JPH0478615B2 - - Google Patents
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- JPH0478615B2 JPH0478615B2 JP7302087A JP7302087A JPH0478615B2 JP H0478615 B2 JPH0478615 B2 JP H0478615B2 JP 7302087 A JP7302087 A JP 7302087A JP 7302087 A JP7302087 A JP 7302087A JP H0478615 B2 JPH0478615 B2 JP H0478615B2
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- Japan
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- acid
- cyclodextrin
- granules
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は胆汁酸及びβ−シクロデキストリンを
含有する胆汁酸の固形製剤に関する。さらに詳し
くは、胆汁酸固有の苦味をマスクし、高濃度の胆
汁酸を含有する胆汁酸の散剤、顆粒剤及び錠剤に
関する。 従来の技術 胆汁酸は古来より利胆薬として汎用され、その
効能効果が高く評価されており、また近年胆汁酸
の一種ウルソデオキシコール酸及びケノデオキシ
コール酸が胆石溶解剤として注目されている。こ
れらの胆汁酸を胆石溶解剤として使用する場合、
成人一日服用量が300〜400mg、最高量600mgを必
要とする。胆汁酸は本来非常に強い苦味を有して
いるので散剤、顆粒剤、錠剤として服用するとき
苦痛、不快感を感じ、特に胆汁酸を高濃度に含有
するとそれが顕著であり、服用が大変困難とな
る。 胆汁酸の苦味をマスクする方法として、特開
昭59−190913号公報にケノデオキシコール酸と結
晶セルロースを配合した顆粒剤が開示され、特
開昭55−22616号公報にウルソデオキシコール酸
のβ−シクロデキストリンによる包接化合物が開
示されている。また苦味薬物をマスクする方法と
して一般に用いられるのは、フイルムコーテイ
ングする方法、錠剤においては糖衣する方法甘
味剤を添加する方法などが知られている。しかし
ながら、ウルソデオキシコール酸又はケノデオキ
シコール酸とβ−シクロデキストリンを単に混合
した非包接状態で苦味がマスクされた散剤、顆粒
剤及び錠剤については知られていない。 発明が解決しようとする問題点 上述の従来技術に関し、ケノデオキシコール
酸と結晶セルロースを含有する顆粒剤においては
ある程度苦味を緩和しているものの、まだなおそ
の効果は不十分であり、しかも口中で熱感、膨潤
感を感じるなど満足のゆく効果が得られなかつ
た。また、この顆粒剤は結晶セルロースを高濃度
に含有するので崩壊時間が30分以上を要した。
ウルソデオキシコール酸又はケノデオキシコール
酸のβ−シクロデキストリンによる包接化合物は
水可溶性を目的としているが、附随して苦味をマ
スクする。しかしながら、この包接化合物を製造
するにおいて、β−シクロデキストリンを胆汁酸
に対して重量比で3以上添加する必要があり、両
成分の水への溶解度が低く水溶液の濃度が希薄に
なるため、水を濃縮、凍結乾燥などによつて除去
したあとの出来上り包接化合物が非常に崇高な微
粉末(見掛比重、ルーズ0.04g/cc)となり、飛
散性が高く(逃飛率38〜45%)、これを散剤、顆
粒剤、錠剤などの固形製剤に調製する場合取り扱
いが困難である。そして、包接化合物の製造には
可溶化、撹拌、溶媒除去、凍結乾燥など種々の工
程を必要とするため非常に長時間を要し面倒であ
る。また、包接化合物はゲスト化合物と比較し薬
理効果、吸収、排泄などの点で差異を生じ別個の
薬剤である。特開昭55−22616号公報第124頁下段
左欄下から3行目〜末行に「ウルソデオキシコー
ル酸とβ−シクロデキストリンとの混合物(水不
存在下で混合)」の記載があるが、この混合物は
薄層クロマトグラフイーの比較用サンプルとして
実験的に調整したものであり、配合比、作用効
果、製剤的性状、具体的製造法などの記載がな
い。従つて、該公報の開示からウルソデオキシコ
ール酸とβ−シクロデキストリンの混合物が苦味
をマスクするということを推測できるものではな
い。散剤、顆粒剤をフイルムコーテイングする
方法は粒子表面を完全にコーテイングすることが
難しく、しかも繰り返しコーテイングしなければ
ならないので作業に長時間を要し、また錠剤をフ
イルムコーテイング、糖衣する場合も繰り返しコ
ーテイングしなければならないなどの不便があ
る。甘味剤を添加する方法は苦味マスクが十分
に達成されない。 従つて、胆汁酸の苦味を十分にマスクし、製造
法、製剤化が簡便であり、出来上り製剤が取り扱
い易く、しかも、薬理効果、吸収、排泄などの点
で差異を生じない胆汁酸の散剤、顆粒剤、錠剤が
望まれる。特に胆汁酸を胆石溶解剤として使用す
る場合、高用量の服用を必要とし、高濃度の胆汁
酸を含有する必要があるので上記の特徴を有する
製剤がいつそう望まれる。 問題点を解決するための手段 前記の特開昭59−190913号公報によると、デキ
ストリン、β−サイクロデキストリンは苦味をマ
スクする必須成分でないことが記載されている
が、本発明者らは鋭意研究したところ、意外に
も、胆汁酸とβ−シクロデキストリンとをある配
合比にて単に混合して製造した固形製剤が胆汁酸
の強い苦味をマスクすることを見出し本発明を完
成した。本発明固形製剤は胆汁酸とβ−シクロデ
キストリンが非包接状態でありながら苦味をマス
クすることが大きな特徴である。 本発明における胆汁酸とは医薬品として重要な
ウルソデオキシコール酸及びケノデオキシコール
酸を意味する。本発明固形製剤は、粒子表面を完
全にコーテイングすることが困難な散剤、顆粒剤
及び錠剤(特に裸錠)において本質的な特徴を有
し目的を達成する。ここで言う散剤とは細粒剤も
含む。 本発明固形製剤における胆汁酸とβ−シクロデ
キストリンの配合量は胆汁酸に対するβ−シクロ
デキストリンの重量比が0.8〜3.0であり、固形製
剤1g当りの胆汁酸の含有量が250〜550mgの範囲
内において任意に決定する。この固形製剤は高濃
度の胆汁酸を含有するので投与回数の削減がで
き、特に高用量の服用を必要とする胆石溶解剤と
して使用する場合有効である。 本発明固形製剤において、散剤は胆汁酸とβ−
シクロデキストリンとを一般的方法で混合して得
られ、顆粒剤は胆汁酸とβ−シクロデキストリン
に、さらにヒドロキシプロピルセルロースなどの
結合剤を加え一般的な造粒機で造粒して得られ、
錠剤はこれら散剤、顆粒剤を打錠し調製する。ま
た、剤型に応じて慣用な添加剤、例えばタルク、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、無水ケイ酸等の滑沢剤、澱粉、乳糖、蔗
糖、マンニトール糖の賦形剤、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム末、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、ゼラチ
ン等の結合剤、ステアリン酸ポリオキシル40、プ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール等
の界面活性剤、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース等の崩壊剤などを
適宜選択し、胆汁酸の含有量が固形製剤1g当り
250〜550mgに保持される範囲内において添加して
もよい。 本発明固形製剤は例えば次のようにして製造す
る。 ウルソデオキシコール酸又はケノデオキシコー
ル酸の100重量部とβ−シクロデキストリンの80
〜300重量部をV型混合機に入れ、10〜60分間混
合して散剤が得られる。この散剤に結合剤を5〜
45重量部添加し、水又は含水エタノールを用いて
破砕整粒造粒機、押出し造粒機、流動層造粒機な
どで造粒し、所望の粒度に篩過して顆粒剤が得ら
れる。こうして得られた散剤又は顆粒剤を一般的
方法で打錠することによつて錠剤が得られる。散
剤の見掛比重(ルーズ)は0.21〜0.34g/cc、逃
飛率は8.5〜15.1%であり、顆粒剤の見掛比重
(ルーズ)は0.44〜0.57g/cc、逃飛率は7.2〜9.2
%であり、いずれも取扱い易かつた。また、顆粒
剤の崩壊時間は4〜10分で崩壊性の良い製剤であ
つた。 こうして得られた散剤、顆粒剤及び錠剤に含ま
れる胆汁酸がβ−シクロデキストリンに包接され
ていないことは後述の実施例及び比較例の融点、
薄層クロマトグラフイー、赤外線吸収スペクトル
(IR)、中和滴定法による固形製剤中の胆汁酸の
定量などの結果から明らかである。 作 用 本発明固形製剤の苦味マスク効果について以下
に説明する。 苦味マスク効果の試験用試料は、次のように調
製した。ウルソデオキシコール酸又はケノデオキ
シコール酸とβ−シクロデキストリンを所定の重
量比に配合し、散剤についてはV型混合機
[VFS型:三英製作所(株)製。以下同じ。]にて30
分間混合して調製し、顆粒剤については上記散剤
にさらにヒドロキシプロピルセルロース[HPC
−L;日本曹達(株)製。以下同じ。]を15重量部添
加し、クイツクニーダー[大和化工(株)製。以下同
じ。]に採り、50%含水エタノールを用いて練合
し、破砕整粒造粒機[スピードミル;大和化工(株)
製、3mmバスケツト。以下同じ。]にて造粒し、
次いで12号及び42号ふるいで分級して調製した。
比較対照試料は胆汁酸と結晶セルロース[アビセ
ルPH−101;旭化成(株)製]を所定量配合し、さ
らに結合剤としてヒドロキシプロピルセルロース
−Lを50重量部添加し、上記と同様にして散剤、
顆粒剤を調製した。 苦味マスク効果はパネラー10名(男5名、女5
名)による苦味官能テストによつて判断した。各
パネラーが試料1gを20秒間口に含んだとき、10
名のパネラー全員が苦味を感じなかつた場合を
○、1〜7名が苦味を感じた場合を△、8名以上
が苦味を感じた場合を×で表示した。苦味マスク
効果及び見掛比重、逃飛率の測定結果を表1(ウ
ルソデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸の
散剤)、表2(ウルソデオキシコール酸、ケノデオ
キシコール酸の顆粒剤)に示す。逃飛率は試料2
gを用い青木らの方法(薬剤学、27、103頁、
1967)によつて測定した。各表中の配合比とは胆
汁酸に対するβ−シクロデキストリン又は結晶セ
ルロースの含有重量比を表わす。
含有する胆汁酸の固形製剤に関する。さらに詳し
くは、胆汁酸固有の苦味をマスクし、高濃度の胆
汁酸を含有する胆汁酸の散剤、顆粒剤及び錠剤に
関する。 従来の技術 胆汁酸は古来より利胆薬として汎用され、その
効能効果が高く評価されており、また近年胆汁酸
の一種ウルソデオキシコール酸及びケノデオキシ
コール酸が胆石溶解剤として注目されている。こ
れらの胆汁酸を胆石溶解剤として使用する場合、
成人一日服用量が300〜400mg、最高量600mgを必
要とする。胆汁酸は本来非常に強い苦味を有して
いるので散剤、顆粒剤、錠剤として服用するとき
苦痛、不快感を感じ、特に胆汁酸を高濃度に含有
するとそれが顕著であり、服用が大変困難とな
る。 胆汁酸の苦味をマスクする方法として、特開
昭59−190913号公報にケノデオキシコール酸と結
晶セルロースを配合した顆粒剤が開示され、特
開昭55−22616号公報にウルソデオキシコール酸
のβ−シクロデキストリンによる包接化合物が開
示されている。また苦味薬物をマスクする方法と
して一般に用いられるのは、フイルムコーテイ
ングする方法、錠剤においては糖衣する方法甘
味剤を添加する方法などが知られている。しかし
ながら、ウルソデオキシコール酸又はケノデオキ
シコール酸とβ−シクロデキストリンを単に混合
した非包接状態で苦味がマスクされた散剤、顆粒
剤及び錠剤については知られていない。 発明が解決しようとする問題点 上述の従来技術に関し、ケノデオキシコール
酸と結晶セルロースを含有する顆粒剤においては
ある程度苦味を緩和しているものの、まだなおそ
の効果は不十分であり、しかも口中で熱感、膨潤
感を感じるなど満足のゆく効果が得られなかつ
た。また、この顆粒剤は結晶セルロースを高濃度
に含有するので崩壊時間が30分以上を要した。
ウルソデオキシコール酸又はケノデオキシコール
酸のβ−シクロデキストリンによる包接化合物は
水可溶性を目的としているが、附随して苦味をマ
スクする。しかしながら、この包接化合物を製造
するにおいて、β−シクロデキストリンを胆汁酸
に対して重量比で3以上添加する必要があり、両
成分の水への溶解度が低く水溶液の濃度が希薄に
なるため、水を濃縮、凍結乾燥などによつて除去
したあとの出来上り包接化合物が非常に崇高な微
粉末(見掛比重、ルーズ0.04g/cc)となり、飛
散性が高く(逃飛率38〜45%)、これを散剤、顆
粒剤、錠剤などの固形製剤に調製する場合取り扱
いが困難である。そして、包接化合物の製造には
可溶化、撹拌、溶媒除去、凍結乾燥など種々の工
程を必要とするため非常に長時間を要し面倒であ
る。また、包接化合物はゲスト化合物と比較し薬
理効果、吸収、排泄などの点で差異を生じ別個の
薬剤である。特開昭55−22616号公報第124頁下段
左欄下から3行目〜末行に「ウルソデオキシコー
ル酸とβ−シクロデキストリンとの混合物(水不
存在下で混合)」の記載があるが、この混合物は
薄層クロマトグラフイーの比較用サンプルとして
実験的に調整したものであり、配合比、作用効
果、製剤的性状、具体的製造法などの記載がな
い。従つて、該公報の開示からウルソデオキシコ
ール酸とβ−シクロデキストリンの混合物が苦味
をマスクするということを推測できるものではな
い。散剤、顆粒剤をフイルムコーテイングする
方法は粒子表面を完全にコーテイングすることが
難しく、しかも繰り返しコーテイングしなければ
ならないので作業に長時間を要し、また錠剤をフ
イルムコーテイング、糖衣する場合も繰り返しコ
ーテイングしなければならないなどの不便があ
る。甘味剤を添加する方法は苦味マスクが十分
に達成されない。 従つて、胆汁酸の苦味を十分にマスクし、製造
法、製剤化が簡便であり、出来上り製剤が取り扱
い易く、しかも、薬理効果、吸収、排泄などの点
で差異を生じない胆汁酸の散剤、顆粒剤、錠剤が
望まれる。特に胆汁酸を胆石溶解剤として使用す
る場合、高用量の服用を必要とし、高濃度の胆汁
酸を含有する必要があるので上記の特徴を有する
製剤がいつそう望まれる。 問題点を解決するための手段 前記の特開昭59−190913号公報によると、デキ
ストリン、β−サイクロデキストリンは苦味をマ
スクする必須成分でないことが記載されている
が、本発明者らは鋭意研究したところ、意外に
も、胆汁酸とβ−シクロデキストリンとをある配
合比にて単に混合して製造した固形製剤が胆汁酸
の強い苦味をマスクすることを見出し本発明を完
成した。本発明固形製剤は胆汁酸とβ−シクロデ
キストリンが非包接状態でありながら苦味をマス
クすることが大きな特徴である。 本発明における胆汁酸とは医薬品として重要な
ウルソデオキシコール酸及びケノデオキシコール
酸を意味する。本発明固形製剤は、粒子表面を完
全にコーテイングすることが困難な散剤、顆粒剤
及び錠剤(特に裸錠)において本質的な特徴を有
し目的を達成する。ここで言う散剤とは細粒剤も
含む。 本発明固形製剤における胆汁酸とβ−シクロデ
キストリンの配合量は胆汁酸に対するβ−シクロ
デキストリンの重量比が0.8〜3.0であり、固形製
剤1g当りの胆汁酸の含有量が250〜550mgの範囲
内において任意に決定する。この固形製剤は高濃
度の胆汁酸を含有するので投与回数の削減がで
き、特に高用量の服用を必要とする胆石溶解剤と
して使用する場合有効である。 本発明固形製剤において、散剤は胆汁酸とβ−
シクロデキストリンとを一般的方法で混合して得
られ、顆粒剤は胆汁酸とβ−シクロデキストリン
に、さらにヒドロキシプロピルセルロースなどの
結合剤を加え一般的な造粒機で造粒して得られ、
錠剤はこれら散剤、顆粒剤を打錠し調製する。ま
た、剤型に応じて慣用な添加剤、例えばタルク、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、無水ケイ酸等の滑沢剤、澱粉、乳糖、蔗
糖、マンニトール糖の賦形剤、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム末、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、ゼラチ
ン等の結合剤、ステアリン酸ポリオキシル40、プ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール等
の界面活性剤、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース等の崩壊剤などを
適宜選択し、胆汁酸の含有量が固形製剤1g当り
250〜550mgに保持される範囲内において添加して
もよい。 本発明固形製剤は例えば次のようにして製造す
る。 ウルソデオキシコール酸又はケノデオキシコー
ル酸の100重量部とβ−シクロデキストリンの80
〜300重量部をV型混合機に入れ、10〜60分間混
合して散剤が得られる。この散剤に結合剤を5〜
45重量部添加し、水又は含水エタノールを用いて
破砕整粒造粒機、押出し造粒機、流動層造粒機な
どで造粒し、所望の粒度に篩過して顆粒剤が得ら
れる。こうして得られた散剤又は顆粒剤を一般的
方法で打錠することによつて錠剤が得られる。散
剤の見掛比重(ルーズ)は0.21〜0.34g/cc、逃
飛率は8.5〜15.1%であり、顆粒剤の見掛比重
(ルーズ)は0.44〜0.57g/cc、逃飛率は7.2〜9.2
%であり、いずれも取扱い易かつた。また、顆粒
剤の崩壊時間は4〜10分で崩壊性の良い製剤であ
つた。 こうして得られた散剤、顆粒剤及び錠剤に含ま
れる胆汁酸がβ−シクロデキストリンに包接され
ていないことは後述の実施例及び比較例の融点、
薄層クロマトグラフイー、赤外線吸収スペクトル
(IR)、中和滴定法による固形製剤中の胆汁酸の
定量などの結果から明らかである。 作 用 本発明固形製剤の苦味マスク効果について以下
に説明する。 苦味マスク効果の試験用試料は、次のように調
製した。ウルソデオキシコール酸又はケノデオキ
シコール酸とβ−シクロデキストリンを所定の重
量比に配合し、散剤についてはV型混合機
[VFS型:三英製作所(株)製。以下同じ。]にて30
分間混合して調製し、顆粒剤については上記散剤
にさらにヒドロキシプロピルセルロース[HPC
−L;日本曹達(株)製。以下同じ。]を15重量部添
加し、クイツクニーダー[大和化工(株)製。以下同
じ。]に採り、50%含水エタノールを用いて練合
し、破砕整粒造粒機[スピードミル;大和化工(株)
製、3mmバスケツト。以下同じ。]にて造粒し、
次いで12号及び42号ふるいで分級して調製した。
比較対照試料は胆汁酸と結晶セルロース[アビセ
ルPH−101;旭化成(株)製]を所定量配合し、さ
らに結合剤としてヒドロキシプロピルセルロース
−Lを50重量部添加し、上記と同様にして散剤、
顆粒剤を調製した。 苦味マスク効果はパネラー10名(男5名、女5
名)による苦味官能テストによつて判断した。各
パネラーが試料1gを20秒間口に含んだとき、10
名のパネラー全員が苦味を感じなかつた場合を
○、1〜7名が苦味を感じた場合を△、8名以上
が苦味を感じた場合を×で表示した。苦味マスク
効果及び見掛比重、逃飛率の測定結果を表1(ウ
ルソデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸の
散剤)、表2(ウルソデオキシコール酸、ケノデオ
キシコール酸の顆粒剤)に示す。逃飛率は試料2
gを用い青木らの方法(薬剤学、27、103頁、
1967)によつて測定した。各表中の配合比とは胆
汁酸に対するβ−シクロデキストリン又は結晶セ
ルロースの含有重量比を表わす。
【表】
【表】
【表】
【表】
各表から明らかなように、ウルソデオキシコー
ル酸又はケノデオキシコール酸とβ−シクロデキ
ストリンとを配合した散剤、顆粒剤はβ−シクロ
デキストリンの配合重量比が0.8〜3.0の範囲にお
いてパネラー全員が苦味を感じず、胆汁酸の苦味
を完全にマスクすることが認められた。また、こ
れら散剤、顆粒剤から調製した錠剤も苦味を感じ
なかつた。一方、β−シクロデキストリンの代り
に結晶セルロースを配合した対照製剤においては
配合重量比が2.5及び4.0において1〜7名が苦味
を感じ、マスク効果が不十分であつた。また、結
晶セルロースを配合した試料No.11、12、13、14、
25、26、27及び28においてパネラー全員が口中で
熱感(舌がしびれて熱く感じる。)や膨潤感(口
中の粘膜が圧迫されるように感じる。)を感じた。 次に、本発明固形製剤の製造例を具体的に実施
例をもつて説明する。なお、実施例及び比較例に
おいて中和滴定法、薄層クロマトグラフイー(以
下TLCと言う。)は次の通り行い、赤外線吸収ス
ペクトル(以下IRと言う。)はKBrデイスク法で
測定した。 (中和滴定法) 日本薬局法(第11局)のウルソデオキシコール
酸の定量法に準じて行つた。 胆汁酸500mg相当量の試料にアセトン50mlを加
え常温で10分間撹拌したあと遠心分離し、上澄液
を採取し減圧乾固した。得られた残渣に中和エタ
ノール40ml及び水分20mlを加えて溶解し、次にフ
エノールフタレイン試液2滴を加え、0.1N水酸
化ナトリウム液により滴定した。これにより、試
料中のアセトン可溶な状態で混和している胆汁酸
が定量できる。 (TLC) 上記の中和滴定法で調製したアセトン上澄液を
シリカゲル60F 254(メルク社製)の薄層板にス
ポツトし、酢酸エチル:シクロヘキサン:氷酢酸
(50:13:3)の混合溶媒で展開し、濃硫酸噴霧
後加熱し検出した。 実施例 1 ウルソデオキシコール酸125gとβ−シクロデ
キストリン375gをV型混合機に入れ、30rpmで
30分間混合して散剤を得た。散剤中のウルソデオ
キシコール酸の含有量を中和滴定法で測定したと
ころ、1g当り248.5±0.2mg(理論含量250mg、
抽出率約99.4%)であつた。逃飛率9%であり粉
立ちが少なく取扱い易かつた。融点196〜202℃
(溶融)、260〜274℃(炭化)。TLCは第1図の試
料No.6のようにRf0.6に1スポツトを示した。IR
スペクトルを第2図に示した。 この散剤1gを10人のパネラーによつて苦味官
能テストを行つたところ全員が苦味を感じなかつ
た。 実施例 2 ケノデオキシコール酸300gとβ−シクロデキ
ストリン300gをV型混合機に入れ、30rpmで30
分間混合して散剤を得た。散剤中のケノデオキシ
コール酸の含有量を中和滴定法で定量したところ
1g当り498±0.6mg(理論含量500mg、抽出率約
99.6%)であつた。逃飛率9.3%であり粉立ちが
少なく取扱い易かつた。融点118℃(溶融)、265
〜275℃(炭化)。TLCは第1図の試料No.7のよ
うにRf0.6に1スポツトを示した。IRスペクトル
を第3図に示した。 この散剤1gを10人のパネラーによつて苦味官
能テストを行つたところ全員が苦味を感じなかつ
た。 実施例 3 ウルソデオキシコール酸300g、β−シクロデ
キストリン600g、カルボキシメチルセルロース
カルシウム70g及びヒドロキシプロピルセルロー
ス30gをクイツクニーダーに入れ、3分間混合し
たのち、エタノール210gを加えて練合した。こ
の練合物を破砕整粒造粒機にて造粒し、60℃で乾
燥したのち12メツシユ及び42メツシユのふるいを
用いて整粒しウルソデオキシコール酸含有顆粒剤
を得た。顆粒剤中のウルソデオキシコール酸の含
有量を中和滴定法で定量したところ1g当り
299.2±0.4mg(理論含量300mg、抽出率約99.7%)
であつた。崩壊時間は4.6分であつた。融点196〜
201℃(溶融)、260〜275℃(炭化)。TLCは
Rf0.6に1スポツトを示した(図省略)。IRスペ
クトルを第4図に示した。 この顆粒剤1gを10人のパネラーによつて苦味
官能テストを行つたところ全員が苦味を感じなか
つた。 実施例 4 ケノデオキシコール酸400g、β−シクロデキ
ストリン500g、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム60g及びヒドロキシプロピルセルロース
30gをクイツクニーダーに入れ、3分間混合した
のち、50%含水エタノール180gを加えて造粒し
た。60℃で乾燥後、12メツシユのふるいを用いて
整粒し、造粒物920gを得た。得られた造粒物へ
ステアリン酸マグネシウム9.3gを加え打錠用顆
粒とした。融点118〜119℃(溶融)、264〜271℃
(炭化)。TLCはRf0.6に1スポツトを示した(図
省略)。この顆粒を打錠機[クリーンプレスコレ
クト12TV−AWC[菊水製作所(株)製]にて重量
250mg、直径8mmの型に成型してケノデオキシコ
ール酸含有錠剤を得た。錠剤中のケノデオキシコ
ール酸の含有量を中和滴定法で定量したところ、
1錠(250mg)当り99.7±0.1mg(理論含量100mg、
抽出率約99.7%)であつた。これは1g当り
398.8±0.4mgに相当する。 この錠剤4錠(ケノデオキシコール酸約400mg
相当量)を10人のパネラーによつて苦味官能テス
トを行つたところ全員が苦味を感じなかつた。 実施例 5 ウルソデオキシコール酸500g、β−シクロデ
キストリン470g及びヒドロキシプロピルセルロ
ース30gをクイツクニーダーに入れ、3分間混合
したのち、エタノール185gを加えて練合した。
この練合物を実施例3と同様にして造粒し、ウル
ソデオキシコール酸含有顆粒剤を得た。顆粒剤中
のウルソデオキシコール酸の含有量を中和滴定法
で定量したところ、1g当り497.6±0.2mg(理論
含量500mg、抽出率約99.5%)であつた。崩壊時
間は8.8分であつた。融点195〜197℃(溶融)、
265〜274℃(炭化)。TLCはRf0.6に1スポツト
を示した(図省略)。 この顆粒剤1gを10人のパネラーによつて苦味
官能テストを行つたところ全員が苦味を感じなか
つた。 [比較例] 本発明固形製剤において、胆汁酸がβ−シクロ
デキストリンに包接していないことを証明するた
め特開昭55−22616号公報記載の方法に準じてウ
ルソデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸と
β−シクロデキストリンとの包接化合物を製造
し、その融点、TLC、IRなどを比較した。 (イ) ウルソデオキシコール酸1.0gを水300mlに懸
濁し、よく撹拌しながら無水のβ−シクロデキ
ストリン4.05gを少量づつ添加すると溶解して
無色透明な溶液となつた。この溶液を低圧下約
60℃で水を留去し、得られた残留物をアセトン
で洗浄し、乾燥することによりウルソデオキシ
コール酸とβ−シクロデキストリンとの包接化
合物を約5g得た。融点285〜291℃。(β−シ
クロデキストリンの融点は267〜272℃であ
る。)。TLCは図1の試料No.4のようにスポツ
トを全く示さなかつた。これは包接化合物がア
セトンに全く溶解しないことを表わしている。
(β−シクロデキストリンはアセトンに不溶で
ある。)。IRスペクトルを第5図に示した。 (ロ) ウルソデオキシコール酸の代りにケノデオキ
シコール酸を用いた以外は(イ)と同様に行つてケ
ノデオキシコール酸とβ−シクロデキストリン
との包接化合物を約5g得た。融点272〜278
℃。TLCは図1の試料No.5のようにスポツト
を全く示さなかつた。これは包接化合物がアセ
トンに全く溶解しないことを表わしている。
IRスペクトルを第6図に示した。 本発明固形製剤と包接化合物の相違は次の通り
である。
ル酸又はケノデオキシコール酸とβ−シクロデキ
ストリンとを配合した散剤、顆粒剤はβ−シクロ
デキストリンの配合重量比が0.8〜3.0の範囲にお
いてパネラー全員が苦味を感じず、胆汁酸の苦味
を完全にマスクすることが認められた。また、こ
れら散剤、顆粒剤から調製した錠剤も苦味を感じ
なかつた。一方、β−シクロデキストリンの代り
に結晶セルロースを配合した対照製剤においては
配合重量比が2.5及び4.0において1〜7名が苦味
を感じ、マスク効果が不十分であつた。また、結
晶セルロースを配合した試料No.11、12、13、14、
25、26、27及び28においてパネラー全員が口中で
熱感(舌がしびれて熱く感じる。)や膨潤感(口
中の粘膜が圧迫されるように感じる。)を感じた。 次に、本発明固形製剤の製造例を具体的に実施
例をもつて説明する。なお、実施例及び比較例に
おいて中和滴定法、薄層クロマトグラフイー(以
下TLCと言う。)は次の通り行い、赤外線吸収ス
ペクトル(以下IRと言う。)はKBrデイスク法で
測定した。 (中和滴定法) 日本薬局法(第11局)のウルソデオキシコール
酸の定量法に準じて行つた。 胆汁酸500mg相当量の試料にアセトン50mlを加
え常温で10分間撹拌したあと遠心分離し、上澄液
を採取し減圧乾固した。得られた残渣に中和エタ
ノール40ml及び水分20mlを加えて溶解し、次にフ
エノールフタレイン試液2滴を加え、0.1N水酸
化ナトリウム液により滴定した。これにより、試
料中のアセトン可溶な状態で混和している胆汁酸
が定量できる。 (TLC) 上記の中和滴定法で調製したアセトン上澄液を
シリカゲル60F 254(メルク社製)の薄層板にス
ポツトし、酢酸エチル:シクロヘキサン:氷酢酸
(50:13:3)の混合溶媒で展開し、濃硫酸噴霧
後加熱し検出した。 実施例 1 ウルソデオキシコール酸125gとβ−シクロデ
キストリン375gをV型混合機に入れ、30rpmで
30分間混合して散剤を得た。散剤中のウルソデオ
キシコール酸の含有量を中和滴定法で測定したと
ころ、1g当り248.5±0.2mg(理論含量250mg、
抽出率約99.4%)であつた。逃飛率9%であり粉
立ちが少なく取扱い易かつた。融点196〜202℃
(溶融)、260〜274℃(炭化)。TLCは第1図の試
料No.6のようにRf0.6に1スポツトを示した。IR
スペクトルを第2図に示した。 この散剤1gを10人のパネラーによつて苦味官
能テストを行つたところ全員が苦味を感じなかつ
た。 実施例 2 ケノデオキシコール酸300gとβ−シクロデキ
ストリン300gをV型混合機に入れ、30rpmで30
分間混合して散剤を得た。散剤中のケノデオキシ
コール酸の含有量を中和滴定法で定量したところ
1g当り498±0.6mg(理論含量500mg、抽出率約
99.6%)であつた。逃飛率9.3%であり粉立ちが
少なく取扱い易かつた。融点118℃(溶融)、265
〜275℃(炭化)。TLCは第1図の試料No.7のよ
うにRf0.6に1スポツトを示した。IRスペクトル
を第3図に示した。 この散剤1gを10人のパネラーによつて苦味官
能テストを行つたところ全員が苦味を感じなかつ
た。 実施例 3 ウルソデオキシコール酸300g、β−シクロデ
キストリン600g、カルボキシメチルセルロース
カルシウム70g及びヒドロキシプロピルセルロー
ス30gをクイツクニーダーに入れ、3分間混合し
たのち、エタノール210gを加えて練合した。こ
の練合物を破砕整粒造粒機にて造粒し、60℃で乾
燥したのち12メツシユ及び42メツシユのふるいを
用いて整粒しウルソデオキシコール酸含有顆粒剤
を得た。顆粒剤中のウルソデオキシコール酸の含
有量を中和滴定法で定量したところ1g当り
299.2±0.4mg(理論含量300mg、抽出率約99.7%)
であつた。崩壊時間は4.6分であつた。融点196〜
201℃(溶融)、260〜275℃(炭化)。TLCは
Rf0.6に1スポツトを示した(図省略)。IRスペ
クトルを第4図に示した。 この顆粒剤1gを10人のパネラーによつて苦味
官能テストを行つたところ全員が苦味を感じなか
つた。 実施例 4 ケノデオキシコール酸400g、β−シクロデキ
ストリン500g、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム60g及びヒドロキシプロピルセルロース
30gをクイツクニーダーに入れ、3分間混合した
のち、50%含水エタノール180gを加えて造粒し
た。60℃で乾燥後、12メツシユのふるいを用いて
整粒し、造粒物920gを得た。得られた造粒物へ
ステアリン酸マグネシウム9.3gを加え打錠用顆
粒とした。融点118〜119℃(溶融)、264〜271℃
(炭化)。TLCはRf0.6に1スポツトを示した(図
省略)。この顆粒を打錠機[クリーンプレスコレ
クト12TV−AWC[菊水製作所(株)製]にて重量
250mg、直径8mmの型に成型してケノデオキシコ
ール酸含有錠剤を得た。錠剤中のケノデオキシコ
ール酸の含有量を中和滴定法で定量したところ、
1錠(250mg)当り99.7±0.1mg(理論含量100mg、
抽出率約99.7%)であつた。これは1g当り
398.8±0.4mgに相当する。 この錠剤4錠(ケノデオキシコール酸約400mg
相当量)を10人のパネラーによつて苦味官能テス
トを行つたところ全員が苦味を感じなかつた。 実施例 5 ウルソデオキシコール酸500g、β−シクロデ
キストリン470g及びヒドロキシプロピルセルロ
ース30gをクイツクニーダーに入れ、3分間混合
したのち、エタノール185gを加えて練合した。
この練合物を実施例3と同様にして造粒し、ウル
ソデオキシコール酸含有顆粒剤を得た。顆粒剤中
のウルソデオキシコール酸の含有量を中和滴定法
で定量したところ、1g当り497.6±0.2mg(理論
含量500mg、抽出率約99.5%)であつた。崩壊時
間は8.8分であつた。融点195〜197℃(溶融)、
265〜274℃(炭化)。TLCはRf0.6に1スポツト
を示した(図省略)。 この顆粒剤1gを10人のパネラーによつて苦味
官能テストを行つたところ全員が苦味を感じなか
つた。 [比較例] 本発明固形製剤において、胆汁酸がβ−シクロ
デキストリンに包接していないことを証明するた
め特開昭55−22616号公報記載の方法に準じてウ
ルソデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸と
β−シクロデキストリンとの包接化合物を製造
し、その融点、TLC、IRなどを比較した。 (イ) ウルソデオキシコール酸1.0gを水300mlに懸
濁し、よく撹拌しながら無水のβ−シクロデキ
ストリン4.05gを少量づつ添加すると溶解して
無色透明な溶液となつた。この溶液を低圧下約
60℃で水を留去し、得られた残留物をアセトン
で洗浄し、乾燥することによりウルソデオキシ
コール酸とβ−シクロデキストリンとの包接化
合物を約5g得た。融点285〜291℃。(β−シ
クロデキストリンの融点は267〜272℃であ
る。)。TLCは図1の試料No.4のようにスポツ
トを全く示さなかつた。これは包接化合物がア
セトンに全く溶解しないことを表わしている。
(β−シクロデキストリンはアセトンに不溶で
ある。)。IRスペクトルを第5図に示した。 (ロ) ウルソデオキシコール酸の代りにケノデオキ
シコール酸を用いた以外は(イ)と同様に行つてケ
ノデオキシコール酸とβ−シクロデキストリン
との包接化合物を約5g得た。融点272〜278
℃。TLCは図1の試料No.5のようにスポツト
を全く示さなかつた。これは包接化合物がアセ
トンに全く溶解しないことを表わしている。
IRスペクトルを第6図に示した。 本発明固形製剤と包接化合物の相違は次の通り
である。
【表】
【表】
以上の通り、本発明固形製剤中の胆汁酸とβ−
シクロデキストリンは包接化合物と異なり、単に
混和した状態にあることがわかる。 発明の効果 本発明の固形製剤は利胆剤、胆石溶解剤として
有用な胆汁酸であるウルソデオキシコール酸又は
ケノデオキシコール酸とβ−シクロデキストリン
とを胆汁酸に対するβ−シクロデキストリンの配
合重量比を0.8〜3.0で混合して調製した散剤、顆
粒剤、錠剤に関し、これらは胆汁酸が非包接状態
でありながら胆汁酸の強い苦味を完全にマスクし
た製剤であるから服用が容易であり医薬品として
非常に有用である。また、本発明固形製剤は g
当り250〜550mgと高濃度の胆汁酸を含有するので
投与回数を削減でき、高用量の服用を必要とする
胆石溶解剤として使用する場合特に有効である。
シクロデキストリンは包接化合物と異なり、単に
混和した状態にあることがわかる。 発明の効果 本発明の固形製剤は利胆剤、胆石溶解剤として
有用な胆汁酸であるウルソデオキシコール酸又は
ケノデオキシコール酸とβ−シクロデキストリン
とを胆汁酸に対するβ−シクロデキストリンの配
合重量比を0.8〜3.0で混合して調製した散剤、顆
粒剤、錠剤に関し、これらは胆汁酸が非包接状態
でありながら胆汁酸の強い苦味を完全にマスクし
た製剤であるから服用が容易であり医薬品として
非常に有用である。また、本発明固形製剤は g
当り250〜550mgと高濃度の胆汁酸を含有するので
投与回数を削減でき、高用量の服用を必要とする
胆石溶解剤として使用する場合特に有効である。
第1図はTLCであり、試料1及び2はそれぞ
れウルソデオキシコール酸及びケノデオキシコー
ル酸の標準品のアセトン溶液を、3、4及び5は
それぞれβ−シクロデキストリンの標準品、比較
例(イ)及び(ロ)の包接化合物をアセトン処理した液
を、6及び7はそれぞれ実施例1及び2の散剤の
アセトン処理液を表わす。第2〜6図はIRスペ
クトルであり、第2図は実施例1、第3図は実施
例2、第4図は実施例3の各固形製剤を、第5図
は比較例(イ)、第6図は比較例(ロ)の各包接化合物を
表わす。
れウルソデオキシコール酸及びケノデオキシコー
ル酸の標準品のアセトン溶液を、3、4及び5は
それぞれβ−シクロデキストリンの標準品、比較
例(イ)及び(ロ)の包接化合物をアセトン処理した液
を、6及び7はそれぞれ実施例1及び2の散剤の
アセトン処理液を表わす。第2〜6図はIRスペ
クトルであり、第2図は実施例1、第3図は実施
例2、第4図は実施例3の各固形製剤を、第5図
は比較例(イ)、第6図は比較例(ロ)の各包接化合物を
表わす。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 胆汁酸及びβ−シクロデキストリンを含有す
る固形製剤において、胆汁酸に対するβ−シクロ
デキストリンの配合重量比が0.8〜3.0であり、固
形製剤1g当りの胆汁酸の含有量が250〜550mgで
あることを特徴とする胆汁酸の固形製剤。 2 胆汁酸がウルソデオキシコール酸又はケノデ
オキシコール酸である特許請求の範囲第1項記載
の胆汁酸の固形製剤。 3 固形製剤が散剤、顆粒剤又は錠剤である特許
請求の範囲第1項記載の胆汁酸の固形製剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7302087A JPS63243031A (ja) | 1987-03-28 | 1987-03-28 | 胆汁酸の固形製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7302087A JPS63243031A (ja) | 1987-03-28 | 1987-03-28 | 胆汁酸の固形製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63243031A JPS63243031A (ja) | 1988-10-07 |
| JPH0478615B2 true JPH0478615B2 (ja) | 1992-12-11 |
Family
ID=13506235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7302087A Granted JPS63243031A (ja) | 1987-03-28 | 1987-03-28 | 胆汁酸の固形製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63243031A (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2660309B1 (fr) * | 1990-03-27 | 1992-07-17 | Roussel Uclaf | Nouveaux complexes de l'acide tiaprofenique ou de ses esters insolubles ou partiellement solubles avec les cyclodextrines ou leurs derives. |
| BE1011251A3 (fr) † | 1997-07-03 | 1999-06-01 | Ucb Sa | Compositions pharmaceutiques administrables par voie orale, comprenant une substance active et une cyclodextrine. |
| US7772220B2 (en) | 2004-10-15 | 2010-08-10 | Seo Hong Yoo | Methods and compositions for reducing toxicity of a pharmaceutical compound |
| GB0028575D0 (en) * | 2000-11-23 | 2001-01-10 | Elan Corp Plc | Oral pharmaceutical compositions containing cyclodextrins |
| DE602005019582D1 (de) | 2004-08-30 | 2010-04-08 | Seo Hong Yoo | Nervenschutzwirkung von aufgelöster udca bei einem fokalen ischämischen modell |
| KR20070084211A (ko) | 2004-10-15 | 2007-08-24 | 유서홍 | 약제학적 화합물의 독성을 감소시키기 위한 방법 및 조성물 |
| EP1819318A1 (en) * | 2004-11-24 | 2007-08-22 | Seo Hong Yoo | Dried forms of aqueous solubilized bile acid dosage formulation |
| BRPI0810025A2 (pt) * | 2007-04-19 | 2014-10-14 | Disphar Int Bv | Formulação farmacêutica oral de liberação imediata, método para preparar uma formulação farmacêutica multiparticulada, e, uso de ácido ursodesoxicólico |
| JP2009091309A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Japan Organo Co Ltd | バコパモニエラエキスを含有する組成物およびその製造方法ならびに飲食品 |
-
1987
- 1987-03-28 JP JP7302087A patent/JPS63243031A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63243031A (ja) | 1988-10-07 |
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