JPH0478744B2 - - Google Patents
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- JPH0478744B2 JPH0478744B2 JP58135758A JP13575883A JPH0478744B2 JP H0478744 B2 JPH0478744 B2 JP H0478744B2 JP 58135758 A JP58135758 A JP 58135758A JP 13575883 A JP13575883 A JP 13575883A JP H0478744 B2 JPH0478744 B2 JP H0478744B2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
<技術分野>
本発明はポリエステル系連続フイラメントの開
繊方法に関するものであり、より詳しくは溶融紡
糸した多数のポリエステル系連続フイラメントを
空気流によつて牽引した後、単糸開繊性がよく、
目付の均一なウエブを安定して得ることのできる
開繊方法に関する。 <先行技術> 多数本の合成繊維フイラメントを押し出し、こ
れを高速気流によつて牽引し、引続いてウエブ形
成を連続して行なう不織布製造法、いわゆるスパ
ンボンド法においてはフイラメントを斑なく均一
に開繊させることが均一な目付の不織布を得るた
めに極めて重要である。均一なウエブを得る方法
として従来から種々の方法が提案されており、そ
の一方法としてフイラメントを帯電させてフイラ
メント間の電気的反発力を利用して開繊性を向上
させる方法が提案されている。そしてフイラメン
トを帯電させる方法としてはイオン化された空気
中を通過させて帯電させる方法、あるいは通常非
導電性である合成繊維に導電処理を行ない、直接
高電圧を印加して帯電させる方法等がある。しか
しフイラメントを高速気流を利用して、極めて高
速度で牽引するスパンボンド法においてはこれら
の方法はフイラメントに充分な電荷を付与するこ
とが困難である。さらにこれらの方法は設備的に
も大掛りとなり、又高電圧を必要とするための危
険性等に問題がある。 一方本出願と同一の出願人によつて提案された
特許出願「フイラメントの送り出し装置」におい
ては、目付の均一なウエブの形成を行うためにフ
イラメントを帯電系列の異なる他の物質と衝突さ
せ、すなわち接触させることにより極めて効率よ
く、均一かつ高い電荷量をフイラメントに付与さ
せることのできる装置が開示されている。(特開
昭52−118068号公報および特開昭52−118069号公
報参照) 又特開昭57−89635号公報に、フイラメントを
衝突させて均一に開繊させるための衝突板に鉛を
主体とする金属を用いる方法が有効である旨開示
されている。しかし前記公報に開示されているよ
うに、鉛を主体とした、すなわち鉛を重量%で60
%以上含有した衝突板を用いてポリエステル系フ
イラメントを開繊する方法はフイラメントに発生
する帯電量が高く、その結果単糸への開繊性の優
れたウエブが得られる反面、衝突板の摩耗が激し
いという欠点を有する。すなわちこの衝突板は硬
度の低い鉛を主体としているために、フイラメン
トの衝突力を強くして高い電荷を付与させようと
すると、衝突板の表面が短時間に摩耗してフイラ
メントの引掛りが生じるようになる。このフイラ
メントの引掛りは安定した連続生産を行う上で大
きな問題となる。そこで鉛を主体とした衝突板の
表面の摩耗防止のためにフイラメントが衝突板に
衝突する角度を小さくして衝突力を弱める方法が
考えられる。しかし衝突力を弱めると表面摩耗は
改善されるが、反面フイラメントの帯電量が低下
し、その結果充分な開繊を示さず目付の均一なウ
エブが得られない。 本出願の発明者らは従来公知の開繊方法の有す
る欠点が除去された、ポリエステル系フイラメン
トに高電荷を与えて均一分散が可能であり且つ実
用性に優れた衝突板、すなわちフイラメントの接
触板の材質について鋭意検討した結果本発明に到
達した。 <発明の目的> 本発明はポリエステル系連続フイラメントを高
速気流で牽引し、接触摩擦により帯電させて開繊
させるに際して、フイラメントに高い電荷量を与
えて目付の均一化を図るとともに工程の安定化が
同時に可能であるポリエズテル系連続フイラメン
トの開繊方法を提供することを目的とする。 <発明の構成> 本発明の目的はポリエステル系連続フイラメン
トを走行させ、該走行中のポリエステル系連続フ
イラメントを接触板に衝突させて接触摩擦帯電を
発生させることにより連続フイラメントを開繊す
る方法において、前記接触板に銅−鉛の2成分か
らなる金属であつて、同金属中の鉛の成分比率が
重量%で20%以上60%以下の範囲である金属を用
い、且つ前記接触板の表面区域の鉛成分比率のバ
ラツキが、前記鉛成分比率を1mm×1mmの面積で
厚さ0.1mmの単位部分の30試料について測定した
場合に、鉛成分比率の平均値に対して±10%以内
であることを特徴とするポリエステル系連続フイ
ラメントの開繊方法によつて達成される。 接触板に用いられる金属を前述のように構成す
ることにより、均一な開繊ひいては均一な目付の
ウエブを得ると共に接触板の摩耗を最小限に押え
ることができて工程の安定化を同時に達成するこ
とができる。 <実施例> 添附図面を参照して本発明を詳述する。 第1図は本発明に用いられる連続フイラメント
の送り出し装置の部分側面図であり、前述の特開
昭52−118069号公報に開示された装置と同種の装
置である。第1図において、1はフイラメント通
路を形成するための導糸溝壁、2は溝壁1に対し
て傾斜角θをなし、長さlと幅dを有する接触板
である。高速度で牽引されて走行中のフイラメン
ト3が接触板2に衝突するとフイラメントが摩擦
帯電されて開繊されることになる。 前記接触板2を銅−鉛2成分からなる金属であ
つて、鉛成分が重量%で20%以上60%以下、すな
わち銅成分が重量%で40%以上80%以下の金属に
よつて形成する。後述の具体的実施例によつて詳
述されているように、銅成分が80%以上すなわち
鉛成分が20%以下であると接触板2の表面の摩耗
が少なくなるが充分な関繊性すなわち目付の均一
化が図れない。一方銅成分が40%以下、すなわち
鉛成分が60%以上になると開繊性は良好になる
が、硬度の低い鉛成分の増加により短時間で表面
が磨耗し、これが原因となつてフイラメントの引
掛りが多発するようになり、安定してウエブが得
られなくなるという状態になる。 前記接触板における銅−鉛の成分比率は接触板
全体として前記所定比率であるだけでは必ずしも
充分ではない。これは前記連続フイラメントを構
成する単糸フイラメントが非常に細いものであ
り、その細い単糸フイラメントの太さに対応する
程度に前記所定比率が維持されていることが必要
である。特に、後述のように、銅−鉛系の金属は
相溶性が悪く均一相を形成するのが困難である。
そこで本出願の出願人は前記接触板の表面区域の
鉛成分比率のバラツキを、1mm×1mmの面積で厚
さ0.1mmの単位部分の30試料について測定し、そ
の平均値との偏差値によつて規定することにし、
それによつて複数の細い単糸フイラメントが接触
板に衝突する際の開繊程度のバラツキおよび耐摩
耗性のバラツキを少くするようにした。その結果
後述の具体的実施例によつて詳述されているよう
に、前記単位部分の値が鉛成分比率の全体の値す
なわち平均値に対して±10%以内に収まる場合、
望ましくは±5%以内に収まる場合に目付の均一
化が得られることが判明した。すなわちこのバラ
ツキが±10%を越えると開繊性が低下したり、あ
るいは表面の耐摩耗性が低下したりする結果とな
り好ましくない。全体としての鉛成分比率が低下
するに従い、一般的にフイラメント帯電圧が下が
り開繊性も低下する傾向にあるが、銅−鉛成分比
率が各場所でバラツキを示すこと、すなわち鉛成
分比率が全体の平均比率に比べて極端に少ない部
分が存在すると一層フイラメント帯電圧が下がる
傾向を示す。一方反対に部分的に平均比率をかな
り上回る部分も存在するようになり、この場所に
おいてはフイラメントの衝突あるいは摩擦によ
り、硬度の低い鉛の多い場所が集中的に短時間で
摩耗し、フイラメントの引掛りが多発し安定した
ウエブ形成が困難になるからである。 次に所定内のバラツキに収められた銅−鉛成分
比率を有する接触板の製造方法について説明す
る。 一般に銅−鉛系の金属はハンダ(錫−鉛系)の
ような金属と異り、相溶性が悪く均一相を形成す
るのが困難である。そこで銅−鉛系の金属を分布
斑なく均一に混合するために噴霧法
(atomizing)と呼ばれる方法を用いる。すなわ
ち銅と鉛を溶融した溶湯流を圧縮ガスの噴射エネ
ルギによつて吹き飛ばして粉化し、それを冷却し
て銅と鉛の混合した粉末を得る。この粉末を用い
て板状の部材を得るには溶射法、焼結圧延法、爆
発圧着法を用いればよい。 前記噴霧法により銅−鉛系成分を有する粉末を
作る時に噴霧法の作業条件、すなわちガス圧、ガ
スの流量、溶湯の流量、温度を変えることによつ
て銅−鉛成分のバラツキを種々変更することがで
きる。 なお本発明における開繊の方法を実施するため
の補助手段として従来から知られているイオン化
された空気中で帯電させる方法他との併用を行な
うことは何らさしさわりがないことは勿論、必要
に応じて衝突板すなわち接触板を2段以上設ける
ことも可能である。 また本発明にあるポリエステル系フイラメント
とはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
イソフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル及びこれらの共重合体から成るフ
イラメント等を含むものである。 以下に本発明の具体的実施例を含む接触板を用
いたポリエステル系連続フイラメントの開繊方法
の各種実施例を示す。 実施例 1〜8 400個の紡糸孔を有する矩型紡出口により吐出
量400g/min.で紡糸したポリエチレンテレフタ
レートフイラメントを高速気流にて5000m/
min.の糸速で牽引した後、第1図に示した傾斜
角θ=45°、長さl=30mm、幅300mm、厚さd=10
mmの接触板に衝突させ、その装置の下方に配置し
た移動コンベア上で捕集して50g/m2のウエブを
製造した。この場合フイラメントは接触板の幅
300mmのほゞ全域にわたつて、長さlの方向で約
2mmの帯状域で接触板に衝突して開繊する。そこ
で銅−鉛成分からなる接触板の鉛成分の平均比率
を10%から80%まで10%毎に変化させて実施例1
〜8とし、それぞれの接触板について表面にフイ
ラメントが衝突する場所の端から端まで(300mm
の幅)で等間隔に30ケ所の部分の鉛成分比率の測
定を行ない、いずれの接触板においても鉛成分の
バラツキが全体の平均比率±5%以下になるよう
に調整した。この際それぞれの接触板における鉛
の最大及び最小成分比率とフイラメント帯電圧並
びに目付変動率、さらに衝突板への単糸引掛り頻
度の測定結果を第1表に示す。 ここで鉛成分比率の測定はその表面1mm×1mm
厚さ方向、0.1mmの体積中の成分を測定したもの
である。またフイラメントの帯電圧は春日電機製
集電式電位測定器KS−325型によつて同様に幅方
向10ケ所測定した平均値である。又目付変動率は
ウエブの均一性評価の尺度として用いたものであ
り、幅25mm、長さ100mmの大きさにウエブの30ケ
所からサンプリングして各サンプルの重量を測定
し、次式により求めた。 目付変動率(%)=最大重量−最小重量/平均重量×10
0 なおこの値が5%より小さければフイラメント
の分布の均一性は良好であり(表中○で示す)、
4%より小さいと特に優れている(表中◎で示
す)ことが判明している。
繊方法に関するものであり、より詳しくは溶融紡
糸した多数のポリエステル系連続フイラメントを
空気流によつて牽引した後、単糸開繊性がよく、
目付の均一なウエブを安定して得ることのできる
開繊方法に関する。 <先行技術> 多数本の合成繊維フイラメントを押し出し、こ
れを高速気流によつて牽引し、引続いてウエブ形
成を連続して行なう不織布製造法、いわゆるスパ
ンボンド法においてはフイラメントを斑なく均一
に開繊させることが均一な目付の不織布を得るた
めに極めて重要である。均一なウエブを得る方法
として従来から種々の方法が提案されており、そ
の一方法としてフイラメントを帯電させてフイラ
メント間の電気的反発力を利用して開繊性を向上
させる方法が提案されている。そしてフイラメン
トを帯電させる方法としてはイオン化された空気
中を通過させて帯電させる方法、あるいは通常非
導電性である合成繊維に導電処理を行ない、直接
高電圧を印加して帯電させる方法等がある。しか
しフイラメントを高速気流を利用して、極めて高
速度で牽引するスパンボンド法においてはこれら
の方法はフイラメントに充分な電荷を付与するこ
とが困難である。さらにこれらの方法は設備的に
も大掛りとなり、又高電圧を必要とするための危
険性等に問題がある。 一方本出願と同一の出願人によつて提案された
特許出願「フイラメントの送り出し装置」におい
ては、目付の均一なウエブの形成を行うためにフ
イラメントを帯電系列の異なる他の物質と衝突さ
せ、すなわち接触させることにより極めて効率よ
く、均一かつ高い電荷量をフイラメントに付与さ
せることのできる装置が開示されている。(特開
昭52−118068号公報および特開昭52−118069号公
報参照) 又特開昭57−89635号公報に、フイラメントを
衝突させて均一に開繊させるための衝突板に鉛を
主体とする金属を用いる方法が有効である旨開示
されている。しかし前記公報に開示されているよ
うに、鉛を主体とした、すなわち鉛を重量%で60
%以上含有した衝突板を用いてポリエステル系フ
イラメントを開繊する方法はフイラメントに発生
する帯電量が高く、その結果単糸への開繊性の優
れたウエブが得られる反面、衝突板の摩耗が激し
いという欠点を有する。すなわちこの衝突板は硬
度の低い鉛を主体としているために、フイラメン
トの衝突力を強くして高い電荷を付与させようと
すると、衝突板の表面が短時間に摩耗してフイラ
メントの引掛りが生じるようになる。このフイラ
メントの引掛りは安定した連続生産を行う上で大
きな問題となる。そこで鉛を主体とした衝突板の
表面の摩耗防止のためにフイラメントが衝突板に
衝突する角度を小さくして衝突力を弱める方法が
考えられる。しかし衝突力を弱めると表面摩耗は
改善されるが、反面フイラメントの帯電量が低下
し、その結果充分な開繊を示さず目付の均一なウ
エブが得られない。 本出願の発明者らは従来公知の開繊方法の有す
る欠点が除去された、ポリエステル系フイラメン
トに高電荷を与えて均一分散が可能であり且つ実
用性に優れた衝突板、すなわちフイラメントの接
触板の材質について鋭意検討した結果本発明に到
達した。 <発明の目的> 本発明はポリエステル系連続フイラメントを高
速気流で牽引し、接触摩擦により帯電させて開繊
させるに際して、フイラメントに高い電荷量を与
えて目付の均一化を図るとともに工程の安定化が
同時に可能であるポリエズテル系連続フイラメン
トの開繊方法を提供することを目的とする。 <発明の構成> 本発明の目的はポリエステル系連続フイラメン
トを走行させ、該走行中のポリエステル系連続フ
イラメントを接触板に衝突させて接触摩擦帯電を
発生させることにより連続フイラメントを開繊す
る方法において、前記接触板に銅−鉛の2成分か
らなる金属であつて、同金属中の鉛の成分比率が
重量%で20%以上60%以下の範囲である金属を用
い、且つ前記接触板の表面区域の鉛成分比率のバ
ラツキが、前記鉛成分比率を1mm×1mmの面積で
厚さ0.1mmの単位部分の30試料について測定した
場合に、鉛成分比率の平均値に対して±10%以内
であることを特徴とするポリエステル系連続フイ
ラメントの開繊方法によつて達成される。 接触板に用いられる金属を前述のように構成す
ることにより、均一な開繊ひいては均一な目付の
ウエブを得ると共に接触板の摩耗を最小限に押え
ることができて工程の安定化を同時に達成するこ
とができる。 <実施例> 添附図面を参照して本発明を詳述する。 第1図は本発明に用いられる連続フイラメント
の送り出し装置の部分側面図であり、前述の特開
昭52−118069号公報に開示された装置と同種の装
置である。第1図において、1はフイラメント通
路を形成するための導糸溝壁、2は溝壁1に対し
て傾斜角θをなし、長さlと幅dを有する接触板
である。高速度で牽引されて走行中のフイラメン
ト3が接触板2に衝突するとフイラメントが摩擦
帯電されて開繊されることになる。 前記接触板2を銅−鉛2成分からなる金属であ
つて、鉛成分が重量%で20%以上60%以下、すな
わち銅成分が重量%で40%以上80%以下の金属に
よつて形成する。後述の具体的実施例によつて詳
述されているように、銅成分が80%以上すなわち
鉛成分が20%以下であると接触板2の表面の摩耗
が少なくなるが充分な関繊性すなわち目付の均一
化が図れない。一方銅成分が40%以下、すなわち
鉛成分が60%以上になると開繊性は良好になる
が、硬度の低い鉛成分の増加により短時間で表面
が磨耗し、これが原因となつてフイラメントの引
掛りが多発するようになり、安定してウエブが得
られなくなるという状態になる。 前記接触板における銅−鉛の成分比率は接触板
全体として前記所定比率であるだけでは必ずしも
充分ではない。これは前記連続フイラメントを構
成する単糸フイラメントが非常に細いものであ
り、その細い単糸フイラメントの太さに対応する
程度に前記所定比率が維持されていることが必要
である。特に、後述のように、銅−鉛系の金属は
相溶性が悪く均一相を形成するのが困難である。
そこで本出願の出願人は前記接触板の表面区域の
鉛成分比率のバラツキを、1mm×1mmの面積で厚
さ0.1mmの単位部分の30試料について測定し、そ
の平均値との偏差値によつて規定することにし、
それによつて複数の細い単糸フイラメントが接触
板に衝突する際の開繊程度のバラツキおよび耐摩
耗性のバラツキを少くするようにした。その結果
後述の具体的実施例によつて詳述されているよう
に、前記単位部分の値が鉛成分比率の全体の値す
なわち平均値に対して±10%以内に収まる場合、
望ましくは±5%以内に収まる場合に目付の均一
化が得られることが判明した。すなわちこのバラ
ツキが±10%を越えると開繊性が低下したり、あ
るいは表面の耐摩耗性が低下したりする結果とな
り好ましくない。全体としての鉛成分比率が低下
するに従い、一般的にフイラメント帯電圧が下が
り開繊性も低下する傾向にあるが、銅−鉛成分比
率が各場所でバラツキを示すこと、すなわち鉛成
分比率が全体の平均比率に比べて極端に少ない部
分が存在すると一層フイラメント帯電圧が下がる
傾向を示す。一方反対に部分的に平均比率をかな
り上回る部分も存在するようになり、この場所に
おいてはフイラメントの衝突あるいは摩擦によ
り、硬度の低い鉛の多い場所が集中的に短時間で
摩耗し、フイラメントの引掛りが多発し安定した
ウエブ形成が困難になるからである。 次に所定内のバラツキに収められた銅−鉛成分
比率を有する接触板の製造方法について説明す
る。 一般に銅−鉛系の金属はハンダ(錫−鉛系)の
ような金属と異り、相溶性が悪く均一相を形成す
るのが困難である。そこで銅−鉛系の金属を分布
斑なく均一に混合するために噴霧法
(atomizing)と呼ばれる方法を用いる。すなわ
ち銅と鉛を溶融した溶湯流を圧縮ガスの噴射エネ
ルギによつて吹き飛ばして粉化し、それを冷却し
て銅と鉛の混合した粉末を得る。この粉末を用い
て板状の部材を得るには溶射法、焼結圧延法、爆
発圧着法を用いればよい。 前記噴霧法により銅−鉛系成分を有する粉末を
作る時に噴霧法の作業条件、すなわちガス圧、ガ
スの流量、溶湯の流量、温度を変えることによつ
て銅−鉛成分のバラツキを種々変更することがで
きる。 なお本発明における開繊の方法を実施するため
の補助手段として従来から知られているイオン化
された空気中で帯電させる方法他との併用を行な
うことは何らさしさわりがないことは勿論、必要
に応じて衝突板すなわち接触板を2段以上設ける
ことも可能である。 また本発明にあるポリエステル系フイラメント
とはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
イソフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル及びこれらの共重合体から成るフ
イラメント等を含むものである。 以下に本発明の具体的実施例を含む接触板を用
いたポリエステル系連続フイラメントの開繊方法
の各種実施例を示す。 実施例 1〜8 400個の紡糸孔を有する矩型紡出口により吐出
量400g/min.で紡糸したポリエチレンテレフタ
レートフイラメントを高速気流にて5000m/
min.の糸速で牽引した後、第1図に示した傾斜
角θ=45°、長さl=30mm、幅300mm、厚さd=10
mmの接触板に衝突させ、その装置の下方に配置し
た移動コンベア上で捕集して50g/m2のウエブを
製造した。この場合フイラメントは接触板の幅
300mmのほゞ全域にわたつて、長さlの方向で約
2mmの帯状域で接触板に衝突して開繊する。そこ
で銅−鉛成分からなる接触板の鉛成分の平均比率
を10%から80%まで10%毎に変化させて実施例1
〜8とし、それぞれの接触板について表面にフイ
ラメントが衝突する場所の端から端まで(300mm
の幅)で等間隔に30ケ所の部分の鉛成分比率の測
定を行ない、いずれの接触板においても鉛成分の
バラツキが全体の平均比率±5%以下になるよう
に調整した。この際それぞれの接触板における鉛
の最大及び最小成分比率とフイラメント帯電圧並
びに目付変動率、さらに衝突板への単糸引掛り頻
度の測定結果を第1表に示す。 ここで鉛成分比率の測定はその表面1mm×1mm
厚さ方向、0.1mmの体積中の成分を測定したもの
である。またフイラメントの帯電圧は春日電機製
集電式電位測定器KS−325型によつて同様に幅方
向10ケ所測定した平均値である。又目付変動率は
ウエブの均一性評価の尺度として用いたものであ
り、幅25mm、長さ100mmの大きさにウエブの30ケ
所からサンプリングして各サンプルの重量を測定
し、次式により求めた。 目付変動率(%)=最大重量−最小重量/平均重量×10
0 なおこの値が5%より小さければフイラメント
の分布の均一性は良好であり(表中○で示す)、
4%より小さいと特に優れている(表中◎で示
す)ことが判明している。
【表】
実施例 9〜16
実施例1〜8と同一の条件及び装置にて同じく
50g/m2のウエブを製造した。このとき銅−鉛成
分からなる接触板の鉛成分の平均比率を同様に10
%から80%まで10%毎に変化させたとき、それぞ
れの接触板について、表面にフイラメントが衝突
する場所の端から端まで等間隔に30ケ所の部分の
鉛成分比率を測定し、接触板のいづれの部分にお
いても鉛成分のバラツキが全体の平均比率±5%
以上10%以下になるように調整した。このときそ
れぞれの接触板における鉛の最大及び最小成分比
率とフイラメント帯電圧並びに目付変動率、さら
に接触板への単糸引掛り頻度の測定結果を第2表
に示す。
50g/m2のウエブを製造した。このとき銅−鉛成
分からなる接触板の鉛成分の平均比率を同様に10
%から80%まで10%毎に変化させたとき、それぞ
れの接触板について、表面にフイラメントが衝突
する場所の端から端まで等間隔に30ケ所の部分の
鉛成分比率を測定し、接触板のいづれの部分にお
いても鉛成分のバラツキが全体の平均比率±5%
以上10%以下になるように調整した。このときそ
れぞれの接触板における鉛の最大及び最小成分比
率とフイラメント帯電圧並びに目付変動率、さら
に接触板への単糸引掛り頻度の測定結果を第2表
に示す。
【表】
比較例 1〜8
実施例1〜16と同一の条件及び装置にて同じく
50g/m2のウエブを製造した。このとき銅−鉛成
分からなる接触板の鉛成分の平均比率を同様に10
%から80%まで10%毎に変化させたとき、それぞ
れの接触板について、表面にフイラメントが衝突
する場所の端から端まで等間隔に30ケ所の部分の
鉛成分比率を測定し、いずれの接触板においても
鉛成分のバラツキが全体の平均比率±10%以上に
なるように調整した。このときそれぞれの接触板
における鉛の最大及び最小成分比率とフイラメン
ト帯電圧並びに目付変動率、さらに接触板への単
糸引掛り頻度の測定結果を第3表に示す。
50g/m2のウエブを製造した。このとき銅−鉛成
分からなる接触板の鉛成分の平均比率を同様に10
%から80%まで10%毎に変化させたとき、それぞ
れの接触板について、表面にフイラメントが衝突
する場所の端から端まで等間隔に30ケ所の部分の
鉛成分比率を測定し、いずれの接触板においても
鉛成分のバラツキが全体の平均比率±10%以上に
なるように調整した。このときそれぞれの接触板
における鉛の最大及び最小成分比率とフイラメン
ト帯電圧並びに目付変動率、さらに接触板への単
糸引掛り頻度の測定結果を第3表に示す。
【表】
<発明の効果>
本発明によるポリエステル系連続フイラメント
の開繊方法は前述のように構成されているので、
ポリエステル系連続フイラメントの開繊性が著し
く向上されると共に安定した連続生産を行うこと
が可能である。
の開繊方法は前述のように構成されているので、
ポリエステル系連続フイラメントの開繊性が著し
く向上されると共に安定した連続生産を行うこと
が可能である。
第1図は本発明によるポリエステル系連続フイ
ラメントの開繊方法に用いられるフイラメント送
り出し装置の部分側断面図である。 1……フイラメント通路用導糸溝壁、2……傾
斜板、3……フイラメント群。
ラメントの開繊方法に用いられるフイラメント送
り出し装置の部分側断面図である。 1……フイラメント通路用導糸溝壁、2……傾
斜板、3……フイラメント群。
Claims (1)
- 1 ポリエステル系連続フイラメントを走行さ
せ、該走行中のポリエステル系連続フイラメント
を接触板に衝突させて接触摩擦帯電を発生させる
ことにより連続フイラメントを開繊する方法にお
いて、前記接触板に銅−鉛の2成分からなる金属
であつて、同金属中の鉛の成分比率が重量%で20
%以上60%以下の範囲である金属を用い、且つ前
記接触板の表面区域の鉛成分比率のバラツキが、
前記鉛成分比率を1mm×1mmの面積で厚さ0.1mm
の単位部分の30試料について測定した場合に、鉛
成分比率の平均値に対して±10%以内であること
を特徴とするポリエステル系連続フイラメントの
開繊方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58135758A JPS6028566A (ja) | 1983-07-27 | 1983-07-27 | 連続フィラメントの開繊方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58135758A JPS6028566A (ja) | 1983-07-27 | 1983-07-27 | 連続フィラメントの開繊方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6028566A JPS6028566A (ja) | 1985-02-13 |
| JPH0478744B2 true JPH0478744B2 (ja) | 1992-12-14 |
Family
ID=15159168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58135758A Granted JPS6028566A (ja) | 1983-07-27 | 1983-07-27 | 連続フィラメントの開繊方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6028566A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023539153A (ja) * | 2020-09-08 | 2023-09-13 | コーロン インダストリーズ インク | 残留有害物を含有せず向上した開繊品位を有するスパンボンド不織布、その製造方法および製造装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0714526B2 (ja) * | 1986-04-16 | 1995-02-22 | 新日本製鐵株式会社 | 板圧延のエッジドロップ制御におけるセットアップ方法 |
| JP2653825B2 (ja) * | 1988-04-22 | 1997-09-17 | 旭化成工業株式会社 | フィラメント不織布の製造方法 |
-
1983
- 1983-07-27 JP JP58135758A patent/JPS6028566A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023539153A (ja) * | 2020-09-08 | 2023-09-13 | コーロン インダストリーズ インク | 残留有害物を含有せず向上した開繊品位を有するスパンボンド不織布、その製造方法および製造装置 |
| JP2024174156A (ja) * | 2020-09-08 | 2024-12-13 | コーロン インダストリーズ インク | 残留有害物を含有せず向上した開繊品位を有するスパンボンド不織布 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6028566A (ja) | 1985-02-13 |
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