JPH0478750B2 - - Google Patents
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- JPH0478750B2 JPH0478750B2 JP59226168A JP22616884A JPH0478750B2 JP H0478750 B2 JPH0478750 B2 JP H0478750B2 JP 59226168 A JP59226168 A JP 59226168A JP 22616884 A JP22616884 A JP 22616884A JP H0478750 B2 JPH0478750 B2 JP H0478750B2
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- polyether ester
- glycol
- abiethyl
- polyoxyalkylene glycol
- acid
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明はポリエステル系合成繊維に耐洗濯性の
ある優れた親水性と好ましい風合とを与える処理
剤に関する。 ポリエステル系合成繊維は、衣料や寝装用更に
は衛生材等に広く使用されているが、本来疎水性
のため、かかる使用に対しては一般に親水処理が
施される。 ところで、上記親水処理には、対象繊維との親
和性の点からポリエステルをベースとし、且つ処
理作業の容易さから水溶性又は水分散性を持たせ
た処理剤が適用されるが、該処理剤には、優れ
た親水性を付与し得ること、繊維−繊維間の摩
擦係数に基づく風合が好ましいこと、親水性及
び風合に耐洗濯性があること、以上の三つの性能
を同時に充足するものであることが要請される。 本発明は、このような要請に応えるポリエステ
ル系合成繊維用処理剤に関するものである。 <従来の技術、その問題点> 従来、ポリエステル系合成繊維用処理剤とし
て、ポリオキシアルキレングリコール、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、エチレングリコール等を主
原料とするポリエーテルエステル共重合体型処理
剤が種々提案されている。ところが、これらの従
来処理剤にはそれぞれ、利点を有する反面で前記
三つの性能に関して少なくともそのいずれか一つ
が欠けるという重大な問題点がある。例えば、共
重合成分として5−ソジウムスルホイソフタル酸
ジメチルを用いた従来油剤は親水性及び風合の耐
洗濯性が劣る(特公昭47−40873)。共重合成分と
してポリテトラメチレングリコールを用いた共重
合体を非イオン性界面活性剤と共融して水に分散
した従来油剤はもともと親水性が乏しい(特公昭
49−16774)。共重合成分としてポリエチレングリ
コールモノフエニルエーテルを用いた従来油剤は
親水性の向上とその耐洗濯性及び風合(例えばス
ベリ性の防止)の向上とを両立できない(特公昭
46−13197)。共重合成分としてスルホン酸金属塩
基含有エステル形成性化合物を用いた共重合体を
含む3種混合の従来油剤は使用中にその水分散液
の浴組成が遂次的に変化し、結局、所望の効果が
得られない(特開昭59−62640)。 <発明が解決しようとする問題点、その解決手段
> 本発明は、叙上の如き従来油剤の問題点を解決
し、前述した〜の三つの性能を同時に充足す
るポリエステル系合成繊維用処理剤を提供するも
のである。 しかして本発明者は、以上の観点で鋭意研究し
た結果、特定のポリエーテルエステルが正しく好
適であることを見出し、本発明を完成するに至つ
た。 すなわち本発明は、次の(A)、(B)、(C)及び(D)を共
重合させて得られるポリエーテルエステルであつ
て、該ポリエーテルエステル中における(A)/(D)=
100/10〜100/40(モル比)でありまた(C)/(D)=
100/50〜25/100(モル比)である、分子の末端
に(D)の残基を形成せしめたブロツク型のポリオキ
シアルキレングリコールアビエチルエーテル化ポ
リエーテルエステル及び/又はポリオキシアルキ
レングリコールヒドロアビエチルエーテル化ポリ
エーテルエステルから成ることを特徴とするポリ
エステル系合成繊維用処理剤に係る。 (A):70モル%以上がテレフタル酸又はその低級ア
ルキルエステルからなるジカルボン酸又はその
低級アルキルエステル (B):エチレングリコール (C):平均分子量600〜2000のポリオキシエチレン
グリコール (D):次の一般式で示されるポリオキシアルキレン
グリコールアビエチルエーテル及び/又はポリ
オキシアルキレングリコールヒドロアビエチル
エーテル 一般式:
ある優れた親水性と好ましい風合とを与える処理
剤に関する。 ポリエステル系合成繊維は、衣料や寝装用更に
は衛生材等に広く使用されているが、本来疎水性
のため、かかる使用に対しては一般に親水処理が
施される。 ところで、上記親水処理には、対象繊維との親
和性の点からポリエステルをベースとし、且つ処
理作業の容易さから水溶性又は水分散性を持たせ
た処理剤が適用されるが、該処理剤には、優れ
た親水性を付与し得ること、繊維−繊維間の摩
擦係数に基づく風合が好ましいこと、親水性及
び風合に耐洗濯性があること、以上の三つの性能
を同時に充足するものであることが要請される。 本発明は、このような要請に応えるポリエステ
ル系合成繊維用処理剤に関するものである。 <従来の技術、その問題点> 従来、ポリエステル系合成繊維用処理剤とし
て、ポリオキシアルキレングリコール、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、エチレングリコール等を主
原料とするポリエーテルエステル共重合体型処理
剤が種々提案されている。ところが、これらの従
来処理剤にはそれぞれ、利点を有する反面で前記
三つの性能に関して少なくともそのいずれか一つ
が欠けるという重大な問題点がある。例えば、共
重合成分として5−ソジウムスルホイソフタル酸
ジメチルを用いた従来油剤は親水性及び風合の耐
洗濯性が劣る(特公昭47−40873)。共重合成分と
してポリテトラメチレングリコールを用いた共重
合体を非イオン性界面活性剤と共融して水に分散
した従来油剤はもともと親水性が乏しい(特公昭
49−16774)。共重合成分としてポリエチレングリ
コールモノフエニルエーテルを用いた従来油剤は
親水性の向上とその耐洗濯性及び風合(例えばス
ベリ性の防止)の向上とを両立できない(特公昭
46−13197)。共重合成分としてスルホン酸金属塩
基含有エステル形成性化合物を用いた共重合体を
含む3種混合の従来油剤は使用中にその水分散液
の浴組成が遂次的に変化し、結局、所望の効果が
得られない(特開昭59−62640)。 <発明が解決しようとする問題点、その解決手段
> 本発明は、叙上の如き従来油剤の問題点を解決
し、前述した〜の三つの性能を同時に充足す
るポリエステル系合成繊維用処理剤を提供するも
のである。 しかして本発明者は、以上の観点で鋭意研究し
た結果、特定のポリエーテルエステルが正しく好
適であることを見出し、本発明を完成するに至つ
た。 すなわち本発明は、次の(A)、(B)、(C)及び(D)を共
重合させて得られるポリエーテルエステルであつ
て、該ポリエーテルエステル中における(A)/(D)=
100/10〜100/40(モル比)でありまた(C)/(D)=
100/50〜25/100(モル比)である、分子の末端
に(D)の残基を形成せしめたブロツク型のポリオキ
シアルキレングリコールアビエチルエーテル化ポ
リエーテルエステル及び/又はポリオキシアルキ
レングリコールヒドロアビエチルエーテル化ポリ
エーテルエステルから成ることを特徴とするポリ
エステル系合成繊維用処理剤に係る。 (A):70モル%以上がテレフタル酸又はその低級ア
ルキルエステルからなるジカルボン酸又はその
低級アルキルエステル (B):エチレングリコール (C):平均分子量600〜2000のポリオキシエチレン
グリコール (D):次の一般式で示されるポリオキシアルキレン
グリコールアビエチルエーテル及び/又はポリ
オキシアルキレングリコールヒドロアビエチル
エーテル 一般式:
本発明において、共重合成分である前記(A)に関
し、テレフタル酸以外のジカルボン酸としては、
芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環
族ジカルボン酸があり、具体的には、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、セバシ
ン酸、アゼライン酸、アジピン酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸があるが、イソフタル酸、アジピ
ン酸が好ましい。これらのジカルボン酸はその低
級アルキルエステルであつてもよい。テレフタル
酸(又はその低級アルキルエステル、以下同じ)
は使用する全ジカルボン酸(又はその低級アルキ
ルエステル、以下同じ)に対し70モル%以上であ
り、この割合は最終的に得られる本発明のポリエ
ーテルエステルのポリエステル系合成繊維に対す
る濡れや親和性に影響を与え、結果的には前記耐
久性を左右するため重要である。テレフタル酸が
全ジカルボン酸の70モル%より少ないと、ポリエ
ステル系合成繊維の表面に対する親和性が低下
し、熱セツトによつて前記耐久性を発現する効果
が小さくなるのである。 また本発明において、共重合成分である前記(C)
に関し、ポリオキシエチレングリコールはその平
均分子量が600〜2000のものである。その平均分
子量が600より小さいと、得られるポリエーテル
エステルから調整されるエマルジヨンの乳化安定
性が悪くなる。逆にその平均分子量が2000より大
きいと、得られるポリエーテルエステルを付与し
たポリエステル系合成繊維のスベリ性を助長する
ようになる。 更に本発明において、共重合成分である前記(D)
に関し、前掲の一般式で示されるポリオキシアル
キレングリコールアビエチルエーテル又はポリオ
キシアルキレングリコールヒドロアビエチルエー
テルは、公知の方法によつて、アビエチルアルコ
ール又はヒドロアビエチルアルコールへアルキレ
ンオキサイドを付加反応させることにより、ブロ
ツク型又はランダム型の、ともに片末端封鎖型
の、分子量700〜5000程度のポリグリコールとし
て得るものである。この場合、付加させるアルキ
レンオキサイドは、エチレンオキサイドやプロピ
レンオキサイドがある。 そして、これらの(A)、(B)、(C)及び(D)を共重合し
て得られる本発明のポリエーテルエステルにおい
て、(A)/(D)=100/10〜100/40(モル比、以下同
じ)であり、また(C)/(D)=100/50〜25/100であ
る。(A)/(D)が100/10より大きいと、得られるポ
リエーテルエスエルによる親和性の付与が不充分
となる。逆に(A)/(D)が100/40より小さいと、得
られるポリエーテルエステルの親水性が強くなり
過ぎて、付与した親水性の耐洗濯性が悪くなる。
また、(C)/(D)が100/50より大きいと、(C)の分子
量が大きい場合は得られるポリエーテルエステル
により付与した親水性の耐洗濯性が低くなり、(C)
の分子量が小さい場合は得られるポリエーテルエ
ステルから調整されるエマルジヨンの乳化安定性
が悪い。逆に(C)/(D)が25/100より小さいと、得
られるポリエーテルエステルによる風合の改善程
度が低くなる。 本発明のポリエーテルエステルは、以上説明し
た(A)、(B)、(C)及び(D)を用い、所定条件に基づい
て、既に知られている線状ポリエチレンテレフタ
レート製造法に準じ共重合させることにより、平
均分子量3000〜20000程度のものとして得ること
ができる。この場合、(D)をポリエーテルエステル
の末端基として作用させ、ブロツク型のポリオキ
シアルキレングリコールアビエチルエーテル化ポ
リエーテルエステル又はブロツク型のポリオキシ
アルキレングリコールヒドロアビエチルエーテル
化ポリエーテルエステルを得るのであるが、(D)の
使用量によつて得られるポリエーテルエステルの
平均分子量を制御することができるため、結局は
処理剤としての再現性が良好になるのである。
尚、本発明のポリエーテルエステルを製造する際
に、水分散性を損なわない程度の架橋成分、例え
ばトリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリスリトール、トリメリツト酸、ピ
ロメリツト酸等の3官能以上の化合物を共重合さ
せてもよい。 <作用等> 本発明に係る処理剤の処理対象となるポリエス
テル系合成繊維は、ポリエチレンテレフタレー
ト・イソフタレート又はポリエチレンテレフタレ
ート・ブチレンテレフタレートのようなポリエス
テル合成繊維や改質ポリエステル合成繊維(例え
ば、塩基性又は酸性染料可染性ポリエステル、制
電性ポリエステル、難燃性ポリエステル)等から
成る糸、綿、織物、編物である。これらのポリエ
ステル系合成繊維に対する本発明に係る処理剤の
付与手段、付与量、付与段階等は特に制限がある
ものではない。必要があれば、本発明の効果を損
なわない範囲で、他の改質剤や補助剤の類を併用
してもよい。 <発明の効果> 以上説明した通りであるから、そのままで又は
少量の乳化剤で均一安定な水性エマルジヨンとす
ることができる本発明の処理剤には、要約すると
次のような効果がある。 () 優れた親水性を付与することができる。 () 良好な風合を付与することができる。ポリ
エステル系合成繊維に対し、過度のスベリ性や
ヌメリ感を生じることなく、スリツプ(糸の目
づれ)を生じることもないのである。 () 耐洗濯性のある親水性及び良好な風合を付
与することができる。本発明のポリエーテルエ
ステルが、その末端に導入した前記(D)によつ
て、ポリエステル系合成繊維に対し充分な接着
性乃至親和性を発揮しているのである。 <実施例> 以下、実施例により本発明の構成及び効果をよ
り具体的にする。試験条件、測定法、評価基準等
は次の通りである。 尚、以下の記載において、部は重量部、%は重
量%、実は実施例、比は比較例をそれぞれ意味す
る。 ●ポリエステル系合成繊維への付与条件: ポリエステル(100%)ステープル(セミダ
ル1.4デニール×38mmカツト)を脱脂し、スプ
レー法で各処理剤を0.3重量%付着させ、90℃
×60分乾燥し、150℃×15分熱セツトして、試
料とした。 ●洗濯条件: 市販の洗剤(ザブ、花王石鹸社製)の1g/
溶液中で試料を45℃×5分撹拌し、40%に絞
り、水洗して乾燥した。これを1回洗濯とし、
5回繰り返した。 ●親水性の評価: 試料又はその5回洗濯後のもの1gを直径約
4cmの球場となし、静かに水面に置いて沈降す
るまでの時間(秒)を測定した。この時間が短
い程、親水性は良好である。 ●風合によるスベリ性の評価: 試料又はその5回洗濯後のものを熟練者4名
でハンドリングにより次の基準で評価した。 ×…スベリ著るしく大 〓…スベリ大 △…スベリ有り ○…スベリ感小さく柔軟で良好 ○△…スベリ無く柔軟性無し ××…ガサツキ有り風合不良 ●静摩擦係数によるズベリ性の評価: 試料又はその5回洗濯後のものを、レーダー
法にて、20℃×65%RHで繊維−繊維間の静摩
擦係数を測定し、次の基準で評価した。 ×…0.290以下(静摩擦係数、以下同じ) 〓…0.291〜0.304 △…0.305〜0.313 ○…0.314〜0.332 ○△…0.333〜0.345 ××…0.346以上 ●前記(D)の合成: ロジン原料より誘導されたアビエチルアルコ
ール(アビトール、ハーキユリーズ社製)289
部をオートクレープに仕込み、窒素ガス置換後
に、フレーク状の水酸化カリウム4.5部を加え、
130〜150℃にて3〜5Kg/cm2の圧力下にエチレ
ンオキサイド1745部を5時間要して反応させ
た。触媒を吸着処理した後、過して、平均分
子量2000のポリオキシエチレングリコールアビ
エチルエーテル(以下、これを単に化合物Dと
いう)を得た。 ●本発明のポリエーテルエステルの合成及びエマ
ルジヨンの作製: テレフタル酸ジメチル310.4部、イソフタル
酸ジメチル77.6部、エチレングリコール273部、
平均分子量1000のポリオキシエチレングリコー
ル200部、及び触媒として酢酸マンガン四水塩
0.8部、三酸化アンチモン0.19部を反応釜に仕
込み、常法に従つて窒素ガス気流下に150〜230
℃でエステル交換を行ない、所定量のメタノー
ルを留去後、亜リン酸0.28部を加え、次いで化
合物D480部を加えて、270℃まで2時間を要し
て昇温させながら徐々に減圧にし、最終的には
1mmHgの減圧下で270℃において40分間、重縮
合を行つた。得られたポリエーテルエステル
(以下、これを単に化合物Sという)のGPCに
より測定した平均分子量は9500であつた。 そして、この化合物S95部を170〜180℃の溶
融状態となし、あらかじめポリオキシエチレン
(10モル)ノニルフエニルエーテル5gを30℃
の水900gに溶解したものの中へ、ホモミキサ
ーにて撹拌しながら添加し、化合物Sの濃度
9.5%の安定な水系エマルジヨン(実−1)を
得た。 ●試験区分1: 水系エマルジヨン(実−1)を用い、前述の
如く試料を得て評価した。結果を第1表に示し
た。
し、テレフタル酸以外のジカルボン酸としては、
芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環
族ジカルボン酸があり、具体的には、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、セバシ
ン酸、アゼライン酸、アジピン酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸があるが、イソフタル酸、アジピ
ン酸が好ましい。これらのジカルボン酸はその低
級アルキルエステルであつてもよい。テレフタル
酸(又はその低級アルキルエステル、以下同じ)
は使用する全ジカルボン酸(又はその低級アルキ
ルエステル、以下同じ)に対し70モル%以上であ
り、この割合は最終的に得られる本発明のポリエ
ーテルエステルのポリエステル系合成繊維に対す
る濡れや親和性に影響を与え、結果的には前記耐
久性を左右するため重要である。テレフタル酸が
全ジカルボン酸の70モル%より少ないと、ポリエ
ステル系合成繊維の表面に対する親和性が低下
し、熱セツトによつて前記耐久性を発現する効果
が小さくなるのである。 また本発明において、共重合成分である前記(C)
に関し、ポリオキシエチレングリコールはその平
均分子量が600〜2000のものである。その平均分
子量が600より小さいと、得られるポリエーテル
エステルから調整されるエマルジヨンの乳化安定
性が悪くなる。逆にその平均分子量が2000より大
きいと、得られるポリエーテルエステルを付与し
たポリエステル系合成繊維のスベリ性を助長する
ようになる。 更に本発明において、共重合成分である前記(D)
に関し、前掲の一般式で示されるポリオキシアル
キレングリコールアビエチルエーテル又はポリオ
キシアルキレングリコールヒドロアビエチルエー
テルは、公知の方法によつて、アビエチルアルコ
ール又はヒドロアビエチルアルコールへアルキレ
ンオキサイドを付加反応させることにより、ブロ
ツク型又はランダム型の、ともに片末端封鎖型
の、分子量700〜5000程度のポリグリコールとし
て得るものである。この場合、付加させるアルキ
レンオキサイドは、エチレンオキサイドやプロピ
レンオキサイドがある。 そして、これらの(A)、(B)、(C)及び(D)を共重合し
て得られる本発明のポリエーテルエステルにおい
て、(A)/(D)=100/10〜100/40(モル比、以下同
じ)であり、また(C)/(D)=100/50〜25/100であ
る。(A)/(D)が100/10より大きいと、得られるポ
リエーテルエスエルによる親和性の付与が不充分
となる。逆に(A)/(D)が100/40より小さいと、得
られるポリエーテルエステルの親水性が強くなり
過ぎて、付与した親水性の耐洗濯性が悪くなる。
また、(C)/(D)が100/50より大きいと、(C)の分子
量が大きい場合は得られるポリエーテルエステル
により付与した親水性の耐洗濯性が低くなり、(C)
の分子量が小さい場合は得られるポリエーテルエ
ステルから調整されるエマルジヨンの乳化安定性
が悪い。逆に(C)/(D)が25/100より小さいと、得
られるポリエーテルエステルによる風合の改善程
度が低くなる。 本発明のポリエーテルエステルは、以上説明し
た(A)、(B)、(C)及び(D)を用い、所定条件に基づい
て、既に知られている線状ポリエチレンテレフタ
レート製造法に準じ共重合させることにより、平
均分子量3000〜20000程度のものとして得ること
ができる。この場合、(D)をポリエーテルエステル
の末端基として作用させ、ブロツク型のポリオキ
シアルキレングリコールアビエチルエーテル化ポ
リエーテルエステル又はブロツク型のポリオキシ
アルキレングリコールヒドロアビエチルエーテル
化ポリエーテルエステルを得るのであるが、(D)の
使用量によつて得られるポリエーテルエステルの
平均分子量を制御することができるため、結局は
処理剤としての再現性が良好になるのである。
尚、本発明のポリエーテルエステルを製造する際
に、水分散性を損なわない程度の架橋成分、例え
ばトリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリスリトール、トリメリツト酸、ピ
ロメリツト酸等の3官能以上の化合物を共重合さ
せてもよい。 <作用等> 本発明に係る処理剤の処理対象となるポリエス
テル系合成繊維は、ポリエチレンテレフタレー
ト・イソフタレート又はポリエチレンテレフタレ
ート・ブチレンテレフタレートのようなポリエス
テル合成繊維や改質ポリエステル合成繊維(例え
ば、塩基性又は酸性染料可染性ポリエステル、制
電性ポリエステル、難燃性ポリエステル)等から
成る糸、綿、織物、編物である。これらのポリエ
ステル系合成繊維に対する本発明に係る処理剤の
付与手段、付与量、付与段階等は特に制限がある
ものではない。必要があれば、本発明の効果を損
なわない範囲で、他の改質剤や補助剤の類を併用
してもよい。 <発明の効果> 以上説明した通りであるから、そのままで又は
少量の乳化剤で均一安定な水性エマルジヨンとす
ることができる本発明の処理剤には、要約すると
次のような効果がある。 () 優れた親水性を付与することができる。 () 良好な風合を付与することができる。ポリ
エステル系合成繊維に対し、過度のスベリ性や
ヌメリ感を生じることなく、スリツプ(糸の目
づれ)を生じることもないのである。 () 耐洗濯性のある親水性及び良好な風合を付
与することができる。本発明のポリエーテルエ
ステルが、その末端に導入した前記(D)によつ
て、ポリエステル系合成繊維に対し充分な接着
性乃至親和性を発揮しているのである。 <実施例> 以下、実施例により本発明の構成及び効果をよ
り具体的にする。試験条件、測定法、評価基準等
は次の通りである。 尚、以下の記載において、部は重量部、%は重
量%、実は実施例、比は比較例をそれぞれ意味す
る。 ●ポリエステル系合成繊維への付与条件: ポリエステル(100%)ステープル(セミダ
ル1.4デニール×38mmカツト)を脱脂し、スプ
レー法で各処理剤を0.3重量%付着させ、90℃
×60分乾燥し、150℃×15分熱セツトして、試
料とした。 ●洗濯条件: 市販の洗剤(ザブ、花王石鹸社製)の1g/
溶液中で試料を45℃×5分撹拌し、40%に絞
り、水洗して乾燥した。これを1回洗濯とし、
5回繰り返した。 ●親水性の評価: 試料又はその5回洗濯後のもの1gを直径約
4cmの球場となし、静かに水面に置いて沈降す
るまでの時間(秒)を測定した。この時間が短
い程、親水性は良好である。 ●風合によるスベリ性の評価: 試料又はその5回洗濯後のものを熟練者4名
でハンドリングにより次の基準で評価した。 ×…スベリ著るしく大 〓…スベリ大 △…スベリ有り ○…スベリ感小さく柔軟で良好 ○△…スベリ無く柔軟性無し ××…ガサツキ有り風合不良 ●静摩擦係数によるズベリ性の評価: 試料又はその5回洗濯後のものを、レーダー
法にて、20℃×65%RHで繊維−繊維間の静摩
擦係数を測定し、次の基準で評価した。 ×…0.290以下(静摩擦係数、以下同じ) 〓…0.291〜0.304 △…0.305〜0.313 ○…0.314〜0.332 ○△…0.333〜0.345 ××…0.346以上 ●前記(D)の合成: ロジン原料より誘導されたアビエチルアルコ
ール(アビトール、ハーキユリーズ社製)289
部をオートクレープに仕込み、窒素ガス置換後
に、フレーク状の水酸化カリウム4.5部を加え、
130〜150℃にて3〜5Kg/cm2の圧力下にエチレ
ンオキサイド1745部を5時間要して反応させ
た。触媒を吸着処理した後、過して、平均分
子量2000のポリオキシエチレングリコールアビ
エチルエーテル(以下、これを単に化合物Dと
いう)を得た。 ●本発明のポリエーテルエステルの合成及びエマ
ルジヨンの作製: テレフタル酸ジメチル310.4部、イソフタル
酸ジメチル77.6部、エチレングリコール273部、
平均分子量1000のポリオキシエチレングリコー
ル200部、及び触媒として酢酸マンガン四水塩
0.8部、三酸化アンチモン0.19部を反応釜に仕
込み、常法に従つて窒素ガス気流下に150〜230
℃でエステル交換を行ない、所定量のメタノー
ルを留去後、亜リン酸0.28部を加え、次いで化
合物D480部を加えて、270℃まで2時間を要し
て昇温させながら徐々に減圧にし、最終的には
1mmHgの減圧下で270℃において40分間、重縮
合を行つた。得られたポリエーテルエステル
(以下、これを単に化合物Sという)のGPCに
より測定した平均分子量は9500であつた。 そして、この化合物S95部を170〜180℃の溶
融状態となし、あらかじめポリオキシエチレン
(10モル)ノニルフエニルエーテル5gを30℃
の水900gに溶解したものの中へ、ホモミキサ
ーにて撹拌しながら添加し、化合物Sの濃度
9.5%の安定な水系エマルジヨン(実−1)を
得た。 ●試験区分1: 水系エマルジヨン(実−1)を用い、前述の
如く試料を得て評価した。結果を第1表に示し
た。
【表】
【表】
●試験区分2:
化合物Dとジカルボン酸全量とのモル比、該
ジカルボン酸中のテレフタル酸とその他のジカ
ルボン酸とのモル比、化合物Dとポリオキシエ
チレングリコールとのモル比、及びポリオキシ
エチレングリコールの分子量を種々変えて、化
合物Sを得る前述の方法にしたがい、ポリエー
テルエステルを製造して水系エマルジヨンとな
し、ポリエステルステープルを処理して試料を
得、評価した。結果を第2表、第3表に示し
た。
ジカルボン酸中のテレフタル酸とその他のジカ
ルボン酸とのモル比、化合物Dとポリオキシエ
チレングリコールとのモル比、及びポリオキシ
エチレングリコールの分子量を種々変えて、化
合物Sを得る前述の方法にしたがい、ポリエー
テルエステルを製造して水系エマルジヨンとな
し、ポリエステルステープルを処理して試料を
得、評価した。結果を第2表、第3表に示し
た。
【表】
【表】
●試験区分:
化合物Dを得る場合と同じ反応により、この
際使用するアルキレンオキサイドの種類及びそ
のモル数を種々変えてポリオキシアルキレング
リコールアビエチルエーテルを得、以下、化合
物Sを得る前述の方法と同様に、ポリエーテル
エステルを製造して水系エマルジヨンとなし、
ポリエステルステープルを処理して試料を得、
評価した。結果を第4表に示した。
際使用するアルキレンオキサイドの種類及びそ
のモル数を種々変えてポリオキシアルキレング
リコールアビエチルエーテルを得、以下、化合
物Sを得る前述の方法と同様に、ポリエーテル
エステルを製造して水系エマルジヨンとなし、
ポリエステルステープルを処理して試料を得、
評価した。結果を第4表に示した。
【表】
第1表〜第4表の結果からも、本発明(各実施
例)によれば、ポリエステル系合成繊維が優れた
親水性と良好な風合を保持し、しかもこれらの特
性が充分な耐洗濯性を発揮していることが明白で
ある。
例)によれば、ポリエステル系合成繊維が優れた
親水性と良好な風合を保持し、しかもこれらの特
性が充分な耐洗濯性を発揮していることが明白で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の(A)、(B)、(C)及び(D)を共重合させて得られ
るポリエーテルエステルであつて、該ポリエーテ
ルエステル中における(A)/(D)=100/10〜100/40
(モル比)でありまた(C)/(D)=100/50〜25/100
(モル比)である、分子の末端に(D)の残基を形成
せしめたブロツク型のポリオキシアルキレングリ
コールアビエチルエーテル化ポリエーテルエステ
ル及び/又はポリオキシアルキレングリコールヒ
ドロアビエチルエーテル化ポリエーテルエステル
から成ることを特徴とするポリエステル系合成繊
維用処理剤。 (A):70モル%以上がテレフタル酸又はその低級ア
ルキルエステルからなるジカルボン酸又はその
低級アルキルエステル (B):エチレングリコール (C):平均分子量600〜2000のポリオキシエチレン
グリコール (D):次の一般式で示されるポリオキシアルキレン
グリコールアビエチルエーテル及び/又はポリ
オキシアルキレングリコールヒドロアビエチル
エーテル 一般式:
【式】 〔但し、Rは次の(1)で示されるアビエチル基又は
(2)で示されるヒドロアビエチル基。R1は水素又
はメチル基。mは0又は1〜20の整数、nは1以
上の整数、m+n=10〜100。mでくくられてい
る部分とnでくくられている部分とはブロツク又
はランダムに共重合。〕
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59226168A JPS61108768A (ja) | 1984-10-26 | 1984-10-26 | ポリエステル系合成繊維用処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59226168A JPS61108768A (ja) | 1984-10-26 | 1984-10-26 | ポリエステル系合成繊維用処理剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61108768A JPS61108768A (ja) | 1986-05-27 |
| JPH0478750B2 true JPH0478750B2 (ja) | 1992-12-14 |
Family
ID=16840935
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59226168A Granted JPS61108768A (ja) | 1984-10-26 | 1984-10-26 | ポリエステル系合成繊維用処理剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61108768A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61296182A (ja) * | 1985-06-24 | 1986-12-26 | 帝人株式会社 | ポリエステル繊維製品の洗濯処理方法 |
| EP1149944A1 (en) * | 2000-04-28 | 2001-10-31 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Hydrophilic polyester fiber and hydrophilic nonwoven fabric using the same and their production |
| JP7772625B2 (ja) * | 2022-03-18 | 2025-11-18 | 帝人フロンティア株式会社 | 中綿用親水剤および中綿およびその繊維製品 |
-
1984
- 1984-10-26 JP JP59226168A patent/JPS61108768A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61108768A (ja) | 1986-05-27 |
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