JPH0531576B2 - - Google Patents
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- JPH0531576B2 JPH0531576B2 JP59010620A JP1062084A JPH0531576B2 JP H0531576 B2 JPH0531576 B2 JP H0531576B2 JP 59010620 A JP59010620 A JP 59010620A JP 1062084 A JP1062084 A JP 1062084A JP H0531576 B2 JPH0531576 B2 JP H0531576B2
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- Japan
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- polyamide
- molded product
- film
- resin
- molded
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
Description
本発明は、特定のポリアミド樹脂からなる薄膜
で被覆してなるポリアミド樹脂成形物に関するも
のである。 ポリアミド6、あるいは、ポリアミド66樹脂
は、耐熱性、耐油性、高強度にすぐれることか
ら、近年自動車用部材として多く使用されてお
り、いわゆるアンダー・フード部品として、たと
えば、クーリング・フアン,ラジエーター・タン
ク・トツプ&ベース,シリンダー・ヘツド・カバ
ー,オイル・パン,ギヤ,バルブ,その他排ガス
系統部品および燃料系統部品などの機能部品,あ
るいは外装部品としてバンパー,オイール・キヤ
ツプなどへの応用が注目されている。 しかし、ポリアミド6、およびポリアミド66樹
脂は無機の金属塩に対して本質的に強い親和力を
有しているため、これらを素材とする成形物は、
塩化カルシウム、塩化亜鉛などの金属塩に侵され
て短時間内にひび割れを発生するという重大な欠
点を有している。特に冬期の路面凍結を防止する
ため道路に多量に散布される塩化カルシウムを主
体とする凍結防止剤が、走行中で、かつ高温雰囲
気下にあるアンダーフード部品に付着すると、部
品にひび割れを生じることになるため、それに起
因する車の故障、ひいては人身事故を招く危険性
がある。 そこで、ポリアミド成形物に塗装を施して塗膜
を形成させ耐金属塩化物性を向上させる手法が採
用されているが、この手法は、塗膜には多数のピ
ンホールが生じやすくそのため付着した金属塩化
物がそのピンホールから浸透しついにはひび割れ
を生じるとの欠点を有する。 そこで本発明者らは、(1)ポリアミド6、ポリア
ミド66樹脂のもつすぐれた耐熱性、高強度、高剛
性を損なわず、(2)すぐれた耐薬品性を有しかつ(3)
安価な成形物を得ることを目的に鋭意検討した結
果、ポリアミド6あるいは/およびポリアミド66
からなる射出またはブロー成形品にポリアミド
610、ポリアミド612、ポリアミド116、ポリアミ
ド11、ポリアミド12の少なくとも1種から選ばれ
た厚み10〜750μのポリアミド樹脂の薄膜をもつ
て被覆してなるポリアミド成形物とすればよいこ
とがわかつた。 以下、本発明の成形物の製法及びその方法で得
た成形物の効果を述べる。 本発明でいうポリアミド6、あるいは/および
ポリアミド66樹脂とは、ポリアミド6、あるいは
ポリアミド66のみからなる均質重合物、ポリアミ
ド6とポリアミド66の共重合物、あるいはこれら
のブレンド物をいう。この意味において“あるい
は/および”という語と記号を使う。さらにポリ
アミド6、ポリアミド66の物性を著しく損なわな
い範囲において他のポリアミド成分を少量共重合
したり、ブレンドしたりしてもよい。 次にポリアミド成形品を得る。成形物は公知の
方法、すなわち射出成形法、あるいはブロー成形
法によつて得られる。成形に際しては、好ましく
は、ポリアミド樹脂にガラス繊維、炭素繊維、他
の無機質のフイラー、例えばワラステナイト、タ
ルク、クレー、ガラスビーズ、有機繊維を10〜60
重量%混入する。 他方ポリアミド成形品に被覆するためのポリア
ミド樹脂を用意する。この樹脂としては、ポリア
ミド610、ポリアミド612、ポリアミド116、ポリ
アミド11、ポリアミド12(以下高級ポリアミド樹
脂と称する)の少なくとも1種から選ばれ、好ま
しくはポリアミド612、ポリアミド11、あるいは
ポリアミド12から選ばれる。 本発明のポリアミド樹脂成形物は、(a)あらかじ
め高級ポリアミド樹脂からなるフイルムを作製
し、そのフイルムを金型上に貼り付けた後、ポリ
アミド6あるいは/およびポリアミド66樹脂を射
出成形することによつて、成形品表面に被膜を形
成させる方法、あるいは(b)あらかじめ成形したポ
リアミド成形品を金型内に固定してその成形品表
面に高級ポリアミド樹脂を射出成形することによ
つて被膜を形成させる方法、あるいは、(c)ポリア
ミド樹脂成形品上に、熱プレスによつて被膜を形
成させる方法、あるいは(d)高級ポリアミド樹脂か
らなる薄膜で目的とする成形物と同一の形状を有
する成形品を、あらかじめ作製し、それを金型内
に固定した後、ポリアミド樹脂を成形する方法、
あるいは(e)2本シリンダーを有する射出成形機を
用いて、各々のシリンダーから、ポリアミド6、
あるいは/およびポリアミド66樹脂と、高級ポリ
アミド樹脂とを同時に射出成形する、いわゆる2
色成形によつて被膜を形成させる方法があるが、
特に(a)法、(b)法、(e)法が好ましい方法である。 被膜の厚みは10〜750μ、好ましくは20〜450μ
とする。厚みが10μ未満の場合、薄膜を形成させ
る方法が、あらかじめ作製されたフイルムの場合
はそのフイルムが、成形時に成形圧力によつて破
れたり、あるいは射出成形法による場合、射出成
形によつて流動しないため、ポリアミド成形品の
全表面に被膜を形成できない。 厚みが750μを超えると、被膜の割合が被覆さ
れるポリアミド樹脂成形品の重量に対して増大す
るためコスト的にも高価となり、かつ成形品のす
ぐれた耐熱性、剛性を低下させることになり好ま
しくない。 かくして得られたポリアミド樹脂成形物は、表
面に形成された被膜が極めて薄いため、ポリアミ
ド6、ポリアミド66樹脂からなる成形品の特性を
全く損なうことがなく極めて顕著に耐金属塩化物
性が向上し、全くひび割れを生じない。また、成
形品の被覆に要する薄膜の使用重量がわずかであ
るため、コスト的にも安価であるとの特長を有す
る。更に塗膜のように全くピンホールがない。 以下に本発明における実施例を詳述する。 なお、実施例、比較例によつて得られた成形物
の耐塩化カルシウム性の評価方法は次のとおりと
した。 成形物を、100℃熱水中に40hrs事前調湿した
後、5%CaCl2液を0.5c.c.成形物の表面に滴下し、
100℃ギヤオーブン中に2hrs放置する。 該処理(調湿→CaCl2液滴下→オーブン中放
置)を10サイクルくり返した後、成形物表面の割
れ有無を光学顕微鏡を用いて×30倍に拡大して確
認した。 実施例 1 ポリアミド12からなる厚み20μのフイルムを準
備し該フイルムを射出成形機名機SJ−35B(名機
製作所製)に取り付けられた自動車用小型ホイー
ルキヤツプ成形物(径100mm、肉厚3mmの皿状成
形物)用の金型の固定側に貼り付けた。フイルム
を貼り付けた状態で金型を80℃に温調し、金型を
閉じた後、シリンダー温度280℃、射出圧力450
Kg/cm2、成形サイクル射出10sec/冷却12secの条
件でガラス繊維30%強化ポリアミド66樹脂
(CM3001G−30)を成形した。 フイルムの破れもなく、均一な外観を有し、フ
イルムの密着性も良好な成形物が得られた。 このようにして得られた成形物の耐塩化カルシ
ウム性を、前記した方法で調べた結果、10サイク
ル処理しても全くクラツクを生じない極めてすぐ
れたものであつた。 比較例 1 実施例1で用いたと同じ金型を使用し、同一成
形条件で実施例1のCM3001G−30のみによる
(被膜なしの)小型ホイールキヤツプ成形物(径
100mm、肉厚3mmの皿状成形物)を得た。該成形
物の耐塩化カルシウム性を評価した結果わずか1
サイクルの処理で、塩化カルシウム水溶液を滴下
した全面に約0.2mm深さのクラツクを生じた。 実施例 2 ポリアミド11からなる厚み30μのフイルムを準
備し、該フイルムを射出成形機 名機SJ−35Bに
取り付けられた箱状成形物用(幅50mm×長さ80mm
×高さ20mm、肉厚2.5mm)の金型の固定側に貼り
付け、実施例1と同様に金型温調(80℃)後非強
化ポリアミド66樹脂((CM3001N)を用いて、
シリンダー温度280℃、射出圧力400Kg/cm2、成形
サイクル射出12sec冷却15sec条件で射出成形し、
ポリアミド11フイルムで被覆された箱状成形物を
得た。 得られた成形物は、フイルムの破れもなく、フ
イルムの密着性も良好で均一な外観を有する成形
物であつた。 このようにして得られた成形物をポリアミド11
フイルムで被覆された表面に塩化カルシウム水溶
液を滴下するようにして耐塩化カルシウム性を調
べた結果、10サイクル処理後も全くクラツクを生
じない成形物であつた。 比較例 2 実施例2と同じ金型を用い、同じ成形条件でポ
リアミド11フイルムを貼り付けず、CM3001Nの
みで箱状成形物を得た。該箱状成形物の耐塩化カ
ルシウム性を調べた結果、わずか1サイクルで深
さ1.5mmの大きなクラツクを生じた。 実施例 3 厚み40μのポリアミド612フイルムを使用し射
出成形する材料を非強化ポリアミド6樹脂
(CM1017)として実施例1と同じ方法によりポ
リアミド612フイルムで被覆された均一な外観を
有し、かつフイルムの密着性も良好な小型ホイー
ル・キヤツプ成形物を得た。フイルム被覆面に塩
化カルシウム水溶液を滴下するようにして耐塩化
カルシウム性を調べた結果、10サイクル処理後も
全くクラツクを生じない成形物であつた。 比較例 3 実施例3で用いた金型で、かつ同様な成形条件
でポリアミド612フイルムを貼り付けずに、
CM1017のみ射出成形して小型ホイールキヤツプ
成形物を得た。 該成形物の耐塩化カルシウム性を調べた結果、
わずか1サイクル処理で塩化カルシウム水溶液の
滴下部分全面に深さ約1.6mmの大きなクラツクを
生じた。 実施例 4 名機SJ−35B射出成形機を用い、シリンダー温
度280℃、金型温度90℃、射出圧力350Kg/cm2、射
出10sec、冷却10secサイクルで、CM3001G−30
を射出成形し、直径50mm、厚み4.0mmの円板成形
物を得た。該成形物を直径50.1mm、厚み4.4mmの
円板形状が彫り込まれたキヤビテイ内に固定し、
金型を90℃に温調した後、厚み0.8mm、幅15mm、
長さ2mmのフイルムゲートを用い、シリンダー温
度275℃、射出10sec、冷却10secサイクルの条件
で、ポリアミド12樹脂を射出成形した。 得られた成形物はCM3001G−30の厚み4.0mmの
円板成形物表面に、厚み420μのポリアミド12樹
脂で被覆された成形物であつた。 ポリアミド12で被覆された面に、塩化カルシウ
ム水溶液を滴下するように、該成形物の耐塩化カ
ルシウム性を調べた結果、10サイクル処理しても
全くクラツクを生じない成形物であつた。 実施例 5 ポリアミド11からなる厚み12μ、20μ、28μのフ
イルムを準備し各々のフイルムを実施例1と同様
にして自動車用小型ホイール・キヤツプ成形品用
の金型の固定側に貼り付けた。 その後、実施例1と同様に、金型を閉じた後シ
リンダー温度260℃、射出圧力450Kg/cm2、成形サ
イクル射出10sec/冷却12secの条件でガラス繊維
30%強化ポリアミド6樹脂(CM1011G−30)を
成形した。各々の厚みを有するフイルムを被覆さ
れたホイール・キヤツプ成形物において第1表に
示すとおり、フイルムの破れもなく、均一な外観
を有し、フイルムの密着性も良好な成形物が得ら
れた。 このようにして得らた成形物の耐塩化カルシウ
ム性を調べた結果、表に示したとおり10サイクル
処理しても全くクラツクを生じない極めてすぐれ
たものであつた。 比較例 4 ポリアミド11からなる厚み7μのフイルムを準
備し実施例5と同様にしてCM1011G−30のホイ
ール・キヤツプ成形品にポリアミド11フイルムを
被覆しようとしたところ、成形時にフイルムの破
れを生じ、外観の良好な成形物を得ることができ
なかつた。
で被覆してなるポリアミド樹脂成形物に関するも
のである。 ポリアミド6、あるいは、ポリアミド66樹脂
は、耐熱性、耐油性、高強度にすぐれることか
ら、近年自動車用部材として多く使用されてお
り、いわゆるアンダー・フード部品として、たと
えば、クーリング・フアン,ラジエーター・タン
ク・トツプ&ベース,シリンダー・ヘツド・カバ
ー,オイル・パン,ギヤ,バルブ,その他排ガス
系統部品および燃料系統部品などの機能部品,あ
るいは外装部品としてバンパー,オイール・キヤ
ツプなどへの応用が注目されている。 しかし、ポリアミド6、およびポリアミド66樹
脂は無機の金属塩に対して本質的に強い親和力を
有しているため、これらを素材とする成形物は、
塩化カルシウム、塩化亜鉛などの金属塩に侵され
て短時間内にひび割れを発生するという重大な欠
点を有している。特に冬期の路面凍結を防止する
ため道路に多量に散布される塩化カルシウムを主
体とする凍結防止剤が、走行中で、かつ高温雰囲
気下にあるアンダーフード部品に付着すると、部
品にひび割れを生じることになるため、それに起
因する車の故障、ひいては人身事故を招く危険性
がある。 そこで、ポリアミド成形物に塗装を施して塗膜
を形成させ耐金属塩化物性を向上させる手法が採
用されているが、この手法は、塗膜には多数のピ
ンホールが生じやすくそのため付着した金属塩化
物がそのピンホールから浸透しついにはひび割れ
を生じるとの欠点を有する。 そこで本発明者らは、(1)ポリアミド6、ポリア
ミド66樹脂のもつすぐれた耐熱性、高強度、高剛
性を損なわず、(2)すぐれた耐薬品性を有しかつ(3)
安価な成形物を得ることを目的に鋭意検討した結
果、ポリアミド6あるいは/およびポリアミド66
からなる射出またはブロー成形品にポリアミド
610、ポリアミド612、ポリアミド116、ポリアミ
ド11、ポリアミド12の少なくとも1種から選ばれ
た厚み10〜750μのポリアミド樹脂の薄膜をもつ
て被覆してなるポリアミド成形物とすればよいこ
とがわかつた。 以下、本発明の成形物の製法及びその方法で得
た成形物の効果を述べる。 本発明でいうポリアミド6、あるいは/および
ポリアミド66樹脂とは、ポリアミド6、あるいは
ポリアミド66のみからなる均質重合物、ポリアミ
ド6とポリアミド66の共重合物、あるいはこれら
のブレンド物をいう。この意味において“あるい
は/および”という語と記号を使う。さらにポリ
アミド6、ポリアミド66の物性を著しく損なわな
い範囲において他のポリアミド成分を少量共重合
したり、ブレンドしたりしてもよい。 次にポリアミド成形品を得る。成形物は公知の
方法、すなわち射出成形法、あるいはブロー成形
法によつて得られる。成形に際しては、好ましく
は、ポリアミド樹脂にガラス繊維、炭素繊維、他
の無機質のフイラー、例えばワラステナイト、タ
ルク、クレー、ガラスビーズ、有機繊維を10〜60
重量%混入する。 他方ポリアミド成形品に被覆するためのポリア
ミド樹脂を用意する。この樹脂としては、ポリア
ミド610、ポリアミド612、ポリアミド116、ポリ
アミド11、ポリアミド12(以下高級ポリアミド樹
脂と称する)の少なくとも1種から選ばれ、好ま
しくはポリアミド612、ポリアミド11、あるいは
ポリアミド12から選ばれる。 本発明のポリアミド樹脂成形物は、(a)あらかじ
め高級ポリアミド樹脂からなるフイルムを作製
し、そのフイルムを金型上に貼り付けた後、ポリ
アミド6あるいは/およびポリアミド66樹脂を射
出成形することによつて、成形品表面に被膜を形
成させる方法、あるいは(b)あらかじめ成形したポ
リアミド成形品を金型内に固定してその成形品表
面に高級ポリアミド樹脂を射出成形することによ
つて被膜を形成させる方法、あるいは、(c)ポリア
ミド樹脂成形品上に、熱プレスによつて被膜を形
成させる方法、あるいは(d)高級ポリアミド樹脂か
らなる薄膜で目的とする成形物と同一の形状を有
する成形品を、あらかじめ作製し、それを金型内
に固定した後、ポリアミド樹脂を成形する方法、
あるいは(e)2本シリンダーを有する射出成形機を
用いて、各々のシリンダーから、ポリアミド6、
あるいは/およびポリアミド66樹脂と、高級ポリ
アミド樹脂とを同時に射出成形する、いわゆる2
色成形によつて被膜を形成させる方法があるが、
特に(a)法、(b)法、(e)法が好ましい方法である。 被膜の厚みは10〜750μ、好ましくは20〜450μ
とする。厚みが10μ未満の場合、薄膜を形成させ
る方法が、あらかじめ作製されたフイルムの場合
はそのフイルムが、成形時に成形圧力によつて破
れたり、あるいは射出成形法による場合、射出成
形によつて流動しないため、ポリアミド成形品の
全表面に被膜を形成できない。 厚みが750μを超えると、被膜の割合が被覆さ
れるポリアミド樹脂成形品の重量に対して増大す
るためコスト的にも高価となり、かつ成形品のす
ぐれた耐熱性、剛性を低下させることになり好ま
しくない。 かくして得られたポリアミド樹脂成形物は、表
面に形成された被膜が極めて薄いため、ポリアミ
ド6、ポリアミド66樹脂からなる成形品の特性を
全く損なうことがなく極めて顕著に耐金属塩化物
性が向上し、全くひび割れを生じない。また、成
形品の被覆に要する薄膜の使用重量がわずかであ
るため、コスト的にも安価であるとの特長を有す
る。更に塗膜のように全くピンホールがない。 以下に本発明における実施例を詳述する。 なお、実施例、比較例によつて得られた成形物
の耐塩化カルシウム性の評価方法は次のとおりと
した。 成形物を、100℃熱水中に40hrs事前調湿した
後、5%CaCl2液を0.5c.c.成形物の表面に滴下し、
100℃ギヤオーブン中に2hrs放置する。 該処理(調湿→CaCl2液滴下→オーブン中放
置)を10サイクルくり返した後、成形物表面の割
れ有無を光学顕微鏡を用いて×30倍に拡大して確
認した。 実施例 1 ポリアミド12からなる厚み20μのフイルムを準
備し該フイルムを射出成形機名機SJ−35B(名機
製作所製)に取り付けられた自動車用小型ホイー
ルキヤツプ成形物(径100mm、肉厚3mmの皿状成
形物)用の金型の固定側に貼り付けた。フイルム
を貼り付けた状態で金型を80℃に温調し、金型を
閉じた後、シリンダー温度280℃、射出圧力450
Kg/cm2、成形サイクル射出10sec/冷却12secの条
件でガラス繊維30%強化ポリアミド66樹脂
(CM3001G−30)を成形した。 フイルムの破れもなく、均一な外観を有し、フ
イルムの密着性も良好な成形物が得られた。 このようにして得られた成形物の耐塩化カルシ
ウム性を、前記した方法で調べた結果、10サイク
ル処理しても全くクラツクを生じない極めてすぐ
れたものであつた。 比較例 1 実施例1で用いたと同じ金型を使用し、同一成
形条件で実施例1のCM3001G−30のみによる
(被膜なしの)小型ホイールキヤツプ成形物(径
100mm、肉厚3mmの皿状成形物)を得た。該成形
物の耐塩化カルシウム性を評価した結果わずか1
サイクルの処理で、塩化カルシウム水溶液を滴下
した全面に約0.2mm深さのクラツクを生じた。 実施例 2 ポリアミド11からなる厚み30μのフイルムを準
備し、該フイルムを射出成形機 名機SJ−35Bに
取り付けられた箱状成形物用(幅50mm×長さ80mm
×高さ20mm、肉厚2.5mm)の金型の固定側に貼り
付け、実施例1と同様に金型温調(80℃)後非強
化ポリアミド66樹脂((CM3001N)を用いて、
シリンダー温度280℃、射出圧力400Kg/cm2、成形
サイクル射出12sec冷却15sec条件で射出成形し、
ポリアミド11フイルムで被覆された箱状成形物を
得た。 得られた成形物は、フイルムの破れもなく、フ
イルムの密着性も良好で均一な外観を有する成形
物であつた。 このようにして得られた成形物をポリアミド11
フイルムで被覆された表面に塩化カルシウム水溶
液を滴下するようにして耐塩化カルシウム性を調
べた結果、10サイクル処理後も全くクラツクを生
じない成形物であつた。 比較例 2 実施例2と同じ金型を用い、同じ成形条件でポ
リアミド11フイルムを貼り付けず、CM3001Nの
みで箱状成形物を得た。該箱状成形物の耐塩化カ
ルシウム性を調べた結果、わずか1サイクルで深
さ1.5mmの大きなクラツクを生じた。 実施例 3 厚み40μのポリアミド612フイルムを使用し射
出成形する材料を非強化ポリアミド6樹脂
(CM1017)として実施例1と同じ方法によりポ
リアミド612フイルムで被覆された均一な外観を
有し、かつフイルムの密着性も良好な小型ホイー
ル・キヤツプ成形物を得た。フイルム被覆面に塩
化カルシウム水溶液を滴下するようにして耐塩化
カルシウム性を調べた結果、10サイクル処理後も
全くクラツクを生じない成形物であつた。 比較例 3 実施例3で用いた金型で、かつ同様な成形条件
でポリアミド612フイルムを貼り付けずに、
CM1017のみ射出成形して小型ホイールキヤツプ
成形物を得た。 該成形物の耐塩化カルシウム性を調べた結果、
わずか1サイクル処理で塩化カルシウム水溶液の
滴下部分全面に深さ約1.6mmの大きなクラツクを
生じた。 実施例 4 名機SJ−35B射出成形機を用い、シリンダー温
度280℃、金型温度90℃、射出圧力350Kg/cm2、射
出10sec、冷却10secサイクルで、CM3001G−30
を射出成形し、直径50mm、厚み4.0mmの円板成形
物を得た。該成形物を直径50.1mm、厚み4.4mmの
円板形状が彫り込まれたキヤビテイ内に固定し、
金型を90℃に温調した後、厚み0.8mm、幅15mm、
長さ2mmのフイルムゲートを用い、シリンダー温
度275℃、射出10sec、冷却10secサイクルの条件
で、ポリアミド12樹脂を射出成形した。 得られた成形物はCM3001G−30の厚み4.0mmの
円板成形物表面に、厚み420μのポリアミド12樹
脂で被覆された成形物であつた。 ポリアミド12で被覆された面に、塩化カルシウ
ム水溶液を滴下するように、該成形物の耐塩化カ
ルシウム性を調べた結果、10サイクル処理しても
全くクラツクを生じない成形物であつた。 実施例 5 ポリアミド11からなる厚み12μ、20μ、28μのフ
イルムを準備し各々のフイルムを実施例1と同様
にして自動車用小型ホイール・キヤツプ成形品用
の金型の固定側に貼り付けた。 その後、実施例1と同様に、金型を閉じた後シ
リンダー温度260℃、射出圧力450Kg/cm2、成形サ
イクル射出10sec/冷却12secの条件でガラス繊維
30%強化ポリアミド6樹脂(CM1011G−30)を
成形した。各々の厚みを有するフイルムを被覆さ
れたホイール・キヤツプ成形物において第1表に
示すとおり、フイルムの破れもなく、均一な外観
を有し、フイルムの密着性も良好な成形物が得ら
れた。 このようにして得らた成形物の耐塩化カルシウ
ム性を調べた結果、表に示したとおり10サイクル
処理しても全くクラツクを生じない極めてすぐれ
たものであつた。 比較例 4 ポリアミド11からなる厚み7μのフイルムを準
備し実施例5と同様にしてCM1011G−30のホイ
ール・キヤツプ成形品にポリアミド11フイルムを
被覆しようとしたところ、成形時にフイルムの破
れを生じ、外観の良好な成形物を得ることができ
なかつた。
【表】
Claims (1)
- 1 ポリアミド6あるいは/およびポリアミド66
からなるポリアミド射出またはブロー成形品を、
ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド116、
ポリアミド11、ポリアミド12の少なくとも1種か
ら選ばれた厚み10〜750μのポリアミド樹脂の薄
膜をもつて被覆してなるポリアミド樹脂成形物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1062084A JPS60155239A (ja) | 1984-01-24 | 1984-01-24 | ポリアミド樹脂成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1062084A JPS60155239A (ja) | 1984-01-24 | 1984-01-24 | ポリアミド樹脂成形物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60155239A JPS60155239A (ja) | 1985-08-15 |
| JPH0531576B2 true JPH0531576B2 (ja) | 1993-05-12 |
Family
ID=11755263
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1062084A Granted JPS60155239A (ja) | 1984-01-24 | 1984-01-24 | ポリアミド樹脂成形物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60155239A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005007665A1 (de) * | 2005-02-19 | 2006-08-31 | Degussa Ag | Folie auf Basis eines Polyamidblends |
| DE102007003327A1 (de) | 2007-01-17 | 2008-07-24 | Evonik Degussa Gmbh | Mehrschichtfolie und daraus hergestelltes Verbundteil |
| DE102008002599A1 (de) | 2008-06-24 | 2009-12-31 | Evonik Degussa Gmbh | Bauteil mit Deckschicht aus einer PA613-Formmasse |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5513906B2 (ja) * | 1972-11-04 | 1980-04-12 | ||
| JPS5611250A (en) * | 1979-07-09 | 1981-02-04 | Daicel Ltd | Packing material |
-
1984
- 1984-01-24 JP JP1062084A patent/JPS60155239A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60155239A (ja) | 1985-08-15 |
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