸塩の少なくとも1つ
    よりなる電解質を保持した非電子伝導性の電解質
    保持材と、前記一対のガス拡散性電極の一方に酸
    化剤を供給する酸化剤供給手段と、前記一対のガ
    ス拡散性電極の他方に燃料ガスを供給する燃料ガ
    ス供給手段とを有する燃料電池において、前記ガ
    ス拡散性電極の少なくとも一方はニツケル、コバ
    ルト、鉄及び銅の少なくとも1つからなる耐火性
    材料を触媒活性の主成分とし且つ銀を含み、前記
    耐火性材料:前記銀の比率が99.5:0.5〜80:20
    (原子比)の範囲内にあることを特徴とする燃料
    電池。 2 特許請求の範囲第1項において、前記一対の
    ガス拡散性電極のうちのカソードがニツケル、コ
    バルト、鉄及び銅の少なくとも1つからなる耐火
    性材料と銀を活性成分として含むことを特徴とす
    る燃料電池。 3 特許請求の範囲第2項において、前記ニツケ
    ル、コバルト、鉄及び銅の少なくとも1つからな
    る耐火性材料は少なくとも燃料電池の運転時に酸
    化物の形で存在することを特徴とする燃料電池。 4 特許請求の範囲第1項において、前記一対の
    ガス拡散性電極のうちのアノードがニツケル、コ
    バルト、鉄及び銅の少なくとも1つからなる耐火
    性材料と銀を活性成分として含むことを特徴とす
    る燃料電池。 5 特許請求の範囲第4項において、前記ニツケ
    ル、コバルト、鉄及び銅の少なくとも1つからな
    る耐火性材料および銀が金属の形で含まれている
    ことを特徴とする燃料電池。 6 特許請求の範囲第1項において、前記一対の
    ガス拡散性電極のうちのカソードがニツケル、コ
    バルト、鉄及び銅の少なくとも1つからなる耐火
    性材料と銀を活性成分として含み且つ該耐火性材
    料が少なくとも燃料電池の運転時に酸化物の形で
    存在し、アノードがニツケル、コバルト、鉄及び
    銅の少なくとも1つからなる耐火性材料と銀を活
    性成分として含み且つ該耐火性材料と銀を金属の
    形で含むことを特徴とする燃料電池。 7 一対のガス拡散性電極と、前記一対のガス拡
    散性電極の間に挟まれておりアルカリ金属炭酸塩
    およびアルカリ土類金属炭酸塩の少なくとも1つ
    よりなる電解質を保持した非電子伝導性の電解質
    保持材と、前記一対のガス拡散性電極の一方に酸
    化剤を供給する酸化剤供給手段と、前記一対のガ
    ス拡散性電極の他方に燃料ガスを供給する燃料ガ
    ス供給手段とを有する燃料電池において、前記ガ
    ス拡散性電極の少なくとも一方はニツケル、コバ
    ルト、鉄及び銅の少なくとも1つからなる耐火性
    材料を触媒活性の主成分とし且つ銀およびリチウ
    ム塩を含み、前記耐火性材料:前記銀の比率が
    99.5:0.5〜80:20(原子比)の範囲内にあること
    を特徴とする燃料電池。 8 特許請求の範囲第7項において、前記リチウ
    ム塩を含む電極は、ニツケル、コバルト、鉄及び
    銅の少なくとも1つからなる耐火性材料の表面が
    リチウム化されていることを特徴とする燃料電
    池。
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