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JPH0565551B2 - - Google Patents
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JPH0565551B2 - - Google Patents

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JPH0565551B2
JPH0565551B2 JP1213164A JP21316489A JPH0565551B2 JP H0565551 B2 JPH0565551 B2 JP H0565551B2 JP 1213164 A JP1213164 A JP 1213164A JP 21316489 A JP21316489 A JP 21316489A JP H0565551 B2 JPH0565551 B2 JP H0565551B2
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Aisin Chemical Co Ltd
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Aisin Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、油中で用いられる湿式摩擦材の紙質
基材の製造方法に関する。湿式摩擦材は、自動車
などの自動変速装置の多板クラツチなどに多用さ
れている。
[従来の技術] 多板クラツチのフリクシヨンプレートは、紙質
基材から製造された第4図に示すような中空円板
形状のペーパフエーシングを芯金の両側に貼り合
わせた構成とされている。このペーパーフエーシ
ングを製造するには、パルプなどの繊維成分とカ
シユーダストなどの充填材とを含む抄紙原液か
ら、平板状のペーパ材を抄紙法により形成する。
そしてペーパ材から所定の中空円板形状に打抜い
て紙質基材とし、この紙質基材にフエノール樹脂
などの結合剤を含浸させ次いで硬化させる方法が
一般に行なわれている。
ところで、平板状のペーパ材から中空円板状の
紙質基材を打抜く場合、相当量のペーパ材が無駄
になつて材料の歩留りが悪いという不具合があ
る。そこで例えば特開昭62−72937号公報には、
無終端の移動面に円形凹溝状の抄網部を設け、移
動面を移動させつつ表面に抄紙原液を供給する。
そして移動面の抄紙原液をかき落とし、抄網部で
抄紙して中空円板形状の紙質基材を得る方法が開
示されている。この製造方法によれば、打抜き工
程が不要となり、材料の歩留りが向上する。
[発明が解決しようとする課題] 上記した円形凹溝状の抄紙部を用いる方法にお
いては、抄紙部は一方向に移動しつつ抄紙原液が
供給されるため、繊維成分の配向方向は平板状の
ペーパ材と実質的に同一である。そのため紙質基
材に方向性が生じ、結合剤の含浸・硬化時などに
歪が生じたり、寸法が方向によつて異なつたり、
強度にも方向性が生じ摩擦材としての強度が不十
分となつたりする場合があつた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
であり、紙質基材の方向性を解消することを目的
とする。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明の紙質基材の製造方法は、円形凹溝状の
抄網部に繊維成分と充填材を含む抄紙原液を供給
して抄紙することにより中空円板形状の紙質基材
を製造する方法であつて、抄紙原液を該抄網部の
中央から略放射状に抄網部内に供給するようにし
たこと、および抄紙原液を抄網部の周方向に沿つ
て供給するようにしたことを特徴とする。
紙質基材の基体成分である繊維成分としては、
従来と同様にリンタパルプなどのパルプ類、レー
ヨン、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維、真
鍮線などの金属繊維、場合によつてはガラス繊
維、セラミツクス繊維などの無機繊維などを単独
であるいは混合して利用できる。繊維の形状は特
に制限されず、長繊維、短繊維、ウイスカなどか
ら目的性能に応じて種々選択できる。
また充填材は摩擦材の摩擦性能、耐熱性能など
の向上を目的として添加され、硫酸バリウム、炭
酸カルシウム、クレーなどの無機充填材、カシユ
ーダストなどの有機充填材など、従来と同様のも
のを用いることができる。
抄紙原液はこの繊維成分と充填材を含み、分散
媒としては通常水が用いられる。なお、安定剤な
ど各種添加剤も従来と同様に用いることができ
る。この抄紙原液は、常に一定濃度で抄網部に供
給されることが望ましい。
本発明の一つの特徴は、抄紙原液を抄網部の中
央から略放射状に供給するところにある。これに
より繊維成分は放射状に配向するようになり、紙
質基材としては全体として360度の方向に配向す
ることとなり方向性は出現しない。
また本発明のもう一つの特徴は、抄紙原液を抄
網部の周方向に沿つて供給するところにある。こ
れにより繊維成分は抄網部の円周方向に配向し、
紙質基材としては全体として360度の方向に配向
することとなり方向性は出現しない。さらに、こ
のように繊維成分が円周方向に沿つて配向すれ
ば、摩擦材として使用するときのせん断強度の方
向性がなくなり強度的弱部がなくなる。
なお、略放射状に供給している最中、あるいは
供給した後、抄網部を回転させることも好まし
い。このようにすれば繊維成分には回転による遠
心力が作用し、周方向に配向するようになる。
上記のように抄網部に供給された抄紙原液は、
真空吸引などにより分散媒が除去され抄紙され
る。そして形成された紙質基材は、抄網部から剥
された後乾燥され、フエノール樹脂などの結合剤
が含浸され硬化されて摩擦材が形成される。
[発明の効果] したがつて本発明の紙質基材の製造方法によれ
ば、抄網部に供給された抄紙原液中の繊維成分
は、全体として360度の方向に配向するため、方
向性のない紙質基材を容易に、かつ確実に製造す
ることができる。また材料の歩留りもよい。そし
て得られる紙質基材から形成された摩擦材では、
方向性がないので寸法変化や歪が生じず、耐久性
も向上する。
さらに単発抄紙方法であるので、秤量のばらつ
きが少なく、規格公差の厳しい小ロツト多種類生
産に最適である。
[実施例] 以下、実施例により具体的に説明する。なお、
以下の実施例では、下記の組成の抄紙原液を用い
た。
抄紙原液 リンタパルプ 5重量部 ケイソウ土 3重量部 カシユーダスト 2重量部 水 1000重量部 リンタパルプは充分に叩解し、これらをよく攪
拌混合して用いた。
また、形成される紙質基材の寸法は外径150mm、
内径80mm、厚さ0.5mmである。
(実施例 1) 第1図に用いた抄紙装置の要部を示す。この抄
紙装置は、抄網部1と、供給部2とより構成され
る。抄網部1は、第2図にも示すように、円筒部
11と、円筒部11の中央に配置された円錐部1
2と、円筒部11と円錐部12にそれぞれ固定さ
れ底面を構成する網部13と、網部13の下部に
固定されたサクシヨン部14とから構成されてい
る。そして円筒部11、円錐部12および網部1
3で円形凹溝10が形成されている。円錐部12
は先端が円錐形状をなし、円錐の頂点が供給管2
2の開口の中心に位置している。そして円錐部1
2の直径は供給管22の開口径より大きくされ、
供給管22から流れ落ちる抄紙原液は円錐部12
と必ず接触するように構成されている。また、網
部13の外径および内径は目的とする紙質基材の
寸法と同一であり、深さは0.5mm、メツシユは85
メツシユである。
供給部2は、抄紙原液が蓄えられた原料タンク
20と、バルブ21と、供給管22とから構成さ
れている。なお第3図に示すように、バルブ21
と供給管22の間に調整タンク23、オーバフロ
ータンク24、ポンプ25およびバルブ26をも
つ構成とすることも好ましい。このようにすれば
原料タンク20の液面の高さの変動により供給管
22からの供給量が変動するのを防止できる。
第1図のように構成された抄紙装置を用いて、
以下のように紙質基材を製造した。まずバルブ2
1を開いて供給管22から抄網部1へ抄紙原液を
流下させる。このとき抄紙原液は円錐部12の頂
点から円錐部12の側面に沿つて流下し、放射状
に流れて円形凹溝10内に供給される。したがつ
て繊維成分の配向方向は略放射状となり、全体と
しては360度の各方向に向いている。
そしてサクシヨン部14で水を吸引することに
より、繊維成分および充填材などは網部13上に
残つて紙質基材が抄紙される。
次に網部13の下側から圧縮空気が供給され、
その圧力により紙質基材は網部13から剥離され
る。このとき抄網部1の上方には吸着ローダが位
置しており、紙質基材は吸着ローラに吸着されて
乾燥位置へ搬送される。そして乾燥位置でホツト
プレスにより圧縮・乾燥される。
得られた紙質基材では、繊維成分の配向方向が
放射状であり、全体として360度の各方向に向い
ているため方向性が生じない。
この紙質基材にはフエノール樹脂が含浸され、
硬化されて第4図に示す中空円盤状のクラツチフ
エーシングとされる。そして芯金に張付けられて
多板クラツチとして利用される。
(比較例) 特開昭62−72937号公報に開示された方法に基
づいて、実施例1と同一材料から同一形状の紙質
基材を製造した。そして同様にクラツチフエーシ
ングを形成した。
(評価) 実施例1と比較例で得られたクラツチフエーシ
ングについて、それぞれ直交する2つの方向にお
ける引張り強度を測定した。その結果は第5図に
示すように、実施例1のフエーシングでは方向に
よる引張り強度の差は生じていないのに対し、比
較例のフエーシングでは方向によつて大きな差が
生じている。
またそれぞれのフエーシングに対して、回転数
5000rpmの高回転で相手材と係合させ破損するま
でのサイクル数により耐久性を測定した。その結
果、実施例のフエーシングの方が1.3〜1.5倍耐久
性が向上していた。
さらに、実施例1と比較例の製造方法により多
数のフエーシングを製造し、紙質基材の形状を基
準形状としたときのフエーシングの直交する2つ
の方向における寸法変化量とその度数を調査し
た。比較例の製造方法で得られたフエーシングで
は、方向により寸法変化量が異なつていたが、実
施例1で得られたフエーシングでは寸法変化量に
は方向性は生じていなかつた。
これらの結果より、実施例1の方法で製造され
たクラツチフエーシングは、各性能に方向性がな
く均一であることが明らかである。
(実施例 2) 第6図に用いた抄紙装置の要部を示す。この装
置は抄網部1がモータ3により回転駆動されるよ
うに構成され、円錐部は具備していない。さらに
供給管22は円形凹溝10の上部に位置している
こと以外は実施例1と同様である。
この抄紙装置を用い、抄網部1を60rpmの速度
で回転させつつ供給管22より抄紙原液を供給し
たこと以外は実施例1と同様にして紙質基材を形
成した。得られた紙質基材では、繊維成分は円周
方向に配向している。したがつて全体では360度
の各方向を向いているため、方向性が生じない。
そして実施例1と同様にクラツチフエーシングを
形成した。このクラツチフエーシングも実施例1
で形成されたものと同様の性能を有している。
なお、本実施例では抄網部1を回転させつつ抄
紙原液を供給したが、抄網部1は固定とし、供給
管22を円形凹溝10に沿うように回転させても
同様の紙質基材を製造することができる。
(実施例 3) 本実施例では、実施例1と実施例2の方法を組
合わせて紙質基材を形成した。すなわち、円錐部
12の上部から抄紙原液を供給するとともに、抄
網部1全体を回転させた。これにより繊維成分は
径方向外方へ向かう力と円周方向に沿う力との合
力の方向に沿つて配向し、全体としては360度の
方向に向くようになるため、方向性は生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例の製造方法
に関し、第1図は用いた抄紙装置の構成の説明
図、第2図は抄網部の要部斜視図、第3図は供給
部の他の態様を示す説明図、第4図は形成された
クラツチフエーシングの斜視図、第5図は引張り
強度の試験結果を示す線図である。第6図は第2
の実施例で用いた抄紙装置の要部説明図である。 1……抄網部、2……供給部、10……円形凹
溝、11……円筒部、12……円錘部、13……
網部、20……原料タンク、22……供給管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円形凹溝状の抄網部に繊維成分と充填材を含
    む抄紙原液を供給して抄紙することにより中空円
    板形状の紙質基材を製造する方法であつて、該抄
    紙原液を該抄網部の中央から略放射状に該抄網部
    内に供給するようにしたことを特徴とする湿式摩
    擦材用紙質基材の製造方法。 2 円形凹溝状の抄網部に繊維成分と充填材を含
    む抄紙原液を供給して抄紙することにより中空円
    板形状の紙質基材を製造する方法であつて、該抄
    紙原液を該抄網部の周方向に沿つて供給するよう
    にしたことを特徴とする湿式摩擦材用紙質基材の
    製造方法。
JP21316489A 1989-08-18 1989-08-18 湿式摩擦材用紙質基材の製造方法 Granted JPH0376780A (ja)

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