JPH0444112B2 - - Google Patents
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- JPH0444112B2 JPH0444112B2 JP62218548A JP21854887A JPH0444112B2 JP H0444112 B2 JPH0444112 B2 JP H0444112B2 JP 62218548 A JP62218548 A JP 62218548A JP 21854887 A JP21854887 A JP 21854887A JP H0444112 B2 JPH0444112 B2 JP H0444112B2
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- swash plate
- pressure
- spool
- piston
- shaft
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Links
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Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は斜板型圧縮機の容量制御に関するもの
であり、例えば自動車用空調装置用の冷媒圧縮機
として使用して有効である。
であり、例えば自動車用空調装置用の冷媒圧縮機
として使用して有効である。
従来の斜板型圧縮機の容量制御方式として、斜
板の角度を連続的に変化させ、圧縮機容量を0%
〜100%まで連続的に変化させるものが知られて
いる。(例えば特開昭58−162780号公報)。しかし
ながら、従来のこの種の斜板型圧縮機では、斜板
の傾斜中心の位置が定まつている為、すなわち、
斜板はシヤフト上に回転可能に支持されたもので
あるため、斜板の傾斜が小さくなるにつれピスト
ンのストロークは減少するものの、その分シリン
ダ内のデツドボリユームはピストンの両側におい
て一様に増大してしまうという問題があつた。こ
のようにデツドボリユームが増大すれば、デツド
ボリユーム内の高圧ガスの再膨張により斜板の微
妙な角度変化で容量が大きく変わつてしまい、制
御性が悪くなる。
板の角度を連続的に変化させ、圧縮機容量を0%
〜100%まで連続的に変化させるものが知られて
いる。(例えば特開昭58−162780号公報)。しかし
ながら、従来のこの種の斜板型圧縮機では、斜板
の傾斜中心の位置が定まつている為、すなわち、
斜板はシヤフト上に回転可能に支持されたもので
あるため、斜板の傾斜が小さくなるにつれピスト
ンのストロークは減少するものの、その分シリン
ダ内のデツドボリユームはピストンの両側におい
て一様に増大してしまうという問題があつた。こ
のようにデツドボリユームが増大すれば、デツド
ボリユーム内の高圧ガスの再膨張により斜板の微
妙な角度変化で容量が大きく変わつてしまい、制
御性が悪くなる。
ここで、デツドボリユームの増加しない可変容
量斜板圧縮機を提供しようとすれば、例えば特開
昭60−175783号公報に記載があるようにピストン
が両頭型ではなく、ピストン背部の圧力調整によ
り斜板の角度、位置を変化させることになる。し
かしながら、このように、ピストンが斜板の片側
にのみ設けられている圧縮機では、作動時の吐出
脈動およびトルク変動が大きく、さらに圧縮機の
体格当りの容量が小さくなつてしまうという問題
がある。
量斜板圧縮機を提供しようとすれば、例えば特開
昭60−175783号公報に記載があるようにピストン
が両頭型ではなく、ピストン背部の圧力調整によ
り斜板の角度、位置を変化させることになる。し
かしながら、このように、ピストンが斜板の片側
にのみ設けられている圧縮機では、作動時の吐出
脈動およびトルク変動が大きく、さらに圧縮機の
体格当りの容量が小さくなつてしまうという問題
がある。
このような問題があるため、斜板型圧縮機とし
ては、斜板の両側にピストンが配置される圧縮機
とすることが望ましい。ただこの両頭ピストンを
採用した斜板型圧縮機では、両側に作動室がある
ため、ピストン背部の圧力調整では斜板の角度、
位置を制御することは困難である。
ては、斜板の両側にピストンが配置される圧縮機
とすることが望ましい。ただこの両頭ピストンを
採用した斜板型圧縮機では、両側に作動室がある
ため、ピストン背部の圧力調整では斜板の角度、
位置を制御することは困難である。
本発明は上記欠点に鑑み案出されたものであ
り、両頭ピストンを採用した斜板型圧縮機におい
て、ピストンの両側において一様にデツドボリユ
ームが増加することを防ぎつつ連続容量制御を行
うことを目的とする。
り、両頭ピストンを採用した斜板型圧縮機におい
て、ピストンの両側において一様にデツドボリユ
ームが増加することを防ぎつつ連続容量制御を行
うことを目的とする。
さらに本発明の第2発明に関わる斜板型圧縮機
では、圧縮機の容量を連続的にかつ応答性よく可
変制御できるようにすることを目的とする。
では、圧縮機の容量を連続的にかつ応答性よく可
変制御できるようにすることを目的とする。
また本発明の第3発明にかかわる斜板型圧縮機
は圧縮機の容量を連続的に、かつ応答性よく可変
制御できるようにし、しかもその制御域がピスト
ンのストロークが最大ストロークより減少し始め
た初期の位置においても連続的な容量制御かでき
るようにすることを目的とする。換言すれば、第
3発明に関わる斜板型圧縮機では圧縮機を最大吐
出容量から微少量減少させた状態においても連続
的にその容量制御が行えることができるようにす
ることを目的とする。
は圧縮機の容量を連続的に、かつ応答性よく可変
制御できるようにし、しかもその制御域がピスト
ンのストロークが最大ストロークより減少し始め
た初期の位置においても連続的な容量制御かでき
るようにすることを目的とする。換言すれば、第
3発明に関わる斜板型圧縮機では圧縮機を最大吐
出容量から微少量減少させた状態においても連続
的にその容量制御が行えることができるようにす
ることを目的とする。
本発明の第4発明の関わる斜板型圧縮機では圧
縮機の容量を連続的に、かつ応答性よく可変制御
できるようにし、特にそのピストンのストローク
減少量が大きくなつた状態においても確実に容量
制御ができるようにすることを目的とする。換言
すれば、本発明の第4発明に関わる斜板型圧縮機
では、圧縮機の吐出容量を確実に最小容量にまで
減少できるようにすることを目的とする。
縮機の容量を連続的に、かつ応答性よく可変制御
できるようにし、特にそのピストンのストローク
減少量が大きくなつた状態においても確実に容量
制御ができるようにすることを目的とする。換言
すれば、本発明の第4発明に関わる斜板型圧縮機
では、圧縮機の吐出容量を確実に最小容量にまで
減少できるようにすることを目的とする。
本発明による斜板型圧縮機は、上記目的達成の
ため、シヤフトにより回転駆動される斜板はスプ
ールが軸方向へ移動するにつれて、その傾きが減
少し、ピストンのストロークを可変するという構
成を採用する。更に、斜板の中心を球面軸受と
し、この軸受もスプールに同期きて変位するとい
う構成とする。そのため、一方の作動室ではデツ
ドボリユームの大幅な増加があるものの、他方の
作動室ではデツドボリユームの大幅な増加を伴う
ことなく徐々に容量を低下させることとなる。従
つて、スプールの変位に応じて圧縮機の容量を連
続的に制御できる。
ため、シヤフトにより回転駆動される斜板はスプ
ールが軸方向へ移動するにつれて、その傾きが減
少し、ピストンのストロークを可変するという構
成を採用する。更に、斜板の中心を球面軸受と
し、この軸受もスプールに同期きて変位するとい
う構成とする。そのため、一方の作動室ではデツ
ドボリユームの大幅な増加があるものの、他方の
作動室ではデツドボリユームの大幅な増加を伴う
ことなく徐々に容量を低下させることとなる。従
つて、スプールの変位に応じて圧縮機の容量を連
続的に制御できる。
さらに本発明の第2発明に関わる斜板型圧縮機
では、制御弁によつて制御圧室内圧力を調整する
ことにより、スプールに軸方向変位を可変制御で
きるようにする。そのため、制御弁の切換制御に
より斜板の傾斜角ご連続的にかつ応答性よく可変
制御することができる。
では、制御弁によつて制御圧室内圧力を調整する
ことにより、スプールに軸方向変位を可変制御で
きるようにする。そのため、制御弁の切換制御に
より斜板の傾斜角ご連続的にかつ応答性よく可変
制御することができる。
また本発明の第3発明に関わる斜板型圧縮機で
は、ピストンのストローク減少量が小さい状態に
おいて、換言すれば圧縮機の吐出容量が最大吐出
容量から多少減少した状態において、スプールの
変位を補助する補助荷重手段を設ける。圧縮機の
吐出容量が多少減少した状態では、ピストンの両
端に形成された作動室のうち、一方の作動室に発
生するデツドスペースの影響により、スプールが
良好に変位しないこととなる。しかしながら、本
発明の第3発明に関わる斜板型圧縮機では、補助
荷重手段を設けたことで、スプールの変位ごこの
ような状態であつても良好に制御可能となる。
は、ピストンのストローク減少量が小さい状態に
おいて、換言すれば圧縮機の吐出容量が最大吐出
容量から多少減少した状態において、スプールの
変位を補助する補助荷重手段を設ける。圧縮機の
吐出容量が多少減少した状態では、ピストンの両
端に形成された作動室のうち、一方の作動室に発
生するデツドスペースの影響により、スプールが
良好に変位しないこととなる。しかしながら、本
発明の第3発明に関わる斜板型圧縮機では、補助
荷重手段を設けたことで、スプールの変位ごこの
ような状態であつても良好に制御可能となる。
また、本発明の第4発明の関わる斜板型圧縮機
では、斜板の傾斜角が最小となる方向、換言すれ
ばピストンのストロークが最小となり圧縮機の吐
出容量が最小となる方向に変位荷重を与える補助
変位手段を設ける。すなわち、圧縮機の吐出容量
が最小となつた状態では、ピストンの両端に形成
された作動室内の流体圧力差の影響により、斜板
の傾斜角が減少しにくくなる。しかしながら、本
発明の第4発明に関わる斜板型圧縮機ではこの補
助変位手段の作動により、斜板の傾斜角を確実に
変位し、圧縮機をその最小容量となる位置まで連
続的に良好に制御することができる。
では、斜板の傾斜角が最小となる方向、換言すれ
ばピストンのストロークが最小となり圧縮機の吐
出容量が最小となる方向に変位荷重を与える補助
変位手段を設ける。すなわち、圧縮機の吐出容量
が最小となつた状態では、ピストンの両端に形成
された作動室内の流体圧力差の影響により、斜板
の傾斜角が減少しにくくなる。しかしながら、本
発明の第4発明に関わる斜板型圧縮機ではこの補
助変位手段の作動により、斜板の傾斜角を確実に
変位し、圧縮機をその最小容量となる位置まで連
続的に良好に制御することができる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図に基づいて述べる。
第1図は可変容量式斜板型圧縮機の縦断面図であ
る。アルミニウム合金製のフロントハウジング
4、フロントサイドプレート8、吸入弁9、フロ
ントシリンダブロツク5、リアシリンダブロツク
6、吸入弁12、リアサイドプレート11及びリ
アハウジング13は図示されないスルーボルトに
よつて一体的に固定された圧縮機の外殻を成して
いる。シリンダブロツク5,6には第2図に示す
ようにシリンダ64(651〜645)が夫々5
ケ所、各シリンダ64が互いに平行になるように
形成されている。図示しない自動車走行用エンジ
ンの駆動力を受けて回転するシヤフト1はベアリ
ング2及びベアリング3を介してそれぞれフロン
トハウジング4及びフロントシリンダブロツク5
に回転自在に軸支されている。また、シヤフト1
に加わるスラスト力(図中左方向へ働く力)はス
ラスト軸受15を介してフロントシリンダブロツ
ク5で受け、止め輪16によりシヤフト1の図中
右方向への動きを規制している。尚、止め輪16
はシヤフト1に形成された環状溝によつて係止さ
れている。
第1図は可変容量式斜板型圧縮機の縦断面図であ
る。アルミニウム合金製のフロントハウジング
4、フロントサイドプレート8、吸入弁9、フロ
ントシリンダブロツク5、リアシリンダブロツク
6、吸入弁12、リアサイドプレート11及びリ
アハウジング13は図示されないスルーボルトに
よつて一体的に固定された圧縮機の外殻を成して
いる。シリンダブロツク5,6には第2図に示す
ようにシリンダ64(651〜645)が夫々5
ケ所、各シリンダ64が互いに平行になるように
形成されている。図示しない自動車走行用エンジ
ンの駆動力を受けて回転するシヤフト1はベアリ
ング2及びベアリング3を介してそれぞれフロン
トハウジング4及びフロントシリンダブロツク5
に回転自在に軸支されている。また、シヤフト1
に加わるスラスト力(図中左方向へ働く力)はス
ラスト軸受15を介してフロントシリンダブロツ
ク5で受け、止め輪16によりシヤフト1の図中
右方向への動きを規制している。尚、止め輪16
はシヤフト1に形成された環状溝によつて係止さ
れている。
リアシヤフト40はベアリング14を介してス
プール30に回転自在に軸支されている。リアシ
ヤフト40に働くスラスト力(図中右方向へ働く
力)はスラスト軸受116を介してスプール30
で受け、止め輪17によりリアシヤフト40がス
プール30から外れるのを防いでいる。この止め
輪もリアシヤフト40に形成された環状溝に係止
されている。スプール30はリアシリンダブロツ
ク6の円筒部65及びリアハウジング13の円筒
部135内に軸方向摺動可能に配されている。
プール30に回転自在に軸支されている。リアシ
ヤフト40に働くスラスト力(図中右方向へ働く
力)はスラスト軸受116を介してスプール30
で受け、止め輪17によりリアシヤフト40がス
プール30から外れるのを防いでいる。この止め
輪もリアシヤフト40に形成された環状溝に係止
されている。スプール30はリアシリンダブロツ
ク6の円筒部65及びリアハウジング13の円筒
部135内に軸方向摺動可能に配されている。
斜板10の中央部には球面部107が形成さ
れ、この球面部107にはリアシヤフト40の端
部に固定された球支持部405が配され、斜板1
0は揺動可能な状態で球面支持部405に支持さ
れている。
れ、この球面部107にはリアシヤフト40の端
部に固定された球支持部405が配され、斜板1
0は揺動可能な状態で球面支持部405に支持さ
れている。
第3図はシヤフト1、斜板10、及びリアシヤ
フト40の斜視図である。この第3図より明らか
なように斜板10のシヤフト1側面にはスリツト
105が形成されており、シヤフト1の斜板10
側端面には平板部165が形成されている。そし
て、平板部165がスリツト105内壁に面接触
するように配されることにより、シヤフト1に与
えられた回転駆動力を斜板10に伝えるものであ
る。
フト40の斜視図である。この第3図より明らか
なように斜板10のシヤフト1側面にはスリツト
105が形成されており、シヤフト1の斜板10
側端面には平板部165が形成されている。そし
て、平板部165がスリツト105内壁に面接触
するように配されることにより、シヤフト1に与
えられた回転駆動力を斜板10に伝えるものであ
る。
また、斜板10両面側にはシユー18及びシユ
ー19が摺動自在に配設されている。一方、フロ
ントシリンダブロツク5のシリンダ64及びリア
シリンダブロツク6のシリンダ64内にはピスト
ン7が摺動可能に配されている。上述のようにシ
ユー18及び19は斜板10に対し、摺動自在に
取り付けられている。またシユー18及び19は
ピストン7の内面に対し、回転可能に係合してい
る。従つて、斜板10の回転を伴う揺動運動は、
このシユー18及び19を介しピストンに往復運
動として伝達される。尚、シユー18,19は斜
板10上に組み付けられた状態で、外面が同一球
面上にくるように形成されている。
ー19が摺動自在に配設されている。一方、フロ
ントシリンダブロツク5のシリンダ64及びリア
シリンダブロツク6のシリンダ64内にはピスト
ン7が摺動可能に配されている。上述のようにシ
ユー18及び19は斜板10に対し、摺動自在に
取り付けられている。またシユー18及び19は
ピストン7の内面に対し、回転可能に係合してい
る。従つて、斜板10の回転を伴う揺動運動は、
このシユー18及び19を介しピストンに往復運
動として伝達される。尚、シユー18,19は斜
板10上に組み付けられた状態で、外面が同一球
面上にくるように形成されている。
前記シヤフト1の平面部165には長溝166
が設けられており、また、斜板10にはピン通し
孔106,108が形成されている。シヤフト1
の平板部165は斜板10のスリツト105に配
された後、ピン80及び止め輪81によりピン通
し孔106,108とシヤフト1の長溝166と
に係止される。この長溝166内のピン80の位
置により斜板の傾きが変わるのであるが、傾きが
変わると共に斜板中心(球面部107の球面支持
部405)の位置も変わる。すなわち、第1図中
右側の第2作動室60においては、斜板10の傾
きが変わつてピストン7のストロークが変化して
も、ピストン7の作動室60側の上死点は殆ど変
わらずデツドボリユームの増加が実質的に生じな
いように長溝166が設けられている。一方、図
中左方向の作動室50では斜板の傾きが変わると
共にピストン7の上死点は変化するため、デツド
ボリユームも変化する。
が設けられており、また、斜板10にはピン通し
孔106,108が形成されている。シヤフト1
の平板部165は斜板10のスリツト105に配
された後、ピン80及び止め輪81によりピン通
し孔106,108とシヤフト1の長溝166と
に係止される。この長溝166内のピン80の位
置により斜板の傾きが変わるのであるが、傾きが
変わると共に斜板中心(球面部107の球面支持
部405)の位置も変わる。すなわち、第1図中
右側の第2作動室60においては、斜板10の傾
きが変わつてピストン7のストロークが変化して
も、ピストン7の作動室60側の上死点は殆ど変
わらずデツドボリユームの増加が実質的に生じな
いように長溝166が設けられている。一方、図
中左方向の作動室50では斜板の傾きが変わると
共にピストン7の上死点は変化するため、デツド
ボリユームも変化する。
本例では上述したように斜板10の傾斜角が変
動しても、ピストン7の作動室60側の上死点位
置が変動しないような形状に長溝166が形成さ
れている。従つてこの長溝166は厳密には曲線
状となるが、実際の形成に当つてはほぼ直線の長
溝で近似できることになる。さらに本例では長溝
166の形成により平板部165の形状が過大と
なることがないように、長溝166はシヤフト1
の軸線上に配設されている。このように長溝16
6をシヤフト1の軸線上に形成し、平板部165
を小型化することは平板部165がピストン7の
内側に配設されるタイプの斜板型圧縮機において
は特に有効である。
動しても、ピストン7の作動室60側の上死点位
置が変動しないような形状に長溝166が形成さ
れている。従つてこの長溝166は厳密には曲線
状となるが、実際の形成に当つてはほぼ直線の長
溝で近似できることになる。さらに本例では長溝
166の形成により平板部165の形状が過大と
なることがないように、長溝166はシヤフト1
の軸線上に配設されている。このように長溝16
6をシヤフト1の軸線上に形成し、平板部165
を小型化することは平板部165がピストン7の
内側に配設されるタイプの斜板型圧縮機において
は特に有効である。
図中符号21は軸封装置であり、シヤフト1を
伝つて冷媒ガスや潤滑オイルが外部へ洩れるのを
防いでいる。図中符号24は作動室50,60に
開口し、吐出室90,93と連通する吐出口であ
り、この吐出口24は、吐出弁22によつて開閉
される。吐出弁22は弁押さえ23と共に図示し
ないボルトによりフロントサイドプレート8及び
リアサイドプレート11に固定されている。図中
符号25は作動室50,60と吸入室72,74
とを連通する吸入口で、吸入弁9及び吸入弁12
によつて開閉される。
伝つて冷媒ガスや潤滑オイルが外部へ洩れるのを
防いでいる。図中符号24は作動室50,60に
開口し、吐出室90,93と連通する吐出口であ
り、この吐出口24は、吐出弁22によつて開閉
される。吐出弁22は弁押さえ23と共に図示し
ないボルトによりフロントサイドプレート8及び
リアサイドプレート11に固定されている。図中
符号25は作動室50,60と吸入室72,74
とを連通する吸入口で、吸入弁9及び吸入弁12
によつて開閉される。
図中符号400は制御圧空間200内圧力を制
御するための電磁弁であり、制御回路500によ
り制御される。第4図は電磁弁400の接続状態
を示す図である。電磁弁400の一方は低圧導入
通路97によりリア側の吸入空間74と結ばれて
いる。また、他方は絞り99及び高圧導入通路9
6を介して吐出空間93と結ばれると共に、制御
圧通路98を介して制御圧室200と結ばれてい
る。電磁弁400は通電されない状態では図中4
00aの状態となつており、空間200の吐出空
間93とが絞り99を介して結ばれている。
御するための電磁弁であり、制御回路500によ
り制御される。第4図は電磁弁400の接続状態
を示す図である。電磁弁400の一方は低圧導入
通路97によりリア側の吸入空間74と結ばれて
いる。また、他方は絞り99及び高圧導入通路9
6を介して吐出空間93と結ばれると共に、制御
圧通路98を介して制御圧室200と結ばれてい
る。電磁弁400は通電されない状態では図中4
00aの状態となつており、空間200の吐出空
間93とが絞り99を介して結ばれている。
第1図中フロント側の吐出空間90は、シリン
ダブロツク5に形成された吐出通路91により吐
出ポート92に導かれ、又、リア側の吐出空間9
3はシリンダブロツク6に形成された吐出通路9
4により吐出ポート95に導かれている。吐出ポ
ート92及び吐出ポート95は外部配管により連
結されるため、吐出空間90と吐出空間93内圧
力は同一圧力である。またフロント側の吸入空間
72は吸入通路71によりハウジング中央部に形
成された吸入空間70に導かれ、同様にリア側の
吸入空間74も吸入通路73により吸入空間70
に導かれている。尚、図中符号51,52,5
3,54,55,56はOリングである。
ダブロツク5に形成された吐出通路91により吐
出ポート92に導かれ、又、リア側の吐出空間9
3はシリンダブロツク6に形成された吐出通路9
4により吐出ポート95に導かれている。吐出ポ
ート92及び吐出ポート95は外部配管により連
結されるため、吐出空間90と吐出空間93内圧
力は同一圧力である。またフロント側の吸入空間
72は吸入通路71によりハウジング中央部に形
成された吸入空間70に導かれ、同様にリア側の
吸入空間74も吸入通路73により吸入空間70
に導かれている。尚、図中符号51,52,5
3,54,55,56はOリングである。
上記構成により圧縮機の作動について述べる。
図示しない電磁クラツチが接続され、シヤフト1
にエンジンからの駆動力が伝えられると圧縮機は
起動する。
図示しない電磁クラツチが接続され、シヤフト1
にエンジンからの駆動力が伝えられると圧縮機は
起動する。
圧縮機駆動信号がコントローラ500に入力さ
れると、コントローラ500は制御弁に対し低圧
導入通路97と信号圧通路98とを連通するよう
な電気信号を出力する。従つて、起動時には第3
図中400bの状態に切り換わり、制御圧室20
0には吸入室74内の圧力が導入されることにな
る。そのため、この状態においては、スプール3
0の前後で圧力差が生じなくなつている。すなわ
ち、起動時においては支持部107を介して斜板
10を傾斜させる方向には荷重が加わつていな
い。
れると、コントローラ500は制御弁に対し低圧
導入通路97と信号圧通路98とを連通するよう
な電気信号を出力する。従つて、起動時には第3
図中400bの状態に切り換わり、制御圧室20
0には吸入室74内の圧力が導入されることにな
る。そのため、この状態においては、スプール3
0の前後で圧力差が生じなくなつている。すなわ
ち、起動時においては支持部107を介して斜板
10を傾斜させる方向には荷重が加わつていな
い。
このような状態でシヤフト1が回転を開始する
と、シヤフト1の回転は斜板10を介してピスト
ン7を往復駆動することになる。このピストン7
の往復移動に伴い作動室50,60内で冷媒の吸
入、圧縮、吐出が行われることになる。
と、シヤフト1の回転は斜板10を介してピスト
ン7を往復駆動することになる。このピストン7
の往復移動に伴い作動室50,60内で冷媒の吸
入、圧縮、吐出が行われることになる。
ただこの場合、リア側の作動室60とフロント
側の作動室50との圧力差に基づく力がピストン
7およびシユー18,19を介して斜板10に加
わることになる。特に斜板10は球面支持部40
5によつて揺動自在に支持されており、かつスリ
ツト105と平板部165との嵌合によりシヤフ
ト1の回転力を受けるようになつているため、ピ
ストン7に加わる力が斜板10の傾斜角を減少さ
せる方向にモーメントとして作動することにな
る。
側の作動室50との圧力差に基づく力がピストン
7およびシユー18,19を介して斜板10に加
わることになる。特に斜板10は球面支持部40
5によつて揺動自在に支持されており、かつスリ
ツト105と平板部165との嵌合によりシヤフ
ト1の回転力を受けるようになつているため、ピ
ストン7に加わる力が斜板10の傾斜角を減少さ
せる方向にモーメントとして作動することにな
る。
例えば第2図に軸線X上にピン80が位置して
いる状態では、第1シリンダ空間641に配設さ
れているピストンからは斜板10に対し傾斜角を
変動させるモーメントは発生しない。しかしなが
ら第2乃至第5のシリンダ空間642,643,
644,645に配設されたピストン7からは、
斜板10の傾斜角を減少させる方向に回転モーメ
ントが発生する。この回転モーメントFi×Riは、
ピン80周りに生ずるモーメントFpm×Rによ
つて受けられることになる(第5図図示)。また
このピストン7により発生する回転モーメント
は、球面支持部405に対しFbxの押圧力を加え
ることになる。
いる状態では、第1シリンダ空間641に配設さ
れているピストンからは斜板10に対し傾斜角を
変動させるモーメントは発生しない。しかしなが
ら第2乃至第5のシリンダ空間642,643,
644,645に配設されたピストン7からは、
斜板10の傾斜角を減少させる方向に回転モーメ
ントが発生する。この回転モーメントFi×Riは、
ピン80周りに生ずるモーメントFpm×Rによ
つて受けられることになる(第5図図示)。また
このピストン7により発生する回転モーメント
は、球面支持部405に対しFbxの押圧力を加え
ることになる。
すなわち、制御弁が制御圧室200に吸入圧を
導入する状態では、第6図に示すように球面支持
部405およびスプール30が図中右方向に変位
する。その結果、斜板10はその傾斜角を小さく
する。ただ、斜板10はシヤフト1の長溝166
にピン80によつて規制されているため、斜板1
0は傾きを減少すると共に、斜板10の中心にあ
る球面405に対し図中右方向に力を与え、球部
405を右方向へ移動させる。球面支持部405
を介してリアシヤフト40に働く図中右方向の力
はスラスト軸受16を介してスプール30に伝え
られ、スプール30はリアハウジング13の底部
に当たるまで移動する。この状態で第6図の状態
で圧縮機の吐出容量が最小となる状態である。
導入する状態では、第6図に示すように球面支持
部405およびスプール30が図中右方向に変位
する。その結果、斜板10はその傾斜角を小さく
する。ただ、斜板10はシヤフト1の長溝166
にピン80によつて規制されているため、斜板1
0は傾きを減少すると共に、斜板10の中心にあ
る球面405に対し図中右方向に力を与え、球部
405を右方向へ移動させる。球面支持部405
を介してリアシヤフト40に働く図中右方向の力
はスラスト軸受16を介してスプール30に伝え
られ、スプール30はリアハウジング13の底部
に当たるまで移動する。この状態で第6図の状態
で圧縮機の吐出容量が最小となる状態である。
そして、図示されない吸入ポート(冷凍サイク
ルの蒸発器につながる)より吸入される冷媒ガス
は、中央部の吸入空間70へ入り、次いで吸入通
路71,73を通り、フロント・リア側の吸入室
72,74へ入る。その後、ピストン7の吸入行
程において、吸入弁12を介して吸入口25より
作動室50,60内へ吸入される。吸入された冷
媒ガスは圧縮行程で圧縮され、所定圧まで圧縮さ
れれば吐出口24より吐出弁22を押し開いて吐
出室90,93へ吐出される。高圧の冷媒ガスは
吐出通路91,94を通り、吐出ポート92,9
5より冷凍サイクルの図示しない凝縮器に吐出さ
れる。
ルの蒸発器につながる)より吸入される冷媒ガス
は、中央部の吸入空間70へ入り、次いで吸入通
路71,73を通り、フロント・リア側の吸入室
72,74へ入る。その後、ピストン7の吸入行
程において、吸入弁12を介して吸入口25より
作動室50,60内へ吸入される。吸入された冷
媒ガスは圧縮行程で圧縮され、所定圧まで圧縮さ
れれば吐出口24より吐出弁22を押し開いて吐
出室90,93へ吐出される。高圧の冷媒ガスは
吐出通路91,94を通り、吐出ポート92,9
5より冷凍サイクルの図示しない凝縮器に吐出さ
れる。
この際、フロント側の第1の作動室50はデツ
ドボリユームが大きいため、リア側の第2作動室
60よりも圧縮比が小さく、第1作動室50内の
冷媒ガスの圧力が吐出空間90内圧力(リア側第
2作動室60の吐出出力が導かれている)よりも
低く、フロント側第1作動室50での冷媒ガスの
吸入、吐出作用は行われない。
ドボリユームが大きいため、リア側の第2作動室
60よりも圧縮比が小さく、第1作動室50内の
冷媒ガスの圧力が吐出空間90内圧力(リア側第
2作動室60の吐出出力が導かれている)よりも
低く、フロント側第1作動室50での冷媒ガスの
吸入、吐出作用は行われない。
圧縮機の起動時には、上述したように圧縮機吐
出容量を最小容量とする。しかし冷凍サイクルよ
り要求される圧縮機の能力が高い場合には、制御
弁400は第4図中400aの状態となる。すな
わち制御弁400により制御圧通路98と低圧導
入通路97との間が遮断される。ここで、本例で
は制御圧室200には絞り99を介し、高圧導入
通路96と連通している。従つて、このように低
圧導入通路97との間が遮断された状態では、制
御圧室200には高圧導入通路96より受ける吐
出圧の影響が大きくなる。従つて制御圧室200
内の圧力は上昇してくる。
出容量を最小容量とする。しかし冷凍サイクルよ
り要求される圧縮機の能力が高い場合には、制御
弁400は第4図中400aの状態となる。すな
わち制御弁400により制御圧通路98と低圧導
入通路97との間が遮断される。ここで、本例で
は制御圧室200には絞り99を介し、高圧導入
通路96と連通している。従つて、このように低
圧導入通路97との間が遮断された状態では、制
御圧室200には高圧導入通路96より受ける吐
出圧の影響が大きくなる。従つて制御圧室200
内の圧力は上昇してくる。
そのため、スプール30に対し、圧力差により
第6図中左方向へ働く力(制御圧室200の吸入
空間74との圧力差による)は圧縮機の回転に伴
い次第に上昇する。そして、この力が前述した球
面支持部405を図中右方向へ押す力に打ち勝つ
と、スプール30は次第に図中左方向へ移動し始
める。そしてシヤフト1の長溝166とピン80
の作用により斜板10はその回転中心(球面支持
部405)を図中左方向へ移動しつつその傾きを
大きくしてゆく。更に制御圧室200内圧力が上
がつてゆくと、スプール30はその肩部305が
リアサイドプレート11に当たるまで図中左方向
へ移動し、最大容量状態を実現する。これが第1
図の状態である。第1図の状態では、図示されな
い吸入ポートより吸入される冷媒ガスは中央の吸
入空間70に入り、吸入通路71及び73を通つ
てそれぞれ吸入室72及び74へ流入する。そし
て、吸入行程では吸入口25より吸入弁9及び1
2を介して、それぞれ作動室50及び60へ入
り、次いでピストン7の変位と共に圧縮され、吐
出口24より吐出弁22を介して、それぞれ吐出
空間90及び93へ入り、吐出通路91及び94
を通り吐出ポート92及び95より吐出され、外
部配管で合流するものである。この状態では作動
室50及び作動室60共に冷媒ガスの吸入、吐出
作用を行つている。
第6図中左方向へ働く力(制御圧室200の吸入
空間74との圧力差による)は圧縮機の回転に伴
い次第に上昇する。そして、この力が前述した球
面支持部405を図中右方向へ押す力に打ち勝つ
と、スプール30は次第に図中左方向へ移動し始
める。そしてシヤフト1の長溝166とピン80
の作用により斜板10はその回転中心(球面支持
部405)を図中左方向へ移動しつつその傾きを
大きくしてゆく。更に制御圧室200内圧力が上
がつてゆくと、スプール30はその肩部305が
リアサイドプレート11に当たるまで図中左方向
へ移動し、最大容量状態を実現する。これが第1
図の状態である。第1図の状態では、図示されな
い吸入ポートより吸入される冷媒ガスは中央の吸
入空間70に入り、吸入通路71及び73を通つ
てそれぞれ吸入室72及び74へ流入する。そし
て、吸入行程では吸入口25より吸入弁9及び1
2を介して、それぞれ作動室50及び60へ入
り、次いでピストン7の変位と共に圧縮され、吐
出口24より吐出弁22を介して、それぞれ吐出
空間90及び93へ入り、吐出通路91及び94
を通り吐出ポート92及び95より吐出され、外
部配管で合流するものである。この状態では作動
室50及び作動室60共に冷媒ガスの吸入、吐出
作用を行つている。
第7図中実線aは本発明による可変容量式斜板
型圧縮機のピストンストロークと圧縮機容量との
関係を表す図である。本例による容量制御方式は
斜板10の傾きを変えることにより、ピストン7
のストロークを変えると共に斜板10の中心位置
をも変えるため、リア側第2作動室60ではピス
トンストロークの減少によるデツドボリユームの
増加は殆どない。そのため、一点鎖線bに示すよ
うに、ピストンストロークに応じて吐出容量は漸
減する。逆にフロント側第1作動室50ではピス
トンストロークの減少につれてデツドボリユーム
が増大するものであり、デツドボリユームの増加
により圧縮比が低下し、吐出容量は第7図中破線
cで示すように急激に減少する。そして、フロン
ト側作動室50での最高圧力(吐出出力)が作動
室60での吐出圧力よりも低くなつた時点(第7
図中d点)でフロント側作動室50の吸入、吐出
作用が行われなくなり、リア側作動室60だけで
冷媒ガスの吸入、圧縮、吐出作用が行われる。こ
の第1作動室50が冷媒ガスの吸入、吐出作用を
行わなくなるピストンストロークdは最大ピスト
ンストロークをL、吸入圧力Ps(Kg/cm2・abs)、
吐出圧力Pd(Kg/cm2・abs)、冷媒ガスの断熱指数
k、ピストン半径R、円周率πとすれば Ps・(πR2L)k=Pd・{πR2・(L−d)}k より d=L・{1−(Ps/Pd)1/k} により表され、この際の容量bは b=1/2・d/L・100(%) となる。
型圧縮機のピストンストロークと圧縮機容量との
関係を表す図である。本例による容量制御方式は
斜板10の傾きを変えることにより、ピストン7
のストロークを変えると共に斜板10の中心位置
をも変えるため、リア側第2作動室60ではピス
トンストロークの減少によるデツドボリユームの
増加は殆どない。そのため、一点鎖線bに示すよ
うに、ピストンストロークに応じて吐出容量は漸
減する。逆にフロント側第1作動室50ではピス
トンストロークの減少につれてデツドボリユーム
が増大するものであり、デツドボリユームの増加
により圧縮比が低下し、吐出容量は第7図中破線
cで示すように急激に減少する。そして、フロン
ト側作動室50での最高圧力(吐出出力)が作動
室60での吐出圧力よりも低くなつた時点(第7
図中d点)でフロント側作動室50の吸入、吐出
作用が行われなくなり、リア側作動室60だけで
冷媒ガスの吸入、圧縮、吐出作用が行われる。こ
の第1作動室50が冷媒ガスの吸入、吐出作用を
行わなくなるピストンストロークdは最大ピスト
ンストロークをL、吸入圧力Ps(Kg/cm2・abs)、
吐出圧力Pd(Kg/cm2・abs)、冷媒ガスの断熱指数
k、ピストン半径R、円周率πとすれば Ps・(πR2L)k=Pd・{πR2・(L−d)}k より d=L・{1−(Ps/Pd)1/k} により表され、この際の容量bは b=1/2・d/L・100(%) となる。
ここでPs=3Kg/cm2・abs、Pb=16Kg/cm2・abs、
K=1.14とすると、 d=0.77L b=38.5(%) となる。
K=1.14とすると、 d=0.77L b=38.5(%) となる。
なお、このピストンストロークはスプール30
の移動量に殆ど比例するものであり第1図中スプ
ール30が図中右方向へ行ききつた状態を0、図
中左方向へ行ききつた状態をlとすれば第7図の
ようにスプールの移動量と圧縮機容量の関係を見
ることができる(L∝l)。
の移動量に殆ど比例するものであり第1図中スプ
ール30が図中右方向へ行ききつた状態を0、図
中左方向へ行ききつた状態をlとすれば第7図の
ようにスプールの移動量と圧縮機容量の関係を見
ることができる(L∝l)。
さて、第7図中実線部aが本発明による圧縮機
の容量変化特性であるが、スプール30の移動量
l〜e区間においては、容量は実線aの如く変化
し、図中細線fのようにスプール移動量に対し、
圧縮機容量がリニアに変化するものに対し勾配が
急なため制御性が劣るが、スプール変位量e〜0
区間においては容量は図中実線a2の如く変化し、
勾配は細線fよりも緩やかとなり、特に低容量時
での制御性に優れるものである。
の容量変化特性であるが、スプール30の移動量
l〜e区間においては、容量は実線aの如く変化
し、図中細線fのようにスプール移動量に対し、
圧縮機容量がリニアに変化するものに対し勾配が
急なため制御性が劣るが、スプール変位量e〜0
区間においては容量は図中実線a2の如く変化し、
勾配は細線fよりも緩やかとなり、特に低容量時
での制御性に優れるものである。
次に、冷房負荷が減少してきた際には第4図中
制御回路500により電磁弁400の状態を40
0a,400bの状態と交互に切り換えることに
より(例えばデユーテイ比制御)、空間200内
圧力を吐出圧力から徐々に低下させていき、第1
図中スプール30を図中右方向へ移動させること
により容量低下をさせることができる。そして最
低容量とするためには、第4図中電磁弁400を
400bの状態にし、空間200内圧力を吸入空
間74と連通させ、吸入圧力とすれば第6図のよ
うに最低容量状態とすることができる。
制御回路500により電磁弁400の状態を40
0a,400bの状態と交互に切り換えることに
より(例えばデユーテイ比制御)、空間200内
圧力を吐出圧力から徐々に低下させていき、第1
図中スプール30を図中右方向へ移動させること
により容量低下をさせることができる。そして最
低容量とするためには、第4図中電磁弁400を
400bの状態にし、空間200内圧力を吸入空
間74と連通させ、吸入圧力とすれば第6図のよ
うに最低容量状態とすることができる。
第7図に示すようにスプールの変位量に応じて
圧縮機容量は可変制御されるのであるが、本発明
者らの実験検討によれば、実際にこのスプール3
0の変位を適宜な位置に保つことが困難な場合が
認められた。
圧縮機容量は可変制御されるのであるが、本発明
者らの実験検討によれば、実際にこのスプール3
0の変位を適宜な位置に保つことが困難な場合が
認められた。
第8図に示すようにスプール30に加わる背圧
を順次高めていけば、スプール背圧が所定圧F2
までの間は図中実線XYで示すようにその背圧の
増加につれてスプールが変位する。なお、第7図
中、縦軸はスプール30の変位を示すものである
が、このスプールの変位値は、斜板10の傾斜角
変位量に対応し、さらにはピストン7の往復スト
ロークに対応する。
を順次高めていけば、スプール背圧が所定圧F2
までの間は図中実線XYで示すようにその背圧の
増加につれてスプールが変位する。なお、第7図
中、縦軸はスプール30の変位を示すものである
が、このスプールの変位値は、斜板10の傾斜角
変位量に対応し、さらにはピストン7の往復スト
ロークに対応する。
第8図に示すように、スプール30の背圧を所
定値F2以上に増加させた場合には、そのストロ
ークが連続的に変位するのではなく、ただちに最
大ストロークまで増大してしまうことが確かめら
れた(実線YZ)。すなわち、所定値F2以上にスプ
ール30背圧が高い場合には、その符号は常にス
プール30のストロークが最大となつた位置に保
持されることになる。
定値F2以上に増加させた場合には、そのストロ
ークが連続的に変位するのではなく、ただちに最
大ストロークまで増大してしまうことが確かめら
れた(実線YZ)。すなわち、所定値F2以上にスプ
ール30背圧が高い場合には、その符号は常にス
プール30のストロークが最大となつた位置に保
持されることになる。
逆にスプール30の背圧を減少させる場合には
最大背圧荷重F3から所定荷重F2まで減少させ、
さらにこれより小さな荷重F1まで減少させても
スプール30はその変位が最大変位の位置に保持
させたままである(破線ZK)。そして、低圧側の
所定値F1よりスプール30背圧が低くなるとス
プール30は急激に一定変位置変位してしまう
(破線KLで示す)。
最大背圧荷重F3から所定荷重F2まで減少させ、
さらにこれより小さな荷重F1まで減少させても
スプール30はその変位が最大変位の位置に保持
させたままである(破線ZK)。そして、低圧側の
所定値F1よりスプール30背圧が低くなるとス
プール30は急激に一定変位置変位してしまう
(破線KLで示す)。
すなわち、第7図に示すようにスプール30の
背圧を連続的に制御させようとしても、実際のス
プール30の変位は、スプール30の最大変位位
置付近において正確に保持制御することが困難で
あつた。
背圧を連続的に制御させようとしても、実際のス
プール30の変位は、スプール30の最大変位位
置付近において正確に保持制御することが困難で
あつた。
この原因につき、本発明者らが検討したとこ
ろ、スプール30の各ストロークにおいて、スプ
ール30に加わるシヤフト1の軸方向力との関係
が第9図のような傾向にあるためであることが認
められた。すなわち、スプール30のストローク
が最小の状態で、斜板10の傾斜角が最小で、か
つピストン7の往復移動量が最小の状態(第9図
中Oで示す)からスプール30のストロークを増
大させれば、そのストロークの増大につれピスト
ン7の往復移動量が増大し、それに応じてスプー
ル30を変位させるに利用するスラスト力が大き
くなる(第9図中実線OPで示す)。しかしなが
ら、スプール30のストロークをそれ以上大きく
しようとする場合には、スプール30の変位に要
する力は逆に小さくなることが認められる(第9
図中実線PQで示す)。この実線PQで示す状態は
ピストン7の往復ストロークを最大量まで制御す
る領域であり換言すれば圧縮機の吐出容量が最大
吐出容量からやや減少した域における状態であ
る。
ろ、スプール30の各ストロークにおいて、スプ
ール30に加わるシヤフト1の軸方向力との関係
が第9図のような傾向にあるためであることが認
められた。すなわち、スプール30のストローク
が最小の状態で、斜板10の傾斜角が最小で、か
つピストン7の往復移動量が最小の状態(第9図
中Oで示す)からスプール30のストロークを増
大させれば、そのストロークの増大につれピスト
ン7の往復移動量が増大し、それに応じてスプー
ル30を変位させるに利用するスラスト力が大き
くなる(第9図中実線OPで示す)。しかしなが
ら、スプール30のストロークをそれ以上大きく
しようとする場合には、スプール30の変位に要
する力は逆に小さくなることが認められる(第9
図中実線PQで示す)。この実線PQで示す状態は
ピストン7の往復ストロークを最大量まで制御す
る領域であり換言すれば圧縮機の吐出容量が最大
吐出容量からやや減少した域における状態であ
る。
すなわち、第9図に示すようにスプール30の
ストロークとその移動に要するスラスト力との間
には極大荷重F2(P点)が認められ、この極大値
F2に相当するピストンのストロークがP2である。
そしてこのスプール30のストロークP2が第8
図中Y点に相当する。上述したようにスラスト力
を所定値P2より大きくすると、ただちにスプー
ル30は最大量まで前進し(第9図中Q点および
第8図中Z点)、その状態はスプール30を最大
位置に保持するのに要するスラスト力F1以下の
値にスプール30背圧が減少するまで持続するこ
とになる。そして、スプール30背圧がスラスト
力F1以下となれば、スプール30は第9図中Q
点からただちにR点まで変位することになる。こ
のR点におけるスプール30の変位がP1であり、
この位置が第8図中L点に相当する。
ストロークとその移動に要するスラスト力との間
には極大荷重F2(P点)が認められ、この極大値
F2に相当するピストンのストロークがP2である。
そしてこのスプール30のストロークP2が第8
図中Y点に相当する。上述したようにスラスト力
を所定値P2より大きくすると、ただちにスプー
ル30は最大量まで前進し(第9図中Q点および
第8図中Z点)、その状態はスプール30を最大
位置に保持するのに要するスラスト力F1以下の
値にスプール30背圧が減少するまで持続するこ
とになる。そして、スプール30背圧がスラスト
力F1以下となれば、スプール30は第9図中Q
点からただちにR点まで変位することになる。こ
のR点におけるスプール30の変位がP1であり、
この位置が第8図中L点に相当する。
この第9図に示すような特性となるのは、本例
の斜板型圧縮機においては、スプール30の変位
が少ない状態において、第1作動室50において
のみデツドボリユームが発生することになるから
である。以下この作動につき第10図を用いて説
明する。
の斜板型圧縮機においては、スプール30の変位
が少ない状態において、第1作動室50において
のみデツドボリユームが発生することになるから
である。以下この作動につき第10図を用いて説
明する。
第10図はピストン7のストロークと作動室5
0内圧力との関係、換言すれば作動室50内容積
と作動室50内圧力との関係を示す。第10図中
実線Aで示す状態はピストン7が最大ストローク
まで前進する状態、すなわち圧縮機の最大吐出容
量状態である。また第10図中一点鎖線Bで示す
のは、斜板10の傾斜角が多少減少し、それに応
じてピストン7の前進可能量が減少した状態を示
す。この一点鎖線Bで示す状態では、従つてピス
トン7とサイドプレート8との間に所定のデツド
ボリユームが生じることになる。また第10図中
破線Cで示すのは、斜板10の傾斜角がさらに小
さくなり、デツドボリユームが大きくなつた状態
を示す。さらに第10図中二点鎖線Dは斜板10
の傾斜角が最小となり、それにつれピストン7の
往復ストローク量は最小となり、デツドボリユー
ムが最大となつた時の状態を示す。
0内圧力との関係、換言すれば作動室50内容積
と作動室50内圧力との関係を示す。第10図中
実線Aで示す状態はピストン7が最大ストローク
まで前進する状態、すなわち圧縮機の最大吐出容
量状態である。また第10図中一点鎖線Bで示す
のは、斜板10の傾斜角が多少減少し、それに応
じてピストン7の前進可能量が減少した状態を示
す。この一点鎖線Bで示す状態では、従つてピス
トン7とサイドプレート8との間に所定のデツド
ボリユームが生じることになる。また第10図中
破線Cで示すのは、斜板10の傾斜角がさらに小
さくなり、デツドボリユームが大きくなつた状態
を示す。さらに第10図中二点鎖線Dは斜板10
の傾斜角が最小となり、それにつれピストン7の
往復ストローク量は最小となり、デツドボリユー
ムが最大となつた時の状態を示す。
まずピストン7が最大位置まで変位する状態
(図中実線Aで示す)を説明する。ピストン7が
最も後退した位置(図中aで示す)からピストン
7が前進するにつれ作動室50の容量は減少し、
かつ作動室50内の圧力は増大する(図中a−b
−cで示す)。そして作動室50内の圧力が所定
圧Pdに達すると吐出弁24が開き、作動室50
内の圧力はそれ以上上昇しない(図中c−d−e
で示す)。ピストン7が最大ストロークまで変位
した後(図中e点で示す)、ピストン7が後退し
始めると吸入口25が開き、作動室50内の圧力
はただちに吸入圧Psまで減少し(図中fで示
す)、その後再びピストンは後端位置(図中aで
示す)まで戻る。すなわちピストンが最大変位す
る状態では、作動室50内dはa、c、e、f、
aのサイクルで圧力変動を行うことになる。
(図中実線Aで示す)を説明する。ピストン7が
最も後退した位置(図中aで示す)からピストン
7が前進するにつれ作動室50の容量は減少し、
かつ作動室50内の圧力は増大する(図中a−b
−cで示す)。そして作動室50内の圧力が所定
圧Pdに達すると吐出弁24が開き、作動室50
内の圧力はそれ以上上昇しない(図中c−d−e
で示す)。ピストン7が最大ストロークまで変位
した後(図中e点で示す)、ピストン7が後退し
始めると吸入口25が開き、作動室50内の圧力
はただちに吸入圧Psまで減少し(図中fで示
す)、その後再びピストンは後端位置(図中aで
示す)まで戻る。すなわちピストンが最大変位す
る状態では、作動室50内dはa、c、e、f、
aのサイクルで圧力変動を行うことになる。
斜板10の傾斜角が多少小さくなり、ピストン
7の先端にデツドボリユームが生じるようになる
と、第10図中一点鎖線Bで示すように、所定の
容量が作動室50内に保持されることになる。従
つてこの状態からピストン7が後退したとして
も、作動室50内に保持されていた冷媒が再膨張
し(図中一点鎖線d−gで示す)、その間作動室
50内には吸入圧Ps以上の圧力が保持されるこ
とになる。
7の先端にデツドボリユームが生じるようになる
と、第10図中一点鎖線Bで示すように、所定の
容量が作動室50内に保持されることになる。従
つてこの状態からピストン7が後退したとして
も、作動室50内に保持されていた冷媒が再膨張
し(図中一点鎖線d−gで示す)、その間作動室
50内には吸入圧Ps以上の圧力が保持されるこ
とになる。
斜板10の傾斜角がさらに小さくなり、ピスト
ン7のストローク量が減少し、作動室50内に大
きなデツドボリユームができるようになると、つ
いにはピストン7の前進時において吐出弁24が
開かないことになる。すなわち、ピストン7前進
時における作動室50内の圧力が吐出圧Pd以上
にならない。この状態は第10図中破線Cで示し
た状態であり、この場合は作動室50内の圧力と
容積は図中a−b−c−b−aの動作を繰り返す
ことになる。そして斜板10傾斜角がさらに小さ
くなり、ピストン7の移動ストロークがさらに小
さくなれば、ついには第10図中一点鎖線Dに示
すような状態となる。この場合には作動室50内
において吸入、吐出は行われず、作動50の容積
と圧力の関係はa−b−aの状態となる。
ン7のストローク量が減少し、作動室50内に大
きなデツドボリユームができるようになると、つ
いにはピストン7の前進時において吐出弁24が
開かないことになる。すなわち、ピストン7前進
時における作動室50内の圧力が吐出圧Pd以上
にならない。この状態は第10図中破線Cで示し
た状態であり、この場合は作動室50内の圧力と
容積は図中a−b−c−b−aの動作を繰り返す
ことになる。そして斜板10傾斜角がさらに小さ
くなり、ピストン7の移動ストロークがさらに小
さくなれば、ついには第10図中一点鎖線Dに示
すような状態となる。この場合には作動室50内
において吸入、吐出は行われず、作動50の容積
と圧力の関係はa−b−aの状態となる。
以上説明したように作動室50のデツドボリユ
ームが生じることにより、ピストンの往復移動サ
イクル中における作動室50内の圧力が変動する
ことになる。
ームが生じることにより、ピストンの往復移動サ
イクル中における作動室50内の圧力が変動する
ことになる。
第11図はこの作動室50内の圧力とピストン
7の往復動周期との関係を示すグラフである。図
中実線Aは第10図の実線Aの状態に対応する。
この状態ではピストン7の先端にデツドボリユー
ムが生じなく、ピストン7が後退を始めると作動
室50内の圧力はただちに吸入圧Psに低下する。
また第11図中一点鎖線Bは第10図の一点鎖線
Bに対応する状態であり、この状態においてはデ
ツドボリユームが作動室50内に生じ、このデツ
ドボリユームによる圧力の残りが作動室50に認
められる。すなわち、ピストン7が後退運動を行
なう時であつても、作動室50内の圧力は吸入圧
にただちに低下することはなく、吐出圧Pdから
吸入圧Psに向けて漸次減少することになる。さ
らに第11図中破線Cは第10図の破線Cに相当
する状態であるが、この状態までデツドボリユー
ムが大きくなると、作動室50内の圧力変動はほ
ぼ正弦波的となり、吸入圧Ps以下に作動室50
内圧力が減少することはなくなる。
7の往復動周期との関係を示すグラフである。図
中実線Aは第10図の実線Aの状態に対応する。
この状態ではピストン7の先端にデツドボリユー
ムが生じなく、ピストン7が後退を始めると作動
室50内の圧力はただちに吸入圧Psに低下する。
また第11図中一点鎖線Bは第10図の一点鎖線
Bに対応する状態であり、この状態においてはデ
ツドボリユームが作動室50内に生じ、このデツ
ドボリユームによる圧力の残りが作動室50に認
められる。すなわち、ピストン7が後退運動を行
なう時であつても、作動室50内の圧力は吸入圧
にただちに低下することはなく、吐出圧Pdから
吸入圧Psに向けて漸次減少することになる。さ
らに第11図中破線Cは第10図の破線Cに相当
する状態であるが、この状態までデツドボリユー
ムが大きくなると、作動室50内の圧力変動はほ
ぼ正弦波的となり、吸入圧Ps以下に作動室50
内圧力が減少することはなくなる。
また第11図中二点鎖線Dは第10図の二点鎖
線Dに相当する状態であるが、この状態では破線
Cで示す場合と同様圧力変動はほぼ正弦波的とな
り、圧縮吸入は行われない。さらにこの二点鎖線
Dで示す状態においては、作動室50内の圧力変
動が減少し、作動室50内における最大圧力が減
少してくることになる。
線Dに相当する状態であるが、この状態では破線
Cで示す場合と同様圧力変動はほぼ正弦波的とな
り、圧縮吸入は行われない。さらにこの二点鎖線
Dで示す状態においては、作動室50内の圧力変
動が減少し、作動室50内における最大圧力が減
少してくることになる。
第9図中PQで示す領域は、第10図において
サイクル内の圧力容積状態が実線Aから破線Cに
至る領域を示す。すなわち、この領域においては
第11図より明らかなように、圧力が作動室50
内に止まることによつて第1作動室50内の圧力
がピストン7を第1図中右方向に付勢する力が増
えることになる。
サイクル内の圧力容積状態が実線Aから破線Cに
至る領域を示す。すなわち、この領域においては
第11図より明らかなように、圧力が作動室50
内に止まることによつて第1作動室50内の圧力
がピストン7を第1図中右方向に付勢する力が増
えることになる。
ここで、この第1作動室50内の圧力がピスト
ン7を右方向に押圧する力は、ひいては斜板50
の傾斜角を大きくする方向の作動となる。すなわ
ち、この作動室50内に残つた圧力により斜板1
0の傾斜角が大きくなり、ピストン7の往復スト
ローク量が増大することになる。この間の挙動が
第9図中実線PQで示す領域であり、この領域に
おいてはデツドボリユームの増大につれ、作動室
50内に止まる圧力が高くなる。従つてこの領域
においては、デツドボリユームの増大に伴いスプ
ール30を第1図中左方向に押圧するのに要する
スラスト力が大きくなる。
ン7を右方向に押圧する力は、ひいては斜板50
の傾斜角を大きくする方向の作動となる。すなわ
ち、この作動室50内に残つた圧力により斜板1
0の傾斜角が大きくなり、ピストン7の往復スト
ローク量が増大することになる。この間の挙動が
第9図中実線PQで示す領域であり、この領域に
おいてはデツドボリユームの増大につれ、作動室
50内に止まる圧力が高くなる。従つてこの領域
においては、デツドボリユームの増大に伴いスプ
ール30を第1図中左方向に押圧するのに要する
スラスト力が大きくなる。
なお、上述した第9図乃至第11図の説明は吸
入圧力Ps、吐出圧力Pdをそれぞれ一定とした状
態において説明したが、圧縮機を冷凍サイクルの
冷媒圧縮用に用いた場合においては、冷凍サイク
ルの要求される運転状況に応じて吸入圧力Psお
よび吐出圧力Pdが種々変化することになる。例
えば冷凍サイクルの低負荷運転状態では吸入圧力
Psが2.5Kg/cm2absで吐出圧力Pdが16Kg/cm2abs程
度である。そして、冷凍サイクルの熱負荷が大き
な場合には、吸入圧力Psは4Kg/cm2abs程度に増
大し、また吐出圧力Pdも26Kg/cm2abs程度に増大
する。このように吸入Ps、吐出圧力Psが変化し、
それにつれて圧縮機の圧縮比εも変化することに
なる。第12図はこのように吐出圧力Pdが種々
変化した場合における圧縮機のスプール30を軸
方向に変位させるのに必要なスラスト荷重を示
す。そして、この第12図に示すようにスラスト
荷重は吐出圧が高くなるにつれ大きくなる。特に
第12図に示すように、ピストン7の先端にデツ
ドボリユームが発生し始めた初期におけるスプー
ル30のスラスト荷重の変動が大きなものとな
る。これは上述したように、デツドボリユームに
起因する圧力がピストン7および斜板10を介し
てスプール30を押し戻す方向に作用するためで
ある。すなわち、吐出圧が高い状態では、デツド
ボリユームに起因する作動室50内の圧力にそれ
につれて大きくなり、その結果としてスプール3
0を軸方向に変位するのに要するスラスト荷重も
大きくなることになる。そして第12図より明ら
かなように、デツドボリユームが所定値以上に大
きくなれば、もはや吐出圧の影響は作動室50内
には残らない。従つて、スプール30が所定値以
上変位した状態で、さらにスプール30を軸方向
に変位させるのに要するスラスト荷重は、吐出圧
の変動に係わらず常に一定圧に保持されることに
なる。従つて、第7図に示したようなスプール変
位量と圧縮機容量との関係も、第13図に示すよ
うに圧縮機の吸入圧Ps、吐出圧Pdの変位に応じ
て変化することになる。第13図中、実線は圧縮
比が5の定常圧縮状態を示し、破線は圧縮比が4
となる低負荷状態を示し、また一点鎖線は圧縮比
が6となる高負荷状態を示す。
入圧力Ps、吐出圧力Pdをそれぞれ一定とした状
態において説明したが、圧縮機を冷凍サイクルの
冷媒圧縮用に用いた場合においては、冷凍サイク
ルの要求される運転状況に応じて吸入圧力Psお
よび吐出圧力Pdが種々変化することになる。例
えば冷凍サイクルの低負荷運転状態では吸入圧力
Psが2.5Kg/cm2absで吐出圧力Pdが16Kg/cm2abs程
度である。そして、冷凍サイクルの熱負荷が大き
な場合には、吸入圧力Psは4Kg/cm2abs程度に増
大し、また吐出圧力Pdも26Kg/cm2abs程度に増大
する。このように吸入Ps、吐出圧力Psが変化し、
それにつれて圧縮機の圧縮比εも変化することに
なる。第12図はこのように吐出圧力Pdが種々
変化した場合における圧縮機のスプール30を軸
方向に変位させるのに必要なスラスト荷重を示
す。そして、この第12図に示すようにスラスト
荷重は吐出圧が高くなるにつれ大きくなる。特に
第12図に示すように、ピストン7の先端にデツ
ドボリユームが発生し始めた初期におけるスプー
ル30のスラスト荷重の変動が大きなものとな
る。これは上述したように、デツドボリユームに
起因する圧力がピストン7および斜板10を介し
てスプール30を押し戻す方向に作用するためで
ある。すなわち、吐出圧が高い状態では、デツド
ボリユームに起因する作動室50内の圧力にそれ
につれて大きくなり、その結果としてスプール3
0を軸方向に変位するのに要するスラスト荷重も
大きくなることになる。そして第12図より明ら
かなように、デツドボリユームが所定値以上に大
きくなれば、もはや吐出圧の影響は作動室50内
には残らない。従つて、スプール30が所定値以
上変位した状態で、さらにスプール30を軸方向
に変位させるのに要するスラスト荷重は、吐出圧
の変動に係わらず常に一定圧に保持されることに
なる。従つて、第7図に示したようなスプール変
位量と圧縮機容量との関係も、第13図に示すよ
うに圧縮機の吸入圧Ps、吐出圧Pdの変位に応じ
て変化することになる。第13図中、実線は圧縮
比が5の定常圧縮状態を示し、破線は圧縮比が4
となる低負荷状態を示し、また一点鎖線は圧縮比
が6となる高負荷状態を示す。
上述したように、スプール30を軸方向に変位
させるスラスト荷重は、スプール30のストロー
クがP2の状態(第9図)から最大位置まで変位
する際には、第1作動室50内の圧力の影響を受
けてスプール30の変位量が最大となるにつれ、
すなわちスプール30が第1図中左方向に変位す
るにつれ、その変位に要する荷重が小さくなるこ
とになる。従つて、スプール30のストロークと
スプール30を軸方向に変位させるのに要するス
ラスト力との関係は第9図に示すように非直線状
となる。このような状態では、制御圧室200内
の圧力を制御するのみでは圧縮機の容量を正確に
は制御できないことになる。圧縮機の吐出容量を
常に連続的に制御させるためには、第9図中破線
PSで示すような特性とする必要がある。そこで、
スプール30を低容量側へ戻す戻しばね900等
の補助荷重手段が用いられる。すなわち、この戻
しばね900により第9図中の逆勾配特性を改善
する。
させるスラスト荷重は、スプール30のストロー
クがP2の状態(第9図)から最大位置まで変位
する際には、第1作動室50内の圧力の影響を受
けてスプール30の変位量が最大となるにつれ、
すなわちスプール30が第1図中左方向に変位す
るにつれ、その変位に要する荷重が小さくなるこ
とになる。従つて、スプール30のストロークと
スプール30を軸方向に変位させるのに要するス
ラスト力との関係は第9図に示すように非直線状
となる。このような状態では、制御圧室200内
の圧力を制御するのみでは圧縮機の容量を正確に
は制御できないことになる。圧縮機の吐出容量を
常に連続的に制御させるためには、第9図中破線
PSで示すような特性とする必要がある。そこで、
スプール30を低容量側へ戻す戻しばね900等
の補助荷重手段が用いられる。すなわち、この戻
しばね900により第9図中の逆勾配特性を改善
する。
なお、戻しばね900の作用する領域はスプー
ル30のストロークが第9図中のスラスト力が極
大値となる位置P2からスプール30のストロー
クが最大となる領域とする。また戻しばね900
のばね定数はスラスト荷重の逆勾配を補償する程
度以上のものとする。
ル30のストロークが第9図中のスラスト力が極
大値となる位置P2からスプール30のストロー
クが最大となる領域とする。また戻しばね900
のばね定数はスラスト荷重の逆勾配を補償する程
度以上のものとする。
圧縮機として、例えば第14図に示すような圧
縮機において、斜板10の傾斜角が最大となる位
置におけるスプール30のストロークを0mm、斜
板の傾斜角が最小となるスプール30の最大スト
ロークを10mmとする。この最大ストロークの状態
においては、ピストン7の往復ストローク量は20
mmとなる。そしてこの圧縮機の最大容積を180c.c.
とした場合、吸入圧Psが3Kg/cm2abs、吐出圧が
12Kg/cm2absから18Kg/cm2abs程度とすれば、上
述した第12図の逆転領域はスプール30のスト
ロークが7mm以上となつた位置において生じるこ
とになる。そこで、第14図図示の実施例におい
ては、スプール30のストロークが7mm以上とな
つた時に、圧縮荷重が発生する戻しばね900を
設置する。この戻しばねはそのばね定数として、
たとえば33Kg/mmとする。
縮機において、斜板10の傾斜角が最大となる位
置におけるスプール30のストロークを0mm、斜
板の傾斜角が最小となるスプール30の最大スト
ロークを10mmとする。この最大ストロークの状態
においては、ピストン7の往復ストローク量は20
mmとなる。そしてこの圧縮機の最大容積を180c.c.
とした場合、吸入圧Psが3Kg/cm2abs、吐出圧が
12Kg/cm2absから18Kg/cm2abs程度とすれば、上
述した第12図の逆転領域はスプール30のスト
ロークが7mm以上となつた位置において生じるこ
とになる。そこで、第14図図示の実施例におい
ては、スプール30のストロークが7mm以上とな
つた時に、圧縮荷重が発生する戻しばね900を
設置する。この戻しばねはそのばね定数として、
たとえば33Kg/mmとする。
このように戻しばね900を設ければ、スプー
ル30のストロークが0mmから7mm程度までの間
は第9図中OPの領域であり、制御スプール30
の背圧の圧力を高めるにつれ、スプール30のス
トローク量が大きくなることになる。またスプー
ル30のストロークが7mm以上の領域では戻しば
ね900の作動により、戻しばね900の設定荷
重以上のスラスト荷重をスプール30背面に与え
なければスプール30は第14図中右方向には変
位しないことになる。すなわち、この戻しばね9
00により変位荷重の逆転性が解消される。な
お、第15図はスプール30が7mm以上変位して
戻しばね900が圧縮開始された状態を示す。
ル30のストロークが0mmから7mm程度までの間
は第9図中OPの領域であり、制御スプール30
の背圧の圧力を高めるにつれ、スプール30のス
トローク量が大きくなることになる。またスプー
ル30のストロークが7mm以上の領域では戻しば
ね900の作動により、戻しばね900の設定荷
重以上のスラスト荷重をスプール30背面に与え
なければスプール30は第14図中右方向には変
位しないことになる。すなわち、この戻しばね9
00により変位荷重の逆転性が解消される。な
お、第15図はスプール30が7mm以上変位して
戻しばね900が圧縮開始された状態を示す。
すなわち本例の圧縮機においては、作動室50
のデツドボリユームによつて発生するスプール3
0のストローク変位とスラスト荷重との逆転性
は、戻しばねの圧縮力を利用することによつて解
消される。
のデツドボリユームによつて発生するスプール3
0のストローク変位とスラスト荷重との逆転性
は、戻しばねの圧縮力を利用することによつて解
消される。
なお、上述の第14図及び第15図図示では戻
しばね900をコイルスプリングとしてシヤフト
1の端部とリアシヤフト40の端部に配置された
係止板901との間に配設されている。ここでシ
ヤフト1は、スラストベアリング15によつてそ
の軸方向の変位が規制されている。またリアシヤ
フト40はシヤフト1上に摺動自在に配置されて
おり、スラストベアリング116を介してスプー
ル30と軸方向に一体に変位するようになつてい
る。従つてスプール30が第14図中左方向に変
位すれば、そのスプール30の変位はスラストベ
アリング116を介して球面支持部107及びリ
アシヤフト40に伝達される。この変位を受け、
リアシヤフト40に固定された係止板901も変
位し、係止板のストロークが7mm以上となれば、
戻しばねの端部がシヤフト1に当接する。従つ
て、スプール30のストロークが7mm以上となつ
た時には戻しばね900の押圧荷重がスプール3
0に加えられることになる(第15図図示)。
しばね900をコイルスプリングとしてシヤフト
1の端部とリアシヤフト40の端部に配置された
係止板901との間に配設されている。ここでシ
ヤフト1は、スラストベアリング15によつてそ
の軸方向の変位が規制されている。またリアシヤ
フト40はシヤフト1上に摺動自在に配置されて
おり、スラストベアリング116を介してスプー
ル30と軸方向に一体に変位するようになつてい
る。従つてスプール30が第14図中左方向に変
位すれば、そのスプール30の変位はスラストベ
アリング116を介して球面支持部107及びリ
アシヤフト40に伝達される。この変位を受け、
リアシヤフト40に固定された係止板901も変
位し、係止板のストロークが7mm以上となれば、
戻しばねの端部がシヤフト1に当接する。従つ
て、スプール30のストロークが7mm以上となつ
た時には戻しばね900の押圧荷重がスプール3
0に加えられることになる(第15図図示)。
なお、第14図及び第15図図示実施例ではシ
ヤフト1が斜板10を貫通してリアハウジング6
側まで延びており、そのシヤフト1はリア側の軸
受14及びフロント側の軸受3によつて両側から
支持されている。従つて、この第14図及び第1
5図図示実施例においてはシヤフトが両持支持と
なり、円滑に回転支持されるようになつている。
さらに、この第14図及び第15図図示実施例に
おいては、ピン80はベアリング909を介して
スリツト105のピン通し孔106,108に支
持されている。従つてスプール30の変位を受け
て、斜板10がその傾斜角を変化させる際、ピン
80周りにおける摩擦力は極めて小さなものとな
つている。その結果、スプール30の変位が斜板
10の傾斜角変化に円滑に伝達され、圧縮機吐出
量の連続的変化がより良好に発揮される。
ヤフト1が斜板10を貫通してリアハウジング6
側まで延びており、そのシヤフト1はリア側の軸
受14及びフロント側の軸受3によつて両側から
支持されている。従つて、この第14図及び第1
5図図示実施例においてはシヤフトが両持支持と
なり、円滑に回転支持されるようになつている。
さらに、この第14図及び第15図図示実施例に
おいては、ピン80はベアリング909を介して
スリツト105のピン通し孔106,108に支
持されている。従つてスプール30の変位を受け
て、斜板10がその傾斜角を変化させる際、ピン
80周りにおける摩擦力は極めて小さなものとな
つている。その結果、スプール30の変位が斜板
10の傾斜角変化に円滑に伝達され、圧縮機吐出
量の連続的変化がより良好に発揮される。
なお上述の第14図および第15図図示実施例
では戻しスプリング90をシヤフト1の後端部に
配置したが、この戻しスプリング900はスプー
ル30が所定値以上左方向に変位した際に圧縮荷
重を発揮できるものであれば、どのような位置に
配置してもよい。
では戻しスプリング90をシヤフト1の後端部に
配置したが、この戻しスプリング900はスプー
ル30が所定値以上左方向に変位した際に圧縮荷
重を発揮できるものであれば、どのような位置に
配置してもよい。
第16図は補助荷重手段として配置される戻し
ばねの配置位置の他の例を示したものである。図
中910で示すように、戻しばねをスプール30
とリアエンドプレート11との間に配置してもよ
い。また図中911で示すように、戻しばねをス
プール30とリアハウジング6との間に介在させ
でもよい。さらには、図中912で示すように戻
しばねを支持部107とシヤフト1に形成された
平板部165との間に配置するようにしてもよ
い。
ばねの配置位置の他の例を示したものである。図
中910で示すように、戻しばねをスプール30
とリアエンドプレート11との間に配置してもよ
い。また図中911で示すように、戻しばねをス
プール30とリアハウジング6との間に介在させ
でもよい。さらには、図中912で示すように戻
しばねを支持部107とシヤフト1に形成された
平板部165との間に配置するようにしてもよ
い。
さらに上述の例では、スプールの逆勾配特性を
改善する補助荷重手段として戻しばねを設けた
が、戻しばね以外の他の手段を用いても良いこと
はもちろんであり、例えばばねに変えて他の圧力
等を利用するようにしてもよい。また補助荷重手
段としてばねを用いる際であつても、そのばねと
して非線形ばねを用いるようにしてもよい。
改善する補助荷重手段として戻しばねを設けた
が、戻しばね以外の他の手段を用いても良いこと
はもちろんであり、例えばばねに変えて他の圧力
等を利用するようにしてもよい。また補助荷重手
段としてばねを用いる際であつても、そのばねと
して非線形ばねを用いるようにしてもよい。
以上説明したように、本例に関わる斜板型圧縮
機では補助荷重手段を用いているため、スプール
30のストローク量が大きくなつた状態であつて
も、制御圧室内空間の圧力を連続的に制御するこ
とによつてスプール30のストローク量を良好に
制御することができる。
機では補助荷重手段を用いているため、スプール
30のストローク量が大きくなつた状態であつて
も、制御圧室内空間の圧力を連続的に制御するこ
とによつてスプール30のストローク量を良好に
制御することができる。
しかしながら、本発明者等の実験検討によれ
ば、スプール30のストロークが小さな領域にお
いては、制御圧室200の圧力を下げていつても
スプールが良好に変位しない状態があることが確
かめられた。
ば、スプール30のストロークが小さな領域にお
いては、制御圧室200の圧力を下げていつても
スプールが良好に変位しない状態があることが確
かめられた。
これば、第12図に示すようにスプール30の
ストローク比が0.3、すなわちスプール30のス
トローク量が10mmとした場合、変位量0mm〜3mm
までの領域においてはスプール30を第1図中左
方向に押圧するのに要するスラスト荷重が負とな
るからである。
ストローク比が0.3、すなわちスプール30のス
トローク量が10mmとした場合、変位量0mm〜3mm
までの領域においてはスプール30を第1図中左
方向に押圧するのに要するスラスト荷重が負とな
るからである。
このスプールの変位量が最小値近傍の状態は、
第11図中二点破線Dで示すように第1作動室5
0内に残つている圧力が減少している。一方、第
2作動室60側はデツドスペースが生じないた
め、ピストン7の往復移動に応じて吸入圧と吐出
圧との間で圧力が変動することになる。従つて、
このストロークが小さな状態であつても、第2作
動室60内の圧力は吐出圧Pdまで上昇する。
第11図中二点破線Dで示すように第1作動室5
0内に残つている圧力が減少している。一方、第
2作動室60側はデツドスペースが生じないた
め、ピストン7の往復移動に応じて吸入圧と吐出
圧との間で圧力が変動することになる。従つて、
このストロークが小さな状態であつても、第2作
動室60内の圧力は吐出圧Pdまで上昇する。
次に、このスプール30のストロークが小さい
状態におけるスラスト荷重についてさらに詳細に
説明する。第17図はこの状態においてスプール
30に加わる荷重状態を示したものである。図中
FPSiはピストン7の圧縮に伴う斜板10押され
力の総和を示す。また図中FPNはピン80に加
わる力を示す。またPsは吸入室74内の圧力を
示し、Pcは制御圧室200内の圧力を示す。さ
らにこの圧力PsおよびPcによつて発生するスラ
スト荷重をFPSおよびFPCで示す。さらに図中
FB、FS、FOはそれぞれ球面支持部107と斜
板10との間の摩擦力、シヤフト1とリアシヤフ
ト40との間の摩擦力及びスプール30とハウジ
ング内面135との間の摩擦力を示す。この第1
7図より明らかなように、ある容量で作動してい
る状態からスプール30をさらにその変位量が小
さくなる方向、換言すれば図中右方向に変位させ
るためには FPSi+FPS>FPN+FPC+FB+FS+FO が設立しなければならない。
状態におけるスラスト荷重についてさらに詳細に
説明する。第17図はこの状態においてスプール
30に加わる荷重状態を示したものである。図中
FPSiはピストン7の圧縮に伴う斜板10押され
力の総和を示す。また図中FPNはピン80に加
わる力を示す。またPsは吸入室74内の圧力を
示し、Pcは制御圧室200内の圧力を示す。さ
らにこの圧力PsおよびPcによつて発生するスラ
スト荷重をFPSおよびFPCで示す。さらに図中
FB、FS、FOはそれぞれ球面支持部107と斜
板10との間の摩擦力、シヤフト1とリアシヤフ
ト40との間の摩擦力及びスプール30とハウジ
ング内面135との間の摩擦力を示す。この第1
7図より明らかなように、ある容量で作動してい
る状態からスプール30をさらにその変位量が小
さくなる方向、換言すれば図中右方向に変位させ
るためには FPSi+FPS>FPN+FPC+FB+FS+FO が設立しなければならない。
ところが圧縮機の吐出容量が小さい状態では第
1作動室50側の圧力があまり増加せず、一方第
2作動室60側は吐出圧まで上昇可能であるた
め、FPSiが小さな値となつている。従つて上述
の不等式が成り立たず、容量を下げられないこと
になる。
1作動室50側の圧力があまり増加せず、一方第
2作動室60側は吐出圧まで上昇可能であるた
め、FPSiが小さな値となつている。従つて上述
の不等式が成り立たず、容量を下げられないこと
になる。
この不等式を成り立たせるためには、式の右辺
の第1項(FPN)の値を小さくするか、または
式の左辺の第1項(FPSi)の値を大きくするこ
とが考えられる。
の第1項(FPN)の値を小さくするか、または
式の左辺の第1項(FPSi)の値を大きくするこ
とが考えられる。
しかしながら、FPNは吸入室74と制御圧室
200との差圧によつて生じられるものであり、
この値を小さくすることは構造上困難である。す
なわち制御圧室200内の圧力Pcを吸入圧Ps以
下にすることは困難である。さらにFB、FS、
FOはそれぞれ摩擦力であり、各部の摩擦係数を
低下させることには限界がある。
200との差圧によつて生じられるものであり、
この値を小さくすることは構造上困難である。す
なわち制御圧室200内の圧力Pcを吸入圧Ps以
下にすることは困難である。さらにFB、FS、
FOはそれぞれ摩擦力であり、各部の摩擦係数を
低下させることには限界がある。
そこで、本発明者らはFPSiに着目し、この値
の増大化を図ることで、スプール30を確実に最
小位置まで変位させることができるようにした。
ここでFPSiの値を増大するためには、第1作動
室50内の圧力を増大させる方法、及び第2作動
室60内の圧力を減少させる方法がある。
の増大化を図ることで、スプール30を確実に最
小位置まで変位させることができるようにした。
ここでFPSiの値を増大するためには、第1作動
室50内の圧力を増大させる方法、及び第2作動
室60内の圧力を減少させる方法がある。
そのため、本発明者等はまずこのスプールを最
小位置にするための補助変位手段として第1作動
室50と外部とを連通する昇圧通路手段を形成し
た。第18図はこの昇圧通路手段として昇圧孔9
50を吐出弁22に形成した例を示す。この例に
おいては昇圧孔950は直径0.2mm程度の微小口
とし、吐出圧の冷媒が微小流量Q0だけ第1作動
室50側に還流されるようにしたものである。こ
の吐出圧化の冷媒の還流により、第1作動室50
内の圧力が高められる。
小位置にするための補助変位手段として第1作動
室50と外部とを連通する昇圧通路手段を形成し
た。第18図はこの昇圧通路手段として昇圧孔9
50を吐出弁22に形成した例を示す。この例に
おいては昇圧孔950は直径0.2mm程度の微小口
とし、吐出圧の冷媒が微小流量Q0だけ第1作動
室50側に還流されるようにしたものである。こ
の吐出圧化の冷媒の還流により、第1作動室50
内の圧力が高められる。
第19図は昇圧孔950の開口面積に対する第
1作動室50内圧力の平均値を示す。この第1
9図に示すように、昇圧孔950の開口面積を大
きくすれば、第1作動室50内の圧力も増加する
ことになる。従つて、上述の不等式を成立させる
のに必要なFPTiを得るために必要な平均圧力
を確保するためには開口面積をA0以上にとれば
よい。
1作動室50内圧力の平均値を示す。この第1
9図に示すように、昇圧孔950の開口面積を大
きくすれば、第1作動室50内の圧力も増加する
ことになる。従つて、上述の不等式を成立させる
のに必要なFPTiを得るために必要な平均圧力
を確保するためには開口面積をA0以上にとれば
よい。
このように開口面積A0以上の昇圧孔を設けた
場合のスプール30前後差圧ΔPに対する圧縮機
容量Cの測定結果を第20図中実線Hで示す。な
お、スプール30前後差圧ΔP等は吸入圧室73,
74内の吸入圧Psと制御圧室200内の制御圧
Pcとの差圧を示す。この第20図に示すように、
昇圧孔950を設けた場合には、スプール30の
前後差圧を減少させることにより、確実にスプー
ルを最小位置まで変位させ圧縮機の吐出容量を最
小にすることができることが確認できた。なお、
第20図中破線Iで示したのは昇圧孔950を設
けない圧縮機におけるスプール30前後差圧と圧
縮機容量Cとの関係である。
場合のスプール30前後差圧ΔPに対する圧縮機
容量Cの測定結果を第20図中実線Hで示す。な
お、スプール30前後差圧ΔP等は吸入圧室73,
74内の吸入圧Psと制御圧室200内の制御圧
Pcとの差圧を示す。この第20図に示すように、
昇圧孔950を設けた場合には、スプール30の
前後差圧を減少させることにより、確実にスプー
ルを最小位置まで変位させ圧縮機の吐出容量を最
小にすることができることが確認できた。なお、
第20図中破線Iで示したのは昇圧孔950を設
けない圧縮機におけるスプール30前後差圧と圧
縮機容量Cとの関係である。
なお補助変位手段としては上述した昇圧孔95
0のほかに他の昇圧通路手段を用いてもよい。第
21図および第22図に示すようにエンドプレー
ト82、吐出弁22をバイパスする昇圧溝951
を設けてもよい。このように昇圧溝951とした
場合には、昇圧孔950に比べ、異物が詰まりに
くいという利点がある。
0のほかに他の昇圧通路手段を用いてもよい。第
21図および第22図に示すようにエンドプレー
ト82、吐出弁22をバイパスする昇圧溝951
を設けてもよい。このように昇圧溝951とした
場合には、昇圧孔950に比べ、異物が詰まりに
くいという利点がある。
第23図は補助変位手段として連通通路952
を形成した実施例である。この連通通路952は
その一端953が吐出室90に開口しており、他
端954は最小容量状態におけるピストン7の上
死点(図中破線で示す位置)近傍で第1作動室5
0に開口している。このような連通通路952を
設けることによつても、第1作動室50の圧力増
加が必要とされる状態において、吐出室90から
の高圧を導入することが可能である。しかもこの
連通通路952とすれば、通常の圧縮作動時には
ピストン7の側面によつてその開口端954が被
われるため、比較的大きな通路径とすることがで
きる。
を形成した実施例である。この連通通路952は
その一端953が吐出室90に開口しており、他
端954は最小容量状態におけるピストン7の上
死点(図中破線で示す位置)近傍で第1作動室5
0に開口している。このような連通通路952を
設けることによつても、第1作動室50の圧力増
加が必要とされる状態において、吐出室90から
の高圧を導入することが可能である。しかもこの
連通通路952とすれば、通常の圧縮作動時には
ピストン7の側面によつてその開口端954が被
われるため、比較的大きな通路径とすることがで
きる。
上述の実施例では補助変位手段として、主に吐
出室90の高圧を第1作動室50に導入する昇圧
手段を設けたが、他の方法によつても良い。第2
4図は補助変位手段として他の例を示す。この第
24図図示ではピストン7のうち第1作動室60
側の位置にもデツドスペースを設けるようにした
ものである。すなわち、第38図、第39図に示
すように斜板10の見掛け上のヒンジ点1001
をシユー18,19の中心点位置よりシヤフト1
側に変位させ、斜板10の傾斜角が小さくなつた
状態では、シユー18,19の中心位置が第24
図中微小量左方向に変位するようにしたものであ
る。
出室90の高圧を第1作動室50に導入する昇圧
手段を設けたが、他の方法によつても良い。第2
4図は補助変位手段として他の例を示す。この第
24図図示ではピストン7のうち第1作動室60
側の位置にもデツドスペースを設けるようにした
ものである。すなわち、第38図、第39図に示
すように斜板10の見掛け上のヒンジ点1001
をシユー18,19の中心点位置よりシヤフト1
側に変位させ、斜板10の傾斜角が小さくなつた
状態では、シユー18,19の中心位置が第24
図中微小量左方向に変位するようにしたものであ
る。
このように微小のデツドボリユームができれば
第2作動室60内における平均圧力が増大するこ
とは、上述の第11図で示した通りである。
第2作動室60内における平均圧力が増大するこ
とは、上述の第11図で示した通りである。
従つて、この第24図図示例のようにスプール
30ストロークが小さい位置において第2作動室
60側にデツドボリユームが生じるようにすれ
ば、このデツドボリユームに起因する圧力変化が
ピストン7を介して斜板10をその傾斜角が小さ
くなる方向に押圧することになる。第25図はこ
の状態を示したものである。第25図中実線Jは
見掛け上のヒンジ点1001とシユー18,19
中心までの距離Δが0mmの状態を示す。すなわち
この実線Jは、第2作動室60側にはデツドスペ
ースが生じない状態を示す。また破線K、一点鎖
線Lおよび二点鎖線Mはそれぞれ距離Δが2.5mm、
5mm、7.5mmとしたものである。この破線K、一
点鎖線L及び二点鎖線Mより明らかなように、デ
ツドスペースが大きくなるにつれ、荷重Fは大き
くなることが認められる。このように荷重Fが大
きくなれば、ピストン7の圧縮に伴う斜板10、
押さえ力の総和FPSiが大きくなり、その結果、
上述の不等式が成立し、圧縮機は確実に最小容量
にまで減少することができるようにする。
30ストロークが小さい位置において第2作動室
60側にデツドボリユームが生じるようにすれ
ば、このデツドボリユームに起因する圧力変化が
ピストン7を介して斜板10をその傾斜角が小さ
くなる方向に押圧することになる。第25図はこ
の状態を示したものである。第25図中実線Jは
見掛け上のヒンジ点1001とシユー18,19
中心までの距離Δが0mmの状態を示す。すなわち
この実線Jは、第2作動室60側にはデツドスペ
ースが生じない状態を示す。また破線K、一点鎖
線Lおよび二点鎖線Mはそれぞれ距離Δが2.5mm、
5mm、7.5mmとしたものである。この破線K、一
点鎖線L及び二点鎖線Mより明らかなように、デ
ツドスペースが大きくなるにつれ、荷重Fは大き
くなることが認められる。このように荷重Fが大
きくなれば、ピストン7の圧縮に伴う斜板10、
押さえ力の総和FPSiが大きくなり、その結果、
上述の不等式が成立し、圧縮機は確実に最小容量
にまで減少することができるようにする。
なお、第26図及び第27図は第24図図示実
施例に関わる補助変位手段を設けた圧縮機におい
て、圧縮機の容量変化状態を示す。第26図は圧
縮機の吐出容量が最小の状態であり、この図より
明らかなように、この状態では斜板10の傾斜角
θが最小となり、かつピストン7のストロークS
も最小となる。従つてこの第26図図示状態で
は、第1作動室50内の圧力は吐出圧以上に増大
することはなく、吐出弁は常に閉じている。一
方、第27図は圧縮機の吐出容量が最大の状態を
示す。
施例に関わる補助変位手段を設けた圧縮機におい
て、圧縮機の容量変化状態を示す。第26図は圧
縮機の吐出容量が最小の状態であり、この図より
明らかなように、この状態では斜板10の傾斜角
θが最小となり、かつピストン7のストロークS
も最小となる。従つてこの第26図図示状態で
は、第1作動室50内の圧力は吐出圧以上に増大
することはなく、吐出弁は常に閉じている。一
方、第27図は圧縮機の吐出容量が最大の状態を
示す。
以上説明した実施例では、見掛け上のヒンジ点
1001を変化させることにより、第2作動室6
0にデツドスペースを形成し、これにより最小容
量を得るようにしたが、見掛け上のヒンジ点10
01を変化させ、機構的に斜板10の傾斜角が小
さくなるようにしてもよい。
1001を変化させることにより、第2作動室6
0にデツドスペースを形成し、これにより最小容
量を得るようにしたが、見掛け上のヒンジ点10
01を変化させ、機構的に斜板10の傾斜角が小
さくなるようにしてもよい。
以下、この点につき説明する。第38図に示す
ように、ピストン7のリア側上死点における中心
位置を見掛け上のヒンジ点1001として斜板1
0傾斜角を変更した場合、第2作動室60に生ず
る高圧は斜板10の傾斜角を小さくする方向のモ
ーメントにほとんど関与していないことになる。
ように、ピストン7のリア側上死点における中心
位置を見掛け上のヒンジ点1001として斜板1
0傾斜角を変更した場合、第2作動室60に生ず
る高圧は斜板10の傾斜角を小さくする方向のモ
ーメントにほとんど関与していないことになる。
そこで、第39図に示すように、見掛け上のヒ
ンジ点1001をシヤフト1の方向にずらせば、
斜板10の傾斜角を小さくする方向のモーメント
Mrが発生し、このモーメントにより最小容量に
する方向の力FPSiが増加する。この場合の荷重
関係の詳細説明を第40図に基づいて行う。
ンジ点1001をシヤフト1の方向にずらせば、
斜板10の傾斜角を小さくする方向のモーメント
Mrが発生し、このモーメントにより最小容量に
する方向の力FPSiが増加する。この場合の荷重
関係の詳細説明を第40図に基づいて行う。
ここで、Nをピストン7の個数、FPSをピスト
ン圧縮に伴う荷重と慣性力との軸方向合力、
ARM(θ、i)を球面支持部405からピスト
ン中心までの腕長さ、POPNを球面支持部405
中心からピン80までの腕長さ、ψを長溝166
の傾斜角度、FPMをピン80に発生する反力、
FSHをピン80反力(FPN)の軸方向成分、β
(θ)を球面支持部中心とピン80を結ぶ線がシ
ヤフト1中心軸となす角度MDを斜板10の遠心
力によるモーメント、及びFPCをスプール30
の押付荷重とすると、球面支持部中心周りのモー
メントMrはo 〓 〓i=1 {FPS/cosθARN(θ・i)}+FPN/cos{ψ−β(
θ)}POPN+Mr=0 で表される。
ン圧縮に伴う荷重と慣性力との軸方向合力、
ARM(θ、i)を球面支持部405からピスト
ン中心までの腕長さ、POPNを球面支持部405
中心からピン80までの腕長さ、ψを長溝166
の傾斜角度、FPMをピン80に発生する反力、
FSHをピン80反力(FPN)の軸方向成分、β
(θ)を球面支持部中心とピン80を結ぶ線がシ
ヤフト1中心軸となす角度MDを斜板10の遠心
力によるモーメント、及びFPCをスプール30
の押付荷重とすると、球面支持部中心周りのモー
メントMrはo 〓 〓i=1 {FPS/cosθARN(θ・i)}+FPN/cos{ψ−β(
θ)}POPN+Mr=0 で表される。
また、軸方向荷重のつり合いは、o
〓i=1
FPS+FSH+FPC=0
ここで、FSHは
FSH=FPN/cos{ψ−β(θ)}sinψ
である。
すなわち、ピストン7の圧縮に伴う荷重が等し
ければ、ピン80に発生する反力FPNが等しく、
従つてピン80反力の軸方向成分FSHは、長溝
80の傾斜角が大きいほど大きな値となる。その
ため、スプール荷重FPCも大きくなる。
ければ、ピン80に発生する反力FPNが等しく、
従つてピン80反力の軸方向成分FSHは、長溝
80の傾斜角が大きいほど大きな値となる。その
ため、スプール荷重FPCも大きくなる。
第41図は、最小容量時に長溝80の角ψを変
えた場合の長溝80及びピン81とを各部荷重を
模式的に示したものである。ここで、ψ1、ψ2(ψ2
の方がψ1より大きい)に対応するピン80反力
の軸方向成分FSHをそれぞれFSH1、FSH2の方
がFSH1より大きくなる。従つて、長溝80の角
度ψを大きくすることが最小容量確保のために有
効な手段であるといえる。
えた場合の長溝80及びピン81とを各部荷重を
模式的に示したものである。ここで、ψ1、ψ2(ψ2
の方がψ1より大きい)に対応するピン80反力
の軸方向成分FSHをそれぞれFSH1、FSH2の方
がFSH1より大きくなる。従つて、長溝80の角
度ψを大きくすることが最小容量確保のために有
効な手段であるといえる。
ところが、この効果は最小容量時のみならず、
最大容量時においても表れてしまう。すなわち、
第42図に示すように、最大容量時であつても、
長溝80の角度ψが大きいほど、FSH2′が
FSH1′より大きくなるという効果が生じてしま
う。このことは、長溝80をほぼ直接状として見
掛け上のヒンジ点1001のオフセツト量を一定
にすると、第43図中実線Kで示すような特性と
なることを示す。すなわち、第43図より明らか
なように、見掛け上のヒンジ点1001がピスト
ン7の中心位置にある状態(破線Lで示す)の特
性がそのまま全体にかさ上げされるのみとなる。
換言すれば、ピストンストロークを最大とする状
態において必要とされるスプール荷重が大きくな
つてしまう。ここで、制御室200に供給される
圧力Pcは、最大でも吐出圧Pdと同一であるため、
スプール30の径を大きくすると、他の対処が必
要となる。
最大容量時においても表れてしまう。すなわち、
第42図に示すように、最大容量時であつても、
長溝80の角度ψが大きいほど、FSH2′が
FSH1′より大きくなるという効果が生じてしま
う。このことは、長溝80をほぼ直接状として見
掛け上のヒンジ点1001のオフセツト量を一定
にすると、第43図中実線Kで示すような特性と
なることを示す。すなわち、第43図より明らか
なように、見掛け上のヒンジ点1001がピスト
ン7の中心位置にある状態(破線Lで示す)の特
性がそのまま全体にかさ上げされるのみとなる。
換言すれば、ピストンストロークを最大とする状
態において必要とされるスプール荷重が大きくな
つてしまう。ここで、制御室200に供給される
圧力Pcは、最大でも吐出圧Pdと同一であるため、
スプール30の径を大きくすると、他の対処が必
要となる。
そこで、本例ではこの問題を解消するため、圧
縮機の容量が比較的小さい領域、換言すればスプ
ール30のストロークが比較的小さい状態では、
見掛け上のヒンジ点30のオフセツト量を大きく
し、逆に圧縮機吐出容量が大きい場合にはオフセ
ツトを小さくする。この実現のために、長溝16
6の形状を第44図に示すような円弧状とする。
すなわち最大容量時には長溝166の接線とシヤ
フトの軸線との傾き角をψ1とし、最小容量時に
は傾き角ψ2となるように長溝166の形状を定
める。
縮機の容量が比較的小さい領域、換言すればスプ
ール30のストロークが比較的小さい状態では、
見掛け上のヒンジ点30のオフセツト量を大きく
し、逆に圧縮機吐出容量が大きい場合にはオフセ
ツトを小さくする。この実現のために、長溝16
6の形状を第44図に示すような円弧状とする。
すなわち最大容量時には長溝166の接線とシヤ
フトの軸線との傾き角をψ1とし、最小容量時に
は傾き角ψ2となるように長溝166の形状を定
める。
このように、長溝166の形状を円弧状とした
場合の効果を第45図に示す。第45図中実線M
は長溝166を上述した円弧状としたものを示
す。また一点鎖線Kは長溝166を直線状とし、
かつ見掛け上のヒンジ点1001を5mmのオフセ
ツトとしたものを示す。さらに破線Lは長溝16
6を直線溝とし、かつオフセツトがない状態を示
す。この第45図より明らかなように、長溝16
6を円弧溝としたものでは、最大スプール荷重を
変化させることなくスプール荷重が40Kg程度で最
小容量の確保が可能であることが確認できた。さ
らにまた第46図に示すように、長溝166の形
状を上述した円弧状とすることにより、圧縮機の
最小容量が確実に達成することができた。なお、
第46図中実線Mは長溝を円弧状としたものを示
し、破線Lは長溝166を直線状とし、かつ見掛
け上のヒンジ点1001をピストン7の中心上に
配置したものを示す。
場合の効果を第45図に示す。第45図中実線M
は長溝166を上述した円弧状としたものを示
す。また一点鎖線Kは長溝166を直線状とし、
かつ見掛け上のヒンジ点1001を5mmのオフセ
ツトとしたものを示す。さらに破線Lは長溝16
6を直線溝とし、かつオフセツトがない状態を示
す。この第45図より明らかなように、長溝16
6を円弧溝としたものでは、最大スプール荷重を
変化させることなくスプール荷重が40Kg程度で最
小容量の確保が可能であることが確認できた。さ
らにまた第46図に示すように、長溝166の形
状を上述した円弧状とすることにより、圧縮機の
最小容量が確実に達成することができた。なお、
第46図中実線Mは長溝を円弧状としたものを示
し、破線Lは長溝166を直線状とし、かつ見掛
け上のヒンジ点1001をピストン7の中心上に
配置したものを示す。
なお、以上説明した実施例では、補助変位手段
として機構的に斜板10を押圧する荷重を変化さ
せたが、さらに第2作動室60側の圧力を下げる
ことによつても、圧縮機の吐出容量を最小とする
状態が得られる。ここで、第2作動室60側の圧
力を下げる方法として、吸入圧力を下げる手段と
吐出圧力を下げる手段と考えられるが、第2作動
室60側の吸入圧力を下げる方法が実用的であ
り、吸入冷媒通路を絞ることが提案される。
として機構的に斜板10を押圧する荷重を変化さ
せたが、さらに第2作動室60側の圧力を下げる
ことによつても、圧縮機の吐出容量を最小とする
状態が得られる。ここで、第2作動室60側の圧
力を下げる方法として、吸入圧力を下げる手段と
吐出圧力を下げる手段と考えられるが、第2作動
室60側の吸入圧力を下げる方法が実用的であ
り、吸入冷媒通路を絞ることが提案される。
第47図に第2作動室60側の吸入圧力を1
Kg・cm2下げた場合のスプール押付荷重に及ぼす影
響を示す。第47図中、実線Nは第2作動室60
側の吸入絞りを行つた状態を示し、破線Oは第2
作動室に吸入絞りを行わない状態を示す。また、
実線P及び破線Qは第1作動室側から受ける荷重
を示す。そして、実線R及び破線Sは、スプール
30に加わるトータルの押付荷重を示す。そして
実線Rは第2作動室60側の吸入絞りを行つた状
態を示し、破線Sは第2作動室60側で吸入絞り
を行わない状態を示す。この第47図より明らか
なように、吸入絞りを用いることにより、第2作
動室60側から受ける荷重が低減され、一方第1
作動室側から受ける荷重は変わらないため、結果
としてトータル荷重が増大し、最小容量の確保が
可能となる。
Kg・cm2下げた場合のスプール押付荷重に及ぼす影
響を示す。第47図中、実線Nは第2作動室60
側の吸入絞りを行つた状態を示し、破線Oは第2
作動室に吸入絞りを行わない状態を示す。また、
実線P及び破線Qは第1作動室側から受ける荷重
を示す。そして、実線R及び破線Sは、スプール
30に加わるトータルの押付荷重を示す。そして
実線Rは第2作動室60側の吸入絞りを行つた状
態を示し、破線Sは第2作動室60側で吸入絞り
を行わない状態を示す。この第47図より明らか
なように、吸入絞りを用いることにより、第2作
動室60側から受ける荷重が低減され、一方第1
作動室側から受ける荷重は変わらないため、結果
としてトータル荷重が増大し、最小容量の確保が
可能となる。
第48図は最小容量時に絞り開口面積を変えた
場合の圧縮機回転数に対する吸入圧Psの低減効
果を実測した例を示す。この第48図より明らか
なように、圧縮機の容量が小さく、従つて流量が
少ない状態であつても、絞り開口面積の選択によ
り、十分な効果が得られることが確認できる。
場合の圧縮機回転数に対する吸入圧Psの低減効
果を実測した例を示す。この第48図より明らか
なように、圧縮機の容量が小さく、従つて流量が
少ない状態であつても、絞り開口面積の選択によ
り、十分な効果が得られることが確認できる。
第49図は吸入圧室70とリア側吸入室74と
の間に絞り2000を配置した場合の構成を示
す。ここで、冷媒は、図中矢印で示す経路をたど
り、吸入通路73を経て吸入室74より第2作動
室60に吸入される。そしてこの際、絞り200
0により吸入室74内圧力は絞り2000がない
状態の吸入圧Ps以下となり、上述の効果が得ら
れることになる。
の間に絞り2000を配置した場合の構成を示
す。ここで、冷媒は、図中矢印で示す経路をたど
り、吸入通路73を経て吸入室74より第2作動
室60に吸入される。そしてこの際、絞り200
0により吸入室74内圧力は絞り2000がない
状態の吸入圧Ps以下となり、上述の効果が得ら
れることになる。
ところが、このような固定絞りであると、圧縮
機の容量が大きい時にも吸入冷媒が絞られるた
め、圧縮機の性能が低下するのみでなく、スプー
ル押付荷重が高くなり、最大容量時を確保するた
めにはスプール径を大きくしなければならないと
いう問題がある。
機の容量が大きい時にも吸入冷媒が絞られるた
め、圧縮機の性能が低下するのみでなく、スプー
ル押付荷重が高くなり、最大容量時を確保するた
めにはスプール径を大きくしなければならないと
いう問題がある。
そこで、第50図中実線Vで示すように、圧縮
機の吐出容量が大きい時には吸入通路を絞らず、
吐出容量の小さい時のみ吸入通路を大きく絞る可
変絞りとすることにより上述の問題を回避する。
なお第50図中一点鎖線Tには、第2作動室60
側の吸入通路に固定絞り2000を配置した状態
を示し、破線Uは絞りを有さない状態を示す。
機の吐出容量が大きい時には吸入通路を絞らず、
吐出容量の小さい時のみ吸入通路を大きく絞る可
変絞りとすることにより上述の問題を回避する。
なお第50図中一点鎖線Tには、第2作動室60
側の吸入通路に固定絞り2000を配置した状態
を示し、破線Uは絞りを有さない状態を示す。
第51図及び第52図は、吸入通路73途中に
可変絞りを配置した場合の可変実施例を示す。第
51図は、最大容量の状態を示すもので、スプー
ル30は図中左方向に最大変位した状態である。
ここで、本例ではスプール30に吸入通路200
1が形成されており、かつこの吸入通路2001
はテーパー状に形成されているため、この第51
図図示状態においては、このスプール30に形成
された吸入通路とハウジングとの間には十分大き
な開口面積が存在し、吸入通路73及び2001
を流れる冷媒の流れが絞られることはない。
可変絞りを配置した場合の可変実施例を示す。第
51図は、最大容量の状態を示すもので、スプー
ル30は図中左方向に最大変位した状態である。
ここで、本例ではスプール30に吸入通路200
1が形成されており、かつこの吸入通路2001
はテーパー状に形成されているため、この第51
図図示状態においては、このスプール30に形成
された吸入通路とハウジングとの間には十分大き
な開口面積が存在し、吸入通路73及び2001
を流れる冷媒の流れが絞られることはない。
これに対し第52図は、圧縮機容量が小さくな
つた状態を示す。この第52図より明らかなよう
に、スプールに形成された吸入通路2001は、
ハウジングとの間でその開口面積が小さくなる。
従つて、吸入通路73及び2001を通過する冷
媒は、スプール30の吸入通路2001通過時に
大きく絞られ、吸入絞りが行われることとなる。
つた状態を示す。この第52図より明らかなよう
に、スプールに形成された吸入通路2001は、
ハウジングとの間でその開口面積が小さくなる。
従つて、吸入通路73及び2001を通過する冷
媒は、スプール30の吸入通路2001通過時に
大きく絞られ、吸入絞りが行われることとなる。
第53図は、第51図及び第52図図示実施例
に基づく吸入絞りを行つた場合の特性を示すグラ
フである。ここで、図中破線Wは吸入絞りを有さ
ない状態を示し、実線Zは本例による吸入絞りを
行つた例を示す。この第53図より明らかなよう
に、絞りを有さない例であつては、制御圧室20
0内の圧力Pcを吸入室74内圧力Ps以下としな
ければ最小容量とすることができないのに対し、
本例の圧縮機では、制御圧室200内圧力Pcが
吸入室74内圧力Psより大きな状態で、最小容
量を達成することが確認された。
に基づく吸入絞りを行つた場合の特性を示すグラ
フである。ここで、図中破線Wは吸入絞りを有さ
ない状態を示し、実線Zは本例による吸入絞りを
行つた例を示す。この第53図より明らかなよう
に、絞りを有さない例であつては、制御圧室20
0内の圧力Pcを吸入室74内圧力Ps以下としな
ければ最小容量とすることができないのに対し、
本例の圧縮機では、制御圧室200内圧力Pcが
吸入室74内圧力Psより大きな状態で、最小容
量を達成することが確認された。
なお、可変絞りとしては、上述の第51図及び
第52図図示実施例の他にも、種々の態様があ
る。第54図は、吸入通路73をハウジングの円
筒状部65内面に形成し、スプール30の外面に
は吸入通路2002を形成したものである。そし
て、吸入通路2002の端部と吸入通路73の端
部とは、スプール30が最小容量位置に変位した
際、通路を絞るような位置に形成されている。
第52図図示実施例の他にも、種々の態様があ
る。第54図は、吸入通路73をハウジングの円
筒状部65内面に形成し、スプール30の外面に
は吸入通路2002を形成したものである。そし
て、吸入通路2002の端部と吸入通路73の端
部とは、スプール30が最小容量位置に変位した
際、通路を絞るような位置に形成されている。
以上説明した実施例では、ピストン7の圧縮に
伴う斜板10、押さえ力FPSi(第17図図示)に
着目していたが、補助変位手段として、スプール
30に加わるスラスト荷重FPS及びFPC(第17
図図示)を活用するようにしてもよい。
伴う斜板10、押さえ力FPSi(第17図図示)に
着目していたが、補助変位手段として、スプール
30に加わるスラスト荷重FPS及びFPC(第17
図図示)を活用するようにしてもよい。
そのためには、制御室200内圧力Pcに供給
される信号圧力として、吐出圧力Pd以上の圧力
を導入し、又は制御室圧力Pcに吸入圧力Pc以下
の圧力が導入されるようにすればよい。そこで、
これらの圧力を作り出す手段であるが、本発明者
等は第55図に示すような作動室60内の圧力変
動に着目した。なお、第55図図示の状態は、実
際の作動室内における圧力変動を示したものであ
る。すなわち第11図図示の状態が、作動室内に
おける圧力と容積との関係を理想化した状態を示
すのに対し、この第55図図示状態では、現実に
作動室内で生ずる圧力変動を示したものである。
される信号圧力として、吐出圧力Pd以上の圧力
を導入し、又は制御室圧力Pcに吸入圧力Pc以下
の圧力が導入されるようにすればよい。そこで、
これらの圧力を作り出す手段であるが、本発明者
等は第55図に示すような作動室60内の圧力変
動に着目した。なお、第55図図示の状態は、実
際の作動室内における圧力変動を示したものであ
る。すなわち第11図図示の状態が、作動室内に
おける圧力と容積との関係を理想化した状態を示
すのに対し、この第55図図示状態では、現実に
作動室内で生ずる圧力変動を示したものである。
すなわち、現実の作動室内では、吐出弁22及
び吸入弁9の慣性等の影響により、圧縮時には
ΔPdなるオーバーシユートが生じ、一方吸入時に
はΔPsなるアンダーシユートが存在する。従つ
て、これらの圧力ΔPd及びΔPsを取り出して、こ
れを制御室圧力Pcとして用いれば、制御圧力の
範囲を拡張することができる。
び吸入弁9の慣性等の影響により、圧縮時には
ΔPdなるオーバーシユートが生じ、一方吸入時に
はΔPsなるアンダーシユートが存在する。従つ
て、これらの圧力ΔPd及びΔPsを取り出して、こ
れを制御室圧力Pcとして用いれば、制御圧力の
範囲を拡張することができる。
第56図及び第57図は、この補助変位手段と
してオーバーシユートΔPd、ΔPsを用いる実施例
を示す。すなわち、第56図、第57図に示すよ
うに、リアハウジング13中に吐出室93及び吸
入室74とは独立して、閉じた空間よりなる高圧
室3000及び及び低圧室3001を形成する。
そして、この高圧室及び低圧室と、第2作動室6
0とを、高圧取出弁3002及び低圧取出弁30
03を介して、それぞれ連通するようにする。こ
こで、高圧取出弁3002及び低圧取出弁300
3を、それぞれ吐出弁22及び吸入弁9より剛性
の弱い材料にて成形すれば、吸入行程において
は、第2作動室60内圧力Pが、吸入圧Ps付近
まで低下した場合、まず低圧取出弁3003のみ
が開弁する。そして、剛性の相違に基づきその後
に吸入弁9が開弁することとなる。従つて、低圧
取出弁3003のみが開き、吸入弁9がまだ開か
ない状態にあつては、低圧室3001内の圧力
は、吸入圧PsよりさらにアンダーシユートΔPs分
だけ低い圧力となる。そして、その後吸入弁9が
開弁すると、第2作動室60内圧力Pが吸入圧
Psまで復帰するため、この第2作動室60内の
圧力上昇に伴い、低圧取出弁3003は閉弁す
る。従つて、低圧室3001は常に吸入圧Psよ
りアンダーシユートΔPs分低い圧力に保持される
ことになる。
してオーバーシユートΔPd、ΔPsを用いる実施例
を示す。すなわち、第56図、第57図に示すよ
うに、リアハウジング13中に吐出室93及び吸
入室74とは独立して、閉じた空間よりなる高圧
室3000及び及び低圧室3001を形成する。
そして、この高圧室及び低圧室と、第2作動室6
0とを、高圧取出弁3002及び低圧取出弁30
03を介して、それぞれ連通するようにする。こ
こで、高圧取出弁3002及び低圧取出弁300
3を、それぞれ吐出弁22及び吸入弁9より剛性
の弱い材料にて成形すれば、吸入行程において
は、第2作動室60内圧力Pが、吸入圧Ps付近
まで低下した場合、まず低圧取出弁3003のみ
が開弁する。そして、剛性の相違に基づきその後
に吸入弁9が開弁することとなる。従つて、低圧
取出弁3003のみが開き、吸入弁9がまだ開か
ない状態にあつては、低圧室3001内の圧力
は、吸入圧PsよりさらにアンダーシユートΔPs分
だけ低い圧力となる。そして、その後吸入弁9が
開弁すると、第2作動室60内圧力Pが吸入圧
Psまで復帰するため、この第2作動室60内の
圧力上昇に伴い、低圧取出弁3003は閉弁す
る。従つて、低圧室3001は常に吸入圧Psよ
りアンダーシユートΔPs分低い圧力に保持される
ことになる。
次いで、ピストン7が圧縮行程に入ると、剛性
の相違に基づき吐出弁22より高圧取出弁300
2が先に開弁する。従つて、第2作動室60内の
圧力が吐出圧Pdよりさらにオーバーシユート
ΔPd分上昇する際、その高圧を高圧室3000に
導入することができる。高圧取出弁3002が開
いた後に、吐出弁22が開くと、第2作動室60
内の圧力は吐出圧Pdに復帰する。すなわち、オ
ーバーシユートΔPdがなくなり、相対的に第2作
動室60内の圧力は低下する。この場合には、高
圧取出弁3002はただちに閉弁し、従つて高圧
室3000内には常に吐出圧Pdよりオーバーシ
ユートΔPd分高い圧力が保持されることになる。
の相違に基づき吐出弁22より高圧取出弁300
2が先に開弁する。従つて、第2作動室60内の
圧力が吐出圧Pdよりさらにオーバーシユート
ΔPd分上昇する際、その高圧を高圧室3000に
導入することができる。高圧取出弁3002が開
いた後に、吐出弁22が開くと、第2作動室60
内の圧力は吐出圧Pdに復帰する。すなわち、オ
ーバーシユートΔPdがなくなり、相対的に第2作
動室60内の圧力は低下する。この場合には、高
圧取出弁3002はただちに閉弁し、従つて高圧
室3000内には常に吐出圧Pdよりオーバーシ
ユートΔPd分高い圧力が保持されることになる。
従つて、高圧室3000を高圧導入通路96を
介し制御弁400に連通し、かつ低圧室3001
を低圧導入通路97を介して制御弁400と連通
するようにすれば、スプール30を駆動する力と
してより大きな力が発揮できる。特に、低圧室3
01内の低圧を制御圧室200に導入する状態に
あつては、補助変位手段としての機能を良好に発
揮し、圧縮機を確実に最小容量まで変化させるこ
とができる。
介し制御弁400に連通し、かつ低圧室3001
を低圧導入通路97を介して制御弁400と連通
するようにすれば、スプール30を駆動する力と
してより大きな力が発揮できる。特に、低圧室3
01内の低圧を制御圧室200に導入する状態に
あつては、補助変位手段としての機能を良好に発
揮し、圧縮機を確実に最小容量まで変化させるこ
とができる。
第58図は圧縮機の回転数を変えた場合に得ら
れオーバーシユートΔPd及びアンダーシユート
ΔPsを実測した例を示す。この第58図より明ら
かなように、オーバーシユートΔPd及びアンダー
シユートΔPsを用いれば、それぞれスプール30
を最大変位するのに要する制御圧Pcnax及びスプ
ール30を最小位置に変位させるのに必要な制御
室圧Pcnioを良好に達成することができる。
れオーバーシユートΔPd及びアンダーシユート
ΔPsを実測した例を示す。この第58図より明ら
かなように、オーバーシユートΔPd及びアンダー
シユートΔPsを用いれば、それぞれスプール30
を最大変位するのに要する制御圧Pcnax及びスプ
ール30を最小位置に変位させるのに必要な制御
室圧Pcnioを良好に達成することができる。
第28図は本例圧縮機の効果を特開昭60−
175783号公報に記載されたようなピストンが斜板
の片面のみに配設された圧縮機と比較したもので
ある。図中実線A,Bは本例の圧縮機の駆動トル
クを示し、破線C,Dはピストンが斜板の片面の
みに配設されるタイプの圧縮機の駆動トルクを示
す。また実線A、破線Cは圧縮機の最大容量時の
トルク変動、実線B、破線Dは圧縮機が最小容量
時のトルク変動を示す。なお第28図の横軸はシ
ヤフト回転角である。
175783号公報に記載されたようなピストンが斜板
の片面のみに配設された圧縮機と比較したもので
ある。図中実線A,Bは本例の圧縮機の駆動トル
クを示し、破線C,Dはピストンが斜板の片面の
みに配設されるタイプの圧縮機の駆動トルクを示
す。また実線A、破線Cは圧縮機の最大容量時の
トルク変動、実線B、破線Dは圧縮機が最小容量
時のトルク変動を示す。なお第28図の横軸はシ
ヤフト回転角である。
この第28図に示すように、本例の圧縮機でも
従来の圧縮機でも圧縮機の最小容量時においては
駆動トルク変動はほぼ同一である。これら本例の
圧縮機でも、圧縮機最小容量時には、ピストンの
一方側の第2作動室60のみが作動し、他方側の
第1作動室50は作動しないからである。
従来の圧縮機でも圧縮機の最小容量時においては
駆動トルク変動はほぼ同一である。これら本例の
圧縮機でも、圧縮機最小容量時には、ピストンの
一方側の第2作動室60のみが作動し、他方側の
第1作動室50は作動しないからである。
ところが圧縮機が最大容量で稼働する状態にお
いては、その駆動トルクは大幅に相違している。
すなわち本例に関わる圧縮機では、作動室50,
60がピストン7の両側に形成されるため、シヤ
フト回転当りの駆動トルク変動は極めて小さなも
のとなる。一方従来の圧縮機では、斜板の片方の
みでピストンを作動させるため、シヤフト回転角
当りの駆動トルク変動が極めて大きなものとな
る。
いては、その駆動トルクは大幅に相違している。
すなわち本例に関わる圧縮機では、作動室50,
60がピストン7の両側に形成されるため、シヤ
フト回転当りの駆動トルク変動は極めて小さなも
のとなる。一方従来の圧縮機では、斜板の片方の
みでピストンを作動させるため、シヤフト回転角
当りの駆動トルク変動が極めて大きなものとな
る。
また、上述の実施例ではシヤフト1の平板部1
65を斜板10のスリツト105に配することに
より駆動力を斜板へ伝達するものであるため、斜
板10の傾きを制御する部材(ピン80、長溝1
66、球面支持部405等)には、回転駆動力が
直接加わらず、耐久性に優れるという利点を有す
る。
65を斜板10のスリツト105に配することに
より駆動力を斜板へ伝達するものであるため、斜
板10の傾きを制御する部材(ピン80、長溝1
66、球面支持部405等)には、回転駆動力が
直接加わらず、耐久性に優れるという利点を有す
る。
すなわち、従来の圧縮機(例えば特開昭58−
162780号公報)では、斜板の傾斜中心となるピン
に斜板の駆動力及び圧縮時に斜板に加わるスラス
ト力がかかることにより、大きな回転駆動力の伝
達は困難であつたが、本例の圧縮機では上述のよ
うに回転駆動力の伝達が良好に行われる。
162780号公報)では、斜板の傾斜中心となるピン
に斜板の駆動力及び圧縮時に斜板に加わるスラス
ト力がかかることにより、大きな回転駆動力の伝
達は困難であつたが、本例の圧縮機では上述のよ
うに回転駆動力の伝達が良好に行われる。
更に、本実施例では斜板10の制御を圧力差に
より摺動可能なスプール30を用いることによ
り、機構が複雑で大型化するモータ等を使用する
ことなくコンパクトな可変容量斜板型圧縮機を構
成することができる。
より摺動可能なスプール30を用いることによ
り、機構が複雑で大型化するモータ等を使用する
ことなくコンパクトな可変容量斜板型圧縮機を構
成することができる。
なお、上述の実施例では、制御弁400として
電磁弁を用い、制御圧力空間200内圧力を制御
し、斜板の傾き及び位置を変え容量制御を行つた
が、第29図に示すような圧力制御弁150を用
い空間200内圧力を制御するようにしてもよ
い。一般に冷房負荷が大きい場合、吸入圧力は高
く、冷房負荷が小さくなるにつれ、吸入圧力は低
くなる。第29図図示実施例では、この吸入圧力
を検知して空間200内圧力を調整する圧力制御
弁を用いたものである。圧縮機の構成及び作動に
ついては第1図図示実施例と同様のため説明を省
略する。
電磁弁を用い、制御圧力空間200内圧力を制御
し、斜板の傾き及び位置を変え容量制御を行つた
が、第29図に示すような圧力制御弁150を用
い空間200内圧力を制御するようにしてもよ
い。一般に冷房負荷が大きい場合、吸入圧力は高
く、冷房負荷が小さくなるにつれ、吸入圧力は低
くなる。第29図図示実施例では、この吸入圧力
を検知して空間200内圧力を調整する圧力制御
弁を用いたものである。圧縮機の構成及び作動に
ついては第1図図示実施例と同様のため説明を省
略する。
圧力制御弁150の本体内には2段の径をもつ
シリンダ1501が形成され、このシリンダ15
01内には同様に2段の径をもつスプール150
3が摺動自在に挿入されている。シリンダ150
1の小径部1502にはスプール1503の小径
部1504が挿入され、この先端にボール150
5が固定されている。スプール1503とストツ
パ1506の間にはスプリング1507が挿入さ
れ、スプール1503を先端側へ付勢している。
シリンダ1501にはスプール1503の大径部
先端側に低圧導入通路97を介して吸入空間74
と、絞り1508を介して空間200が連結され
ている。シリンダ1501の小径部1502には
高圧導入通路96を介して吐出空間93が連結さ
れている。シリンダ1501の小径部1502に
はボール1505によつて閉鎖することのできる
ポート1503が連結され、このポート1509
は連通孔98を介して空間200へと連結されて
いる。
シリンダ1501が形成され、このシリンダ15
01内には同様に2段の径をもつスプール150
3が摺動自在に挿入されている。シリンダ150
1の小径部1502にはスプール1503の小径
部1504が挿入され、この先端にボール150
5が固定されている。スプール1503とストツ
パ1506の間にはスプリング1507が挿入さ
れ、スプール1503を先端側へ付勢している。
シリンダ1501にはスプール1503の大径部
先端側に低圧導入通路97を介して吸入空間74
と、絞り1508を介して空間200が連結され
ている。シリンダ1501の小径部1502には
高圧導入通路96を介して吐出空間93が連結さ
れている。シリンダ1501の小径部1502に
はボール1505によつて閉鎖することのできる
ポート1503が連結され、このポート1509
は連通孔98を介して空間200へと連結されて
いる。
次に第29図図示実施例について作動を説明す
る。制御の目標となる冷房負荷に応じた吸入圧力
Ps(Kg/cm2・abs)を得るためのスプリング15
07設定圧をPSTとする。圧縮機の運転開始時に
は冷房負荷が大きいため、吸入空間74内の圧力
Psは目標設定圧PSTよりも大である。この吸入圧
力Psはスプール1503に作用しており、スプ
リング1507の付勢力に打ち勝つて、スプール
1503を図中右方向へ移動させる。すると、ボ
ール1505がポート1509の開口部の弁座か
ら離れ、制御圧室200と吐出空間93とが連通
し、制御圧室200内圧力は吐出圧Pdとなる。
その結果、上昇の実施例で述べたように、圧縮機
は最大容量状態へと移行していく。さらに圧縮機
の運転を続行すると冷房負荷が減少してゆき、吸
入空間74内の圧力Psが目標設定圧PSTに達し、
更には目標設定圧PST以下になる。するとスプリ
ング1507による付勢力がスプール1503に
作用する吸入圧力による力よりも大となり、スプ
ール1503は図中左方向へ移動する。この移動
により、ボール1505がポート1509の開口
部の弁座に着座し、制御圧室200と吐出空間9
3の連通を遮断する。その結果、制御圧室200
は絞り1508を介して吸入空間74と結ばれる
ため、徐々に吸入圧力となり、前述の実施例で述
べたように圧縮機は最低容量状態を実現する。こ
のような動作を繰り返すことにより、吸入空間7
4内の圧力は目標とする設定値PST付近に維持さ
れることになり、冷房負荷に応じた圧縮機の容量
調整を行うことができる。
る。制御の目標となる冷房負荷に応じた吸入圧力
Ps(Kg/cm2・abs)を得るためのスプリング15
07設定圧をPSTとする。圧縮機の運転開始時に
は冷房負荷が大きいため、吸入空間74内の圧力
Psは目標設定圧PSTよりも大である。この吸入圧
力Psはスプール1503に作用しており、スプ
リング1507の付勢力に打ち勝つて、スプール
1503を図中右方向へ移動させる。すると、ボ
ール1505がポート1509の開口部の弁座か
ら離れ、制御圧室200と吐出空間93とが連通
し、制御圧室200内圧力は吐出圧Pdとなる。
その結果、上昇の実施例で述べたように、圧縮機
は最大容量状態へと移行していく。さらに圧縮機
の運転を続行すると冷房負荷が減少してゆき、吸
入空間74内の圧力Psが目標設定圧PSTに達し、
更には目標設定圧PST以下になる。するとスプリ
ング1507による付勢力がスプール1503に
作用する吸入圧力による力よりも大となり、スプ
ール1503は図中左方向へ移動する。この移動
により、ボール1505がポート1509の開口
部の弁座に着座し、制御圧室200と吐出空間9
3の連通を遮断する。その結果、制御圧室200
は絞り1508を介して吸入空間74と結ばれる
ため、徐々に吸入圧力となり、前述の実施例で述
べたように圧縮機は最低容量状態を実現する。こ
のような動作を繰り返すことにより、吸入空間7
4内の圧力は目標とする設定値PST付近に維持さ
れることになり、冷房負荷に応じた圧縮機の容量
調整を行うことができる。
また第4図図示の実施例では、制御弁400と
して電磁弁を用いた場合、制御圧通路98と低圧
導入通路97との間の導通遮断のみ行い、制御圧
通路98と高圧導入通路96とは絞り99を介し
て常時連通していたが、制御弁400によつて通
路96,97の切り換えを行うようにしてもよ
い。
して電磁弁を用いた場合、制御圧通路98と低圧
導入通路97との間の導通遮断のみ行い、制御圧
通路98と高圧導入通路96とは絞り99を介し
て常時連通していたが、制御弁400によつて通
路96,97の切り換えを行うようにしてもよ
い。
第30図はこの場合の制御弁400の構成を示
す回路図で、図中400Cの状態では高圧導入通
路96と制御圧通路97とを連通する。また図中
400Dの状態では、制御圧通路96を他の通路
97,98より遮断する。また第30図中400
Eの状態では制御圧通路98と低圧導入通路97
とを導通する。従つてこの第30図図示実施例で
は、制御圧室200内の圧力を高くする必要があ
る時には図中400Cの状態とし、逆に制御圧室
200内の圧力を低下させる必要がある時には図
中400Eの状態とする。また制御圧室200内
の圧力をその状態の圧力で保持する場合には図中
400Dの状態とする。この第30図図示実施例
においては、吐出圧室93が常時制御圧室200
と連通されるということがなくなり、吐出圧室9
3内の冷媒の漏れが防止される。従つて圧縮機全
体としての吐出効率はさらに向上する。
す回路図で、図中400Cの状態では高圧導入通
路96と制御圧通路97とを連通する。また図中
400Dの状態では、制御圧通路96を他の通路
97,98より遮断する。また第30図中400
Eの状態では制御圧通路98と低圧導入通路97
とを導通する。従つてこの第30図図示実施例で
は、制御圧室200内の圧力を高くする必要があ
る時には図中400Cの状態とし、逆に制御圧室
200内の圧力を低下させる必要がある時には図
中400Eの状態とする。また制御圧室200内
の圧力をその状態の圧力で保持する場合には図中
400Dの状態とする。この第30図図示実施例
においては、吐出圧室93が常時制御圧室200
と連通されるということがなくなり、吐出圧室9
3内の冷媒の漏れが防止される。従つて圧縮機全
体としての吐出効率はさらに向上する。
また第31図に示すように、制御弁400とし
て制御圧通路98と高圧導入通路96、低圧導入
通路97との間の切り換えを行う3方弁を採用し
てもよい。この第31図図示実施例では、図中4
00Fの状態では制御圧通路98と高圧導入通路
96とが絞り99を介して導通する。また図中4
00Gの状態では制御圧通路98が低圧導入通路
97と連通する。
て制御圧通路98と高圧導入通路96、低圧導入
通路97との間の切り換えを行う3方弁を採用し
てもよい。この第31図図示実施例では、図中4
00Fの状態では制御圧通路98と高圧導入通路
96とが絞り99を介して導通する。また図中4
00Gの状態では制御圧通路98が低圧導入通路
97と連通する。
第32図にこの第31図図示制御弁400の断
面構成を示すものである。図中4001は非磁性
材料よりなるバルブハウジングで、このバルブハ
ウジング4001の端部には磁性材料製のコイル
ハウジング4002がマグネテイツクプレート4
003を介して連結する。コイルハウジング40
02内にはコイル4004が巻かれており、さら
にこのコイル4004の内面にはコイルハウジン
グ4002の中心部がステータコアとして嵌入し
ている。そして、このコイルハウジング4002
のステータコア部と対向する位置に磁性材料性の
ムービングコア4005が配設される。なおムー
ビングコア4005はスプリング4006によ
り、コイルハウジング4002より引き離される
方向に付勢される。
面構成を示すものである。図中4001は非磁性
材料よりなるバルブハウジングで、このバルブハ
ウジング4001の端部には磁性材料製のコイル
ハウジング4002がマグネテイツクプレート4
003を介して連結する。コイルハウジング40
02内にはコイル4004が巻かれており、さら
にこのコイル4004の内面にはコイルハウジン
グ4002の中心部がステータコアとして嵌入し
ている。そして、このコイルハウジング4002
のステータコア部と対向する位置に磁性材料性の
ムービングコア4005が配設される。なおムー
ビングコア4005はスプリング4006によ
り、コイルハウジング4002より引き離される
方向に付勢される。
バルブハウジング4001内には第1通路部材
4010と第2通路部材4011とが挿入され、
ボルト4012によつて固定される。第1通路部
材4010には高圧導入通路96と連通する高圧
通路4013が形成され、また第2通路部材40
11には低圧導入通路97と連通する低圧通路4
014、及び制御圧通路98と連通する制御通路
4015が形成される。なお制御通路4015、
高圧通路4013、低圧通路4014はそれぞれ
バルブハウジング4001に形成された通路を介
して各通路98,96,97と連通することにな
る。
4010と第2通路部材4011とが挿入され、
ボルト4012によつて固定される。第1通路部
材4010には高圧導入通路96と連通する高圧
通路4013が形成され、また第2通路部材40
11には低圧導入通路97と連通する低圧通路4
014、及び制御圧通路98と連通する制御通路
4015が形成される。なお制御通路4015、
高圧通路4013、低圧通路4014はそれぞれ
バルブハウジング4001に形成された通路を介
して各通路98,96,97と連通することにな
る。
第1通路部材4010のうち高圧通路401
3、開口端部には第1弁座4018が形成され
る。一方第2通路部材4011には、この第1分
弁座4018と対向する位置に第2弁座4019
が形成される。そして両弁座4018,4019
間には鋼球性の弁体4020が両弁座と当接可能
に配設される。またムービングコア4005の先
端は第2弁座4019を通過して弁体4020に
その先端が当接する。
3、開口端部には第1弁座4018が形成され
る。一方第2通路部材4011には、この第1分
弁座4018と対向する位置に第2弁座4019
が形成される。そして両弁座4018,4019
間には鋼球性の弁体4020が両弁座と当接可能
に配設される。またムービングコア4005の先
端は第2弁座4019を通過して弁体4020に
その先端が当接する。
コイル4004が励磁していない状態では、ム
ービングコア4005はスプリング4006の付
勢力により図中上方向に変位し、弁体4020を
第1弁座4018に押さえ付ける。その結果、制
御通路4015は第2弁座4019を介し、低圧
通路4014に連通される。従つてこの状態では
低圧導入通路97と制御圧通路98とが導通し、
制御圧室200には吸入圧が導かれる(第30図
中400Eの状態)。
ービングコア4005はスプリング4006の付
勢力により図中上方向に変位し、弁体4020を
第1弁座4018に押さえ付ける。その結果、制
御通路4015は第2弁座4019を介し、低圧
通路4014に連通される。従つてこの状態では
低圧導入通路97と制御圧通路98とが導通し、
制御圧室200には吸入圧が導かれる(第30図
中400Eの状態)。
次にコイル404がコントローラ500からの
電気信号を受けて励磁すれば、コイルハウジング
4002とムービングコア4005との間に起磁
力が生じ、この磁力によりムービングコア400
5は図中下方向に吸引される。その結果、弁体4
020はムービングコア4005によつて押さえ
付けられなくなる。そこで、高圧通路4013内
の圧力は吐出圧室93と同様の高圧となつてお
り、一方低圧通路4014側の圧力は吸入圧室7
4と同様の低圧となつている。従つて、この圧力
差に基づき弁体4020は第2弁座4019側に
押さえ付けられる。そのため高圧通路4013が
第1弁座4018を介し、制御通路4015と連
通する。従つて、この状態では高圧導入通路96
が制御圧通路98と導通し、制御圧室200には
高圧が導入される(第31図図中400Fの状
態)。
電気信号を受けて励磁すれば、コイルハウジング
4002とムービングコア4005との間に起磁
力が生じ、この磁力によりムービングコア400
5は図中下方向に吸引される。その結果、弁体4
020はムービングコア4005によつて押さえ
付けられなくなる。そこで、高圧通路4013内
の圧力は吐出圧室93と同様の高圧となつてお
り、一方低圧通路4014側の圧力は吸入圧室7
4と同様の低圧となつている。従つて、この圧力
差に基づき弁体4020は第2弁座4019側に
押さえ付けられる。そのため高圧通路4013が
第1弁座4018を介し、制御通路4015と連
通する。従つて、この状態では高圧導入通路96
が制御圧通路98と導通し、制御圧室200には
高圧が導入される(第31図図中400Fの状
態)。
また上述の例では、第3図に示すように長溝1
66をシヤフト1の平板部165に形成し、一方
斜板10のスリツト105にはピン通し孔10
6,108を形成していたが、第33図に示すよ
うにこのピン通し孔106と長溝166とを逆に
しても良い。このように、長溝166と斜板10
のスリツト105側に形成しても、第34図及び
第35図に示すように、上述の実施例と同様の作
動が得られる。
66をシヤフト1の平板部165に形成し、一方
斜板10のスリツト105にはピン通し孔10
6,108を形成していたが、第33図に示すよ
うにこのピン通し孔106と長溝166とを逆に
しても良い。このように、長溝166と斜板10
のスリツト105側に形成しても、第34図及び
第35図に示すように、上述の実施例と同様の作
動が得られる。
さらに上述の例では、斜板10にスリツト10
5を形成し、一方シヤフト1には平板部165を
形成したが、この形成位置を逆としてもよい。す
なわちシヤフト1側にスリツト105を形成し、
斜板10側に平板部165を形成するようにして
も良い。
5を形成し、一方シヤフト1には平板部165を
形成したが、この形成位置を逆としてもよい。す
なわちシヤフト1側にスリツト105を形成し、
斜板10側に平板部165を形成するようにして
も良い。
また上述の実施例では、圧縮機の吐出容量減少
時に、ピストン7のうちリアハウジング13側の
第2作動室60のみ作動するようにしていたが、
この作動可能な作動室を逆にしてもよい。すなわ
ち第36図及び第37図に示すように、圧縮機の
最小吐出容量時には、フロントハウジング4側の
第1作動室50が吸入圧縮機作動を行うようにし
てもよい。この場合には、スプール30が斜板1
0の傾斜角を減少させると同時に、球面支持部4
05を介し斜板10の回転中心位置をフロントハ
ウジング4側に変位させることとなる。すなわ
ち、この第36,37図図示実施例では、圧縮機
の吐出容量を小容量とする時には制御圧室200
内に吐出室93の吐出圧を導入することとなる。
そして圧縮機の吐出容量を大容量とするときに
は、制御圧室202、吸入圧室74内の圧力を導
くこととなる。
時に、ピストン7のうちリアハウジング13側の
第2作動室60のみ作動するようにしていたが、
この作動可能な作動室を逆にしてもよい。すなわ
ち第36図及び第37図に示すように、圧縮機の
最小吐出容量時には、フロントハウジング4側の
第1作動室50が吸入圧縮機作動を行うようにし
てもよい。この場合には、スプール30が斜板1
0の傾斜角を減少させると同時に、球面支持部4
05を介し斜板10の回転中心位置をフロントハ
ウジング4側に変位させることとなる。すなわ
ち、この第36,37図図示実施例では、圧縮機
の吐出容量を小容量とする時には制御圧室200
内に吐出室93の吐出圧を導入することとなる。
そして圧縮機の吐出容量を大容量とするときに
は、制御圧室202、吸入圧室74内の圧力を導
くこととなる。
更に上述の実施例では、第1図中スプール30
を移動させる手段として、圧力差を用いるため圧
縮機の最低容量を10%容量程度としたが、このス
プールの移動手段を外部の圧力やモータ等の手段
を用いれば圧縮機の最低容量を0%とすることも
可能である。
を移動させる手段として、圧力差を用いるため圧
縮機の最低容量を10%容量程度としたが、このス
プールの移動手段を外部の圧力やモータ等の手段
を用いれば圧縮機の最低容量を0%とすることも
可能である。
第1図は本発明圧縮機の一実施例を示す断面
図、第2図は第1図図示圧縮機の−断面図、
第3図は第1図図示圧縮機の要部を示す斜視図、
第4図は第1図図示電磁弁の回路図、第5図は第
1図図示圧縮機のピストン、斜板及びスプールに
加わる圧力状態を示す説明図、第6図は第1図図
示圧縮機の斜板変位状態を示す断面図、第7図は
第1図図示圧縮機の容量可変特性を示す特性図、
第8図はスプール背圧による荷重とスプールの移
動量との関係を示すグラフ、第9図はスプールの
移動量とスプールに働くスラスト荷重との関係を
示すグラフ、第10図は圧縮機回転数とオーバー
シユート量との関係を示す説明図、第11図はピ
ストンの往復動と作動室内圧力との関係を示すグ
ラフ、第12図はスプールのストローク比とスプ
ールのスラスト荷重との関係を示すグラフ、第1
3図はスプールのストローク域と圧縮機の吐出容
量比との関係を示すグラフ、第14図は本発明に
関わる圧縮機の実施例を示す断面図、第15図は
第14図図示圧縮機の他の作動状態を示す断面
図、第16図は本発明に関わる圧縮機の他の実施
例を示す断面図、第17図はスプールに加わるス
ラスト荷重を示す説明図、第18図は本発明に関
わる圧縮機の要部を示す断面図、第19図は第1
8図図示逃がし孔の開口面積と圧力室の圧力平均
値との関係を示すグラフ、第20図はスプール前
後差圧と圧縮機吐出容量との関係を示すグラフ、
第21図は本発明に関わる圧縮機の他の要部を示
す正面図、第22図は第21図図示実施例の断面
図、第23図は本発明に関わる圧縮機のさらに他
の例の要部を示す断面図、第24図は本発明に関
わる圧縮機のさらに他の例の要部を示す断面図、
第25図は圧縮機の容量比とスプールのスラスト
荷重との関係を示すグラフ、第26図は本発明に
関わる圧縮機の実施例を示す断面図、第27図は
第26図図示圧縮機の他の状態を示す断面図、第
28図は第1図図示圧縮機のトルク変動状態を示
す説明図、第29図は本発明圧縮機の他の例に係
る制御弁を示す回路図、第30図は本発明圧縮機
の制御弁の他の例を示す構成図、第31図は本発
明圧縮機の制御弁のさらに他の例を示す構成図、
第32図は第31図図示制御弁構造を示す断面
図、第33図は本発明圧縮機の他の例に係るシヤ
フト及び斜板部分を示す斜視図、第34図及び第
35図は第33図図示シヤフト及び斜板を用いた
圧縮機の断面図、第36図及び第37図は本発明
圧縮機のさらに他の例を示す断面図、第38図及
び第39図は、見掛け上のヒンジ点を示す説明
図、第40図は斜板に加わる荷重の状態を示す説
明図、第41図及び第42図は、ピンに加わる荷
重の状態を示す説明図、第43図はピストンスト
ローク比とスプール荷重との関係を示すグラフ、
第44図は長溝形状を示す説明図、第45図はピ
ストンストローク比とスプール荷重との関係を示
す図、第46図はスプール荷重と圧縮機容量との
関係を示す説明図、第47図はピストンストロー
クとスプール押付荷重との関係を示す説明図、第
48図は圧縮機回転数と吸入絞り量との関係を示
す説明図、第49図は吸入絞りを用いた実施例の
要部を示す断面図、第50図はピストンストロー
クとスプール押付荷重との関係を示す説明図、第
51図及び第52図はそれぞれ吸入絞りを有する
実施例の要部を示す断面図、第53図は吸入絞り
量と圧縮機容量との関係を示す説明図、第54図
は吸入絞りを有する実施例の他の態様を示す断面
図、第55図は作動室内圧力の変動を示す説明
図、第56図及び第57図はそれぞれ高圧室、低
圧室を有する実施例の要部を示す断面図である。 1……シヤフト、5,6……ハウジング、7…
…ピストン、10……斜板、30……スプール、
40……リアシヤフト、400……電磁弁。
図、第2図は第1図図示圧縮機の−断面図、
第3図は第1図図示圧縮機の要部を示す斜視図、
第4図は第1図図示電磁弁の回路図、第5図は第
1図図示圧縮機のピストン、斜板及びスプールに
加わる圧力状態を示す説明図、第6図は第1図図
示圧縮機の斜板変位状態を示す断面図、第7図は
第1図図示圧縮機の容量可変特性を示す特性図、
第8図はスプール背圧による荷重とスプールの移
動量との関係を示すグラフ、第9図はスプールの
移動量とスプールに働くスラスト荷重との関係を
示すグラフ、第10図は圧縮機回転数とオーバー
シユート量との関係を示す説明図、第11図はピ
ストンの往復動と作動室内圧力との関係を示すグ
ラフ、第12図はスプールのストローク比とスプ
ールのスラスト荷重との関係を示すグラフ、第1
3図はスプールのストローク域と圧縮機の吐出容
量比との関係を示すグラフ、第14図は本発明に
関わる圧縮機の実施例を示す断面図、第15図は
第14図図示圧縮機の他の作動状態を示す断面
図、第16図は本発明に関わる圧縮機の他の実施
例を示す断面図、第17図はスプールに加わるス
ラスト荷重を示す説明図、第18図は本発明に関
わる圧縮機の要部を示す断面図、第19図は第1
8図図示逃がし孔の開口面積と圧力室の圧力平均
値との関係を示すグラフ、第20図はスプール前
後差圧と圧縮機吐出容量との関係を示すグラフ、
第21図は本発明に関わる圧縮機の他の要部を示
す正面図、第22図は第21図図示実施例の断面
図、第23図は本発明に関わる圧縮機のさらに他
の例の要部を示す断面図、第24図は本発明に関
わる圧縮機のさらに他の例の要部を示す断面図、
第25図は圧縮機の容量比とスプールのスラスト
荷重との関係を示すグラフ、第26図は本発明に
関わる圧縮機の実施例を示す断面図、第27図は
第26図図示圧縮機の他の状態を示す断面図、第
28図は第1図図示圧縮機のトルク変動状態を示
す説明図、第29図は本発明圧縮機の他の例に係
る制御弁を示す回路図、第30図は本発明圧縮機
の制御弁の他の例を示す構成図、第31図は本発
明圧縮機の制御弁のさらに他の例を示す構成図、
第32図は第31図図示制御弁構造を示す断面
図、第33図は本発明圧縮機の他の例に係るシヤ
フト及び斜板部分を示す斜視図、第34図及び第
35図は第33図図示シヤフト及び斜板を用いた
圧縮機の断面図、第36図及び第37図は本発明
圧縮機のさらに他の例を示す断面図、第38図及
び第39図は、見掛け上のヒンジ点を示す説明
図、第40図は斜板に加わる荷重の状態を示す説
明図、第41図及び第42図は、ピンに加わる荷
重の状態を示す説明図、第43図はピストンスト
ローク比とスプール荷重との関係を示すグラフ、
第44図は長溝形状を示す説明図、第45図はピ
ストンストローク比とスプール荷重との関係を示
す図、第46図はスプール荷重と圧縮機容量との
関係を示す説明図、第47図はピストンストロー
クとスプール押付荷重との関係を示す説明図、第
48図は圧縮機回転数と吸入絞り量との関係を示
す説明図、第49図は吸入絞りを用いた実施例の
要部を示す断面図、第50図はピストンストロー
クとスプール押付荷重との関係を示す説明図、第
51図及び第52図はそれぞれ吸入絞りを有する
実施例の要部を示す断面図、第53図は吸入絞り
量と圧縮機容量との関係を示す説明図、第54図
は吸入絞りを有する実施例の他の態様を示す断面
図、第55図は作動室内圧力の変動を示す説明
図、第56図及び第57図はそれぞれ高圧室、低
圧室を有する実施例の要部を示す断面図である。 1……シヤフト、5,6……ハウジング、7…
…ピストン、10……斜板、30……スプール、
40……リアシヤフト、400……電磁弁。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内部にシリンダ室を有するシリンダブロツク
と、 このシリンダブロツク内に回転自在に支持され
たシヤフトと、 このシヤフトに揺動可能に連結し、シヤフトと
一体回転する斜板と、 前記シリンダ室内に摺動自在に配設され、前記
斜板の揺動運動を受けて前記シリンダ室内を往復
移動するピストンと、 このピストンの両側の端部のそれぞれに前記シ
リンダ室内との間で形成され、流体の吸入、圧
縮、吐出を行う作動室と、 前記シヤフトと同軸上に配設され、前記斜板の
中心点位置を揺動可能に保持する支持部と、 この支持部を前記シヤフトの軸方向に変位させ
るスプールとを備え、 前記スプールの変位により前記斜板の中心点位
置を前記シヤフト軸方向に変位させると共に前記
斜板の傾斜角を変位させ、 前記シリンダ室内における前記ピストンの往復
動ストロークを可変させ、かつ前記作動室のうち
前記ピストンの一端面側に形成された作動室にお
ける前記ピストンの前進可能位置と、前記作動室
のうち前記ピストンの他面側に形成された作動室
における前記ピストンの前進可能位置とを互いに
異なるようにしたことを特徴とする可変容量式斜
板型圧縮機。 2 前記支持部は球面支持部よりなり、前記斜板
の中心点位置に形成された球面部に回転自在、か
つ摺動可能に保持されていることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の可変容量式斜板型圧縮
機。 3 前記シヤフトは前記斜板を貫通形成されてお
り、かつ前記スプールは前記シヤフト上に摺動自
在に配設されていることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 4 前記シヤフトは前記斜板の一方側にのみ配置
されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 5 前記シヤフトには平板部が形成されており、
かつ前記斜板にはこの平面部が嵌入するスリツト
が形成されており、前記平板部が前記スリツトに
係合することにより前記斜板が前記シヤフトに揺
動可能に連結することを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 6 前記平板部には長溝が形成されており、かつ
前記スリツト部にはピン通し孔が形成されてお
り、このピン通し孔及び前記長溝内に挿入された
ピンにより前記斜板が前記シヤフトに揺動可能に
連結するよう構成した特許請求の範囲第5項記載
の可変容量式斜板型圧縮機。 7 前記平板部にはピン通し孔が形成されてお
り、かつ前記スリツトには長溝が形成されてお
り、この長溝および前記ピン通し孔に嵌入された
ピンにより前記斜板が前記シヤフトに揺動可能に
連結するよう構成した特許請求の範囲第5項記載
の可変容量式斜板型圧縮機。 8 前記ピンは前記ピン通し孔に対し、軸受を介
し回転自在に保持されていることを特徴とする特
許請求の範囲第6項もしくは第7項いずれかに記
載の可変容量式斜板型圧縮機。 9 前記シリンダ室内における前記ピストンの往
復ストロークを可変させた時、前記作動室のうち
前記ピストンの一端面側に形成された作動室にお
いては、前記斜板の傾斜角変位にかかわらず、前
記ピストンの上死点位置が常に前記作動室にデツ
ドボリユームを生じさせない位置となるよう構成
した特許請求の範囲第1項記載の可変容量式斜板
型圧縮機。 10 内部にシリンダ室を有するシリンダブロツ
クと、 このシリンダブロツク内に回転自在に支持され
たシヤフトと、 このシヤフトに揺動可能に連結し、シヤフトと
一体回転する斜板と、 前記シリンダ室内に摺動自在に配設され、前記
斜板の揺動運動を受けて前記シリンダ室内を往復
移動するピストンと、 このピストンの両側の端部のそれぞれに前記シ
リンダ室内面との間で形成され、流体の吸入、圧
縮、吐出を行う作動室と、 前記シヤフトと同軸上に配設され、前記斜板の
中心点位置を揺動可能に支持する支持部と、 この支持部を前記シヤフトの軸方向に変位させ
るスプールと、 このスプールのうち前記支持部と反対側の部位
に形成され、内部の圧力に応じて前記スプールを
前記シヤフトの軸方向に変位させる制御圧室と、 この制御圧室に供給される信号圧力を制御する
制御弁とを備え、前記制御圧室に供給される信号
圧力に応じて前記スプールが前記斜板の中心点位
置を前記シヤフトの軸方向に変位させると共に前
記斜板の傾斜角を変位させるべく駆動されるよう
構成したことを特徴とする可変容量式斜板型圧縮
機。 11 前記制御弁は、前記制御圧室に供給される
信号圧力を圧縮機の吸入側圧力と吐出側圧力との
間で切換制御し、 前記制御弁が圧縮機の吐出側圧力を前記制御圧
室に導入した時には、前記制御圧室内圧力に基づ
き前記スプールが前記支持部を前記斜板の傾斜角
が増大する方向に変位させ、 前記制御弁が圧縮機の吸入側圧力を前記制御圧
室に導入した時には前記ピストンの圧縮反力によ
り前記支持部および前記スプールが前記斜板の傾
斜角より小さくなる方向に変位し、 かつ前記作動室のうち前記ピストンの一端面側
に形成された作動室においては、前記斜板の傾斜
角変位にかかわらず、前記ピストンを流体の吸
入、圧縮、吐出を行う所定位置まで前進可能に
し、前記作動室のうち前記ピストンの他面側に形
成された作動室においては、前記斜板の傾斜角に
応じて作動室にデツドスペースが生じるように構
成したことを特徴とする特許請求の範囲第10項
記載の可変容量式斜板型圧縮機。 12 前記シリンダ室は前記シリンダブロツク内
に複数かつ互いに平行となるよう形成されている
ことを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の
可変容量式斜板型圧縮機。 13 前記制御弁は前記制御圧室に連通する制御
圧通路と、圧縮機の吐出側圧力を導入する高圧導
入通路と、圧縮機の吸入圧側圧力を導入する低圧
導入通路と、前記制御圧通路を前記高圧導入通路
もしくは前記低圧導入通路のいずれか一方に選択
的に切り換える切換弁とを有するものであること
を特徴とする特許請求の範囲第10項記載の可変
容量式斜板型圧縮機。 14 前記制御圧室は圧縮機の吐出圧側と所定の
流通抵抗を介して連通しており、 かつ前記制御弁は前記制御圧室と連通する制御
圧通路と、圧縮機の吸入圧側圧力を導入する低圧
導入通路と、この低圧導入通路と前記制御圧通路
との間の導通遮断を切換制御する弁体とを有する
ものであることを特徴とする特許請求の範囲第1
0項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 15 内部にシリンダ室を有するシリンダブロツ
クと、 このシリンダブロツク内に回転自在に支持され
たシヤフトと、 このシヤフトに揺動可能に連結し、シヤフトと
一体回転する斜板と、 前記シリンダ室内に摺動自在に配設され、前記
斜板の揺動運動を受けて前記シリンダ室内を往復
移動するピストンと、 このピストンの両側の端部のそれぞれに前記シ
リンダ室内面との間で形成される作動室と、 前記シヤフトと同軸上に配設され、前記斜板の
中心点位置を揺動可能に保持する支持部と、 この支持部を前記シヤフトの軸方向に変位させ
るスプールと、 このスプールを前記斜板の傾斜角を最大とする
最大容量位置と前記斜板の傾斜角を最小とする最
小容量位置との間で前記シヤフトの軸方向に変位
させる制御手段と、 この制御手段が前記スプールを最小容量位置よ
り所定値以上変位させた際、前記スプールに対し
て前記スプールが前記所定値以上最大容量位置側
へ変位するのを抑制する方向の荷重を加える補助
荷重手段とを備え、 前記スプールの変位により前記斜板の中心点位
置を前記シヤフトの軸方向に変位させると共に前
記斜板の傾斜角を変位させるようにしたことを特
徴とする可変容量式斜板型圧縮機。 16 前記補助荷重手段はばね手段からなること
を特徴とする特許請求の範囲第15項記載の可変
容量式斜板型圧縮機。 17 前記ばね手段は前記スプールと前記シヤフ
ト端部との間に配置され、前記スプールが前記所
定値以上変位した際にその圧縮変位が開始される
ようにしたものであることを特徴とする特許請求
の範囲第16項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 18 前記ばね手段は前記スプールと前記シリン
ダブロツクとの間に配設され、前記スプールが前
記所定値以上変位した際にばね荷重が生じるよう
構成されたものであることを特徴とする特許請求
の範囲第16項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 19 前記シリンダブロツクの端部には前記作動
室を被うエンドプレートが配置されており、前記
ばね手段は前記スプールとこのエンドプレートと
の間に配置され、前記スプールが前記所定値以上
変位した際に弾性荷重を発揮するよう構成された
ことを特徴とする特許請求の範囲第16項記載の
可変容量式斜板型圧縮機。 20 前記シヤフトには前記支持部と対向する係
止部が形成されており、前記ばね手段はこの係止
部と前記支持部との間に配設され、前記スプール
が前記所定値以上変位し、この変位に伴い前記支
持部が前記所定値以上変位した際に弾性荷重が生
じるよう構成されたことを特徴とする特許請求の
範囲第16項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 21 内部にシリンダ室を有するシリンダブロツ
クと、 このシリンダブロツク内に回転自在に支持され
たシヤフトと、 このシヤフトに揺動可能に連結し、シヤフトと
一体回転する斜板と、 前記シリンダ室内に摺動自在に配設され、前記
斜板の揺動運動を受けて前記シリンダ室内を往復
移動するピストンと、 このピストンの両側の端部のそれぞれに前記シ
リンダ室内面との間で形成される作動室と、 前記シヤフトと同軸上に配設され、前記斜板の
中心点位置を揺動可能に支持する支持部と、 この支持部を前記シヤフトの軸方向に変位させ
るスプールと、 このスプールを前記シヤフトの軸方向に変位さ
せ、前記斜板の中心点位置を前記シヤフトの軸方
向に変位させるとともに、前記斜板の傾斜角を変
位させ、前記シリンダ室内における前記ピストン
の往復ストロークを可変させ、前記作動室のうち
前記ピストンの一端面側に形成された第1作動室
における前記ピストンの前進可能位置と前記作動
室のうち前記ピストンの他端面側に形成された第
2作動室における前記ピストンの前進可能位置を
互いに異なるように制御する制御手段と、 前記斜板の傾斜角を小さくする方向の荷重を加
える補助変位手段とを備えたことを特徴とする可
変容量式斜板型圧縮機。 22 前記補助変位手段は前記スプールに、前記
スプールの前記支持部側への変位を減ずる方向の
荷重を加えるスプリングよりなることを特徴とす
る特許請求の範囲第21項記載の可変容量式斜板
型圧縮機。 23 前記スプリングは一端が前記スプールに当
接し、他端が前記シヤフトに当接するよう配置さ
れていることを特徴とする特許請求の範囲第22
項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 24 前記第1作動室は前記斜板の傾斜角が小と
なるべく変位した際、前記ピストンの先端にデツ
ドスペースが生ずるものであり、前記補助変位手
段は前記第1作動室内に吐出側圧力を導く昇圧通
路手段よりなることを特徴とする特許請求の範囲
第21項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 25 前記昇圧通路手段は前記第1作動室と前記
第1作動室に吐出口及び吐出弁を介して連通する
吐出室との間を導通する導通手段であることを特
徴とする特許請求の範囲第24記載の可変容量式
斜板型圧縮機。 26 前記シリンダブロツクの端面には前記第1
作動室と前記吐出室とを連通する前記吐出口を有
するサイドプレートが配設されており、前記逃が
し通路はこのサイドプレートに形成されているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第25項記載の可
変容量式斜板型圧縮機。 27 前記逃がし通路手段は前記吐出弁に形成さ
れた逃がし孔よりなることを特徴とする特許請求
の範囲第25項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 28 前記第2作動室においては前記ピストンが
前記斜板の傾斜角変化に関わらず流体の吸入、圧
縮、吐出を行う所定位置まで前進可能であり、 前記第1作動室においては前記斜板の傾斜角度
に応じて前記ピストン先端にデツドスペースが生
じ、かつ、前記補助変位手段は前記ピストンの前
記第2作動室側への前進可能端を変位させ、前記
ピストンの前記第2作動室側部にデツドボリユー
ムを設けるデツドボリユーム発生手段よりなるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第21記載の可変
容量式斜板型圧縮機。 29 前記シヤフトもしくは前記斜板には平板部
が形成されており、かつ前記斜板もしくは前記シ
ヤフトにはこの平板部が嵌入するスリツトが形成
されており、 かつ前記平板部には長溝が形成されており、前
記スリツト部にはピン通し孔が形成されており、
このピン通し孔及び前記長溝内に配設されたピン
により前記斜板が前記シヤフトに揺動可能に連結
されており、 さらに前記平板部の長溝は前記スプールの変位
に伴い前記斜板の傾斜角が小さくなつた時に前記
第2作動室側にデツドボリユームが発生するよう
形成されていることを特徴とする特許請求の範囲
第28項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 30 前記シヤフトもしくは前記斜板には平板部
が形成されており、かつ前記斜板もしくは前記シ
ヤフトにはこの平板部が嵌入するスリツトが形成
されており、 かつ前記平板部には長溝が形成されており、前
記スリツト部にはピン通し孔が形成されており、
このピン通し孔および前記長溝内に配設されたピ
ンにより前記斜板が前記シヤフトに揺動可能に連
結されており、 さらに、前記長溝は前記斜板の傾斜角が最大と
なる時に、前記斜板と前記ピストンとの間の見掛
け上のヒンジ点が前記ピストンの中心部に位置
し、前記斜板の傾斜角が最小となるときには、前
記斜板と前記ピストンとの見掛け上のヒンジ点が
前記ピストンの中心位置より前記支持部側に位置
するよう、円弧状に形成されていることを特徴と
する特許請求の範囲第21項記載の可変容量式斜
板型圧縮機。 31 前記第1作動室は、前記斜板の傾斜角に応
じて前記ピストン先端にデツドスペースが生じ、 前記第2作動室は前記斜板の傾斜角変位に関わ
らず流体の吸入、圧縮、吐出を行う所定位置まで
前進可能であり、かつ 前記補助変位手段は前記第2作動室に流体を吸
入する吸入通路途中に形成された絞り手段よりな
ることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載
の可変容量式斜板型圧縮機。 32 前記絞り手段は前記スプールに形成され、
前記スプールの変位に応じて前記吸入通路の絞り
量を可変とすることを特徴とする特許請求の範囲
第31項記載の可変容量式斜板型圧縮機。 33 前記絞り手段は、前記斜板の傾斜角が大と
なる状態では、前記吸入通路の絞り量を小さく
し、前記斜板の傾斜角が小となる状態では、前記
吸入通路の絞り量を大きくすることを特徴とする
特許請求の範囲第31項記載の可変容量式斜板型
圧縮機。 34 前記制御手段は、圧縮機の吐出側高圧と吸
入側低圧との差圧に基づき、前記スプールを駆動
するものであり、かつ 前記補助変位手段は、前記制御手段に前記吸入
側低圧以下の圧力の低圧もしくは前記吐出側高圧
以上の圧力の高圧を供給するものであることを特
徴とする特許請求の範囲第21項記載の可変容量
式斜板型圧縮機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62218548A JPS6477770A (en) | 1986-09-02 | 1987-09-01 | Swash-plate compressor of variable delivery |
| US07/147,036 US4886423A (en) | 1986-09-02 | 1988-01-20 | Variable displacement swash-plate type compressor |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20622986 | 1986-09-02 | ||
| JP62218548A JPS6477770A (en) | 1986-09-02 | 1987-09-01 | Swash-plate compressor of variable delivery |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6477770A JPS6477770A (en) | 1989-03-23 |
| JPH0444112B2 true JPH0444112B2 (ja) | 1992-07-20 |
Family
ID=26515515
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62218548A Granted JPS6477770A (en) | 1986-09-02 | 1987-09-01 | Swash-plate compressor of variable delivery |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6477770A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019090325A (ja) * | 2016-03-30 | 2019-06-13 | 株式会社豊田自動織機 | 容量可変型斜板式圧縮機 |
-
1987
- 1987-09-01 JP JP62218548A patent/JPS6477770A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6477770A (en) | 1989-03-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |