JPH0583370B2 - - Google Patents
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- JPH0583370B2 JPH0583370B2 JP59109721A JP10972184A JPH0583370B2 JP H0583370 B2 JPH0583370 B2 JP H0583370B2 JP 59109721 A JP59109721 A JP 59109721A JP 10972184 A JP10972184 A JP 10972184A JP H0583370 B2 JPH0583370 B2 JP H0583370B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- intermediate layer
- vibration
- metal plate
- Prior art date
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- Laminated Bodies (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、後加工性にすぐれた制振金属板に関
するものであり、詳しくは二枚の金属板の間には
さみ込む中間層の成分として、重合性単量体と共
重合しうるように変性されたゴム成分を1〜90重
量%を含有することにより、これを中間層とした
制振金属板の張出し、曲げ、深絞り等の後加工を
きわめて良好に行うことを可能にした制振金属板
に関するものであり、自動車、鉄道、航空機等の
乗物、事務機器、電気製品等の各種機器の0〜
100℃の温度範囲、とくに常温附近での振動部材
の騒音低減を行なう、すぐれた制振性を有する制
振金属板である。 従来技術 近年、自動車、鉄道、航空機等の乗物および事
務機器、電気製品等の普及にともない、それらの
機器に対する騒音対策が緊急の課題としてクロー
ズアツプされ、その対応策として現在までに多く
の制振金属板が提案され、あるいは市販されてき
た。 しかし、市場の要望に対して従来の制振金属板
を評価した場合、次のような種々の不備な点があ
げられ、その結果適用範囲が非常に限定されてい
るのが現状である。 そのもつとも大きな欠点の1つは、市販の制振
金属板に使用されている中間層物質は、そのほと
んど大部分が熱可塑性の自己粘着剤の一種である
ため、後加工時における衝撃的応力により、中間
層物質にワレが生じたり、縮み変形時には座屈が
生じてフランジしわを発生しやすい。さらには金
属との接着性がきわめて乏しいために、金属板と
の剥離、ズレが発生する。したがつて、張出し、
曲げ、絞り等の複合したプレス成形は非常に困難
となる。すなわち、もつとも需要が多く、かつ複
雑なプレス成形性が要求される自動車用部材、事
務機器、金属加工機械等には適用が困難となる。 また、非常に単純なプレス成形からなる部材
も、塗料の焼付工程あるいは乾燥工程で中間層物
質が流れ出したり、分解炭化を生じたり、さらに
は実際の使用温度において静的応力下でクリープ
が発生したり、金属板との剥離が生じたりして、
実用上種々の問題点をかかえている。 また、スポツト溶接性という点からみても、従
来の制振金属板における中間層は、単に高分子有
機材料からなるため通電性がなく、そのため大量
の需要が期待される自動車用部材としては使用さ
れにくいという問題点もある。 発明の目的 本発明の目的は、従来の制振金属板が有する上
記の如き欠点を改良した、振動減衰能力およびす
ぐれた後加工性を兼ね備えた制振金属板を提供す
ることにある。 すなわち、本発明者らは鋭意研究を進めた結
果、重合性単量体と容易に共重合しうるα,β−
不飽和カルボキシレート基を有するゴム状ポリマ
ー1〜90重量%および重合性単量99〜10重量を主
成分とする中間層を見出し、これにより本発明を
完成したものである。 発明の構成 本発明の要旨とするところは、 (A) 分子内に一般式
するものであり、詳しくは二枚の金属板の間には
さみ込む中間層の成分として、重合性単量体と共
重合しうるように変性されたゴム成分を1〜90重
量%を含有することにより、これを中間層とした
制振金属板の張出し、曲げ、深絞り等の後加工を
きわめて良好に行うことを可能にした制振金属板
に関するものであり、自動車、鉄道、航空機等の
乗物、事務機器、電気製品等の各種機器の0〜
100℃の温度範囲、とくに常温附近での振動部材
の騒音低減を行なう、すぐれた制振性を有する制
振金属板である。 従来技術 近年、自動車、鉄道、航空機等の乗物および事
務機器、電気製品等の普及にともない、それらの
機器に対する騒音対策が緊急の課題としてクロー
ズアツプされ、その対応策として現在までに多く
の制振金属板が提案され、あるいは市販されてき
た。 しかし、市場の要望に対して従来の制振金属板
を評価した場合、次のような種々の不備な点があ
げられ、その結果適用範囲が非常に限定されてい
るのが現状である。 そのもつとも大きな欠点の1つは、市販の制振
金属板に使用されている中間層物質は、そのほと
んど大部分が熱可塑性の自己粘着剤の一種である
ため、後加工時における衝撃的応力により、中間
層物質にワレが生じたり、縮み変形時には座屈が
生じてフランジしわを発生しやすい。さらには金
属との接着性がきわめて乏しいために、金属板と
の剥離、ズレが発生する。したがつて、張出し、
曲げ、絞り等の複合したプレス成形は非常に困難
となる。すなわち、もつとも需要が多く、かつ複
雑なプレス成形性が要求される自動車用部材、事
務機器、金属加工機械等には適用が困難となる。 また、非常に単純なプレス成形からなる部材
も、塗料の焼付工程あるいは乾燥工程で中間層物
質が流れ出したり、分解炭化を生じたり、さらに
は実際の使用温度において静的応力下でクリープ
が発生したり、金属板との剥離が生じたりして、
実用上種々の問題点をかかえている。 また、スポツト溶接性という点からみても、従
来の制振金属板における中間層は、単に高分子有
機材料からなるため通電性がなく、そのため大量
の需要が期待される自動車用部材としては使用さ
れにくいという問題点もある。 発明の目的 本発明の目的は、従来の制振金属板が有する上
記の如き欠点を改良した、振動減衰能力およびす
ぐれた後加工性を兼ね備えた制振金属板を提供す
ることにある。 すなわち、本発明者らは鋭意研究を進めた結
果、重合性単量体と容易に共重合しうるα,β−
不飽和カルボキシレート基を有するゴム状ポリマ
ー1〜90重量%および重合性単量99〜10重量を主
成分とする中間層を見出し、これにより本発明を
完成したものである。 発明の構成 本発明の要旨とするところは、 (A) 分子内に一般式
【式】
又は()
【化】
(式中、XはCl,BrおよびIから選ばれたハ
ロゲン原子、R1,R2およびR3はいずれも水素又
は炭素数1〜10の炭化水素残基、nは2〜3の整
数、mは1〜4の整数、lは1〜30の整数を表わ
す)で表わされるα,β−不飽和カルボキシレー
ト基を有するゴム状ポリマーの単独あるいは混合
物1〜90重量%、 (B) 重合性単量体の単独あるいは混合物99〜10重
量%、および (C) 無機および有機充填材を、(A)+(B)100重量部
に対して0〜100重量部(D) 粘着附与剤を、(A)
+(B)100重量部に対して10〜150重量部 を含有してなる中間層を、2枚の金属板の間には
さみ込み、中間層を硬化一体化してなる、後加工
性にすぐれた制振金属板に存し、さらに上記(A)+
(B)100重量部に対して導電性粒子を1〜50重量部
添加してなる、スポツト溶接性にすぐれた制振金
属板に存するものである。 本発明に用いられる2枚の金属板とは、鉄、
銅、アルミニウム等あるいは各種の合金であり、
これらの同種又は異種金属の組合せで用いられ
る。またこの金属板の間にはさみ込まれる中間層
の厚みは0.01〜1mm、好ましくは0.05〜0.5mmに調
整して用いる。 本発明におけるゴム状ポリマーとは、天然ゴ
ム、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリク
ロロプレン、ブタジエン−スチレン共重合体、ブ
タジエン−アクリロトリル共重合体、ビニルピリ
ジン−ブタジエン−スチレン共重合体、イソブチ
レン−イソプレン共重合体、アクリル酸−ブタジ
エン共重合体、メタクリル酸−ブタジエン共重合
体、メチルアクリレート−ブタジエン共重合体、
メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体、
エチレン−プロピレン−シクロペンタジエン共重
合体、エチレン−プロピレン−5−エチリデン−
2−ノルボルネン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−1,4,ヘキサジエン共重合体、共役ジエン
ブチルゴム、シンジオタクチツク1,2−ポリブ
タジエンノルボルネンゴムなど分子中に不飽和結
合を有する広汎な高分子エラストマーである。こ
れらの分子物質の分子量は何ら限定されるもので
はなく、その使用目的あるいは使用条件により適
宜選択して使用されるが、原料高分子エラストマ
ーの主として物理特性を保持する目的から分子量
約500以上のものを用いるのが好ましい。また、
2種以上のポリマーを混用して用いてもよい。 α,β−不飽和カルボキシレート基の導入率
は、通常ゴムの分子量100〜10000当り1個、好ま
しくは分子量100〜8000当り1個導入されたもの
が使用される。これらα,β−不飽和カルボキシ
レート基の導入方法としては、N−ハロアミドあ
るいはアルキルハイポハライドを用いる方法があ
げられる(特開昭55−84307号)。導入率が分子量
100〜10000当り1個未満の場合は、硬化後の物
性、とくに曲げ加工時張り出し加工における機械
的強度が満足に得られない。 また、無機および有機充填材を除く中間層(A)+
(B)中の上記変性ゴムの含有率は1〜90重量%、好
ましくは3〜80重量%である。含有量が1重量%
未満では後加工時、とくにプレス成形時の衝撃的
応力によつて中間層にワレが生じ、90重量%を超
えると機械的性質が低下する。 本発明に使用される重合性単量体としては、ス
チレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン等のスチレン誘導体、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸トリデシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メ
タクリル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリル
酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリ
ル酸ステアリル、メタクリル酸グリシジル、ジメ
タクリル酸エチル、ジメタクリル酸−1,3−ブ
チレン等のアクリル酸誘導体、酢酸ビニル、アク
リロニトリル、ビニルピリジン等があげられる
が、これらの少なくとも1種以上が使用され、こ
れにより振動減衰能力や機械的物性等の幅広い範
囲での設計が可能となる。 これらの無機および有機充填材を除いた中間層
組成物(A)+(B)中の含有量は、9g〜10重量%、好
ましくは97〜20重量%である。含有量が99重量%
を超えると後加工時、とくにプレス成形時の衝撃
的応力によつて中間層にワレが生じ、10重量%未
満では機械的性質が低下する。 本発明に使用される無機および有機充填材とし
ては、防錆、老化防止、コスト調節、練り加工等
の目的に応じて公知慣用の充填材をゴム状ポリマ
ーとして重合性単量体の合計量(A)+(B)100重量部
に対して0〜100重量部添加する。 本発明に使用される粘着附与剤としては、ロジ
ン、水添ロジングリセリンエステル、ポリテルペ
ン樹脂、テルペン・フエノール樹脂、C5系石油
樹脂、C9系石油樹脂、脂環族系水添石油樹脂等
の固体状準高分子樹脂、ハーコリン、ブトン、キ
シレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリ
アクリル酸エステル等の流動性準高分子樹脂、フ
タル酸エステル、芳香族多塩基酸エステル、脂肪
族二塩基酸エステル等の可塑剤およびポリブテ
ン、ポリイソブチレン等の高分子低重合物があげ
られ、これらの少なくとも一種以上を無機および
有機充填材を除く中間層組成物(A)+(B)100重量部
に対して10〜150重量部の範囲内で添加すること
によつて、振動減衰能力を発揮する温度範囲を自
由に設定することが可能となる。 本発明においては2枚の金属板の間にはさみ込
んだ中間層を硬化して全体を一体化するが、硬化
剤としてはメチルエチルケトンパーオキサイド、
シクロヘキサンパーオキサイド、アセチルアセト
ンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド;
1,1−ビス(第3級−ブチルパーオキサイド)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,
1−ビス(第3級−ブチルパーオキサイド)−シ
クロヘキサン等のパーオキシケタール;第3級−
ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−
2,5−ジヒドロパーオキサイド等のハイドロパ
ーオキサイド;ジ−第3級−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド等のジアルキルパー
オキサイド;アセチルパーオキサイド、イソブチ
ルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等
のジアシルパーオキサイド;ジイソプロピルパー
オキシジカーボネート、ジミリスチルパーオキシ
ジカーボネート等のパーオキシジカーボネート;
第3級−ブチルパーオキシアセテート、第3級−
ブチルパーオキシベンゾエート、第3級−ブチル
パーオキシマレイン酸、第3級−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート等のパーオキシエス
テルがあげられ、これらの硬化剤の少なくとも一
種以上のパーオキサイドを(A)+(B)100重量部に対
し0〜5重量部添加する。しかし(B)成分としてア
クリル系以外の単量体を用いた場合には硬化剤を
添加しなくても、単に加熱により硬化が行われ、
本発明の目的は達成される。 本発明の制振金属板は中間層と2枚の金属板と
の接着性がきわめて良好であり、かつ耐熱老化
性、耐衝撃性にすぐれているため、補強のための
スポツト溶接は不要であり、生産性に大きく寄与
するものである。しかし本発明の制振金属板と他
の金属部材とをスポツト溶接する場合には中間層
に、(A)+(B)100重量部に対し鉄粉、ミルスケール、
アルミニウム粉、銅粉、カーボグラフアイト等の
導電性粒子1〜50重量部添加することによつて、
スポツト溶接を良好に行わしめることができる。 本発明に使用される中間層組成物には、必要に
応じて通常用いられる重合禁止剤、硬化のための
触媒、助触媒の添加が可能であり、その他目的に
応じて各種の添加剤、充填材を加えても差支えな
い。 変性ポリマーの製法 ポリブタジエン(日本合成ゴム株式会社製、商
品名:BR−01)28gをメタクリル酸21g、メタ
クリル酸メチル21gに充分膨潤させた後ロールで
均一に練り、さらにこれにt−ブチルハイポクロ
ライド1.01gをロールで練り込み、室温で一昼夜
放置し変性ポリマーを製造した。 実施例 1 上記の方法により製造された変性ポリマー100
重量部に対し、粘着付与剤(荒川化学工業株式会
社製、脂環族炭化水素系樹脂、商品名:アルコン
M−100)を20重量部、40重量部及び60重量部そ
れぞれ配合し、さらにそれらにそれぞれt−ブチ
ルパーオキシマレイン酸(日本油脂株式会社製、
商品名:パーブチルMA)1.0重量部を配合して
3個の中間層組成物を製造した(試験番号1,2
および3)。 試験番号1〜3の中間層組成物について、厚さ
0.8mmの鋼板に対する剪断接着力及び剥離接着力
をそれぞれJIS−K−6850,ISO−4578に基づい
て測定した。 また、試験番号1〜3の中間層組成物を厚さ
0.1mmに調整し、各々を幅25mm、長さ300mm、厚さ
0.8mmの鋼板2枚ではさみ込み、130℃の温度で30
分間加熱して試験片とし、その各々について、メ
カニカルインピーダンス法を用いて、振動減衰能
力の尺度である損失係数の温度依存性を測定し
た。 これらの結果を第1表及び第1図に示した。 実施例 2 スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(旭化成工
業株式会社製、商品名:ソルブレン414) 20部 メタクリル酸 10部 メタクリル酸エチル 70部 粘着付与剤(安原油脂工業株式会社製、テルペ
ン系樹脂、商品名:YSレジンPx900) 35部 クメンハイドロパーオキサイド(日本油脂株式
会社製,商品名:パークミルH) 1部 上記の配合物を実施例1と同様の方法で均一に
混合して中間組成物を製造し、試験番号4の中間
層組成物とした。 試験番号4の中間層組成物について、実施例1
と同様の方法で剪断接着力、剥離接着力及び損失
係数を測定し、結果は第1表及び第1図に示す通
りであつた。 比較例1および2 比較のため、従来のポリイソブチレンを主成分
とする制振鋼板及び酢酸ビニルを主成分とする制
振鋼板をそれぞれ比較例1及び2とし、それらに
ついて接着力を測定した。その結果は第1表に示
す通りであつた。
ロゲン原子、R1,R2およびR3はいずれも水素又
は炭素数1〜10の炭化水素残基、nは2〜3の整
数、mは1〜4の整数、lは1〜30の整数を表わ
す)で表わされるα,β−不飽和カルボキシレー
ト基を有するゴム状ポリマーの単独あるいは混合
物1〜90重量%、 (B) 重合性単量体の単独あるいは混合物99〜10重
量%、および (C) 無機および有機充填材を、(A)+(B)100重量部
に対して0〜100重量部(D) 粘着附与剤を、(A)
+(B)100重量部に対して10〜150重量部 を含有してなる中間層を、2枚の金属板の間には
さみ込み、中間層を硬化一体化してなる、後加工
性にすぐれた制振金属板に存し、さらに上記(A)+
(B)100重量部に対して導電性粒子を1〜50重量部
添加してなる、スポツト溶接性にすぐれた制振金
属板に存するものである。 本発明に用いられる2枚の金属板とは、鉄、
銅、アルミニウム等あるいは各種の合金であり、
これらの同種又は異種金属の組合せで用いられ
る。またこの金属板の間にはさみ込まれる中間層
の厚みは0.01〜1mm、好ましくは0.05〜0.5mmに調
整して用いる。 本発明におけるゴム状ポリマーとは、天然ゴ
ム、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリク
ロロプレン、ブタジエン−スチレン共重合体、ブ
タジエン−アクリロトリル共重合体、ビニルピリ
ジン−ブタジエン−スチレン共重合体、イソブチ
レン−イソプレン共重合体、アクリル酸−ブタジ
エン共重合体、メタクリル酸−ブタジエン共重合
体、メチルアクリレート−ブタジエン共重合体、
メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体、
エチレン−プロピレン−シクロペンタジエン共重
合体、エチレン−プロピレン−5−エチリデン−
2−ノルボルネン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−1,4,ヘキサジエン共重合体、共役ジエン
ブチルゴム、シンジオタクチツク1,2−ポリブ
タジエンノルボルネンゴムなど分子中に不飽和結
合を有する広汎な高分子エラストマーである。こ
れらの分子物質の分子量は何ら限定されるもので
はなく、その使用目的あるいは使用条件により適
宜選択して使用されるが、原料高分子エラストマ
ーの主として物理特性を保持する目的から分子量
約500以上のものを用いるのが好ましい。また、
2種以上のポリマーを混用して用いてもよい。 α,β−不飽和カルボキシレート基の導入率
は、通常ゴムの分子量100〜10000当り1個、好ま
しくは分子量100〜8000当り1個導入されたもの
が使用される。これらα,β−不飽和カルボキシ
レート基の導入方法としては、N−ハロアミドあ
るいはアルキルハイポハライドを用いる方法があ
げられる(特開昭55−84307号)。導入率が分子量
100〜10000当り1個未満の場合は、硬化後の物
性、とくに曲げ加工時張り出し加工における機械
的強度が満足に得られない。 また、無機および有機充填材を除く中間層(A)+
(B)中の上記変性ゴムの含有率は1〜90重量%、好
ましくは3〜80重量%である。含有量が1重量%
未満では後加工時、とくにプレス成形時の衝撃的
応力によつて中間層にワレが生じ、90重量%を超
えると機械的性質が低下する。 本発明に使用される重合性単量体としては、ス
チレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン等のスチレン誘導体、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸トリデシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メ
タクリル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリル
酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリ
ル酸ステアリル、メタクリル酸グリシジル、ジメ
タクリル酸エチル、ジメタクリル酸−1,3−ブ
チレン等のアクリル酸誘導体、酢酸ビニル、アク
リロニトリル、ビニルピリジン等があげられる
が、これらの少なくとも1種以上が使用され、こ
れにより振動減衰能力や機械的物性等の幅広い範
囲での設計が可能となる。 これらの無機および有機充填材を除いた中間層
組成物(A)+(B)中の含有量は、9g〜10重量%、好
ましくは97〜20重量%である。含有量が99重量%
を超えると後加工時、とくにプレス成形時の衝撃
的応力によつて中間層にワレが生じ、10重量%未
満では機械的性質が低下する。 本発明に使用される無機および有機充填材とし
ては、防錆、老化防止、コスト調節、練り加工等
の目的に応じて公知慣用の充填材をゴム状ポリマ
ーとして重合性単量体の合計量(A)+(B)100重量部
に対して0〜100重量部添加する。 本発明に使用される粘着附与剤としては、ロジ
ン、水添ロジングリセリンエステル、ポリテルペ
ン樹脂、テルペン・フエノール樹脂、C5系石油
樹脂、C9系石油樹脂、脂環族系水添石油樹脂等
の固体状準高分子樹脂、ハーコリン、ブトン、キ
シレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリ
アクリル酸エステル等の流動性準高分子樹脂、フ
タル酸エステル、芳香族多塩基酸エステル、脂肪
族二塩基酸エステル等の可塑剤およびポリブテ
ン、ポリイソブチレン等の高分子低重合物があげ
られ、これらの少なくとも一種以上を無機および
有機充填材を除く中間層組成物(A)+(B)100重量部
に対して10〜150重量部の範囲内で添加すること
によつて、振動減衰能力を発揮する温度範囲を自
由に設定することが可能となる。 本発明においては2枚の金属板の間にはさみ込
んだ中間層を硬化して全体を一体化するが、硬化
剤としてはメチルエチルケトンパーオキサイド、
シクロヘキサンパーオキサイド、アセチルアセト
ンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド;
1,1−ビス(第3級−ブチルパーオキサイド)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,
1−ビス(第3級−ブチルパーオキサイド)−シ
クロヘキサン等のパーオキシケタール;第3級−
ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−
2,5−ジヒドロパーオキサイド等のハイドロパ
ーオキサイド;ジ−第3級−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド等のジアルキルパー
オキサイド;アセチルパーオキサイド、イソブチ
ルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等
のジアシルパーオキサイド;ジイソプロピルパー
オキシジカーボネート、ジミリスチルパーオキシ
ジカーボネート等のパーオキシジカーボネート;
第3級−ブチルパーオキシアセテート、第3級−
ブチルパーオキシベンゾエート、第3級−ブチル
パーオキシマレイン酸、第3級−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート等のパーオキシエス
テルがあげられ、これらの硬化剤の少なくとも一
種以上のパーオキサイドを(A)+(B)100重量部に対
し0〜5重量部添加する。しかし(B)成分としてア
クリル系以外の単量体を用いた場合には硬化剤を
添加しなくても、単に加熱により硬化が行われ、
本発明の目的は達成される。 本発明の制振金属板は中間層と2枚の金属板と
の接着性がきわめて良好であり、かつ耐熱老化
性、耐衝撃性にすぐれているため、補強のための
スポツト溶接は不要であり、生産性に大きく寄与
するものである。しかし本発明の制振金属板と他
の金属部材とをスポツト溶接する場合には中間層
に、(A)+(B)100重量部に対し鉄粉、ミルスケール、
アルミニウム粉、銅粉、カーボグラフアイト等の
導電性粒子1〜50重量部添加することによつて、
スポツト溶接を良好に行わしめることができる。 本発明に使用される中間層組成物には、必要に
応じて通常用いられる重合禁止剤、硬化のための
触媒、助触媒の添加が可能であり、その他目的に
応じて各種の添加剤、充填材を加えても差支えな
い。 変性ポリマーの製法 ポリブタジエン(日本合成ゴム株式会社製、商
品名:BR−01)28gをメタクリル酸21g、メタ
クリル酸メチル21gに充分膨潤させた後ロールで
均一に練り、さらにこれにt−ブチルハイポクロ
ライド1.01gをロールで練り込み、室温で一昼夜
放置し変性ポリマーを製造した。 実施例 1 上記の方法により製造された変性ポリマー100
重量部に対し、粘着付与剤(荒川化学工業株式会
社製、脂環族炭化水素系樹脂、商品名:アルコン
M−100)を20重量部、40重量部及び60重量部そ
れぞれ配合し、さらにそれらにそれぞれt−ブチ
ルパーオキシマレイン酸(日本油脂株式会社製、
商品名:パーブチルMA)1.0重量部を配合して
3個の中間層組成物を製造した(試験番号1,2
および3)。 試験番号1〜3の中間層組成物について、厚さ
0.8mmの鋼板に対する剪断接着力及び剥離接着力
をそれぞれJIS−K−6850,ISO−4578に基づい
て測定した。 また、試験番号1〜3の中間層組成物を厚さ
0.1mmに調整し、各々を幅25mm、長さ300mm、厚さ
0.8mmの鋼板2枚ではさみ込み、130℃の温度で30
分間加熱して試験片とし、その各々について、メ
カニカルインピーダンス法を用いて、振動減衰能
力の尺度である損失係数の温度依存性を測定し
た。 これらの結果を第1表及び第1図に示した。 実施例 2 スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(旭化成工
業株式会社製、商品名:ソルブレン414) 20部 メタクリル酸 10部 メタクリル酸エチル 70部 粘着付与剤(安原油脂工業株式会社製、テルペ
ン系樹脂、商品名:YSレジンPx900) 35部 クメンハイドロパーオキサイド(日本油脂株式
会社製,商品名:パークミルH) 1部 上記の配合物を実施例1と同様の方法で均一に
混合して中間組成物を製造し、試験番号4の中間
層組成物とした。 試験番号4の中間層組成物について、実施例1
と同様の方法で剪断接着力、剥離接着力及び損失
係数を測定し、結果は第1表及び第1図に示す通
りであつた。 比較例1および2 比較のため、従来のポリイソブチレンを主成分
とする制振鋼板及び酢酸ビニルを主成分とする制
振鋼板をそれぞれ比較例1及び2とし、それらに
ついて接着力を測定した。その結果は第1表に示
す通りであつた。
【表】
一般に接着力は後加工性の良否の判定指針とな
るものであり、本発明者等のこれまでの研究によ
ると、良好な後加工性を得るためには、剪断接着
力が50Kg/cm2以上、好ましくは80Kg/cm2以上、剥
離接着力が8Kg/25mm以上、好ましくは10Kg/25
mm以上の両条件を満足させることが必要である。
後加工性に難のある従来の制振金属板からなる比
較例1及び2の剪断接着力はそれぞれ4Kg/cm2お
よび13Kg/cm2、また剥離接着力はそれぞれ7
Kg/25mmおよび5Kg/25mmと共に低レベルである
のに対し、本発明に係る制御金属板である試験番
号1,2,3の剪断接着力はそれぞれ145,140,
139Kg/cm2であり、比較例の実に10倍以上の高い
値を示し、また剥離接着力もそれぞれ32,39,28
Kg/25mmと非常に高い値であり、試験番号1〜3
が極めて後加工性にすぐれていることを示してい
た。 また損失係数については、幅広い温度範囲に亘
つて損失係数の極大値を自由に設定できることが
望まれ、さらに振動減衰能力の観点から通常振動
低減に効果のある損失係数は0.05以上であるとさ
れている。本発明に係る制振金属板である試験番
号1〜3では、60℃という極めて幅広い温度範囲
で振動減衰効果を発揮し、さらに損失係数の極大
値は0.3という非常に大きな値を示し、振動減衰
能力に富んでいることが明らかである。 なお、本発明に係る試験番号4もまた、剪断接
着力、剥離接着力共に比較例に比べ高い値を示
し、後加工性に優れていて、さらに損失係数の極
大値が0.2であり振動減衰能力も充分あることが
示された。 実施例 3 実施例1における試験番号2に更にカーボング
ラフアイト10重量部を均一に混合して製造した中
間層組成物を試験番号5とし、スポツト溶接前後
の剪断接着力を測定した。その結果は第2表に示
す通りであつた。なお、スポツト溶接は、大阪変
圧器(株)製、準同期抵抗溶接機を用いて、クラスA
の溶接条件での1.2mm厚鋼板同志の2点スポツト
溶接である。
るものであり、本発明者等のこれまでの研究によ
ると、良好な後加工性を得るためには、剪断接着
力が50Kg/cm2以上、好ましくは80Kg/cm2以上、剥
離接着力が8Kg/25mm以上、好ましくは10Kg/25
mm以上の両条件を満足させることが必要である。
後加工性に難のある従来の制振金属板からなる比
較例1及び2の剪断接着力はそれぞれ4Kg/cm2お
よび13Kg/cm2、また剥離接着力はそれぞれ7
Kg/25mmおよび5Kg/25mmと共に低レベルである
のに対し、本発明に係る制御金属板である試験番
号1,2,3の剪断接着力はそれぞれ145,140,
139Kg/cm2であり、比較例の実に10倍以上の高い
値を示し、また剥離接着力もそれぞれ32,39,28
Kg/25mmと非常に高い値であり、試験番号1〜3
が極めて後加工性にすぐれていることを示してい
た。 また損失係数については、幅広い温度範囲に亘
つて損失係数の極大値を自由に設定できることが
望まれ、さらに振動減衰能力の観点から通常振動
低減に効果のある損失係数は0.05以上であるとさ
れている。本発明に係る制振金属板である試験番
号1〜3では、60℃という極めて幅広い温度範囲
で振動減衰効果を発揮し、さらに損失係数の極大
値は0.3という非常に大きな値を示し、振動減衰
能力に富んでいることが明らかである。 なお、本発明に係る試験番号4もまた、剪断接
着力、剥離接着力共に比較例に比べ高い値を示
し、後加工性に優れていて、さらに損失係数の極
大値が0.2であり振動減衰能力も充分あることが
示された。 実施例 3 実施例1における試験番号2に更にカーボング
ラフアイト10重量部を均一に混合して製造した中
間層組成物を試験番号5とし、スポツト溶接前後
の剪断接着力を測定した。その結果は第2表に示
す通りであつた。なお、スポツト溶接は、大阪変
圧器(株)製、準同期抵抗溶接機を用いて、クラスA
の溶接条件での1.2mm厚鋼板同志の2点スポツト
溶接である。
【表】
上記スポツト溶接において、ナゲツト部には中
間層物質の残渣は含まれておらず、溶接性は良好
であつた。また上記第2表に示されているように
スポツト溶接前の剪断接着力も極めて大きい為、
従来自動車部材等に用いている制振金属板の補強
を目的としたスポツト溶接は不要になり、生産性
の向上に大きく寄与することがみとめられた。
間層物質の残渣は含まれておらず、溶接性は良好
であつた。また上記第2表に示されているように
スポツト溶接前の剪断接着力も極めて大きい為、
従来自動車部材等に用いている制振金属板の補強
を目的としたスポツト溶接は不要になり、生産性
の向上に大きく寄与することがみとめられた。
【表】
【表】
発明の効果
本発明による制振金属板はその振動減衰能力の
極大値を0〜100℃の温度範囲で任意の温度に設
計でき、かつ幅広い温度範囲できわめて高い振動
減衰能力を発揮し、そのすぐれた接着性により曲
げ加工、切断加工はもとより、張出し、曲げ、深
絞りなどの組み合さつた複雑なプレス成形をも可
能にし、そらに良好なスポツト溶接性をも兼備し
た制振金属板を得ることができるものである。 本発明による制振金属板を用いることにより、
種々の複雑な形状からなる自動車部材(主として
天井、床等)をはじめとして事務機器、家電製品
等幅広い製品群への応用拡大が可能となり、各分
野での振動、騒音低減にきわめて有効な手段とな
るものである。
極大値を0〜100℃の温度範囲で任意の温度に設
計でき、かつ幅広い温度範囲できわめて高い振動
減衰能力を発揮し、そのすぐれた接着性により曲
げ加工、切断加工はもとより、張出し、曲げ、深
絞りなどの組み合さつた複雑なプレス成形をも可
能にし、そらに良好なスポツト溶接性をも兼備し
た制振金属板を得ることができるものである。 本発明による制振金属板を用いることにより、
種々の複雑な形状からなる自動車部材(主として
天井、床等)をはじめとして事務機器、家電製品
等幅広い製品群への応用拡大が可能となり、各分
野での振動、騒音低減にきわめて有効な手段とな
るものである。
添附第1図は本発明による制振金属板(鋼板)
の温度と損失係数との関係を示すグラフである。
の温度と損失係数との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) 分子内に一般式 【式】【式】 又は() 【化】 (式中、XはCl,BrおよびIから選ばれたハ
ロゲン原子、R1,R2およびR3はいずれも水素ま
たは炭素数1〜10の炭化水素残基、nは2〜5の
整数、mは1〜4の整数、1は1〜30の整数を表
わす)で表わされるα,β−不飽和カルボキシレ
ート基を有するゴム状ポリマーの単独あるいは混
合物1〜90重量%、 (B) 重合性単量体の単独あるいは混合物99〜10重
量%、および (C) 無機および有機充填材を、(A)+(B)100重量部
に対して0〜100重量部および (D) 粘着附与剤を、(A)+(B)100重量部に対して10
〜150重量部 を含有してなる中間層を、2枚の金属板の間には
さみ込み、中間層を硬化一体化してなる制振金属
板。 2 (A)+(B)100重量部に対して粘着附与剤を20〜
80重量部添加した特許請求の範囲1記載の制振金
属板。 3 (A)+(B)100重量部に対して導電性粒子を1〜
50重量部添加した特許請求の範囲1または2記載
の制振金属板。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10972184A JPS60255426A (ja) | 1984-05-31 | 1984-05-31 | 制振金属板 |
| US06/734,217 US4707397A (en) | 1984-05-21 | 1985-05-15 | Vibration damping metal panels |
| US07/062,662 US4789586A (en) | 1984-05-21 | 1987-06-16 | Vibration damping metal panels |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10972184A JPS60255426A (ja) | 1984-05-31 | 1984-05-31 | 制振金属板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60255426A JPS60255426A (ja) | 1985-12-17 |
| JPH0583370B2 true JPH0583370B2 (ja) | 1993-11-25 |
Family
ID=14517538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10972184A Granted JPS60255426A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-31 | 制振金属板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60255426A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5922941A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-06 | Bridgestone Corp | 耐衝撃性樹脂組成物及びその繊維強化成形物 |
-
1984
- 1984-05-31 JP JP10972184A patent/JPS60255426A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60255426A (ja) | 1985-12-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |