JPH0510049B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0510049B2 JPH0510049B2 JP60225349A JP22534985A JPH0510049B2 JP H0510049 B2 JPH0510049 B2 JP H0510049B2 JP 60225349 A JP60225349 A JP 60225349A JP 22534985 A JP22534985 A JP 22534985A JP H0510049 B2 JPH0510049 B2 JP H0510049B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- covering material
- uneven
- stripes
- scattered light
- perspective
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
Description
本発明は、被覆材を透し内部の植物を外部より
観察する際の見易さの尺度である後述の透視判別
距離が1m以上でありながら、すぐれた光拡散性
を有する農業用被覆材に関する。 従来より農作物の栽培に光散乱性を付与する目
的で各種フイルムや平板等の資材が広く用いられ
ている。特に散乱光が植物の光合成効率に有効で
あるとされている理由は、直達光が直接照射され
る陽葉部は必要以上の光量が到達する反面、陰葉
部は光量が不足しており、従つて散乱光を増加さ
せると陰葉部への光量が増加し、当該植物全体と
しての光合成効率が向上することにある。また全
光線透過光率を殆んど低下させることなく、過度
の直達光による日照障害(葉焼け)を防止するこ
とも可能である。現在散乱光を得る手段として被
覆材の表面を梨地加工するとか、被覆材中に光拡
散性を付与する物質を混在させるなどの工夫がな
されている。然しながら、被覆材の表面を梨地加
工したものは、その断面形状が全表面にわたつて
ランダムな凹凸条となつており、また被覆材中に
光拡散性を付与する微粒子を混在させたものは入
射光が散乱するなどの理由から表面では乱反射が
多く、然も透過光は等方性散乱するため透視判別
距離は殆んど零に近い。透視判別距離が小さい値
の場合、農業従事者に不安感を与え、たとえばト
ンネル栽培において頻繁に被覆材の裾をあげ、内
部を観察するため多大の労力を要することにな
る。従つて透視判別距離が充分確保されかつ光散
乱性を有する農業用被覆材が要求されておりなが
ら現実にはこれ等を充分に満足するものは存在し
ない。 このような状況から本発明者等は、軟質フイル
ムを用いて、その全面に均一な梨地加工を行い、
その梨地加工の程度を変えることによつて散乱光
透過率が5%〜80%の各段階の被覆材を得た。そ
して冬野菜レタスのトンネル栽培において、これ
らの試作品を用い、性能比較を行なつた結果、散
乱光透過率15%以上、好ましくは20%以上のもの
が生育上好成績であつた。一方被覆材内部におけ
る植物の生育状況を観察するうえで、透視判別距
離が1m以上、好ましくは2m以上が必要であつ
た。梨地加工した被覆材において、これら両者を
満足するものは散乱光透過率が15%、透視判別距
離1mのものである。それ以上の透視判別距離に
しようとすれば、散乱光透過率が急激に減少し、
植物の生育上透明なものと同等の効果しか得られ
ないし、散乱光透過率をあげれば、透視判別距離
は満足出来なくなる。 本発明者等は、このように相反する性能である
透視判別距離と散乱光透過率を共により大きくす
る可能性について鋭意研究を行なつた結果、透明
被覆材の少なくとも片面に、平行で微細な凹凸条
を間隔をおいて付与することにより上記目的が達
成されることを見出した。以下本発明について詳
細に説明する。 本発明の農業用被覆材においては散乱光透過率
が植物の生育上15%以上、好ましくは20%以上で
あり、しかも被覆材内部における植物を外部から
容易に観察するために必要な透視判別距離は1m
以上、好ましくは2m以上である。前述したよう
に透視判別距離を大きくとると透過散乱光が急激
に減少し、植物の生育に対しては透明なものと同
等の効果しか得られない。一方散乱光透過率を高
くとると、一般に透視判別距離が極端に減少す
る。本発明はこれらの反相事象を解決し、共に満
足するような農業用被覆材を提供するものであ
る。即ち植物の光合成に対して有用な多量の透過
散乱光が、従来の梨地加工などをほどこした被覆
材より得られる等方性散乱光ではなく、微細な凹
凸条を利用した光の屈折を応用した凹凸条の長さ
方向に対し直角な方向に拡散する異方性散乱光で
あり、然も隣り合う条間に微細な平面を存在する
ことにより内部観察に必要な透視判別距離を1m
以上確保することが出来る。 微細な凹凸条による散乱角は、梨地等の等方性
散乱光に比較し2〜3倍に達しながら同一透視判
別距離における散乱光透過率は、第1図に示すご
とく、3倍以上の領域が存在することの理由は明
らかでないが、肉眼のもつパターン認識性が多分
に寄与しているものと考えられる。 本発明にかゝわる農業用被覆材では、全光線透
過率は、冬期野菜等の保温性付与に必要な85%以
上確保することが可能であるが、着色したり、そ
の他の方法で対象植物、夏期野菜等で望ましい全
光線透過率に調節することもできる。付印する凹
凸条の断面形状は、どのようなものであつてもよ
く、たとえば丸型、三角型、矩形型、多角型など
を問わず、またその長さ方向に連続であつても、
また不連続であつてもよいが、透視判別距離や散
乱光の光量分布などから連続であることが望まし
い。また凹凸条の付与部表面は透視判別距離を維
持するうえで平滑であることが好ましい。 各条は透視判別性、散乱光分布の均斉度から平
行であり、より好ましくはかかる条が直線である
場合である。条の間隔は透視判別距離と散乱光透
過率のバランスにおいて30μ〜10mm、特に50μ〜
1.0mmが好ましい。更にこれらの条は等間隔であ
ることが好ましい。また条の幅は10μ〜1.5mm、と
りわけ20μ〜100μが好ましい。なお条の幅は散乱
光透過率を確保するために、条間隔の増大に伴つ
て拡大することが必要である。条の深さ、または
条の高さは、1μ〜被覆材の厚さ×(1/10)、好ま
しくは凹凸条の付与加工性、透視判別性および塵
埃の付着による汚れ防止の点からも2μ〜10μであ
る。 これら平行な凹凸条による散乱光は方向性があ
るので、必要により任意の方向に散乱させるため
任意の角度で平行条を交叉させることができる。
但し透視判別性から2方向程度にとどめることが
好ましい。また、本発明の透視判別距離、散乱光
透過率を満足する点ならびに取扱い性、経済性を
考慮して単層であることが好ましい。 本発明の被覆材における材質の代表的な好適例
としては、ポリエチレンで代表されるポリオレフ
イン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体で代
表される酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂
が挙げられ、これ以外にもポリカーボネート樹
脂、メチルメタアクリレート系樹脂などの有機ポ
リマー、さらには無機ガラスなども挙げられる。
これら材質の軟硬、さらに被覆材の厚さ、あるい
は平板、波板などの形状を問わず、また防滴、防
汚加工などしたものや、他の機能を有するものを
透視判別性および散乱光透過性を著しく損なわな
い範囲内で貼り合わせたものでもよい。本発明の
被覆材は上記に限定されるものではなく、本発明
の要件を満足するものであればいかなるものでも
よい。 凹凸条を付与する方法としては、Tダイ方式を
利用してダイの形状を特殊化して成膜と同時に凹
凸条を得る方法や、凹凸条を有するエンボスロー
ラによつてエンボス加工する方法などがある。た
とえば第2図に示したようなローラを加熱し、そ
のローラに透明被覆材を接圧させることによつて
凹凸条を付与することができ、ローラの温度、処
理時間、被付印体のローラ接圧、またはローラの
凹凸条先端部とプレスローラのクリアランスによ
つて条の幅、条の深さ、または高さがコントロー
ルされる。 なお本発明の農業用被覆材は、片面または両面
全体に前述のような構成を満足する必要はなく、
当然ながら直接太陽あるいは人工光源からの光が
到達しない部分などは透視判別距離に障害がない
限り当該構成は不要である。しかしながら、使用
上の制限、その他の面より被覆材全体にわたつて
本発明の構造を付与することが好ましい。 本発明に関連して、実開昭50−10765号公報が
提案されている。該実用新案の技術はフレネルレ
ンズやレンチキユラーレンズ状を付与した部分が
全面に、平均的に分散配置され、かつこれらの間
に平面の透視部分が残存するものであつて、レン
ズ部分で集光して保温性をあげ、平面部分で内部
が透視出来る特徴を有するものである。レンズ部
分(凹凸部)と平面部が全体に分布されている構
造を有する点で本発明と一見類似しているが如く
思われるが、該実用新案の図面1〜3図と本発明
の1例として示す図面第5図と比較すると判るよ
うに、明らかに異なる構造を有するものである。
即ち、本発明は微細な単一の凹凸条の間に微細な
平面部が存在する構造を特徴としており、被覆材
全体を透視可能としたのに対し、該実開昭は透視
不可能な多数の凹条や凸条がブロツク状に広い面
積で存在し、そのブロツク間に透視可能な広い面
積の平面部を配置したものである。従つて本発明
は該実用新案とは、被覆材全面を見た場合平均的
には凹凸部と平面部の面積がそれぞれ同程度にな
りうる場合があるが、局部を見ると全く異なるも
のであり、かゝる構造上の差が以下に述べる効果
の差に大きく影響を及ぼしているものである。第
1に本発明の農業用被覆材では、被覆材内部の作
物全体が透視可能であることに対して、該実用新
案の被覆材では作物の一部分づつしか見えず、従
つて作物の正確な生育状態が把握できない。第2
に該実用新案の被覆材では、比較的広い面積の透
視部と凹凸部が局部的に存在するために、日照分
布に均斉を欠くことになる。即ち、平面である透
視部では直達光に起因する過度の日照量により葉
焼けなどの日照障害を引きおこし、加えて凹凸部
における散乱光が、透視部の直達光がもたらす比
較的広い葉陰部に当たる割合が少ないために、あ
まり作物増収に寄与しない。本発明は、微細な単
一の凹凸条と微細な平面の組合せにより日照量分
布を均一にし、従来技術の諸問題を一挙に解決
し、作物の大幅な増収をもたらすものである。以
上のごとく本発明の被覆材は、該実用新案の被覆
材とは全く異なる構造を有するものであり、従つ
て得られる効果が著しく異なるものであることが
理解出来る。 本発明において全光線透過率および散乱光透過
率は、JIS K−6714により、島津分光光度計(W
モノクロメーター、自己分光光度計、UV−365)
を使用して測定する。すなわち全光線透過率およ
び散乱光透過率の算出時、500nm〜700nm間の透
過率を読みとり、その平均値を使用する。また、
透視判別距離は、裸眼視力1.0以上の人が、目前
1m離れたところにある被覆材を透視して、被覆
材前方にある認識図の間〓1.0mmを判別出来る最
大距離のことである。透視する被覆材の長さ方向
あるいは幅方向などで透視判別距離に差がある場
合、または被覆材の場所によつて透視判別距離が
異なる場合には高位の数値をもつてその被覆材の
透視判別距離とする。測定方法としては、人と被
覆材間の距離を1mとし、被覆材と認識図の距離
を変化させ、認識図の間隔を判別出来る最大距離
(被覆材と認識図距離)を測定する方法を用いる。
但し室内の照度は850ルツクスとする。上記認識
図としては、白地に主波長609nm、明度44%、純
度52.8%である色を使用して、第3図に示したも
のを用いる。なお、第4図に示したのに類似した
ローラを使用して得られたフイルムの各水準に於
ける散乱光透過率とその時の透視判別距離につい
てブロツトした結果を第1図に示す。また第1図
には梨地加工したフイルムの場合の結果も併記す
る。 実施例1〜2、比較例1〜2 ポリエチレンフイルム(厚さ0.050mm)を使用
して、第4図に示すが如き加熱したローラの接圧
を変化させることによつて第1表に示す表面状態
を有するものが得られた。なお第1表に示すP、
A、Bは、第5図に示すように、それぞれ、凹凸
条のピツチ、凹凸条の幅、凹凸条の深さを表わ
す。
観察する際の見易さの尺度である後述の透視判別
距離が1m以上でありながら、すぐれた光拡散性
を有する農業用被覆材に関する。 従来より農作物の栽培に光散乱性を付与する目
的で各種フイルムや平板等の資材が広く用いられ
ている。特に散乱光が植物の光合成効率に有効で
あるとされている理由は、直達光が直接照射され
る陽葉部は必要以上の光量が到達する反面、陰葉
部は光量が不足しており、従つて散乱光を増加さ
せると陰葉部への光量が増加し、当該植物全体と
しての光合成効率が向上することにある。また全
光線透過光率を殆んど低下させることなく、過度
の直達光による日照障害(葉焼け)を防止するこ
とも可能である。現在散乱光を得る手段として被
覆材の表面を梨地加工するとか、被覆材中に光拡
散性を付与する物質を混在させるなどの工夫がな
されている。然しながら、被覆材の表面を梨地加
工したものは、その断面形状が全表面にわたつて
ランダムな凹凸条となつており、また被覆材中に
光拡散性を付与する微粒子を混在させたものは入
射光が散乱するなどの理由から表面では乱反射が
多く、然も透過光は等方性散乱するため透視判別
距離は殆んど零に近い。透視判別距離が小さい値
の場合、農業従事者に不安感を与え、たとえばト
ンネル栽培において頻繁に被覆材の裾をあげ、内
部を観察するため多大の労力を要することにな
る。従つて透視判別距離が充分確保されかつ光散
乱性を有する農業用被覆材が要求されておりなが
ら現実にはこれ等を充分に満足するものは存在し
ない。 このような状況から本発明者等は、軟質フイル
ムを用いて、その全面に均一な梨地加工を行い、
その梨地加工の程度を変えることによつて散乱光
透過率が5%〜80%の各段階の被覆材を得た。そ
して冬野菜レタスのトンネル栽培において、これ
らの試作品を用い、性能比較を行なつた結果、散
乱光透過率15%以上、好ましくは20%以上のもの
が生育上好成績であつた。一方被覆材内部におけ
る植物の生育状況を観察するうえで、透視判別距
離が1m以上、好ましくは2m以上が必要であつ
た。梨地加工した被覆材において、これら両者を
満足するものは散乱光透過率が15%、透視判別距
離1mのものである。それ以上の透視判別距離に
しようとすれば、散乱光透過率が急激に減少し、
植物の生育上透明なものと同等の効果しか得られ
ないし、散乱光透過率をあげれば、透視判別距離
は満足出来なくなる。 本発明者等は、このように相反する性能である
透視判別距離と散乱光透過率を共により大きくす
る可能性について鋭意研究を行なつた結果、透明
被覆材の少なくとも片面に、平行で微細な凹凸条
を間隔をおいて付与することにより上記目的が達
成されることを見出した。以下本発明について詳
細に説明する。 本発明の農業用被覆材においては散乱光透過率
が植物の生育上15%以上、好ましくは20%以上で
あり、しかも被覆材内部における植物を外部から
容易に観察するために必要な透視判別距離は1m
以上、好ましくは2m以上である。前述したよう
に透視判別距離を大きくとると透過散乱光が急激
に減少し、植物の生育に対しては透明なものと同
等の効果しか得られない。一方散乱光透過率を高
くとると、一般に透視判別距離が極端に減少す
る。本発明はこれらの反相事象を解決し、共に満
足するような農業用被覆材を提供するものであ
る。即ち植物の光合成に対して有用な多量の透過
散乱光が、従来の梨地加工などをほどこした被覆
材より得られる等方性散乱光ではなく、微細な凹
凸条を利用した光の屈折を応用した凹凸条の長さ
方向に対し直角な方向に拡散する異方性散乱光で
あり、然も隣り合う条間に微細な平面を存在する
ことにより内部観察に必要な透視判別距離を1m
以上確保することが出来る。 微細な凹凸条による散乱角は、梨地等の等方性
散乱光に比較し2〜3倍に達しながら同一透視判
別距離における散乱光透過率は、第1図に示すご
とく、3倍以上の領域が存在することの理由は明
らかでないが、肉眼のもつパターン認識性が多分
に寄与しているものと考えられる。 本発明にかゝわる農業用被覆材では、全光線透
過率は、冬期野菜等の保温性付与に必要な85%以
上確保することが可能であるが、着色したり、そ
の他の方法で対象植物、夏期野菜等で望ましい全
光線透過率に調節することもできる。付印する凹
凸条の断面形状は、どのようなものであつてもよ
く、たとえば丸型、三角型、矩形型、多角型など
を問わず、またその長さ方向に連続であつても、
また不連続であつてもよいが、透視判別距離や散
乱光の光量分布などから連続であることが望まし
い。また凹凸条の付与部表面は透視判別距離を維
持するうえで平滑であることが好ましい。 各条は透視判別性、散乱光分布の均斉度から平
行であり、より好ましくはかかる条が直線である
場合である。条の間隔は透視判別距離と散乱光透
過率のバランスにおいて30μ〜10mm、特に50μ〜
1.0mmが好ましい。更にこれらの条は等間隔であ
ることが好ましい。また条の幅は10μ〜1.5mm、と
りわけ20μ〜100μが好ましい。なお条の幅は散乱
光透過率を確保するために、条間隔の増大に伴つ
て拡大することが必要である。条の深さ、または
条の高さは、1μ〜被覆材の厚さ×(1/10)、好ま
しくは凹凸条の付与加工性、透視判別性および塵
埃の付着による汚れ防止の点からも2μ〜10μであ
る。 これら平行な凹凸条による散乱光は方向性があ
るので、必要により任意の方向に散乱させるため
任意の角度で平行条を交叉させることができる。
但し透視判別性から2方向程度にとどめることが
好ましい。また、本発明の透視判別距離、散乱光
透過率を満足する点ならびに取扱い性、経済性を
考慮して単層であることが好ましい。 本発明の被覆材における材質の代表的な好適例
としては、ポリエチレンで代表されるポリオレフ
イン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体で代
表される酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂
が挙げられ、これ以外にもポリカーボネート樹
脂、メチルメタアクリレート系樹脂などの有機ポ
リマー、さらには無機ガラスなども挙げられる。
これら材質の軟硬、さらに被覆材の厚さ、あるい
は平板、波板などの形状を問わず、また防滴、防
汚加工などしたものや、他の機能を有するものを
透視判別性および散乱光透過性を著しく損なわな
い範囲内で貼り合わせたものでもよい。本発明の
被覆材は上記に限定されるものではなく、本発明
の要件を満足するものであればいかなるものでも
よい。 凹凸条を付与する方法としては、Tダイ方式を
利用してダイの形状を特殊化して成膜と同時に凹
凸条を得る方法や、凹凸条を有するエンボスロー
ラによつてエンボス加工する方法などがある。た
とえば第2図に示したようなローラを加熱し、そ
のローラに透明被覆材を接圧させることによつて
凹凸条を付与することができ、ローラの温度、処
理時間、被付印体のローラ接圧、またはローラの
凹凸条先端部とプレスローラのクリアランスによ
つて条の幅、条の深さ、または高さがコントロー
ルされる。 なお本発明の農業用被覆材は、片面または両面
全体に前述のような構成を満足する必要はなく、
当然ながら直接太陽あるいは人工光源からの光が
到達しない部分などは透視判別距離に障害がない
限り当該構成は不要である。しかしながら、使用
上の制限、その他の面より被覆材全体にわたつて
本発明の構造を付与することが好ましい。 本発明に関連して、実開昭50−10765号公報が
提案されている。該実用新案の技術はフレネルレ
ンズやレンチキユラーレンズ状を付与した部分が
全面に、平均的に分散配置され、かつこれらの間
に平面の透視部分が残存するものであつて、レン
ズ部分で集光して保温性をあげ、平面部分で内部
が透視出来る特徴を有するものである。レンズ部
分(凹凸部)と平面部が全体に分布されている構
造を有する点で本発明と一見類似しているが如く
思われるが、該実用新案の図面1〜3図と本発明
の1例として示す図面第5図と比較すると判るよ
うに、明らかに異なる構造を有するものである。
即ち、本発明は微細な単一の凹凸条の間に微細な
平面部が存在する構造を特徴としており、被覆材
全体を透視可能としたのに対し、該実開昭は透視
不可能な多数の凹条や凸条がブロツク状に広い面
積で存在し、そのブロツク間に透視可能な広い面
積の平面部を配置したものである。従つて本発明
は該実用新案とは、被覆材全面を見た場合平均的
には凹凸部と平面部の面積がそれぞれ同程度にな
りうる場合があるが、局部を見ると全く異なるも
のであり、かゝる構造上の差が以下に述べる効果
の差に大きく影響を及ぼしているものである。第
1に本発明の農業用被覆材では、被覆材内部の作
物全体が透視可能であることに対して、該実用新
案の被覆材では作物の一部分づつしか見えず、従
つて作物の正確な生育状態が把握できない。第2
に該実用新案の被覆材では、比較的広い面積の透
視部と凹凸部が局部的に存在するために、日照分
布に均斉を欠くことになる。即ち、平面である透
視部では直達光に起因する過度の日照量により葉
焼けなどの日照障害を引きおこし、加えて凹凸部
における散乱光が、透視部の直達光がもたらす比
較的広い葉陰部に当たる割合が少ないために、あ
まり作物増収に寄与しない。本発明は、微細な単
一の凹凸条と微細な平面の組合せにより日照量分
布を均一にし、従来技術の諸問題を一挙に解決
し、作物の大幅な増収をもたらすものである。以
上のごとく本発明の被覆材は、該実用新案の被覆
材とは全く異なる構造を有するものであり、従つ
て得られる効果が著しく異なるものであることが
理解出来る。 本発明において全光線透過率および散乱光透過
率は、JIS K−6714により、島津分光光度計(W
モノクロメーター、自己分光光度計、UV−365)
を使用して測定する。すなわち全光線透過率およ
び散乱光透過率の算出時、500nm〜700nm間の透
過率を読みとり、その平均値を使用する。また、
透視判別距離は、裸眼視力1.0以上の人が、目前
1m離れたところにある被覆材を透視して、被覆
材前方にある認識図の間〓1.0mmを判別出来る最
大距離のことである。透視する被覆材の長さ方向
あるいは幅方向などで透視判別距離に差がある場
合、または被覆材の場所によつて透視判別距離が
異なる場合には高位の数値をもつてその被覆材の
透視判別距離とする。測定方法としては、人と被
覆材間の距離を1mとし、被覆材と認識図の距離
を変化させ、認識図の間隔を判別出来る最大距離
(被覆材と認識図距離)を測定する方法を用いる。
但し室内の照度は850ルツクスとする。上記認識
図としては、白地に主波長609nm、明度44%、純
度52.8%である色を使用して、第3図に示したも
のを用いる。なお、第4図に示したのに類似した
ローラを使用して得られたフイルムの各水準に於
ける散乱光透過率とその時の透視判別距離につい
てブロツトした結果を第1図に示す。また第1図
には梨地加工したフイルムの場合の結果も併記す
る。 実施例1〜2、比較例1〜2 ポリエチレンフイルム(厚さ0.050mm)を使用
して、第4図に示すが如き加熱したローラの接圧
を変化させることによつて第1表に示す表面状態
を有するものが得られた。なお第1表に示すP、
A、Bは、第5図に示すように、それぞれ、凹凸
条のピツチ、凹凸条の幅、凹凸条の深さを表わ
す。
【表】
これら実施例および次の比較例のフイルムを冬
野菜レタスに使用したときの生育状況を観察した
ところ、第2表のとおりであつた。なお比較例1
は、試験に使用した無加工の対象フイルムであ
り、比較例2は、厚さ0.10mmの市販梨地ポリ塩化
ビニルフイルムである。またこれら実施例と比較
例のフイルムの物性値を第2表に併記する。
野菜レタスに使用したときの生育状況を観察した
ところ、第2表のとおりであつた。なお比較例1
は、試験に使用した無加工の対象フイルムであ
り、比較例2は、厚さ0.10mmの市販梨地ポリ塩化
ビニルフイルムである。またこれら実施例と比較
例のフイルムの物性値を第2表に併記する。
【表】
◎極めて良好、○良好、△やや劣る
、×劣る
、×劣る
第1図は、透視判別距離と散乱光透過率との関
係を示す図であり、第2図は、本発明の農業用被
覆材を作ることができるエンボスロールの断面の
部分図であり、第3図は透視判別距離を測定する
のに用いる認識図であり、第4図は実施例1〜3
に使用したローターの断面の部分図であり、第5
図は本発明の農業用被覆材の代表例の斜視図であ
る。
係を示す図であり、第2図は、本発明の農業用被
覆材を作ることができるエンボスロールの断面の
部分図であり、第3図は透視判別距離を測定する
のに用いる認識図であり、第4図は実施例1〜3
に使用したローターの断面の部分図であり、第5
図は本発明の農業用被覆材の代表例の斜視図であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 散乱光透過率15%以上であり、被覆材を透し
て観る透視判別距離が1m以上である単層あるい
は該層を有する光拡散性農業用被覆材。 2 層の少なくとも片面に、凹条または凸条(以
下凹凸条と略記する)が平行に多数配列されてお
り、かつ隣り合う条間には微細な平面が存在して
いる特許請求の範囲第1項記載の被覆材。 3 凹凸条が直線である特許請求の範囲第2項記
載の被覆材。 4 凹凸条に対して、1方向または2方向以上の
任意の角度で交叉する平行な凹凸条を有する特許
請求の範囲第2項,第3項のいずれかに記載の被
覆材。 5 凹凸条の幅が10μ〜1.5mm、条の深さまたは高
さが1μ〜被覆材の厚さ×(1/10)、そしてその凹
凸条のピツチが30μ〜10mmである特許請求の範囲
第2項,第3項,第4項のいずれかに記載の被覆
材。 6 凹凸条が等ピツチであり、かつ各凹凸条の
幅、深さまたは高さの寸法がそれぞれ一定である
特許請求の範囲第2項,第3項,第4項,第5項
のいずれかに記載の被覆材。 7 被覆材が、ポリオレフイン系樹脂、酢酸ビニ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂からなる群から選
ばれる樹脂からなるフイルムである特許請求の範
囲第1項,第2項,第3項,第4項,第5項,第
6項のいずれかに記載の被覆材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60225349A JPS6296020A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 光拡散性農業用被覆材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60225349A JPS6296020A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 光拡散性農業用被覆材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6296020A JPS6296020A (ja) | 1987-05-02 |
| JPH0510049B2 true JPH0510049B2 (ja) | 1993-02-08 |
Family
ID=16827945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60225349A Granted JPS6296020A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 光拡散性農業用被覆材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6296020A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07102046B2 (ja) * | 1986-11-21 | 1995-11-08 | 株式会社クラレ | 農業用ポリ塩化ビニルフイルム |
| JP4750749B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2011-08-17 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 農業用光反射シート |
| JP2012056083A (ja) * | 2009-01-08 | 2012-03-22 | Asahi Glass Co Ltd | フッ素樹脂フィルムの製造方法、および農業ハウス用フィルムならびに太陽電池パネル用表皮材フィルム |
| JP2012010609A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Goyo Paper Working Co Ltd | 農業用シート |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5684956A (en) * | 1979-11-24 | 1981-07-10 | Sumitomo Chemical Co | Agricultural film |
| JPS56150535A (en) * | 1980-04-23 | 1981-11-21 | Toyo Boseki | Transparent heat insulating sheet |
-
1985
- 1985-10-08 JP JP60225349A patent/JPS6296020A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6296020A (ja) | 1987-05-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1243005A (en) | Light diffusing device | |
| DE69104214T2 (de) | Retroreflektierendes material mit verbesserter eckigkeit. | |
| KR19980702614A (ko) | 가변 높이 구조면을 갖는 광지향막과 이러한 막으로 구성된물품 | |
| US6869195B2 (en) | Rear projection screens and methods of making the same | |
| CA2217974A1 (en) | Optical film to simulate beveled glass | |
| WO2023061150A1 (zh) | 具有平顶微棱镜阵列的反光材料模具、反光膜及制备方法 | |
| US12615010B2 (en) | System and method of amplifying solar panel output | |
| JP3184522B2 (ja) | 装飾用ガラス | |
| US5680734A (en) | Solar energy control film and process | |
| JPH0510049B2 (ja) | ||
| DE3889972T2 (de) | Zelluläres, retroreflektierendes blattförmiges Material mit hoher Weisskraft, das eingebettete Linsen und eine flexible Deckschicht enthält. | |
| JPH0510050B2 (ja) | ||
| JP2012010609A (ja) | 農業用シート | |
| TWI776956B (zh) | 農業用氟樹脂膜及農業用溫室 | |
| JP2910291B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
| JPS63129936A (ja) | 農業用ポリ塩化ビニルフイルム | |
| JPS6257505B2 (ja) | ||
| JPS59192022A (ja) | 温室用又はビニ−ルハウス用の被覆材 | |
| JP3676085B2 (ja) | 透光性樹脂板 | |
| JPH0821169A (ja) | 塩化ビニル系樹脂製積層シート | |
| JP2023064573A (ja) | 発色構造体 | |
| JPH06141693A (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
| CN119960092A (zh) | 防雾片结构体及头盔 | |
| JPS608996Y2 (ja) | ビニルハウス用複合シ−ト | |
| JPH0228842B2 (ja) | Hokosentakuseikosenhanshabutsutai |