JPH051702B2 - - Google Patents
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- JPH051702B2 JPH051702B2 JP62100424A JP10042487A JPH051702B2 JP H051702 B2 JPH051702 B2 JP H051702B2 JP 62100424 A JP62100424 A JP 62100424A JP 10042487 A JP10042487 A JP 10042487A JP H051702 B2 JPH051702 B2 JP H051702B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- fatty acid
- whipping
- cream
- stage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Dairy Products (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、ホイツプ特性及び保形性が良好なホ
イツプ用クリームに関する。 従来技術 従来、ホイツプ特性の良好なクリームを得る目
的で、基材としての油脂源と乳化剤の組合わせに
ついて種々工夫がされてきた。例えば、乳脂肪と
植物性油脂の混合物を油脂源として用い、これに
乳化剤としてシヨ糖脂肪酸エステルを主としたも
のに少量の飽和脂肪酸モノグリセリド類(0.2〜
0.4重量%程度)を配合したものを加え、また安
定剤として天然ガム質、合成ガム質を0.08〜0.1
重量%程度を加え、更に適量の水を加えて40Kg/
cm2以下の低圧で均質化することにより水中油型の
クリームを調製していた。 しかし、近年、洋菓子業界においても新製品の
開発が行われるようになり、それに伴いホイツプ
クリームに対する品質についての要求も厳しくな
つた。 すなわち、製品の広域流通に耐えるホイツプ保
形性、6分立て乃至8分立てにおける造花性とそ
の保形維持、ホイツプ組織の向上(微細なキメと
肌荒れの生じないノビ)、さらには再ホイツプ性
の向上等のホイツプ機能特性が求められる。 ところが、従来のホイツプ用クリームではこの
ような要求に十分応えることができなかつた。 本発明が解決しようとする課題 本発明は、近年における叙上の要求に応える目
的でなされたものであつて、ホイツプの長時間の
保形性維持並びに6分立て乃至8分立てで造花性
とその保形維持を可能とし、加うるにホイツプの
組織、再ホイツプ性を向上させるためのホイツプ
用クリームを提供することを課題とする。 以下本発明を詳しく説明する。 発明の構成 本発明の特徴は、飽和脂肪酸モノグリセリド類
を0.1〜0.13重量%程度、レシチンを0.4〜0.5重量
%程度、ソルビタン脂肪酸エステルを0.05〜0.06
重量%程度、及び不飽和脂肪酸モノグリセリド類
を0.04〜0.06重量%程度乳化剤として含み、高リ
ン脂質バターを主材とする油性画分と、シヨ糖脂
肪酸エステルを0.12〜0.15重量%程度乳化剤とし
て含み、かつ、リン酸塩を0.15〜0.19重量%程
度、及び加工澱粉を0.5〜2.0重量%程度安定剤と
して含む水性画分とを、第1段目を約80Kg/cm2、
第2段目を約20Kg/cm2、合計約100Kg/cm2の高圧
力で前均質を行い、さらに第1段目を約80Kg/
cm2、第2段目を約20Kg/cm2、合計約100Kg/cm2の
高圧力で後均質を行う均質下をして水中油型とし
て成るホイツプ用クリームにある。 課題を解決するための手段 本発明では、乳化剤として、基質脂肪に対して
飽和脂肪酸モノグリセリド類を0.1〜0.13重量%
程度、レシチンを0.4〜0.5重量%程度、ソルビタ
ン脂肪酸エステルを0.05〜0.06重量%程度及び不
飽和脂肪酸モノグリセリド類を0.04〜0.06重量%
程度から成る4種を組合わせて添加した油性画分
と、シヨ糖脂肪酸エステルを0.12〜0.15重量%程
度乳化剤として含み、かつリン酸塩を0.15〜0.19
重量%、及び加工澱粉を0.5〜2.0重量%を安定剤
として含む水性画分とを高圧下に均質化すること
が重要である。 本発明で用いる上掲の各乳化剤はいずれもクリ
ームの調製に用いられることは公知であるが、上
記4種の乳化剤を特定な配合量で組合わせて用い
ることは未だ報告されていない。 ホイツプ用クリームの調製に際し用いられる乳
化剤の種類と配合量は、得られるクリームのホイ
ツプの機能性に影響を及ぼすものであつて、例え
ば上記4種の乳化剤についても、レシチンの配合
量が0.4重量%より低くなるとホイツプの保形性
が悪く、かつ離水も生ずるようになり、一方、
0.5重量%より高くなると、いわゆるボテが生ず
る。 本発明では上記乳化剤のうち、特に飽和脂肪酸
モノグリセリド類の配合量を0.1〜0.13重量%と
従来に比べて高くしており、ソルビタン脂肪酸エ
ステルとの協力作用により、得られるクリームに
ついて6分立てでも適度のオーバーランを有し、
造花性と保形性を可能にする効果を有する。因
に、この6分立ての造花性と保形性は洋菓子業界
から強く要望されているホイツプ特性である。 ここで飽和脂肪酸モノグリセリド類の配合量が
少なすぎるとオーバーランの維持、ホイツプドク
リームの組織(微細なキメ、良好なノビ)が維持
できなくなる。なお、飽和系のモノグリセリドは
液状乳化性が低いものの、ホイツプドクリームを
ドライに仕上げる効果がある。一方、ソルビタン
脂肪酸エステルは液状乳化性が高いので、その添
加量が多くなりすぎると乳化がオーバーになつ
て、ホイツプドクリームはウエツトになるため、
両者のバランスが重要である。 また、本発明で用いるレシチンは、乳化性と解
乳化性の両面の機能を有し、上記6分立てにおけ
る造花性にも役立つている。 なお、不飽和脂肪酸モノグリセリド類は、従来
ホイツプ用クリームには用いられていないが、ホ
イツプと保形性を維持してホイツプ機能を良好に
するのに役立つ。しかし、その配合量は少量でよ
く、0.06重量%を超えると、液状安定性が悪くな
り、オーバーランの低下や肌荒れの原因となるの
で留意する必要がある。 次に、本発明で水性画分に添加する乳化剤とし
ては、シヨ糖脂肪酸エステル、特にHLB5を有す
るものが好ましい。なお、HLBの高いシユガー
エステルはホイツプ時間は短いもののデルターホ
イツプ時間が長くなつてクリームのホイツプ保形
性を悪くし、一方HLBが低いとホイツプ時間は
長くなるが、デルターホイツプ時間が短くなる傾
向がある。また、シユガーエステルはその配合量
によつては過乳化になつたり、乳化不足が生じた
りするので、0.12〜0.15重量%程度配合すること
が好ましい。 本発明では、前述したごとく、水性画分に安定
剤としてリン酸塩、及びデキストリンのような加
工澱粉を用いることが重要であつて、特にリン酸
塩、例えばヘキサメタリン酸ソーダを従来の約2
倍量の0.15〜0.19重量%を用いることが肝要であ
る。このリン酸塩は、製品の粘度を低下して液状
での乳化安定性を維持する機能を有し、加うるに
クリームの脂肪粒形を微細にしてキメの細かい組
織にするのに役立つ。 また、同様に安定剤として用いる加工澱粉は、
従来ホイツプ用クリームの調製には用いられたこ
とがなかつたもので、水分を吸収してホイツプの
保形性、腰の強さ、肌荒れ防止及び良好なノビを
形成する機能を有するのが特長である。なお、加
工澱粉の配合量は0.5〜2.0重量%であつて、これ
より少ないとその機能が十分発揮されず、一方多
くしても更に機能の向上はみられない。 本発明は、前述した4種の乳化剤を添加して調
製した油性画分と、前記乳化剤、リン酸塩及び安
定剤を添加した水性画分とを脂肪率が少くとも30
%以上、好ましくは40.0〜47.0%になるように混
合して、均質化を行う。 本発明は、この均質化を高圧下で行うことも特
徴とするものであつて、前均質を第1段目80Kg/
cm2の圧で、第2段目20Kg/cm2の圧で合計約100
Kg/cm2の圧になるように行い、かつ後均質も同様
にして合計で100Kg/cm2の圧になるように行うこ
とにより脂肪球表面積の増大と解乳化作用による
クリームのホイツピング性の向上とホイツプのキ
メの細い組織が得られ、それにより6分立ての造
花性と7〜8分立てのナツペ性が向上する。 因に、従来のホイツプク用リームでは均質化を
前均質20−60→80Kg/cm2及び後均質0−40→40
Kg/cm2で行つていた。 上述のごとくして均質化してえられる、本発明
に係るホイツプ用クリームは、オーバーラン性と
ホイツプ機能性が格別的に優れていて、従来のク
リームでは不可能とされていた6分立てでの造花
性とその保形性の維持が可能となり、また6〜8
分立てでの再ホイツプ性によるオーバーランの低
下が殆ど無くなる。例えば当日のオーバーラン
130%のものは翌日の再ホイツピングで125〜128
%のオーバーランを維持する。因に、従来のクリ
ームでは当日のオーバーランに対して翌日のホイ
ツピングでは30〜35%の低下が免れなかつた。ま
た、本発明のクリームはホイツプ後の経時的変化
も従来のものに比べて少く、20〜30分放置しても
変化がみられず、冷蔵保存によりホイツプに適度
なシマリが生じて保形性が向上する。 次に、本発明で用いる脂肪源としては、乳脂
肪、植物性油脂を使用し得るが、融点に基く口溶
け、乳化性等の点で乳脂肪が好ましく、特に、高
リン脂質バターを用いるとそのクリーミイな物性
を維持し得ることから有利である。 この高リン脂質バターは、従来の無塩バターと
その製造法を異にし、クリームを再分解し、脂肪
率を76〜85%の高脂肪クリームとし、これを相転
換して作るものであつて、風味、成分及び微量成
分が生クリームに近いバターである。なお、高リ
ン脂質バターは、このように生クリームに近似し
た組成を有するため、乳化性能に優れており、乳
化の安定性に大きな効果がある。 以上述べたとおり、本発明に従つて、飽和脂肪
酸モノグリセリド類、レシチン、ソルビタン脂肪
酸エステル及び不飽和脂肪酸モノグリセリド類の
4種の乳化剤を組合わせて用いて基質脂肪を乳化
した油性画分と、乳化剤としてのシヨ糖脂肪酸エ
ステルとリン酸塩、及び加工澱粉を添加した水性
画分とを混合して高圧下に均質化することによ
り、従来のクリームでは達成し得ない優れたホイ
ツプ機能特性と保形性を有するホイツプ用クリー
ムを提供することができる。すなわち、本発明
は、ユーザーの要求に対応し得る巾の広いホイツ
プ機能特性を有するクリームを提供し得る利点が
ある。 以下に実施例を示して本発明とその効果を具体
的に説明する。 実施例 下記の配合によりホイツプ用クリームを製造し
た。 バター(高リン脂質バター) 20.400%(重量) 植物油脂 27.300 全脂粉乳 6.000 レシチン 0.400 モノグリセリド(飽和系) 0.130 ソルビタン脂肪酸エステル 0.060 モノグリセリド(不飽和系) 0.040 シユガーエステルHLB5 0.120 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.180 カゼインナトリウム 0.300 デキストリン 0.750 ミルクフレーバー 0.01 水 44.31 高リン脂質バター、植物油脂を混合し、これ
に、レシチン、モノグリセリド(飽和系)、ソル
ビタン脂肪酸エステル、モノグリセリド(不飽和
系)を混合溶解し、75℃に加温し、油性画分を調
整した。 一方、全脂粉乳、シユガーエステル、ヘキサメ
タリン酸ソーダ、カゼインナトリウム、デキスト
リンを粉体混合し、40〜50℃の温水に分散溶解
し、70℃迄加温して水性画分を調整した。 第1段目80Kg/cm2の圧、第2段目20Kg/cm2の
圧、合計約100Kg/cm2の圧で両者を10分間TKミ
キサーで予備乳化して前均質を行つた。 120℃2秒間、プレート殺菌後、65〜70℃で上
記と同様にして後均質を行つた後2℃に冷却して
製品とした。 上述のようにして得られたホイツプ用クリーム
は、風味、物性とも良好であり、ホイツプ用クリ
ームとして従来にないホイツプ機能性に優れたも
のである。 以下、本発明による製品を従来品に比較した結
果を表1に示す。
イツプ用クリームに関する。 従来技術 従来、ホイツプ特性の良好なクリームを得る目
的で、基材としての油脂源と乳化剤の組合わせに
ついて種々工夫がされてきた。例えば、乳脂肪と
植物性油脂の混合物を油脂源として用い、これに
乳化剤としてシヨ糖脂肪酸エステルを主としたも
のに少量の飽和脂肪酸モノグリセリド類(0.2〜
0.4重量%程度)を配合したものを加え、また安
定剤として天然ガム質、合成ガム質を0.08〜0.1
重量%程度を加え、更に適量の水を加えて40Kg/
cm2以下の低圧で均質化することにより水中油型の
クリームを調製していた。 しかし、近年、洋菓子業界においても新製品の
開発が行われるようになり、それに伴いホイツプ
クリームに対する品質についての要求も厳しくな
つた。 すなわち、製品の広域流通に耐えるホイツプ保
形性、6分立て乃至8分立てにおける造花性とそ
の保形維持、ホイツプ組織の向上(微細なキメと
肌荒れの生じないノビ)、さらには再ホイツプ性
の向上等のホイツプ機能特性が求められる。 ところが、従来のホイツプ用クリームではこの
ような要求に十分応えることができなかつた。 本発明が解決しようとする課題 本発明は、近年における叙上の要求に応える目
的でなされたものであつて、ホイツプの長時間の
保形性維持並びに6分立て乃至8分立てで造花性
とその保形維持を可能とし、加うるにホイツプの
組織、再ホイツプ性を向上させるためのホイツプ
用クリームを提供することを課題とする。 以下本発明を詳しく説明する。 発明の構成 本発明の特徴は、飽和脂肪酸モノグリセリド類
を0.1〜0.13重量%程度、レシチンを0.4〜0.5重量
%程度、ソルビタン脂肪酸エステルを0.05〜0.06
重量%程度、及び不飽和脂肪酸モノグリセリド類
を0.04〜0.06重量%程度乳化剤として含み、高リ
ン脂質バターを主材とする油性画分と、シヨ糖脂
肪酸エステルを0.12〜0.15重量%程度乳化剤とし
て含み、かつ、リン酸塩を0.15〜0.19重量%程
度、及び加工澱粉を0.5〜2.0重量%程度安定剤と
して含む水性画分とを、第1段目を約80Kg/cm2、
第2段目を約20Kg/cm2、合計約100Kg/cm2の高圧
力で前均質を行い、さらに第1段目を約80Kg/
cm2、第2段目を約20Kg/cm2、合計約100Kg/cm2の
高圧力で後均質を行う均質下をして水中油型とし
て成るホイツプ用クリームにある。 課題を解決するための手段 本発明では、乳化剤として、基質脂肪に対して
飽和脂肪酸モノグリセリド類を0.1〜0.13重量%
程度、レシチンを0.4〜0.5重量%程度、ソルビタ
ン脂肪酸エステルを0.05〜0.06重量%程度及び不
飽和脂肪酸モノグリセリド類を0.04〜0.06重量%
程度から成る4種を組合わせて添加した油性画分
と、シヨ糖脂肪酸エステルを0.12〜0.15重量%程
度乳化剤として含み、かつリン酸塩を0.15〜0.19
重量%、及び加工澱粉を0.5〜2.0重量%を安定剤
として含む水性画分とを高圧下に均質化すること
が重要である。 本発明で用いる上掲の各乳化剤はいずれもクリ
ームの調製に用いられることは公知であるが、上
記4種の乳化剤を特定な配合量で組合わせて用い
ることは未だ報告されていない。 ホイツプ用クリームの調製に際し用いられる乳
化剤の種類と配合量は、得られるクリームのホイ
ツプの機能性に影響を及ぼすものであつて、例え
ば上記4種の乳化剤についても、レシチンの配合
量が0.4重量%より低くなるとホイツプの保形性
が悪く、かつ離水も生ずるようになり、一方、
0.5重量%より高くなると、いわゆるボテが生ず
る。 本発明では上記乳化剤のうち、特に飽和脂肪酸
モノグリセリド類の配合量を0.1〜0.13重量%と
従来に比べて高くしており、ソルビタン脂肪酸エ
ステルとの協力作用により、得られるクリームに
ついて6分立てでも適度のオーバーランを有し、
造花性と保形性を可能にする効果を有する。因
に、この6分立ての造花性と保形性は洋菓子業界
から強く要望されているホイツプ特性である。 ここで飽和脂肪酸モノグリセリド類の配合量が
少なすぎるとオーバーランの維持、ホイツプドク
リームの組織(微細なキメ、良好なノビ)が維持
できなくなる。なお、飽和系のモノグリセリドは
液状乳化性が低いものの、ホイツプドクリームを
ドライに仕上げる効果がある。一方、ソルビタン
脂肪酸エステルは液状乳化性が高いので、その添
加量が多くなりすぎると乳化がオーバーになつ
て、ホイツプドクリームはウエツトになるため、
両者のバランスが重要である。 また、本発明で用いるレシチンは、乳化性と解
乳化性の両面の機能を有し、上記6分立てにおけ
る造花性にも役立つている。 なお、不飽和脂肪酸モノグリセリド類は、従来
ホイツプ用クリームには用いられていないが、ホ
イツプと保形性を維持してホイツプ機能を良好に
するのに役立つ。しかし、その配合量は少量でよ
く、0.06重量%を超えると、液状安定性が悪くな
り、オーバーランの低下や肌荒れの原因となるの
で留意する必要がある。 次に、本発明で水性画分に添加する乳化剤とし
ては、シヨ糖脂肪酸エステル、特にHLB5を有す
るものが好ましい。なお、HLBの高いシユガー
エステルはホイツプ時間は短いもののデルターホ
イツプ時間が長くなつてクリームのホイツプ保形
性を悪くし、一方HLBが低いとホイツプ時間は
長くなるが、デルターホイツプ時間が短くなる傾
向がある。また、シユガーエステルはその配合量
によつては過乳化になつたり、乳化不足が生じた
りするので、0.12〜0.15重量%程度配合すること
が好ましい。 本発明では、前述したごとく、水性画分に安定
剤としてリン酸塩、及びデキストリンのような加
工澱粉を用いることが重要であつて、特にリン酸
塩、例えばヘキサメタリン酸ソーダを従来の約2
倍量の0.15〜0.19重量%を用いることが肝要であ
る。このリン酸塩は、製品の粘度を低下して液状
での乳化安定性を維持する機能を有し、加うるに
クリームの脂肪粒形を微細にしてキメの細かい組
織にするのに役立つ。 また、同様に安定剤として用いる加工澱粉は、
従来ホイツプ用クリームの調製には用いられたこ
とがなかつたもので、水分を吸収してホイツプの
保形性、腰の強さ、肌荒れ防止及び良好なノビを
形成する機能を有するのが特長である。なお、加
工澱粉の配合量は0.5〜2.0重量%であつて、これ
より少ないとその機能が十分発揮されず、一方多
くしても更に機能の向上はみられない。 本発明は、前述した4種の乳化剤を添加して調
製した油性画分と、前記乳化剤、リン酸塩及び安
定剤を添加した水性画分とを脂肪率が少くとも30
%以上、好ましくは40.0〜47.0%になるように混
合して、均質化を行う。 本発明は、この均質化を高圧下で行うことも特
徴とするものであつて、前均質を第1段目80Kg/
cm2の圧で、第2段目20Kg/cm2の圧で合計約100
Kg/cm2の圧になるように行い、かつ後均質も同様
にして合計で100Kg/cm2の圧になるように行うこ
とにより脂肪球表面積の増大と解乳化作用による
クリームのホイツピング性の向上とホイツプのキ
メの細い組織が得られ、それにより6分立ての造
花性と7〜8分立てのナツペ性が向上する。 因に、従来のホイツプク用リームでは均質化を
前均質20−60→80Kg/cm2及び後均質0−40→40
Kg/cm2で行つていた。 上述のごとくして均質化してえられる、本発明
に係るホイツプ用クリームは、オーバーラン性と
ホイツプ機能性が格別的に優れていて、従来のク
リームでは不可能とされていた6分立てでの造花
性とその保形性の維持が可能となり、また6〜8
分立てでの再ホイツプ性によるオーバーランの低
下が殆ど無くなる。例えば当日のオーバーラン
130%のものは翌日の再ホイツピングで125〜128
%のオーバーランを維持する。因に、従来のクリ
ームでは当日のオーバーランに対して翌日のホイ
ツピングでは30〜35%の低下が免れなかつた。ま
た、本発明のクリームはホイツプ後の経時的変化
も従来のものに比べて少く、20〜30分放置しても
変化がみられず、冷蔵保存によりホイツプに適度
なシマリが生じて保形性が向上する。 次に、本発明で用いる脂肪源としては、乳脂
肪、植物性油脂を使用し得るが、融点に基く口溶
け、乳化性等の点で乳脂肪が好ましく、特に、高
リン脂質バターを用いるとそのクリーミイな物性
を維持し得ることから有利である。 この高リン脂質バターは、従来の無塩バターと
その製造法を異にし、クリームを再分解し、脂肪
率を76〜85%の高脂肪クリームとし、これを相転
換して作るものであつて、風味、成分及び微量成
分が生クリームに近いバターである。なお、高リ
ン脂質バターは、このように生クリームに近似し
た組成を有するため、乳化性能に優れており、乳
化の安定性に大きな効果がある。 以上述べたとおり、本発明に従つて、飽和脂肪
酸モノグリセリド類、レシチン、ソルビタン脂肪
酸エステル及び不飽和脂肪酸モノグリセリド類の
4種の乳化剤を組合わせて用いて基質脂肪を乳化
した油性画分と、乳化剤としてのシヨ糖脂肪酸エ
ステルとリン酸塩、及び加工澱粉を添加した水性
画分とを混合して高圧下に均質化することによ
り、従来のクリームでは達成し得ない優れたホイ
ツプ機能特性と保形性を有するホイツプ用クリー
ムを提供することができる。すなわち、本発明
は、ユーザーの要求に対応し得る巾の広いホイツ
プ機能特性を有するクリームを提供し得る利点が
ある。 以下に実施例を示して本発明とその効果を具体
的に説明する。 実施例 下記の配合によりホイツプ用クリームを製造し
た。 バター(高リン脂質バター) 20.400%(重量) 植物油脂 27.300 全脂粉乳 6.000 レシチン 0.400 モノグリセリド(飽和系) 0.130 ソルビタン脂肪酸エステル 0.060 モノグリセリド(不飽和系) 0.040 シユガーエステルHLB5 0.120 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.180 カゼインナトリウム 0.300 デキストリン 0.750 ミルクフレーバー 0.01 水 44.31 高リン脂質バター、植物油脂を混合し、これ
に、レシチン、モノグリセリド(飽和系)、ソル
ビタン脂肪酸エステル、モノグリセリド(不飽和
系)を混合溶解し、75℃に加温し、油性画分を調
整した。 一方、全脂粉乳、シユガーエステル、ヘキサメ
タリン酸ソーダ、カゼインナトリウム、デキスト
リンを粉体混合し、40〜50℃の温水に分散溶解
し、70℃迄加温して水性画分を調整した。 第1段目80Kg/cm2の圧、第2段目20Kg/cm2の
圧、合計約100Kg/cm2の圧で両者を10分間TKミ
キサーで予備乳化して前均質を行つた。 120℃2秒間、プレート殺菌後、65〜70℃で上
記と同様にして後均質を行つた後2℃に冷却して
製品とした。 上述のようにして得られたホイツプ用クリーム
は、風味、物性とも良好であり、ホイツプ用クリ
ームとして従来にないホイツプ機能性に優れたも
のである。 以下、本発明による製品を従来品に比較した結
果を表1に示す。
【表】
【表】
上記表1にみられるように、本発明品はホイツ
プ機能性に優れており、洋菓子業界が求めている
品質と合致するものである。
プ機能性に優れており、洋菓子業界が求めている
品質と合致するものである。
Claims (1)
- 1 飽和脂肪酸モノグリセリド類を0.1〜0.13重
量%程度、レシチンを0.4〜0.5重量%程度、ソル
ビタン脂肪酸エステルを0.05〜0.06重量%程度、
及び不飽和脂肪酸モノグリセリド類を0.04〜0.06
重量%程度乳化剤として含み、高リン脂質バター
を主材とする油性画分と、シヨ糖脂肪酸エステル
を0.12〜0.15重量%程度乳化剤として含み、かつ
リン酸塩を0.15〜0.19重量%程度、及び加工澱粉
を0.5〜2.0重量%程度安定剤として含む水性画分
とを、第1段目を約80Kg/cm2、第2段目を約20
Kg/cm2、合計約100Kg/cm2の高圧力で前均質を行
い、さらに第1段目を約80Kg/cm2、第2段目を約
20Kg/cm2、合計約100Kg/cm2の高圧力で後均質を
行う均質下をして水中油型として成るホイツプ用
クリーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62100424A JPS63267250A (ja) | 1987-04-23 | 1987-04-23 | ホイツプ用クリ−ム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62100424A JPS63267250A (ja) | 1987-04-23 | 1987-04-23 | ホイツプ用クリ−ム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63267250A JPS63267250A (ja) | 1988-11-04 |
| JPH051702B2 true JPH051702B2 (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=14273587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62100424A Granted JPS63267250A (ja) | 1987-04-23 | 1987-04-23 | ホイツプ用クリ−ム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63267250A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2263252T3 (es) | 1999-12-10 | 2006-12-01 | Societe Des Produits Nestle S.A. | Producto culinario de consistencia cremosa. |
| JP2003009774A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-14 | Fuji Oil Co Ltd | 冷凍下でも軟らかい含気泡油脂組成物 |
| JP4578055B2 (ja) * | 2002-02-08 | 2010-11-10 | 株式会社Adeka | 水中油型乳化脂 |
| WO2016035693A1 (ja) * | 2014-09-02 | 2016-03-10 | 雪印メグミルク株式会社 | 乳脂肪クリームおよびその製造方法 |
| JP6717577B2 (ja) * | 2015-07-30 | 2020-07-01 | 株式会社Adeka | 水中油型乳化脂用乳化材 |
| JP7579676B2 (ja) * | 2020-11-17 | 2024-11-08 | 株式会社カネカ | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5959145A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-04 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | ケ−キ用乳化型油脂組成物 |
| JPS61100167A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-19 | Fuji Oil Co Ltd | 凍結耐性を有するクリ−ム状油脂組成物の製造法 |
-
1987
- 1987-04-23 JP JP62100424A patent/JPS63267250A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63267250A (ja) | 1988-11-04 |
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