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JPH0449586B2 - - Google Patents
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JPH0449586B2 - - Google Patents

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JPH0449586B2
JPH0449586B2 JP57002841A JP284182A JPH0449586B2 JP H0449586 B2 JPH0449586 B2 JP H0449586B2 JP 57002841 A JP57002841 A JP 57002841A JP 284182 A JP284182 A JP 284182A JP H0449586 B2 JPH0449586 B2 JP H0449586B2
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JP
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mol
paint
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polyester
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JP57002841A
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Yoshiaki Fujimoto
Toshio Tawara
Shunryo Hirose
Sukeyuki Ishibashi
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、共重合ポリエステルとメラミン樹脂
からなる硬度と加工性のバランスのよいプレコー
ト塗料および接着剤を用いる接着加工に適したプ
レコート鋼板に関するものである。亜鉛めつき鋼
板、冷間圧延鋼板、アルミニウムめつき鋼板など
の金属薄板をコイル状のまま塗装し、この塗装板
を用いて家庭用電気製品、建材家具、事務用品な
どに成型加工するプレコートメタルの使用が最近
急速に普及しつつある。未塗装の鋼板を、熔接な
どの方法を用いて成型し製品を組立て、加工後塗
装するポストコートの方法に比べ塗料の塗着効
率が良く省資源につながる。塗装工程が簡単な
ので省力化が可能である。塗装焼付けの短時間
化が可能である。焼付け時の排気が集中処理で
きる。非塗物が平滑であり膜厚や焼付け管理が
容易で均一な塗膜品質が得られる、などの長所が
あり今後更にプレコート化への傾向が促進される
と予想される。 現在市販されているプレコート鋼板は一般に外
面(製品のおもて側となる面)が2コート、裏面
が1コートのものが多く、この場合外面側には最
上層となる上ぬり塗装と、防錆性を備え上ぬり塗
料と鋼板との密着力を向上させるための下ぬり塗
料が塗装されている。また裏面側には鋼板の防錆
の目的で裏面塗料が塗装されている。従来用いら
れているプレコート塗料としては、外面下ぬり塗
料及び裏面塗料にはエポキシ系塗料が主体として
使用されており、外面上ぬり塗料としては耐候性
の良いポリエステル系、アクリル系、ビニル系塗
料などが多用されている。 このようなプレコート塗料に要求される特性と
しては、高速ロール塗装が可能であること、高温
短時間焼付けが可能であること、又塗装した後に
加工成型されるため折り曲げ、しぼり、衝撃など
に対する硬度の加工性を備えていることであり、
更に特に外面上ぬり塗料にはこれに加えて対候
性、硬度、耐汚染性などが良好であることが要求
される。一般に塗膜の硬化密度、弾性率などから
硬度と加工性とは相反する物性を示すものであ
り、硬度が高くかつ加工性が良い物性を示す塗膜
は容易に得られないものであるが、本発明者らは
共重合ポリエステル樹脂を種々研究し、これとメ
ラミン樹脂との組合せにより加工性と塗膜硬度の
バランスの良いプレコート塗料を得ることに成功
した。 一方このようなプレコート鋼板を使用し所定の
製品に加工する場合の接合は、熔接が塗膜の耐熱
条件から適用できないので、かしめ、ビス止め、
リペツト等がひろく用いられているが、これらの
接合法は一般に作業能率が悪いこと、接合強度が
さほど高くないこと、接合点が不連続で応力が集
中しやすいこと等の欠点があり、構造物の接合方
法としては十分信頼のおけるものとは云えない。
従つてプレコート鋼板の用途も構造物の一部分に
限られたり、接合強度がさほど高くは要求されな
い分野に限られていた。これに対して塗装鋼板の
接合方法として、強度、耐久性などの点を考慮し
た場合、信頼される方法の1つは接着である。し
かしながら従来製缶以外には塗装鋼板を用いて接
着し成型するという方式はとられてこなかつた。
この理由はプレコート鋼板の外面上ぬり塗料に使
用されているアクリル系、ポリエステル系、ビニ
ル系などの塗料と接着剤との密着力が不十分なた
めである。接着による製缶の場合に用いられる缶
の内外面用塗料については種々の提案がされてい
るが、エポキシフエノール、エポキシポリエステ
ル系塗料等がエポキシ樹脂を主成分としたもの
で、この種の塗膜は下地鋼板に対しても各種の接
着剤に対しても高い密着力を有するので塗装鋼板
同志の接着が可能である。しかしエポキシ樹脂を
主成分とする塗膜は一般に耐候性、耐紫外線性が
劣るという欠陥をもつ。缶に比べ製品寿命が長く
又屋内外の、日光に曝露される可能性のある用途
例えば家庭電気製品、建材、家具、事務用品等の
上ぬり用プレコート塗料としてはこの理由からエ
ポキシ系塗料は使用されておらず、ポリエステル
塗料又はアクリル系塗料が主に使用されてきた。
ところが現在このような用途で用いられているポ
リエステル系塗料を塗装した鋼板同志を種々の構
造用接着剤を用いて接着しても、前述した用途に
用いて十分なだけの接着強度を得ることは殆んど
不可能である。本発明者らは以上の事実に基き、
鋼板/下ぬり塗料/上ぬり塗料/接着剤/上ぬり
塗料/下ぬり塗料/鋼板から成る複合材の接着強
度について検討したところ、予め鋼板上にエポキ
シ系下ぬり塗料を塗布し、その上に本願にかゝる
共重合ポリエステル樹脂とメラミン樹脂とからな
る組成物を塗布し焼付けることにより、接着剤で
塗装鋼板同志を接着する場合の接着強度が高く加
工性と塗膜硬度のバランスの良いプレコート鋼板
を得ることに成功した。 即ち本発明は(A)共重合ポリエステル55〜85重量
%と(B)メラミン樹脂45〜15重量%からなり、該共
重合ポリエステル(A)はその還元粘度(ηsp/C)
が0.3〜1.2dl/gであり、かつ下記の酸残基、
および下記のポリオール残基を含有すると共
に、酸残基に対し5モル%以下の3価以上のカ
ルボン酸残基または3価以上のポリオール残基を
含有し、さらにカルボキシル基と水酸基の合計当
量数のうちの50%以上が水酸基である、エポキシ
系塗料で下塗り塗装された鋼板用ブレコート塗料
である。 テレフタル酸残基またはイソフタル酸残基15
〜65モル%、炭素数2〜6の脂肪族ジカルボン
酸残基85〜35モル%およびその他のモノカルボ
ン酸またはジカルボン酸残基0〜10モル%。 エチレングリコール残基30〜70モル%および
ネオペンチルグリコール残基70〜30モル%。 本発明において、共重合ポリエステルを構成す
る酸成分のうち、テレフタル酸残基またはイソフ
タル酸残基の割合が65モル%を越えると塗膜が硬
すぎて鋼板の加工性が悪くなり、15モル%未満で
は塗膜の硬さ及び凝集力が不足するので15〜65モ
ル%であることが必要である。 一方炭素数2〜6の脂肪族ジカルボン酸残基と
しては、例えば蓚酸、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸及びそのエステル等が使用可能である。
炭素数7以上の脂肪族ジカルボン酸を用いた場合
には、最終的に得られる鋼板の加工性が劣り不適
当である。また特に炭素数2〜5の脂肪族ジカル
ボン酸が好ましい。この脂肪族ジカルボン酸の割
合は、全酸成分中の35モル%に満たない場合には
得られる鋼板の加工性が低下し、一方全酸成分中
の85モル%を越える場合には塗膜の硬度、耐汚染
性が不良となるので85〜35モル%であることが必
要である。 テレフタル酸残基又はイソフタル酸残基と炭素
数2〜6の脂肪族ジカルボン酸残基の好ましい割
合は、テレフタル酸残基又はイソフタル酸残基が
25〜50モル%、炭素数2〜6の脂肪族ジカルボン
酸残基が75〜50モル%である。 共重合ポリエステルはその酸残基として、所望
によりその他のモノカルボン酸またはジカルボン
酸残基を含有することができ、例えばフタル酸、
P−オキシ安息香酸等の芳香族酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等の脂環族
二塩基性酸等によつて導入することが可能である
が、その量は10モル%以下の範囲であることが必
要で、10モル%を越えると本発明の目的とするプ
レコート塗料に必要なポリエステルが得られな
い。 一方、共重合ポリエステルの構成成分であるポ
リオール残基のうち、エチレングリコール残基が
30モル%未満であると、塗膜の凝集力、硬度、耐
汚染性に欠け、70モル%を越えるとポリエステル
の溶剤への溶解性、鋼板加工性、接着性が悪くな
り、一方ネオペンチルグリコール残基が、70モル
%を越えると塗膜の耐汚染性が不良となり、30モ
ル%未満の場合はポリエステルの溶剤への溶解
性、及び塗膜の強じん性が不足となるのでエチレ
ングリコール残基が30〜70モル%、ネオペンチル
グリコール残基が70〜30モル%であることが必要
である。 上記ポリオール残基のうちエチレングリコール
残基は40〜60モル%が特に好ましく、ネオペンチ
ルグリコール残基は60〜40モル%が特に好まし
い。 また共重合ポリエステルの構成成分とされる3
価以上のカルボン酸残基または3価以上のポリオ
ール残基は、例えば、トリメリツト酸、ピロメリ
ツト酸及びその無水物、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトール等により
導入されるが、これら成分の含有量が前記酸成分
に対し5モル%を越える場合にはいわゆるゲル化
現象に起因して重合度及び粘度の制御が難しく、
また、生成共重合ポリエステルの、溶剤への溶解
性不良、平滑な塗膜が得難い等の欠点を生じてく
るので3価以上のカルボン酸残基または3価以上
のポリオール残基は前記酸残基に対し5モル%以
下であることが必要である。 また3価以上のカルボン酸残基または3価以上
のポリオール残基は前記酸残基に対し0.5〜モル
%が特に好ましい。 また本発明における共重合ポリエステルの還元
粘度(ηsp/C)は、m−クレゾール溶媒中ポリ
マー濃度0.25g/0.25dl、40℃で測定した値で示
されるが、本発明においてはその目的から0.3〜
1.2dl/gであることが必要である。さらに塗膜
の硬度と加工性の性能の上からみて還元粘度が
0.6〜1.0dl/gの範囲が特に好ましい。還元粘度
が0.3dl/g未満の場合は、分子の凝集力が弱く、
又、硬貨剤との反応性が低い為、生成塗膜の強
度、硬度、耐汚染性、折曲げ加工性が不良であり
更に接着剤を用いて塗装鋼板を接着したときの強
度が低くなる。また1.2dl/gを越えると、共重
合ポリエステルの溶剤への溶解性が不良でかつ塗
膜の平滑性も欠けてくる。 3価以上のカルボン酸残基又はポリオール残基
の存在は接着性には大きな影響を与えないが、特
に塗膜の加工性向上が良い傾向を示す。この存在
量が12当量(3価化合物が4モル%)以上の場合
には、還元粘度が0.85dl/g以下であることが塗
料調整時の共重合ポリエステルの溶剤への溶解性
から好ましい。 本発明の共重合ポリエステルは、含有するカル
ボキシル基と水酸基の合計当量数のうちの50%以
上が水酸基であるポリエステルであり、かかるポ
リエステルは、原料であるカルボン酸のカルボキ
シル基の総当量数をa、ポリオールの水酸基の総
当量数をbとした場合、b/a≧1好ましくは
2.5≧b/a≧1.2となる割合の原料を用い、通常
の方法により得られるものである。共重合ポリエ
ステル中の水酸基の量が50%未満の場合は塗膜の
耐水性、耐候性などの耐久性が低下し、また使用
する接着剤の組成によつては該接着剤と該塗膜と
の反応により接着強度の経時的変化が起き、安定
した接着強度が得られない。 ポリエステルの合成の反応形式としては、原料
のみを仕込み、生産物の融点以上の温度で加熱す
る溶融重合法、生成物の融点以下の温度で反応さ
せる固相重合法、ベンゾフエノン等の溶剤を使用
する溶液重合法、酸クロライドを利用する界面重
合法であり、本発明の共重合ポリエステルの合成
に於いては、いずれの方法を採用してもよい。本
発明の目的に沿う適度な重合度品が得られること
及び経済性の点から溶融重合法を採用することが
好ましい。 かかるポリエステルの合成反応は、通常公知の
反応条件、即ち150〜280℃の温度で、生成する水
又は低級アルコール及び過剰のジオール類を留出
させることにより容易に進行するが、使用原料の
形態(フリーの官能基を有している場合、低級ア
ルキルエステルの形をとつている場合、酸無水物
となつている等)及びその反応性を考慮し、全原
料を同時に仕込む以外に、場合によつては、一部
の原料のみを反応途中で添加する方が好ましい。 又反応は、生成物の分解、接着防止、及び安全
の為、窒素等不活性ガス流中で行うのが好まし
い。 本発明に於ける共重合ポリエステルの合成に際
して、好ましい樹脂性状、例えば溶剤への溶解
性、硬化剤との反応性など及び優れた塗膜性能を
与えるべく分子量分布をシヤープにするために、
水又は低級アルコール及びジオールの一部がほゞ
出終つた時点、つまりほゞ反応が完了した時点で
反応系全体を減圧となし加熱する必要がある。 この減圧下で加熱する場合、通常公知の条件即
ち、例えば200mmHg〜数mmHg、200〜280℃の温
度で30分〜3時間加熱することが好ましい。 かゝるポリエステルの合成反応には、公知のエ
ステル化若しくはエステル交換触媒を用いること
ができる。 かゝる触媒としては、亜鉛、鉛、マンガン、マ
グネシウム等の金属の酸化物、ハロゲン化物、酢
酸塩等及びパラトルエンスルホン酸、チタン酸エ
ステル等を挙げることができ、それらの添加量は
系全体の0.01〜0.5重量%が好ましい。 かくして、前記減圧反応条件の制御により水酸
基を有し、還元粘度(ηsp/C)0.3〜1.2(dl/g)
のポリエステルが得られる。本発明で用いられる
共重合ポリエステルは飽和ポリエステルおよび不
飽和ポリエステルを包含するが、塗膜の耐久性、
耐候性等、さらに接着剤で接着して得られた塗装
鋼板の耐候性、耐久性等の点から飽和ポリエステ
ルを使用するのが好ましい。 このようにして得られた(A)共重合ポリエステル
に配合して使用される(B)メラミン樹脂はメラミン
にホルムアルデヒドを反応させて得られる熱硬化
性樹脂であり、またそのようにホルムアルデヒド
を反応させて得られた熱硬化性樹脂中のメチロー
ル基の一部もしくは全体をメチル、ブチルなどの
アルキルエーテル化したものも使用可能である。
本発明において用いられるメラミン樹脂は、特に
限定されるものではないがホルムアルデヒドの不
可反応の割合を押さえた比較的低分子量のもの
で、かつエーテル化度の割合が高く、いわゆる低
温硬化型のメラミン樹脂が、鉛筆硬度、折曲げ加
工性、耐汚染性などの塗膜性能のバランスがすぐ
れており好ましい。市販品としては例えば三井東
圧化学(株)製のユーバン220、221、122−60、164、
165および20SE60等が使用できる。 本発明において(A)共重合ポリエステルと(B)メラ
ミン樹脂との配合比率は重量比で85/15〜55/45
の範囲、好ましくは80/20〜65/35が適当であ
る。メラミン樹脂の配合量が少ない場合には架橋
密度が小さいため良好な塗膜性能が得られず、接
着強度も低下する一方、多量に配合すれば未反応
の樹脂分となつてプリードし、耐候性を悪化させ
接着性も劣る。(A)共重合ポリエステルと(B)メラミ
ン樹脂とからなる樹脂組成物の調製は、両者を混
合し適当な溶媒例えばn−ブタノール、イソプロ
パノール、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチ
ルセロソルブ、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘ
キサノン、イソホロン、メチルセロソルフアセテ
ート、セロソルフアセテート、トルエン、キシレ
ン、炭素数9〜11の芳香族系炭化水素などから選
ばれた1種又は2種以上の混合物に溶解すること
により実施される。更にこれに用途に応じて適当
な顔料、例えば酸化チタン、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、カーボンブラツ
ク、チタンイエロー及び体質顔料など、又塗膜性
能を調整するための若干量の樹脂、添加物例えば
沈降防止剤、流れ調製剤、消泡剤などを配合する
ことができる。更にポリエステル樹脂とメラミン
樹脂との反応を促進させ、特に低温焼付けでの硬
化を促進させるため、有機酸例えばパラトルエン
スルホン酸などの酸性触媒を用いることも必要に
応じて可能であり、この場合の方が塗膜性能上好
ましい場合もある。樹脂の溶解、顔料の樹脂液へ
の分散は通常行なわれている方法によつて実施で
きる。 本発明に係るプレコート塗料の塗装は鋼板との
密着性を強固にしあるいは防錆性を高める目的で
エポキシ系の下ぬり塗料を予め鋼板に塗装してお
くことが必要である。この場合のエポキシ系下ぬ
り塗料としては鋼板の下ぬり塗料として使用され
るもののいずれをも用いることができ、エポキシ
樹脂とその硬化剤を塗料中樹脂の主成分とするも
の、特に好ましくはエポキシ樹脂が例えばエピク
ロルヒドリンとビスフエノールAを原料として製
造される云わゆるビスフエノールA型エポキシ樹
脂であり、また硬化剤がフエノール樹脂、メラミ
ン樹脂、尿素樹脂、有機酸または末端カルボキシ
ル基を有するポリエステル化合物であるエポキシ
系下ぬり塗料が用いられる。かゝるエポキシ樹脂
と硬化剤を適当な溶剤に溶かし、更に金属用下ぬ
り塗料に通常用いられている酸化チタン、亜鉛
華、酸化鉄などの顔料や塗装鋼板の防錆性を高め
る目的でジンククロメート、ストロンチウムクロ
メート、モリブデン酸亜鉛、メタホウ酸バリウ
ム、黄鉛、絹合リン酸アルミニウム、などの防錆
顔料や防錆剤を加えたものも使用できる。かかる
下ぬり塗料の塗膜厚み、塗装方法などは常法に従
えば良い。 本発明にかゝる塗料を塗装するに適した鋼板と
しては冷間圧延鋼板、電気亜鉛めつき鋼板、熔融
亜鉛めつき鋼板、電気錫めつき鋼板、クロム処理
鋼板(テインフリースチール)、アルミニウムめ
つき鋼板などおよびこれらの表面にクロメート処
理あるいはリン酸塩処理などの化成処理を施した
ものが好ましい。 本発明に係るプレコート塗料の塗装方法は特に
限定されるものではなく、一般に行なわれている
プレコート塗料の塗装方法即ち100m/分以上の
高速ロールコーターで塗装し、熱風炉内で焼付け
る方法を採用することができる。この場合塗膜厚
は3〜25μの範囲内で選ばれ焼付け温度は板温で
180〜280℃、焼付け時間は15〜80秒の範囲内で行
なわれるのが好ましい。 本発明に係る塗料を塗装してなるプレコート鋼
板は、各種の接着剤による接着加工に特に適して
いる。用いられる接着剤としては、ポリアミド系
接着剤、ポリエステル系接着剤、エポキシ系接着
剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤などか
ら選ばれたものであり、本発明に係る塗装鋼板同
志を用いてTはくり強度を測定した場合、15Kg/
25mm巾以上の強度を発現できるものが実際の用途
から考えて最も適切である。なかでもポリアミド
系接着剤、ポリエステル系接着剤及びウレタン系
接着剤が接着強度、接着耐久性、接着時の作業
性、短時間接着性などの点で好ましく用いられ、
例えばポリアミド系接着剤としては、ナイロン
6,6−6,6−10,6−12,11及び12などのナ
イロン及び各種の共重合ナイロン又はダイマー酸
などの不飽和脂肪酸とジアミンの縮合ポリアミド
あるいはこれらのポリアミドの2種以上をブレン
ドしたものがある。これらのポリアミド樹脂を接
着剤組成物中に50重量%以上含んでおり、エポキ
シ樹脂等の熱硬化性樹脂やポリエチレン樹脂等の
熱可塑性樹脂更にポリアミド樹脂や添加された他
の樹脂と反応し硬化させうる反応性物質を適当に
配合した接着剤である。又ポリエステル系接着剤
とはいわゆる共重合ポリエステルを主成分とする
ホツトメルト型接着剤であり、酸原料成分中にテ
レフタル酸を30モル%以上含む飽和共重合ポリエ
ステルが特に好ましい。ポリエステル樹脂に流動
性や密着力等を改良するための添加物を配合した
ものも勿論使用できるが、全接着剤成分中の50%
以上を共重合ポリエステル樹脂が占めるものが適
当である。ウレタン系樹脂剤としては熱可塑性線
状エラストマー及び、イソシアネートとポリオー
ルとからなる2液型のものなどが使用できる。 本発明のプレコート鋼板は所定の塗膜を鋼板の
両面に形成させたものおよびいずれか片面に形成
させたものを包含し、これを用いる接着加工にあ
つては、所定塗膜の形成面同志を重ね合せるかあ
るいは所定塗膜の非形成面が使用接着剤と適合し
得る場合は、該面と所定塗膜形成面とを重ね合せ
る方法によつて接着される。接着の手段としては
塗装鋼板及び接着剤を加熱すると同時に加圧プレ
スする方法、塗装鋼板の接着部及び接着剤を高周
波により誘導あるいは誘電加熱し、直ちに冷却し
たハンマーで短時間(1分以内)バンピングする
等の方法が実施可能である。 以上述べた本発明に係るプレコート塗料および
これによる塗膜を形成させてなるプレコート鋼板
は、60度光沢率、鉛筆硬度、折り曲げ加工性、耐
衝撃性、耐汚染性等の優れた塗膜性能を具備して
いることに加えて、卓越した接着性をもつもので
ある。 以下に、本発明で使用する共重合ポリエステル
樹脂の具体例として参考例および比較参考例をあ
げ、更にこれらの共重合ポリエステルについて実
施例および比較例を記載する。 参考例 1 ジメチルテレフタレート、エチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリメチロール、
プロパンの表1に記載する量を、反応釜に触媒と
共に仕込み、窒素気流中160〜190℃で2時間エス
テル交換反応を行なつた。エステル交換反応終了
後表1に示す量のコハク酸を加え190〜210℃で1
時間エステル化反応を行なつた後、昇温と減圧を
同時に行ない5mmHg210〜250℃で縮重合を行な
つた。得られた共重合ポリエステルの融点および
還元粘度を測定した結果を表1に記載した。 得られた共重合ポリエステルのカルボン酸残基
およびポリオール残基の割合は各々供給原料の割
合に対応するものであつた。 参考例2〜8および比較参考例1〜8 参考例1と原料処方が異なる他は、全く同一の
製造方法により表1の如く共重合ポリエステルを
合成した。 得られた共重合ポリエステルのカルボン酸残基
およびポリオール残基の割合は各々供給原料の割
合に対応するものであつた。
【表】
【表】 実施例 1 参考例1で合成した共重合ポリエステル樹脂
350gと三井東圧化学(株)製のn−ブチル化メラミ
ン樹脂商品名ユーバン−220、250g(不揮発分
150g)にメチルセロソルブアセテート310g、3
−メトキシブチルアセテート310g、キシレン310
gを溶媒として加え撹拌し均一溶液とした。この
樹脂液に石原産業(株)製の酸化チタン商品名タイペ
ークR−580を500g加え高速撹拌機で15分撹拌し
た後、レツドデビル社製のペイントコンデイシヨ
ナーで45分間練合を行い、分散液を過しプレコ
ート用上ぬり塗料を得た。塗料中のメラミン樹脂
とポリエステル樹脂の不揮発分比は30/70であり
樹脂分と顔料の重量比は5/5である。 一方トリメチロールプロパン140g(1モル)
と無水トリメリツト酸576g(3モル)とを230℃
で10分間反応させて得た末端カルボキシル型ポリ
エステル25gと油化シエルエポキシ(株)製のビスフ
エノールA型エポキシ樹脂商品名エビコート1007
(エポキシ当量1950g/当量)225gをセロソルブ
アセテート/3−メトキシブチルアセテート/ソ
ルベツソ100(エツソ社製の炭素数9の芳香族炭化
水素系溶媒)=1/1/1(wt比)からなる混合
溶媒中に溶解した後、石原産業(株)製酸化チタン商
品名タイペークR580 125gと日本無機化学工業
(株)製のジンククロメート(ZTO)125gを加えて
ボールミルで分散させたものを下ぬり塗料とし
た。厚み0.6mm、巾914mmのクロメート処理電気亜
鉛めつき鋼板のコイルシートに、コイルコーター
で上記のエポキシ系下ぬり塗料を焼付後の塗膜厚
5μとなるように塗布し、焼付炉中で板温170℃×
45秒焼付けを行い、引続きそのエポキシ系下ぬり
塗料の上に、上記上ぬり塗料をコイルコーターで
塗布し、焼付け炉中で45秒焼付けたところ板温は
260℃に到達し、上ぬり塗料の塗膜厚は18μであ
つた。このプレコート鋼板の塗膜性能を評価した
結果を表2に記載した。
【表】
【表】 次に東亞合成化学工業(株)製の粉末状ポリアミド
系接着剤FS175Pを上記プレコート鋼板の上に約
100g/m2の厚みになるようにのせ、同一プレコ
ート鋼板を重ね200℃の熱板プレスで5分間はさ
み、引続き水冷されたプレスで1分間加圧するこ
とにより接着片を作成した。 一夜放置後シヨツパー型引張り試験機により20
℃で引張り速度200mm/分でTはくり強度、10
mm/分で引張り剪断強度を求め、又これと並行し
て接着ビースを80℃、95%RHの雰囲気の試験器
中で1ケ月保存後および80℃(乾燥)×8時間→
−10℃×16時間を1サイクルとして、10サイクル
の冷熱サイクル経過後に取出し20℃で同様の測定
を行つた。この結果を表3に示した。
【表】
【表】
【表】 実施例2〜11および比較例1〜10 参考例1〜8および比較参考例1〜8で合成し
た共重合ポリエステルに、メラミン樹脂として三
井東圧化学(株)製の各種メラミン樹脂を所定の重量
比で配合し、実施例1と同様の方法でプレコート
塗料を調製した。実施例1で用いた下ぬり塗料を
同様に塗装した鋼板の上に、この塗料を実施例1
と同一方法で塗装した。 得られたプレコート鋼板を用い実施例1で用い
たポリアミド系接着剤(FS175P)および東亞合
成化学工業(株)製のポリエステル系接着剤(PES−
140)を用い実施例1と同様の方法に従つて接着
サンプルを作成した。このサンプルの初期Tはく
り強度及びプレコート鋼板の塗膜性能を表4に示
した。 実施例 12 0.32mm厚のクロム処理鋼板(テインフリースチ
ール)に東亞合成化学工業(株)製のエポキシ系接着
缶用白色塗料キヤニーコートP170を7μの厚みと
なるように塗布した後焼付炉で60秒焼付けた。こ
の時板温230℃に到達した。一方参考例1で合成
したポリエステル195gと三井東圧化学(株)製のn
−ブチル化メラミン樹脂ユーバン220 175g(不
揮発分105g)とをメチルセロソルブアセテート、
セロソルブアセテート、メチルイソブチルケトン
およびトルエンからなる等重量混合溶剤630gに
とかしクリヤートツプコート塗料とした。この場
合のメラミン樹脂/ポリエステル樹脂の不揮発分
比は35/65である。この塗料を前述のエポキシ系
下ぬり塗料の上に膜厚15μとなるように重ねぬり
した後、焼付炉内で60秒焼付けを実施した。この
時の最終板温は265℃であつた。 このプレコート鋼板の塗膜性能を試験した後、
(試験方法は実施例1の表2の方法に従つた)実
施例1で用いたポリアミド系接着剤FS175P、東
亞合成化学工業(株)製のナイロン12系フイルム状缶
用接着剤キヤニーボンドS200(厚み120μ)および
日本ポリウレタン(株)製の熱可塑性エラストマー
(ウレタン系)パラプレン26Sを各々2枚のプレ
コート鋼板の間に入れ加熱プレスで接着した。接
着時の加熱条件はFS175Pの場合200℃で5分、キ
ヤニーボンドS200の場合200℃で2分、パラブレ
ン26Sの場合200℃で5分であつた。又東亞合成
化学工業(株)製の2液型アクリル系ハネムーン接着
剤X2100を、このプレコート鋼板に塗布し、塗布
面を合わせて常温下で加圧し3時間放置した。 接着ピースのTはくり強度と塗膜性能を表5に
示す。
【表】
【表】 実施例 13 0.5mm厚のリン酸塩処理溶融亜鉛めつき鋼板に、
実施例1で用いたエポキシ系下ぬり塗料を表側に
5μ、実施例12で用いたエポキシ系塗料キヤニー
コートP170を裏側に8μの厚みとなるように塗布
した後、焼付炉で45秒間焼付けた。板温は240℃
となつた。参考例1による共重合ポリエステル樹
脂210gと三井東圧化学(株)製のメラミン樹脂商品
名ユーバン221150g(不揮発分90g)をセロソル
ブアセテート/イソホロン/ジアセトンアルコー
ル/キシレン=2/1/1/1(重量比)からな
る混合溶媒640gにとかし、この樹脂液に石原産
業(株)製の酸化チタン商品名タイペークCR−50367
gを加えサンドミルで分散後過して得た上ぬり
塗料を上記塗装鋼板の表側に上ぬりし、最終板温
260℃となるように45秒間焼付けを行つた。上ぬ
り塗料の厚みは20μであつた。上ぬり塗料中のメ
ラミン樹脂/ポリエステル樹脂の不揮発分比は
30/70で樹脂分の顔料の重量比は45/55である。
このプレコート鋼板(表側)の塗膜性能を表6に
示す。 この両面塗装鋼板の2枚を使用し、表側および
裏側に東亞合成化学工業(株)製のポリアミド系溶液
状接着剤FS175SNを塗布し風乾する。風乾後の
接着剤は10μであつた。次いで表側と表側、表側
と裏側で接着するように板サムブルを配置し、高
周波誘導加熱装置で接着剤部分の鋼板を3秒間加
熱し、直ちに冷却したハンマーで3秒間加圧する
ことにより接着片を作成した。このサムプルのT
はくり強度を表6に示した。
【表】 比較例 11 実施例1で用いた上ぬり塗料を、実施例1で使
用した鋼板上に直接(下ぬり塗料なしで)同一条
件で塗装し焼付けた。 実施例1と同様の方法で各種性能試験を実施
し、その結果を表7に示した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)共重合ポリエステル55〜85重量%と(B)メラ
    ミン樹脂45〜15重量%からなり、該共重合ポリエ
    ステル(A)はその還元粘度(ηsp/C)が0.3〜1.2
    dl/gであり、かつ下記の酸残基および下記
    のポリオール残基を含有すると共に、酸残基に
    対して5モル%以下の3価以上のカルボン酸残基
    または3価以上のポリオール残基を含有し、さら
    にカルボキシル基と水酸基の合計当量数のうちの
    50%以上が水酸基である、エポキシ系塗料で下塗
    り塗装された鋼板用プレコート塗料。 テレフタル酸残基またはイソフタル酸残基15
    〜65モル%、炭素数2〜6の脂肪族ジカルボン
    酸残基85〜35モル%およびその他のモノカルボ
    ン酸またはジカルボン酸残基0〜10モル%。 エチレングリコール残基30〜70モル%および
    ネオペンチルグリコール残基70〜30モル%。
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