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JPH0583077B2 - - Google Patents
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JPH0583077B2 - - Google Patents

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JPH0583077B2
JPH0583077B2 JP1082111A JP8211189A JPH0583077B2 JP H0583077 B2 JPH0583077 B2 JP H0583077B2 JP 1082111 A JP1082111 A JP 1082111A JP 8211189 A JP8211189 A JP 8211189A JP H0583077 B2 JPH0583077 B2 JP H0583077B2
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evoh
layer
gas barrier
tpu
pinhole resistance
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JP1082111A
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Tomoyuki Watanabe
Taichi Negi
Satoshi Hirofuji
Sadao Yamashita
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
A 産業上の利用分野 本発明は、ガスバリアー性多層構造体に関する
もので、とくに高ガスバリアー性及び耐貫通ピン
ホール性、耐ガスバリアー層ピンホール性を必要
とする食品包装用途、産業用資材用途、日用品用
途、医療用途に好適に使用される。 なお、ここで耐貫通ピンホール性とは、屈曲疲
労に対して全層を貫く耐ピンホール性であり、耐
ガスバリアー層ピンホール性とは屈曲疲労に対す
るガスバリアー層の耐ピンホール性を意味する。 B 従来の技術 エチレン−酢酸ビニルけん化物(EVOH)は、
ガスバリアー性が熱可塑性樹脂の中では最高の性
能を有しており、気体の透過を遮断しようという
目的で広い分野にわたり多量に使用されている。
しかしながらEVOH単層品は柔軟性が乏しく、
輸送時等の屈曲によるピンホールの発生を原因と
するガスバリアー性の低下という欠点があつた。
そこで他の熱可塑性樹脂との積層あるいはブレン
ド等による柔軟化により該欠点をおぎなう方法が
取られてきた。また特開昭52−77160号などにあ
るようにEVOHにエチレン−酢酸ビニル共重合
体あるいはその部分けん化物をブレンドする方法
などがある。これらの方法は一見、該欠点をおぎ
なう様に見受けられるが、次に述べる理由で限定
された分野にしか使用されていない。 すなわち、前記したような積層で得たフイルム
は屈曲疲労に対し耐貫通ピンホール性は多少改善
の方向にあるが、実用上十分な効果が得られず、
耐ガスバリアー層ピンホール性には問題があつ
た。また前記したようなブレンドにより得たフイ
ルムは透明性や屈曲疲労による層内デラミ白化に
よるガスバリアー性の低下に問題がある。したが
つていずれの場合も耐貫通ピンホール性、耐ガス
バリアー層ピンホール性をともに満足する性能を
有しているものがないというのが現状である。一
方熱可塑性ポリウレタン(TPU)とEVOHとを
積層した多層構造体に関しては特開昭58−22163
に記載があるが、本発明の()〜()に記載
のようなEVOHのエチレン含有量、PH、アルカ
リ金属イオン濃度、TPUの窒素含有量、各層の
厚み構成に関する記載、さらにはケイ素変性
EVOHの記載がないばかりか、同特開昭に記載
の発明は、飛行船等に使用する基材としてTPU
のガスバリアー性を改善する事が目的であり、本
発明の耐貫通ピンホール性、耐ガスバリアー層ピ
ンホール性の改善を目的としたものと技術思想が
異なつている。またTPUとガスバリアー材(主
としてPVDC、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル)との積層体と二軸延伸、収縮用途として使用
する考え方(特公昭62−10193号、特開昭62−
273849号)は公知であるが、EVOHの記載がな
いばかりでなく、耐貫通ピンホール性、耐ガスバ
リアー層ピンホール性改善を目的としている本発
明とは技術的思想が根本的に異なつている。 さらにTPUとガスバリアー材(PVDC、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、
EVOH)との積層体の車両用チユーブ用途に関
しては特開昭62−249737、及び特開昭63−77740
に記載があるが、耐貫通ピンホール性、耐ガスバ
リアー層ピンホール性改善を目的としている本発
明とは技術的思想が異つているばかりでなく、
TPUとEVOHを積層する際、EVOH層にTPUを
ブレンドしたり、TPUとEVOHの間にEVA系の
接着性樹脂を介し多層構造体を得ている為、本発
明の特定のEVOH、TPUを特定の厚み比で直接
積層している多層構造体とは、多層構造体の構成
が異なつている。 C 発明が解決しようとする課題 本発明は、屈曲疲労による耐貫通ピンホール
性、耐ガスバリアー層ピンホール性を大巾に改善
した高ガスバリアー性多層構造体を提供する事に
ある。 D 課題を解決するための手段 本発明者らは鋭意検討を行つた結果、驚くべき
事にEVOH(A)層の少なくとも片面に熱可塑性ポ
リウレタン(TPU)(B)層を直接積層した多層構
造体において、該多層構造体中のEVOH(A)層の
エチレン含有量をa(モル%)、層の厚み(複数層
ある場合はその合計厚み)をb(μ)及びTPU(B)
層のN含有量をc(重量%)、層の厚み(複数層あ
る場合はその合計厚み)をd(μ)tosi,さらに
EVOH(A)の水素イオン濃度(PH)をe,EVOH
(A)のアルカリ金属イオン濃度をf(ppm)とする
とき、下記()〜()式を満足する多層構造
体を、とくに共押出し法によつて得ることによ
り、耐貫通ピンホール性及び耐ガスバリアー層ピ
ンホール性が大巾に改善させることがわかつた。 1≦c≦7 ……() 60≦a×c≦250 ……() c/50−0.02≦b/b+d≦c/50+0.56……() 3.8≦e≦5.8 ……() 5≦f≦50 ……() さらに驚くべき事に該EVOHとして、ケイ素
化合物単位を0.0005〜0.2モル%含有するケイ素
変性されたEVOHを用いることにより、さらに
いつそう耐貫通ピンホール性のみならず耐ガスバ
リアー層ピンホール性が改善されることを見い出
した。 本発明に使用されるEVOHは、エチレン含有
量20〜60モル%、好適には25〜60モル%、酢酸ビ
ニル成分のけん化度は90%以上、好適には、96%
以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物で
ある。エチレン含有量20モル%以下になると、成
形温度が分解温度に近くなり、成形が困難とな
る。一方、エチレン含有量が60モル%以上になる
と、ガスバリアー性が低下し好ましくない。また
酢酸ビニル成分の鹸化度が、96%未満、特に90%
未満のEVOHはゲル状物が多発しやすく、又ガ
スバリアー性が低いため好ましくない。 さらにEVOH(A)の水素イオン濃度は()式
に示すように、3.8〜5.8であることが重要であ
り、好適には3.8〜5.5である。 EVOH(A)のPHが38未満であると、押出し成形
時にゲル状物が多発しやすく、PHが5.5を越える
と、TPUとの層間接着性に問題が生じるので好
ましくない。 ここでEVOH(A)のPHとは、(A)層中のEVOH 10
g(ペレツト状)を純水50c.c.中に95℃、3時間放
置した後、水中のPHをPHメーターにて測定するこ
とにより得た値である。 さらにEVOH(A)のアルカリ金属イオン濃度は
()式に示すように5〜50ppmであることが重
要である。好適には10〜20ppmである。EVOH
(A)のアルカリ金属イオン濃度が5ppm未満の場合、
あるいは50ppmを越える場合は、いずれもTPU
との層間接着性が悪化し、耐ガスバリアー層ピン
ホール性に問題が生じるので好ましくない。ここ
で、アルカリ金属塩濃度とは、該EVOH(A)をル
ツボ中で灰化させ、その灰分の水溶液中のアルカ
リ金属イオン濃度を原子吸光法によつて測定した
値である。 EVOHのPHおよびアルカリ金属塩濃度の調整
法としては、それぞれ酸性物質あるいはアルカリ
金属塩をEVOHへ直接添加して混合するか、あ
るいは酸性物質およびアルカリ金属塩を水に溶解
して調製した水溶液中にEVOHを浸漬する方法
が例示される。 酸性物質としては、コハク酸、アジピン酸、安
息香酸、カプリン酸、クエン酸、ラウリン酸、酢
酸などの有機酸、ホウ酸、りん酸などの無水酸、
アスパラギン酸、アミノ安息香酸、グルタミン酸
などのアミノ酸をあげることができるが、好適に
は酢酸は用いられる。一方アルカリ金属塩として
はリン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウムなどがあげら
れるが、好適にはりん酸二水素カリウム、りん酸
二水素ナトリウムが用いられる。 更に、このEVOHはケイ素化合物を分子中に、
0.0005〜0.2モル%含有することがよりのぞまし
い。この様な、ケイ素化合物単位を含有する
EVOHを用いる場合には多層構造体の層間接着
性が高くなるためか、耐貫通ピンホール性、耐ガ
スバリアー層ピンホール性が向上するので好まし
い。 また、該ケイ素化合物単位を含有するEVOH
としてはケイ素化合物単位含有EVOHにケイ素
化合物単位を含有しないEVOHを混合して使用
することが好ましい場合もある。EVOHに含有
するケイ素化合物単位としては、下記(),
()および()が例示される。
【化】
【化】
【化】 [但し、ここでnは0〜1,mは0〜2、R1
は低級アルキル基、アリル基、またはアリル基を
有する低級アルキル基、R2は炭素数1〜40のア
ルコキシル基であり、該アルコキシル基は酸素を
含有する置換基を有してもよい。R3は水素また
はメチル基、R4は水素または低級アルキル基、
R5はアルキレン基または連鎖炭素原子が酸素も
しくは窒素によつて相互に結合された2価の有機
残基、R6は水素、ハロゲン、低級アルキル基、
アリル基、またはアリル基を有する低級アルキル
基、R7はアルコキシル基またはアシロキシル基
(ここでアルコキシル基またはアシロキシル基は
酸素もしくは窒素を有する置換基を有していても
よい。)、R8は水素、ハロゲン、低級アルキル基、
アリル基、またはアリル基を有する低級アルキル
基、R9は低級アルキル基である。]さらに詳細に
述べれば、R1は炭素数1〜5の低級アルキル基、
炭素数6〜18のアリル基、または炭素数6〜18の
アリル基を有する炭素数1〜5の低級アルキル基
を示し、R4は水素原子または炭素数1〜5の低
級アルキル基を示し、R5は炭素数1〜5のアル
キレン基または連鎖炭素原子が酸素もしくは窒素
によつて相互に結合された2価の有機残基を示
し、R6は水素、ハロゲン、炭素数1〜5の低級
アルキル基、炭素数6〜18のアリル基、または炭
素数6〜18のアリル基を有する1〜5の低級アル
キル基を示し、R7は炭素数1〜40のアルコキシ
ル基またはアシロキシル基(ここではアルコキシ
ル基またはアシロキシル基は酸素もしくは窒素を
有する置換基を有していてもよい。)を示し、R8
は水素、ハロゲン、炭素数1〜5の低級アルキル
基、炭素数6〜18のアリル基、または炭素数6〜
18のアリル基を有する炭素数1〜5の低級アルキ
ル基を示し、R9は炭素数1〜5の低級アルキル
基を示す。そして、好適にはビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシランなどが用いら
れる。 また該EVOHは本発明の効果が阻外されない
範囲でプロピレン、ブチレン、N−ビニルピロリ
ドン系化合物を共重合したり、可塑剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、参加防止剤、着色剤、フイラ
ーなどをブレンドする事は自由である。 次に本発明に用いられるTPUは、TPU中の窒
素含有量がEVOHとの積層において耐貫通ピン
ホール性、耐ガスバリアー層ピンホール性に大き
な影響を与えるため、前記()式を満足するこ
とが重要である。窒素含有量が7重量%をこえる
と、熱安定性が悪い為か、ゲル・スジが発生しや
すく、耐貫通ピンホール性、耐ガスバリアー層ピ
ンホール性の改善効果が少なく、逆に悪くなる傾
向さえ認められる。一方窒素含有量が1重量%未
満の場合、EVOHとの接着性が悪い為か耐貫通
ピンホール性、耐ガスバリアー層ピンホール性の
改善効果が低下する。そしてより好適には1〜6
重量%である。また窒素含有量の測定法としては
一般的な元素分析法が用いられる。 本発明に用いられるTPUは、溶解可能であり、
通常高分子ジオールおよび有機ジイソシアネー
ト、および/または低分子ジオールなどの2また
は3成分よりなる。以下に各成分の詳細を述べ
る。 高分子ジオールは、重縮合、付加重合(例え
ば、開環重合)または重付加などによつて得られ
る高分子化合物のジオールであり、代表的なもの
としてはポリエステルジオール、ポリエーテルジ
オール、ポリカーボネートジオールまたはこれら
の共縮合物(例えば、ポリエステル、エーテルジ
オール)が挙げられる。これらは単独で使用して
もよいし、2種以上を混合して使用してもよい。 上方ポリエステルジオールとしてはエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メ
チル−1,5ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチ
ルプロパンジオールなどの炭素数2〜10のアルカ
ンのジオールまたはこれらの混合物とグルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバ
シン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の炭素数
4〜12の脂肪族もしくは芳香族ジカルボン酸また
はこれらの混合物とから得られる飽和ポリエステ
ルジオール、あるいはポリカプロラクトングリコ
ール、ポリプロピオラクトングリコール、ポリバ
レロラクトングリコールなどのポリラクトンジオ
ールが好ましく使用される。 さらに上記ポリカーボネートジオールとしては
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オク
タンジオール、1,10−デカンジオールなどの炭
素数2〜12の脂肪族もしくは脂環式ジオールまた
はこれらの混合物に炭酸ジフエニルもしくはホス
ゲンを作用させて縮重合して得られるポリカーボ
ネートジオールが好ましく使用される。 これらの高分子ジオールの平均分子量は500〜
3000、好ましくは500〜2500の範囲内にあるのが
望ましい。平均分子量が小さ過ぎると有機ジイソ
シアネートとの相溶性が良過ぎて生成ポリウレタ
ンの弾性が乏しくなり、一方平均分子量が大き過
ぎると有機ジイソシアネートとの相溶性が悪くな
り重合過程での混合がうまくゆかず、ゲル状物の
塊が生じたり安定したポリウレタンが得られな
い。 第2の原料である低分子ジオールとしては、分
子量が500未満の低分子ジオール、たとえばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタングリコー
ル、3−メチルペンタングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,4−ピスヒドロキシエチル
ベンゼンなどが脂肪族、脂環族または芳香族ジオ
ールが挙げられる。これらは単独で使用しても2
種以上組合せて使用してもよい。 有機ジイソシアネートとしては4,4′−ジフエ
ニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシ
アネート、2,2′−ジメチル−4,4′−ジフエニ
ルメタンジイソシアネート、1,3−または1,
4−ビス(イソシアネートメチル)ベンゼン、
1,3−または1,4−ビス(イソシアネートメ
チル)シクロヘキサン、4,4′−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネートなどの芳香族、脂環族または脂肪族ジイ
ソシアネートが挙げられる。これらの有機ジイソ
シアネートは単独で用いてもよいし、2種以上を
混合して用いてもよい。 本発明に使用するTPU中の窒素含有量は、高
分子ジオール、低分子ジオールおよび有機ジイソ
シアネートの使用割合を適宜選択することにより
決定される。 またTPUを製造する場合、必要に応じて有機
ジイソシアネートとジオールとの反応を促進する
適当な触媒を用いてもよい。また、目的に応じて
着色剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤など
の各種添加剤または潤滑剤を加えることもでき
る。 さらに本発明においては前記()〜()式
を満足することも重要である。 ()式のa×cはEVOHとTPUの親和性に
関するパラメータであり、該a×cの値が6未満
でも、250をこえてもEVOHとTPUの層間接着性
が乏しい為か、耐貫通ピンホール性、耐ガスバリ
アー層ピンホール性は低下する。好適には60以上
230以下のものが使用される。 また()式は各層の厚み構成比と該TPUの
窒素含有量に関する式でc/50−0.02未満であると、 共押出し製膜時の樹脂流れに問題がある為かガス
バリアー性が低下し、c/50+0.56をこえると、多 層構造体の柔軟性に問題が生ずる為か、耐貫通ピ
ンホール性、耐ガスバリアー層ピンホール性が低
下する。好適にはc/50以上c/50+0.16以下、さらに はc/50+0.12以下のものが使用される。 EVOH(A)層とTPU(B)層の積層には共押出し法
は、ドライラミネート法、押出しラミネート法、
共押出しラミネート法などが採用可能であるが、
共押出し法がもつとも有利に使用できる。(A)層と
(B)層の層間には接着剤を設けずに、(A)層と(B)層を
直接に積層することが効果的である。ただし本発
明の目的を阻害しないものであれば、層間接着剤
を使用することを排除するものではない。 EVOH層の厚み(延伸前)は2〜200μであり、
より好適には4〜80μである。一方EVOHと積層
するTPUの厚みとしては4〜800μ、好適には4
〜400μ、より好適には5〜100μmである。 多層構造体の構成としてはEVOHを(A)、TPU
を(B)それ以外の熱可塑性樹脂を(C)、接着性樹脂を
(D)とするとき、(A)/(B)、(B)/(A)/(B)、(A)/(B)/
(A)、(A)/(B)/(C)、(C)/(D)/(A)/(B)、(C)/(B)/
(A)/
(B)/(C)、(C)/(D)/(A)/(B)/(A)/(D)/(C)などが
あげ
られる。 またこれらの各層の少なくとも一つの層に、ま
たはこれらの層とは独立した層に多層構造体の回
収物を使用することもできる。 ここで(C)としてはポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエー
テル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリアルキルアクリ
レート系樹脂、ポリオレフイン系樹脂なとが用い
られる。上記構成のうち2層以上のEVOH層あ
るいは、2層以上のTPU層を有する場合、2層
それぞれに異なるEVOHあるいはTPUを使用し
てもよいし、また同じものを使用してもよい。ま
た(D)としてはEVOH層と熱可塑性樹脂層を接着
しうるものであればとくに制限はないが、好適に
はエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物
(たとえば無水マレイン酸)を付加またはグラフ
ト化したポリオレフイン(たとえばポリエチレ
ン、ポリプロピレン)、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−アクリル酸エステル(たとえ
ばメチルエステル、エチルエステル)共重合体な
どがあげられる。 本発明において多層構造体としてはフイルム、
シート、パイプ、あるいはフイルムから得た袋状
物、シートを熱成形(真空または圧空成形など)
して得たカツプ、パイプから得たパリソン、パリ
ソンを延伸ブローして得たボトル、ダイレクトブ
ローにより得たボトルなどがあげられ、これらは
特に食品包装材料として好適に用いられる。 以下実施例にてより詳細な説明を行うが、これ
により本発明が何ら限定されるものではない。 E 実施例 実施例 1 EVOH(A)としてはエチレン含有量32モル%、
けん化度97.5%、メトルフローインデツクス1.3
g/min(190℃−2160g)のもの1部を100部の
イオン交換水に酢酸0.1重量%、リン酸水素ナト
リウム0.01重量%を各々含む水溶液中に3時間浸
漬し、脱液後乾燥し、樹脂中のPH4.0、ナトリウ
ムイオン濃度15ppmに調整したものを用いた。
TPU(B)としては1,4−ブタンジオールとアジ
ピン酸から得られたポリブチレンアジペート65重
量部、1.4−ブタンジオール5重量部及び4,
4′−ジフエニルメタンジイソシアネート30重量部
から得た、窒素含有量3.4重量%のポリエステル
系TPUを用いた。前記EVOHおよびTPUを2種
3層共押出しシート製造設備でTPU/EVOH/
TPUのフイルムを得た。この時の厚み構成は
50/10/50(μ)であつた。なお得られたフイル
ムのEVOH(A)層のEVOH(A)のPHは4.5であつた。 このフイルムを29.7×21cm(A4サイズ)に切
り出し、20℃、65%R.H.(相対湿度)の条件下で
ゲルボフレツクステスターを用い、1000回及び
5000回の屈曲疲労を与え該屈曲フイルムについて
発生したピンホール発生数の計数を行うと同時
に、モコン社製02バリアー測定機にかけ酸素透過
係数を測定した。この結果を表1に示す。 その結果、1000及び5000回の屈曲疲労によつて
も貫通ピンホールは発生せず、ガスバリアー性の
低下も見られず、良好な耐貫ピンホール性、耐ガ
スバリアー層ピンホール性を示すことがわかつ
た。 得られた多層包装材をヒートシールし、さらに
口金を装着して包装袋を得た。この包装袋に液状
食品を入れ、袋の口金を密封した。この袋を多数
個段ボール箱の中に詰め、バツクインボツクスを
作成した。 このバツクインボツクスを20℃−60%RHで2
日間状態調節を行つたのち、回転型振動試験機
(振動条件267rpm)により振動テストを行つた
が、破損しなつた。 実施例2〜7及び比較例1〜5 表1に示す条件以外は実施例1と同様の条件で
多層フイルムを得た。その結果を表1に示す。 なお、ポリブチレンアジペートと1,4ブタン
ジオールおよび4,4′−ジフエニルメタンジイソ
シアネート化合物を、イソシアネート基とヒドロ
キシル基が1:1になるように、高分子ジオール
と1,4ブタンジオールの比をかえて配合し、窒
素含有量(N)の異なるTPUを得、これを使用
した。 Si−EVOHを用いた実施例5の多層フイルム
は屈曲疲労回数10000回においても、貫通ピンホ
ールは発生せず、また酸素透過係数も大きくなら
なかつた。 一方比較例4において、エチレン含有量32モル
%、けん化度97.5%、メトフローインデツクス
1.3g/min(190℃、2160g)のEVOH樹脂1部
を100部のイオン交換水にリン酸水素ナトリウム
0.1%を含む水溶液中に3時間浸漬し、脱液後乾
燥し、樹脂中のPH7.0(得られたフイルムのEVOH
層のEVOHのPHは7.0)、ナトリウムイオン濃度
143ppmに調整したEVOHを用いた多層フイルム
は、屈曲疲労回数5000回においてガスバリアー層
にピンホールが発生し、酸素透過係数が32c.c./
cm2・day・atmと大きくなつた。
【表】
【表】 表1中の記号、略号の説明 a:(A)のエチレン含有量(モル%) b:(A)層の厚み(μ) c:(B)の窒素含有量(重量%) d:(B)層の厚み(μ) ポリエステル系TPU(ポリブチレンアジペート
と1,4ブタンジオールおよび4,4′−ジフエニ
ルメタンジイソシアネートからなる):(株)クラレ
製クラミロンU ポリエーテル系TPU(ポリテトラメチレンエー
テルグリコールと1,4ブタンジオールおよび
4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートから
なる):(株)クラレ製クラミロンU Si−EVOH:ビニルトリメトキシシラン含有
量0.01モル%の変性EVOH PA:ポリアミド樹脂[三菱化成工業(株)製ノバ
ミツド1020] EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体[三井
デユポンポリケミカル(株)製エバフレツクス460] EVOH*:使用したEVOHのPH7.0(多層フイル
ムのEVOH層のEVOHのPH7.0)、ナトリウム塩
濃度143ppm、エチレン含有量32モル%、けん化
度97.5% F 発明の効果 本発明の多層構造体は、耐貫通ピンホール性、
耐ガスバリアー層ピンホール性及びガスバリアー
性に優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレン含有量20〜60モル%、けん化度90%
    以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(A)
    層の少なくとも片面に熱可塑性ポリウレタン(B)層
    を有し、かつ下記(),(),(),()およ
    び()式を満足する多層構造体。 1≦c≦7 ……() 60≦a×c≦250 ……() c/50−0.02≦b/b+d≦c/50+0.56……() 3.8≦e≦5.8 ……() 5≦f≦50 ……() a:(A)のエチレン含有量(モル%) b:(A)層の厚み(μ) c:(B)の窒素含有量(重量%) d:(B)層の厚み(μ) e:(A)の水素イオン濃度(PH) f:(A)のアルカリ金属イオン濃度(ppm)
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