JPH0450428B2 - - Google Patents
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- JPH0450428B2 JPH0450428B2 JP58008619A JP861983A JPH0450428B2 JP H0450428 B2 JPH0450428 B2 JP H0450428B2 JP 58008619 A JP58008619 A JP 58008619A JP 861983 A JP861983 A JP 861983A JP H0450428 B2 JPH0450428 B2 JP H0450428B2
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- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C1/00—Pretreatment of the finely-divided materials before digesting
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P7/00—Preparation of oxygen-containing organic compounds
- C12P7/02—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a hydroxy group
- C12P7/04—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a hydroxy group acyclic
- C12P7/06—Ethanol, i.e. non-beverage
- C12P7/08—Ethanol, i.e. non-beverage produced as by-product or from waste or cellulosic material substrate
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Description
本発明は硬木チツプまたはこれに類するものか
らクラフト パルプおよび炭水化物材料を製造す
る方法に関する。 木材チツプのような粉砕したセルロース系繊維
材料の前加水分解クラフト蒸解(以下、前加水分
解という)はパルプの製造またはアルコール類の
製造を最終目的とする技術の双方に対する公知の
技術である。例えば木材チツプの蒸解前の木材チ
ツプの従来の前加水分解においては(例えば特許
第3380883号を参照)チツプは高温度水(例えば
170℃)または硫酸溶液にさらして、炭水化物材
料を含む水解物を除去し、そして水解物は通常燃
焼させて水蒸気を製造する。 従来のアルコール類の製造においては、バイオ
マスを酸加水分解に供してバイオマスのセルロー
ス成分をヘキソースおよびペントース糖類に分解
し引き続きヘキソース糖類を発酵させる。アルコ
ールの製造のために利用しうる供給原料と同一成
分が従来方法の下では良好な強度性質を有するパ
ルプに対して必要な同一成分であるために、これ
ら2つの方法は従来より相互に排他的なものであ
つた。前加水分解がパルプ生産に対して実施され
る場合には、溶解パルプのみが慣習的に製造され
る〔溶解パルプは人絹またはプラスチツクの製造
のために利用される〕。板紙の製造用に好適なま
たは紙製造のために酸素脱リグニンおよび漂白に
好適なクラフト パルプの有効な製造はこれまで
実用的でなかつた。水解物は通常黒液と共に除去
しそして燃やされ、そしてたとえ燃やされないと
しても(特許第4174997号を参照)アルコール生
産に好適であるとは考えていなかつた。逆に、ア
ルコール生産のためにバイオマスを酸加水分解で
処理する場合にはバイオマス残渣は(水解物と異
なる)クラフト蒸解には適さない。 本発明に従えば粉砕したセルロース系繊維材料
を処理してその中の炭水化物材料をアルコール
(エタノールおよびブタノールのような)の製造
に利用すべき適切な形で除去し、一方同時に粉砕
したセルロース系繊維材料の大半を硫酸塩蒸解に
供し、そしてクラフト パルプを生産することが
できる。生産されるパルプは板紙、紙、またはこ
れに類するものの製造に対して望ましい範囲内の
強度性質を有するばかりでなく、現実に従来のパ
ルプよりも高い粘度および高い引裂き強度を有す
る。これはパルプの酸素漂白をより少ない引き続
く漂白段階によつてより低いカツパ(Kappa)
数を得ることが可能である点で有利である。その
上、本発明の実施によつてクラフト蒸解段階にお
いて従来の方法よりも低い活性アルカリ装入を行
なうことが可能である。 本発明の一特徴に従えば、粉砕したセルロース
系繊維材料から炭水化物材料およびクラフト パ
ルプを製造する方法が与えられる。その基本的工
程は:(a) 粉砕したセルロース系繊維材料を穏や
かな酸前加水分解に供する。本明細書および特許
請求の範囲中で使用する術語「穏やかな酸前加水
分解」はセルロース系繊維材料から高い割合で炭
水化物材料(特にペントサン)の除去(単独でま
たは後述すべき引き続く苛性抽出と関連して)を
行い、一方材料のセルロース系成分に実質的に悪
影響を及ぼさない充分な前加水分解処理を意味す
る。典型的な条件としては約0.2〜0.5%H2SO4の
酸濃度、またはこれと等量、および約120℃また
はそれ以下(例えば105℃〜120℃)の温度であ
る。(b) 前加水分解した粉砕したセルロース系繊
維材料を穏やかな苛性抽出に供する。本明細書お
よび特許請求の範囲中で使用する術語「穏やかな
苛性抽出」は粉砕したセルロース系繊維材料から
(単独でまたは前述の穏やかな酸加水分解と関連
して)高割合で炭水化物材料(特にペントサン)
の除去を行い、一方最終的にはクラフト蒸解に供
する大部分のセルロース系繊維材料の強度および
収率特性に実質的に悪影響を及ぼさない条件下の
苛性抽出処理を意味する。典型的な苛性抽出の条
件は約60〜90℃における約0.5〜4%NaOHの濃
度、またはこれと等量である。(c) 前加水分解お
よび抽出処理を実施しながら粉砕したセルロース
系材料からの炭水化物を有する水解物を除去す
る。水解物はアルコールの製造に対する供給原料
として本質的に有用であり、そしてこれを中和、
清澄化、発酵、および蒸留に供することによつて
その中のペントースおよびヘキソース糖類は共に
最終的にはエタノールまたはブタノールのような
アルコールに変化することになる。そして、(d)
前加水分解し、抽出した粉砕したセルロース系繊
維材料のクラフト(硫酸塩)蒸解を行なつてクラ
フト パルプを製造する。製造したクラフト パ
ルプは同一の粉砕したセルロース系繊維材料から
そして実質的に同一クラフト蒸解条件下である
が、前加水分解および抽出処理を行わずに生産し
た同一パルプよりも実質的にさらに高い粘度(お
よび引裂強度)を有する。 この方法はまたクラフト パルプの酸素脱リグ
ニンを達成する追加の工程を含んでいても良く、
最終的にこれを希望する白色度まで漂白する。(a)
から(d)までの工程は生成した脱リグニンしたクラ
フト パルプが同一の粉砕したセルロース系繊維
材料からそして実質的に同時にクラフト蒸解およ
び酸素脱リグニン条件下であるが、前加水分解お
よび抽出処理を行なわないパルプよりも低いカツ
パ数を有するように実施する。この方法はセルロ
ース系繊維材料が硬木のチツプまたは鋸屑の場合
に特に有用であり、そして望ましくは前加水分解
および抽出処理は第一容器中で、そしてクラフト
蒸解は第二容器中で実施するように行なわれる。
酸前加水分解は望ましくは材料と酸の同方向流に
おいて行ない、一方苛性抽出は望ましくは苛性と
材料を向流させて行なう。 本発明に従つて炭水化物材料およびクラフト
パルプを生産する方法の実施に利用しうる装置は
チツプ ビン、蒸気発生器、高圧原料供給器、お
よび連続蒸解器のような多くの既知の構成要素を
含む。既知の構成要素への最初の追加要素は一方
の蒸煮容器と高圧供給器、および他方の蒸解器の
間の「第一」堅形容器の設備である。第一容器は
最上部の材料入口、酸加水分解帯域、水解物引き
出し網、および底に隣接する向流する苛性抽出帯
域を含む。処理された材料は第一容器の底から蒸
解器の最上部に供給される。前加水分解の酸は第
一容器の前加水分解帯域内の循環ループに加えて
もよく、または高圧供給器へのチツプ供給に対し
て補充水を供給する水準槽に加えることができ
る。アルカリは抽出段階と関連する再循環ループ
中に加え、そして再循環液は必要な抽出温度(こ
れは通常は実質的に前加水分解温度よりも低い)
を維持するために冷却する。 本発明に用いることのできるアルコール製造方
法の特徴は独立的に利用しうるものであり(即ち
クラフト パルプの製造を望まないかまたは現実
的でない場合でさえ)、そしてバイオマス材料か
らのアルコール収量を最高にすることができる。
例えばバガスのような「低品質」(パルプ生産の
立場から見て)のセルロース系繊維材料を利用す
る場合には、粉末化およびスラリー化の後に材料
を加水分解−抽出容器に直接供給する。この場合
の容器は上記の方法および装置の第一容器と同一
である。酸加水分解および苛性抽出工程は、バイ
オマス材料中のヘミセルロースを処理してペント
ースおよびヘキソース糖類をそれから分離し発酵
微生物の成長を実質的に抑制するのには不十分な
フルフラールを有し、一方バイオマス中のセルロ
ースを実質的に加水分解しない水解物の生成を達
成するために充分な酸および苛性濃度、および温
度および滞留時間条件において実施する。セルロ
ース成分は清浄しそして脱水し、そして含有エネ
ルギーを利用するために引き続き燃やし、一方水
解物は加水分解しそして抽出したバイオマスから
除去する。水解物は中和しそして清澄化しそして
発酵に供しそれによつてその中のペントースおよ
びヘキソース糖類を発酵させる。次いで発酵した
ヘキソースおよびペントース糖類からアルコール
を生産する。 前項に記載するアルコールの生産に用いる炭水
化物材料を製造する場合には酸加水分解および苛
性抽出のパラメータはクラフト パルプを生産す
る方法で使用するものと少し異なつていても良
い。例えば酸濃度は約0.3−2%H2SO4と等量か
またはその範囲であり、そして苛性濃度は約1.5
−6%NaOHと等量かまたはその範囲である。
加水分解条件は温度約105℃〜135℃でよく、そし
て約120℃が望ましく、一方抽出温度条件は約60
℃〜10℃でよい。 粉砕したセルロース系繊維材料を処理してそれ
らから適した炭水化物材料を最大限に分離し、一
方好ましくは同時にそれらのクラフト蒸解のため
の好適な条件に材料を維持して満足すべき(そし
てあるパラメーターについては改良された)強度
性質を有するクラフト パルプを生産する処理法
を提供することが本発明の主目的である。本発明
のこの目的およびその他の目的は本発明の詳細な
記述および添付した特許請求の範囲から明らかに
なるであろう。 本発明に係わる典型的な装置は第1図中に略図
で図解してある。典型的なこの装置を使えば水解
物の形において炭水化物材料を生産することがで
き、これはさらにエタノール、ブタンジオール、
またはブタノールのようなアルコールを生産する
ために使用することができる。水解物を処理する
ための装置は第2図中に略図で説明する。第1図
の装置ではさらにクラフト パルプを製造するこ
とができ、これはさらに酸素脱リグニンをなしま
たはその他の作用によつて広い種類の高品質紙製
品を製造することができる。 第1図の装置の既知の構成要素はチツプ ビン
10を含みこの中に硬木(例えばかえで)または
軟木(例えば松)チツプ(ピン状チツプおよびこ
れに類する小寸法の木材成分を含む)、鋸屑、ま
たはこれに類するものを貯える。チツプ類はチツ
プ計量器11および低圧供給器12を経て、高圧
供給器15に導く進入導管14中に最終的に貯え
るために水平蒸煮容器13に供給する。別法とし
てビン蒸煮装置を備えそこから直接導管14中に
供給することができる。高圧供給器15からの低
圧循環ライン16は高圧供給器15から引き出し
た液体を進入導管14に戻し、そしてそこからの
オーバーフローはライン17を経て水準槽18に
供給する。高圧供給ライン19中の循環液体はポ
ンプ20によつて加圧し、そして高圧排出ライン
21を通つて第一処理容器22の最上部に供給
し、そして液体は容器22の最上部からライン1
9に返送する。 第一容器22は加圧できる堅型容器であつてそ
の中で木材チツプの穏やかな前加水分解および穏
やかな苛性抽出が行なわれる。酸前加水分解は容
器22中の最上部部分23中の酸とチツプ間の同
方向の流れの中で起こる。第1図に例示する実施
態様においては、入口ライン24によつて示すよ
うに、酸はチツプに対し同方向の流れとして水準
槽18において加える。水準槽18中の液体の酸
の濃度は精密に調節可能であり、そして槽18か
らの希望する酸濃度を有する液体はライン25を
経て容器22からの返送ライン19に供給する。
弱酸は高圧供給器15をほとんど汚染物のない状
態に保ち、そしてチツプと接触している酸の長い
流路(高圧供給器15から容器22の最上部部分
まで)、ならびに容器22の上方部分23中の同
方向の流れはチツプの酸加水分解を行う。 本発明の実施において用いる典型的な前加水分
解条件は約0.2〜0.5%H2SO4の濃度または等量、
および約120℃またはそれ以下(例えば約105℃〜
120℃)の温度である。前加水分解のための温度
を希望する水準に保つために、容器22の前加水
分解帯域23の底部の液体をポンプ28によつて
網27を通して回収しそして次に返送ライン19
に最終的に送る前に加熱器29(これは蒸気加熱
器でよい)中で加熱する。前加水分解帯域23中
の圧力は慣用的に約200psigである。 容器22はまた低部帯域31を含みその中で向
流的に苛性抽出を行なう。苛性溶液は中央管32
を通して供給し、そして底部網33の区域から上
方の酸前加水分解帯域23との境界面に向つて流
れる。過剰の苛性溶液はポンプ34を経て底部網
33を通つて回収し、そして冷却器35を通過し
て中央入口管32に戻す。補充アルカリはライン
36においてこの流れに加える。流速および添加
速度、容器寸法、等は苛性が中間網38の区域に
到達する時までに実質的に消費されるように設計
する。中間網38は同方向流酸前加水分解帯域2
3と向流苛性抽出帯域31との間の境界面の区域
にある。酸前加水分解中および苛性抽出中の双方
から生じる水解物は中間網38を通つて水解物排
出ライン40中に流れる。次いで水解物は適宜の
方法、例えば第2図中に例示する装置を用いて処
理する。 弱苛性抽出に対する典型的な条件は約0.5〜4
%NaOHの苛性濃度、または等量、および約60
〜90℃の温度である。苛性抽出帯域31中の温度
は酸前加水分解帯域23中の温度よりも実質的に
低いので冷却器35を利用する。苛性抽出帯域中
の圧力は特に重要ではないが、約220psig程度で
ある。両帯域23,31中の滞留時間は必要に応
じて木材パルプの補充、引き続く蒸解器の容量、
等に応じて調節できるが、普通は各帯域中で約60
分である。 前加水分解し、抽出した木材パルプは容器22
の底部帯域42からライン43中に排出する。排
出を促進するためにこの場所に回転掻取機44を
備えていても良い。ライン43は慣用の連続蒸解
器45の最上部に連通し、そして液体の返送はラ
イン46を経て容器22の底部帯域42に供給す
る。白液の添加はライン47で示すようにライン
46中で行ない、そして追加的に液は加熱器48
によつて加熱し、その結果蒸解器45の最上部に
導入した場合には蒸解温度に近くなる。苛性抽出
帯域31の底部においてはチツプ素材は比較的低
い温度(例えば60〜90℃程度)を有するためこの
事は特に望ましい。 第3図に例示する装置は第1図中に例示するも
の、および同様の構成要素に参照する同様の参照
番号と実質的に同一である。第3図の装置の唯一
の相違点は前加水分解に対する酸添加の特殊な方
法にある。この場合には水準槽18において酸を
添加する代りに、中央導管37に導く再循環ライ
ン30において添加し、加熱器29は再循環ルー
プ中に与える。ライン40中に回収した水解物は
この場合は網27および38の双方から回収す
る。 連続的蒸解器45の頂部部分50中で、チツプ
をクラフト蒸解に供する(即ち硫酸塩ケミカルパ
ルプ法)。一般に慣用の蒸解条件(例えば165℃、
90分滞留時間、220psig圧力)を思う。しかし前
加水分解および苛性抽出による有機物質の除去の
ために、帯域50においてはより低い活性のアル
カリ装入を利用することができる。慣用の向流洗
浄は帯域52において行い、洗浄液はライン53
を通つて回収しそして加熱器54によつて加熱
し、そしてクラフト パルプは最後に容器45の
底においてライン55を通つて排出される。ライ
ン55中に取り出すパルプは真のクラフト パル
プであつて、前加水分解および抽出を行なわない
場合に慣用の蒸解器によつて生産されるクラフト
パルプに匹敵する強度性質を有する。事実、本
発明に従つて生産されるパルプは、他の強度パラ
メーターは多少従来のものよりも低いが(しかし
なお受容できる範囲内である)従来のクラフト
パルプよりも高い粘度および高い引き裂き強度を
有する。このように、本発明の実施によつて収率
および強度に対して最少の効果を有するクラフト
パルプを生産し、一方において同時にアルコー
ルの製造において使用するのに好適な水解物を生
産することが可能である。従つて与えられる体積
の木材チツプから極めて僅かな廃棄物または低品
質生成物しか伴なわない最大量の高品質製品が得
られる。 本発明の方法を実施する場合に得られる典型的
な結果が従来方法の結果と比較して第および第
表中に示した。使用した硬木は北東部かえでで
つた。硬木バツチAは31%プラス7mm厚さであ
り、バツチBは零プラス7mm厚さであり、一方バ
ツチCは低プラス7mm厚さであつた。使用した軟
木は南部松のチツプであつた。蒸解番号8を除い
て、前加水分解および苛性帯域中の液−対−木材
比率はそれぞれ2.0および2.5であつた。バツチ番
号8に対しては比率はそれぞれ3.7および3.5であ
つた。バツチ1および2を除いた総ての蒸解に対
してはクラフト蒸解帯域中の液−対−木材比率は
3.2であつた。蒸解1および2に対しては比率は
4.0であつた。中間段階洗浄は行なわなかつた。
酸前加水分解段階中で維持した圧力は約200psig
であり、一方その他の段階では約220psigであつ
た。
らクラフト パルプおよび炭水化物材料を製造す
る方法に関する。 木材チツプのような粉砕したセルロース系繊維
材料の前加水分解クラフト蒸解(以下、前加水分
解という)はパルプの製造またはアルコール類の
製造を最終目的とする技術の双方に対する公知の
技術である。例えば木材チツプの蒸解前の木材チ
ツプの従来の前加水分解においては(例えば特許
第3380883号を参照)チツプは高温度水(例えば
170℃)または硫酸溶液にさらして、炭水化物材
料を含む水解物を除去し、そして水解物は通常燃
焼させて水蒸気を製造する。 従来のアルコール類の製造においては、バイオ
マスを酸加水分解に供してバイオマスのセルロー
ス成分をヘキソースおよびペントース糖類に分解
し引き続きヘキソース糖類を発酵させる。アルコ
ールの製造のために利用しうる供給原料と同一成
分が従来方法の下では良好な強度性質を有するパ
ルプに対して必要な同一成分であるために、これ
ら2つの方法は従来より相互に排他的なものであ
つた。前加水分解がパルプ生産に対して実施され
る場合には、溶解パルプのみが慣習的に製造され
る〔溶解パルプは人絹またはプラスチツクの製造
のために利用される〕。板紙の製造用に好適なま
たは紙製造のために酸素脱リグニンおよび漂白に
好適なクラフト パルプの有効な製造はこれまで
実用的でなかつた。水解物は通常黒液と共に除去
しそして燃やされ、そしてたとえ燃やされないと
しても(特許第4174997号を参照)アルコール生
産に好適であるとは考えていなかつた。逆に、ア
ルコール生産のためにバイオマスを酸加水分解で
処理する場合にはバイオマス残渣は(水解物と異
なる)クラフト蒸解には適さない。 本発明に従えば粉砕したセルロース系繊維材料
を処理してその中の炭水化物材料をアルコール
(エタノールおよびブタノールのような)の製造
に利用すべき適切な形で除去し、一方同時に粉砕
したセルロース系繊維材料の大半を硫酸塩蒸解に
供し、そしてクラフト パルプを生産することが
できる。生産されるパルプは板紙、紙、またはこ
れに類するものの製造に対して望ましい範囲内の
強度性質を有するばかりでなく、現実に従来のパ
ルプよりも高い粘度および高い引裂き強度を有す
る。これはパルプの酸素漂白をより少ない引き続
く漂白段階によつてより低いカツパ(Kappa)
数を得ることが可能である点で有利である。その
上、本発明の実施によつてクラフト蒸解段階にお
いて従来の方法よりも低い活性アルカリ装入を行
なうことが可能である。 本発明の一特徴に従えば、粉砕したセルロース
系繊維材料から炭水化物材料およびクラフト パ
ルプを製造する方法が与えられる。その基本的工
程は:(a) 粉砕したセルロース系繊維材料を穏や
かな酸前加水分解に供する。本明細書および特許
請求の範囲中で使用する術語「穏やかな酸前加水
分解」はセルロース系繊維材料から高い割合で炭
水化物材料(特にペントサン)の除去(単独でま
たは後述すべき引き続く苛性抽出と関連して)を
行い、一方材料のセルロース系成分に実質的に悪
影響を及ぼさない充分な前加水分解処理を意味す
る。典型的な条件としては約0.2〜0.5%H2SO4の
酸濃度、またはこれと等量、および約120℃また
はそれ以下(例えば105℃〜120℃)の温度であ
る。(b) 前加水分解した粉砕したセルロース系繊
維材料を穏やかな苛性抽出に供する。本明細書お
よび特許請求の範囲中で使用する術語「穏やかな
苛性抽出」は粉砕したセルロース系繊維材料から
(単独でまたは前述の穏やかな酸加水分解と関連
して)高割合で炭水化物材料(特にペントサン)
の除去を行い、一方最終的にはクラフト蒸解に供
する大部分のセルロース系繊維材料の強度および
収率特性に実質的に悪影響を及ぼさない条件下の
苛性抽出処理を意味する。典型的な苛性抽出の条
件は約60〜90℃における約0.5〜4%NaOHの濃
度、またはこれと等量である。(c) 前加水分解お
よび抽出処理を実施しながら粉砕したセルロース
系材料からの炭水化物を有する水解物を除去す
る。水解物はアルコールの製造に対する供給原料
として本質的に有用であり、そしてこれを中和、
清澄化、発酵、および蒸留に供することによつて
その中のペントースおよびヘキソース糖類は共に
最終的にはエタノールまたはブタノールのような
アルコールに変化することになる。そして、(d)
前加水分解し、抽出した粉砕したセルロース系繊
維材料のクラフト(硫酸塩)蒸解を行なつてクラ
フト パルプを製造する。製造したクラフト パ
ルプは同一の粉砕したセルロース系繊維材料から
そして実質的に同一クラフト蒸解条件下である
が、前加水分解および抽出処理を行わずに生産し
た同一パルプよりも実質的にさらに高い粘度(お
よび引裂強度)を有する。 この方法はまたクラフト パルプの酸素脱リグ
ニンを達成する追加の工程を含んでいても良く、
最終的にこれを希望する白色度まで漂白する。(a)
から(d)までの工程は生成した脱リグニンしたクラ
フト パルプが同一の粉砕したセルロース系繊維
材料からそして実質的に同時にクラフト蒸解およ
び酸素脱リグニン条件下であるが、前加水分解お
よび抽出処理を行なわないパルプよりも低いカツ
パ数を有するように実施する。この方法はセルロ
ース系繊維材料が硬木のチツプまたは鋸屑の場合
に特に有用であり、そして望ましくは前加水分解
および抽出処理は第一容器中で、そしてクラフト
蒸解は第二容器中で実施するように行なわれる。
酸前加水分解は望ましくは材料と酸の同方向流に
おいて行ない、一方苛性抽出は望ましくは苛性と
材料を向流させて行なう。 本発明に従つて炭水化物材料およびクラフト
パルプを生産する方法の実施に利用しうる装置は
チツプ ビン、蒸気発生器、高圧原料供給器、お
よび連続蒸解器のような多くの既知の構成要素を
含む。既知の構成要素への最初の追加要素は一方
の蒸煮容器と高圧供給器、および他方の蒸解器の
間の「第一」堅形容器の設備である。第一容器は
最上部の材料入口、酸加水分解帯域、水解物引き
出し網、および底に隣接する向流する苛性抽出帯
域を含む。処理された材料は第一容器の底から蒸
解器の最上部に供給される。前加水分解の酸は第
一容器の前加水分解帯域内の循環ループに加えて
もよく、または高圧供給器へのチツプ供給に対し
て補充水を供給する水準槽に加えることができ
る。アルカリは抽出段階と関連する再循環ループ
中に加え、そして再循環液は必要な抽出温度(こ
れは通常は実質的に前加水分解温度よりも低い)
を維持するために冷却する。 本発明に用いることのできるアルコール製造方
法の特徴は独立的に利用しうるものであり(即ち
クラフト パルプの製造を望まないかまたは現実
的でない場合でさえ)、そしてバイオマス材料か
らのアルコール収量を最高にすることができる。
例えばバガスのような「低品質」(パルプ生産の
立場から見て)のセルロース系繊維材料を利用す
る場合には、粉末化およびスラリー化の後に材料
を加水分解−抽出容器に直接供給する。この場合
の容器は上記の方法および装置の第一容器と同一
である。酸加水分解および苛性抽出工程は、バイ
オマス材料中のヘミセルロースを処理してペント
ースおよびヘキソース糖類をそれから分離し発酵
微生物の成長を実質的に抑制するのには不十分な
フルフラールを有し、一方バイオマス中のセルロ
ースを実質的に加水分解しない水解物の生成を達
成するために充分な酸および苛性濃度、および温
度および滞留時間条件において実施する。セルロ
ース成分は清浄しそして脱水し、そして含有エネ
ルギーを利用するために引き続き燃やし、一方水
解物は加水分解しそして抽出したバイオマスから
除去する。水解物は中和しそして清澄化しそして
発酵に供しそれによつてその中のペントースおよ
びヘキソース糖類を発酵させる。次いで発酵した
ヘキソースおよびペントース糖類からアルコール
を生産する。 前項に記載するアルコールの生産に用いる炭水
化物材料を製造する場合には酸加水分解および苛
性抽出のパラメータはクラフト パルプを生産す
る方法で使用するものと少し異なつていても良
い。例えば酸濃度は約0.3−2%H2SO4と等量か
またはその範囲であり、そして苛性濃度は約1.5
−6%NaOHと等量かまたはその範囲である。
加水分解条件は温度約105℃〜135℃でよく、そし
て約120℃が望ましく、一方抽出温度条件は約60
℃〜10℃でよい。 粉砕したセルロース系繊維材料を処理してそれ
らから適した炭水化物材料を最大限に分離し、一
方好ましくは同時にそれらのクラフト蒸解のため
の好適な条件に材料を維持して満足すべき(そし
てあるパラメーターについては改良された)強度
性質を有するクラフト パルプを生産する処理法
を提供することが本発明の主目的である。本発明
のこの目的およびその他の目的は本発明の詳細な
記述および添付した特許請求の範囲から明らかに
なるであろう。 本発明に係わる典型的な装置は第1図中に略図
で図解してある。典型的なこの装置を使えば水解
物の形において炭水化物材料を生産することがで
き、これはさらにエタノール、ブタンジオール、
またはブタノールのようなアルコールを生産する
ために使用することができる。水解物を処理する
ための装置は第2図中に略図で説明する。第1図
の装置ではさらにクラフト パルプを製造するこ
とができ、これはさらに酸素脱リグニンをなしま
たはその他の作用によつて広い種類の高品質紙製
品を製造することができる。 第1図の装置の既知の構成要素はチツプ ビン
10を含みこの中に硬木(例えばかえで)または
軟木(例えば松)チツプ(ピン状チツプおよびこ
れに類する小寸法の木材成分を含む)、鋸屑、ま
たはこれに類するものを貯える。チツプ類はチツ
プ計量器11および低圧供給器12を経て、高圧
供給器15に導く進入導管14中に最終的に貯え
るために水平蒸煮容器13に供給する。別法とし
てビン蒸煮装置を備えそこから直接導管14中に
供給することができる。高圧供給器15からの低
圧循環ライン16は高圧供給器15から引き出し
た液体を進入導管14に戻し、そしてそこからの
オーバーフローはライン17を経て水準槽18に
供給する。高圧供給ライン19中の循環液体はポ
ンプ20によつて加圧し、そして高圧排出ライン
21を通つて第一処理容器22の最上部に供給
し、そして液体は容器22の最上部からライン1
9に返送する。 第一容器22は加圧できる堅型容器であつてそ
の中で木材チツプの穏やかな前加水分解および穏
やかな苛性抽出が行なわれる。酸前加水分解は容
器22中の最上部部分23中の酸とチツプ間の同
方向の流れの中で起こる。第1図に例示する実施
態様においては、入口ライン24によつて示すよ
うに、酸はチツプに対し同方向の流れとして水準
槽18において加える。水準槽18中の液体の酸
の濃度は精密に調節可能であり、そして槽18か
らの希望する酸濃度を有する液体はライン25を
経て容器22からの返送ライン19に供給する。
弱酸は高圧供給器15をほとんど汚染物のない状
態に保ち、そしてチツプと接触している酸の長い
流路(高圧供給器15から容器22の最上部部分
まで)、ならびに容器22の上方部分23中の同
方向の流れはチツプの酸加水分解を行う。 本発明の実施において用いる典型的な前加水分
解条件は約0.2〜0.5%H2SO4の濃度または等量、
および約120℃またはそれ以下(例えば約105℃〜
120℃)の温度である。前加水分解のための温度
を希望する水準に保つために、容器22の前加水
分解帯域23の底部の液体をポンプ28によつて
網27を通して回収しそして次に返送ライン19
に最終的に送る前に加熱器29(これは蒸気加熱
器でよい)中で加熱する。前加水分解帯域23中
の圧力は慣用的に約200psigである。 容器22はまた低部帯域31を含みその中で向
流的に苛性抽出を行なう。苛性溶液は中央管32
を通して供給し、そして底部網33の区域から上
方の酸前加水分解帯域23との境界面に向つて流
れる。過剰の苛性溶液はポンプ34を経て底部網
33を通つて回収し、そして冷却器35を通過し
て中央入口管32に戻す。補充アルカリはライン
36においてこの流れに加える。流速および添加
速度、容器寸法、等は苛性が中間網38の区域に
到達する時までに実質的に消費されるように設計
する。中間網38は同方向流酸前加水分解帯域2
3と向流苛性抽出帯域31との間の境界面の区域
にある。酸前加水分解中および苛性抽出中の双方
から生じる水解物は中間網38を通つて水解物排
出ライン40中に流れる。次いで水解物は適宜の
方法、例えば第2図中に例示する装置を用いて処
理する。 弱苛性抽出に対する典型的な条件は約0.5〜4
%NaOHの苛性濃度、または等量、および約60
〜90℃の温度である。苛性抽出帯域31中の温度
は酸前加水分解帯域23中の温度よりも実質的に
低いので冷却器35を利用する。苛性抽出帯域中
の圧力は特に重要ではないが、約220psig程度で
ある。両帯域23,31中の滞留時間は必要に応
じて木材パルプの補充、引き続く蒸解器の容量、
等に応じて調節できるが、普通は各帯域中で約60
分である。 前加水分解し、抽出した木材パルプは容器22
の底部帯域42からライン43中に排出する。排
出を促進するためにこの場所に回転掻取機44を
備えていても良い。ライン43は慣用の連続蒸解
器45の最上部に連通し、そして液体の返送はラ
イン46を経て容器22の底部帯域42に供給す
る。白液の添加はライン47で示すようにライン
46中で行ない、そして追加的に液は加熱器48
によつて加熱し、その結果蒸解器45の最上部に
導入した場合には蒸解温度に近くなる。苛性抽出
帯域31の底部においてはチツプ素材は比較的低
い温度(例えば60〜90℃程度)を有するためこの
事は特に望ましい。 第3図に例示する装置は第1図中に例示するも
の、および同様の構成要素に参照する同様の参照
番号と実質的に同一である。第3図の装置の唯一
の相違点は前加水分解に対する酸添加の特殊な方
法にある。この場合には水準槽18において酸を
添加する代りに、中央導管37に導く再循環ライ
ン30において添加し、加熱器29は再循環ルー
プ中に与える。ライン40中に回収した水解物は
この場合は網27および38の双方から回収す
る。 連続的蒸解器45の頂部部分50中で、チツプ
をクラフト蒸解に供する(即ち硫酸塩ケミカルパ
ルプ法)。一般に慣用の蒸解条件(例えば165℃、
90分滞留時間、220psig圧力)を思う。しかし前
加水分解および苛性抽出による有機物質の除去の
ために、帯域50においてはより低い活性のアル
カリ装入を利用することができる。慣用の向流洗
浄は帯域52において行い、洗浄液はライン53
を通つて回収しそして加熱器54によつて加熱
し、そしてクラフト パルプは最後に容器45の
底においてライン55を通つて排出される。ライ
ン55中に取り出すパルプは真のクラフト パル
プであつて、前加水分解および抽出を行なわない
場合に慣用の蒸解器によつて生産されるクラフト
パルプに匹敵する強度性質を有する。事実、本
発明に従つて生産されるパルプは、他の強度パラ
メーターは多少従来のものよりも低いが(しかし
なお受容できる範囲内である)従来のクラフト
パルプよりも高い粘度および高い引き裂き強度を
有する。このように、本発明の実施によつて収率
および強度に対して最少の効果を有するクラフト
パルプを生産し、一方において同時にアルコー
ルの製造において使用するのに好適な水解物を生
産することが可能である。従つて与えられる体積
の木材チツプから極めて僅かな廃棄物または低品
質生成物しか伴なわない最大量の高品質製品が得
られる。 本発明の方法を実施する場合に得られる典型的
な結果が従来方法の結果と比較して第および第
表中に示した。使用した硬木は北東部かえでで
つた。硬木バツチAは31%プラス7mm厚さであ
り、バツチBは零プラス7mm厚さであり、一方バ
ツチCは低プラス7mm厚さであつた。使用した軟
木は南部松のチツプであつた。蒸解番号8を除い
て、前加水分解および苛性帯域中の液−対−木材
比率はそれぞれ2.0および2.5であつた。バツチ番
号8に対しては比率はそれぞれ3.7および3.5であ
つた。バツチ1および2を除いた総ての蒸解に対
してはクラフト蒸解帯域中の液−対−木材比率は
3.2であつた。蒸解1および2に対しては比率は
4.0であつた。中間段階洗浄は行なわなかつた。
酸前加水分解段階中で維持した圧力は約200psig
であり、一方その他の段階では約220psigであつ
た。
【表】
【表】
【表】
【表】
本発明に従つた前加水分解および苛性抽出を行
つた場合蒸解後に生成したクラフト パルプは高
粘度および低カツパ数であるため、より少ない引
き続く漂白段階によつてもなお妥当なパルプ強度
を保持する低カツパ数で酸素漂白(またはその他
の酸素脱リグニン)を実施することが可能であ
る。これは第4図に例解する装置を用いて実施す
ることができ、本図は第1図の装置からのパルプ
取り出しライン55および濾液導入ライン57を
第4図の相当するラインに接続してある。 ライン55中のパルプは慣用の拡散洗浄器59
を通しそして次に貯槽60中に導入し、そして最
終的には網室61を通してデツカー(decker)
洗浄器62、蒸気混合機63、および高密度ポン
プに達しその後高速度混合機66の直前でライン
65において酸素およびアルカリをこれに加え
る。次いで反応容器67中で酸素漂白または脱リ
グニンを行なう。記載した装置には広い種類の通
例の構造物を利用することができ、そしてパルプ
は中間粘稠度(例えば約8から12%まで、粘稠度
は蒸解器から排出されるときは45)において処理
することができ、またはより低い高粘稠度で処理
してもよい。脱リグニン パルプは次に第二拡散
洗浄器68をそして次に次亜塩素酸塩漂白容器6
9またはこれに類するものを通り、そして最後に
ライン70中に排出されて抄紙機に至る。引き続
く漂白段階の数は最小になり、第4図中に例解す
る一段階69だけが必要であり、そして或る環境
下ではその段階さえも不必要である。 第および表中の結果は第および表中の
蒸解のいくつかから得たパルプに対して行つた酸
素脱リグニンおよび引き続く漂白の結果を示し、
そして本発明に従つて得られる利点を示す。例え
ば同一漂白条件に対して蒸解2および3に対する
カツパ数の差異は4.7〜4.0である。これは一段階
で91+の白色度に漂白するために必要なClO2に
おける約30%の差異を意味する。これは引き続く
ペルオキシド段階を必要とするか否かの間の異異
を意味する。これらの漂白結果はまたクラフト
パルプの強度性質が引き続く酸素脱リグニン工程
によつて維持されることを示す。
つた場合蒸解後に生成したクラフト パルプは高
粘度および低カツパ数であるため、より少ない引
き続く漂白段階によつてもなお妥当なパルプ強度
を保持する低カツパ数で酸素漂白(またはその他
の酸素脱リグニン)を実施することが可能であ
る。これは第4図に例解する装置を用いて実施す
ることができ、本図は第1図の装置からのパルプ
取り出しライン55および濾液導入ライン57を
第4図の相当するラインに接続してある。 ライン55中のパルプは慣用の拡散洗浄器59
を通しそして次に貯槽60中に導入し、そして最
終的には網室61を通してデツカー(decker)
洗浄器62、蒸気混合機63、および高密度ポン
プに達しその後高速度混合機66の直前でライン
65において酸素およびアルカリをこれに加え
る。次いで反応容器67中で酸素漂白または脱リ
グニンを行なう。記載した装置には広い種類の通
例の構造物を利用することができ、そしてパルプ
は中間粘稠度(例えば約8から12%まで、粘稠度
は蒸解器から排出されるときは45)において処理
することができ、またはより低い高粘稠度で処理
してもよい。脱リグニン パルプは次に第二拡散
洗浄器68をそして次に次亜塩素酸塩漂白容器6
9またはこれに類するものを通り、そして最後に
ライン70中に排出されて抄紙機に至る。引き続
く漂白段階の数は最小になり、第4図中に例解す
る一段階69だけが必要であり、そして或る環境
下ではその段階さえも不必要である。 第および表中の結果は第および表中の
蒸解のいくつかから得たパルプに対して行つた酸
素脱リグニンおよび引き続く漂白の結果を示し、
そして本発明に従つて得られる利点を示す。例え
ば同一漂白条件に対して蒸解2および3に対する
カツパ数の差異は4.7〜4.0である。これは一段階
で91+の白色度に漂白するために必要なClO2に
おける約30%の差異を意味する。これは引き続く
ペルオキシド段階を必要とするか否かの間の異異
を意味する。これらの漂白結果はまたクラフト
パルプの強度性質が引き続く酸素脱リグニン工程
によつて維持されることを示す。
【表】
【表】
【表】
第2図はライン40から取り出した水解物に作
用してアルコールを生産するための典型的装置を
図解する。水解物は混合槽70を通りそこで中和
し、清澄器71を通り、そして次に通例の発酵器
72に入る。発酵器72から引き出した「ビヤ
ー」は通例のイースト装置73を通過しライン7
4を通つて蒸留塔75に通り、蒸気は蒸留のため
にライン76を通つて供給する。イースト分離所
73から分離した材料の一部はライン77を通つ
て発酵器72に返送し、一方別の部分はライン7
8を通つて炉79に赴きそこで蒸気発生のために
燃やすことができる。蒸気は76の個所で添加す
るために、および/またはタービン80またはこ
れに類するものを駆動するために使うことができ
る。 発酵器71中では水解物中のペントースおよび
ヘキソース糖類の発酵を達成するために適切な微
生物が利用されるであろう。そのために公に入手
できる微生物の若干の典型は:Auburn
UniversityによつてAU−1−D3として分類され
る微生物;Argone National Laboratoryによつ
て開発されたカビの菌種Fusarium;および
BerkeleyのUniversity of California,および
Lawrence Berkeley研究所によつて開発された
Bacillus Maceransである。 第5図はクラフト パルプを生産する程充分高
い品質ではないバイオマスから本発明に従つてア
ルコールを生産する方法に利用しうる装置を例示
する。この実施態様において他の図面中に対応す
る構成部分を同様の参照番号によつて示す。第5
図の装置中に供給するバイオマスは典型的には炭
水化物およびリグニンを含むバガスまたはこれに
類するバイオマスであり、そして本発明の実施は
バイオマス中のヘミセルロースの加水分解を行な
つて水解物中にそれからのペントースおよびヘキ
ソース糖類の分離を行う。分離は発酵微生物の成
長を実質的に抑制するには不充分なフルフラール
を有するように実施される。例えば、微生物AU
−1−D3を利用する場合には、フルフラール濃
度は約0.18%(またはそれより少なく)制限すべ
きである。 第5図中の装置を使う場合、水解物中の物質の
除去量を最大にすることが求められる。それは容
器22から排出するバイオマスは燃やされ、また
は低品質物質を受容しうるその他の目的に使われ
るからである。第5図中に例示するように、ライ
ン43を通つて排出される物質は吹込み弁82を
通過し、吹込槽83中に通り、そして洗浄プレス
84に至る。洗浄プレス84からの濾液は濾液槽
85に通り、そして最終的にライン86に戻り容
器22の底部に至る。残留する脱水したバイオマ
スは排出ライン87から炉88まで通つて蒸気の
生産またはこれに類するものに使う。 第5図の装置を利用する場合酸加水分解および
苛性抽出条件は第1図の場合よりも少し厳しい。
それは目的が水解物中の材料回収を最大にするた
めでありそしてライン43を通つて排出される材
料の強度に対しては関係がないからである。従つ
て、酸加水分解は約0.3〜2%H2SO4の濃度、ま
たは等量において、そして約105〜135℃の温度で
行うことができる。苛性抽出段階は1.5〜6%
NaOHの濃度および60〜120℃の温度で行うこと
ができる。それぞれの場合滞留時間は約60分、そ
して容器22中の圧力条件は第1図実施態様のも
のとおよそ同じである。ライン20中の除去した
水解物は基本的には第2図中に例示されるものと
同一処理に供され、但し酵母装置73からの排出
物は遠心分離器90に送り、そして固形物は遠心
分離してライン91を通つて炉88に送り、一方
液体はライン92を経て最後にはプレス84のた
めの洗浄水として使用する。 本発明に従えば最終のクラフト パルプの収率
および強度(現実にはパルプ粘度および引裂き強
度に増進を伴なう)に最低の影響を与えるだけで
チツプ(特に硬木チツプ)から高品質炭水化物材
料(アルコールの生産に好適な)の除去を達成す
る方法と装置が与えられたことが明らかである。
本発明の今一つの特徴に従えば投入バイオマスか
ら高品質の炭水化物材料(特にペントースおよび
ヘキソース糖類)の最大量を除去し、正味のエネ
ルギー利得によつてアルコールの生産ができるこ
とが判る。 本発明は現在最も実用的でありそして好ましい
その実施態様であるという考えでここに示しそし
て記述したが、本発明の範囲内で多くの修正が可
能であることはこの技術に熟練した人々には明ら
かである。そしてこの発明の範囲は同様の方法お
よび装置の総てを包含するように添付する特許請
求の範囲の最も広い解釈と一致すべきものであ
る。
用してアルコールを生産するための典型的装置を
図解する。水解物は混合槽70を通りそこで中和
し、清澄器71を通り、そして次に通例の発酵器
72に入る。発酵器72から引き出した「ビヤ
ー」は通例のイースト装置73を通過しライン7
4を通つて蒸留塔75に通り、蒸気は蒸留のため
にライン76を通つて供給する。イースト分離所
73から分離した材料の一部はライン77を通つ
て発酵器72に返送し、一方別の部分はライン7
8を通つて炉79に赴きそこで蒸気発生のために
燃やすことができる。蒸気は76の個所で添加す
るために、および/またはタービン80またはこ
れに類するものを駆動するために使うことができ
る。 発酵器71中では水解物中のペントースおよび
ヘキソース糖類の発酵を達成するために適切な微
生物が利用されるであろう。そのために公に入手
できる微生物の若干の典型は:Auburn
UniversityによつてAU−1−D3として分類され
る微生物;Argone National Laboratoryによつ
て開発されたカビの菌種Fusarium;および
BerkeleyのUniversity of California,および
Lawrence Berkeley研究所によつて開発された
Bacillus Maceransである。 第5図はクラフト パルプを生産する程充分高
い品質ではないバイオマスから本発明に従つてア
ルコールを生産する方法に利用しうる装置を例示
する。この実施態様において他の図面中に対応す
る構成部分を同様の参照番号によつて示す。第5
図の装置中に供給するバイオマスは典型的には炭
水化物およびリグニンを含むバガスまたはこれに
類するバイオマスであり、そして本発明の実施は
バイオマス中のヘミセルロースの加水分解を行な
つて水解物中にそれからのペントースおよびヘキ
ソース糖類の分離を行う。分離は発酵微生物の成
長を実質的に抑制するには不充分なフルフラール
を有するように実施される。例えば、微生物AU
−1−D3を利用する場合には、フルフラール濃
度は約0.18%(またはそれより少なく)制限すべ
きである。 第5図中の装置を使う場合、水解物中の物質の
除去量を最大にすることが求められる。それは容
器22から排出するバイオマスは燃やされ、また
は低品質物質を受容しうるその他の目的に使われ
るからである。第5図中に例示するように、ライ
ン43を通つて排出される物質は吹込み弁82を
通過し、吹込槽83中に通り、そして洗浄プレス
84に至る。洗浄プレス84からの濾液は濾液槽
85に通り、そして最終的にライン86に戻り容
器22の底部に至る。残留する脱水したバイオマ
スは排出ライン87から炉88まで通つて蒸気の
生産またはこれに類するものに使う。 第5図の装置を利用する場合酸加水分解および
苛性抽出条件は第1図の場合よりも少し厳しい。
それは目的が水解物中の材料回収を最大にするた
めでありそしてライン43を通つて排出される材
料の強度に対しては関係がないからである。従つ
て、酸加水分解は約0.3〜2%H2SO4の濃度、ま
たは等量において、そして約105〜135℃の温度で
行うことができる。苛性抽出段階は1.5〜6%
NaOHの濃度および60〜120℃の温度で行うこと
ができる。それぞれの場合滞留時間は約60分、そ
して容器22中の圧力条件は第1図実施態様のも
のとおよそ同じである。ライン20中の除去した
水解物は基本的には第2図中に例示されるものと
同一処理に供され、但し酵母装置73からの排出
物は遠心分離器90に送り、そして固形物は遠心
分離してライン91を通つて炉88に送り、一方
液体はライン92を経て最後にはプレス84のた
めの洗浄水として使用する。 本発明に従えば最終のクラフト パルプの収率
および強度(現実にはパルプ粘度および引裂き強
度に増進を伴なう)に最低の影響を与えるだけで
チツプ(特に硬木チツプ)から高品質炭水化物材
料(アルコールの生産に好適な)の除去を達成す
る方法と装置が与えられたことが明らかである。
本発明の今一つの特徴に従えば投入バイオマスか
ら高品質の炭水化物材料(特にペントースおよび
ヘキソース糖類)の最大量を除去し、正味のエネ
ルギー利得によつてアルコールの生産ができるこ
とが判る。 本発明は現在最も実用的でありそして好ましい
その実施態様であるという考えでここに示しそし
て記述したが、本発明の範囲内で多くの修正が可
能であることはこの技術に熟練した人々には明ら
かである。そしてこの発明の範囲は同様の方法お
よび装置の総てを包含するように添付する特許請
求の範囲の最も広い解釈と一致すべきものであ
る。
第1図は粉砕したセルロース系繊維材料から炭
水化物物質およびクラフト パルプを製造するた
めの本発明に従う典型的装置の略図である。第2
図は第1図の装置からの水解物の引き続く処理に
よつてそれらからの最終的アルコール製造を例示
する略図である。第3図は第1図の装置の修正の
略図であつて、その修正は前加水分解段階におけ
る酸の導入に対する機構に関するものである。第
4図は第1図の蒸解器から排出するクラフト パ
ルプの引き続く処理に対する典型的装置の略図で
あつて、特にそれの酸素脱リグニンに関するもの
である。第5図は本発明に従う方法を実施するた
めの典型的装置の略図であつてそこでは細分化し
そしてスラリー化したバイオマスからアルコール
を生産するために最大量の炭水化物とリグニンを
除去する。
水化物物質およびクラフト パルプを製造するた
めの本発明に従う典型的装置の略図である。第2
図は第1図の装置からの水解物の引き続く処理に
よつてそれらからの最終的アルコール製造を例示
する略図である。第3図は第1図の装置の修正の
略図であつて、その修正は前加水分解段階におけ
る酸の導入に対する機構に関するものである。第
4図は第1図の蒸解器から排出するクラフト パ
ルプの引き続く処理に対する典型的装置の略図で
あつて、特にそれの酸素脱リグニンに関するもの
である。第5図は本発明に従う方法を実施するた
めの典型的装置の略図であつてそこでは細分化し
そしてスラリー化したバイオマスからアルコール
を生産するために最大量の炭水化物とリグニンを
除去する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粉砕したセルロース系繊維材料から炭水化物
材料およびクラフト パルプを製造する方法にお
いて、連続的に: (a) 粉砕したセルロース系繊維材料と約0.2〜0.5
%H2SO4の濃度あるいはこれと均等の酸およ
び濃度条件下で、そして約120℃またはそれよ
り低い温度の酸と向流させることにより、前加
水分解を行い; (b) 前加水分解した粉砕したセルロース系繊維材
料を、濃度約0.5〜4%、温度約60〜90℃の
NaOHあるいはこれと均等のアルカリおよび
濃度条件下で、向流させることにより、苛性抽
出を行い; (c) 前加水分解および苛性抽出を行うと同時に粉
砕したセルロース系繊維材料から炭水化物材料
を有する水解物を除去し;そして (d) 前加水分解し、苛性抽出した粉砕したセルロ
ース系繊維材料のクラフト蒸解を行つてクラフ
ト パルプを生産する、工程からなる、前記方
法。 2 粉砕したセルロース系繊維材料から炭水化物
材料およびクラフト パルプを製造する方法にお
いて、連続的に: (a) 粉砕したセルロース系繊維材料と約0.2〜0.5
%H2SO4の濃度あるいはこれと均等の酸およ
び濃度条件下で、そして約120℃またはそれよ
り低い温度の酸と向流させることにより、前加
水分解を行い; (b) 前加水分解した粉砕したセルロース系繊維材
料を、濃度約0.5〜4%、温度約60〜90℃の
NaOHあるいはこれと均等のアルカリおよび
濃度条件下で、向流させることにより、苛性抽
出を行い; (c) 前加水分解および苛性抽出を行うと同時に粉
砕したセルロース系繊維材料から炭水化物材料
を有する水解物を除去し; (d) 前加水分解し、苛性抽出した粉砕したセルロ
ース系繊維材料のクラフト蒸解を行つてクラフ
ト パルプを生産し;そして (e) クラフト パルプの酸素脱リグニンをおこな
う、 工程からなる、前記方法。
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