JPH0450893B2 - - Google Patents
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- JPH0450893B2 JPH0450893B2 JP5860686A JP5860686A JPH0450893B2 JP H0450893 B2 JPH0450893 B2 JP H0450893B2 JP 5860686 A JP5860686 A JP 5860686A JP 5860686 A JP5860686 A JP 5860686A JP H0450893 B2 JPH0450893 B2 JP H0450893B2
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は農業用塩化ビニルフイルム等の合成樹
脂フイルムの幅継ぎ加工方法に関する。更に詳し
くは幅継ぎ加工品の使用時、未溶着部による欠点
を除いた幅継ぎ加工方法に関する。 「従来の技術」 近年有用植物を栽培している農家では、収益性
向上を目的として有用植物をハウス(温室)内で
促進栽培または抑制栽培する方法が広く採用され
ている。 このハウスの被覆資材としては塩化ビニル系樹
脂フイルム、ポリエチレンフイルム、エチレン−
酢酸ビニル共重合体フイルム、ポリエステルフイ
ルム、ポリカーボネートフイルム、ガラス等が使
用されている。その中でも塩化ビニル系樹脂フイ
ルムは、他の合成樹脂フイルムに比較し、光線透
過率、保温性、機械的強度、耐久性、作業性、ハ
ウス密着性、経済性、等が総合して優れているの
で最も多く使用されている。 この塩化ビニル系樹脂フイルムは通常カレンダ
ー加工または押出加工にて製造されているが、こ
れら加工方法に使用される加工機械のサイズの点
で制限があり、広幅の合成樹脂フイルムは製造し
得ず、通常製造されているフイルムの最大幅は、
4.6mである。一方、近年、ハウスは大型化され、
ハウスの間口として5.4〜12mまたはそれ以上の
幅が要求されている。 このため合成樹脂フイルムは、通常、2〜4枚
の幅継ぎ加工が行なわれており、その接着方法と
して高周波ミシンまたは高周波ウエルダーによる
高周波溶着、その他の熱溶着、超音波溶着等が採
用されている。しかし、加工能率、接着面の強度
および仕上がりの良さの点から、主に高周波ミシ
ンによる高周波溶着が最も多くおこなわれてい
る。 従来、合成樹脂フイルムの幅継ぎ加工では、高
周波ミシンの一対のローラー型電極間に2枚のフ
イルム端部の重ね合わせ部を挟んで、そこを高周
波により溶着しており、上記電極の幅よりも重ね
合わせ部の幅を極度に大きくして溶着が行なわれ
ているため、各フイルムの端部に未溶着の部分が
残つて、これを農業用ハウスに使用した時、その
部分に水滴あるいは塵あいの停滞がおこる等の問
題があつた。また、この改良方法としてフイルム
相互の重なり合わせ部よりもローラー型電極の幅
を広くして未溶着部を残さずに溶着する方法があ
るが、ローラー型電極のエツジ部にスパークが発
生し、フイルムが一重であることも重なつて、孔
あきが発生したり、溶着部端部の強度が劣るとい
うような問題点があつた。 「発明が解決しようとする問題点」 本発明は、フイルム相互の重なり合わせ溶着部
の未溶着部分に水滴または塵あいの停滞などがな
く、また溶着部の強度低下のない合成樹脂フイル
ムの高周波溶着加工方法を鋭意検討した結果、高
周波溶着加工機の上部電極ローラー幅、下部電極
ローラー幅及び合成樹脂フイルムの端部重ね幅を
特定の範囲にすることにより上述の問題点を解決
しうることを見いだし、本発明を完成するに至つ
たものである。 すなわち、本発明の目的は、合せ溶着部の未溶
着部分に水滴や塵あいの停滞のない、かつ溶着強
度のすぐれた合成樹脂フイルムの幅継ぎ方法を提
供するにある。 「問題点を解決するための手段」 本発明の要旨とするところは、高周波溶着加工
機を使用して合成樹脂フイルムの幅継ぎ加工をす
る方法において、 高周波溶着加工機の上部(下部)電極ローラー
幅が15〜40mmであり、かつ 下部(上部)電極ローラー幅が上部(下部)電
極ローラー幅の110%以上であり、 被溶着合成樹脂フイルムの端部の重なり幅を上
部(下部)電極ローラー幅の105〜125%にするこ
とを特徴とする合成樹脂フイルム幅継ぎ加工方法
に存する。 本発明を詳細に説明する。 先ず図面に基づいて本発明の構成を説明する。
図は高周波溶着加工機を用いて合成樹脂フイルム
の幅継ぎ加工を行う場合のローラー電極付近の正
面説明図であり、本図は下部ローラー電極の幅が
上部電極のそれよりも大きい場合の一態様を示
す。 図中2は、1を回転軸とする上部ローラー電
極、3は1′を回転軸とする下部ローラー電極で
あり両電極の間に、被溶着フイルム4,4′が互
いの端部を所定の重なり幅をもつて重ね合せた状
態で挿入されている。フイルム、4,4′を、こ
の状態を保持しつつ図の手前(ないし背後)方向
に徐々に移動させるとともに、両電極間に高周波
を印加することにより、フイルム4,4′は重ね
合せ部のうち、幅の狭い方の電極(本図では上部
電極)の幅に相当する部分が連続的に溶着され、
幅継ぎ加工される。 本発明方法に用いる合成樹脂フイルムとして
は、軟質塩化ビニルフイルム、塩化ビニリデンフ
イルム、ポリビニルアルコールフイルムなどの合
成樹脂フイルム及びこれらの積層フイルムなど多
くのものが挙げられる。 合成樹脂フイルム、例えば農業用フイルムとし
て使用できる軟質塩化ビニルフイルムの原反は、
塩化ビニル系樹脂、可塑剤を主成分とし、その他
副成分として熱安定剤、界面活性剤、紫外線吸収
剤、滑剤、耐侯性助剤、着色防止剤、顔料等を通
常の配合混合技術、例えばリボンブレンダー、ヘ
ンシェルミキサー等の混合機を用いて添加混合
し、バンバリーミキサー、ミルロール等の混練り
機で混練りされ、カレンダー成型法またはTダイ
キャスト、インフレーション等の押し出し成型法
により30〜200μの厚味のフイルムにされたもの
を、ワインダーにより巻き取る。該フイルムは、
おおよそ幅50〜460cm、長さ100〜3000mのロール
状の巻き取り物である。フイルムの厚さが30μ未
満であると、フイルム自体の強度が不充分で好ま
しくなく、200μより厚いとフイルム化作業、そ
の後の取り扱い(幅継ぎ操作、ハウス展張作業を
含む)等に不便である。 また、フイルム幅は、100cm以下であると幅継
ぎ回数が増加するので好ましくなく、フイルム幅
が460cmより大であると、フイルムの保管、運搬、
取り扱いが難しくなる。原反の長さが50m巻より
少ない場合には、幅継ぎ作業に際し、原反取り替
え毎に原反の搬送(持ち運び)、送り出し台への
セツト、溶着部の位置合わせ等煩わしい作業があ
り、その間幅継ぎ作業ができないので、溶着加工
機の稼動率がわるくなる。また、原反の長さが
1500m巻より大きい場合には、重量が重くなりす
ぎるため、保管、搬送、取り扱いが不便になる。 したがつて、作業場の広さ、加工機の種類、作
業性を勘案し、適宜、幅、長さの原反を使用して
幅継ぎを実施する。 本発明方法において用いる高周波溶着加工機
は、上部または下部電極ローラー幅が15〜40mmで
あり、それに対応して下部または上部電極ローラ
ー幅が上部または下部電極ローラー幅の110%以
上である必要がある。例えば、上部電極ローラー
幅が15mm未満であると、ローラー幅が狭いために
溶着する部分のフイルムの重なり幅を狭く必要が
あり上部電極ローラー幅の105〜125%にして溶着
するのが技術的に難しくなり、また用途により溶
着部の単位幅あたりの接着力を高めに設定する必
要があるときは、上下ローラー電極間を通過する
高周波電流をおおきく設定する必要があり、溶着
時フイルムの重なり部分が蛇行して外れた場合に
はスパーク等がおきやすく、孔あきのため溶着部
端部の強度が弱くなるという欠点が生じ易くな
る。 また上部電極ローラー幅が40mmを超えると溶着
部分の幅が大きいためハウスへの展張作業性が劣
り、さらに高周波を受けた部分が防曇性に悪影響
を与え、透明性が阻害される原因となり易い。し
たがつて、実用的には上部電極ローラー幅は20〜
30mmであるのが好ましい。 下部電極ローラー幅が上部電極ローラー幅の
110%未満であると両電極のエツジ部が近ずき、
スパークがおきやすくなり、溶着部の一部が溶け
て孔が開く等の問題が起き易い。実用的には下部
電極ローラー幅は上部電極ローラー幅の115%以
上であるのが好ましい。 本発明方法において、溶着するため重ね合わせ
る端部フイルムの幅は、上部電極ローラー幅の
105〜125%であることが必要である。 105%未満では溶着加工時、上部電極ローラー
がフイルムの重なり部分から外れやすくなり、外
れた部分でスパークが発生し、孔あきが生じた
り、溶着部端部強度が弱くなる等欠点がある。ハ
ウス展張時または使用時にその部分からの破れの
心配がおおきい。また125%を超えると未溶着部
分の幅が広くなり、使用時にその部分に水滴やほ
こりの停滞がおき、従来の欠点を解決できない。 「発明の効果」 本発明方法によれば、高周波溶着加工機の一対
のローラー電極の、一方のローラー幅を15〜40mm
とし、他方のローラー幅を一方のローラー幅より
110%以上にすることにより、溶着すべき合成樹
脂フイルムの端部の重ね合わせ幅を一方のローラ
ー電極より若干広くするだけで、高周波溶着時に
おけるスパークの発生を防止し、フイルム同士を
強固に幅継ぎすることができ、かつフイルムの重
ね合わせ部分の未溶着部が極めて少ないために、
幅継ぎしたフイルムに塵の積もることもなく防塵
性にすぐれている。また、溶着幅も溶着強度を出
すのに充分な幅にしているため、例えばハウスへ
の展張に際し、相当の張力をかけることができ
て、しわの発生を防止することができ、ピンホー
ル等による破れの発生等もなくなる。そして、本
発明方法は、現在広く実施されている方法で生ず
る多量の未溶着部によるフイルム性能の欠点、例
えば農業用フイルムにおける防曇性や防塵性の低
下を防止した溶着加工方法であり、農業用、施設
園芸用等幅広い分野での利用価値が高い。 「実施例」 次に本発明方法を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の例に限定されるものではない。 実施例 1 上部ローラー電極及び下部ローラー電極の取り
換えを可能にした高周波ミシン接着加工機(日本
高周波(株)製、KL−1000型使用)に、上部ローラ
ー電極幅25mm、下部ローラー電極幅30mm(上部ロ
ーラー電極幅の120%)の上下ローラー電極を装
備し、巻芯2本に巻き取つた0.1mm厚の塩化ビニ
ル樹脂製農業用フイルム原反をそれぞれのロール
支持台にセツトし、フイルム端部の重なり幅が27
mm(上部ローラー電極の108%)になる様にして、
ローラー電極回転速度8m/min、電圧100V、
マツチング指数40の条件で幅継ぎ溶着加工をおこ
なつた。トルブルもなく溶着加工できた。 実施例 2 実施例1で使用した上下ローラー電極の代わり
に上部ローラー電極幅30mm、下部ローラー電極幅
45mm(上部ローラー電極幅の150%)に変更し、
フイルムの重なり幅を33mm(上部ローラー電極幅
の110%)に変更した以外は実施例1と同様に幅
継ぎ溶着加工を行なつた。トラブルもなく溶着加
工できた。 比較例 1 実施例1と同一の上下ローラー電極を用い、フ
イルム端部の重なり幅25mm(上部ローラー電極幅
の100%)に変更した以外は、実施例1と同様に
幅継ぎ加工を行なつた。上下ローラー電極の端部
にスパークが発生し、重ね合わせたフイルムの端
部に無数の孔あきが発生した。 比較例 2 実施例1と同一の上下ローラー電極を用い、フ
イルム端部の重なり幅を35mm(上部ローラー電極
幅の140%)に変更した以外は、実施例1と同様
にして幅継ぎ溶着を行なつた。トラブルもなく溶
着加工できた。 比較例 3 実施例1で使用した上下ローラー電極の代わり
に、上部ローラー電極幅10mm、下部ローラー電極
幅15mm(上部ローラー電極幅の150%)に変更し、
フイルム端部の重なり幅が12mm(上部ローラー電
極幅の120%)になる様に変更し、更にローラー
電極回転速度8m/min、電圧130V、マツチン
グ指数60の条件で幅継ぎ溶着を行なつた。フイル
ム端部が蛇行して重なり部分より外れた部分でス
パークがおき多数の孔あきが発生した。 比較例 4 実施例1で使用した上下ローラー電極の代わり
に、上部ローラー電極幅45mm、下部ローラー電極
幅50mm(上部ローラー電極幅の111%)に変更し、
フイルム端部の重なり部分の幅を48mm(上部ロー
ラー電極幅の107%)に変更した以外は実施例1
と同様に幅継ぎ溶着加工を行なつた。問題なく溶
着できた。 比較例 5 実施例1で使用した上下ローラー電極のうち、
下部ローラー電極幅を25mm(上部ローラー電極幅
の100%)に変更した以外は実施例1と同様に幅
継ぎ溶着加工を行なつた。連続的にスパークが発
生し、溶着が困難だつた。 比較例 6 比較例3と同一の上下ローラー電極を用い、フ
イルム端部の重なり幅を通常行なわれている30mm
(上部ローラー電極幅の300%)に変更した以外は
比較例3と同様にして幅継ぎ溶着加工を行なつ
た。問題なく溶着加工できた。 以上の幅継ぎ溶着加工品(比較例5の溶着加工
品を除く)の諸特性を以下の試験法で評価し、第
1表に示した。 1 接着部強度試験法 JIS−K6732に示す引張切断荷重測定用ダン
ベルを用い、溶着部が試験片の中央になる様に
試験片を4片作成した。この試験片を200mm/
minの引張速度のシヨツパーで引張切断荷重を
測定した。4片の接着部強度の平均値を示し
た。 2 防曇持続性試験法 間口2.0m、奥行き10mの屋根傾斜角30度の
片屋根型ハウス(傾斜面のフイルムの長さ231
cm)に溶着部が屋根面の下から1/3の所に水平
になるように59年10月に展張した。(展張した
時、溶着部分の上側フイルムが屋根面上部にな
る様にした。)蒸発水は冷却後溶着部に停滞し
易いのでフイルムに含まれる防曇剤が抽出され
易い。溶着部から上に、3ケ月おきに水滴の付
着現象を観察した。防曇持続性は有滴化部分の
長さで評価した。値が小さいほど防曇剤の抽出
が少なく防曇持続性がよいことを示す。 3 防塵性試験法 2と同様のハウスに溶着部が屋根面中央部に
水平になるように59年12月に展張した。(展張
した時、溶着部分の下側フイルムが屋根面上部
になる様にした。)4ケ月おきに溶着部分が含
まれる様にサンプリングし分光光度計(日立製
作所製323型)にて全光線透過率を測定した。
値が大きいほど防塵製がよい。 4 ハウス展張性 2と同様のハウスに溶着部が屋根面中央部に
水平になる様に展張したとき、シワやタルミの
状況を目視で評価した。 評価基準 ○ シワやタルミなし × シワやタルミあり 【表】
脂フイルムの幅継ぎ加工方法に関する。更に詳し
くは幅継ぎ加工品の使用時、未溶着部による欠点
を除いた幅継ぎ加工方法に関する。 「従来の技術」 近年有用植物を栽培している農家では、収益性
向上を目的として有用植物をハウス(温室)内で
促進栽培または抑制栽培する方法が広く採用され
ている。 このハウスの被覆資材としては塩化ビニル系樹
脂フイルム、ポリエチレンフイルム、エチレン−
酢酸ビニル共重合体フイルム、ポリエステルフイ
ルム、ポリカーボネートフイルム、ガラス等が使
用されている。その中でも塩化ビニル系樹脂フイ
ルムは、他の合成樹脂フイルムに比較し、光線透
過率、保温性、機械的強度、耐久性、作業性、ハ
ウス密着性、経済性、等が総合して優れているの
で最も多く使用されている。 この塩化ビニル系樹脂フイルムは通常カレンダ
ー加工または押出加工にて製造されているが、こ
れら加工方法に使用される加工機械のサイズの点
で制限があり、広幅の合成樹脂フイルムは製造し
得ず、通常製造されているフイルムの最大幅は、
4.6mである。一方、近年、ハウスは大型化され、
ハウスの間口として5.4〜12mまたはそれ以上の
幅が要求されている。 このため合成樹脂フイルムは、通常、2〜4枚
の幅継ぎ加工が行なわれており、その接着方法と
して高周波ミシンまたは高周波ウエルダーによる
高周波溶着、その他の熱溶着、超音波溶着等が採
用されている。しかし、加工能率、接着面の強度
および仕上がりの良さの点から、主に高周波ミシ
ンによる高周波溶着が最も多くおこなわれてい
る。 従来、合成樹脂フイルムの幅継ぎ加工では、高
周波ミシンの一対のローラー型電極間に2枚のフ
イルム端部の重ね合わせ部を挟んで、そこを高周
波により溶着しており、上記電極の幅よりも重ね
合わせ部の幅を極度に大きくして溶着が行なわれ
ているため、各フイルムの端部に未溶着の部分が
残つて、これを農業用ハウスに使用した時、その
部分に水滴あるいは塵あいの停滞がおこる等の問
題があつた。また、この改良方法としてフイルム
相互の重なり合わせ部よりもローラー型電極の幅
を広くして未溶着部を残さずに溶着する方法があ
るが、ローラー型電極のエツジ部にスパークが発
生し、フイルムが一重であることも重なつて、孔
あきが発生したり、溶着部端部の強度が劣るとい
うような問題点があつた。 「発明が解決しようとする問題点」 本発明は、フイルム相互の重なり合わせ溶着部
の未溶着部分に水滴または塵あいの停滞などがな
く、また溶着部の強度低下のない合成樹脂フイル
ムの高周波溶着加工方法を鋭意検討した結果、高
周波溶着加工機の上部電極ローラー幅、下部電極
ローラー幅及び合成樹脂フイルムの端部重ね幅を
特定の範囲にすることにより上述の問題点を解決
しうることを見いだし、本発明を完成するに至つ
たものである。 すなわち、本発明の目的は、合せ溶着部の未溶
着部分に水滴や塵あいの停滞のない、かつ溶着強
度のすぐれた合成樹脂フイルムの幅継ぎ方法を提
供するにある。 「問題点を解決するための手段」 本発明の要旨とするところは、高周波溶着加工
機を使用して合成樹脂フイルムの幅継ぎ加工をす
る方法において、 高周波溶着加工機の上部(下部)電極ローラー
幅が15〜40mmであり、かつ 下部(上部)電極ローラー幅が上部(下部)電
極ローラー幅の110%以上であり、 被溶着合成樹脂フイルムの端部の重なり幅を上
部(下部)電極ローラー幅の105〜125%にするこ
とを特徴とする合成樹脂フイルム幅継ぎ加工方法
に存する。 本発明を詳細に説明する。 先ず図面に基づいて本発明の構成を説明する。
図は高周波溶着加工機を用いて合成樹脂フイルム
の幅継ぎ加工を行う場合のローラー電極付近の正
面説明図であり、本図は下部ローラー電極の幅が
上部電極のそれよりも大きい場合の一態様を示
す。 図中2は、1を回転軸とする上部ローラー電
極、3は1′を回転軸とする下部ローラー電極で
あり両電極の間に、被溶着フイルム4,4′が互
いの端部を所定の重なり幅をもつて重ね合せた状
態で挿入されている。フイルム、4,4′を、こ
の状態を保持しつつ図の手前(ないし背後)方向
に徐々に移動させるとともに、両電極間に高周波
を印加することにより、フイルム4,4′は重ね
合せ部のうち、幅の狭い方の電極(本図では上部
電極)の幅に相当する部分が連続的に溶着され、
幅継ぎ加工される。 本発明方法に用いる合成樹脂フイルムとして
は、軟質塩化ビニルフイルム、塩化ビニリデンフ
イルム、ポリビニルアルコールフイルムなどの合
成樹脂フイルム及びこれらの積層フイルムなど多
くのものが挙げられる。 合成樹脂フイルム、例えば農業用フイルムとし
て使用できる軟質塩化ビニルフイルムの原反は、
塩化ビニル系樹脂、可塑剤を主成分とし、その他
副成分として熱安定剤、界面活性剤、紫外線吸収
剤、滑剤、耐侯性助剤、着色防止剤、顔料等を通
常の配合混合技術、例えばリボンブレンダー、ヘ
ンシェルミキサー等の混合機を用いて添加混合
し、バンバリーミキサー、ミルロール等の混練り
機で混練りされ、カレンダー成型法またはTダイ
キャスト、インフレーション等の押し出し成型法
により30〜200μの厚味のフイルムにされたもの
を、ワインダーにより巻き取る。該フイルムは、
おおよそ幅50〜460cm、長さ100〜3000mのロール
状の巻き取り物である。フイルムの厚さが30μ未
満であると、フイルム自体の強度が不充分で好ま
しくなく、200μより厚いとフイルム化作業、そ
の後の取り扱い(幅継ぎ操作、ハウス展張作業を
含む)等に不便である。 また、フイルム幅は、100cm以下であると幅継
ぎ回数が増加するので好ましくなく、フイルム幅
が460cmより大であると、フイルムの保管、運搬、
取り扱いが難しくなる。原反の長さが50m巻より
少ない場合には、幅継ぎ作業に際し、原反取り替
え毎に原反の搬送(持ち運び)、送り出し台への
セツト、溶着部の位置合わせ等煩わしい作業があ
り、その間幅継ぎ作業ができないので、溶着加工
機の稼動率がわるくなる。また、原反の長さが
1500m巻より大きい場合には、重量が重くなりす
ぎるため、保管、搬送、取り扱いが不便になる。 したがつて、作業場の広さ、加工機の種類、作
業性を勘案し、適宜、幅、長さの原反を使用して
幅継ぎを実施する。 本発明方法において用いる高周波溶着加工機
は、上部または下部電極ローラー幅が15〜40mmで
あり、それに対応して下部または上部電極ローラ
ー幅が上部または下部電極ローラー幅の110%以
上である必要がある。例えば、上部電極ローラー
幅が15mm未満であると、ローラー幅が狭いために
溶着する部分のフイルムの重なり幅を狭く必要が
あり上部電極ローラー幅の105〜125%にして溶着
するのが技術的に難しくなり、また用途により溶
着部の単位幅あたりの接着力を高めに設定する必
要があるときは、上下ローラー電極間を通過する
高周波電流をおおきく設定する必要があり、溶着
時フイルムの重なり部分が蛇行して外れた場合に
はスパーク等がおきやすく、孔あきのため溶着部
端部の強度が弱くなるという欠点が生じ易くな
る。 また上部電極ローラー幅が40mmを超えると溶着
部分の幅が大きいためハウスへの展張作業性が劣
り、さらに高周波を受けた部分が防曇性に悪影響
を与え、透明性が阻害される原因となり易い。し
たがつて、実用的には上部電極ローラー幅は20〜
30mmであるのが好ましい。 下部電極ローラー幅が上部電極ローラー幅の
110%未満であると両電極のエツジ部が近ずき、
スパークがおきやすくなり、溶着部の一部が溶け
て孔が開く等の問題が起き易い。実用的には下部
電極ローラー幅は上部電極ローラー幅の115%以
上であるのが好ましい。 本発明方法において、溶着するため重ね合わせ
る端部フイルムの幅は、上部電極ローラー幅の
105〜125%であることが必要である。 105%未満では溶着加工時、上部電極ローラー
がフイルムの重なり部分から外れやすくなり、外
れた部分でスパークが発生し、孔あきが生じた
り、溶着部端部強度が弱くなる等欠点がある。ハ
ウス展張時または使用時にその部分からの破れの
心配がおおきい。また125%を超えると未溶着部
分の幅が広くなり、使用時にその部分に水滴やほ
こりの停滞がおき、従来の欠点を解決できない。 「発明の効果」 本発明方法によれば、高周波溶着加工機の一対
のローラー電極の、一方のローラー幅を15〜40mm
とし、他方のローラー幅を一方のローラー幅より
110%以上にすることにより、溶着すべき合成樹
脂フイルムの端部の重ね合わせ幅を一方のローラ
ー電極より若干広くするだけで、高周波溶着時に
おけるスパークの発生を防止し、フイルム同士を
強固に幅継ぎすることができ、かつフイルムの重
ね合わせ部分の未溶着部が極めて少ないために、
幅継ぎしたフイルムに塵の積もることもなく防塵
性にすぐれている。また、溶着幅も溶着強度を出
すのに充分な幅にしているため、例えばハウスへ
の展張に際し、相当の張力をかけることができ
て、しわの発生を防止することができ、ピンホー
ル等による破れの発生等もなくなる。そして、本
発明方法は、現在広く実施されている方法で生ず
る多量の未溶着部によるフイルム性能の欠点、例
えば農業用フイルムにおける防曇性や防塵性の低
下を防止した溶着加工方法であり、農業用、施設
園芸用等幅広い分野での利用価値が高い。 「実施例」 次に本発明方法を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の例に限定されるものではない。 実施例 1 上部ローラー電極及び下部ローラー電極の取り
換えを可能にした高周波ミシン接着加工機(日本
高周波(株)製、KL−1000型使用)に、上部ローラ
ー電極幅25mm、下部ローラー電極幅30mm(上部ロ
ーラー電極幅の120%)の上下ローラー電極を装
備し、巻芯2本に巻き取つた0.1mm厚の塩化ビニ
ル樹脂製農業用フイルム原反をそれぞれのロール
支持台にセツトし、フイルム端部の重なり幅が27
mm(上部ローラー電極の108%)になる様にして、
ローラー電極回転速度8m/min、電圧100V、
マツチング指数40の条件で幅継ぎ溶着加工をおこ
なつた。トルブルもなく溶着加工できた。 実施例 2 実施例1で使用した上下ローラー電極の代わり
に上部ローラー電極幅30mm、下部ローラー電極幅
45mm(上部ローラー電極幅の150%)に変更し、
フイルムの重なり幅を33mm(上部ローラー電極幅
の110%)に変更した以外は実施例1と同様に幅
継ぎ溶着加工を行なつた。トラブルもなく溶着加
工できた。 比較例 1 実施例1と同一の上下ローラー電極を用い、フ
イルム端部の重なり幅25mm(上部ローラー電極幅
の100%)に変更した以外は、実施例1と同様に
幅継ぎ加工を行なつた。上下ローラー電極の端部
にスパークが発生し、重ね合わせたフイルムの端
部に無数の孔あきが発生した。 比較例 2 実施例1と同一の上下ローラー電極を用い、フ
イルム端部の重なり幅を35mm(上部ローラー電極
幅の140%)に変更した以外は、実施例1と同様
にして幅継ぎ溶着を行なつた。トラブルもなく溶
着加工できた。 比較例 3 実施例1で使用した上下ローラー電極の代わり
に、上部ローラー電極幅10mm、下部ローラー電極
幅15mm(上部ローラー電極幅の150%)に変更し、
フイルム端部の重なり幅が12mm(上部ローラー電
極幅の120%)になる様に変更し、更にローラー
電極回転速度8m/min、電圧130V、マツチン
グ指数60の条件で幅継ぎ溶着を行なつた。フイル
ム端部が蛇行して重なり部分より外れた部分でス
パークがおき多数の孔あきが発生した。 比較例 4 実施例1で使用した上下ローラー電極の代わり
に、上部ローラー電極幅45mm、下部ローラー電極
幅50mm(上部ローラー電極幅の111%)に変更し、
フイルム端部の重なり部分の幅を48mm(上部ロー
ラー電極幅の107%)に変更した以外は実施例1
と同様に幅継ぎ溶着加工を行なつた。問題なく溶
着できた。 比較例 5 実施例1で使用した上下ローラー電極のうち、
下部ローラー電極幅を25mm(上部ローラー電極幅
の100%)に変更した以外は実施例1と同様に幅
継ぎ溶着加工を行なつた。連続的にスパークが発
生し、溶着が困難だつた。 比較例 6 比較例3と同一の上下ローラー電極を用い、フ
イルム端部の重なり幅を通常行なわれている30mm
(上部ローラー電極幅の300%)に変更した以外は
比較例3と同様にして幅継ぎ溶着加工を行なつ
た。問題なく溶着加工できた。 以上の幅継ぎ溶着加工品(比較例5の溶着加工
品を除く)の諸特性を以下の試験法で評価し、第
1表に示した。 1 接着部強度試験法 JIS−K6732に示す引張切断荷重測定用ダン
ベルを用い、溶着部が試験片の中央になる様に
試験片を4片作成した。この試験片を200mm/
minの引張速度のシヨツパーで引張切断荷重を
測定した。4片の接着部強度の平均値を示し
た。 2 防曇持続性試験法 間口2.0m、奥行き10mの屋根傾斜角30度の
片屋根型ハウス(傾斜面のフイルムの長さ231
cm)に溶着部が屋根面の下から1/3の所に水平
になるように59年10月に展張した。(展張した
時、溶着部分の上側フイルムが屋根面上部にな
る様にした。)蒸発水は冷却後溶着部に停滞し
易いのでフイルムに含まれる防曇剤が抽出され
易い。溶着部から上に、3ケ月おきに水滴の付
着現象を観察した。防曇持続性は有滴化部分の
長さで評価した。値が小さいほど防曇剤の抽出
が少なく防曇持続性がよいことを示す。 3 防塵性試験法 2と同様のハウスに溶着部が屋根面中央部に
水平になるように59年12月に展張した。(展張
した時、溶着部分の下側フイルムが屋根面上部
になる様にした。)4ケ月おきに溶着部分が含
まれる様にサンプリングし分光光度計(日立製
作所製323型)にて全光線透過率を測定した。
値が大きいほど防塵製がよい。 4 ハウス展張性 2と同様のハウスに溶着部が屋根面中央部に
水平になる様に展張したとき、シワやタルミの
状況を目視で評価した。 評価基準 ○ シワやタルミなし × シワやタルミあり 【表】
図は、本発明に従つて幅継ぎ加工を行う場合
の、高周波溶着加工機の電極ローラー付近の正面
説明図である。 図中1,1′は電極の回転軸、2は上部ローラ
ー電極、3は下部ローラー電極、4,4′は被溶
着フイルム、5はフイルムが載置される台部をそ
れぞれ示す。
の、高周波溶着加工機の電極ローラー付近の正面
説明図である。 図中1,1′は電極の回転軸、2は上部ローラ
ー電極、3は下部ローラー電極、4,4′は被溶
着フイルム、5はフイルムが載置される台部をそ
れぞれ示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高周波溶着加工機を使用して合成樹脂フイル
ムの幅継ぎ加工をする方法において、 高周波溶着加工機の上部(下部)電極ローラー
幅が15〜40mmであり、かつ 下部(上部)電極ローラー幅が上部(下部)電
極ローラー幅の110%以上であり、 被溶着合成樹脂フイルムの端部の重なり幅を上
部(下部)電極ローラー幅の105〜125%にするこ
とを特徴とする合成樹脂フイルム幅継ぎ加工方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61058606A JPS62214931A (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 合成樹脂フイルム幅継ぎ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61058606A JPS62214931A (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 合成樹脂フイルム幅継ぎ加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62214931A JPS62214931A (ja) | 1987-09-21 |
| JPH0450893B2 true JPH0450893B2 (ja) | 1992-08-17 |
Family
ID=13089178
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61058606A Granted JPS62214931A (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 合成樹脂フイルム幅継ぎ加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62214931A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH069870B2 (ja) * | 1987-05-14 | 1994-02-09 | アキレス株式会社 | ビニルハウス用合成樹脂フィルムおよびその製造装置 |
| JP2007030346A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Sanzen Kako Kk | 農業用フイルム |
-
1986
- 1986-03-17 JP JP61058606A patent/JPS62214931A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62214931A (ja) | 1987-09-21 |
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