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JPH0429709B2 - - Google Patents
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JPH0429709B2 - - Google Patents

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JPH0429709B2
JPH0429709B2 JP58001690A JP169083A JPH0429709B2 JP H0429709 B2 JPH0429709 B2 JP H0429709B2 JP 58001690 A JP58001690 A JP 58001690A JP 169083 A JP169083 A JP 169083A JP H0429709 B2 JPH0429709 B2 JP H0429709B2
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coating film
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forming material
dust
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、防塵性塗膜形成材に関し、シリコー
ン弾性体の表面に防塵性にすぐれた塗膜を形成す
ることが可能な、常温硬化性塗膜形成材に関す
る。 従来室温で硬化してゴム状弾性体とからなるポ
リオルガノシロキサン組成物としては、各種のも
のが知られている。 たとえば、両末端がシラノール基で閉塞された
ポリジオルガノシロキサンに、ケイ素原子に結合
せるアセトキシ基、アルコキシ基、ジアルキルケ
トキシム基、ジアルキルアミノ基、ジアルキルア
ミノキシ基、N−メチルアミド基などの加水分解
し得る基をもつ有機ケイ素化合物を架橋剤として
用いたポリオルガノシロキサン組成物は、広く建
築業、自動車、電気機器その他の工業に用いられ
ている。 建築業界においては、この組成物はシリコーン
シーリング材と総称され、コンクリートやアルミ
板などの建造物壁材の空〓の防水シール、サツシ
へのガラスの固定、ガラス同士の接着など等に多
用されている。シリコーンシーリング材は、特に
耐候性、耐久性、耐熱性及び耐寒性にすぐれ、温
度による物性の変化が少なく、オゾンや紫外線に
より劣化せず、また施行時の作業性も良いことか
ら、高層建築その他に、需要がますます拡大して
いる。また、屋根や、壁面にこの種の架橋機構の
ポリオルガノシロキサンを塗布し、防水性と耐候
性にすぐれたシリコーン弾性体層を形成すること
により、コーテイング材として用いることも近年
始められている。 しかしながら、このようなシリコーン弾性体は
前述のようなすぐれた諸特性を持つが、硬化反応
後のわずかな粘着性が残り、またその主成分であ
るポリジオルガノシロキサンが誘導体であるため
に、埃を吸いよせやすい。特に、作業性を保持し
つつ柔軟なシリコーン弾性体を得るために非反応
性のポリジオルガノシロキサンを添加したとき
は、このような架橋にあずからないポリジオルガ
ノシロキサンが弾性体の内部より表面に滲出して
埃をおおい、埃を撥水性にするために、埃が雨水
によつて洗い落とされず、汚損により美観を損な
うことが著るしい。 このようなシリコーン弾性体は、建築材料とし
て要求される外観の維持の点で問題があり、使用
上の制約を受けている。また、建築用以外の工業
材料としても、塵埃の付着が外観や使用特性に影
響を及ぼすような用途は多い。したがつて、シリ
コーン弾性体表面への塵埃の付着を防する技術の
確立は、建築業界をはじめ各業界から望まれい
た。 シリコーン弾性体の表面に塵埃が付着すること
を防止する方法として特開昭57−1627631号公報
に記載された方法がある。 この方法は、シリコーン弾性体の表面を在来の
塗料のうち塵埃の付着しにくいもので覆うという
考えに基づく。具体的にはアルキド樹脂と、ある
程度重合度の高いシラノール基末端封鎖ポリジオ
ルガノシロキサンと加水分解性基を有するケイ素
化合物とから成る室温硬化性ポリシロキサン組成
物とを有機溶剤中に溶解せしめ、得られた組成物
をシリコーン弾性体の表面に塗布することによ
り、防塵性皮膜を形成するものである。この方法
で形成される皮膜は確かに防塵性にすぐれている
が、塗布作業性を犠牲にしてある程度粘度の高い
状態で塗布作業を行わなければ、いわゆるはじき
や塗りむらが生ずるという欠点があつた。 本発明者は、上記問題点の解決方法を検討した
結果、アルキド樹脂と加水分解性のシランまたは
シロキサン、および場合によつてはシラノール基
末端封鎖ポリジオルガノシロキサンとから成る組
成物に、揮発性有機ケイ素化合物を含有する有機
溶剤を加えて得られる塗膜形成材が、低粘度で作
業性にすぐれ、かつシリコーン弾性体に対する濡
れ性や密着性が良好であり、しかも得られる皮膜
は防塵性が高く、耐候性が良好であることを見い
出した。この塗膜形成材は、本体と硬化剤とから
成り使用前に両者を混合するいわゆる2成分梱包
型として完成されたが、本発明者はさらに作業性
にすぐれたいわゆる1成分梱包型の塗膜形成材を
得る検討を進めた。 その結果、加水分解性のシランとしてメチルト
リメトキシシランを用いることによつて、1成分
梱包型で長期の保存が可能であり、かつ最も防塵
効果のすぐれた塗膜を形成する組成物が得られる
ことを見い出した。しかしながら、メチルトリメ
トキシシランは比較的沸点が低いうえに、加水分
解生成物であるメタノールと更に低い温度で共沸
するため、該塗膜形成材は密閉された室内では良
好な塗膜を形成するものの、空気流通量の大きい
屋外ではメチルトリメトキシシランが揮散してい
まい、その結果、その添加量を過剰量として調整
しておかなければ良好な塗膜が形成されないとい
う問題点を残していた。 本発明は、上述した欠点のない1成分梱包型の
防塵性塗膜形成材を提供することを目的とする。 本発明者は上記問題点の解決に鋭意努力した結
果、アルキド樹脂溶液とメチルトリメトキシシラ
ンとの混合液に硬化触媒として有機スズ化合物を
添加した後、該混合液に水を加えて部分縮合反応
を行なわせしめ、その後、縮合反応生成物のメタ
ノールを除去することによつて、空気流通量の大
きい雰囲気で硬化させた場合においても、密閉さ
れた室内で硬化させた場合と同様の良好な塗膜を
与える塗膜形成材が得られることを見い出し、本
発明を完成するに至つた。 即ち、本発明の防塵性塗膜形成材は、 (A) アルキド樹脂100重量部;と (B) メチルトリメトキシシラン5〜200重量部;
とを (C) 硬化触媒;及び (D) (B)のメチルトリメトキシシラン1モルに対し
て0.25〜1.5モルの水を用いて部分縮合して得
られた硬化物;及び (E) イ 次式: (R14Si,(R23SiO〔(R32SiO〕nSi(R23,R
4
Si〔OSi(R533又は〔(R62SiO〕n (式中、R1〜R6は、各々、同一の又は異なる
アルキル基を表わし;mは0又は正の整数、nは
3以上の整数を表わす) で示され、かつ常圧下の沸点が70〜250℃の範囲
である揮発性有機ケイ素化合物、並びに ロ 炭化水素系溶媒、 とから成り、イ)の配合量がイ)とロ)の合計量
の5〜95重量%である混合溶媒50〜5000重量部、
から成る組成物から、メタノールを除去したこと
を特徴とする。 本発明で用いられる(A)成分は、防塵性塗膜を形
成するための必須成分であり、多価アルコールと
多酸基酸、その無水物やアルキルエステルとのエ
ステル化又はエステル交換反応によつて形成され
る。 多価アルコールとしては、通常の脂肪族多価ア
ルコール、脂環式多価アルコール、または芳香環
を含む脂肪族多価アルコールが用いられ、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタン
ジオール−1,4、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ジグリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、シクロヘキサンジオール−
1,4、水素化ビスフエノールA、および2,2
−ビス(4−ヒドロキシプロポキシベンゼン)が
例示される。多塩基酸としては、コハク酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、
マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、トリメリト酸、ピロメリト
酸、およびヘキサヒドロフタル酸が例示される。
多塩基酸の無水物としては無水コハク酸、無水マ
レイン酸、無水フタル酸、無水トリメリト酸、お
よび無水ピロメリツト酸が例示される。また、ア
ルキルエステルとしては、相当するメチルエステ
ルおよびエチルエステルが、例示される。 エステル化ないしエステル交換反応によつて網
状分子を形成し、硬化皮膜を得るためには、これ
らの成分の少なくとも一部は、3官能性またはそ
れ以上の官能性をもつ多価アルコールまたは多塩
基酸かその誘導体であることが望ましい。また。
必要に応じて、変性剤としてラウリン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレイン酸、リシノレイン酸、ヤシ油脂肪
酸、サフラワー油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、大豆
油脂肪酸、ロジン酸、脱水ヒマシ油脂肪酸などの
ような1塩基性の脂肪酸やメラミン樹脂を加えて
もよい。これらのうち、本発明の目的である防塵
性がすぐれた皮膜を形成するために、多塩基酸ま
たはその誘導体として、その50重量%以上がフタ
ル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、またはそれ
らのメチルエステルであることが好ましい。更に
は、多価アルコールとしてグリセリン、またはグ
リセリンとエチレングリコールを組合わせ、乾性
油または半乾性油を変性剤として配合した、油長
が45%以上の常温硬化性アルキド樹脂であること
が好ましい。 本発明で使用される(B)成分は、硬化反応を行な
つて網状のシロキサン構造を形成し、それによつ
て撥水性、耐熱性、耐候性及び耐寒性等のシリコ
ーンの特徴であるすぐれた性質を塗膜に付与する
他、塗膜とシリコーン弾性体との間の密着性を発
現させるための成分である。(B)成分としてメチル
トリメトキシシランを使用することによつて、他
の加水分解性シランやシロキサンを使用した場合
に比して防塵性のすぐれた塗膜を形成し、また1
成分梱包状態で長期の保存に耐える塗膜形成材を
得ることが可能となる。 (B)成分の使用量は、(A)成分の樹脂分100重量部
に対して5〜200重量部の範囲であることが必要
である。(B)成分の量が5重量部より少ないと、塗
膜の耐候性や耐熱性、撥水性等の性質が失なわれ
る他、シリコーン弾性体に対する接着性が低下す
る。逆に200重量部より多いと、汚損防止効果が
低下する。 本発明で使用される(C)成分は、製造工程におけ
る、(B)成分と(A)成分のアルキド樹脂に残留するア
ルコール性水酸基との縮合反応、および(D)成分の
水を添加しての部分縮合反応を促進する。ここ
で、部分縮合とはメチルトリメトキシシランが加
水分解して、シラノールとなり、次いで、シラノ
ールが縮合するが、副生したメタノールが共存す
る状態では、シラノールとメタノールの逆反応が
起り、反応は平衡状態に達して、縮合が完結しな
い状態となることを意味する。更に、塗布後、空
気中に曝露されたときの塗膜の硬化を促進する働
きを有する。これら硬化触媒としては、マンガ
ン、コバルト、スズ、亜鉛などの脂肪酸塩;ジブ
チルスズアセテート、ジブチルスズジオクトエー
ト、ジブチルスズジラウレートなどのジアルキル
スズジ脂肪酸塩;酸化ジブチルスズが例示され
る。 本発明で用いられる(E)成分は、イ)の揮発性有
機ケイ素化合物とロ)の炭化水素系溶媒から成
り、塗膜形成材のシリコーン弾性体の表面への良
好な濡れ性を与え、均一に塗布するために必要な
成分である。 イ)の揮発性有機ケイ素化合物は、不安定な基
を含まないシランまたはシロキサンであるが、ケ
イ素原子に結合せる水素原子の存在は許容され、
適度の揮発性をもつこと、換言すれば常圧下の沸
点が70〜250℃の範囲であることが必要である。
沸点がこれより低いと塗布の際に早期に揮散して
有効に作用せず、高すぎると乾燥性が悪くなり、
皮膜の形成が遅くなるからである。具体例として
は、トリエチルシラン、ジメチルジエチルシラ
ン、トリメチルブチルシランのようなシラン、ヘ
キサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロ
キサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメ
チルペンタシロキサンのような鎖状のシロキサ
ン、3−トリメチルシロキサン−1,1,1,
3,5,5,5−ヘプタメチルシロキサンのよう
な分枝状シロキサン、ヘキサメチルシクロテトラ
シロキサン、オクタメチルトリシクロテトラシロ
キサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、1
−エチル−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチ
ルシクロテトラシロキサンのような環状シロキサ
ンが例示されるが、合成の容易なことから、メチ
ル系シロキサンが好ましく、特に適度の揮発性と
のかね合いからオクタメチルシクロテトラシロキ
サンが更に好ましい。 ロ)の炭化水素系溶媒としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、シクロヘキサン、ガソリンなどが例示され
る。これらのうち、適度の揮発性、(A)成分の溶解
性、および取扱いやすさから、トルエン、キシレ
ンが好ましい。 イ)の配合量は、イ)とロ)の合計量に対して
5〜95重量%の範囲内であることが必要であり、
更には10〜80重量%の範囲内であることが好まし
い。イ)の量が5重量%より少ないと、塗膜形成
材のシリコーン弾性体に対する濡れ性が低下し
て、はじきや濡りむらが生じ、逆に95重量%より
多いと、(A)成分が分離析出して均一な組成物を得
ることが不可能となる。 (E)成分の配合量は、(A)成分100重量部に対し50
〜5000重量部の範囲である。(E)成分の量が50重量
部より少ないと、塗膜形成材の粘度が高くなつて
塗布作業性が低下し、逆に5000重量部より多い
と、何度の塗り重ねを行なわなければ所望の膜厚
が得られず、また作業効率が低下する。 尚、炭化水素系溶媒として、低級アルコールを
用いることも可能であるが、これを用いた場合に
は、本発明形成材の製造段階でこれを除去するこ
とが好ましい。この際、可及的に低級のアルコー
ルが除かれていることが好ましい。 かかる低級アルコールとしては、炭素数1〜10
の直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコールがあげら
れる、この具体例としては、メタノール、エタノ
ール、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチ
ルアルコール、n−アミルアルコール、イソアミ
ルアルコール、sec−アミルアルコール、tert−
アミルアルコール、3−ペンタノール、n−ヘキ
サノール、メチルアミルアルコール、n−ヘプタ
ノールなどがあげられる。 尚、本発明において、低級アルコールを除くに
は、通常の簡易な除去手段で達成される。 本発明形成材を製造するには、まず、(A),(B)及
び(C)から成る混合溶液(例えば、アルキド樹脂を
炭化水素系溶媒に溶解し、これに(B)および(C)を添
加して得られる)に、(B)のメチルトリメトキシシ
ラン1モルに対して0.25〜1.5モルの(D)成分の水
を添加して部分縮合反応をおこなわせることから
製造が開始される。このとき、混合溶液に対する
分散性を向上させる目的から、水をメタノール、
エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級
アルコールとの混合溶液として用いることが好ま
しい。尚、アルキド樹脂を溶解する炭化水素系溶
媒としては、前記と同様のものが使用可能であ
る。 メチルトリメトキシシラン1モルに対する水の
添加量が0.25モルより少ないと、単量体のかたち
で塗膜形成材中に存在するメチルトリメトキシシ
ランの量が過剰になる。この際、メチルトリメト
キシシランは比較的沸点が低く(b.p.102℃)、加
水分解生成物であるメタノールとさらに低い温度
で共沸(b.p.47.5℃)するため、塗布乾燥時に揮
散して失なわれやすくなる。その結果、この種の
塗膜形成材が主に用いられる建造物外壁面では空
気流通量が大きいため、特にその揮散喪失が著る
しく、そのため、塗膜の耐候性や撥水性等の性質
が失なわれるほか、シリコーン弾性体に対する接
着性も発現されない。一方、水の添加量が1.5モ
ルより多いと、製造中の粘度上昇が大となつて均
一な組成物を得ることが困難となる。 また、水を添加して部分縮合反応を行なわせる
前に、(A),(B)および(C)から成る混合溶液を溶剤あ
るいはメチルトリメトキシシランおよびそれらの
共沸による還流温度にて加熱して、アルキド樹脂
に残留するアルコール性水酸基とメチルトリメト
キシシランとの反応を完結させておくことが、均
一で光沢のすぐれた塗膜形成材を得るうえで有利
である。 縮合反応は通常50〜150℃、好ましくは60〜120
℃の温度範囲で行なわれる。反応時間は通常0.5
〜6時間、好ましくは1〜3時間の範囲である。 次に、上記縮合反応と同時に、又は縮合反応終
了後、反応生成物である低級アルコールに属する
メタノールを除去する。除去手段としては例えば
蒸留、抽出、吸着手段等があげられるが、メタノ
ールを除去できるのであれば、格別その手段は限
定されない。このうち、操作の簡便を図るために
は、蒸留手段が最も好ましい。蒸留は通常、減圧
もしくは常圧下で行なわれる。この際、蒸留温度
は、通常、蒸留時の圧力下におけるメタノールの
沸点以上に設定される。尚、部分縮合を行なわせ
るための水の溶剤として低級アルコールを用いた
場合は、これも併せて留去することが好ましい。
塗膜形成材中に縮合反応生成物のメタノールや、
水の溶剤として用いた低級アルコールが残留して
いると、シリコーン弾性体表面に塗布したときに
はじきを生じ、均一な塗膜が形成されないため好
ましくない。この際、蒸留温度は最も沸点が高い
低級アルコールの沸点以上に設定される。 最後に、(E)の揮発性有機ケイ素化合物を前述の
必要量加えることにより製造が完了する。なお、
このとき、粘度調整のための炭化水素系溶媒の添
加も必要に応じて行われる。炭化水素系溶媒とし
ては、前記と同様の化合物が例示されるが、低級
アルコールを用いた場合は再蒸留しなければなら
ない。 尚、本発明形成材は、前記縮合反応後にえられ
た混合物に(E)成分を添加し、しかる後に上記した
低級アルコールの除去を行なうことによつて製造
することも可能である。この場合にあつても、上
記と同様の除去手段及び留去条件が選択される。 本発明塗膜形成材は、1成分梱包型として長期
保存が可能であり、シリコーン弾性体に対する濡
れ性や接着性が良好である。また、塗布後すみや
かに硬化反応が進行して表面乾燥し、更に、形成
される塗膜は均一で防塵性にすぐれ、耐候性にも
富んでいる。従つて、本発明塗膜形成材は、主と
して美観が重視される建造物外壁面に塗布するシ
リコーン弾性塗膜材のトツプコート材として好適
である。 以下、実施例を掲げて本発明を詳細に説明す
る。尚、実施例中、部は全て重量部を表わす。 調製例 1 無水フタル酸、ペンタエリスリトール、アマニ
油脂肪酸がそれぞれ25:30:45の重量比の原料か
ら得られたアルキド樹脂の50%トルエン溶液200
部に、オクタン酸亜鉛0.1部および酸化チタン100
部を加え、ボールミルを用いて分散させた。以下
このものを(A−1)と記す。 調製例 2 テレフタル酸、グリセリン、リノール酸がそれ
ぞれ35:25:40の重量比の原料か得られたアルキ
ド樹脂の50%トリエン溶液200部に、ナフテン酸
コバルト0.1部および酸化チタン100部を加えボー
ルミルを用いて分散させた。以下このものを(A
−2)と記す。 調製例 3 イソフタル酸、グリセリン、アマニ油脂肪酸が
それぞれ重量比で30:25:45の原料から得られた
アルキド樹脂の50%トリエン溶液200部に、ナフ
テン酸スズ0.1部および酸化チタン100部を加えボ
ールミルを用いて分散させた。以下このものを
(A−3)と記す。 参考例 1 25℃における粘度が20000cstのシラノール基末
端封鎖ポリジメチルシロキサン100重量部、オク
タメチシクロテトラシロキサンで表面処理した煙
霧質シリカ10重量部、酸化チタン10重量部および
重質炭酸カルシウム100重量部をニーダーで混合
してベースコンパウンドを得た。これにジブチル
スズラウレート0.25重量部およびメチルトリス
(ブタノンオキシム)シラン4重量部を順次添加
して湿気を遮断した状態で混合した。これにケロ
シン100重量部を加えて混合せしめ、軟鋼板上に
塗料刷毛を用いて塗布した。常温で7日間養生し
た後シリコーン弾性体の膜厚を測定したところ、
約0.4mm厚であつた。こうして得られたシリコー
ン弾性体コーテイング鉄板を以下(試験体−1)
と記す。 参考例 2 25℃における粘度が5000cStのシラノール基末
端封鎖ポリジメチルシロキサン100重量部に、重
質炭酸カルシウム65重量部および酸化チタン10重
量部を混合してベースコンパウンドを得た。これ
に93重量%の
【式】と7 重量%の
【式】から成る 架橋剤混合物3.0重量部を混合した。このものに、
さらにキシレン100重量部を加えて液状とし、ガ
ラス板表面に刷毛を用いて約0.5mm厚となるよう
塗布して常温で7日間養生硬化させた。こうして
得られたシリコーン弾性体コーテイングガラス板
を以下(試験体−2)と記す。 実施例 1 (A−1)300部に、第1表に示す量(部)の
メチルトリメトキシシランおよびジブチルスズジ
ラウレートを加えてフラスコ中で均一に混合し
た。次いで第1表に示す量(部)の水とメタノー
ルの混合液を添加し室温で30分間攪拌した。次
に、還流冷却管を取り付け30分間還流温度で攪拌
を行なつた。なお、還流時の溶液温度は69℃であ
つた。次に、いつたん還流温度以下に冷却した
後、還流冷却管を蒸留管と取り替え、メタノール
の留去を行なつた。このとき、フラスコ内の気体
温度が急激に上昇し始め、80℃に達した時点で加
熱を停止し、留去を終了した。次に、溶液を室温
まで冷却した後、第1表に示す揮発性シロキサン
を加えて試料11〜15を得た。 こうして得られた試料を(試験体−1)の表面
の塗布して塗れ性や観察した後、試料表面の空気
流量が約2m/secになるよう常温下にて送風機
で風を送りつつ、試料表面が指触乾燥するまでの
時間を測定した。24時間送風を行なつた後送風を
停止し、同温度で引き続き5日間養生硬化させ
た。養生完了後図面に示す試験体を作成して引張
試験を行ない、塗膜形成材のシリコーン弾性体に
対する接着力を測定した(図中、矢印は引張方向
を示す)。それらの結果を第1表に示す。 また、同様にして作成した試料塗布試験体を屋
外に曝露し、汚損の程度をマンセル明度にて読み
とつた。その結果も第1表に示す。なお試料16は
メチルトリメトキシシランを部分縮合させていな
い比較例、試料18はメチルトリメトキシシランを
添加しない比較例、試料17は揮発性有機ケイ素化
合物を含有しない比較例である。また、試料を塗
布しない(試験体−1)も比較のため同時に曝露
した。
【表】 実施例 2 (A−1)300部に、第1表に示す量(部)の
メチルトリメトキシシランおよびジブチルスズジ
ラウレートを加えてフラスコ中で均一に混合し
た。次いで還流冷却器を取り付け液温を40〜45℃
の間に保つて攪拌を行ないつつ、第2表に示す量
(部)の水を約1秒間に1滴の割合で滴下した。
水の滴下が完了してから、さらに同温度で1時間
攪拌を行なつた後、加熱を開始し30分間還流温度
で攪拌を行なつた。次に、いつたん還流温度以下
に冷却した後、還流冷却管を蒸留管と取り替え、
メタノールの留去を行なつた。このとき、フラス
コ内の気体温度が急激に上昇し始め、80℃に達し
た時点で加熱を停止し、留去を終了した。次いで
溶液を室温まで冷却した後、留去したメタノール
と同重量のキシレンと第2表に示す揮発性シロキ
サンを加えて試料21〜25を得た。こうして得られ
た試料を用いて実施例1と同様の引張試験を行な
つた。その結果を第2表に示す。なお試料26は部
分縮合反応生成物であるメタノールの留去ならび
に留去メタノールと同重量のキシレンの添加を行
なつていない比較例である。
【表】
【表】 実施例 3 フタル酸樹脂溶液として(A−2)300部を用
い、第3表の組成で試料31〜38を得た。シリコー
ン弾性体コーテイング試験体として(試験体−
2)を用いて実施例1と同様の引張試験を行なつ
た。それらの結果を第3表に示す。なお、試料36
はメチルトリメトキシシランを部分縮合させてい
ない比較例、試料38はメチルトリメトキシシラン
を添加しない比較例、試料37は揮発性有機ケイ素
化合物を添加しない比較例である。また試料を塗
布しない(試験体−2)も比較のため同時に曝露
した。
【表】
【表】 実施例 4 (A−3)300部に対して第4表に示す量(部)
のメチルトリメトキシシランを混合し、メチルト
リメトキシシランの還流温度で1時間攪拌を行な
つた。次いで溶液温度を室温まで冷却した後、実
施例−2と同様の操作を行ない、実施例−1と同
様の引張試験を行なつた。その結果を第4表に示
す。なお試料46は、部分縮合反応生成物であるメ
タノールの留去ならびに留去メタノールと同量の
キシレンの添加を行なつていない比較例である。
【表】 実施例 5 試料12,22,32および42を調製後直ちにガラス
ビン中に密封し、50℃恒温槽中に放置した。放置
から1カ月経過後に試料を恒温槽より取り出し室
温まで冷却後実施例−1と同様引張試験を行なつ
た。その結果を第5表に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
図は、実施例において、シリコーン弾性体に対
する試料塗膜の接着性を測定するために用いられ
た試験体の斜視図である。 1……試料塗膜、2……シリコーン弾性体、3
……軟鋼板又はガラス基板、4……アルミニウム
又はアルミニウム合金から成る一体成形金具、5
……シリコーンシーリング材(商品名トスシール
381、東芝シリコーン社製)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) アルキド樹脂100重量部;と (B) メチルトリメトキシシラン5〜200重量部;
    とを (C) 硬化触媒;及び (D) (B)のメチルトリメトキシシラン1モルに対し
    て0.25〜1.5モルの水を用いて部分縮合させて
    成る硬化物;及び (E) イ 次式: (R14Si,(R23SiO〔(R32SiO〕nSi(R23,R
    4
    Si〔OSi(R533又は〔(R62SiO〕n (式中、R1〜R6は、各々、同一の又は異なる
    アルキル基を表わし;mは0又は正の整数、nは
    3以上の整数を表わす) で示され、かつ常圧下の沸点が70〜250℃の範囲
    である揮発性有機ケイ素化合物、並びに ロ 炭化水素系溶媒、 とから成り、イ)の配合量がイ)とロ)の合計量
    の5〜95重量%である混合溶媒50〜5000重量部; から成る組成物から、メタノールを除去した防塵
    性塗膜形成材。 2 (A)のアルキド樹脂が常温硬化性アルキド樹脂
    である特許請求の範囲第1項記載の防塵性塗膜形
    成材。 3 (A)のアルキド樹脂を構成する多塩基酸又はそ
    の誘導体の50重量%以上がフタル酸、イソフタル
    酸、それらのアルキルエステル、および無水フタ
    ル酸から選ばれるフタル酸系化合物である特許請
    求の範囲第1項記載の防塵性塗膜形成材。 4 (E)のR2〜R6がメチル基である特許請求の範
    囲第1項記載の防塵性塗膜形成材。 5 (C)の硬化触媒が、マンガン、コバルト、スズ
    又は亜鉛の脂肪酸塩;ジブチルスズジアセテー
    ト、ジブチルスズジオクトエート又はジブチルス
    ズジラウレートのジアルキルスズジ脂肪酸塩;及
    び酸化ジブチルスズから選ばれた単独又は複合の
    触媒からなる特許請求の範囲第1項記載の防塵性
    塗膜形成材。
JP58001690A 1983-01-11 1983-01-11 防塵性塗膜形成材 Granted JPS59126470A (ja)

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