JPH042562B2 - - Google Patents
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- JPH042562B2 JPH042562B2 JP58030375A JP3037583A JPH042562B2 JP H042562 B2 JPH042562 B2 JP H042562B2 JP 58030375 A JP58030375 A JP 58030375A JP 3037583 A JP3037583 A JP 3037583A JP H042562 B2 JPH042562 B2 JP H042562B2
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Description
本発明は肝斑、雀卵斑の原因となるメラニン形
成の増進を抑制し、且つは紫外線のサンタン作用
を防ぎ、形成されたメラニン色素を脱色して、色
白の美肌をつくり出す軟膏或はクリームに関す
る。 メラニン生成(melanogenesis)については完
全に究明されているわけではないが、その過程の
大要について下記三過程の存在にほぼ研究者の見
解の一致が認められる。 (1) チロシン→ドーパ…→ドーパクロームの形成
に至る過程(チロシナーゼにより触媒される) (2) ドーパクローム…→メラニンに至る酵素の関
与しない、酸化反応を含む重合の過程、 (3) 尚、メラニン生成過程には活性酵素
(superoxides)により活性化される過程が含ま
れているといわれている。 従つて、メラニン生成の抑制には、(イ)チロシナ
ーゼ阻害、(ロ)活性酵素発生の阻害、活性酵素除
去、(ハ)紫外線遮断、(ニ)酸化反応の阻害、(ホ)重合過
程の阻害、(ヘ)生成するメラニンの分解、(ト)メラニ
ンの吸着などが考えられる。 周知の如く、メラニン色素は皮膚では上皮基底
層に存在するメラノサイトで形成され、角質細胞
に移行し、やがては角化した細胞の剥脱にともな
い体外へ失なわれる。従つて、皮膚のメラニン色
素量は生成−消失の平衡によつて規定される。本
発明者はこの点に注目して、メラニン色素の強力
な吸着剤を発明したのであつた。 本発明のもう一つの特徴、根元的と云える特徴
は、メラニン生成は幾多の過程にわかれ、それぞ
れに幾多の攻撃点があることである。従つて、多
様の薬剤を使用し、それらの相乗作用を期待する
ことが、本発明の特徴なのである。現在までも、
メラニン生成の抑制による抗肝斑、美白効果など
は必ずしも不可能ではなかつたが、攻撃点を単純
化、単一化することにより、強力な薬剤或は高濃
度の薬剤を使用する結果、致命的な副作用をさけ
得なかつたのであつた。 本発明によれば、 チロシナーゼ阻害剤としてβ−ツヤプリシン、
ハイドロキノン、ピロン化合物の一種もしくはそ
れ以上と、メラニン色素吸着剤として 分子式xAl2O3・SiO2・yH2O(式中、x=2〜
5、y=18〜20である)で表される水化ケイ酸ア
ルミニウムに一つ以上の還元性物質を担持させた
吸着剤 とを配合することにより上記欠陥を克服した抗肝
斑、美白を目的とする軟膏またはクリームが提供
される。 本発明の根元的、原理的特徴は以下の如く、要
約しうる。 (1) メラニン生成過程の抑制には、多様な攻撃点
があり、多彩な攻撃法によつて、相乗効果が生
じ、個々の攻撃を専一に行うことによつて生ず
る副作用を減弱しうる。 (2) メラニン色素の生成−消失の平衡を吸着剤の
使用により消失の方へ移行させる。 以下に上述の原理を具体的に説明する。 チロシナーゼ阻害剤 チロシナーゼ阻害作用を有する物質はかなり
多く知られているが、そのうちでも臨床的にも
使用されたものとして、ハイドロキノンとその
誘導体が有名である。このうち、ハイドロキノ
ン自体は今まで幾多の臨床成績が得られてい
る。結論的には、高濃度(4〜6%)のハイド
ロキノンの長期使用では色白効果は明らかであ
るが、白斑などの副作用を伴い、使用不可能で
ある。2%までのハイドロキノンの使用では副
作用もないが、効果も明らかでないと云う。 還元剤ハイドロキノンとは異なるβ−ツヤプ
リシンのチロシナーゼ阻害作用及びピロン化合
物の阻害作用は還元作用とは全くことなるもの
である。 本発明者は、ハイドロキノンとβ−ツヤプリ
シンの併用、ハイドロキノンとピロン化合物の
併用が、チロシナーゼ阻害作用の相乗効果を示
すことを発見した。従つて、ハイドロキノン、
ピロン化合物、β−ツヤプリシンを併用すれ
ば、それぞれ単独では有効でない、或は軽度の
作用しか示さない量で、強力な効果が得られる
が、副作用が生じないことを期待しうることを
知つた。尚、β−ツヤプリシンとピロン化合物
間には相乗作用はなく、単に相加作用が見られ
るだけである。 例 1 (β−ツヤプリシン及びハイドロキノンの
各々、ならびに組合せのチロシナーゼ阻害作
用) マツシユルームのチロシナーゼ(シグマ社製)
を使用し、チロシンを基質として生成するドーパ
クロームを測定するポメランツ
(Pomerantz1963)の方法によつた。ピロン化合
物としてはピロコメニン酸(Pyrocomenicacid)
を用いた。マルトール、エチルマルトール、ヒド
ロキシマルトール、コージ酸などのピロン化合物
には全て多少なりともチロシナーゼ阻害作用が認
められ、同様の相乗作用がみられた。 表、、に実験結果を総括した。 −(A) 活性酸素発生光化学反応の阻害剤 これにも種々のものが知られているが、スー
パーオキシドデイスムターゼ(SOD)は、 2O2 -+2H+→H2O2+O2 の反応を触媒する酵素であり、グルコサミン塩
は光化学反応によるO2 -発生を阻害する。こう
云う作用機序の異なる物質の併用は意味があ
る。 グルコサミンは不安定で使用不可能であり、
塩酸グルコサミンも長期の安定性を望めないの
で、グルコサミンのアシル体(アセチル−、パ
ルミトイル−、ステアトイル−グルコサミンな
ど)を使用した方がよい。 グルコサミンには、メラノソーム形成を阻害
する作用も知られている。 −(B) 活性酸素除去剤 活性酸素除去作用をピロガロール自動酸化法
(S.Marklund and G.Marklund、Eur.J.
Biochem.(1974)47、469)と5−ヒドロキシ
ド−パミン自動酸化法(R.E.Heikkila and F.
Cabbat.Analyt.Biochem.(1976)75、356)と
でしらべると、アスコルビン酸とシステイン
(cysteine:C3H7NO2S)誘導体が最強であつ
た。 例 2 (活性酸素除去作用) ピロガロール自動酸化法と5−ヒドロキシド−
パミン自動酸化法とを用い、システイン誘導体、
アスコルビン酸、などの完成酸素除去作用を測定
した。実験成績は表に総括した。 ドーパ酸化、重合阻害剤 多数の還元物質がドーパを出発物質とするメ
ラニン形成反応を阻害しうるが、何と云つても
L−システイン誘導体、アスコルビン酸の作用
が強力であつた。 例 3 (還元剤の抑制効果) ドーパ0.5%のりん酸バツフアー溶液(PH7.0)
に空気を3日間吹きこんで生ずるメラニンを測定
する(470mμで吸光度を測定)。無阻害物質の対
象を100%として、阻害物質による阻害を%で求
めた(表参照) 長紫外線のドーパ酸化−重合促進作用の阻害
剤 例 4 (長紫外線の阻害作用) 例3で行つた実験を長紫外線照射下で行うと、
3時間でメラニンの形成が認められるに至る。 放射スペクトルが365〜597.1nmの間に強い線
スペクトルを有する高圧水銀ランプを使用し、
0.5%ドーパ・りん酸バツフアー溶液のメラニン
形成を470mμの吸光度で測定した(表参照)。
システイン誘導体の阻害作用が抜群であつたが、
ピロン化合物、アスコルビン酸も明瞭な阻害作用
を示した。 メラニン分解剤 例 5 (メラニン分解能) メラニンを分解する物質には、過酸化水素、過
炭酸ソーダなどの酸化剤とシステイン、グルタチ
オンなどの還元剤があることを発見した。但し、
酸化剤は重合過程を促進する作用があるので好ま
しくない。還元剤のメラニン分解作用はシステイ
ン類が最強である(表参照)。 0.01%メラニン溶液(PH6.2)にシステイン誘
導体を加え、メラニンの分解を470mμの吸光度
で追及した。実験結果は表に総括した。 メラニン吸着剤 本発明者の研究により天然の種々のシリカア
ルミナ化合物にメラニン吸着作用のあることが
証明されたが、その後、本発明者により、シリ
カ・アルミナ系の種々のメラニン吸着剤が合成
された。そのうちでも還元物質担持水化シリ
カ・アルミナの吸着能が最大であつた。これら
吸着剤は水には不溶で数ミクロンの粒子からな
り、皮膚に深く浸透することは期待できない。 この吸着剤の侵入をたすけ、且つはメラニン
色素の消失を速めるために、角質溶解剤、例え
ば尿素、サリチル酸を使用した。 本発明にメラニン色素吸着剤として使用され
る還元物質担持水化シリカ・アルミナ(水化ケ
イ酸アルミニウム)吸着剤は、特許第1403942
号明細書(特公昭62−11610号広報参照)に開
示されている。水化ケイ酸アルミニウム自体の
合成法は特開昭55−136118号公報に詳細に記述
されている。これを要約して述べれば、アルミ
ニウム化合物、たとえば硫酸アルミニウムの強
酸性溶液にシリカを加え、次にアルカリで徐々
に弱酸性〜中性まで中和する方法によつた。こ
の水化ケイ酸アルミニウムは分子式xAl2O3・
SiO2・yH2O(式中、x=2〜5、y=18〜20
である)で表され、X線回析像を調べると非晶
質であることが解明されている。また示差熱分
析によれば、60℃に有利水と吸着水にもとづく
吸熱ピーク、215℃及び320℃に重合水酸化アル
ミニウムイオンのOH基にもとづく吸熱ピー
ク、1000℃付近に小さい発熱ピークが認められ
る。 以上の特徴を有するケイ酸アルミニウムを水
化ケイ酸アルミニウムと命名する。この水化ケ
イ酸アルミニウムの合成を行うにあたり、無機
及び有機の還元性物質を添加することにより、
還元性物質担持水化ケイ酸アルミニウムが生成
する。担持させる還元性物質としては、無機物
質としては、例えばチオ硫酸塩、亜硫酸塩、亜
硫酸水素ナトリウム(重亜硫酸ソーダ)、鉄塩、
銅塩、硫化塩、トリポリりん酸塩、有機物質に
は、例えばロンガリツト、ハイドロキノン、ホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、チオ
尿素、システエンチオグリセリン、チオソルビ
トール、ビタミンE、還元型ユビキノン、グル
タチオン、コハク酸などがある。これら還元性
物質の一種あるいは二種以上を組合わせて担持
させることにより本発明に使用される還元性物
質担持水化ケイ酸アルミニウムが得られる。 紫外線吸収剤 太陽光線によつて、皮膚の角質の肥厚とメラ
ニン色素生成の促進が生ずることはよく知られ
ている。従つて、太陽光線の影響を除去する手
段をこうずることは極めて意味がある。このた
めに紫外線吸収剤の配合を行う必要がある。紫
外線吸収剤にはパラアミノ安息香酸系、サリチ
ル酸系−、ケイ皮酸系−、ベンゾフエノン系
−、アゾー系−化合物が知られている。そのい
ずれでもよいが、例をあげれば、ヒトの表皮に
存在するウロカニン酸などがある。 以上の実験成績と理論に基づいて、メラニン
生成抑制外用剤の実施を試み、幾多の実験を行
つた。いくつかの還元剤、無機物を使用するた
め、製剤には特別な注意が必要となる。通常使
用される剤形には軟膏、クリーム、パツク、貼
付剤などがある。以下に代表的処方例の二つを
示す。 実施例 1 (処方例)メラニン生成抑制外用軟膏 成 分 重量% 尿 素 5〜15 サリチル酸 0〜0.5 或はサリチル酸ソーダ 0〜2.0 β−ツヤプリシン 0.03〜0.05 ハイドロキノン 0〜2.0 ピロン化合物 0〜2.5 塩酸システイン 0〜2.0 アスコルビン酸ステアレート 0〜0.1 ハイポ 0〜2.0 Sod.metasulphite 0〜0.05 Sod.sulphite anhydrous 0〜0.02 アシルグルコサミン 0〜2.0 SOD 0〜適量 EDTA 0〜0.05 α−トコフエロール 0.05〜0.1 成 分 重量% ウロカニン酸 0〜1.0 以上の成分中水溶性のものは水に溶解し、カー
ボワツクス400と4000を適当の比で混合したもの
に加え、更に脂溶性の成分を加え、最後に5%の
メラニン吸着剤を加え、よくねり合わせる。 操作は全て窒素気流下で行い、遮光、気密の容
器に充填する。 実施例 2 (処方例)メラニン形成抑制外用クリーム 成 分 重量(%) 尿 素 5〜10 ハイドロキノン 1.0〜2.0 マルトール 1.0 塩酸システイン 1.0〜2.0 精製水(溶存空気を窒素で置換したもの) 適量 サリチル酸 0.2 β−ツヤプリシン 0.03 ハイドロキノン 1.0 成 分 重量% EDTA 0.03 α−トコフエロール 0.1 アスコルビン酸ステアレート 0.05 グリセリン 適量 窒素気流下で製造した適当なクリームに混合
し、直ちに気密、遮光性の容器に充填する。 以下に本発明の軟膏及びクリームの配合成分と
して使用される諸化合物の単独、組合せ、配合量
による作用ならびに相乗効果を表−に示す。
成の増進を抑制し、且つは紫外線のサンタン作用
を防ぎ、形成されたメラニン色素を脱色して、色
白の美肌をつくり出す軟膏或はクリームに関す
る。 メラニン生成(melanogenesis)については完
全に究明されているわけではないが、その過程の
大要について下記三過程の存在にほぼ研究者の見
解の一致が認められる。 (1) チロシン→ドーパ…→ドーパクロームの形成
に至る過程(チロシナーゼにより触媒される) (2) ドーパクローム…→メラニンに至る酵素の関
与しない、酸化反応を含む重合の過程、 (3) 尚、メラニン生成過程には活性酵素
(superoxides)により活性化される過程が含ま
れているといわれている。 従つて、メラニン生成の抑制には、(イ)チロシナ
ーゼ阻害、(ロ)活性酵素発生の阻害、活性酵素除
去、(ハ)紫外線遮断、(ニ)酸化反応の阻害、(ホ)重合過
程の阻害、(ヘ)生成するメラニンの分解、(ト)メラニ
ンの吸着などが考えられる。 周知の如く、メラニン色素は皮膚では上皮基底
層に存在するメラノサイトで形成され、角質細胞
に移行し、やがては角化した細胞の剥脱にともな
い体外へ失なわれる。従つて、皮膚のメラニン色
素量は生成−消失の平衡によつて規定される。本
発明者はこの点に注目して、メラニン色素の強力
な吸着剤を発明したのであつた。 本発明のもう一つの特徴、根元的と云える特徴
は、メラニン生成は幾多の過程にわかれ、それぞ
れに幾多の攻撃点があることである。従つて、多
様の薬剤を使用し、それらの相乗作用を期待する
ことが、本発明の特徴なのである。現在までも、
メラニン生成の抑制による抗肝斑、美白効果など
は必ずしも不可能ではなかつたが、攻撃点を単純
化、単一化することにより、強力な薬剤或は高濃
度の薬剤を使用する結果、致命的な副作用をさけ
得なかつたのであつた。 本発明によれば、 チロシナーゼ阻害剤としてβ−ツヤプリシン、
ハイドロキノン、ピロン化合物の一種もしくはそ
れ以上と、メラニン色素吸着剤として 分子式xAl2O3・SiO2・yH2O(式中、x=2〜
5、y=18〜20である)で表される水化ケイ酸ア
ルミニウムに一つ以上の還元性物質を担持させた
吸着剤 とを配合することにより上記欠陥を克服した抗肝
斑、美白を目的とする軟膏またはクリームが提供
される。 本発明の根元的、原理的特徴は以下の如く、要
約しうる。 (1) メラニン生成過程の抑制には、多様な攻撃点
があり、多彩な攻撃法によつて、相乗効果が生
じ、個々の攻撃を専一に行うことによつて生ず
る副作用を減弱しうる。 (2) メラニン色素の生成−消失の平衡を吸着剤の
使用により消失の方へ移行させる。 以下に上述の原理を具体的に説明する。 チロシナーゼ阻害剤 チロシナーゼ阻害作用を有する物質はかなり
多く知られているが、そのうちでも臨床的にも
使用されたものとして、ハイドロキノンとその
誘導体が有名である。このうち、ハイドロキノ
ン自体は今まで幾多の臨床成績が得られてい
る。結論的には、高濃度(4〜6%)のハイド
ロキノンの長期使用では色白効果は明らかであ
るが、白斑などの副作用を伴い、使用不可能で
ある。2%までのハイドロキノンの使用では副
作用もないが、効果も明らかでないと云う。 還元剤ハイドロキノンとは異なるβ−ツヤプ
リシンのチロシナーゼ阻害作用及びピロン化合
物の阻害作用は還元作用とは全くことなるもの
である。 本発明者は、ハイドロキノンとβ−ツヤプリ
シンの併用、ハイドロキノンとピロン化合物の
併用が、チロシナーゼ阻害作用の相乗効果を示
すことを発見した。従つて、ハイドロキノン、
ピロン化合物、β−ツヤプリシンを併用すれ
ば、それぞれ単独では有効でない、或は軽度の
作用しか示さない量で、強力な効果が得られる
が、副作用が生じないことを期待しうることを
知つた。尚、β−ツヤプリシンとピロン化合物
間には相乗作用はなく、単に相加作用が見られ
るだけである。 例 1 (β−ツヤプリシン及びハイドロキノンの
各々、ならびに組合せのチロシナーゼ阻害作
用) マツシユルームのチロシナーゼ(シグマ社製)
を使用し、チロシンを基質として生成するドーパ
クロームを測定するポメランツ
(Pomerantz1963)の方法によつた。ピロン化合
物としてはピロコメニン酸(Pyrocomenicacid)
を用いた。マルトール、エチルマルトール、ヒド
ロキシマルトール、コージ酸などのピロン化合物
には全て多少なりともチロシナーゼ阻害作用が認
められ、同様の相乗作用がみられた。 表、、に実験結果を総括した。 −(A) 活性酸素発生光化学反応の阻害剤 これにも種々のものが知られているが、スー
パーオキシドデイスムターゼ(SOD)は、 2O2 -+2H+→H2O2+O2 の反応を触媒する酵素であり、グルコサミン塩
は光化学反応によるO2 -発生を阻害する。こう
云う作用機序の異なる物質の併用は意味があ
る。 グルコサミンは不安定で使用不可能であり、
塩酸グルコサミンも長期の安定性を望めないの
で、グルコサミンのアシル体(アセチル−、パ
ルミトイル−、ステアトイル−グルコサミンな
ど)を使用した方がよい。 グルコサミンには、メラノソーム形成を阻害
する作用も知られている。 −(B) 活性酸素除去剤 活性酸素除去作用をピロガロール自動酸化法
(S.Marklund and G.Marklund、Eur.J.
Biochem.(1974)47、469)と5−ヒドロキシ
ド−パミン自動酸化法(R.E.Heikkila and F.
Cabbat.Analyt.Biochem.(1976)75、356)と
でしらべると、アスコルビン酸とシステイン
(cysteine:C3H7NO2S)誘導体が最強であつ
た。 例 2 (活性酸素除去作用) ピロガロール自動酸化法と5−ヒドロキシド−
パミン自動酸化法とを用い、システイン誘導体、
アスコルビン酸、などの完成酸素除去作用を測定
した。実験成績は表に総括した。 ドーパ酸化、重合阻害剤 多数の還元物質がドーパを出発物質とするメ
ラニン形成反応を阻害しうるが、何と云つても
L−システイン誘導体、アスコルビン酸の作用
が強力であつた。 例 3 (還元剤の抑制効果) ドーパ0.5%のりん酸バツフアー溶液(PH7.0)
に空気を3日間吹きこんで生ずるメラニンを測定
する(470mμで吸光度を測定)。無阻害物質の対
象を100%として、阻害物質による阻害を%で求
めた(表参照) 長紫外線のドーパ酸化−重合促進作用の阻害
剤 例 4 (長紫外線の阻害作用) 例3で行つた実験を長紫外線照射下で行うと、
3時間でメラニンの形成が認められるに至る。 放射スペクトルが365〜597.1nmの間に強い線
スペクトルを有する高圧水銀ランプを使用し、
0.5%ドーパ・りん酸バツフアー溶液のメラニン
形成を470mμの吸光度で測定した(表参照)。
システイン誘導体の阻害作用が抜群であつたが、
ピロン化合物、アスコルビン酸も明瞭な阻害作用
を示した。 メラニン分解剤 例 5 (メラニン分解能) メラニンを分解する物質には、過酸化水素、過
炭酸ソーダなどの酸化剤とシステイン、グルタチ
オンなどの還元剤があることを発見した。但し、
酸化剤は重合過程を促進する作用があるので好ま
しくない。還元剤のメラニン分解作用はシステイ
ン類が最強である(表参照)。 0.01%メラニン溶液(PH6.2)にシステイン誘
導体を加え、メラニンの分解を470mμの吸光度
で追及した。実験結果は表に総括した。 メラニン吸着剤 本発明者の研究により天然の種々のシリカア
ルミナ化合物にメラニン吸着作用のあることが
証明されたが、その後、本発明者により、シリ
カ・アルミナ系の種々のメラニン吸着剤が合成
された。そのうちでも還元物質担持水化シリ
カ・アルミナの吸着能が最大であつた。これら
吸着剤は水には不溶で数ミクロンの粒子からな
り、皮膚に深く浸透することは期待できない。 この吸着剤の侵入をたすけ、且つはメラニン
色素の消失を速めるために、角質溶解剤、例え
ば尿素、サリチル酸を使用した。 本発明にメラニン色素吸着剤として使用され
る還元物質担持水化シリカ・アルミナ(水化ケ
イ酸アルミニウム)吸着剤は、特許第1403942
号明細書(特公昭62−11610号広報参照)に開
示されている。水化ケイ酸アルミニウム自体の
合成法は特開昭55−136118号公報に詳細に記述
されている。これを要約して述べれば、アルミ
ニウム化合物、たとえば硫酸アルミニウムの強
酸性溶液にシリカを加え、次にアルカリで徐々
に弱酸性〜中性まで中和する方法によつた。こ
の水化ケイ酸アルミニウムは分子式xAl2O3・
SiO2・yH2O(式中、x=2〜5、y=18〜20
である)で表され、X線回析像を調べると非晶
質であることが解明されている。また示差熱分
析によれば、60℃に有利水と吸着水にもとづく
吸熱ピーク、215℃及び320℃に重合水酸化アル
ミニウムイオンのOH基にもとづく吸熱ピー
ク、1000℃付近に小さい発熱ピークが認められ
る。 以上の特徴を有するケイ酸アルミニウムを水
化ケイ酸アルミニウムと命名する。この水化ケ
イ酸アルミニウムの合成を行うにあたり、無機
及び有機の還元性物質を添加することにより、
還元性物質担持水化ケイ酸アルミニウムが生成
する。担持させる還元性物質としては、無機物
質としては、例えばチオ硫酸塩、亜硫酸塩、亜
硫酸水素ナトリウム(重亜硫酸ソーダ)、鉄塩、
銅塩、硫化塩、トリポリりん酸塩、有機物質に
は、例えばロンガリツト、ハイドロキノン、ホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、チオ
尿素、システエンチオグリセリン、チオソルビ
トール、ビタミンE、還元型ユビキノン、グル
タチオン、コハク酸などがある。これら還元性
物質の一種あるいは二種以上を組合わせて担持
させることにより本発明に使用される還元性物
質担持水化ケイ酸アルミニウムが得られる。 紫外線吸収剤 太陽光線によつて、皮膚の角質の肥厚とメラ
ニン色素生成の促進が生ずることはよく知られ
ている。従つて、太陽光線の影響を除去する手
段をこうずることは極めて意味がある。このた
めに紫外線吸収剤の配合を行う必要がある。紫
外線吸収剤にはパラアミノ安息香酸系、サリチ
ル酸系−、ケイ皮酸系−、ベンゾフエノン系
−、アゾー系−化合物が知られている。そのい
ずれでもよいが、例をあげれば、ヒトの表皮に
存在するウロカニン酸などがある。 以上の実験成績と理論に基づいて、メラニン
生成抑制外用剤の実施を試み、幾多の実験を行
つた。いくつかの還元剤、無機物を使用するた
め、製剤には特別な注意が必要となる。通常使
用される剤形には軟膏、クリーム、パツク、貼
付剤などがある。以下に代表的処方例の二つを
示す。 実施例 1 (処方例)メラニン生成抑制外用軟膏 成 分 重量% 尿 素 5〜15 サリチル酸 0〜0.5 或はサリチル酸ソーダ 0〜2.0 β−ツヤプリシン 0.03〜0.05 ハイドロキノン 0〜2.0 ピロン化合物 0〜2.5 塩酸システイン 0〜2.0 アスコルビン酸ステアレート 0〜0.1 ハイポ 0〜2.0 Sod.metasulphite 0〜0.05 Sod.sulphite anhydrous 0〜0.02 アシルグルコサミン 0〜2.0 SOD 0〜適量 EDTA 0〜0.05 α−トコフエロール 0.05〜0.1 成 分 重量% ウロカニン酸 0〜1.0 以上の成分中水溶性のものは水に溶解し、カー
ボワツクス400と4000を適当の比で混合したもの
に加え、更に脂溶性の成分を加え、最後に5%の
メラニン吸着剤を加え、よくねり合わせる。 操作は全て窒素気流下で行い、遮光、気密の容
器に充填する。 実施例 2 (処方例)メラニン形成抑制外用クリーム 成 分 重量(%) 尿 素 5〜10 ハイドロキノン 1.0〜2.0 マルトール 1.0 塩酸システイン 1.0〜2.0 精製水(溶存空気を窒素で置換したもの) 適量 サリチル酸 0.2 β−ツヤプリシン 0.03 ハイドロキノン 1.0 成 分 重量% EDTA 0.03 α−トコフエロール 0.1 アスコルビン酸ステアレート 0.05 グリセリン 適量 窒素気流下で製造した適当なクリームに混合
し、直ちに気密、遮光性の容器に充填する。 以下に本発明の軟膏及びクリームの配合成分と
して使用される諸化合物の単独、組合せ、配合量
による作用ならびに相乗効果を表−に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 チロシナーゼ阻害剤としてβ−ツヤプリシ
ン、ハイドロキノン、ピロン化合物の一種もしく
はそれ以上と、メラニン色素吸着剤として 分子式xAl2O3・SiO2・yH2O(式中、x=2〜
5、y=18〜20である)で表される水化ケイ酸ア
ルミニウムに一つ以上の還元性物質を担持させた
吸着剤 とを配合することを特徴とする抗肝斑、美白を目
的とする軟膏及びクリーム。 2 非酸素性ドーパ酸化重合化阻害剤と、紫外線
サンタン作用阻害剤としてビタミンC、塩酸シス
テイン、システイン誘導体、グルタチオンの一種
もしくはそれ以上をさらに配合する特許請求の範
囲第1項記載の軟膏及びクリーム。 3 抗サンバーン及び抗サンタン作用を有する
種々の物質のうち適当なもの一種をさらに配合す
る特許請求の範囲第1項に記載の軟膏及びクリー
ム。 4 活性酸素発生阻害剤及び活性酸素除去剤を配
合する特許請求の範囲第1項に記載の軟膏及びク
リーム。 5 角質溶解剤として尿素、サリチル酸またはそ
の塩をさらに配合する特許請求の範囲第1項に記
載の軟膏及びクリーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3037583A JPS59157009A (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | メラニン生成抑制外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3037583A JPS59157009A (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | メラニン生成抑制外用剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59157009A JPS59157009A (ja) | 1984-09-06 |
| JPH042562B2 true JPH042562B2 (ja) | 1992-01-20 |
Family
ID=12302125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3037583A Granted JPS59157009A (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | メラニン生成抑制外用剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59157009A (ja) |
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-
1983
- 1983-02-25 JP JP3037583A patent/JPS59157009A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59157009A (ja) | 1984-09-06 |
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