JPH0585158B2 - - Google Patents
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- JPH0585158B2 JPH0585158B2 JP2112838A JP11283890A JPH0585158B2 JP H0585158 B2 JPH0585158 B2 JP H0585158B2 JP 2112838 A JP2112838 A JP 2112838A JP 11283890 A JP11283890 A JP 11283890A JP H0585158 B2 JPH0585158 B2 JP H0585158B2
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- acetic acid
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- acid bacteria
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- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Description
〓産業上の利用分野〓
本発明は、酢酸菌の固定化に優れた機能を発揮
する固定化用担体とその製造法に関し、本発明に
係る酢酸菌固定化用担体は、酢酸菌を利用した酢
酸の連続醗酵、物質の変換等に使用される各種の
反応器中等での酢酸菌の固定化に優れた性能を有
するものである。 〓従来の技術〓 従来、多孔質キトサン成形物を酢酸菌固定化用
担体として利用出来ることは、本発明者等が特願
平1−45781号の応用例で開示し、該発明におい
て、多孔質キトサン粒状体を酸溶液で処理し、架
橋処理を行つている。 〓発明が解決しようとする課題〓 酢酸菌を固定するためには、担体との親和性を
高めることが重要で、これによつて担体中の酢酸
菌量を増加させることが可能となり、酢酸菌を利
用した物質の変換を行うための反応器中での使用
に優れた性能を示す。 本発明者等が先に開示した多孔質キトサン成形
物を酸処理し、夫々についてヘキサメチレンビス
−2(2,3−エポキシプロピルジメチルアンモ
ニウムクロライド)、ヘキサメチレンジイソシア
ネート及び4,4′−ジフエニルメタンジイソシア
ネートを架橋した多孔質キトサン成形物では未だ
酢酸菌との親和性が低く、従つて吸着菌数も低い
欠点があつた。 本発明は、多孔質キトサン粒状体に対し、酢酸
菌について高い固定化能を具備させることを目的
とするものである。 〓課題を解決するための手段〓 本発明は、多孔質粒状体のキトサンを構成する
ピラノース環100構造単位当りフエニル基導入量
が4〜45で、該多孔質粒状体の細孔径が3〜
10μmである酢酸菌固定化用担体に関するもので
あり、このような酢酸菌固定化用担体は、低分子
量キトサンの酸性水溶液を塩基性水溶液中で凝固
析出させて多孔質キトサン粒状体を得、次いで酸
溶液で処理し、更にフエニルイソシアネートを反
応させることによつて得られる。 本発明においては、キトサンとして平均分子量
が10000〜230000の低分子量キトサンが用いられ、
これを酢酸、ジクロル酢酸、蟻酸等の単独又は混
合水溶液に溶解させ、キトサン酸性水溶液とす
る。キトサン酸性水溶液のキトサンの濃度は2〜
20%(重量)の範囲で自由に選択することができ
る。この際、キトサン酸性水溶液中に、細孔調節
剤として水溶性高分子物質であるポリビニルアル
コール、ポリエチレングリコール等を単独又は組
合せて添加してもよい。該キトサン酸性水溶液か
らキトサンを再生して多孔質キトサン粒状体を得
るためには、例えば孔径0.1〜0.25mmφのノズル
より、圧力下で塩基性水溶液中に該キトサン酸性
水溶液を一定量ずつ落下させることにより多孔質
キトサン粒状体が得られる。 塩基性凝固浴中に加える塩基性物質としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、アンモニア、エチレンジア
ミン等のアルカリ性物質が用いられ、塩基性溶液
とするには、水、又はメタノール、エタノール等
の極性を有するアルコール類、又は水とアルコー
ル類の混合物に上述の塩基性物質を加えて使用す
る。得られた水を含む多孔質キトサン粒状体はメ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等のアルコール類やアクリロニトリル等の極性溶
媒を用いて水を置換する。次いで酸水溶液で該多
孔質キトサン粒状体の表面処理をするが、この際
用いられる酸としては、酢酸、蟻酸、プロピオン
酸等の有機酸、又は塩酸、硝酸等の鉱酸が挙げら
れ、多孔質キトサン粒状体の表面を酸水溶液で短
時間処理し、次いで酸を充分水洗する。この時粒
状体に水が含まれていれば酸の水溶液を、極性溶
媒が含まれている場合には該極性溶媒と酸の混合
物を用いることが好ましい。酸の濃度としては、
0.5〜5.0%(重量)のものが使用され、酸処理は
25℃で10秒〜5分間行う。しかし、処理条件はキ
トサン酸性水溶液の濃度、塩基性凝固浴濃度、処
理に用いる酸の種類と濃度によつて粒状体内部の
大きな気孔を表面に具備させるように自由に選択
出来る。 上記の酸処理によつて得られた多孔質キトサン
粒状体は、表面及びその近傍にある、内部より、
より直径の小さい細孔径気孔部分が除去されるの
で、表面から内部に向つて大きな直径の気孔を有
するものとなる。 得られた多孔質キトサン粒状体を、メタノー
ル、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジオキ
サン等の有機溶媒で水を完全に置換する。次い
で、フエニルイソシアネートを多孔質キトサン粒
状体中のアミノ基と室温で1〜10時間架橋反応さ
せ、反応終了後、再び前述の有機溶媒で未反応の
フエニルイソシアネートを除去し、完全に水洗す
る。この際のフエニルイソシアネートは多孔質キ
トサン粒状体の乾燥重量1gに対し0.04〜3.5g
添加される。 上記のように、本発明においてはフエニルイソ
シアネートを導入して酢酸菌の固定化用担体を得
るのであるが、フエニルイソシアネートが用いら
れる理由は、イソシアネート基がキトサンの骨格
構造中のアミノ基との反応性が高く、しかもフエ
ニル基以外の直鎖状のアルキルに結合しているイ
ソシアネート基を有する化合物に比べて反応性が
著しく高い。そして疎水基の導入により担体の疎
水性も高まり、酢酸菌との親和性を高める効果が
あるからである。原料であるキトサンはグルコサ
ミンのみでなく、N−アセチルグルコサミンとの
共重合体であることが多く、その比率(脱アセチ
ル化度)は50〜100%である。 フエニル基の導入量は、多孔質粒状体のキトサ
ンを構成するピラノース環100構造単位当り4〜
45である時に全PH域で安定であり、酢酸菌を固定
化して食酢を製造する際にも何らの変化を受ける
ことがない。そして疎水基が導入されているので
酢酸菌と担体の親和性が著しく向上し、固定化操
作時の酢酸菌吸着数を顕著に向上させることがで
き、増殖菌体を担体表面及び内部で増殖させると
きも菌の保持性に優れた性能を具備する。フエニ
ル基を導入した多孔質キトサン粒状体を酢酸菌固
定化用担体として使用するには、細孔径が3〜
10μmの範囲にあると酢酸菌の吸着量が高く、し
かも圧縮弾性率の優れたものが得られる。尚、フ
エニル基導入量は下記の実施例に詳述した方法に
よつて求めることができる。 〓実施例〓 以下、本発明を、実施例を上げて詳述するが、
本発明はこの範囲に限定されるものではない。 実施例において記載のフエニル基導入量、細孔
径、圧縮弾性率及び酢酸菌吸着数は次の方法によ
り測定した。 フエニル基導入量 フエニルイソシアネートを反応させて得た多
孔質キトサン粒状体50ml(湿容積)をメスシリ
ンダーで正確に採取し、エタノールで4回置換
する。 更にエーテルを用いて4回置換する。 エーテルを抜き取り、真空デシケーター中で
エーテル臭がなくなるまで乾燥させ、その重量
を測定する(Ag) 別に、フエニルイソシアネートを反応させな
い多孔質キトサン粒状体50ml(湿容積)を、上
記〜の操作を行つて乾燥重量を測定する
(Bg)。 ピラノース環100構造単位当りのフエニル基
導入量を次式で求めた。 フエニル基導入量={M×(A−B)/(119×
B)}×100 但し、 M:ピラノース環換算の分子量で次式より求め
た。 M=〔(161×DAC/100)+{203×(100−DAC)/100
}〕 DAC:脱アセチル化度(%) 119:フエニルイソシアネートの分子量 161:DAC100%時のピラノース環換算分子量 203:DAC0%時のピラノース環換算分子量 細孔径 試料を液体窒素中で急冷し、−50℃、10-7トー
ルの真空度下で凍結乾燥後、走査型電子顕微鏡で
測定した。 圧縮弾性率 レオメーターNRM−2010J−CW(不動工業(株)
製)を用いて直径6.0mmφ、深さ10mmのサンプル
アダプターに試料を詰め、直径5.5mmφの棒で2
cm/minの速さで4mm押し込んだときの圧縮弾性
率を測定した。 酢酸菌吸着数 グリコース、ポリペプトン、酵母エキスから
なるPGY倍地にエタノールを2%となるよう
に加えた培地30mlにアセトバクターアセチ
(Acetobacter aceti,IFO−3823)を植菌し、
30℃で24時間振盪培養を行う。 この培養懸濁液4mlを、予め滅菌しておいた
試料に加え、4℃で1時間振盪し吸着させる。 吸着終了後、上清を100ml取り、4000倍希釈
し、そのうちの100mlを取つて予め用意してお
いた平板培地に塗抹して48時間培養後、出現し
たコロニー数をカウントする。吸着前の培養懸
濁液については、8000倍希釈して同様の操作で
コロニー数をカウントしておく。 吸着前後の細胞数の差から吸着数を算出す
る。 実施例 1 脱アセチル化度76%、平均分子量51000のキト
サン60gとポリエチレングリコール(分子量
20000、和光純薬工業(株)製)100gを6%酢酸に溶
解し、総量が1000mlとなるようにした。該酸性水
溶液を、5.5%水酸化ナトリウム、20%エタノー
ル、74.5%水よりなる混合液中に孔径0.25mmφの
ノズルから一定量ずつ落下させ凝固再生した後、
中性になるまで充分水洗して平均粒径約1.2mmφ、
細孔径0.2μm、圧縮弾性率2.5×106dyn/cm2の多
孔質キトサン粒状体950mlを得た。該多孔質キト
サン粒状体の付着水を吸引濾過で除去後、0.5%
酢酸水溶液1中に25℃で30秒間浸漬処理を行つ
た。これの細孔径は5μm、圧縮弾性率は1.3×106
dyn/cm2であつた。 該粒状体100ml(湿容積)を秤量し乾燥後、乾
燥重量を測定したところ7.3gであつた。次いで
夫々100ml(湿容積)を5本採取し夫々について
ジメチルホルムアミドで水分を置換し、フエニル
イソシアネート0.47g、2.37g、4.73g、9.46g
及び23.65gを添加し30分間反応させた。反応後、
未反応のフエニルイソシアネートをジメチルホル
ムアミドで完全に除去、置換し、その後水洗し酢
酸菌固定化用担体5種類(試料1〜5)を得た。 試料1〜5のフエニル基導入量、圧縮弾性率、
細孔径を測定し、その結果を第1表に示した。
又、酢酸菌IFO−3823をグリコース、ポリペプト
ン、酵母エキスを含むPGY培地30mlに植菌後、
30℃、24時間、120回転/分で振盪培養した培養
懸濁液4mlに対し、試料1〜5を夫々各2ml加
え、50℃で1時間酢酸菌を吸着させて吸着菌数を
測定し第1表に示した。
する固定化用担体とその製造法に関し、本発明に
係る酢酸菌固定化用担体は、酢酸菌を利用した酢
酸の連続醗酵、物質の変換等に使用される各種の
反応器中等での酢酸菌の固定化に優れた性能を有
するものである。 〓従来の技術〓 従来、多孔質キトサン成形物を酢酸菌固定化用
担体として利用出来ることは、本発明者等が特願
平1−45781号の応用例で開示し、該発明におい
て、多孔質キトサン粒状体を酸溶液で処理し、架
橋処理を行つている。 〓発明が解決しようとする課題〓 酢酸菌を固定するためには、担体との親和性を
高めることが重要で、これによつて担体中の酢酸
菌量を増加させることが可能となり、酢酸菌を利
用した物質の変換を行うための反応器中での使用
に優れた性能を示す。 本発明者等が先に開示した多孔質キトサン成形
物を酸処理し、夫々についてヘキサメチレンビス
−2(2,3−エポキシプロピルジメチルアンモ
ニウムクロライド)、ヘキサメチレンジイソシア
ネート及び4,4′−ジフエニルメタンジイソシア
ネートを架橋した多孔質キトサン成形物では未だ
酢酸菌との親和性が低く、従つて吸着菌数も低い
欠点があつた。 本発明は、多孔質キトサン粒状体に対し、酢酸
菌について高い固定化能を具備させることを目的
とするものである。 〓課題を解決するための手段〓 本発明は、多孔質粒状体のキトサンを構成する
ピラノース環100構造単位当りフエニル基導入量
が4〜45で、該多孔質粒状体の細孔径が3〜
10μmである酢酸菌固定化用担体に関するもので
あり、このような酢酸菌固定化用担体は、低分子
量キトサンの酸性水溶液を塩基性水溶液中で凝固
析出させて多孔質キトサン粒状体を得、次いで酸
溶液で処理し、更にフエニルイソシアネートを反
応させることによつて得られる。 本発明においては、キトサンとして平均分子量
が10000〜230000の低分子量キトサンが用いられ、
これを酢酸、ジクロル酢酸、蟻酸等の単独又は混
合水溶液に溶解させ、キトサン酸性水溶液とす
る。キトサン酸性水溶液のキトサンの濃度は2〜
20%(重量)の範囲で自由に選択することができ
る。この際、キトサン酸性水溶液中に、細孔調節
剤として水溶性高分子物質であるポリビニルアル
コール、ポリエチレングリコール等を単独又は組
合せて添加してもよい。該キトサン酸性水溶液か
らキトサンを再生して多孔質キトサン粒状体を得
るためには、例えば孔径0.1〜0.25mmφのノズル
より、圧力下で塩基性水溶液中に該キトサン酸性
水溶液を一定量ずつ落下させることにより多孔質
キトサン粒状体が得られる。 塩基性凝固浴中に加える塩基性物質としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、アンモニア、エチレンジア
ミン等のアルカリ性物質が用いられ、塩基性溶液
とするには、水、又はメタノール、エタノール等
の極性を有するアルコール類、又は水とアルコー
ル類の混合物に上述の塩基性物質を加えて使用す
る。得られた水を含む多孔質キトサン粒状体はメ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等のアルコール類やアクリロニトリル等の極性溶
媒を用いて水を置換する。次いで酸水溶液で該多
孔質キトサン粒状体の表面処理をするが、この際
用いられる酸としては、酢酸、蟻酸、プロピオン
酸等の有機酸、又は塩酸、硝酸等の鉱酸が挙げら
れ、多孔質キトサン粒状体の表面を酸水溶液で短
時間処理し、次いで酸を充分水洗する。この時粒
状体に水が含まれていれば酸の水溶液を、極性溶
媒が含まれている場合には該極性溶媒と酸の混合
物を用いることが好ましい。酸の濃度としては、
0.5〜5.0%(重量)のものが使用され、酸処理は
25℃で10秒〜5分間行う。しかし、処理条件はキ
トサン酸性水溶液の濃度、塩基性凝固浴濃度、処
理に用いる酸の種類と濃度によつて粒状体内部の
大きな気孔を表面に具備させるように自由に選択
出来る。 上記の酸処理によつて得られた多孔質キトサン
粒状体は、表面及びその近傍にある、内部より、
より直径の小さい細孔径気孔部分が除去されるの
で、表面から内部に向つて大きな直径の気孔を有
するものとなる。 得られた多孔質キトサン粒状体を、メタノー
ル、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジオキ
サン等の有機溶媒で水を完全に置換する。次い
で、フエニルイソシアネートを多孔質キトサン粒
状体中のアミノ基と室温で1〜10時間架橋反応さ
せ、反応終了後、再び前述の有機溶媒で未反応の
フエニルイソシアネートを除去し、完全に水洗す
る。この際のフエニルイソシアネートは多孔質キ
トサン粒状体の乾燥重量1gに対し0.04〜3.5g
添加される。 上記のように、本発明においてはフエニルイソ
シアネートを導入して酢酸菌の固定化用担体を得
るのであるが、フエニルイソシアネートが用いら
れる理由は、イソシアネート基がキトサンの骨格
構造中のアミノ基との反応性が高く、しかもフエ
ニル基以外の直鎖状のアルキルに結合しているイ
ソシアネート基を有する化合物に比べて反応性が
著しく高い。そして疎水基の導入により担体の疎
水性も高まり、酢酸菌との親和性を高める効果が
あるからである。原料であるキトサンはグルコサ
ミンのみでなく、N−アセチルグルコサミンとの
共重合体であることが多く、その比率(脱アセチ
ル化度)は50〜100%である。 フエニル基の導入量は、多孔質粒状体のキトサ
ンを構成するピラノース環100構造単位当り4〜
45である時に全PH域で安定であり、酢酸菌を固定
化して食酢を製造する際にも何らの変化を受ける
ことがない。そして疎水基が導入されているので
酢酸菌と担体の親和性が著しく向上し、固定化操
作時の酢酸菌吸着数を顕著に向上させることがで
き、増殖菌体を担体表面及び内部で増殖させると
きも菌の保持性に優れた性能を具備する。フエニ
ル基を導入した多孔質キトサン粒状体を酢酸菌固
定化用担体として使用するには、細孔径が3〜
10μmの範囲にあると酢酸菌の吸着量が高く、し
かも圧縮弾性率の優れたものが得られる。尚、フ
エニル基導入量は下記の実施例に詳述した方法に
よつて求めることができる。 〓実施例〓 以下、本発明を、実施例を上げて詳述するが、
本発明はこの範囲に限定されるものではない。 実施例において記載のフエニル基導入量、細孔
径、圧縮弾性率及び酢酸菌吸着数は次の方法によ
り測定した。 フエニル基導入量 フエニルイソシアネートを反応させて得た多
孔質キトサン粒状体50ml(湿容積)をメスシリ
ンダーで正確に採取し、エタノールで4回置換
する。 更にエーテルを用いて4回置換する。 エーテルを抜き取り、真空デシケーター中で
エーテル臭がなくなるまで乾燥させ、その重量
を測定する(Ag) 別に、フエニルイソシアネートを反応させな
い多孔質キトサン粒状体50ml(湿容積)を、上
記〜の操作を行つて乾燥重量を測定する
(Bg)。 ピラノース環100構造単位当りのフエニル基
導入量を次式で求めた。 フエニル基導入量={M×(A−B)/(119×
B)}×100 但し、 M:ピラノース環換算の分子量で次式より求め
た。 M=〔(161×DAC/100)+{203×(100−DAC)/100
}〕 DAC:脱アセチル化度(%) 119:フエニルイソシアネートの分子量 161:DAC100%時のピラノース環換算分子量 203:DAC0%時のピラノース環換算分子量 細孔径 試料を液体窒素中で急冷し、−50℃、10-7トー
ルの真空度下で凍結乾燥後、走査型電子顕微鏡で
測定した。 圧縮弾性率 レオメーターNRM−2010J−CW(不動工業(株)
製)を用いて直径6.0mmφ、深さ10mmのサンプル
アダプターに試料を詰め、直径5.5mmφの棒で2
cm/minの速さで4mm押し込んだときの圧縮弾性
率を測定した。 酢酸菌吸着数 グリコース、ポリペプトン、酵母エキスから
なるPGY倍地にエタノールを2%となるよう
に加えた培地30mlにアセトバクターアセチ
(Acetobacter aceti,IFO−3823)を植菌し、
30℃で24時間振盪培養を行う。 この培養懸濁液4mlを、予め滅菌しておいた
試料に加え、4℃で1時間振盪し吸着させる。 吸着終了後、上清を100ml取り、4000倍希釈
し、そのうちの100mlを取つて予め用意してお
いた平板培地に塗抹して48時間培養後、出現し
たコロニー数をカウントする。吸着前の培養懸
濁液については、8000倍希釈して同様の操作で
コロニー数をカウントしておく。 吸着前後の細胞数の差から吸着数を算出す
る。 実施例 1 脱アセチル化度76%、平均分子量51000のキト
サン60gとポリエチレングリコール(分子量
20000、和光純薬工業(株)製)100gを6%酢酸に溶
解し、総量が1000mlとなるようにした。該酸性水
溶液を、5.5%水酸化ナトリウム、20%エタノー
ル、74.5%水よりなる混合液中に孔径0.25mmφの
ノズルから一定量ずつ落下させ凝固再生した後、
中性になるまで充分水洗して平均粒径約1.2mmφ、
細孔径0.2μm、圧縮弾性率2.5×106dyn/cm2の多
孔質キトサン粒状体950mlを得た。該多孔質キト
サン粒状体の付着水を吸引濾過で除去後、0.5%
酢酸水溶液1中に25℃で30秒間浸漬処理を行つ
た。これの細孔径は5μm、圧縮弾性率は1.3×106
dyn/cm2であつた。 該粒状体100ml(湿容積)を秤量し乾燥後、乾
燥重量を測定したところ7.3gであつた。次いで
夫々100ml(湿容積)を5本採取し夫々について
ジメチルホルムアミドで水分を置換し、フエニル
イソシアネート0.47g、2.37g、4.73g、9.46g
及び23.65gを添加し30分間反応させた。反応後、
未反応のフエニルイソシアネートをジメチルホル
ムアミドで完全に除去、置換し、その後水洗し酢
酸菌固定化用担体5種類(試料1〜5)を得た。 試料1〜5のフエニル基導入量、圧縮弾性率、
細孔径を測定し、その結果を第1表に示した。
又、酢酸菌IFO−3823をグリコース、ポリペプト
ン、酵母エキスを含むPGY培地30mlに植菌後、
30℃、24時間、120回転/分で振盪培養した培養
懸濁液4mlに対し、試料1〜5を夫々各2ml加
え、50℃で1時間酢酸菌を吸着させて吸着菌数を
測定し第1表に示した。
【表】
第1表の結果より、フエニル基の導入量に応じ
て酢酸菌の吸着数が増加する一方、細孔径はフエ
ニル基の導入による変化はないが、フエニル基導
入により圧縮弾性率がかなり向上し、酢酸菌固定
化用担体として優れたものであることが明らかで
ある。 実施例 2 脱アセチル化度80%、平均分子量52000のキト
サン130gにポリエチレングリコール(平均分子
量20000、和光純薬工業(株)製)200gを添加し、総
量が2000mlになるようにして6%酢酸水溶液に溶
解した。該酸性水溶液を、5%水酸化ナトリウ
ム、30%エタノール、65%水よりなる混合溶液中
に孔径0.25mmφのノズルより一定量ずつ落下させ
凝固再生させた後、中性になるまで充分水洗し、
平均粒径約1.0mmφの多孔質キトサン粒状体1960
mlを得た。次いで得られた多孔質キトサン粒状体
各400ml(湿容積)を3本採取し、夫々付着水を
吸引濾過除去し、酢酸水溶液の各0.1,0.25及び
0.5%溶液500ml中で25℃、30秒間処理し中性にな
るまで水洗した。水洗後の多孔質キトサン粒状体
の湿容積は夫々396ml、268ml、244mlであつた。
得られた粒状体100mlの乾燥重量を測定したとこ
ろ夫々7.6g、7.0g、6.9gであつた。次に夫々粒
状体100ml(湿容積)についてジメチルホルムア
ミドで水を置換し夫々にフエニルイソシアネート
6.5g、4.5g、4.0gを添加し、室温で1時間反応
させ試料6〜8を得た。得られた試料6〜8につ
いて実施例1と同様にフエニル基導入量、圧縮弾
性率、細孔径を測定し、その結果を第2表に示し
た。又、実施例1と同様に酢酸菌を吸着させて、
その酢酸菌の吸着数を測定し、その結果を第2表
に示した。
て酢酸菌の吸着数が増加する一方、細孔径はフエ
ニル基の導入による変化はないが、フエニル基導
入により圧縮弾性率がかなり向上し、酢酸菌固定
化用担体として優れたものであることが明らかで
ある。 実施例 2 脱アセチル化度80%、平均分子量52000のキト
サン130gにポリエチレングリコール(平均分子
量20000、和光純薬工業(株)製)200gを添加し、総
量が2000mlになるようにして6%酢酸水溶液に溶
解した。該酸性水溶液を、5%水酸化ナトリウ
ム、30%エタノール、65%水よりなる混合溶液中
に孔径0.25mmφのノズルより一定量ずつ落下させ
凝固再生させた後、中性になるまで充分水洗し、
平均粒径約1.0mmφの多孔質キトサン粒状体1960
mlを得た。次いで得られた多孔質キトサン粒状体
各400ml(湿容積)を3本採取し、夫々付着水を
吸引濾過除去し、酢酸水溶液の各0.1,0.25及び
0.5%溶液500ml中で25℃、30秒間処理し中性にな
るまで水洗した。水洗後の多孔質キトサン粒状体
の湿容積は夫々396ml、268ml、244mlであつた。
得られた粒状体100mlの乾燥重量を測定したとこ
ろ夫々7.6g、7.0g、6.9gであつた。次に夫々粒
状体100ml(湿容積)についてジメチルホルムア
ミドで水を置換し夫々にフエニルイソシアネート
6.5g、4.5g、4.0gを添加し、室温で1時間反応
させ試料6〜8を得た。得られた試料6〜8につ
いて実施例1と同様にフエニル基導入量、圧縮弾
性率、細孔径を測定し、その結果を第2表に示し
た。又、実施例1と同様に酢酸菌を吸着させて、
その酢酸菌の吸着数を測定し、その結果を第2表
に示した。
【表】
第2表から明らかな如く、細孔径が3μm以下で
あるとフエニル基導入量がほぼ同一であつても酢
酸菌の吸着数が著しく低いことが明らかである。 実施例 3 脱アセチル化度78%、平均分子量50000のキト
サン120gにポリエチレングリコール(平均分子
量20000、和光純薬工業(株)製)200gを6%酢酸に
溶解し総量が2000mlとなるようにした。該酸性水
溶液を5.5%水酸化ナトリウム、30%エタノール、
64.5%水よりなる混合液中に孔径0.25mmφのノズ
ルより一定量ずつ落下させ凝固再生させた後、中
性になるまで充分水洗して平均粒径1.0mmφの多
孔質キトサン粒状体1920ml(湿容積)を得た。次
いで得られた多孔質キトサン粒状体を夫々400ml
(湿容積)を3本採取し、付着している水分を吸
引濾過除去後、酢酸水溶液の各0.5,1.0,5.0%水
溶液500ml中で25℃、30秒間処理し中性になるま
で水洗したところ、夫々の湿容積は260ml、242
ml、210mlであつた。得られた粒状体から夫々100
mlを採取し乾燥重量を測定したところ、夫々7.5
g、7.2g、6.8gであつた。次に得られた粒状体
より夫々100ml(湿容積)を採取し、ジメチルホ
ルムアミドで水を置換し、にフエニルイソシアネ
ートを夫々4.5g、4.0g、4.0gを添加し、室温で
1時間反応させた後、未反応のフエニルイソシア
ネートをジメチルホルムアミドで置換し、その後
充分水洗し、試料9〜11を得た。得られた試料に
ついて実施例1と同様にフエニル基導入量、圧縮
弾性率、細孔径を測定し、その結果を第3表に示
した。又、実施例1と同様に酢酸菌を吸着させて
その酢酸菌の吸着数を測定し、その結果を第3表
に示した。
あるとフエニル基導入量がほぼ同一であつても酢
酸菌の吸着数が著しく低いことが明らかである。 実施例 3 脱アセチル化度78%、平均分子量50000のキト
サン120gにポリエチレングリコール(平均分子
量20000、和光純薬工業(株)製)200gを6%酢酸に
溶解し総量が2000mlとなるようにした。該酸性水
溶液を5.5%水酸化ナトリウム、30%エタノール、
64.5%水よりなる混合液中に孔径0.25mmφのノズ
ルより一定量ずつ落下させ凝固再生させた後、中
性になるまで充分水洗して平均粒径1.0mmφの多
孔質キトサン粒状体1920ml(湿容積)を得た。次
いで得られた多孔質キトサン粒状体を夫々400ml
(湿容積)を3本採取し、付着している水分を吸
引濾過除去後、酢酸水溶液の各0.5,1.0,5.0%水
溶液500ml中で25℃、30秒間処理し中性になるま
で水洗したところ、夫々の湿容積は260ml、242
ml、210mlであつた。得られた粒状体から夫々100
mlを採取し乾燥重量を測定したところ、夫々7.5
g、7.2g、6.8gであつた。次に得られた粒状体
より夫々100ml(湿容積)を採取し、ジメチルホ
ルムアミドで水を置換し、にフエニルイソシアネ
ートを夫々4.5g、4.0g、4.0gを添加し、室温で
1時間反応させた後、未反応のフエニルイソシア
ネートをジメチルホルムアミドで置換し、その後
充分水洗し、試料9〜11を得た。得られた試料に
ついて実施例1と同様にフエニル基導入量、圧縮
弾性率、細孔径を測定し、その結果を第3表に示
した。又、実施例1と同様に酢酸菌を吸着させて
その酢酸菌の吸着数を測定し、その結果を第3表
に示した。
【表】
第3表から明らかなように細孔径が15μmを超
えるとフエニル基を導入しても圧縮弾性率の著し
い低下が認められる。 〓発明の効果〓 本発明は、低分子量キトサンの酸性水溶液を塩
基性水溶液中で成型し、これを酸溶液で処理し、
更にフエニルイソシアネートを反応させることに
より、多孔質粒状体のキトサンを構成するピラノ
ース環100構造単位当りのフエニル基導入量を4
〜45とすると共に、多孔質粒状体の孔径を3〜
10μmの特定範囲とすることにより、担体に要求
される圧縮弾性率を高めると共に、酢酸菌の吸着
量を従来の担体(特願平1−45781号記載)より
も数倍増加せしめることが可能となつたものであ
り、本発明によれば優れた酢酸菌固定化用担体を
得ることができる。
えるとフエニル基を導入しても圧縮弾性率の著し
い低下が認められる。 〓発明の効果〓 本発明は、低分子量キトサンの酸性水溶液を塩
基性水溶液中で成型し、これを酸溶液で処理し、
更にフエニルイソシアネートを反応させることに
より、多孔質粒状体のキトサンを構成するピラノ
ース環100構造単位当りのフエニル基導入量を4
〜45とすると共に、多孔質粒状体の孔径を3〜
10μmの特定範囲とすることにより、担体に要求
される圧縮弾性率を高めると共に、酢酸菌の吸着
量を従来の担体(特願平1−45781号記載)より
も数倍増加せしめることが可能となつたものであ
り、本発明によれば優れた酢酸菌固定化用担体を
得ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 多孔質粒状体のキトサンを構成するピラノー
ス環100構造単位当りのフエニル基導入量が4〜
45で、該多孔質粒状体の細孔径が3〜10μmであ
ることを特徴とする酢酸菌固定化用担体。 2 低分子量キトサンの酸性水溶液を塩基性水溶
液中で凝固析出させて多孔質キトサン粒状体を
得、次いで酸溶液で処理し、更にフエニルイソシ
アネートを反応させることを特徴とする酢酸菌固
定化用担体の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11283890A JPH0411888A (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 酢酸菌固定化用担体及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11283890A JPH0411888A (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 酢酸菌固定化用担体及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0411888A JPH0411888A (ja) | 1992-01-16 |
| JPH0585158B2 true JPH0585158B2 (ja) | 1993-12-06 |
Family
ID=14596799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11283890A Granted JPH0411888A (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 酢酸菌固定化用担体及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0411888A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6176504A (ja) * | 1984-09-21 | 1986-04-19 | Fuji Boseki Kk | 粒状多孔質キトサンの製造法 |
| JPS6229978A (ja) * | 1985-07-30 | 1987-02-07 | Fuji Boseki Kk | 生理活性物質固定化用担体 |
-
1990
- 1990-04-27 JP JP11283890A patent/JPH0411888A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0411888A (ja) | 1992-01-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |