JPH0449557B2 - - Google Patents
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- JPH0449557B2 JPH0449557B2 JP57214573A JP21457382A JPH0449557B2 JP H0449557 B2 JPH0449557 B2 JP H0449557B2 JP 57214573 A JP57214573 A JP 57214573A JP 21457382 A JP21457382 A JP 21457382A JP H0449557 B2 JPH0449557 B2 JP H0449557B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D519/00—Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
- C07D519/04—Dimeric indole alkaloids, e.g. vincaleucoblastine
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
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- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なビスインドールアルカロイドに
係る。更に詳しくは、本発明はアミノ酸とビンブ
ラスチン誘導体との結合生成物、その製造方法、
その抗腫瘍剤としての使用並びにこれらを含有す
る薬剤組成物に関する。 これら新規なビンブラスチン誘導体はヒトの白
血病および悪性腫瘍の治療において使用すること
ができる。 ビンブラスチン型のビスインドールアルカロイ
ドは周知化合物であつて、以下の一般式の炭素骨
格を有している。 これらの化合物の例として、ビンカロイコブラ
スチン(米国特許第3097137号)、ロイロクリスチ
ンまたはビンクリスチンおよびロイロシジン(米
国特許第3205220号)、ビングリシネート(ベルギ
ー特許第659112号)およびビンデシン(ベルギー
特許第813168号)を例示することができる。後者
の化合物は天然ビンブラスチン(式において
R1=OCH3、R2=COCH3)を化学的に修飾する
ことにより得られ、天然ビンブラスチンはニチニ
チソウ(catharanthus roseus)の葉から抽出す
ることができる。 ビンブラスチン、ビンクリスチンおよびビンデ
シンはヒト治療の用途のために市販品として入手
でき、更に詳しくいえば白血病およびいくつかの
充実性腫瘍の治療のために市販されている。 しかしながら、これら薬剤は好ましからぬ副作
用を有することが知られている。ビンクリスチン
は神経毒作用を有し、またビンブラスチンは造血
組織に関する限り高い毒性を有する。 これら物質の作用機構はコルヒチンの抗有糸分
裂作用に対して考えられている機構と類似してい
る。これらの薬剤は細管の重合の阻害を通して作
用して微小管を形成し、後に中期における細胞分
割を停止する。 抗腫瘍剤細管−ビスインドールアルカロイドの
1:1複合体の使用についてはベルギー特許第
854053号に記載されている。 いくつかの場合には、対応する遊離アルカロイ
ドよりも一層低い毒性並びに効果的な化学治療活
性を示す。 ビンブラスチンの他の化学修飾も調べられてい
る。硫酸ビングリシネート(式においてR1=
OCH3、R2=COCH2N(CH3)2であり、硫酸塩で
ある;Cancer Research1967,27,221−227)も
臨床実験でテストされているが、一般にはビンブ
ラスチンまたはビンクリスチンよりも劣つている
ようである。 ベルギー特許第813168号はビンデシン(式で
R1=NH2;R2=H)および他のビンブラスチン
C3−カルボキサミド誘導体を開示している。後
の報告はビンデシン即ち3−カルボキサミド−4
−O−デアセチルビンブラスチンが治療上興味あ
ることを確認したが、この化合物はマウスに接種
されたネズミ1210白血病の治療に対しては効果の
ないことがわかつている(C.J.Barnett等、J.
Med.Chem.,1978,21,88)。 本発明で開示する新規化合物はP388並びに
L1210白血病を静脈内接種したマウスの死を実質
的に遅らせ得るものである。 実質的なP388腫瘍に対する活性は、驚くほど
に対照ビンカアルカロイドよりも優れていること
がわかつた。多数の全体的寛解傾向が観測されて
いる。 更に、本発明の化合物は、ビンブラスチン並び
に公知の類似物質、特にビンデシンと比較して、
他の重要なかつ予想外の諸利点を示す。 より詳しくいえば、観測された毒性は一般にビ
ンデシンまたはビンクリスチンの対応する毒性よ
りも低い。 本発明の新規化合物は、下記一般式で示され
る化合物またはこれらの無機酸もしくは有機酸と
の付加塩類である。 ただし、R1はヒドロキシル基または水素原子
であり、R2は水素原子、ホルミル基で示される
基を表し、R3はベンジル基であり、同時にR1が
β−OHであり、かつR5が−CH3であることはな
く、−COOR4はカルボメトキシまたはカルボエト
キシであることが好ましい。 好ましい態様においては、一般式における構
造セグメント: は天然産のアミノ酸並びにそのD−構造の光学異
性体のいずれかに由来するエステル基を表わし、
該天然産アミノ酸はグリシン、アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレニオ
ン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギ
ン、グルタミン、アルギニン、リジン、システイ
ン、シスチン、メチオニン、フエニルアラニン、
チロシン、トリプトフアン、プロリン、ヒスチジ
ン、ヒドロキシル−リジンまたはヒドロキシル−
プロリンである。 これら化合物は3−デカルボメトキシ−O−4
−デアセチルビンブラスチン−3−カルボキサミ
ドと命名し得る。しかしながら、これらはアミノ
酸のN−(ビンブラスチン−23−オイル)もしく
はN−(ビンクリスチノイル−23)誘導体と命名
することが好ましく、以下これに従う。 一般式を有する本発明の化合物の中で特に好
ましい化合物はR2が水素であり、かつアミノ酸
部分が以下のようなアミノ酸の1種から導かれる
ような化合物である。 L−またはO−トリプトフアン、ロイシン、イ
ソロイシン、バリン、アラニンまたはフエニルア
ラニン。これらアミノ酸の中で、L−トリプトフ
アン、L−イソロイシンおよびL−アラニンが特
に興味あるものである。 本発明によれば更に厳密にいえば、アミノ酸と
ビンクリスチン、O−4−デアセチルビンクリス
チン、デホルミル−O−4−デアセチルビンクリ
スチンおよびデオキシ−ビンブラスチンβとの反
応生成物が提供される。 これら化合物は、ビンブラスチンの脱水もしく
はビンドリンとカタランチンとのカツプリング
(Potier等、JACS,1976,98,7017)により得ら
れる無水ビンブラスチンの水素化により得ること
ができる。 本発明の最も好ましい化合物は、エチルN−
(O−4−デアセチル−4′−デオキシビンブラス
チン−23−オイル)−トリプトフアネートである。 アミノ酸が側鎖R3(式)にリジンまたはシス
テインなどのように官能基を有している場合に
は、当業界で周知の方法に従つて該官能基を保護
しておく必要がある。 保護は、保護すべき基の性質に応じて、ベンジ
ル、t−ブチル、ベンジルオキシカルボニル、t
−ブトキシ−トリフルオロアセチルカルボニルま
たはトリチル基を縮合させることにより達成する
ことができる。他のペプチド化学分野において使
用される周知の保護基も有効に使用することがで
きる。 本発明の化合物は対応するビンブラスチン誘導
体から、反応順序に従つてヒドラジノリシス次
いでニトロソ化並びにアミノ酸エステルとの反応
による公知方法に従つて製造することができる。 この工程の第1段階は、無水メタノール中でビ
ンブラスチン溶液に過剰の無水ヒドラジンを添加
することである。この溶液を不活性雰囲気内で12
時間〜12日間約30〜70℃の範囲の温度にて加熱す
る。最も好ましくは温度を60℃近傍で維持するこ
とである。 ビスインドール誘導体のヒドラドンを、次に水
を添加し、ジクロロメタンで抽出し、濃縮するこ
とにより単離する。この化合物は後に分取クロマ
トグラフイー(中性シリカ)で精製することがで
きる。ビンクリスチンの場合には、得られる生成
物はO−4−デアセチル−デホルミル−ビンクリ
スチンカルボキシヒドラジドである。 第2段階中に、変性ビンブラスチンのヒドラジ
ド官能基はアシルアジドに転化される。この転化
は亜硝酸ナトリウムを水−メタノール−酸性混合
物中に溶解したヒドラジドに添加する公知の方法
に従つて達成される。 使用される酸は塩酸であり得る。 反応温度は0〜5℃の範囲に保たれる。水不混
和性中性溶媒、好ましくはメチレンクロリドで抽
出した後、有機相を部分的に濃縮する。 アシルアジドは単離せずに、直接メチレンクロ
リド中に溶解したアミノ酸エステルもしくはその
保護された誘導体に添加することが好ましい。 使用すべきアミノ酸の量は該変性ビンブラスチ
ンカルボキシアジドの約1〜5当量である。 反応混合物は約−3〜10℃で8〜72時間、一般
的には約15時間保たれる。反応の監視は薄層クロ
マトグラフイーにより容易に行うことができる。
濃縮後、式の本発明の化合物は対応する酸のメ
タノール性溶液から結晶化することにより硫酸塩
もしくは他の無機酸または有機酸から導かれる塩
に転化し得る。 本発明の化合物は公知のクロマトグラフイーお
よび再結晶法により精製することができる。 必要ならば、かくして得られる4−O−デアセ
チル−ビンブラスチン誘導体を直接再アシル化し
てビンブラスチン誘導体〔ただしR2はCOCH3
(J.Med.Chem.,1979,22,391)〕を得るかまた
は予め3,4−ジアセトキシ誘導体を形成し、次
いで3−位における3−アセトキシ基を選択的に
加水分解する工程を介することにより再アセチル
化することができる。4位のCにおけるヒドロキ
シル基は、公知方法に従つて、炭素原子数2〜9
の他の活性化酸誘導体によりエステル化し得る。
O−4−ホルミル誘導体に対応するO−4−デア
セチル化合物のホルミル化(蟻酸−酢酸無水物)
することにより得ることができる。(ベルギー特
許第660843号参照)。 本発明はまた、これら新規なビスインドールア
ルカロイドの工業的および特に薬学的利用にも関
連する。 本発明の化合物は極めて有用な抗腫瘍性を示
し、ヒトの治療に使用し得るものである。 これらアミノ酸誘導体はL1210,P388型白血
病、膠腫、リンパ肉腫並びに他の白血病もしくは
悪性腫瘍の治療のために使用することができる。
ヒトの医学において、これら化合物はホジキン病
の治療およびビンブラスチン、ビンクリスチンま
たはビンデシンで治療し得る他の充実性腫瘍に対
し使用し得る。これら化合物はまた、動物の腫瘍
の治療のために獣医学分野においても有用であ
る。 他の興味ある治療上の用途がビスインドールア
ルカロイドの新規誘導体に対して期待することが
できる。ビンブラスチンはある種の関節炎の治療
のために使用でき(米国特許第4208411号)また
ビンクリスチンが乾癬の治療に使用し得る(米国
特許第3749784号)ことが報告されている。 治療上の用途のために、凍結乾燥形状であり得
る本発明の化合物は塩基形状もしくは製薬上許容
される酸付加形状で、製薬上認められる溶媒中に
溶解して非経口的経路で投与することが好まし
い。酸付加塩類の中では、非−毒性のかつ製薬上
許容される塩、例えば塩酸、燐酸および硫酸塩な
どの無機酸塩または酢酸、プロピオン酸、琥珀
酸、酒石酸、修酸、メタンスルホン酸およびベン
ゼンスルホン酸塩などの有機酸塩が好ましい。 例えば燐酸塩で緩衝されている生理塩水並びに
他の塩溶液が適した溶媒である。一般に、本発明
の化合物はビンカ型の他のアルカロイドに対する
使用法およびその制限と同様な様式でヒトの治療
に用いることができる。 活性物質は一般的に採用された誘導体および治
療スケジユールに応じて0.01〜約5mg/Kgの範囲
で変化する薬量で分配される。1週間当たりの全
投与量は一般に0.1〜約35mg/Kgの範囲で変化す
る。 本発明による組成物は2〜900mgの単位投与量
で調製される。 本発明の化合物は単独でもしくは例えばアルキ
ル化剤:メトトレキセート、5−フルオロ−ウラ
シル、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン
などの代謝拮抗物質;シストシンアラビノシド並
びにアクチノマイシンD、ダウノルビシン、アド
リアマイシンおよびシス−ジアミノ−ジクロロ−
プラテンなどの抗生物質を含有する他の製癌性薬
剤との組合せとして使用することができる。 以下の特定の実施例は、非限定的に、本発明の
化合物を得るための方法を例示するものである。 実施例 1 1 O−4−デアセチル−N−デホルミル−ビン
クリスチンモノヒドラジドAの製造 985mgのビンクリスチンの塩基を、無水ヒド
ラジン10mgとメタノール10mgとの混合物中に溶
解する。この反応混合物を60℃にて、撹拌しつ
つ、22時間維持する。次いで、この反応混合物
を水で処理し、その後NaClで飽和させた水で
処理する。該水性溶液を15mlのジクロロメタン
で8回抽出する。集めた有機相を20mlの水で、
更にNaClで飽和させた25mlの水で処理し、最
終的にNa2SO4上で乾燥する。過および減圧
乾燥後、900mgのO−4−デアセチルビンクリ
スチンモノヒドラジド(純度90%以上)を得
た。 NMRスペクトル(CDCl3、360MHz): 9.76(s、1H)、8.37(s、1H)、8.06(s、
1H)、7.53(d、1H)、7.24&7.07(m、3H)、
6.82(s、1H)、6.22(s、1H)、5.87(dd、
1H)、5.67(d、1H)、5.43(s、1H)、4.03
(s、1H)、3.94(s、3H)、3.86(s、1H)、
3.73(s、3H)、3.52(s、3H)、2.82(s、
2H)、2.51(s、1H)、0.93(2t、2×3H) MS(電子イオン化衝撃) 154,294,355,413,524,555,695,710,
723,736,739,755(M+1),768,769,
782 (C42H54N6O7に対する計算値754.942) 2 変性ビンクリスチンの酸アジドの製造 20mlメタノール中に850mgのビンクリスチン
モノヒドラジドを溶解した溶液を63mlの
1NHClと175.5mgの亜硝酸ナトリウムとで0℃
にて15分間処理する。次いで、0℃に維持され
た溶液を0℃にてNaHCO3で中和し、その後
ジクロロメタンで3回抽出する。集めた有機相
をNa2SO4上で乾燥させ、過し、加熱せずに
溶液が約10mlとなるまで減圧濃縮する。 3 エチルトリプトフアネートとの反応 次いで、撹拌しつつ約4℃にて300mgのエチ
ルトリプトフアネートを添加し、反応を薄層ク
ロマトグラフイー(TLC)で確認する。10日
後、反応生成物をクロマト分離により精製(40
gのシリカゲル60、溶離溶剤エーテル/NH3
飽和メタノール96:4v/v)する。15mlの画
分を集め、TLCでチエツクする。まず未反応
アミノ酸を回収する(画分30〜40)。溶離剤を
変え(エーテル/NH3飽和メタノール86:
14)、反応した誘導体を3つの画分として集め
る。夫々、画分44および45:30mg、画分46〜
53:257mg、画分54〜60:115mgである。 第2の部分はエチルN−(O−4−デアセチ
ル−デホルミルビンクリスチン−23−オイル)
−トリプトフアネートIaであり、これはTLC
により均一物であることが確認された。 MS:984,970,956(M++1), 913,912,899(DCJイソブタン) C55H66N6O9の計算値:955.181 UV(CH3OH): max:282(4.20)−290(4.18)−322(3.96) min:254−287−305 IR(cm-1): 3400−2920−1720−1660−1610−1485−1450
−1370−1345−1330−1290−1220−1165−
1130−1025−1005−920−885−830−740 NMR(CDCl3、360MHz)(ppm): 8.50(s、1H)、8.03(s、2H)、7.77(d、
1H)、7.60(d、1H)、7.57(d、1H)、6.95
(s、1H)、6.35(s、1H)、5.89(d.d.、1H)、
5.78(d、1H)、4.75(q、1H)、3.88(s、
3H)、3.67(s、3H)、1.23(t、3H)、0.98
(t、3H)、0.89(s、3H) ΓエチルN−(O−4−デアセチル−ビンクリ
スチン−23−オイル)−トリプトフアネート
IB 脱ホルミル化誘導体Ia(257mg)をベルギー特許
第811110号に記載の方法を使用して再ホルミル化
する。 かくして得られる粗生成物は20cmカラム(シリ
カゲル30g)を用い、連続的に3種の溶離剤、即
ちエーテル/NH3飽和メタノール92:8;88:
12;86:14を用いてクロマト分離することにより
精製される。流出液は15mlの画分として集める。
画分44〜54(34.1mg)は再度N−ホルミル化され
た誘導体Ibを含んでいた。 MS(イソブタンDCI):1011,997,983(M++
1),970,982,996,998,999,1012 C56H66N6O10の計算値=983.192 UV(CH3OH): max270(4.18)−290(4.11)平坦280(4.12)肩
(4.03) IR(KBr)(cm-1): 3400−3040−2960−2920−2880−2850−1735
−1725−1680−1670−1665−1610−1490−
1450−1225−745 実施例 2 エチルN−(O−4−デアセチル−デオキシ−
4′−ビンブラスチン−23−オイル−B)−トリ
プトフアネートIC O−4−デアセチル−デオキシ−ビンブラスチ
ンヒドラジドは米国特許第4203898号(Ely Lilly
Co.,第24欄、第51行以下)に記載されている方
法によつて製造される。 12mlのメタノールに溶解した500mgのヒドラジ
ドを37mlの1NHClと104mgのNaNO2で0℃にて
15分間処理する。 次いで、この溶液をNaHCO3で中和し、15ml
のジクロロメタンで6回抽出する。有機相を
Na2SO4上で乾燥し、容量約10mlとなるまで濃縮
する。 次に、溶液中のアジドを撹拌しつつ4℃にてエ
チルトリプトフアネート(300mg)と接触させる。
この反応はTLC(エーテル、メタノール)でチエ
ツクする。6日後、反応は完結し、反応生成物は
シリカゲル(30g)上でのカラム(18cm)クロマ
トグラフイーで精製する。15mlの画分として溶
出。以下のような溶離剤を連続的に使用した。 エーテル96 NH3飽和メタノール4:画分1〜
49 92 8: 50〜
57 86 14: 71〜
90 画分50〜57が所定の反応生成物IC(108mg)を
含んでいた。硫酸塩はエーテルによる沈殿法(2
%H2SO4/エタノール)により調製する。 UV(CH3OH)硫酸塩: max:224(4.63)−272(4.32) min:247(4.03) 肩:286(4.22)−312(3.72) IR(KBr、cm-1)硫酸塩: 3420−3060−2960−2930−2880−2600(弱)−
1725−1660−1615−1500−1455−1430−1375
−1230−1105−1060−1015−920−745 NMR(CDCl3、360MHz、ppm): 9.46(s、1H)、7.53(d、1H)、4.94(q、
1H)、8.34(s、1H)、7.30(d、1H)、4.18
(d、1H)、7.92(s、1H)、6.51(s、1H)、
4.05(q、2H)、7.67(d、1H)、6.04(s、
1H)、3.77(s、3H)、7.59(d、1H)、5.81に
中心を持つm〜sのスペクトル、3.58(s、
RH)、3.47(s、1H)、2.82(s、2H)、2.77
(s、3H)、2.59(s、1H)、1.14(t、3H)、
0.95(t、3H)、0.87(t、3H) MS(イソブタンDIC)塩基: M+1+954,M+14+1+968,M+28+1+982, イオン153−155−157−171−172−185−186
−199−213−223−227−255−257−279−
281−283−285−349−398−459−516−569
−952−953−955−967−969−981−983 C56H68N6O8の計算値:953.208 実施例 3 エチルN−(O−4−デアセチル−4′−デオキ
シ−ビンブラスチン−23−オイル−B)−イソ
ロイシネート O−4−デアセチル−4′−デオキシビンブラス
チン−β−ヒドラジド(0.6g、0.79mM、米国特
許第4203898号第24欄、第51行参照)を15mlのメ
タノールと45mlの1NHClとの混合物に溶解した
溶液を−7℃に冷却した。NaNO2(0.15g)を該
溶液に添加し、−7℃にて13分間撹拌を続けた。
PHが9となるまでNAHCO3の飽和水性溶液を添
加した後、得られる溶液をCH2Cl2で4回抽出す
る。有機相を併合しNaClの飽和水性溶液で洗浄
し、MgSO4上で乾燥した。 この溶液を15mlとなるまで濃縮し、エチルイソ
ロイシネート(1.25mM)を添加した。反応混合
物を4日間冷蔵庫内に放置した。溶媒を減圧下で
蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフイー
(SiO2、60g)で精製し、エーテル/CH3OH
(NH3飽和)(96:4)で溶出した。かくして0.25
gの無定形生成物が得られた。収率35%。 MS(分子イオン化イソブタン): 880(M+),894,836,849,832,445,391,
355 C51H69N5O8=880.1 m.p.:180〜190℃ 〔d〕D:104゜(C=0.154) IR(CHCl3)cm-1: 3400,2970,1728,1655,1612,1502 UV(CH3OH)nm: 289,268,216 NMR(CDCl3)ppm: 7.9(NH),6.54および6.06(Hg、H12),5.81
(H14−H15),4.60(CHCO2(NH)),3.76
(CO2CH3),3.58(CH3−O),3.33および2.85
(H3A、H3B),2.73(N−CH3),0.69(H−
15′) 急性毒性−LD50の測定 実施例2の化合物、即ちエチルN−(O−4−
デアセチル−デオキシ−4′−ビンブラスチン−23
−オイル−B)−トリプトフアネートの急性毒性
を雌NMRIマウスについて決定した。薬剤の漸
増的投与量を一回の注射で静脈内接種した。死亡
率(%)を時間の関数として決定する。前記化合
物(デオキシVTrpE)および標準製品、デオキ
シ−ビンブラスチン(デオキシVBL)に対する
LD50値は以下の通りであつた。 薬 剤 LD50 デオキシVBL 20 デオキシVTrpE(即ち、化合物Ic) 91.5 従つて、化合物デオキシVTrpEは標準化合物
よりも一層低毒性である。 抗腫瘍活性 デオキシVTrpEの硫酸塩の化学治療活性をリ
ンパ芽球白血病L1210およびP388について調べ
た。 1 L1210 雌DBA2マウスに104白血病細胞を接種した。
生成物は組織移植後1日後に静脈経路で50mg/Kg
投与量で投与した。動物の致死率を時間の関数と
して観察した。以下の第1表は実施例2の化合物
(Ic)により得られた結果を示す。テストした投
与量において、本発明の化合物はビンブラスチン
よりも一層高い活性を示す。この優越性はデオキ
シ−ビンブラスチンとの比較により確認された。 2 P388 雌DBA2マウスに104白血病細胞を静脈内接種
する。本発明の生成物を組織移植後1日後に静脈
内投与する。動物の致死率は時間の関数として観
測する。結果を第1表に示す。デオキシVTrpE
は標準化合物よりも一層有効であり、かつ長期に
亘る対象生存の高い割合を示している。 【表】
係る。更に詳しくは、本発明はアミノ酸とビンブ
ラスチン誘導体との結合生成物、その製造方法、
その抗腫瘍剤としての使用並びにこれらを含有す
る薬剤組成物に関する。 これら新規なビンブラスチン誘導体はヒトの白
血病および悪性腫瘍の治療において使用すること
ができる。 ビンブラスチン型のビスインドールアルカロイ
ドは周知化合物であつて、以下の一般式の炭素骨
格を有している。 これらの化合物の例として、ビンカロイコブラ
スチン(米国特許第3097137号)、ロイロクリスチ
ンまたはビンクリスチンおよびロイロシジン(米
国特許第3205220号)、ビングリシネート(ベルギ
ー特許第659112号)およびビンデシン(ベルギー
特許第813168号)を例示することができる。後者
の化合物は天然ビンブラスチン(式において
R1=OCH3、R2=COCH3)を化学的に修飾する
ことにより得られ、天然ビンブラスチンはニチニ
チソウ(catharanthus roseus)の葉から抽出す
ることができる。 ビンブラスチン、ビンクリスチンおよびビンデ
シンはヒト治療の用途のために市販品として入手
でき、更に詳しくいえば白血病およびいくつかの
充実性腫瘍の治療のために市販されている。 しかしながら、これら薬剤は好ましからぬ副作
用を有することが知られている。ビンクリスチン
は神経毒作用を有し、またビンブラスチンは造血
組織に関する限り高い毒性を有する。 これら物質の作用機構はコルヒチンの抗有糸分
裂作用に対して考えられている機構と類似してい
る。これらの薬剤は細管の重合の阻害を通して作
用して微小管を形成し、後に中期における細胞分
割を停止する。 抗腫瘍剤細管−ビスインドールアルカロイドの
1:1複合体の使用についてはベルギー特許第
854053号に記載されている。 いくつかの場合には、対応する遊離アルカロイ
ドよりも一層低い毒性並びに効果的な化学治療活
性を示す。 ビンブラスチンの他の化学修飾も調べられてい
る。硫酸ビングリシネート(式においてR1=
OCH3、R2=COCH2N(CH3)2であり、硫酸塩で
ある;Cancer Research1967,27,221−227)も
臨床実験でテストされているが、一般にはビンブ
ラスチンまたはビンクリスチンよりも劣つている
ようである。 ベルギー特許第813168号はビンデシン(式で
R1=NH2;R2=H)および他のビンブラスチン
C3−カルボキサミド誘導体を開示している。後
の報告はビンデシン即ち3−カルボキサミド−4
−O−デアセチルビンブラスチンが治療上興味あ
ることを確認したが、この化合物はマウスに接種
されたネズミ1210白血病の治療に対しては効果の
ないことがわかつている(C.J.Barnett等、J.
Med.Chem.,1978,21,88)。 本発明で開示する新規化合物はP388並びに
L1210白血病を静脈内接種したマウスの死を実質
的に遅らせ得るものである。 実質的なP388腫瘍に対する活性は、驚くほど
に対照ビンカアルカロイドよりも優れていること
がわかつた。多数の全体的寛解傾向が観測されて
いる。 更に、本発明の化合物は、ビンブラスチン並び
に公知の類似物質、特にビンデシンと比較して、
他の重要なかつ予想外の諸利点を示す。 より詳しくいえば、観測された毒性は一般にビ
ンデシンまたはビンクリスチンの対応する毒性よ
りも低い。 本発明の新規化合物は、下記一般式で示され
る化合物またはこれらの無機酸もしくは有機酸と
の付加塩類である。 ただし、R1はヒドロキシル基または水素原子
であり、R2は水素原子、ホルミル基で示される
基を表し、R3はベンジル基であり、同時にR1が
β−OHであり、かつR5が−CH3であることはな
く、−COOR4はカルボメトキシまたはカルボエト
キシであることが好ましい。 好ましい態様においては、一般式における構
造セグメント: は天然産のアミノ酸並びにそのD−構造の光学異
性体のいずれかに由来するエステル基を表わし、
該天然産アミノ酸はグリシン、アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレニオ
ン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギ
ン、グルタミン、アルギニン、リジン、システイ
ン、シスチン、メチオニン、フエニルアラニン、
チロシン、トリプトフアン、プロリン、ヒスチジ
ン、ヒドロキシル−リジンまたはヒドロキシル−
プロリンである。 これら化合物は3−デカルボメトキシ−O−4
−デアセチルビンブラスチン−3−カルボキサミ
ドと命名し得る。しかしながら、これらはアミノ
酸のN−(ビンブラスチン−23−オイル)もしく
はN−(ビンクリスチノイル−23)誘導体と命名
することが好ましく、以下これに従う。 一般式を有する本発明の化合物の中で特に好
ましい化合物はR2が水素であり、かつアミノ酸
部分が以下のようなアミノ酸の1種から導かれる
ような化合物である。 L−またはO−トリプトフアン、ロイシン、イ
ソロイシン、バリン、アラニンまたはフエニルア
ラニン。これらアミノ酸の中で、L−トリプトフ
アン、L−イソロイシンおよびL−アラニンが特
に興味あるものである。 本発明によれば更に厳密にいえば、アミノ酸と
ビンクリスチン、O−4−デアセチルビンクリス
チン、デホルミル−O−4−デアセチルビンクリ
スチンおよびデオキシ−ビンブラスチンβとの反
応生成物が提供される。 これら化合物は、ビンブラスチンの脱水もしく
はビンドリンとカタランチンとのカツプリング
(Potier等、JACS,1976,98,7017)により得ら
れる無水ビンブラスチンの水素化により得ること
ができる。 本発明の最も好ましい化合物は、エチルN−
(O−4−デアセチル−4′−デオキシビンブラス
チン−23−オイル)−トリプトフアネートである。 アミノ酸が側鎖R3(式)にリジンまたはシス
テインなどのように官能基を有している場合に
は、当業界で周知の方法に従つて該官能基を保護
しておく必要がある。 保護は、保護すべき基の性質に応じて、ベンジ
ル、t−ブチル、ベンジルオキシカルボニル、t
−ブトキシ−トリフルオロアセチルカルボニルま
たはトリチル基を縮合させることにより達成する
ことができる。他のペプチド化学分野において使
用される周知の保護基も有効に使用することがで
きる。 本発明の化合物は対応するビンブラスチン誘導
体から、反応順序に従つてヒドラジノリシス次
いでニトロソ化並びにアミノ酸エステルとの反応
による公知方法に従つて製造することができる。 この工程の第1段階は、無水メタノール中でビ
ンブラスチン溶液に過剰の無水ヒドラジンを添加
することである。この溶液を不活性雰囲気内で12
時間〜12日間約30〜70℃の範囲の温度にて加熱す
る。最も好ましくは温度を60℃近傍で維持するこ
とである。 ビスインドール誘導体のヒドラドンを、次に水
を添加し、ジクロロメタンで抽出し、濃縮するこ
とにより単離する。この化合物は後に分取クロマ
トグラフイー(中性シリカ)で精製することがで
きる。ビンクリスチンの場合には、得られる生成
物はO−4−デアセチル−デホルミル−ビンクリ
スチンカルボキシヒドラジドである。 第2段階中に、変性ビンブラスチンのヒドラジ
ド官能基はアシルアジドに転化される。この転化
は亜硝酸ナトリウムを水−メタノール−酸性混合
物中に溶解したヒドラジドに添加する公知の方法
に従つて達成される。 使用される酸は塩酸であり得る。 反応温度は0〜5℃の範囲に保たれる。水不混
和性中性溶媒、好ましくはメチレンクロリドで抽
出した後、有機相を部分的に濃縮する。 アシルアジドは単離せずに、直接メチレンクロ
リド中に溶解したアミノ酸エステルもしくはその
保護された誘導体に添加することが好ましい。 使用すべきアミノ酸の量は該変性ビンブラスチ
ンカルボキシアジドの約1〜5当量である。 反応混合物は約−3〜10℃で8〜72時間、一般
的には約15時間保たれる。反応の監視は薄層クロ
マトグラフイーにより容易に行うことができる。
濃縮後、式の本発明の化合物は対応する酸のメ
タノール性溶液から結晶化することにより硫酸塩
もしくは他の無機酸または有機酸から導かれる塩
に転化し得る。 本発明の化合物は公知のクロマトグラフイーお
よび再結晶法により精製することができる。 必要ならば、かくして得られる4−O−デアセ
チル−ビンブラスチン誘導体を直接再アシル化し
てビンブラスチン誘導体〔ただしR2はCOCH3
(J.Med.Chem.,1979,22,391)〕を得るかまた
は予め3,4−ジアセトキシ誘導体を形成し、次
いで3−位における3−アセトキシ基を選択的に
加水分解する工程を介することにより再アセチル
化することができる。4位のCにおけるヒドロキ
シル基は、公知方法に従つて、炭素原子数2〜9
の他の活性化酸誘導体によりエステル化し得る。
O−4−ホルミル誘導体に対応するO−4−デア
セチル化合物のホルミル化(蟻酸−酢酸無水物)
することにより得ることができる。(ベルギー特
許第660843号参照)。 本発明はまた、これら新規なビスインドールア
ルカロイドの工業的および特に薬学的利用にも関
連する。 本発明の化合物は極めて有用な抗腫瘍性を示
し、ヒトの治療に使用し得るものである。 これらアミノ酸誘導体はL1210,P388型白血
病、膠腫、リンパ肉腫並びに他の白血病もしくは
悪性腫瘍の治療のために使用することができる。
ヒトの医学において、これら化合物はホジキン病
の治療およびビンブラスチン、ビンクリスチンま
たはビンデシンで治療し得る他の充実性腫瘍に対
し使用し得る。これら化合物はまた、動物の腫瘍
の治療のために獣医学分野においても有用であ
る。 他の興味ある治療上の用途がビスインドールア
ルカロイドの新規誘導体に対して期待することが
できる。ビンブラスチンはある種の関節炎の治療
のために使用でき(米国特許第4208411号)また
ビンクリスチンが乾癬の治療に使用し得る(米国
特許第3749784号)ことが報告されている。 治療上の用途のために、凍結乾燥形状であり得
る本発明の化合物は塩基形状もしくは製薬上許容
される酸付加形状で、製薬上認められる溶媒中に
溶解して非経口的経路で投与することが好まし
い。酸付加塩類の中では、非−毒性のかつ製薬上
許容される塩、例えば塩酸、燐酸および硫酸塩な
どの無機酸塩または酢酸、プロピオン酸、琥珀
酸、酒石酸、修酸、メタンスルホン酸およびベン
ゼンスルホン酸塩などの有機酸塩が好ましい。 例えば燐酸塩で緩衝されている生理塩水並びに
他の塩溶液が適した溶媒である。一般に、本発明
の化合物はビンカ型の他のアルカロイドに対する
使用法およびその制限と同様な様式でヒトの治療
に用いることができる。 活性物質は一般的に採用された誘導体および治
療スケジユールに応じて0.01〜約5mg/Kgの範囲
で変化する薬量で分配される。1週間当たりの全
投与量は一般に0.1〜約35mg/Kgの範囲で変化す
る。 本発明による組成物は2〜900mgの単位投与量
で調製される。 本発明の化合物は単独でもしくは例えばアルキ
ル化剤:メトトレキセート、5−フルオロ−ウラ
シル、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン
などの代謝拮抗物質;シストシンアラビノシド並
びにアクチノマイシンD、ダウノルビシン、アド
リアマイシンおよびシス−ジアミノ−ジクロロ−
プラテンなどの抗生物質を含有する他の製癌性薬
剤との組合せとして使用することができる。 以下の特定の実施例は、非限定的に、本発明の
化合物を得るための方法を例示するものである。 実施例 1 1 O−4−デアセチル−N−デホルミル−ビン
クリスチンモノヒドラジドAの製造 985mgのビンクリスチンの塩基を、無水ヒド
ラジン10mgとメタノール10mgとの混合物中に溶
解する。この反応混合物を60℃にて、撹拌しつ
つ、22時間維持する。次いで、この反応混合物
を水で処理し、その後NaClで飽和させた水で
処理する。該水性溶液を15mlのジクロロメタン
で8回抽出する。集めた有機相を20mlの水で、
更にNaClで飽和させた25mlの水で処理し、最
終的にNa2SO4上で乾燥する。過および減圧
乾燥後、900mgのO−4−デアセチルビンクリ
スチンモノヒドラジド(純度90%以上)を得
た。 NMRスペクトル(CDCl3、360MHz): 9.76(s、1H)、8.37(s、1H)、8.06(s、
1H)、7.53(d、1H)、7.24&7.07(m、3H)、
6.82(s、1H)、6.22(s、1H)、5.87(dd、
1H)、5.67(d、1H)、5.43(s、1H)、4.03
(s、1H)、3.94(s、3H)、3.86(s、1H)、
3.73(s、3H)、3.52(s、3H)、2.82(s、
2H)、2.51(s、1H)、0.93(2t、2×3H) MS(電子イオン化衝撃) 154,294,355,413,524,555,695,710,
723,736,739,755(M+1),768,769,
782 (C42H54N6O7に対する計算値754.942) 2 変性ビンクリスチンの酸アジドの製造 20mlメタノール中に850mgのビンクリスチン
モノヒドラジドを溶解した溶液を63mlの
1NHClと175.5mgの亜硝酸ナトリウムとで0℃
にて15分間処理する。次いで、0℃に維持され
た溶液を0℃にてNaHCO3で中和し、その後
ジクロロメタンで3回抽出する。集めた有機相
をNa2SO4上で乾燥させ、過し、加熱せずに
溶液が約10mlとなるまで減圧濃縮する。 3 エチルトリプトフアネートとの反応 次いで、撹拌しつつ約4℃にて300mgのエチ
ルトリプトフアネートを添加し、反応を薄層ク
ロマトグラフイー(TLC)で確認する。10日
後、反応生成物をクロマト分離により精製(40
gのシリカゲル60、溶離溶剤エーテル/NH3
飽和メタノール96:4v/v)する。15mlの画
分を集め、TLCでチエツクする。まず未反応
アミノ酸を回収する(画分30〜40)。溶離剤を
変え(エーテル/NH3飽和メタノール86:
14)、反応した誘導体を3つの画分として集め
る。夫々、画分44および45:30mg、画分46〜
53:257mg、画分54〜60:115mgである。 第2の部分はエチルN−(O−4−デアセチ
ル−デホルミルビンクリスチン−23−オイル)
−トリプトフアネートIaであり、これはTLC
により均一物であることが確認された。 MS:984,970,956(M++1), 913,912,899(DCJイソブタン) C55H66N6O9の計算値:955.181 UV(CH3OH): max:282(4.20)−290(4.18)−322(3.96) min:254−287−305 IR(cm-1): 3400−2920−1720−1660−1610−1485−1450
−1370−1345−1330−1290−1220−1165−
1130−1025−1005−920−885−830−740 NMR(CDCl3、360MHz)(ppm): 8.50(s、1H)、8.03(s、2H)、7.77(d、
1H)、7.60(d、1H)、7.57(d、1H)、6.95
(s、1H)、6.35(s、1H)、5.89(d.d.、1H)、
5.78(d、1H)、4.75(q、1H)、3.88(s、
3H)、3.67(s、3H)、1.23(t、3H)、0.98
(t、3H)、0.89(s、3H) ΓエチルN−(O−4−デアセチル−ビンクリ
スチン−23−オイル)−トリプトフアネート
IB 脱ホルミル化誘導体Ia(257mg)をベルギー特許
第811110号に記載の方法を使用して再ホルミル化
する。 かくして得られる粗生成物は20cmカラム(シリ
カゲル30g)を用い、連続的に3種の溶離剤、即
ちエーテル/NH3飽和メタノール92:8;88:
12;86:14を用いてクロマト分離することにより
精製される。流出液は15mlの画分として集める。
画分44〜54(34.1mg)は再度N−ホルミル化され
た誘導体Ibを含んでいた。 MS(イソブタンDCI):1011,997,983(M++
1),970,982,996,998,999,1012 C56H66N6O10の計算値=983.192 UV(CH3OH): max270(4.18)−290(4.11)平坦280(4.12)肩
(4.03) IR(KBr)(cm-1): 3400−3040−2960−2920−2880−2850−1735
−1725−1680−1670−1665−1610−1490−
1450−1225−745 実施例 2 エチルN−(O−4−デアセチル−デオキシ−
4′−ビンブラスチン−23−オイル−B)−トリ
プトフアネートIC O−4−デアセチル−デオキシ−ビンブラスチ
ンヒドラジドは米国特許第4203898号(Ely Lilly
Co.,第24欄、第51行以下)に記載されている方
法によつて製造される。 12mlのメタノールに溶解した500mgのヒドラジ
ドを37mlの1NHClと104mgのNaNO2で0℃にて
15分間処理する。 次いで、この溶液をNaHCO3で中和し、15ml
のジクロロメタンで6回抽出する。有機相を
Na2SO4上で乾燥し、容量約10mlとなるまで濃縮
する。 次に、溶液中のアジドを撹拌しつつ4℃にてエ
チルトリプトフアネート(300mg)と接触させる。
この反応はTLC(エーテル、メタノール)でチエ
ツクする。6日後、反応は完結し、反応生成物は
シリカゲル(30g)上でのカラム(18cm)クロマ
トグラフイーで精製する。15mlの画分として溶
出。以下のような溶離剤を連続的に使用した。 エーテル96 NH3飽和メタノール4:画分1〜
49 92 8: 50〜
57 86 14: 71〜
90 画分50〜57が所定の反応生成物IC(108mg)を
含んでいた。硫酸塩はエーテルによる沈殿法(2
%H2SO4/エタノール)により調製する。 UV(CH3OH)硫酸塩: max:224(4.63)−272(4.32) min:247(4.03) 肩:286(4.22)−312(3.72) IR(KBr、cm-1)硫酸塩: 3420−3060−2960−2930−2880−2600(弱)−
1725−1660−1615−1500−1455−1430−1375
−1230−1105−1060−1015−920−745 NMR(CDCl3、360MHz、ppm): 9.46(s、1H)、7.53(d、1H)、4.94(q、
1H)、8.34(s、1H)、7.30(d、1H)、4.18
(d、1H)、7.92(s、1H)、6.51(s、1H)、
4.05(q、2H)、7.67(d、1H)、6.04(s、
1H)、3.77(s、3H)、7.59(d、1H)、5.81に
中心を持つm〜sのスペクトル、3.58(s、
RH)、3.47(s、1H)、2.82(s、2H)、2.77
(s、3H)、2.59(s、1H)、1.14(t、3H)、
0.95(t、3H)、0.87(t、3H) MS(イソブタンDIC)塩基: M+1+954,M+14+1+968,M+28+1+982, イオン153−155−157−171−172−185−186
−199−213−223−227−255−257−279−
281−283−285−349−398−459−516−569
−952−953−955−967−969−981−983 C56H68N6O8の計算値:953.208 実施例 3 エチルN−(O−4−デアセチル−4′−デオキ
シ−ビンブラスチン−23−オイル−B)−イソ
ロイシネート O−4−デアセチル−4′−デオキシビンブラス
チン−β−ヒドラジド(0.6g、0.79mM、米国特
許第4203898号第24欄、第51行参照)を15mlのメ
タノールと45mlの1NHClとの混合物に溶解した
溶液を−7℃に冷却した。NaNO2(0.15g)を該
溶液に添加し、−7℃にて13分間撹拌を続けた。
PHが9となるまでNAHCO3の飽和水性溶液を添
加した後、得られる溶液をCH2Cl2で4回抽出す
る。有機相を併合しNaClの飽和水性溶液で洗浄
し、MgSO4上で乾燥した。 この溶液を15mlとなるまで濃縮し、エチルイソ
ロイシネート(1.25mM)を添加した。反応混合
物を4日間冷蔵庫内に放置した。溶媒を減圧下で
蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフイー
(SiO2、60g)で精製し、エーテル/CH3OH
(NH3飽和)(96:4)で溶出した。かくして0.25
gの無定形生成物が得られた。収率35%。 MS(分子イオン化イソブタン): 880(M+),894,836,849,832,445,391,
355 C51H69N5O8=880.1 m.p.:180〜190℃ 〔d〕D:104゜(C=0.154) IR(CHCl3)cm-1: 3400,2970,1728,1655,1612,1502 UV(CH3OH)nm: 289,268,216 NMR(CDCl3)ppm: 7.9(NH),6.54および6.06(Hg、H12),5.81
(H14−H15),4.60(CHCO2(NH)),3.76
(CO2CH3),3.58(CH3−O),3.33および2.85
(H3A、H3B),2.73(N−CH3),0.69(H−
15′) 急性毒性−LD50の測定 実施例2の化合物、即ちエチルN−(O−4−
デアセチル−デオキシ−4′−ビンブラスチン−23
−オイル−B)−トリプトフアネートの急性毒性
を雌NMRIマウスについて決定した。薬剤の漸
増的投与量を一回の注射で静脈内接種した。死亡
率(%)を時間の関数として決定する。前記化合
物(デオキシVTrpE)および標準製品、デオキ
シ−ビンブラスチン(デオキシVBL)に対する
LD50値は以下の通りであつた。 薬 剤 LD50 デオキシVBL 20 デオキシVTrpE(即ち、化合物Ic) 91.5 従つて、化合物デオキシVTrpEは標準化合物
よりも一層低毒性である。 抗腫瘍活性 デオキシVTrpEの硫酸塩の化学治療活性をリ
ンパ芽球白血病L1210およびP388について調べ
た。 1 L1210 雌DBA2マウスに104白血病細胞を接種した。
生成物は組織移植後1日後に静脈経路で50mg/Kg
投与量で投与した。動物の致死率を時間の関数と
して観察した。以下の第1表は実施例2の化合物
(Ic)により得られた結果を示す。テストした投
与量において、本発明の化合物はビンブラスチン
よりも一層高い活性を示す。この優越性はデオキ
シ−ビンブラスチンとの比較により確認された。 2 P388 雌DBA2マウスに104白血病細胞を静脈内接種
する。本発明の生成物を組織移植後1日後に静脈
内投与する。動物の致死率は時間の関数として観
測する。結果を第1表に示す。デオキシVTrpE
は標準化合物よりも一層有効であり、かつ長期に
亘る対象生存の高い割合を示している。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式: ただし、R1はヒドロキシル基または水素原子
であり、R2は水素原子、ホルミル基または炭素
原子数2〜9のアシル基であり、R3は で示される基であり、R5は水素原子、メチル基
またはホルミル基であり、R4は直鎖または分岐
の炭素原子数1〜8のアルキル基またはベンジル
基であり、同時にR1がβ−OHでありかつR5がメ
チル基であることはない、 で示されるビンブラスチン誘導体またはこれらの
無機酸もしくは有機酸との付加塩類。 2 エチルまたはメチルN−(O−4−デアセチ
ル−ビンクリスチン23−オイル)−L−トリプト
フアネートである特許請求の範囲第1項記載のビ
ンブラスチン誘導体。 3 エチルまたはメチルN−(O−4−デアセチ
ル−デホルミル−ビンクリスチン−23−オイル)
−L−トリプトフアネートである特許請求の範囲
第1項記載のビンブラスチン誘導体。 4 エチルN−(O−4−デアセチル−デオキシ
−ビンブラスチン−23−β−オイル)−L−トリ
プトフアネートである特許請求の範囲第1項記載
の化合物。 5 酸付加塩が硫酸との1:1付加塩である特許
請求の範囲第1項記載のビンブラスチン誘導体。 6 酸付加塩が硫酸との1:1付加塩である特許
請求の範囲第2項記載のビンブラスチン誘導体。 7 一般式: ただし、R1はヒドロキシル基または水素原子
であり、R2は水素原子、ホルミル基または炭素
原子数2〜9のアシル基であり、R3は で示される基であり、R5は水素原子、メチル基
またはホルミル基であり、R4は直鎖または分岐
の炭素原子数1〜8のアルキル基またはベンジル
基であり、同時にR1がβ−OHでありかつR5がメ
チル基であることはない、 で示されるビンブラスチン誘導体またはこれらの
無機酸もしくは有機酸との付加塩類を含有する腫
瘍性疾患治療用のヒトまたは獣医学において使用
する薬剤組成物。 8 活性化合物が単位投与量当たり約2〜900mg
の量で含まれる、投与形状の特許請求の範囲第7
項記載の薬剤組成物。 9 前記活性化合物がエチルN−(O−4−デア
セチル−ビンクリスチン−23−オイル)−L−ト
リプトフアネートまたはその製薬上許される酸と
の付加塩であることを特徴とする、特許請求の範
囲7項記載の薬剤組成物。 10 前記活性化合物がエチルN−(O−4−デ
アセチル−デホルミル−ビンクリスチン−23−オ
イル)−L−トリプトフアネートまたはその製薬
上許される酸との付加塩であることを特徴とす
る、特許請求の範囲第7項記載の薬剤組成物。 10 前記活性化合物がエチルN−(O−4−デ
アセチル−デオキシビンブラスチン−23−β−オ
イル)−L−トリプトフアネートがまたはその製
薬上許容される酸との付加塩であることを特徴と
する、特許請求の範囲第7項記載の薬剤組成物。
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|---|---|---|---|
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