JPH0447643B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0447643B2 JPH0447643B2 JP28156984A JP28156984A JPH0447643B2 JP H0447643 B2 JPH0447643 B2 JP H0447643B2 JP 28156984 A JP28156984 A JP 28156984A JP 28156984 A JP28156984 A JP 28156984A JP H0447643 B2 JPH0447643 B2 JP H0447643B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- denture base
- fibers
- molding
- alumina
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Dental Preparations (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、フラスコに囲まれた義歯床形空洞を
囲繞する石膏型により熱可塑性樹脂を射出成形
法、押出成形法、トランスフアー成形法又は圧縮
成形法等で成形し、樹脂冷却硬化後石膏型を破砕
して得られるアルミナ繊維で強化された樹脂製義
歯床に関する。 従来の技術 従来の樹脂製義歯床は、長年の間アクリル系樹
脂を用い、ポリマーとモノマーの加熱重合による
加圧成形法により得ていた。そしてこれは、補修
材料として同一のアクリルポリマー粉末とアクリ
ルモノマー液を用いるため補修が簡便である利点
があつた。 しかしこの様なアクリル系樹脂の加熱重合によ
り得られた義歯床は脆く、薄い部分は咬合力によ
り破折することが多い強度的な欠点とともに加熱
重合反応が不十分な場合が多いため、残留モノマ
ーが溶出してアレルギー症状を起すといつた衛生
上の欠点をも有するものであつた。 そこで、このような欠点を除去するものとして
ポリサルホンなど熱可塑性樹脂を石膏型を用いて
射出成形や圧縮成形するものが提案されており実
用化されるようになつて来た。 該ポリサルホンなどの熱可塑性樹脂は、従来の
アクリル系樹脂に比べ耐衝撃性が良好で好である
ため、アクリル系義歯床に比べ、より強靭な義歯
床が得られる利点があるが、食物の味覚や温度を
よりよく感得することを目的として、特に口がい
部などを薄肉化すると剛性不足となり、たわみや
すいという問題がある。 又ポリサルホンなど熱可塑性樹脂はアクリルモ
ノマー液に接するとストレスクラツキングを起し
やすく従来のアクリル樹脂製義歯床に用いられて
いる補修用即時重合レジンが使用できず、補修が
困難であり長期間の使用に耐え得ないのが実情で
あつた。 しかしアクリルモノマーに代わる補修材料が提
案されていないため、アクリルモノマーに十分耐
え得る強化された熱可塑性樹脂製義歯床が切望さ
れていた。 発明が解決しようとする問題点 本発明はかかる従来欠点を除去し得る強化され
た熱可塑性樹脂製義歯床を提供することを目的と
するものである。すなわち、義歯床形空洞を囲繞
する石膏型により熱可塑性樹脂を成形し、石膏型
を破砕して得られる樹脂製義歯床において、高い
強度、剛性を有するとともに、アクリルモノマー
液に接しても、クラツクが成長し破損することの
ない強化された樹脂製義歯床を提供することにあ
る。 問題点を解決するための手段 本発明の特徴とする処は、義歯床形空洞を囲繞
する石膏型により熱可塑性樹脂を射出成形、押出
成形、トランスフアー成形、圧縮成形などにより
成形し、石膏型を破砕して得られる樹脂製義歯床
において、前記熱可塑性樹脂が、該樹脂100重量
部に対して5〜500重量部のアルミナ繊維と複合
してなることを特徴とする強化された樹脂製義歯
床である。 本発明において使用される熱可塑性樹脂として
は該成形方法で熱的に劣化を起さず、かつ適度な
粘度を有し、良好な賦型性をもち、歯肉に近似し
た色に着色が可能で、適度な剛性と耐湿性を有
し、かつ使用時にストレスクラツクを起さない強
靭性を備えた樹脂であることが要求される。した
がつて、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルペンテン−1、透明ナイロン、ポ
リカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル
カーボネート、ポリエチレンテレフタレート、透
明ABS、ポリサルホン系樹脂などが使用される
が、特にポリサルホン、ポリエーテルサルホンな
どポリサルホン系の樹脂が耐湿性、剛性、耐スト
レスクラツキング性などにすぐれており、好まし
い。本発明で好ましい態様として使用されるポリ
サルホン系樹脂はアリーレン単位がエーテルおよ
びスルホン結合と共に無秩序にまたは秩序正しく
位置するポリアリーレンポリエーテルポリサルホ
ンとして定義される。たとえば の構造を有するUCC製ポリサルホンUdel や
囲繞する石膏型により熱可塑性樹脂を射出成形
法、押出成形法、トランスフアー成形法又は圧縮
成形法等で成形し、樹脂冷却硬化後石膏型を破砕
して得られるアルミナ繊維で強化された樹脂製義
歯床に関する。 従来の技術 従来の樹脂製義歯床は、長年の間アクリル系樹
脂を用い、ポリマーとモノマーの加熱重合による
加圧成形法により得ていた。そしてこれは、補修
材料として同一のアクリルポリマー粉末とアクリ
ルモノマー液を用いるため補修が簡便である利点
があつた。 しかしこの様なアクリル系樹脂の加熱重合によ
り得られた義歯床は脆く、薄い部分は咬合力によ
り破折することが多い強度的な欠点とともに加熱
重合反応が不十分な場合が多いため、残留モノマ
ーが溶出してアレルギー症状を起すといつた衛生
上の欠点をも有するものであつた。 そこで、このような欠点を除去するものとして
ポリサルホンなど熱可塑性樹脂を石膏型を用いて
射出成形や圧縮成形するものが提案されており実
用化されるようになつて来た。 該ポリサルホンなどの熱可塑性樹脂は、従来の
アクリル系樹脂に比べ耐衝撃性が良好で好である
ため、アクリル系義歯床に比べ、より強靭な義歯
床が得られる利点があるが、食物の味覚や温度を
よりよく感得することを目的として、特に口がい
部などを薄肉化すると剛性不足となり、たわみや
すいという問題がある。 又ポリサルホンなど熱可塑性樹脂はアクリルモ
ノマー液に接するとストレスクラツキングを起し
やすく従来のアクリル樹脂製義歯床に用いられて
いる補修用即時重合レジンが使用できず、補修が
困難であり長期間の使用に耐え得ないのが実情で
あつた。 しかしアクリルモノマーに代わる補修材料が提
案されていないため、アクリルモノマーに十分耐
え得る強化された熱可塑性樹脂製義歯床が切望さ
れていた。 発明が解決しようとする問題点 本発明はかかる従来欠点を除去し得る強化され
た熱可塑性樹脂製義歯床を提供することを目的と
するものである。すなわち、義歯床形空洞を囲繞
する石膏型により熱可塑性樹脂を成形し、石膏型
を破砕して得られる樹脂製義歯床において、高い
強度、剛性を有するとともに、アクリルモノマー
液に接しても、クラツクが成長し破損することの
ない強化された樹脂製義歯床を提供することにあ
る。 問題点を解決するための手段 本発明の特徴とする処は、義歯床形空洞を囲繞
する石膏型により熱可塑性樹脂を射出成形、押出
成形、トランスフアー成形、圧縮成形などにより
成形し、石膏型を破砕して得られる樹脂製義歯床
において、前記熱可塑性樹脂が、該樹脂100重量
部に対して5〜500重量部のアルミナ繊維と複合
してなることを特徴とする強化された樹脂製義歯
床である。 本発明において使用される熱可塑性樹脂として
は該成形方法で熱的に劣化を起さず、かつ適度な
粘度を有し、良好な賦型性をもち、歯肉に近似し
た色に着色が可能で、適度な剛性と耐湿性を有
し、かつ使用時にストレスクラツクを起さない強
靭性を備えた樹脂であることが要求される。した
がつて、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルペンテン−1、透明ナイロン、ポ
リカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル
カーボネート、ポリエチレンテレフタレート、透
明ABS、ポリサルホン系樹脂などが使用される
が、特にポリサルホン、ポリエーテルサルホンな
どポリサルホン系の樹脂が耐湿性、剛性、耐スト
レスクラツキング性などにすぐれており、好まし
い。本発明で好ましい態様として使用されるポリ
サルホン系樹脂はアリーレン単位がエーテルおよ
びスルホン結合と共に無秩序にまたは秩序正しく
位置するポリアリーレンポリエーテルポリサルホ
ンとして定義される。たとえば の構造を有するUCC製ポリサルホンUdel や
【式】の構造を
有するICI製のポリエーテルサルホンVictrex
が挙げられる。 本発明において使用されるアルミナ繊維はアル
ミナ(Al2O3)が繊維状の形態をとつたものであ
る。アルミナは通常、水酸化アルミニウム
(Al2O3・nH2O)やアルミニウム塩を焼成して製
造され、無定形、ρ−、χ−、γ−、η−、δ
−、κ−、θ−、α−Al2O3など多くの種類があ
り、それぞれ構造も物性も異なる。高温ではいず
れもα−Al2O3になり、最も安定である。 アルミナ繊維の製法は特に限定されない。 例えば、アルミナ融液からα−Al2O3単結晶質
の連続繊維を引きあげる方法(特公昭46−
16082)、アルミニウム塩と有機高分子の混合溶液
を紡糸し得られた繊維を焼成してアルミナ質繊維
にする方法(特開昭47−718)、アルミナゾルから
なる紡糸液をベルトコンベア上に連続繊維状に払
い落し、そのまま焼成して連続アルミナ質繊維を
得る方法(特開昭50−39311)、−Al−O−からな
る主鎖を有する無機重合体を溶液を紡糸し得られ
る前駆体繊維を焼成してアルミナ質繊維を得る方
法(特公昭51−12736)などの方法によつて得ら
れる。 アルミナ繊維はその製法により性状が異なり、
例えば比重は2.5〜3.99、繊維直径としては3〜
250μm、引張強度100〜260Kg/mm2、引張弾性率
10〜46t/mm2のもの、また形状としてはウール状
の短繊維や連続繊維がある。 本発明においてはいずれのアルミナ繊維も使用
が可能であるが、ウール状の短繊維のものより連
続繊維の方が強化効果が高く、剛性の向上、耐ア
クリルモノマー性の向上が著しいため好ましい。
アルミナ連続繊維の弾性率はガラス繊維の約3倍
で炭素繊維並である。炭素繊維は黒色であり、義
歯床強化用としては審美上から好ましくない。 該熱可塑性樹脂と該アルミナ繊維を複合する方
法については特に限定されない。例えば、該樹脂
に適当な長さとしたアルミナ繊維を予備混合後、
溶融混練し、樹脂中にアルミナ繊維を分散させ、
ペレツト状、シート状、板状等の成形品とし、さ
らに射出成形、押出成形、トランスフアー成形、
圧縮成形法等で強化された義歯床を得る方法、ア
ルミナ繊維で作られたクロス、マツト、テープ等
を義歯床形空洞を囲繞する石膏型の所定の場所に
位置させ、その周囲に熱可塑性樹脂を注入、充填
し強化された義歯床を得る方法などが適用され
る。 該熱可塑性樹脂に該アルミナ繊維を複合する量
は、該樹脂100重量部に対して5〜500重量部が適
当である。該繊維が5重量部未満であれば、剛性
向上効果、耐アクリルモノマー性の向上効果が小
さく、500重量部を越えると義歯床の成形性が低
下し、人工歯間の狭い間〓や、口がい部など薄肉
部への充填性が不十分となる。5〜500重量部が
適当であるが、10〜300重量部の時、強化効果と
成形性のバランスがより良好となり好ましい。 本発明に使用される熱可塑性樹脂もしくは該樹
脂とアルミナ繊維の複合体に本発明の目的をそこ
なわない範囲で、酸化防止剤および熱安定剤、紫
外線吸収剤、滑剤、離型剤、染料、顔料などの着
色剤など、通常の添加剤を1種以上添加強化され
た義歯床を得ることができる。 作 用 本発明は熱可塑性樹脂とアルミナ繊維の複合体
により義歯床が得られているので、高い強度と弾
性率を有するアルミナ繊維の補強効果で義歯床の
薄肉部においても高剛性となり、たわみにくく、
また義歯床の所定部分にアルミナ繊維が分散し、
もしくはアルミナ繊維のクロス等が成形品内部に
包埋されているので、アクリルモノマーが接触を
して熱可塑性樹脂にクラツクの発生があつても、
該クロスもしくは該繊維の集合体がクラツクの伝
播、成長を阻止し、実質的な破断を防ぎ、耐アク
リルモノマー性を向上させるものと考えられる。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、これは好適な態様の例示であつて本発明は実
施例の範囲に限定されるものではない。 実施例 義歯床ワツクス模型の埋没されたフラスコを加
熱し、ワツクスを軟化、流ろうさせた後、フラス
コ下部の石膏型上に義歯床の口がい部に相当する
形状と面積を有するアルミナ繊維からなるクロス
を位置させた。 なお、該アルミナ繊維は、−Al−O−からなる
主鎖を有する無機重合体の溶液を紡糸し、得られ
る前駆体繊維を焼成して得られたものであり、比
重3.2、繊維直径9μ、引張強度25t/mm2の連続繊維
を平織でクロス化したものである。 該クロスが位置した石膏型上に義歯床形成用と
して、ポリエーテルサルホン(ICI製Victrex
4100G)の歯肉様に着色されたU字型成形品を位
置させ、380℃の熱風を吹き付けることにより、
該成形品を軟化させた後、圧縮成形機にかけて圧
縮成形し、その後自然冷却させた。該樹脂と該繊
維からなるクロスの割合は該樹脂100重量部に対
して、該繊維60重量部とした。 冷却後、上下フラスコを分離し、石膏型を分割
し、義歯床成形品を取り出した。所定形状に忠実
な形状を有するとともに、口がい部も高い剛性を
有し、たわみにくく良好な製品が得られた。 また、該義歯床成形品に従来のアクリル樹脂製
義歯床の補修用に使用されているアクリルモノマ
ーなどを含む義歯補修用即時重合レジン(商品名
ジーシーレペアジン)を接触させ、常法に従が
い、筆積み法により該義歯床上に肉盛りをした
が、クラツクは極く微細なものしか認められず、
該義歯補修用即時重合レジンの使用が可能である
ことが確認された。 比較例 実施例で用いたアルミナ繊維製クロスを使用し
ない以外は実施例と同様の操作を行つた。得られ
た義歯床は口がい部が剛性不足でたわみやすかつ
た。 また、補修用即時重合レジンの接触によりクラ
ツクが大きく発生し、実質的に使用が不可能であ
つた。 発明の効果 以上に述べた様に、本発明は熱可塑性樹脂とア
ルミナ繊維が複合して義歯床が形成されているの
で次の効果がある。 (1) 剛性が大きく、口がい部など薄肉部もたわみ
にくい。したがつてより薄肉化が可能となり、
食物の温度を感じやすくなり味覚が向上した義
歯床が得られる。 (2) 従来のアクリル樹脂製義歯床補修用に用いら
れる即時重合レジンの使用が可能になる。 (3) アルミナ繊維が樹脂の成形収縮を抑制するの
でより原形に忠実な寸法を有し、残留歪による
変形の少ない義歯床が得られる。 (4) アルミナ繊維が無色透明で美麗であるため得
られた義歯床の外観が良好で審美感にすぐれ
る。
が挙げられる。 本発明において使用されるアルミナ繊維はアル
ミナ(Al2O3)が繊維状の形態をとつたものであ
る。アルミナは通常、水酸化アルミニウム
(Al2O3・nH2O)やアルミニウム塩を焼成して製
造され、無定形、ρ−、χ−、γ−、η−、δ
−、κ−、θ−、α−Al2O3など多くの種類があ
り、それぞれ構造も物性も異なる。高温ではいず
れもα−Al2O3になり、最も安定である。 アルミナ繊維の製法は特に限定されない。 例えば、アルミナ融液からα−Al2O3単結晶質
の連続繊維を引きあげる方法(特公昭46−
16082)、アルミニウム塩と有機高分子の混合溶液
を紡糸し得られた繊維を焼成してアルミナ質繊維
にする方法(特開昭47−718)、アルミナゾルから
なる紡糸液をベルトコンベア上に連続繊維状に払
い落し、そのまま焼成して連続アルミナ質繊維を
得る方法(特開昭50−39311)、−Al−O−からな
る主鎖を有する無機重合体を溶液を紡糸し得られ
る前駆体繊維を焼成してアルミナ質繊維を得る方
法(特公昭51−12736)などの方法によつて得ら
れる。 アルミナ繊維はその製法により性状が異なり、
例えば比重は2.5〜3.99、繊維直径としては3〜
250μm、引張強度100〜260Kg/mm2、引張弾性率
10〜46t/mm2のもの、また形状としてはウール状
の短繊維や連続繊維がある。 本発明においてはいずれのアルミナ繊維も使用
が可能であるが、ウール状の短繊維のものより連
続繊維の方が強化効果が高く、剛性の向上、耐ア
クリルモノマー性の向上が著しいため好ましい。
アルミナ連続繊維の弾性率はガラス繊維の約3倍
で炭素繊維並である。炭素繊維は黒色であり、義
歯床強化用としては審美上から好ましくない。 該熱可塑性樹脂と該アルミナ繊維を複合する方
法については特に限定されない。例えば、該樹脂
に適当な長さとしたアルミナ繊維を予備混合後、
溶融混練し、樹脂中にアルミナ繊維を分散させ、
ペレツト状、シート状、板状等の成形品とし、さ
らに射出成形、押出成形、トランスフアー成形、
圧縮成形法等で強化された義歯床を得る方法、ア
ルミナ繊維で作られたクロス、マツト、テープ等
を義歯床形空洞を囲繞する石膏型の所定の場所に
位置させ、その周囲に熱可塑性樹脂を注入、充填
し強化された義歯床を得る方法などが適用され
る。 該熱可塑性樹脂に該アルミナ繊維を複合する量
は、該樹脂100重量部に対して5〜500重量部が適
当である。該繊維が5重量部未満であれば、剛性
向上効果、耐アクリルモノマー性の向上効果が小
さく、500重量部を越えると義歯床の成形性が低
下し、人工歯間の狭い間〓や、口がい部など薄肉
部への充填性が不十分となる。5〜500重量部が
適当であるが、10〜300重量部の時、強化効果と
成形性のバランスがより良好となり好ましい。 本発明に使用される熱可塑性樹脂もしくは該樹
脂とアルミナ繊維の複合体に本発明の目的をそこ
なわない範囲で、酸化防止剤および熱安定剤、紫
外線吸収剤、滑剤、離型剤、染料、顔料などの着
色剤など、通常の添加剤を1種以上添加強化され
た義歯床を得ることができる。 作 用 本発明は熱可塑性樹脂とアルミナ繊維の複合体
により義歯床が得られているので、高い強度と弾
性率を有するアルミナ繊維の補強効果で義歯床の
薄肉部においても高剛性となり、たわみにくく、
また義歯床の所定部分にアルミナ繊維が分散し、
もしくはアルミナ繊維のクロス等が成形品内部に
包埋されているので、アクリルモノマーが接触を
して熱可塑性樹脂にクラツクの発生があつても、
該クロスもしくは該繊維の集合体がクラツクの伝
播、成長を阻止し、実質的な破断を防ぎ、耐アク
リルモノマー性を向上させるものと考えられる。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、これは好適な態様の例示であつて本発明は実
施例の範囲に限定されるものではない。 実施例 義歯床ワツクス模型の埋没されたフラスコを加
熱し、ワツクスを軟化、流ろうさせた後、フラス
コ下部の石膏型上に義歯床の口がい部に相当する
形状と面積を有するアルミナ繊維からなるクロス
を位置させた。 なお、該アルミナ繊維は、−Al−O−からなる
主鎖を有する無機重合体の溶液を紡糸し、得られ
る前駆体繊維を焼成して得られたものであり、比
重3.2、繊維直径9μ、引張強度25t/mm2の連続繊維
を平織でクロス化したものである。 該クロスが位置した石膏型上に義歯床形成用と
して、ポリエーテルサルホン(ICI製Victrex
4100G)の歯肉様に着色されたU字型成形品を位
置させ、380℃の熱風を吹き付けることにより、
該成形品を軟化させた後、圧縮成形機にかけて圧
縮成形し、その後自然冷却させた。該樹脂と該繊
維からなるクロスの割合は該樹脂100重量部に対
して、該繊維60重量部とした。 冷却後、上下フラスコを分離し、石膏型を分割
し、義歯床成形品を取り出した。所定形状に忠実
な形状を有するとともに、口がい部も高い剛性を
有し、たわみにくく良好な製品が得られた。 また、該義歯床成形品に従来のアクリル樹脂製
義歯床の補修用に使用されているアクリルモノマ
ーなどを含む義歯補修用即時重合レジン(商品名
ジーシーレペアジン)を接触させ、常法に従が
い、筆積み法により該義歯床上に肉盛りをした
が、クラツクは極く微細なものしか認められず、
該義歯補修用即時重合レジンの使用が可能である
ことが確認された。 比較例 実施例で用いたアルミナ繊維製クロスを使用し
ない以外は実施例と同様の操作を行つた。得られ
た義歯床は口がい部が剛性不足でたわみやすかつ
た。 また、補修用即時重合レジンの接触によりクラ
ツクが大きく発生し、実質的に使用が不可能であ
つた。 発明の効果 以上に述べた様に、本発明は熱可塑性樹脂とア
ルミナ繊維が複合して義歯床が形成されているの
で次の効果がある。 (1) 剛性が大きく、口がい部など薄肉部もたわみ
にくい。したがつてより薄肉化が可能となり、
食物の温度を感じやすくなり味覚が向上した義
歯床が得られる。 (2) 従来のアクリル樹脂製義歯床補修用に用いら
れる即時重合レジンの使用が可能になる。 (3) アルミナ繊維が樹脂の成形収縮を抑制するの
でより原形に忠実な寸法を有し、残留歪による
変形の少ない義歯床が得られる。 (4) アルミナ繊維が無色透明で美麗であるため得
られた義歯床の外観が良好で審美感にすぐれ
る。
Claims (1)
- 1 義歯床形空洞を囲繞する石膏型により熱可塑
性樹脂を射出成形法、押出成形法、トランスフア
ー成形法又は圧縮成形法等で成形し、石膏型を破
砕して得られる樹脂製義歯床において、前記熱可
塑性樹脂が該樹脂100重量部に対して5〜500重量
部のアルミナ繊維と複合してなることを特徴とす
る強化された樹脂製義歯床。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59281569A JPS61152607A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 強化された樹脂製義歯床 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59281569A JPS61152607A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 強化された樹脂製義歯床 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61152607A JPS61152607A (ja) | 1986-07-11 |
| JPH0447643B2 true JPH0447643B2 (ja) | 1992-08-04 |
Family
ID=17641008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59281569A Granted JPS61152607A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 強化された樹脂製義歯床 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61152607A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6293209A (ja) * | 1985-10-19 | 1987-04-28 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 義歯床 |
| US5318440A (en) * | 1992-06-24 | 1994-06-07 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Fiber reinforced orthodontic appliance and method of manufacture |
| JP4837209B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2011-12-14 | クラレメディカル株式会社 | 歯科用材料及び歯科用補綴物 |
| JP6996053B2 (ja) * | 2015-11-26 | 2022-01-17 | 三井化学株式会社 | 有床義歯の製造方法 |
-
1984
- 1984-12-26 JP JP59281569A patent/JPS61152607A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61152607A (ja) | 1986-07-11 |
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