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JPH0560B2 - - Google Patents
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JPH0560B2 - - Google Patents

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JPH0560B2
JPH0560B2 JP2327825A JP32782590A JPH0560B2 JP H0560 B2 JPH0560 B2 JP H0560B2 JP 2327825 A JP2327825 A JP 2327825A JP 32782590 A JP32782590 A JP 32782590A JP H0560 B2 JPH0560 B2 JP H0560B2
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JP
Japan
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delay time
normalized
diagnostic apparatus
normalized position
ultrasonic
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JP2327825A
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Takashi Ito
Kagefumi So
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Aloka Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アレイ振動子を構成する各振動素子
の送受信号に遅延時間を与える超音波診断装置の
遅延時間発生装置に関する。
[従来の技術] 医療の分野において、超音波を用いて生体内の
断層像などを得る超音波診断装置が活用されてい
る。
この超音波診断装置においては、一般的にアレ
イ振動子にて超音波の送受波が行われている。そ
して、アレイ振動子を構成する複数の振動素子に
おける各振動素子の送受信号にそれぞれ異なる遅
延時間を与えることにより、超音波ビームの電子
偏向や電子フオーカスが行われている。例えば、
電子走査の手法として、電子セクタ走査が知られ
ており、また電子フオーカスの手法として、ダイ
ナミツクフオーカス法などが知られている。
第6図には、超音波ビームの電子偏向及び電子
フオーカスの概念が示されている。
第6図において、超音波の送受波は、直線上に
N個配列されたアレイ振動子10にて行われてい
る。そして、アレイ振動子を構成する各振動素子
10aには、それぞれ送受信号の遅延を行う遅延
器12aが設けられている。
そして、i番目の振動素子10aに接続されて
いる遅延器12aに与えられる遅延時間は、例え
ば、次の第1式で表すことができる。
τi =(f−(f2+(i−Δp(m+1)/2)2 −2Δpf(m+1)sinθ/2)1/2) /C+K ……(第1式) ただし、fは焦点距離、mは振動素子の総数、
Δpは微小振動素子間の間隔、θは超音波の偏向
角度、Cは超音波の媒体(例えば、生体)中にお
ける伝搬速度を示している。また、Kは物理的に
実現できない負の遅延時間を避けるための正の定
数である。
従つて、このような第1式で求められる遅延時
間を各振動素子に接続された遅延器に与えること
により、超音波ビームをθ方向に偏向でき、かつ
焦点距離fの位置で超音波ビームの集束を行うこ
とができる。
ところで、従来の超音波診断装置では、上記第
1式を予め計算して遅延時間を求め、求められた
遅延時間を例えばROMのような記憶装置に格納
していた。そして、超音波の送波及び受波毎に
ROMから遅延時間を読み出して上記遅延器12
aに与えていた。
ここで、理想的な条件の下で、記憶装置に格納
される遅延時間の情報量を以下に概算する。
まず、振動素子が128個あるとすると、各振動
素子について遅延時間を保持する必要があるた
め、遅延時間は128種類保持する必要がある。
次に、焦点距離fについて考えると、超音波診
断装置では送信時及び受信時に一般的にダイナミ
ツクフオーカスが行われるため、例えばfについ
ては32種類の遅延時間が必要である。
また、超音波ビームの偏向角度θが256方向設
定されている場合、遅延時間は256種類必要であ
る。
そして、振動素子の間隔Δpについては、これ
は探触子固有の値であり探触子の種類によつて異
なるため、例えば32種類の探触子を用いるために
は、Δpについて32種類の遅延時間を保持する必
要がある。
このような各パラメータについての組合せを考
えると、1つの遅延時間を10ビツトで表した場
合、保持すべき遅延時間の情報量は、40Mバイト
になり、非常に大きな情報量となる。
このように、理想的に遅延時間の情報量を計算
すると、大容量記憶装置が必要となり、また記憶
装置へのアクセスに時間が要するなど不具合が生
じる。
そこで、従来においては、接続できる探触子の
種類を減らすと共に、それ以外のパラメータの種
類を半分以下にして、情報量を減らし、それを大
容量のROMなどに格納していたが、超音波診断
精度を上げるための障害となつていた。
上記問題を解決するために、特開平1−193679
号で、保持すべき遅延時間の情報量を削減した遅
延時間発生装置が提案されている。
この従来の装置を説明する前に、以下に第1式
で示した遅延時間計算式を別の数学的な表現に書
き換える。
第7図には、X軸方向に沿うアレイ振動子と焦
点Fとの位置関係が幾何学的に示されている。
ここにおいて、Oは超音波ビーム形成に係る中
心点であり、Pは中心点Oからx隔てた振動素子
の位置を示している。
図において、焦点Fと中心点Oとの間の距離
(焦点距離)fを半径として、焦点fを中心に半
径fの円弧を描くと、この円弧は焦点Fに集束す
る超音波の波面と考えることができる。従つて、
各振動素子でこのような波面を合成するには、図
に示される円弧とX軸との間の距離に相当する時
間差を送受信号を付与すればよいことが理解され
る。
ここで、Pの位置にある振動素子について考え
る。なお、図において、焦点Fと振動素子の位置
Pとを含む直線が円弧と交わる点がQで示されて
いる。
図において、距離は、以下の第2式で示さ
れる。
=f−(f2+x2−2xfsinθ)1/2 ……(第2式) そして、超音波が距離を伝搬する時間、す
なわちPの位置にある振動素子に付与する遅延時
間τは、次の第3式で示される。
τ=/C={f−(f2+x2
2xfsinθ)1/2}/C……(第3式) 従つて、各振動素子についてこのτを求めるこ
とにより、超音波の波面の合成が実現でき、超音
波ビームの偏向及び集束が行える。
さて、上述した特開平1−193679号で提案され
た遅延時間発生装置では、上記第3式をxに関し
て3次の項までマクローリン級数展開する手法に
より遅延時間の発生を実現している。
以下に、参考としてその計算式を示す。(この
式の詳細については特開平1−193679号参照) τM(x,θ)=τM(0,θ)+xτM′(0,θ) +x2τM″(0,θ)/2!+x3τM (0,θ)/3!=(a3x3+a2x2 +a1x)/C ……(第4式) ただし、 a3=−sinθcos2θ/(2f2) a2=−cos2θ/(2f) a1=sinθ そして、この従来の装置は、それぞれフイード
バツクループをもつ3つの加算器と、各加算器毎
に設けられた加算係数(a1〜a3)を発生する
ROMと、などから構成され、前記3つの加算器
を3段直列に接続して上記第4式の計算が電気的
に実現されている。
従つて、この従来の遅延時間発生装置では、基
本的に、上記第4式における各xの項の係数a1
a3のみをROMに保持すればよいので、遅延時間
発生に係る情報量の削減が図れる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の遅延時間発生装置に
おいては、得られる遅延時間の精度が十分でない
という問題がある。すなわち、マクローリン級数
展開した後の第4式において、xの絶対値が大き
くなると求められる遅延時間の精度が悪くなると
いう問題がある。
ここで、マクローリン級数展開の手法による遅
延時間誤差を求めるため、上記第3式と上記第4
式に、f=100mm、|x|=25mm、θ=0°を代入
し、更に超音波の伝搬速度Cを1.53×10-3mm/ns
として両者を比較すると、遅延時間発生に係る誤
差は31nsと求められる。
また、上記特開平1−193679号の遅延時間発生
装置では、上記第3式の級数展開の手法として、
ルジヤンドル多項式を用いる方法も提案されてい
る。しかしながら、上記各値を代入した結論を述
べると、この方法によつても、その誤差は38nsで
ある。
ところで、一般に、送受信号の遅延には上述し
たように遅延器などの遅延素子が用いられてい
る。そして、遅延素子における最小遅延時間であ
る量子化された遅延単位は、一般に、送受波され
る超音波の周期の10分の1程度に短くする必要が
ある。
従つて、遅延時間発生装置にて発生される遅延
時間の誤差は、上記量子化された最小単位時間内
に収まれば実際上問題は生じない。
このような前提の下、例えば、超音波診断装置
において5MHzの超音波を用いる場合には、上記
遅延素子の量子化単位時間は20ns程度にする必要
がある。
しかしながら、上記従来の装置で発生される遅
延時間の誤差は、上述した値から理解されるよう
に、この要求される20ns以内に収まつておらず、
場合により精度上問題があると言える。
以上のことから、マクローリン級数展開あるい
はルジヤンドル多項式を用いて計算式の近似を行
う方法では、十分な精度が得られない場合があ
る。
一方、この精度を上げるため、級数展開をxに
ついて第4次の項まで行うことも可能であるが、
この場合には、装置が非常に複雑化し、また迅速
な遅延時間の発生が困難になるという問題があ
る。
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、遅延時間発生に係る精度を
一定内に維持しつつ記憶装置に格納する遅延時間
の情報量を削減することのできる超音波診断装置
の遅延時間発生装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は以下の原
理を用いる。
発明の原理 本発明は、上記第3式を以下のように式変形す
ることにより実現される。以下に、再び第3式を
引用し、その式変形について説明する。
τ=/C ={f−(f2+x2 −2xfsinθ)1/2}/C ……(第3式) まず、第7図で示したアレイ振動子の超音波ビ
ーム形成中心点Oから遅延時間発生に係る振動素
子の位置Pまでの距離xを焦点距離fで除したも
のを規格化位置Xと定義する。
X=x/f ……(第5式) 従つて、これを式変形するとx=Xfとなり、
このxを上記第3式に代入する。すると、次の第
6式が得られる。
τ={1−(1+X2−2Xsinθ)1/2} /(C/f) ……(第6式) そして、この第6式の両辺を超音波伝搬時間
f/C(上記超音波ビーム形成中心点から焦点F
までの超音波の伝搬時間)で割つたのが次の第7
式である。
τ/(f/C)={1−(1+X2 −2Xsinθ)1/2} /{(C/f)・(f/C)} ……(第7式) ここで、左辺は、遅延時間τを超音波伝搬時間
(f/C)で除したものであり、これを規格化遅
延時間Tと定義する。
T=τ/(f/C) ……(第8式) 従つて、この規格化遅延時間Tは、以下の第9
式に示すように、上記規格化位置Xと超音波の偏
向角度θとの関数であり、この第9式上で焦点距
離f及び各振動子間の間隔Δpに依存しないこと
が理解される。
T(X,θ) =1−(1+X2−2Xsinθ)1/2 ……(第9式) このように、規格化遅延時間T及び規格化位置
Xの概念を導入することにより、2つのパラメー
タで、すなわちX及びθで表されるTをテーブル
化して保持することにより、遅延時間発生に係る
記憶装置に格納される情報量の削減を図ることが
可能となる。なお、規格化遅延時間Tから遅延時
間τへの復元は、上記第8式から理解されるよう
に、規格化遅延時間Tにf/Cを乗算すればよ
い。
第1図は、以上説明した原理をブロツク図で示
したものである。ここにおいて、超音波診断装置
本体から偏向角度情報θ、焦点距離情報f、プロ
ーブの種類の情報P(振動素子間の間隔Δp及び振
動素子数mの情報を含む)が供給されている。
図において、規格化位置発生部10は、超音波
診断装置本体からf及びPを入力して、上記第5
式の演算を行い、規格化位置Xを発生するもので
ある。ここで、xは、振動素子の間隔Δpに振動
素子のアドレスiを乗算したものに相当する。
そして、規格化位置発生部10にて発生された
規格化位置Xは、上記θ情報と共に、規格化遅延
時間テーブル12に入力されている。
この規格化遅延時間テーブル12は、上述した
ように、規格化遅延時間Tを規格化位置X及び偏
向角度θの関数としてテーブル化したものであ
る。従つて、上記X及びθに対応する規格化遅延
時間Tが出力されることになる。
そして、出力された規格化遅延時間Tは、単位
復元演算部14に入力される。
この単位復元演算部14は、以下に示す第10式
を演算して、規格化遅延時間Tから遅延時間τを
求めている。
τ=T・(f/C)+K ……(第10式) ただし、Kは、負の遅延時間を避けるための定
数である。
以上のように、規格化遅延時間テーブルのパラ
メータはX及びθの2つのみであり、従来と比べ
少なくとも1つのパラメータを排除できるという
利点を有する。
次に、第2図を用いて、線形補間を前提とした
上記規格化遅延テーブルでの標本化について述べ
る。
規格化遅延時間テーブルにおいて規格化遅延時
間Tを定める2つのパラメータ、すなわちX及び
θに対し、その両者あるいはそのうちの一方を標
本化することにより、規格化遅延時間テーブルに
おける保持される情報量の大幅な削減を図ること
が可能である。
第2図Aには、その一例として、Xのみが所定
のサンプル間隔で標本化されてテーブルが構成さ
れた規格化遅延時間テーブル16が示されてい
る。なお、Bにはテーブルの概念が示されてい
る。
また、この第2図Aには、上記標本化にて生ず
る精度の劣化を補うための補間処理部18が示さ
れている。
従つて、あるθ及びXが特定されると、これに
よつて規格化遅延時間テーブル16から隣り合う
2つの遅延時間T1,T2(又はT1,ΔT)が求めら
れることになる。そして、補間処理部18にて前
記求められたT1,T2(又はT1,ΔT)をXの重み
付けで線形補間処理することにより、上記標本化
に伴う精度の劣化を補いつつ遅延時間τの発生を
行うことが可能である。
なお、標本化の点数は、要求される精度に応じ
て適宜に定めればよい。
上記原理を適用した課題解決の手段 上記原理を適用した本発明に係る遅延時間発生
装置は以下の構成を有する。
まず、請求項1記載の発明は、超音波ビーム形
成中心点から遅延時間τ発生に係る振動素子まで
の距離xを焦点距離fで除した規格化位置Xを発
生する規格化位置発生手段と、規格化位置X及び
偏向角度θで定められる規格化遅延時間Tを保持
する規格化遅延時間テーブルと、を含み、規格化
遅延時間テーブルにて求められた規格化遅延時間
Tに所定の単位復元演算を行つて遅延時間τを発
生することを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、上記規格化位置
発生手段と、規格化位置X及び偏向角度θで定め
られる規格化遅延時間Tに前記焦点距離fと超音
波の伝搬速度Cとで定まる単位復元係数(f/
C)を乗算した遅延時間Dを保持する遅延時間テ
ーブルと、を含むことを特徴とする。
更に、請求項2及び4記載の発明は、規格化遅
延時間T又は遅延時間Dを定めるパラメータのう
ち少なくとも1つが標本化されてその標本化され
たサンプル点についてT又はDが保持され、更に
標本化に伴う精度の劣化を補う補間処理手段が設
けられたことを特徴とする。
[作用] 上記請求項1記載の本発明の構成によれば、規
格化位置発生手段にて、遅延時間τ発生に係る振
動素子についての規格化位置Xが発生される。
そして、発生された規格化位置Xは、偏向角度
θと共に、規格化遅延時間テーブルに入力され、
その両者で定められる規格化遅延時間Tが出力さ
れる。
従つて、出力された規格化遅延時間Tについて
所定の単位復元演算を行うことにより、遅延時間
τを発生することが可能となる。
また、請求項3記載の本発明の構成によれば、
上記規格化遅延時間テーブルの代りに遅延時間テ
ーブルを設けることにより、上述した単位復元演
算を行わずに直接遅延時間Dを求めることが可能
である。
ここで、遅延時間テーブルに格納される遅延時
間Dは、規格化位置X及び偏向角度θで定められ
る規格化遅延時間Tに焦点距離fで定まる単位復
元係数(f/C)を乗算したものであり、テーブ
ルにおける入力パラメータが請求項1記載の本発
明の構成に比べ1つ増す反面、遅延時間テーブル
から直接遅延時間Dを求められるという利点を有
する。
従つて、遅延時間テーブル以後の回路の構成が
簡易になる。なお、遅延時間Dは、単位復元係数
(f/C)が規格化位置X及び偏向角度θに依存
しないため、請求項1記載の本発明の構成と遅延
時間発生に係る精度は同一である。
また、請求項2及び4記載の本発明の構成によ
れば、補間処理手段による線形補間を前提とし
て、テーブルにおける入力パラメータの標本化を
行うことができるので、テーブルに保持される情
報量の大幅な削減ができるという利点を有する。
[実施例] 以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて
説明する。
第3図には、本発明に係る遅延時間発生装置の
好適な実施例が示されている。この第3図に示さ
れる遅延時間発生装置は、第1図で示した構成を
更に具体化したものである。なお、この装置は、
例えば超音波診断装置などに組み込まれる。
図において、この装置は、規格化位置Xを発生
する規格化位置発生部22と、発生された規格化
位置Xと偏向角度θとを入力して規格化遅延時間
Tを出力する規格化遅延時間テーブル(以下、テ
ーブルという)24と、テーブル24から出力さ
れた規格化遅延時間Tに対して線形補間を行う補
間処理部26と、補間処理部26から出力された
規格化遅延時間Tに対して所定の単位復元演算を
行う単位復元演算部28と、から構成されてい
る。
ここで、規格化位置発生部22から出力された
規格化位置Xのうち整数部XRは、超音波診断装
置本体から整数値で与えられる偏向角度θと共
に、テーブル24に入力されている。
一方、規格化位置発生部22から出力された規
格化位置Xのうち小数部rは、補間処理部26に
供給されており、その線形補間処理に係る重み付
けに供されている。
なお、本実施例においては、θの種類が256種
類とさほど大きくないため、θについて標本化し
ておらず、Xについてのみ標本化が行われてい
る。もちろん、θについて標本化を行つてもよ
い。この標本化、特にサンプル点数の計算につい
ては後に詳述する。
まず、このような本実施例のテーブル24に対
して規格化位置Xを発生する規格化位置発生部2
2について説明する。
この規格化位置発生部22は、超音波診断装置
本体からプローブ情報P(振動素子間の間隔Δp及
び振動素子数mの情報を含む)及び焦点距離情報
fを入力して後述する累積係数α及び加算初期値
βを出力する加算係数発生器30と、一方の入力
端子に累積係数αが入力され他方の入力端子にフ
イードバツクされた規格化位置Xが供給された加
算器32と、超音波診断装置本体から供給される
クロツクiに従つて前記加算器32の出力値を一
時的に格納するレジスタ34と、から構成されて
いる。なお、レジスタ34には、最初の加算動作
時に、加算係数発生器30から加算初期値βが供
給される。
このように構成された規格化位置発生部22の
動作原理について以下に説明する。
まず、第5式から、i番目の振動子についての
規格化位置Xは、次のように表すことができる。
X=Δp(i−(m+1)/2)/f
……(第12式) ただし、mは振動素子の総数である。
テーブル24における規格化位置Xに関する標
本化のサンプル間隔をΔXとし、更にテーブル2
4におけるXについての中心のアドレスをXO
して、テーブル24におけるXのアドレスを整数
で与えるために、上記第12式を以下の第13式に書
き変える。
X=Δp(i−(m+1)/2) /(f・ΔX)+XO ……(第13式) 従つて、この第13式をiに関する係数とそれ以
外とに分けることにより次の第14式を得る。
X=αi+β ……(第14式) ただし、α=Δp/(f・ΔX) β=−Δp(m+1) /(2・f・ΔX)+XO 従つて、超音波診断装置本体から供給されるプ
ローブの種類の情報P及び焦点距離の情報fに応
じて累積係数α及び加算初期値βを発生させ、こ
の発生されたα及びβを第14式に基づいて累積加
算することにより、振動素子の順番毎に順次その
規格化位置Xを発生することが可能である。
すなわち、最初の加算時には、加算器32にα
が供給され、一方、レジスタ34にはβが供給さ
れる。そして、次の加算時には、クロツクiの入
力により、加算器32にてαとβが加算され、レ
ジスタ34には加算後の値(α+β)が格納され
ることになる。このような過程が順次繰り返され
て、順次規格化位置Xが発生される。
次に、テーブル24について説明する。
テーブル24には、規格化位置発生部22にて
発生された規格化位置Xの整数部XRが供給され
ている。なお、一方の小数部rは、後述する補間
処理部26に供給されており、両者の分岐は、例
えば、上位ビツト又は下位ビツトの抽出により行
われる。具体的には、規格化位置Xの伝送にパラ
レルバスが用いられている場合には、その複数本
のバスのうちの数本が整数部に供され、残りの複
数本が小数部r用に用いられる。
ここで、テーブル24では、供給された整数部
XRと超音波診断装置本体から供給された偏向角
度θ情報とで定まる規格化遅延時間Tを出力す
る。
本実施例において、その出力は、第2図Bで示
したように、XRとθとで定まる規格化遅延時間
Tと標本化されたXのサンプル間での差ΔTとが
出力されている。
つまり、後の線形補間で常にΔTが必要なた
め、この規格化遅延時間T1の出力と共にΔTをも
同時に出力している。もちろん、T1とこのT1
Xについての次の値であるT2とを同時に出力し
て、補間処理を行つても同様の結果を得ることが
できる。
次に、補間処理部26は、乗算器36と、加算
器38とで構成されている。
そして、乗算器36には、テーブル24から
ΔTが供給され、これと共に、前記規格化位置発
生部22から出力された規格化位置Xのうちその
小数部rが入力され、両者の乗算が行われてい
る。そして、その乗算の結果がテーブル24から
出力されたT1と加算器38にて加算されている。
すなわち、ΔTにrの重み付けを行つて、その
結果をT1に加算することにより、線形補間が実
現されている。
次に、単位復元演算部28について説明する。
この単位復元演算部28は、上記第10式で示さ
れた規格化遅延時間Tに対するf/Cの乗算と、
その乗算結果に対する所定の定数Kの加算とを行
うものである。
そして、この単位復元演算部28は、f/C発
生器40と、K発生器42と、f/C発生器40
から出力された値を上記補間処理部26から出力
された遅延時間Tに乗算する乗算器44と、この
乗算器44の出力に前記K発生器42から出力さ
れたプローブの種類によつて構成されている。従
つて、この構成によれば、上述した第10式の演算
がなされて、この結果、遅延時間τが順次出力さ
れることになる。
以上のように、本実施例の遅延時間発生装置に
よれば、線形補間を前提として標本化を用いてテ
ーブル24の情報量を極端に少なくすることがで
きるので、超音波診断装置における遅延時間の発
生を簡易かつ迅速に行うことが可能となる。特
に、従来においてはテーブルの容量により制約さ
れていた偏向角度の種類の増大やフオーカス点の
増加の要望などを実現させることができるので、
超音波診断装置の分解能を向上させて、精度の良
い超音波診断が行えるという効果を有する。
標本化に関するサンプル点数の検討 以下に、規格化遅延時間テーブルにおける規格
化位置X及び偏向角度θの標本化に関するサンプ
ル点数について検討を行う。
まず、規格化位置Xに関するサンプル点数を考
える。
上記第9式の規格化遅延時間TをYと置くと、
Yについての以下の第15式を得る。
Y=T(X,θ) Y=1−(1+X2−2Xsinθ)1/2
……(第15式) ここで、この第15式を変形すると、次の第16式
を得る。
(Y−1)2−(X−sinθ)2=cos2θ
……(第16式) 第5図には、この第16式に示されるXとYとの
関係が示されている。ここに示されるように、|
X−sinθ|が大きくなるとYの変化が漸近線(直
線)に近づき、線形補間でも十分に良い近似が得
られることが理解される。
この場合、線形補間の誤差が最大となるのは、
第5図に示されるX=sinθの直線と双曲線との交
点であり、Xについてのサンプル間隔をΔXとす
れば、線形補間による誤差eは、次の第17式で示
される。
e=cosθ−{cos2θ +(ΔX/2)21/2 ……(第17式) ここで、|e|は、θが増大するほど大きくな
るため、θの上限を45°とすれば、θ=45°で|e
|は最大となる。そして、この場合のeにf/C
を乗算して時間の単位に変換すれば、最大遅延誤
差が得られる。
このような前提の下で、f=100mmとしたとき
の最大遅延誤差が、例えば5nsより小さくなるよ
うなΔXを求めると、 ΔX<0.02 ……(第18式) となる。
ここで、Xに関しては、焦点距離fが小さいと
きには、実際の装置において送受信の開口長を短
くする、すなわち駆動される振動素子の数を少な
くすることを考慮して、Xの取り得る範囲を、 −0.25≦X≦0.25 ……(第19式) と仮定すると、Xの範囲(0.5)をΔX(0.02)で
標本化すれば、5nsの精度が保証されることが理
解される。つまり、Xについてのサンプル点数
は、25点(0.5/0.02)あれば十分であることが
理解される。
次に、θに関するサンプル点数を検討する。こ
こでは、第9式において、|θ|≦45°、|x|≦
0.25の範囲では、第9式の右辺X2−2Xsinθが1
より小さいため、これをaとすれば、 (1+a)1/2=1+a/2−a2/8
……(第20式) のようなaについての第2次の項までのテーラー
展開を第9式に適用することができる。そして、
この近似式を適用すると第9式は、次に第21式の
ようになる。
T(X,θ) ≒−(X2−2Xsinθ)/2 +(X2−2Xsinθ)2/8 ……(第21式) この場合に、θについてのサンプル間隔をΔθ
としたときの線形補間の誤差eを計算すると、次
の第22式のようになる。
e={T(X,θ+Δθ/2) +T(X,θ−Δθ/2)}/2 −T(X,θ) ≒XΔθ2(Xcos2θ−sinθ)/8
……(第22式) ここで、第22式は、X=−0.25(Xの最小値)、
(θの最大値)でeが最大となることが理解され
る。
従つて、この第22式に、X=−0.25、θ=45°
を代入して求められたeにf=100mmの場合の
f/Cを乗算して時間の単位に変換することによ
り、最大遅延誤差が得られる。そして、最大遅延
誤差が5nsより小さくなる場合のΔθを求めると、 Δθ≦3.37° ……(第23式) となる。
従つて、−45°≦θ≦45°の範囲で5nsの精度を保
証する場合、θについてのサンプル点数は、27点
(90°/3.37°)であることが理解される。
以上のことから、X及びθの標本化に関するサ
ンプル点数は、それぞれ共に25程度にすれば良
く、このようなサンプル点数で構成された規格化
遅延時間テーブルにより、5ns以下の誤差での遅
延時間の発生が実現される。
なお、サンプルの点数を増せば、遅延時間発生
に係る誤差を更に小さくすることもでき、上述し
た従来例に比べ、十分精度の良い遅延時間を発生
できることが理解される。
遅延時間発生装置の変形例 次に、第3図で示した本発明に係る遅延時間発
生装置の変形例について以下に説明する。
第4図には、第3図で示した装置の変形例が示
されている。なお、第3図に示した規格化位置発
生部22は同一の構成であるため、その説明を省
略する。
この変形例において特徴的なことは、遅延時間
テーブル46に上述した規格化遅延時間Tに単位
復元計数f/Cを掛けた遅延時間Dを保持したこ
とにある。
すなわち、遅延時間テーブル46に、f/Cが
乗算された遅延時間Dを保持することにより、単
位復元演算の主な部分を省略することが可能であ
る。
ただし、この変形例においては、遅延時間テー
ブル46において焦点距離情報fが必要であり、
このために、超音波診断装置本体から焦点距離f
が遅延時間テーブル46に入力されている。
従つて、このような構成によれば、第3図で示
した実施例に比べ、テーブルに格納される遅延時
間τに関する情報量の増大は避けられないが、後
に行われる単位復元演算を極めて簡易化できると
いう利点を有する。
ここで、この変形例においても、テーブル46
における遅延時間Dを定めるパラメータのうち規
格化位置Xについては標本化が行われており、そ
のサンプル点数は、上記サンプル点数の計算によ
り求められた点数と同様である。
すなわち、f/Cは、Xとθに影響を与えず、
その精度が不変なためである。従つて、この変形
例においても、X及びθについて例えば25程度の
サンプル点があれば、十分な精度で遅延時間の発
生を行うことが可能である。
第4図において、遅延時間テーブル46から
は、遅延時間D1が出力され、更に上記実施例同
様に、標本化に係るサンプル間での差異ΔDも出
力されている。
そして、この両者は、補間処理部48に入力さ
れている。この補間処理部48は、上記補間処理
部26同様に、乗算器50と加算器52とで構成
され、規格化位置発生部22から出力された規格
化位置Xのうちその小数部rの重み付けによつ
て、遅延時間Dの線形補間がなされている。
そして、補間処理部48から出力された遅延時
間Dは、係数加算器54に入力されている。
ここで、係数加算器54は、超音波診断装置本
体から供給されるプローブの情報Pを入力して定
数Kを出力するK発生器56と、この定数Kを上
記補間処理部48から出力された遅延時間Dに加
算する加算器58と、から構成されている。
従つて、この変形例においても、上記実施例と
同様に、遅延時間τが順次発生されることにな
る。
以上のように、この変形例では、遅延時間テー
ブル46の入力パラメータが1つ増加したが、そ
の反面、テーブル46より後段の回路構成を省略
でき、この結果、迅速な遅延時間τの発生が行え
るという利点を有する。
保持される情報量の検討 第3図で示した本発明に係る遅延時間発生装置
の実施例の構成において、保持される全体の情報
量は以下のように概算される。
まず、規格化遅延時間テーブル24では、T1
を13ビツト、ΔTを8ビツトで与え、規格化位置
Xについてのサンプル点数を64、偏向角度θにつ
いてのサンプル点数、すなわちビームの本数を
256とすれば、次の量になる。
(13+8)・64・256=42Kバイト 一方、加算係数発生器30及びf/C演算器4
0及びK演算器42に格納される全体の情報を考
えると、αを12ビツト、βを16ビツト、f/Cを
6ビツト、Kについて11ビツトを与え、更に、焦
点fの数を32種類とし、接続できる探触子の個数
をNとすれば、次の量となる。
{32・(12+16+6)+11}・N =140・Nバイト 従つて、Nを32としても全体の総情報量は約
46Kバイトとなり、前述した約40Mバイトの約1/
870となる。
一方、第4図で示した本発明に係る遅延時間発
生装置の変形例における保持すべき全ての情報量
について検討すると、遅延時間テーブル46につ
いて、更にfの種類だけ情報量が増加するため、
総情報量は従来の方法による約40Mバイトの約1/
30となる。
このように、特に第3図で示した本発明装置の
実施例では、従来例よりも飛躍的に保持すべき情
報量の削減を図ることができることが理解され
る。
一方、第4図で示した本発明装置の変形例にお
いては、第3図で示した実施例に比べ、保持すべ
き情報量の増大は回避できないが、それでも従来
の方法より情報量を大幅に少なくできるという効
果を有する。
他の変形例 第3図及び第4図で示した本発明に係る遅延時
間発生装置の構成の変形例としては、T(X,θ)
=X(−X,−θ)の対称性を利用して、回路の構
成を変形することができる。
例えば、その第1例として、θ≧0の部分だけ
について、規格化遅延時間Tあるいは遅延時間D
をテーブルに保持することも可能である。また、
第2例として、規格化位置Xは、アレイ振動子に
おける超音波ビームの形成中心点Oの左右で符号
が異なるだけであるのでX≧0とX≦0で規格化
遅延時間T(又は遅延時間D)を並列に発生させ
ることも好適である。
また、この第1例と第2例とを併用することに
より、簡便かつ迅速な遅延時間の発生を行うこと
が可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、請求項1記載の発明によ
れば、規格化位置X及び偏向角度θの2つの入力
パラメータで遅延時間τ発生に係るテーブルを構
成することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、規格化
遅延時間Tに所定の単位復元計数f/Cを乗算し
た遅延時間Dをテーブルに保持して、テーブルか
ら直接遅延時間Dを求めることができるので、単
位復元演算に要する構成を簡易化できるという効
果を有する。
更に、請求項2及び4記載の発明によれば、線
形補間を前提として規格化遅延時間テーブル及び
遅延時間テーブルに格納される情報量を大幅に削
減することができる。
特に、標本化の点数を適宜に設定することによ
り、所望の精度で、遅延時間を発生でき、この結
果、信頼性の高い遅延時間発生装置を構成するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の原理を示すブロツク図、第
2図は、標本化と補間処理の流れを示す説明図、
第3図は、本発明に係る遅延時間発生装置の実施
例を示すブロツク図、第4図は、本発明に係る遅
延時間発生装置の実施例の変形例を示すブロツク
図、第5図は、規格化位置Xと規格化遅延時間
Y,Tとの関係を示す図、第6図は、超音波ビー
ムの電子偏向及び電子フオーカスを示す説明図、
第7図は、X軸方向に沿うアレイ振動子と焦点F
との位置関係を幾何学的に示し、遅延時間の計算
を説明するための説明図である。 10,22……規格化位置発生部、12,1
6,24……規格化遅延時間テーブル、14,2
8……単位復元演算部、18,26……補間処理
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 超音波ビームを形成するアレイ振動子を構成
    する各振動素子の送受信号にそれぞれ異なる遅延
    時間を与えて、超音波ビームの電子偏向や電子フ
    オーカスを行う超音波診断装置において、 前記アレイ振動子における超音波ビーム形成中
    心点から遅延時間τ発生に係る振動素子までの距
    離xを超音波ビームの焦点距離fで除した規格化
    位置Xを発生する規格化位置発生手段と、 前記規格化位置X及び超音波ビームの偏向角度
    θで定められる規格化遅延時間Tを保持する規格
    化遅延時間テーブルと、 を含み、 前記規格化遅延時間テーブルにて求められた規
    格化遅延時間Tに所定の単位復元演算を行つて遅
    延時間τを発生することを特徴とする超音波診断
    装置の遅延時間発生装置。 2 請求項1記載の超音波診断装置の遅延時間発
    生装置において、 前記規格化遅延時間テーブルは、テーブルのパ
    ラメータである前記規格化位置X及び前記偏向角
    度θのうち少なくとも一方が所定のサンプル間隔
    で標本化されてテーブル構成され、 前記規格化遅延時間テーブルにて求められた規
    格化遅延時間Tを補間する補間手段が設けられた
    ことを特徴とする超音波診断装置の遅延時間発生
    装置。 3 超音波ビームを形成するアレイ振動子を構成
    する各振動素子の送受信号にそれぞれ異なる遅延
    時間を与えて、超音波ビームの電子偏向や電子フ
    オーカスを行う超音波診断装置において、 前記アレイ振動子における超音波ビーム形成中
    心点から遅延時間τ発生に係る振動素子までの距
    離xを超音波ビームの焦点距離fで除した規格化
    位置Xを発生する規格化位置発生手段と、 前記規格化位置X及び超音波ビームの偏向角度
    θで定められる規格化遅延時間Tに前記焦点距離
    fと超音波の伝搬速度Cとで定まる単位復元係数
    f/Cを乗算した遅延時間Dを保持する遅延時間
    テーブルと、 を含むことを特徴とする超音波診断装置の遅延時
    間発生装置。 4 請求項3記載の超音波診断装置の遅延時間発
    生装置において、 前記遅延時間テーブルは、テーブルのパラメー
    タである前記規格化位置X、前記偏向角度θ及び
    前記焦点距離fのうち少なくとも1つが所定のサ
    ンプル間隔で標本化されてテーブル構成され、 前記遅延時間テーブルにて求められた遅延時間
    Dを補間する補間手段が設けられたことを特徴と
    する超音波診断装置の遅延時間発生装置。
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JP3808419B2 (ja) * 2002-10-08 2006-08-09 松下電器産業株式会社 超音波診断装置
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