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JPH0438366B2 - - Google Patents
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JPH0438366B2 - - Google Patents

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JPH0438366B2
JPH0438366B2 JP1094097A JP9409789A JPH0438366B2 JP H0438366 B2 JPH0438366 B2 JP H0438366B2 JP 1094097 A JP1094097 A JP 1094097A JP 9409789 A JP9409789 A JP 9409789A JP H0438366 B2 JPH0438366 B2 JP H0438366B2
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culture bag
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、きのこ類の人工栽培に用いる信号培
養基の製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 近年、しいたけ等のきのこ類栽培に於て、次の
ような人工栽培が行われている。すなわち、まず
鋸屑・米糠等を混合し、水分を与えたきのこ培地
をポリプロピレン等のプラスチツク製培養袋に充
填し、殺菌して、きのこ類の人工培養基をつく
る。次に、このきのこ類の人工培養基に種菌を植
え付け、温度管理下で菌糸を蔓延させ、食用茸等
を大量に生産する。きのこ類の人工栽培のポイン
トは、いかにして雑菌の侵入を防止し、きのこ類
の生育に適した環境にするかであり、そのため、
殺菌釜を設置し、クリーンベンチ等の無菌環境内
で、種菌の植え付け作業を行つている。 しかし、殺菌釜で、せつかくきのこ培地を高圧
蒸気滅菌しても、高圧蒸気滅菌後、殺菌釜から90
℃程度の高温状態で取り出してきのこ培地の品温
が30℃以下になるまで、外気中で約半日かけて冷
却し、その後、種菌を接種するため、その間に雑
菌の侵入が生じる。このため、きのこ培地冷却用
に無菌室を設けたりしているが、多大な投資を必
要とし、また、多大な投資を行つても、作業者の
衣服、毛髪等に付着した雑菌が持ち込まれてしま
う。 そこで、きのこ類の人工培養基の製造方法とし
て、培養袋にきのこ培地を充填した後、キヤツプ
を固定するキヤツフ肩口、及び天板部分にスポン
ジが取り付けられた通気性キヤツプの両者を培養
袋の開口部に予め装着し、高圧蒸気滅菌、冷却を
行うことにより、設備投資を軽減し、雑菌汚染を
防止する方法が提案されている。すなわち、第7
図に示すようなポリプロピレンフイルム製の透明
な培養袋1を用い、その上部開口をリング状の肩
口キヤツプ2内に通して外側に折り返し、その状
態で、内部にフイルター3を有するキヤツプ4を
肩口キヤツプ2に嵌着して密封し、培養袋1内部
に雑菌を侵入させないようにして、高圧蒸気滅
菌、冷却を行う。この場合、通気は、蒸気キヤツ
プ4に設けられているフイルター3を通して行わ
れ、フイルター3によつて雑菌が除かれた空気が
培養袋1内に入るようになつている。しかしなが
ら、このように培養袋1の上部開口を肩口キヤツ
プ2内に入れたのち外側に折り返し、そこにフイ
ルター3内蔵のキヤツプ4を嵌着するという操作
は、煩雑で、自動化が極めて困難であるため、手
作業に頼つているのが実情である。これが製造コ
スト高の原因となり、また、キヤツプセツト自体
も高価である。 上記の培養袋1の代わりに第8図に示すような
培養袋の側面にフイルター3を装着した培養袋6
を用い、この培養袋6内に、きのこ培地5を充填
し、開口部をシールして密封した後、高圧蒸気滅
菌、冷却を行い、改めてハサミ等でシール部分を
切り取り、種菌を植え付けるという方法も提案さ
れている。しかしながら、使い捨てとなる培養袋
6にこのような高価なフイルター3を装着するこ
とは、培養袋6のコストが高くなる上に、高圧蒸
気滅菌中に通気不良による培養袋の破裂、或い
は、高圧蒸気滅菌時、培養袋6内及びきのこ培地
5内に含まれる空気の排気は行われるが、高圧蒸
気滅菌終了後、常圧に戻る際、吸気が十分に行わ
れず、きのこ培地5が培養袋6により真空パツク
状に圧縮される現象が多発し、安定なきのこ類の
人工培養基が製造できない。また、内圧により培
養袋6上部が膨れ、きのこ培地5上面と培養袋6
によつてヘツドスペース7が形成され、培養袋内
面の結露が甚だしくきのこ培地5に流れ落ちるた
め、雑菌汚染の要因となつた。 他方、上記のようにきのこ培養袋に工夫をこら
すのではなく、第9図に示すように、通常のポリ
プロピレン透明フイルム袋1内にきのこ培地5を
充填し、培養袋の開口部をゴム輪等の紐状体8で
くくる、或いは、ハサミ治具、粘着テープ等で留
めて、高圧蒸気滅菌し、冷却後、改めて培養袋を
開放して、種菌を植え付けるという方法も提案さ
れている。しかし、この方法も、必然的に煩雑な
手作業によらざるを得ず、また、上述した様な高
圧蒸気滅菌中の通気不良による培養袋の破裂、真
空パツク状の収縮、及びきのこ培地5上面と培養
袋1によつて形成されるヘツドスペースの解消は
出来なかつた。 このように、従来のきのこ類人工培養基の製造
方法では、高圧蒸気滅菌及び冷却を行う過程で雑
菌の侵入を防ぎ、しかも安価で人工培養基を得る
ことは困難であつた。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、このような事情に鑑みなされたもの
でその目的とするところは、従来の煩雑な手作業
を簡素化し、特別な高価である装置を必要とせ
ず、フイルター付キヤツプ等の原料費を軽減し、
しかも従来のきのこ類製造施設で実用できる、き
のこ類の人工培養基の製造方法を提供するにあ
る。 本発明の他の目的は高圧蒸気滅菌及び冷却を行
う過程において、雑菌の侵入を防ぎ、しかも高圧
蒸気滅菌中の人工培養基の培養袋の破裂、高圧蒸
気滅菌後の、真空パツク状の収縮、ヘツドスペー
スの形成が起こらないように適度な通気性と保形
性を与えられる、安定したきのこ類の人工培養基
の製造方法を提供するにある。 本発明の更に他の目的及び効果は以下の説明か
ら明らかにされよう。 〔課題を解決するための手段〕 上述の目的は、きのこ類の人工培養基を製造す
るに際し、フイルム状材からなる収容材にきのこ
培地を充填した後、開口面と平行な任意の一方向
を基準として上記収容材の対応する開口壁同士を
重ね合せて閉じ、該重ね合せた部分をきのこ培地
面に沿つて折り曲げ、該折り曲げ部分を通気性を
有する押え器具で押さえ、押さえた状態で加熱殺
菌し、引き続いて冷却することを特徴とするきの
こ類の人工培養基の製造方法によつて達成され
る。 次に、本発明を図面に基づいて、詳しく説明す
る。 第1図は、本発明のきのこ類の人工培養基の製
造工程の一実施例の手順の一部を示す説明図、第
2図は、押さえ器具の使用例を示す説明図、第3
図は、第2図Aの一部拡大説明図であり、21は
きのこ培地、22は培養袋である。 本発明のきのこ類の人工培養基の製造方法は、
例えば次のようにして行う。まず、ポリプロピレ
ンフイルムからなる透明な培養袋22を準備し、
鋸屑,米糠等を混合して加水調整されたきのこ培
地を該培地袋22に充填し、全体の形を整える。
この時、使用する培養袋は、ポリプロピレン製等
のプラスチツクフイルム等の従来から用いられて
いる収容材から適宜選択して使用すればよく、そ
の形状も有底筒状のものだけに特に限定されるも
のではなく、例えば、筒状、有底角柱状等のもの
であつてもよい。 次に、第1図Aに示す様に、開口面と平行な任
意の一方向を基準として、きのこ培地21を入れ
た培養袋22の対応する開口壁同士23a,23
bを重ね合せて閉じ、第1図B,Cの順にきのこ
培地面に沿つて重ね合せた部分を折り曲げる。そ
の際、きのこ培地21の上面と培養袋22によつ
て形成されるヘツドスペース24は、なるべく小
さくなる様に折り曲げ、きのこ培地21上面と培
養袋22との間隙Xを好ましくは5mm以下とする
様に押さえ込む。ヘツドスペース24が大きく残
つていると、高圧蒸気滅菌後、培養袋22の内面
に多量の結露が起こり、流れ落ちる時、雑菌が侵
入するだけでなく、きのこ培地21上面の乾燥が
生じ、種菌を植え付けた時、活着不良となること
がある。 続いて、上記のようにして開口部を折り曲げた
ものを数個、第2図Aに示す様に、トレイ25に
並べ、培養袋の折り曲げ部分を押さえる様に押さ
え器具26を被せる。該押さえ器具26を被せた
状態でトレイ25ごと高圧蒸気滅菌し、終了後、
90℃程度の高温状態のまま殺菌釜より取り出し、
第2図Aの状態で30℃以下になるまで冷却するこ
とにより、きのこ類の人工培養基が得られる。 本発明の人工培養基の製造方法において、高圧
蒸気滅菌時の、殺菌釜内の雰囲気と培養袋内及び
きのこ培地内部の差圧による通気、並びに殺菌釜
搬出後のきのこ培地高温時の排気及び冷却過程で
の吸気等、培養袋内外の通気は、第3図に示す培
養袋折り曲げ部分27の壁面間の空隙を介して行
われる。折り曲げ部分27は、開口面と平行な任
意の一方向を基準として培養袋22の対応する開
口壁同士を重ね合せて、折り曲げただけである
が、該折り曲げ部分27の培養袋内面は、完全に
密着しておらず、培養袋22のしわ、袋素材自身
が表面に有する凹凸等によつて空隙を有してい
る。このような多様な空隙により、培養袋22内
部と外部が連通しており、空気が流通する。しか
し、上記空隙は、微小で直線的でないため、空気
の濾過作用を有し、雑菌の侵入が防がれる。 また、培養袋折り曲げ部分27の長さは、好ま
しくは20mm以上、より好ましくは50mm以上あれ
ば、充分雑菌の侵入が防がれ、冷却室の環境に応
じて、折り曲げ部分の長さを適宜調整すればよ
い。折り曲げ部の長さが20mm以下では、作業環境
により、雑菌の侵入が起こる恐れがある。培養袋
折り曲げ部分27は、28地点(培地の上面肩
部)で更に折り込み、きのこ培地21に沿つた方
が、より雑菌の侵入防止に効果があるが、きのこ
培地21の高さよりも長くして29地点(培地の
底面部)で再度折り込むことは、折り曲げ部分及
び内面に付着した水の蒸発を妨げ、種菌を植え付
ける際、結露と共にきのこ培地21内部に雑菌が
流れ込む危険性がある。 本発明の製造方法に用いる押さえ器具26は、
通気性を有した構造のものを用いる。このような
押さえ器具26を用いることにより、培養袋22
及び折り曲げ部分27の内面に付着した水分の蒸
散を効率的に行うことができ、雑菌の侵入を防止
できる。雑菌は、乾燥状態では繁殖できないが、
水分があると容易に繁殖し、また、空気中に浮遊
している胞子等は、水を伝わつてきのこ培地21
に滑り込むため、以上のことは極めて重要であ
る。 また、押さえ器具26の重さにより、きのこ培
地21の上面を加圧し、折り曲げ部分27が立ち
上がるのを防ぎ、更には、きのこ培地21の上面
と培養袋22とに囲まれてできるヘツドスペース
が形成されることを防止する。ここで、押さえ器
具26の重さは収容材の材質にもより一概に規定
できないが、例えばポリプロピレン製袋状物の場
合、きのこ培地21の上面1cm2面積当たり好まし
くは20g以上、より好ましは100g以下になるよ
うに設定する。20gを越えると、校閲蒸気滅菌
時、培地が押さえ器具の重さで圧縮される形とな
り、培養袋内外の通気が不充分で培養袋の破裂、
又は、真空パツク状の圧縮が生じたり、或いは、
きのこ培地21が緻密になつて、きのこ菌糸の生
長に悪影響を与えたりすることがある。 更に、この押さえ器具26を、第2図Aに示す
ようにすつぽり覆い被せることによつて、きのこ
培地の搬送時の変形を防ぐ。特に、高圧蒸気滅菌
後、殺菌釜から搬出する際、きのこ培地が高温で
変形し易いため効果的である。 なお、この押さえ器具26の材質は、耐熱性を
有しているものであれば、金属、プラスチツク等
特に限定されるものではない。また、その形状
は、第2図Aに示すように側板の高さが、きのこ
培地の高さより低く設定された籠状のものだけで
なく、第2図Bに示すような漁網状のものや、織
布、不織布、より糸、多孔質物質等通気性の構造
物を単独もしくは2種以上組み合わせたもの等を
用いることができる。更に、押さえ器具は、第2
図AもしくはBの様に、複数個まとめて被覆して
もよいし、Cの様に、個別に押さえ器具を準備し
てもよい。 以上のように、殺菌、冷却が完了して得られた
人工培養基は、開口部23をクリーンベンチ内で
再び開放し、シイタケ、マイタケ、ナメコ等のき
のこ類種菌を植え付け、その後、第10図の様に
培養袋の開口部をヒートシールするか、第11図
の様に糸で縫合する等、多様な培養形態に応用で
き、しかも連続的に工業生産することが可能とな
る。また、第4図に示す様に従来のフイルター付
キヤツプを利用する場合Aに比べ、本発明Bは、
きのこ種菌30を広範囲に植え付けることが出来
るため、より速く菌糸が蔓延し、培養期間が短縮
されることは言うまでもない。 本発明のきのこ類の人工培養基の製造方法は、
袋培養を行うあらゆるきのこ類の人工培養基の形
態に応用できるもので、例えば、第5図に示す様
な底の閉じ込みの無い筒状の収容材31を準備
し、きのこ培地32に沿つた折り曲げ部分33を
2箇所設けることにより、きのこ種菌を多点に植
え付けることも可能となり、きのこ菌糸の培養期
間を大幅に短縮することも出来る。また、人工培
養基の形状も円柱形、直方体形等特に限定されな
い。さらに、本発明は、第8図に示すフイルター
3を装着した培養袋6にも応用可能で、シール等
の煩雑な作業を削除するだけでなく、培養袋の破
裂,真空パツク状の圧縮等の問題点も解消する。 〔発明の効果〕 以上の様に、本発明のきのこ類の人工培養基の
製造方法は、きのこ培地をフイルム状材からなる
収容材に充填し、高圧蒸気滅菌及び冷却するとい
う、きのこ種菌を接種する前工程に於て、開口面
と平行な任意の一方向を基準として上記収容材の
開口壁同士を重ね合せて折り曲げ、簡易な押さえ
器具を被せておくだけで、きのこ培養袋内に雑菌
が入らないように除菌し、しかも、適度な通気性
と保形性により、安定したきのこ類の人工培基を
製造しうるもので、培養袋の破裂,真空パツク状
の収縮,ヘツドスペースの形成等が起こらない。
また、従来の様なフイルター付きのキヤツプや、
袋の口元をゴム輪、ハサミ治具、粘着テープ等で
留めるというような複雑な操作を要せず、容易に
連続した工業的生産を可能とする。しかも、従来
から用いられていたポリプロピレン製等のプラス
チツクフイルム袋をそのまま用いることができる
ため、作業の簡略化、フイルター付キヤツプ等の
原料費の軽減により、大幅なコストダウンがはか
れるものである。 更に、製造された人工培養基に種菌を植え付け
る際に、広範囲に種菌の植え付けができるので、
より速く菌糸が蔓延し、培養期間が短縮される。 次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 〔実施例 1〕 円筒形に押し出し成型された直径12cm、厚み
50μの透明プラスチツクフイルムを長さ35cmに切
断した。そして、その円筒フイルムを折り込み部
分が中央部で接触するようにガゼツト折り込みと
し、底部をヒートシールして密封することによ
り、透明ポリプロピレン製のきのこ培養袋をつく
つた。次に、このきのこ培養袋に、鋸屑4重量
部、米糠1重量部を加水混合し、含水率を70%に
調整したきのこ培地を1Kg充填し、直径12cm、高
さ14cmの円柱形に成型した。そして、開口面と平
行なある一方向を基準として培養袋の対応する開
口壁同士を重ね合せて密着させた後、きのこ培地
面に沿つて折り曲げ、第6図に示す様に、トレイ
34に9個並べた。ついで、培養袋の折り曲げ部
分を押さえる様に、側板及び底板に多数の通気孔
を有した上面開放型の押さえ器具35で固定し
た。この時、きのこ培地上面にかかる押さえ器具
35の重さは2g/cm2であり、培養袋の折り曲げ
部分の長さは9cmであつた。次に、これらを、高
圧蒸気滅菌釜内にそのままの状態で入れ、121℃、
90分間保持して滅菌した。滅菌後、殺菌釜内温度
90℃で取り出し、きのこ培地温度が25℃になるま
で冷却した。冷却には12時間を要し、冷却室内の
環境は、クラス10万レベルであつた。 〔実施例 2〕 透明プラスチツクフイルムの長さを30cmとし、
他は、実施例1と同様にして、きのこ培地の充
填、培養袋開口部の折り曲げ、押さえ器具の取り
付け、並びに、加熱蒸気滅菌,冷却を行つた。こ
の時、折り曲げ部分の長さは4cmであつた。 〔比較例 1〕 培養袋の開口部を密封せず、開口したままで加
熱蒸気滅菌及び冷却を行つた。なお、それ以外は
実施例1と同様の条件で実施した。 〔比較例 2〕 培養袋の開口部は、実施例1と同様にした重ね
合せて密着させた後、培地面に沿つて折り曲げを
行つたが、押さえ器具による押さえを行わなかつ
た。それ以外は実施例1と同様の条件で実施し
た。 〔比較例 3〕 押さえ器具を通気性の無いプラスチツクシート
とし、それ以外は実施例1と同様の条件で実施し
た。この時きのこ培地上面にかかる重さは、実施
例1と同じ2g/cm2であつた。 〔比較例 4〕 市販肩口キヤツプを使用すると共にスポンジフ
イルター付きキヤツプを用い、第7図に示す様に
して、トレイに並べ、加熱蒸気滅菌及び冷却を行
つた。但し押さえ器具による押さえは行わず、そ
の以外は実施例1と同様の条件で実施した。 以上の様にして製造した実施例及び比較例の人
工培養基の高圧蒸気滅菌後の培養袋破損数を調
べ、更に、実施例1、2及び比較例1、2、3の
人工培養基の培養袋上端をシートシールし、完全
に外気と遮断した後、25℃で10日間培養し、雑菌
汚染数を測定した。また、比較例4の人工培養基
を、冷却後、そのままの状態で、同様に25℃で10
日間培養し、雑菌汚染数を測定した。なお、それ
ぞれの実験は、270個の人工培養基で行つた。下
記の表に結果を示す。
【表】
【表】 上記の結果より、実施例1、2は、培養袋の破
損及び雑菌の汚染のない良好な人工培養基が得ら
れた。すなわち、実施例1、2は、高圧蒸気滅
菌・冷却工程前後で、人工培養基の形状に差異は
なかつた。しかし、比較例3の人工培養基は、高
圧蒸気滅菌後、きのこ培養袋全数の上面に多量の
結露が見られ、真空パツク状に培地が圧縮された
ものが多発した。これは高圧蒸気滅菌中に、プラ
スチツクシートと培養袋上面との間に水の溜りが
出来、培養袋折り曲げ部分内面の水結着を促した
結果、培養袋内外の通気不良が生じたものと考え
られた。また実施例1、2の人工培養基は、培養
袋折り曲げ部分の長さの違いによるものである
が、作業環境の清浄度の差異に応じて、袋の折り
曲げ部分の長さを調節することにより、雑菌汚染
を完全に阻止出来ることが示された。 更に、実施例1、2の人工培養基は、落下菌に
よる雑菌汚染が無く、外観的な人工培養基の状態
も市販肩口キヤツプを使用した比較例4の人工培
養基と変わらなかつた。すなわち、本発明によれ
ば極めて簡単な操作により、市販肩口キヤツプを
使用したものと同等の雑菌防止効果が得られ、植
菌後に、袋開口部をシートシール、或いは、糸で
縫合等を行い、培養することが可能で、製造価格
の大幅なコストダウンが実現しうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の説明図、第2図
は、押さえ器具の使用例を示す説明図、第3図
は、第2図Aの一部拡大説明図、第4図は、従来
方法Aと本発明Bとを比較する説明図、第5図
は、他の実施例を示す説明図、第6図は、実施例
を示す説明図、第7図、第8図、第9図、第10
図、第11図は、従来方法を示す説明図である。 21……きのこ培地、22……培養袋、25…
…トレイ、26……押さえ器具。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 きのこ類の人工培養基を製造するに際し、フ
    イルム状材からなる収容材にきのこ培地を充填し
    た後、開口面と平行な任意の一方向を基準として
    上記収容材の対応する開口壁同士を重ね合せて閉
    じ、該重ね合せた部分をきのこ培地面に沿つて折
    り曲げ、該折り曲げ部分を通気性を有する押え器
    具で押さえ、押さえた状態で加熱殺菌し、引き続
    いて冷却することを特徴とするきのこ類の人工培
    養基の製造方法。
JP1094097A 1989-04-13 1989-04-13 きのこ類の人工培養基の製造方法 Granted JPH02273125A (ja)

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