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JPH053830B2 - - Google Patents
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JPH053830B2 - - Google Patents

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JPH053830B2
JPH053830B2 JP61284854A JP28485486A JPH053830B2 JP H053830 B2 JPH053830 B2 JP H053830B2 JP 61284854 A JP61284854 A JP 61284854A JP 28485486 A JP28485486 A JP 28485486A JP H053830 B2 JPH053830 B2 JP H053830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この発明は、熱収縮性を有する樹脂積層体に関
し、さらに詳しく言うと、強度、耐ピンホール
性、ガスバリヤー性、耐透湿性および耐熱性など
の諸特性が改良され、たとえば、各種の食品、薬
品等の包装、特にハム、ソーセージなどの加工肉
類食品に好適な包装材として利用することができ
る熱収縮性の樹脂積層体に関する。 [従来の技術] 従来、ハム、ソーセージなどの畜肉加工食品、
魚肉などの包装には、内容物である魚肉加工食品
などの長期保存性、鮮度保持性などの点から、ガ
スバリヤー性などの特性に優れ、しかも加熱殺菌
が可能な熱収縮性の樹脂積層体が用いられてい
る。 これらの熱収縮性樹脂積層体としては、従来
は、ポリ塩化ビニリデン系の樹脂フイルムが多用
されていたが、耐ピンホール性が充分でないとの
理由から、異なる特性を有する二種以上のフイル
ムを積層してなる樹脂積層体を使用するとの提案
がなされている。 たとえば、特開昭56−131135号公報には、ポリ
アミド樹脂層、塩化ビニリデン系樹脂層およびポ
リオレフイン系樹脂層を含む樹脂積層体であつ
て、加熱時に特定の収縮性を有することなどを主
な特徴とする包装体の発明が開示されている。ま
た、特開昭61−54930号公報には、ポリアミド層
と、酸素遮断性の熱可塑性樹脂層と、ヒートシー
ル可能な熱可塑性樹脂層とが積層されてなる樹脂
フイルムであつて、特定の強度などを有するもの
が開示されている。さらに、特開昭59−79753号、
同60−234536号などの公報にも、こうした樹脂積
層体あるいはその製造法が開示されている。 [発明が解決しようとする問題点] 一般に、これらの熱収縮性の樹脂積層体は、ラ
ミネート法、あるいは共押し出し法などを利用し
て、熱収縮性を有しない樹脂積層体を製造し、こ
れを延伸工程で長さ方向および/または幅方向に
延伸することにより製造されている。 基本的に、樹脂積層体を延伸するには、それぞ
れの樹脂フイルムに好適な条件で延伸するのが好
ましい。 しかしながら、熱収縮性に樹脂積層体の製造に
は、上述のように予め樹脂フイルムを積層させた
のち、延伸する製造法が採られているので、それ
ぞれの樹脂フイルムに好適な条件で樹脂積層体を
延伸することはできない。従つて、こうした場合
の樹脂積層体の延伸倍率は、用いる数種の樹脂の
好適な延伸率から平均的な値に設定されるのが一
般的である。従つて、延伸の段階で樹脂成分の優
れた特性が損なわれることがあり、さらに、延伸
率の設定幅も狭いので、被包装体の種類あるいは
処理温度などに適合した熱収縮性樹脂積層体が得
られにくいとの問題があつた。 [発明の目的] この発明の第一の目的は、被包装体の処理温度
に対応した適正な熱収縮率を有する熱収縮性樹脂
積層体を提供することにある。 この発明の第二の目的は、ハム、ソーセージな
どの加工肉食品等のレトルト殺菌収縮包装が可能
で、しかも被包装体との密着性が良好な熱収縮性
樹脂積層体を提供することにある。 [発明の目的を達成するための手段] 前記目的を達成するためのこの発明の構成の概
要は、ポリアミド系樹脂フイルムに二軸延伸と熱
処理とを行なつて延伸ポリアミド系樹脂フイルム
を製造した後、前記延伸ポリアミド系樹脂フイル
ム上にポリ塩化ビニリデン系樹脂フイルムを積層
し、得られる積層物の少なくとも片面にポリオレ
フイン系樹脂フイルムを積層してなることを特徴
とする熱収縮性樹脂積層体である。 第1図にこの発明の熱収縮性樹脂積層体の構成
の一例を模式的に示す。 第1図において、1はポリオレフイン系樹脂フ
イルムであり、このポリオレフイン系樹脂フイル
ムの上にポリ塩化ビニリデン系樹脂フイルム2が
積層されている。そして、このポリ塩化ビニリデ
ン系樹脂フイルム2の上には、延伸ポリアミド系
樹脂フイルム3が積層されている。この延伸ポリ
アミド系樹脂層は、長さ方向と幅方向との120℃
熱水中、30分間における熱収縮率がともに8%以
上であることが好ましい。 さらに、第2図にこの発明の熱収縮性樹脂積層
体の他の態様の例を示す。 第2図において、ポリオレフイン系樹脂フイル
ムは、1で示されている。そして、このポリオレ
フイン系樹脂フイルムの上には、延伸ポリアミド
系樹脂フイルム3が、さらにこの延伸ポリアミド
系樹脂フイルムの上にはポリ塩化ビニリデン系樹
脂フイルム2が積層されている。 そして、第1図および第2図に示す熱収縮性樹
脂積層体は、通常は、いずれも、120℃熱水中、
30分間における熱収縮率が5%以上である。 前記ポリオレフイン系樹脂フイルムは、主に、
この発明の熱収縮性積層体に、機械的強度、特に
耐寒強度および柔軟性、シール性、耐透湿性を付
与する作用を有する。 ここで、前記ポリオレフイン系樹脂フイルムを
形成するポリオレフインとしては、たとえば、高
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレンおよび直鎖状低密度ポリエチレン
(LLDPE)等のポリエチレン、アイソタクチツク
ポリプロピレン、シンジオタクチツクポリプロピ
レン及びアタクチツクポリプロピレン等のポリプ
ロピレン、ポリブテン−1並びにポリ−4−メチ
ルペンテン−1等が挙げられる。 また、この発明においては、たとえば、エチレ
ン−プロピレン共重合体のようなエチレンと他の
オレフインとの共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体および
プロピレン−塩化ビニル共重合体等のオレフイン
と他のビニルモノマーとの共重合体、あるいはエ
チレン−メタアクリル酸共重合体アイオノマー等
をも使用することができる。 さらにこの発明では、前記ポリオレフインとし
て、変性されたポリオレフインをも使用すること
ができる。この変性されたポリオレフインとして
は、例えば、ポリオレフインをマレイン酸及びイ
タコン酸などの不飽和カルボン酸(その無水物を
含む。)あるいはその誘導体で化学変性したもの
が挙げられる。こうして変性されたポリオレフイ
ンは、他の樹脂成分と良好な接着性を示す。 ここで、変性時にポリブタジエン等のエラスト
マーを添加することもできる。この化学変性され
たポリオレフインを製造するに当つては、ポリプ
ロピレン等のポリオレフイン、不飽和カルボン酸
またはその誘導体を反応開始剤(たとえば、ラジ
カル発生剤)により反応させれば良い。 この発明におけるポリリオレフイン系樹脂フイ
ルムについては、前記各種のポリオレフインの中
でも、ポリエチレン、エチレン−α−オレフイン
共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−エチレ
ンランダム共重合体、ポリブテン−1、ポリメチ
ルペンテン−1が好ましい。 さらに、ポリオレフインの好ましい物性を示せ
ば、それは、メルトフローインデツクス(MIも
しくはMFI)が、通常は、0.2〜20g/10分、(好
ましくは0.2〜10.0g/10分)の範囲内にある。 なお、このポリオレフイン系樹脂フイルムは、
延伸されていても良い。 このポリオレフイン系樹脂フイルムは、前記ポ
リオレフイン系樹脂を主成分として形成されるの
であるが、この樹脂積層体の耐衝撃性などの特性
を向上させるために、さらに低結晶性あるいは非
結晶性の樹脂(たとえば、エチレン−プロピレン
共重合体(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体(EPDM)、エチレン−ブテン−1共
重合体など)の一種または二種以上を含有するも
のであつてもよい。 ポリオレフイン系樹脂フイルムの厚さは、通常
は、5〜100μmの範囲内(好ましくは10〜50μm
の範囲内)にある。5μmより薄いと得られる熱収
縮性積層体の自己支持性が不充分になることがあ
り、また、100μmより厚いと熱収縮性積層体の熱
収縮率が低下することがある。 前記ポリ塩化ビニリデン系樹脂フイルムは、こ
の発明の熱収縮性積層体に主にガスバリヤー性を
付与する作用を有する層である。 ここでポリ塩化ビニリデン系樹脂フイルムを形
成するポリ塩化ビニリデン系樹脂としては、塩化
ビニリデンの単独重合体および塩化ビニリデンを
主成分とする他の単量体との共重合体のいずれを
も使用することができる。 ポリ塩化ビニリデンの単独重合体を用いる場
合、通常のものを使用することができる。 また、塩化ビニリデンの共重合体を使用する場
合に、他の単量体の例としては、塩化ビニル、
(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸ア
ルキル(ただし、アルキル基の炭素数は、通常は
1〜18個である。)、(メタ)アクリル酸エステル
(アルキル基の炭素数は、同上の通りである。)お
よび(メタ)アクリル酸などを挙げることがで
き、これらを単独であるいは二種以上を組み合わ
せて使用することができる。 共重合体中における塩化ビニリデンの繰り返し
単位の含有率は、通常は、65モル%以上にするの
が好ましい。65モル%より少ないとポリ塩化ビニ
リデン共重合体の融点が低くなることがある。従
つて、熱収縮させる際にポリ塩化ビニリデン系樹
脂フイルムが溶融状態になり加熱収縮を円滑に実
施できないことがある。また、ガスバリヤー性も
低下する傾向がある。 ポリ塩化ビニリデン共重合体は、通常は、前記
の塩化ビニリデン単量体および他の単量体を反応
開始剤(たとえば、ラジカル発生剤)により反応
させて得られる。 さらに、ポリ塩化ビニリデン系樹脂の好ましい
物性を示せば、それは、メルトフローインデツク
ス(MI)が、通常は、0.2〜20g/10分、(好ま
しくは0.2〜10.0g/10分)の範囲内にある。 さらに、ポリ塩化ビニリデン系樹脂は、必要に
より、他のゴム系の樹脂やジオクチルセバケー
ト、ジブチルセバケート、アセチルトリブチルサ
イトレート、エポキシ化大豆油などの可塑剤、安
定剤を含有していても良い。 なお、前記ポリ塩化ビニリデン系樹脂フイルム
は、延伸されていても良い。 ポリ塩化ビニリデン系樹脂フイルムの厚さは、
通常は、5〜50μmの範囲内(好ましくは10〜
40μmの範囲内)にある。5μmより薄いと得られ
る熱収縮性積層体のガスバリヤー性が不充分にな
ることがあり、また、50μmより厚いと過剰品質
となりコストアツプとなる。 延伸ポリアミド系樹脂フイルムは、主に、この
発明の積層体に熱収縮性、耐ピンホール性を付与
する作用を有している。 この発明の熱収縮性樹脂積層体の延伸ポリアミ
ド系樹脂フイルムを形成するためのポリアミド系
樹脂としては、たとえば、ナイロン−6、ナイロ
ン−66、ナイロン−666(ε−カプロラクタムとヘ
キサメチレンアジパミドとの共重合体)、ナイロ
ン−610およびナイロン12を挙げることができる。 このなかでも特にナイロン−6が好ましい。 また、前記ポリアミド系樹脂の数平均分子量
は、通常は、10000〜100000の範囲内にある。 ポリアミド系樹脂としては、降下式フローテス
ターを用いて230℃、100秒-1の剪断速度の測定条
件で測定した溶融粘度が、5×10-3〜50×10-3
イズの範囲内にあるものが好ましく、10×10-3
20×10-3ポイズの範囲内にあるものが特に好まし
い。上記範囲を逸脱すると加工性が低下すること
がある。 延伸ポリアミド系樹脂フイルムは、前記のポリ
アミド系樹脂を用いてフイルム状あるいはシート
状に成形し、次いで延伸することにより得ること
ができる。この発明で用いる延伸ポリアミド系樹
脂フイルムは、前記のポリアミド系樹脂フイルム
を、長さ方向と幅方向との二方向に延伸して得る
ことができる。 この発明の熱収縮性樹脂積層体は、前記延伸ポ
リアミド系樹脂フイルム上にポリ塩化ビニリデン
系樹脂フイルムを積層し、得られる積層物の少な
くとも片面にポリオレフイン系樹脂フイルムを積
層してなることを特徴とする熱収縮性樹脂積層体
である。 ここで、ラミネート法としては、ドラ
イラミネーシヨン、ノンソルベントラミネーシヨ
ン、押出ラミネーシヨン等の方法が適用される。 前記ドライラミネーシヨンに用いられる接着剤
としては、ビニル系、アクリル系、エチレン−酢
酸ビニル系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジ
エン系、ゴム系、ポリエステル系、ポリエーテル
系、ポリウレタン系、エポキシ系、イソシアネー
ト系等が用いられる。また、ノンソルベント系と
しては、ポリウレタン系などがある。 そして、この延伸ポリアミド系樹脂フイルムを
形成する延伸ポリアミド系樹脂フイルムは、ハ
ム、ソーセージなどの加工肉類食品等の包装にお
いては、120℃で30分間の処理条件下での長さ方
向および幅方向の熱収縮率がともに8%以上であ
ることが好ましい。いずれか一方の熱収縮率が8
%に満たないと得られる熱収縮性樹脂積層体の熱
収縮率が不充分になり(例えば、5%以下)とな
り、被包装体の種類によつては有効に包装するこ
とができないこともある。 このなかでも同様の条件における長さ方向およ
び幅方向の熱収縮率が、10〜20%の範囲内にあ
り、かつ幅方向の熱収縮率が、12〜20%の範囲内
にあるものはハムおよびソーセージなどの食肉の
包装に適している。熱収縮率が前記範囲内にある
延伸ポリアミド系樹脂フイルムを用いることによ
り通常の使用条件の幅の範囲内において、常に5
〜15%の熱収縮率を示す熱収縮性樹脂積層体とす
ることができ、120℃熱水中の加熱処理条件にお
いて常に良好に包装することができる。 さらに、このなかでも長さ方向および幅方向の
の熱収縮率が、12〜18%の範囲内にあり、かつ幅
方向の熱収縮率が13〜16.0%の範囲内にあるもの
が特に好ましい。熱収縮率がこのような範囲内に
ある延伸ポリアミド系樹脂フイルムを用いること
により、120℃のレトルト条件下で加熱収縮を行
ない、密着性を完全にすることができると共に、
ラミネート間の層間剥離が生じたり、包装体の変
形が発生しない熱収縮性樹脂積層体とすることが
できる。 延伸ポリアミド系樹脂フイルムの厚さは、通常
は、5〜50μmの範囲内(好ましくは10〜40μmの
範囲内)にある。5μmより薄いと得られる熱収縮
性樹脂積層体の熱収縮率が不充分になることがあ
り、また耐ピンホール性も低下する。また、
50μmより厚くしても熱収縮性樹脂積層体の熱収
縮性および物性の著しい向上が見られない。 これらの熱収縮率の異なる延伸ポリアミド系樹
脂フイルムは、実質的に無定形のポリアミド系樹
脂を、たとえばテンター法、チユーブラ法等を採
用して二軸延伸し、次いで、温度条件を換えて熱
処理することにより製造することができる。 すなわち、たとえば、厚さが5〜50μmの範囲
内にあり、長さ方向の熱収縮率および幅方向の熱
収縮率がともに10%以上である延伸ポリアミド系
樹脂フイルムは、厚さが50〜500μmの無定形のポ
リアミドフイルムを、長さ方向に1.5〜5倍幅方
向に1.5〜5倍の倍率で延伸処理したのち、50〜
230℃の温度で0.1〜30分間熱処理し、これをラミ
ネートすることにより製造できる。そして、この
際、延伸倍率を高くすることにより、そして熱処
理温度を低く、さらに熱時間を短くすることによ
り熱収縮率を高くすることができる。 この発明の熱収縮性樹脂積層体は、通常のレト
ルト食品の加熱殺菌条件(例えば120℃で20分間
加熱)での熱収縮率(長さ方向および幅方向)
が、通常5%以上である。さらに、前記の延伸ポ
リアミド系樹脂フイルムの熱収縮率を好適な範囲
内に設定することにより、その長さ方向の熱収縮
率および幅方向の熱収縮率を5.5〜15%の範囲内
(好適には6〜14%の範囲内)に設定するのが望
ましい。 なお、この発明の熱収縮性樹脂積層体の厚さ
は、通常は、50〜150μmの範囲内とするのが望ま
しい。 次に、この発明の熱収縮性樹脂積層体の製造方
法を説明する。 まず、第1図に示す態様の熱収縮性樹脂積層体
は、予めポリオレフイン系樹脂フイルムとポリ塩
化ビニリデン系樹脂フイルムとを製造し、これを
接着したのち、延伸ポリアミド系樹脂フイルムを
前記方法によりラミネートすることにより製造す
ることができる。この際、各フイルムの接着は、
特に接着剤層を設けることなく、加熱圧着法を採
用して行なうこともできるし、各フイルムの間に
接着剤層を設けて接着することもできる。さら
に、例えば、ポリオレフインフイルムなどの表面
を火炎あるいは放射線を用いて処理して接着性を
付与することもできる。 さらに、押出成型機などを用いて、ポリオレフ
イン系樹脂とポリ塩化ビニリデン系樹脂とを共押
出し、ポリオレフイン系樹脂とポリ塩化ビニリデ
ン系樹脂とからなる積層フイルムを製造し、この
積層フイルムのポリ塩化ビニリデン系樹脂フイル
ム上に前記の延伸ポリアミド系樹脂フイルムを接
着する方法も採用することができる。 第2図に示す態様の熱収縮性樹脂積層体は、予
めポリオレフインフイルム、延伸ポリアミド系樹
脂フイルムおよびポリ塩化ビニリデン系樹脂フイ
ルムを調製し、前記と同様に接着剤層を介して、
あるいは接着剤層を介することなくこれらをこの
順序で積層することにより製造することができ
る。 なお、これらの各層には、この発明の効果を阻
害しない限り、EPRおよびEPDM等のエラスト
マー;難溶性アゾ染料、赤色着色剤、カドミウム
イエロー、クリームイエローおよびチタン白等の
着色剤;トリアゾール系、サリチル酸系およびア
クリロニトリル系等の酸化防止剤;フタル酸ジエ
ステル、ブタノールジエステルおよびリン酸ジエ
ステル等の可塑剤;熱安定剤;並びにタルク、酸
化チタンおよび炭酸カルシウムなどの充填剤等を
適宜に添加配合することができる。 さらにまた、この発明に係る熱収縮性樹脂積層
体は、三層に限らず、この発明の構成を満足する
限り四層、五層あるいはそれ以上の数の層構成と
することができる。 [発明の効果] この発明の熱収縮性樹脂積層体は、延伸ポリア
ミド系樹脂フイルムの熱収縮率を変えることによ
り、使用の態様に適合した熱収縮性の樹脂積層体
とすることができる。すなわち、被包装体である
食品などの種類に合わせて、好適な熱収縮率を設
定し、この収縮率に対応させてポリアミド系樹脂
フイルムの延伸倍率と熱処理(熱固定)条件とを
設定することによつて任意の熱収縮率とされた熱
収縮性樹脂積層体である。 従つて、延伸されているのはポリアミド系樹脂
だけであり、ポリオレフイン系樹脂フイルムおよ
びポリ塩化ビニリデン系樹脂フイルムは、実質的
に延伸されていないので、これらの樹脂成分のも
つ優れた特性が損なわれることがない。従つて、
この発明の熱収縮性樹脂積層体は、強度、耐ピン
ホール性、ガスバリヤー性、耐透湿性および耐熱
性等の諸特性に優れている。 さらに、この発明の熱収縮性樹脂積層体を用い
ることにより、通常の食品類の収縮包装は勿論の
こと、特にハム、ソーセージなどの加工肉類食品
のレトルト殺菌処理収縮包装体として、使用する
ことができる。 [実施例] 以下、実施例によりこの発明の構成および効果
をさらに詳細にかつ具体的に説明する。 (実施例 1) 二軸延伸ポリアミド系樹脂フイルムの製造 数平均分子量24000のポリアミド(ナイロン6)
を直径50mmの環状ダイから水中に押し出し、冷却
固化させて、実質的に無定形のチユーブ状のフイ
ルムを製造した。このチユーブ状フイルムの厚さ
は、100μmであつた。 得られたチユーブ状フイルムをチユーブラ法を
採用した二軸延伸装置を用いて長さ方向に3倍
(300%)、幅方向に3.2倍(320%)延伸し、次い
で180〜220℃で数分間熱処理することにより収縮
率の異なる六種類の延伸ポリアミドフイルム(No.
1ないしNo.6)を製造した。なお、得られたフイ
ルムの厚さは15μmであつた。このフイルムの熱
収縮率を第1表に示す。 熱収縮性樹脂積層体の製造 得られたポリアミドフイルムと厚さ20μmの市
販のポリ塩化ビニリデンフイルムと厚さ35μmの
ポリプロピレンフイルムとをドライラミネート用
ポリウレタン系接着剤を用いてラミネートした。 得られた積層体のポリプロピレンフイルムが内
側に向くようにして筒状にまき、筒状にした積層
体の端部のポリプロピレンフイルムを対面させて
(背貼して)、一方から超音波を照射してシールし
た。 得られた筒状体のなかにソーセージを挿入し
て、開口端を超音波シールし、120℃で30分間加
熱殺菌処理(レトルト処理)を行なつて熱収縮性
樹脂積層体を熱収縮させた。 用いた熱収縮性樹脂積層体の長さ方向のおよび
幅方向の熱収縮率、さらに、包装されたソーセー
ジ包装体の外観を第1表に記載する。 (実施例 2) 実施例1の熱処理温度を変えて100℃での長さ、
および幅方向の熱収縮率がそれぞれ21%、19.5%
の積層フイルムを得た。このフイルムを用いて、
実施例1に準じて、チーズを充填し、100℃で収
縮包装を行なつた。締りの良好な変形のない包装
体が得られた。 (実施例 3) 実施例1のNo.5において、積層順序をポリプロ
ピレンフイルム、ポリアミドフイルム、そして、
ポリ塩化ビニリデンフイルムとした以外は同様に
して熱収縮性樹脂積層体を製造し、これを用いて
同様にしてソーセージを包装した。 ポリアミドフイルム製造の際の熱処理条件と得
られたポリアミドフイルムの熱収縮性との関係を
第1表に示す。 用いた熱収縮性樹脂積層体の長さ方向のおよび
幅方向の熱収縮率、さらに、包装されたソーセー
ジ包装体の外観を第1表に記載する。
【表】 第1表から明らかなように、被包装体の種類及
び熱処理温度などに適合した熱収縮率のこの発明
の熱収縮製樹脂積層体を使用することにより、
種々の被包装体を良好に包装することができる。 さらに、延伸ポリアミド系樹脂層と塩化ビニリ
デン系樹脂フイルムとの積層順序を変えても、こ
の優れた特性は維持される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に熱収縮性樹脂積層体の例を
示す断面図であり、第2図はこの発明の他の態様
の例を示す断面図である。 1…ポリオレフイン系樹脂フイルム、2…ポリ
塩化ビニリデン系樹脂フイルム、3…延伸ポリア
ミド系樹脂フイルム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアミド系樹脂フイルムに二軸延伸と熱処
    理とを行なつて延伸ポリアミド系樹脂フイルムを
    製造した後、前記延伸ポリアミド系樹脂フイルム
    上にポリ塩化ビニリデン系樹脂フイルムを積層
    し、得られる積層物の少なくとも片面にポリオレ
    フイン系樹脂フイルムを積層してなることを特徴
    とする熱収縮性樹脂積層体。 2 前記熱収縮性樹脂積層体の120℃熱水中、30
    分間の加熱処理条件下における長さ方向と軸方向
    の熱収縮率が共に5〜15%である特許請求の範囲
    第1項に記載の熱収縮性樹脂積層体。 3 ポリオレフイン系樹脂フイルム、ポリ塩化ビ
    ニリデン系樹脂フイルムおよび延伸ポリアミド系
    樹脂フイルムが、この順序に積層されてなる特許
    請求の範囲第1項に記載の熱収縮性樹脂積層体。 4 ポリオレフイン系樹脂フイルム、延伸ポリア
    ミド系樹脂フイルムおよびポリ塩化ビニリデン系
    樹脂フイルムが、この順序に積層されてなる特許
    請求の範囲第1項に記載の熱収縮性樹脂積層体。 5 延伸ポリアミド系樹脂フイルムの120℃熱水
    中、30分間の加熱条件下における長さ方向および
    幅方向の熱収縮率が、共に8%以上である特許請
    求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの項に記載
    の熱収縮性樹脂積層体。
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