JPH0519918B2 - - Google Patents
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- JPH0519918B2 JPH0519918B2 JP61132509A JP13250986A JPH0519918B2 JP H0519918 B2 JPH0519918 B2 JP H0519918B2 JP 61132509 A JP61132509 A JP 61132509A JP 13250986 A JP13250986 A JP 13250986A JP H0519918 B2 JPH0519918 B2 JP H0519918B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink film
- color
- image
- ink
- receiving paper
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/025—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by transferring ink from the master sheet
- B41M5/035—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by transferring ink from the master sheet by sublimation or volatilisation of pre-printed design, e.g. sublistatic
- B41M5/0356—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by transferring ink from the master sheet by sublimation or volatilisation of pre-printed design, e.g. sublistatic characterised by the inks used for printing the pattern on the temporary support or additives therefor, e.g. dyes, transferable compounds, binders or transfer promoting additives
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
A 産業上の利用分野
本発明は熱転写インクフイルムに関する。更に
詳しくは、熱転写方式のカラー記録における色の
重ね印字時の色ずれを排除した熱転写インクフイ
ルムに関する。 B 従来の技術 近年、サーマルプリンター、サーマルフアクシ
ミリ等を用いて普通紙に転写画像を形成させる熱
転写記録は盛んに開発されてきている。この熱転
写記録は装置の機構が簡単なため保守が容易で、
かつ価格及び維持費が低いこと、また低エネルギ
ーで鮮明で堅牢な記録が出来ること、および多色
のインクフイルムを用いることにより比較的容易
にカラー記録が可能であること等から最近注目さ
れている。 この、熱転写方式を用いるカラー記録方法で
は、イエロー、マゼンタ、及びシアン、更に必要
に応じてブラツク、各色の熱溶融性インク層を用
いて受像紙上に順次、それぞれの色の所定の画像
を溶融転写させ減法混色により多色のカラー画像
を得ている。 即ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラツク
の単色の他にイエローとマゼンタによるレツド、
イエローとシアンによるグリーン、マゼンタとシ
アンによるブルー、イエローとマゼンタとシアン
によるブラツクが、サーマルヘツド発熱体の大き
さの単位で色を構成している。 この時、インクフイルム上のインクの融点、溶
融粘度等の物理特性の差により、画像の、つぶれ
(融点、溶融粘度が低過ぎることによる、画像の
太り現象)、欠け(融点、溶融粘度が高過ぎるこ
とによる画像の細り、又は転写不良現象)の現象
が発生することの他に、2色以上を重ね印字する
時に印字の位置ずれによる色ずれの発生が有り、
印字装置、インクフイルム、受像紙の各方面よ
り、この改良に取組んでいるのが現状である。 印字時における色ずれや転写不良を解決するも
のとして、例えば、特開昭61−14973号公報で転
写式サーマルプリンタがある。これは、サーマル
プリンタ自体において、転写部における転写終了
後、インクフイルムと転写紙とを互いに密着した
まま剥離部にまで前送りして、この剥離部で両者
を剥離させるように構成するとともに、元の位置
への転写紙の逆送りを、剥離部での両者の剥離後
に行なわせるように構成したものである。 また、特開昭61−43871号公報でカラープリン
タがある。これは、カラープリントを色ずれを生
じることなく、装置の小型化と高速化及び画質の
向上を図るため、記録用紙を回転体に装着し、プ
リント色の変更毎に1回転させて熱転写記録を行
なうようにしたものである。 このように、印字装置自体で色ずれを防止する
方法が多々みられる。 C 発明が解決しようとする問題点 上記で述べたように色の重ね印字時の色ずれ
は、印字装置自体で解決をはかつている。印字装
置も又、多種多様である。例えば、巾広又はリボ
ン状のロールに巻かれた熱転写インクフイルムに
対して受像紙は、シート状、又はロール状に巻か
れたものの2種類があり、これに対応して印字装
置も設計されている。 具体的には、シート状の受像紙を用いる場合、
受像紙を回転体に装着することで受像紙の位置を
正しく固定しイエロー、マゼンタ、シアンと順次
重ね合わせて印字する。 又、ロール状に巻かれた受像紙を用いる場合、
サーマルヘツドで1色目(例えばイエロー)を印
字後、剥離部まで前送りし、インクフイルムと受
像紙を剥離させ、再びもとの位置まで受像紙を逆
送りさせるが、このとき受像紙を移動させる距離
は一定に押えロールとキヤプスタンロールで固定
し、2色目、3色目と順次印字する。 上述した装置面での改善の他、インクフイル
ム、受像紙のテンシヨンの強さ、サーマルヘツド
とプラテンロールとの押え圧など装置上の問題に
起因する場合がある。 一方、インクフイルムと受像紙の面から観察す
る場合、例えば1色目のイエローを印字してのち
受像紙が剥離されるが、このときサーマルヘツド
とプラテンロールで固定された部分から押えロー
ルとキヤプスタンロールで固定された部分までの
距離が一定に保たれるべきところ、サーマルヘツ
ド部分でインク層と受像紙間の動摩擦係数が小さ
いとキヤプスタンロールでの引張り力が勝ち、受
像紙は必要以上に引き出され受像紙にたるみを生
ずる。 続いて2色目のマゼンタを印字するとき、受像
紙は一担引きもどされ、ずれた位置のまゝ2色目
が印字されるため色ずれとして現われる。さら
に、3色目においても同様のことがいえる。 このように、根本的には、インクフイルムと受
像紙との間の何らかの物理的原因により、色の重
ね印字時の色ずれ現象を引き起すものと考えら
れ、装置上の改善の問題に先立つものである。 以上の通り、本発明はインクフイルムと受像紙
の面から色の重ね印字時における色ずれを排除し
たインクフイルムを得ることを目的とした。 D 問題点を解決するための手段 本発明者らは、これらの欠点を解決するため鋭
意研究を行なつた結果、色の重ね印字時の色ずれ
を排除した熱転写インクフイルムを提供すること
ができた。 すなわち、基材の表面に熱溶融性インク層を、
裏面に耐熱処理層を塗設した熱転写インクフイル
ムに於て、該インク層のソーダガラス板(粗さの
平均:Ra=0.01〜0.03μm)に対する動摩擦係数
が0.50以上であり、且つ耐熱処理層の該ガラス板
に対する動摩擦係数が0.25以下である熱転写イン
クシートであり、更に該インク層が基材の同一面
上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラツクの
内、少なくとも2色以上により構成されて成る熱
転写インクフイルムを提供するものである。 以下、本発明の熱転写インクフイルムについて
詳述する。 色の重ね印字時の色ずれとは、次に説明するよ
うなことである。即ち、イエロー、マゼンタ、シ
アンの3色、又は、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラツクの4色からなるインクフイルムを用
いてカラー画像を得る場合、重ね印字例えばイエ
ロー〜マゼンタによるレツド、イエロー〜シアン
によるグリーン、マゼンタ〜シアンによるブル
ー、イエロー〜マゼンタ〜シアンによるブラツク
のような混色が必要となる。この場合(イエロー
〜マゼンタに限つて説明すると)、レツドの色は、
イエローの印字部に正確にマゼンタが印字されて
いなければレツドとしてみることはできない。イ
エローの印字部からわずかずれてマゼンタが印字
されると全体としてはイエロー部分、レツド部
分、マゼンタ部分の3種の色が識別されることに
なる。 この色のずれについて発生する原因は、次のと
おり考えられる。イエローのインクフイルムと受
像紙を重ねてサーマルヘツドで印字するとき、次
にインクフイルムと受像紙は剥離されるが、この
とき装置上において、受像紙は、サーマルヘツド
部分から押えロールとキヤプスタンロールの部分
まで距離を一定に保つて、次に印字すべきマゼン
タを正確に印字するように設計されている。 ところが、イエローの印字時に、インクフイル
ムのインク層の面と受像紙との動摩擦係数が小さ
過ぎる場合には、受像紙がキヤプスタンロール側
の引張力が勝ち、受像紙は必要以上に引出され受
像紙にたるみを生ずる。次に受像紙はサーマルヘ
ツド側へ引きもどされ次のステツプとして、受像
紙のたるんだまゝの状態でマゼンタの印字が行な
われるため、イエローのあとのマゼンタの印字は
色ずれとして現われるのである。 このように、インクフイルムのインク層と受像
紙との密着が少ないと色ずれを引き起すことにな
り、これは、即ち、インクフイルムのインク層と
受像紙との動摩擦係数で表わされることが明らか
になり、本発明に到つたのである。 インクフイルムと受像紙との間の動摩擦係数を
規定するに当つて、受像紙には、顔料等が塗工さ
れていない上質紙、塗工されている塗工紙、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどの
OHP用のプラスチツクフイルムなど平滑性の低
いものから高いものまで種々あるために、受像紙
の代りに標準的なガラス板を用い、ソーダガラス
板として粗さの平均Ra=0.01〜0.03μmからなる
ものに規定してインクフイルムのインク層の動摩
擦係数をみることにした。該ガラス板に対するイ
ンクフイルムのインク層の動摩擦係数が0.50以上
であれば、色の重ね印字時の色ずれは何ら生じる
ことはなく鮮明な重ね印字ができたのである。 一方、インクフイルムのインク層の該ガラス板
に対する動摩擦係数が0.50以下である場合にはイ
ンク層が受像紙からずれてしまい、色ずれとして
現われる。 インク層の反対面の耐熱処理層は、直接サーマ
ルヘツドと接触し、摺動走行をするため、インク
層とは異なり、むしろすべりやすい方が好まし
く、該ガラス板に対する動摩擦係数は0.25以下が
良い。 一方、0.25以上では、サーマルヘツドとの摩擦
抵抗が大きくなり過ぎインクフイルムの搬走が困
難になる。 以上のとおり、本発明において、インクフイル
ムのインク層のソーダガラス板に対する動摩擦係
数を0.50以上に、又、耐熱処理層の該ガラスに対
する動摩擦係数を0.25以下にすることで、インク
フイルムと受像紙との間の物理的問題として色の
重ね印字時における色ずれを排除できた。 なお、インク層の動摩擦係数を本発明の範囲内
に維持するためには、インク配合、インク塗工条
件、インク塗工後の熱転写インクシートの熱処理
条件等公知の手段により適宜設定できる。 また、耐熱処理層の動摩擦係数を本発明の範囲
内に維持するためには、滑り向上剤の添加など耐
熱処理剤の配合、塗工条件等公知の手段により適
宜設定できる。 E 作用 熱転写インクフイルムを用いたカラー記録にお
いて、色の重ね印字時における色ずれを印字装置
上の改善でなく、インクフイルムと受像紙との物
理的問題としてとらえ、インクフイルムのインク
層と耐熱処理層の動摩擦係数を粗さの平均:Ra
=0.01〜0.03μmのソーダガラス板に対して、そ
れぞれ0.50以上、0.25以下とすることで色ずれを
排除できるという作用効果がある。 F 実施例 以下に実施例によつて本発明を更に具体的に説
明する。 実施例 1 熱転写インクフイルムの作成に当つて、熱転写
インクフイルムのインス層及び裏面の耐熱処理層
のソーダガラス板(粗さの平均:Ra=0.02μm)
に対する動摩擦係数をそれぞれ表−1に示す値に
なるように熱転写インクフイルムA,B,C,
D,Eを作成した。 動摩擦係数の測定は、東洋精機製カード摩擦係
数測定機を用い、JIS−C6244に従つて行なつた。 評価方法は、神鋼電気(株)製カラーハードコピー
CH C33を用いて、作成した熱転写インクシート
A,B,C,D,Eと普通紙として三菱製紙(株)製
の熱転写用紙受像紙(商品名TTR−T)の印字
面を重ね合わせ、イエローとマゼンタ、イエロー
とシアン、マゼンタとシアン及びイエローとブラ
ツクの2種の色による1トツド(直径250μm)
の重ね合わせ印字によつて、色の重ね合わせ不良
を光学顕微鏡を用いて評価した。結果を表−1に
示す。
詳しくは、熱転写方式のカラー記録における色の
重ね印字時の色ずれを排除した熱転写インクフイ
ルムに関する。 B 従来の技術 近年、サーマルプリンター、サーマルフアクシ
ミリ等を用いて普通紙に転写画像を形成させる熱
転写記録は盛んに開発されてきている。この熱転
写記録は装置の機構が簡単なため保守が容易で、
かつ価格及び維持費が低いこと、また低エネルギ
ーで鮮明で堅牢な記録が出来ること、および多色
のインクフイルムを用いることにより比較的容易
にカラー記録が可能であること等から最近注目さ
れている。 この、熱転写方式を用いるカラー記録方法で
は、イエロー、マゼンタ、及びシアン、更に必要
に応じてブラツク、各色の熱溶融性インク層を用
いて受像紙上に順次、それぞれの色の所定の画像
を溶融転写させ減法混色により多色のカラー画像
を得ている。 即ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラツク
の単色の他にイエローとマゼンタによるレツド、
イエローとシアンによるグリーン、マゼンタとシ
アンによるブルー、イエローとマゼンタとシアン
によるブラツクが、サーマルヘツド発熱体の大き
さの単位で色を構成している。 この時、インクフイルム上のインクの融点、溶
融粘度等の物理特性の差により、画像の、つぶれ
(融点、溶融粘度が低過ぎることによる、画像の
太り現象)、欠け(融点、溶融粘度が高過ぎるこ
とによる画像の細り、又は転写不良現象)の現象
が発生することの他に、2色以上を重ね印字する
時に印字の位置ずれによる色ずれの発生が有り、
印字装置、インクフイルム、受像紙の各方面よ
り、この改良に取組んでいるのが現状である。 印字時における色ずれや転写不良を解決するも
のとして、例えば、特開昭61−14973号公報で転
写式サーマルプリンタがある。これは、サーマル
プリンタ自体において、転写部における転写終了
後、インクフイルムと転写紙とを互いに密着した
まま剥離部にまで前送りして、この剥離部で両者
を剥離させるように構成するとともに、元の位置
への転写紙の逆送りを、剥離部での両者の剥離後
に行なわせるように構成したものである。 また、特開昭61−43871号公報でカラープリン
タがある。これは、カラープリントを色ずれを生
じることなく、装置の小型化と高速化及び画質の
向上を図るため、記録用紙を回転体に装着し、プ
リント色の変更毎に1回転させて熱転写記録を行
なうようにしたものである。 このように、印字装置自体で色ずれを防止する
方法が多々みられる。 C 発明が解決しようとする問題点 上記で述べたように色の重ね印字時の色ずれ
は、印字装置自体で解決をはかつている。印字装
置も又、多種多様である。例えば、巾広又はリボ
ン状のロールに巻かれた熱転写インクフイルムに
対して受像紙は、シート状、又はロール状に巻か
れたものの2種類があり、これに対応して印字装
置も設計されている。 具体的には、シート状の受像紙を用いる場合、
受像紙を回転体に装着することで受像紙の位置を
正しく固定しイエロー、マゼンタ、シアンと順次
重ね合わせて印字する。 又、ロール状に巻かれた受像紙を用いる場合、
サーマルヘツドで1色目(例えばイエロー)を印
字後、剥離部まで前送りし、インクフイルムと受
像紙を剥離させ、再びもとの位置まで受像紙を逆
送りさせるが、このとき受像紙を移動させる距離
は一定に押えロールとキヤプスタンロールで固定
し、2色目、3色目と順次印字する。 上述した装置面での改善の他、インクフイル
ム、受像紙のテンシヨンの強さ、サーマルヘツド
とプラテンロールとの押え圧など装置上の問題に
起因する場合がある。 一方、インクフイルムと受像紙の面から観察す
る場合、例えば1色目のイエローを印字してのち
受像紙が剥離されるが、このときサーマルヘツド
とプラテンロールで固定された部分から押えロー
ルとキヤプスタンロールで固定された部分までの
距離が一定に保たれるべきところ、サーマルヘツ
ド部分でインク層と受像紙間の動摩擦係数が小さ
いとキヤプスタンロールでの引張り力が勝ち、受
像紙は必要以上に引き出され受像紙にたるみを生
ずる。 続いて2色目のマゼンタを印字するとき、受像
紙は一担引きもどされ、ずれた位置のまゝ2色目
が印字されるため色ずれとして現われる。さら
に、3色目においても同様のことがいえる。 このように、根本的には、インクフイルムと受
像紙との間の何らかの物理的原因により、色の重
ね印字時の色ずれ現象を引き起すものと考えら
れ、装置上の改善の問題に先立つものである。 以上の通り、本発明はインクフイルムと受像紙
の面から色の重ね印字時における色ずれを排除し
たインクフイルムを得ることを目的とした。 D 問題点を解決するための手段 本発明者らは、これらの欠点を解決するため鋭
意研究を行なつた結果、色の重ね印字時の色ずれ
を排除した熱転写インクフイルムを提供すること
ができた。 すなわち、基材の表面に熱溶融性インク層を、
裏面に耐熱処理層を塗設した熱転写インクフイル
ムに於て、該インク層のソーダガラス板(粗さの
平均:Ra=0.01〜0.03μm)に対する動摩擦係数
が0.50以上であり、且つ耐熱処理層の該ガラス板
に対する動摩擦係数が0.25以下である熱転写イン
クシートであり、更に該インク層が基材の同一面
上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラツクの
内、少なくとも2色以上により構成されて成る熱
転写インクフイルムを提供するものである。 以下、本発明の熱転写インクフイルムについて
詳述する。 色の重ね印字時の色ずれとは、次に説明するよ
うなことである。即ち、イエロー、マゼンタ、シ
アンの3色、又は、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラツクの4色からなるインクフイルムを用
いてカラー画像を得る場合、重ね印字例えばイエ
ロー〜マゼンタによるレツド、イエロー〜シアン
によるグリーン、マゼンタ〜シアンによるブル
ー、イエロー〜マゼンタ〜シアンによるブラツク
のような混色が必要となる。この場合(イエロー
〜マゼンタに限つて説明すると)、レツドの色は、
イエローの印字部に正確にマゼンタが印字されて
いなければレツドとしてみることはできない。イ
エローの印字部からわずかずれてマゼンタが印字
されると全体としてはイエロー部分、レツド部
分、マゼンタ部分の3種の色が識別されることに
なる。 この色のずれについて発生する原因は、次のと
おり考えられる。イエローのインクフイルムと受
像紙を重ねてサーマルヘツドで印字するとき、次
にインクフイルムと受像紙は剥離されるが、この
とき装置上において、受像紙は、サーマルヘツド
部分から押えロールとキヤプスタンロールの部分
まで距離を一定に保つて、次に印字すべきマゼン
タを正確に印字するように設計されている。 ところが、イエローの印字時に、インクフイル
ムのインク層の面と受像紙との動摩擦係数が小さ
過ぎる場合には、受像紙がキヤプスタンロール側
の引張力が勝ち、受像紙は必要以上に引出され受
像紙にたるみを生ずる。次に受像紙はサーマルヘ
ツド側へ引きもどされ次のステツプとして、受像
紙のたるんだまゝの状態でマゼンタの印字が行な
われるため、イエローのあとのマゼンタの印字は
色ずれとして現われるのである。 このように、インクフイルムのインク層と受像
紙との密着が少ないと色ずれを引き起すことにな
り、これは、即ち、インクフイルムのインク層と
受像紙との動摩擦係数で表わされることが明らか
になり、本発明に到つたのである。 インクフイルムと受像紙との間の動摩擦係数を
規定するに当つて、受像紙には、顔料等が塗工さ
れていない上質紙、塗工されている塗工紙、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどの
OHP用のプラスチツクフイルムなど平滑性の低
いものから高いものまで種々あるために、受像紙
の代りに標準的なガラス板を用い、ソーダガラス
板として粗さの平均Ra=0.01〜0.03μmからなる
ものに規定してインクフイルムのインク層の動摩
擦係数をみることにした。該ガラス板に対するイ
ンクフイルムのインク層の動摩擦係数が0.50以上
であれば、色の重ね印字時の色ずれは何ら生じる
ことはなく鮮明な重ね印字ができたのである。 一方、インクフイルムのインク層の該ガラス板
に対する動摩擦係数が0.50以下である場合にはイ
ンク層が受像紙からずれてしまい、色ずれとして
現われる。 インク層の反対面の耐熱処理層は、直接サーマ
ルヘツドと接触し、摺動走行をするため、インク
層とは異なり、むしろすべりやすい方が好まし
く、該ガラス板に対する動摩擦係数は0.25以下が
良い。 一方、0.25以上では、サーマルヘツドとの摩擦
抵抗が大きくなり過ぎインクフイルムの搬走が困
難になる。 以上のとおり、本発明において、インクフイル
ムのインク層のソーダガラス板に対する動摩擦係
数を0.50以上に、又、耐熱処理層の該ガラスに対
する動摩擦係数を0.25以下にすることで、インク
フイルムと受像紙との間の物理的問題として色の
重ね印字時における色ずれを排除できた。 なお、インク層の動摩擦係数を本発明の範囲内
に維持するためには、インク配合、インク塗工条
件、インク塗工後の熱転写インクシートの熱処理
条件等公知の手段により適宜設定できる。 また、耐熱処理層の動摩擦係数を本発明の範囲
内に維持するためには、滑り向上剤の添加など耐
熱処理剤の配合、塗工条件等公知の手段により適
宜設定できる。 E 作用 熱転写インクフイルムを用いたカラー記録にお
いて、色の重ね印字時における色ずれを印字装置
上の改善でなく、インクフイルムと受像紙との物
理的問題としてとらえ、インクフイルムのインク
層と耐熱処理層の動摩擦係数を粗さの平均:Ra
=0.01〜0.03μmのソーダガラス板に対して、そ
れぞれ0.50以上、0.25以下とすることで色ずれを
排除できるという作用効果がある。 F 実施例 以下に実施例によつて本発明を更に具体的に説
明する。 実施例 1 熱転写インクフイルムの作成に当つて、熱転写
インクフイルムのインス層及び裏面の耐熱処理層
のソーダガラス板(粗さの平均:Ra=0.02μm)
に対する動摩擦係数をそれぞれ表−1に示す値に
なるように熱転写インクフイルムA,B,C,
D,Eを作成した。 動摩擦係数の測定は、東洋精機製カード摩擦係
数測定機を用い、JIS−C6244に従つて行なつた。 評価方法は、神鋼電気(株)製カラーハードコピー
CH C33を用いて、作成した熱転写インクシート
A,B,C,D,Eと普通紙として三菱製紙(株)製
の熱転写用紙受像紙(商品名TTR−T)の印字
面を重ね合わせ、イエローとマゼンタ、イエロー
とシアン、マゼンタとシアン及びイエローとブラ
ツクの2種の色による1トツド(直径250μm)
の重ね合わせ印字によつて、色の重ね合わせ不良
を光学顕微鏡を用いて評価した。結果を表−1に
示す。
【表】
表−1より明らかな通り、熱転写インクフイル
ムのインク層とソーダガラス板(粗さの平均:
Ra=0.01〜0.03μm)に対する動摩擦係数を0.50
以上とし、同様に耐熱処理層のガラスに対する動
摩擦係数を0.25以下とすることで受像紙との色の
重ね合わせにおいて色ずれを生じないものであつ
た。 G 発明の効果 本発明の熱転写インクフイルムは、インク層及
び耐熱処理層の物理的な動摩擦係数を規定するこ
とで、カラープリンタの装置上の改善とは別に熱
転写インクフイルム自体で、色の重ね印字時にお
ける色ずれを排除することができ、これによつて
工業的意義は極めて高いものとなつた。
ムのインク層とソーダガラス板(粗さの平均:
Ra=0.01〜0.03μm)に対する動摩擦係数を0.50
以上とし、同様に耐熱処理層のガラスに対する動
摩擦係数を0.25以下とすることで受像紙との色の
重ね合わせにおいて色ずれを生じないものであつ
た。 G 発明の効果 本発明の熱転写インクフイルムは、インク層及
び耐熱処理層の物理的な動摩擦係数を規定するこ
とで、カラープリンタの装置上の改善とは別に熱
転写インクフイルム自体で、色の重ね印字時にお
ける色ずれを排除することができ、これによつて
工業的意義は極めて高いものとなつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 基材の表面に熱溶融性インク層を、裏面に耐
熱処理層を塗設した熱転写インクフイルムに於
て、該インク層のソーダガラス板(粗さの平均:
Ra=0.01〜0.03μm)に対する動摩擦係数が0.50
以上であり、且つ耐熱処理層の該ガラスに対する
動摩擦係数が0.25以下である熱転写インクフイル
ム。 2 該インク層が基材の同一面上にイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラツクの内、少なくとも2色
以上により構成されて成る特許請求範囲第1項記
載の熱転写インクフイルム。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61132509A JPS62288080A (ja) | 1986-06-06 | 1986-06-06 | 熱転写インクフイルム |
| US07/052,405 US4780355A (en) | 1986-05-23 | 1987-05-21 | Thermal transfer ink sheet |
| DE19873717324 DE3717324A1 (de) | 1986-05-23 | 1987-05-22 | Waermeuebertragungsdruckfarbenblatt |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61132509A JPS62288080A (ja) | 1986-06-06 | 1986-06-06 | 熱転写インクフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62288080A JPS62288080A (ja) | 1987-12-14 |
| JPH0519918B2 true JPH0519918B2 (ja) | 1993-03-18 |
Family
ID=15083012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61132509A Granted JPS62288080A (ja) | 1986-05-23 | 1986-06-06 | 熱転写インクフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62288080A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2525509B2 (ja) * | 1989-11-14 | 1996-08-21 | 東レ株式会社 | 積層ポリエステルフイルム |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5698190A (en) * | 1980-01-07 | 1981-08-07 | Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd | Ribbon for color thermotranscription |
| JPS57185441A (en) * | 1981-05-12 | 1982-11-15 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | Dispersion for formation of electrophotographic receptor |
| JPS57186756A (en) * | 1981-05-13 | 1982-11-17 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | Improved electrophotographic photosensitive material |
| JPS5813359A (ja) * | 1981-07-16 | 1983-01-25 | Makoto Tanaka | トウフ保存法 |
| JPS5816889A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-01-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 感熱記録用インクフイルム |
| JPS59135181A (ja) * | 1983-01-21 | 1984-08-03 | Hitachi Ltd | 印刷装置 |
| JPS59164187A (ja) * | 1983-03-09 | 1984-09-17 | Honshu Paper Co Ltd | 熱転写記録媒体 |
| JPS59202895A (ja) * | 1983-05-06 | 1984-11-16 | Ricoh Co Ltd | 熱記録用媒体 |
| JPS60104392A (ja) * | 1983-11-10 | 1985-06-08 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 感熱転写記録媒体の製造方法 |
| JPS60212392A (ja) * | 1984-04-09 | 1985-10-24 | General Kk | 感熱転写媒体 |
-
1986
- 1986-06-06 JP JP61132509A patent/JPS62288080A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62288080A (ja) | 1987-12-14 |
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