JPH0586334B2 - - Google Patents
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- JPH0586334B2 JPH0586334B2 JP59168813A JP16881384A JPH0586334B2 JP H0586334 B2 JPH0586334 B2 JP H0586334B2 JP 59168813 A JP59168813 A JP 59168813A JP 16881384 A JP16881384 A JP 16881384A JP H0586334 B2 JPH0586334 B2 JP H0586334B2
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- plate
- ion
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Description
[技術分野]
本発明は、耐擦傷性、耐摩耗性、破砕特性等の
改善された航空機のキヤビン窓に関するものであ
る。 [従来技術及びその問題点] 航空機の乗客席のキヤビン窓用透明板は、高速
度での飛行中に、例えば、鳥、その他異物等の偶
然の衝突によつても破損しない充分な耐衝撃性
と、良好な光学的性質と、航空機が受ける温度変
化と圧力変化と、航空機の機体内に加えられる与
圧に耐える強度等とを有すること、更には、重量
の軽減が要求されるところから、アクリル板、特
にストレツチアクリル板が広く使用されてきた。
例えば、ジヤンボジエツト旅客機キヤビン窓とし
ては、第6図の様に、板厚8mmのストレツチアク
リル板10と板厚4mmのストレツチアクリル板1
1とを空間層が10mmとなる様に隔置して周辺部を
シールした複層板をその板厚4mmのストレツチア
クリル板を機外側に配したものが使用されてい
る。この様なキヤビン窓においては、ストレツチ
アクリル板の耐擦傷性、耐摩耗性が不充分である
ため、長期間の使用により、あるいは特殊な条件
下で使用した場合においてストレツチアクリル板
の機外側の露出面にヘイズあるいはひび割れなど
が発生し、透視性が低下し、乗客の機外への眺望
を悪化させるという欠点がある。かかるストレツ
チアクリル板の機外側露出面の耐擦傷性、耐摩耗
性を改善するために、その表面にハードコート被
膜をコーテイングする方法も提案されているが、
その耐擦傷性、耐摩耗性、耐久性等はいまだ充分
なものではない。又航空機操縦室の機長、副操縦
士の前面風防窓に使用されている複合透明板、例
えば1枚ないし数枚の厚板のストレツチアクリル
板と板厚2.0mm〜3.0mm程度のイオン交換強化ガラ
ス板とをポリビニールブチラール合せ中間膜を用
いて接合した複合透明板をイオン交換強化ガラス
板が機外側となる様にして航空機のキヤビン窓に
適用することも可能である。かかる複合透明板は
充分な耐擦傷性、耐摩耗性、化学的耐久性、耐衝
撃強度及び光学的性質を有しているが、万一飛行
中にこの複合透明板の機外側面に鳥や異物が衝突
して外側のイオン交換強化ガラス板にクラツクが
入つた場合、クラツクが進行し破砕パターンが放
射状、くもの巣状などとなり、その内側のストレ
ツチアクリル板が充分な安全性を有しているにも
かかわらず、かかるガラス板の破砕パターンが乗
客に対しあたかもキヤビン全体が割れてしまうの
ではないかとの不安、恐怖心を与えるので好まし
くない。例えば、板厚8mmのストレツチアクリル
板と板厚2.0mmのイオン交換強化ガラス板(表面
圧縮応力3000Kg/cm2、イオン交換層の厚み20μ)
とをポリビニールブチラール合せ用中間膜(膜厚
0.76mm)により合せた複合透明板について、後述
する衝撃強度試験を行なつた際の破砕パターンは
第7図の様に放射状となり、破砕パターンとして
は好ましいものではない。 [発明の目的] 本発明は、たとえ上記した様な複合透明パネル
の機外側のガラス板に衝撃によつてクラツクが発
生した際にも第7図の様な破砕パターンとならな
い様な特性、即ち衝撃により機外側のガラス板に
クラツクが入つても、このクラツクがほとんど進
行せず、乗客に不安や恐怖心を与えない様な破砕
パターン特性を持つた航空機のキヤビン窓を提供
することを目的として研究の結果発明されたもの
である。 [発明の構成] 本発明の要旨は、板厚0.5mm〜1.5mmのイオン交
換強化ガラス板と、少なくとも板厚が6mm以上の
プラスチツク透明板とを接着層を介して接合した
複合透明板を、上記イオン交換強化ガラス板が機
外側になる様に配してなる航空機のキヤビン窓で
あつて、上記イオン交換強化ガラス板の表面圧縮
応力が3500Kg/cm2〜5000Kg/cm2で、上記接着層の
厚さが0.1mm〜0.4mmで、上記複合透明板は、その
イオン交換強化ガラス板面上2mmの高さから球形
状の重量0.225Kgの鋼球を自然落下させる衝撃強
度試験において、上記イオン交換強化ガラス板に
クラツクが発生した際にも破砕クラツクの進行が
衝撃点から2cmの半径の円内に制限されているこ
とを特徴とする航空機のキヤビン窓である。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 第1図は、本発明の一具体例に係わる航空機の
キヤビン窓の断面図、第2図はこのキヤビン窓に
嵌め込まれる複合透明板の断面図を示したもので
あり、図において、1は複合透明板、2はプラス
チツク透明板、3はイオン交換強化ガラス板、4
は接着層、5は航空機のキヤビン窓の取付けフラ
ンジ、6は航空機のキヤビン窓を示す。 本発明において、使用されるプラスチツク板2
は、透明性が高く、光学的性質が優れ、航空機が
受ける温度変化及び圧力変化並びに航空機内に加
えられる与圧に充分耐えられる特性、充分な衝撃
強度、充分な化学的特性等を有する平板状ないし
は所望の曲面を有する板状の材料、例えばストレ
ツチアクリル板、ポリカーボネート板などが用い
られる。中でも、ストレツチアクリル板は、透明
度、平坦性、平滑性等の光学的性質の面で優れて
いるので、キヤビン窓用のプラスチツク板として
最適である。かかるプラスチツク板の板厚は、上
記した機械的強度が付与され、又撓んだり変形し
たりしない様に、6mm以上、更に好ましくは、キ
ヤビン窓の重量の軽減という点から8mm〜9mmの
範囲が最適である。 又、複合透明板1の機外側の最外面に配される
イオン交換強化ガラス板としては、板厚0.5mm〜
1.5mmの範囲のソーダライムシリケートガラス、
ソーダアルミシリケートガラス、リチウムシリケ
ートガラス等のガラス板をイオン交換強化処理を
施したもの、即ち、所定の寸法に切断し周辺部を
面取り、研摩し、更に洗浄したイオン交換強化用
ガラス板を転移温度を越えない温度域でそのガラ
ス板表面層中に含まれるアルカリより大きいイオ
ン半径を有するアルカリの溶融塩と接触させるこ
とにより、例えばガラス板中のLi+イオンと、溶
融塩のNa+イオンと、あるいはガラス中のNa+イ
オンと溶融塩のK+イオンとの置換を起こさしめ、
導入されたアルカリイオンの占有容積の差により
ガラス表面層に圧縮応力を発生させたイオン強化
ガラス板、あるいはNa2O、又はK2Oを含有す
るガラスを転移点温度以上、軟化点以下の温度域
でLi溶融塩と接触させ、ガラス中のNa+イオンあ
るいはK+イオンとLi溶融塩のLiイオンとの置換
を起こさせ、これを室温まで冷却したとき、表面
層のLiガラスと内部のNa(あるいはK)ガラスと
の膨張係数の差により、ガラス表面に圧縮応力を
発生せしめたイオン交換強化ガラス板で、表面圧
縮応力値が3500Kg/cm2〜5000Kg/cm2のものであ
る。なお、このようなイオン交換強化ガラス板の
表面圧縮応力層の厚みは、20μ〜100μ程度が好ま
しい。なお、上記イオン交換強化ガラス板の板厚
が1.5mmを越えると、ガラス板にクラツクが入つ
た時クラツクが進行して放射状ないしはくもの巣
状の破砕パターンとなつて、クラツクの進行を半
径2cmの円内に抑えることができなくなり、好ま
しくなく、又板厚が0.5mmより小さいとなると取
り扱い時、又は使用時に破損しやすくなるので好
ましくない。又、イオン交換強化ガラス板の表面
圧縮応力値が3500Kg/cm2より小の場合には充分な
強度向上が得られず好ましくなく、又5000Kg/cm2
より大の場合には、破砕パターンが密となつて好
ましくない。なお、かかる範囲の圧縮応力がガラ
ス板の表面に入つていても、その圧縮応力層が
20μ〜100μ程度と薄いため破砕クラツクが進行し
にくい。 なお、転移点温度以上、軟化点温度以下に加熱
されたガラス板をシリコンオイル等の冷却液体に
より急冷する方法、あるいは同上に加熱されたガ
ラス板を冷却板で挟んで接触させることにより急
冷する方法によつて、冷却されたガラス板の表面
層に圧縮応力層を発生せしめた板厚1.0〜1.5mm程
度の物理強化ガラス板は、ガラス板の表面からガ
ラス板の1/2〜1/4程度の内部まで圧縮応力層が発
生している故、ガラス板にクラツクが入つた際、
クラツクが進行して破砕パターンが拡大し、細々
の破砕片となるので好ましくない。 又、本発明において、イオン交換強化ガラス板
3とプラスチツク透明板2とを接合する接着層を
形成する接着剤としては、両者を充分に接着し、
長期間の化学的、物理的耐久性があり、光学的性
質が優れ、かつ適度の衝撃吸収作用を有すものの
中から選択され使用される。しかし、ストレツチ
アクリル板やポリカーボネート板等のプラスチツ
ク透明板とイオン交換強化ガラス板とは熱膨張係
数に差がある故(プラスチツク透明板>イオン交
換強化ガラス板)、従来の通常の合せ方法、例え
ば熱圧着する方法では、合せ後この複合透明板に
上記熱膨張係数の差に起因する応力が発生し、こ
の応力が、航空機の受ける圧力変化、温度変化あ
るいは長期間の使用によりプラスチツク透明板と
イオン交換強化ガラス板との剥離や反りをもたら
すという欠点が生じる。従つて、かかる熱膨張係
数の異なるプラスチツク透明板とイオン交換強化
ガラス板とを接合する接着剤としては、合せ時の
熱膨張係数の差に起因する応力の発生を少なくす
る様に、常温ないし40℃以下で硬化し、プラスチ
ツク透明板とイオン交換強化ガラス板とを接合す
るものが特に好ましい。例えば、紫外線照射によ
り常温で硬化する紫外線硬化型接着剤、あるいは
電子線照射により常温で硬化する電子線硬化型接
着剤などが最適である。そして、接着層4の厚み
は、温度の衝撃吸収作用が発揮され、機外側のイ
オン交換強化ガラス板に衝撃が加わつた時、該イ
オン交換強化ガラス板の若干の撓みを許容し、ク
ラツクの進行の拡大が防止される様にあるいは又
気圧変化、温度変化によるガラス板とストレツチ
アクリル板の膨張、収縮にも十分対応できる様
に、0.1mm〜0.4mmとする。 本発明における複合透明板は、機外側からイオ
ン交換強化ガラス板に衝撃が加わつて、イオン交
換強化ガラス板にたとえクラツクが入つた場合に
も、このクラツクが進行し、拡大し、放射状、あ
るいはくもの巣状などになつて乗客にキヤビン窓
自在が破壊してしまうのではないかという不安、
恐怖心が生じない様に、下記する衝撃強度試験に
おいてクラツクの発生が衝撃点から、2cmの半径
の内の範囲内に抑まる様に制御されている。第3
図の様に、衝撃点Aから半径R=2cmの円内にク
ラツクの進行を抑えれば、たとえクラツクは入つ
ても乗客に対し、恐怖心を与えることがないので
ある。なお、クラツクが衝撃点Aから半径2cmの
円を超えて進行してしまうものは、通常ガラス板
の端部方向に向つて長くクラツクが進行するもの
で、破砕パターンが放射状あるいはくもの巣状と
なつてしまうものである。本発明においては、上
記した様にクラツクの進行が衝撃点から半径2cm
の円内に抑えられる様に、複合透明板のイオン交
換強化ガラス板の厚さ、応力値、プラスチツク透
明板の厚さ等が前述した様に所定の範囲にされて
いる。 なお、この衝撃破壊試験は、実際に航空機に設
置された状況を想定し、現実の状態を把握する
為、加圧箱に試料を取付け、試料の内側から圧力
を加え更に装置全体を加熱及び冷却して衝撃を与
えるという試験である。 本発明のキヤビン窓においては、第2図に示し
た様な複合透明板を有するものであるが、更にも
う1枚、あるいは2枚以上のプラスチツク透明
板、あるいはガラス板で多層合せ化、あるいは多
層合せ及び複層化を行なうこともできる。例え
ば、第4図の様に、イオン交換強化ガラス板3と
第1のプラスチツク透明板2と第2のプラスチツ
ク透明板2′とを第1の接着層4′及び第2の接着
層4′によつて接合したタイプの複合透明板とし
てもよいし、あるいは又第5図の様にイオン交換
強化ガラス板3と第1のプラスチツク透明板2と
を接着層4により接合した複合透明板1と第2の
プラスチツク透明板2′とをスペーサー7を用い
て2cm〜10cm程度の空気層8をおいて隔置し、周
辺をシールし、複層化した態様としてもよい。本
発明においては第1,4,5図に限らず種々のバ
リエーシヨンがあるのは勿論である。又本発明の
複合透明板に、着色、熱線反射、防眩、その他各
種機能を付与できることも勿論である。 なお、複合透明板をキヤビン窓の取付けフラン
ジ、フレームやその他各種取付け部材にボルト、
接着剤、その他各種取付け手段を用いて取付ける
に当たつては、複合透明板をキヤビン窓に取付け
る時、あるいは使用中の予期しない衝撃により、
あるいはその他各種状況によりイオン交換強化ガ
ラス板が破損しない様に、複合透明板のキヤビン
窓のフランジ、フレーム、あるいはその他取付け
部に該当する部分は、イオン交換強化ガラス板を
切り欠いておく様にし、複合透明板のプラスチツ
ク透明板の周辺部を利用してキヤビン窓のフラン
ジ、フレーム、あるいはその他取付け部に取付け
ができる様にするのが好ましい。例えば第1,
2,4,5図の様に、イオン交換強化ガラス板3
の寸法をプラスチツク透明板2の寸法より小とな
し、このイオン交換強化ガラス板3の外周のプラ
スチツク透明板2の周辺部に余白部9、例えば
1.5cm〜4cm程度の余白部ができる様に合せ、こ
の複合透明板1をプラスチツク透明板2の周辺部
の余白部9を利用してキヤビン窓に取付ける様に
するのが好ましい。なお、キヤビン窓の透視部分
はイオン交換強化ガラス板により実質的にカバー
されているので、複合透明板の機外側の露出面に
ヘイズが発生するのを防止することができる。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 1 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:0.5mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融のK+イオンとイオン交換し、
次いで、洗浄、乾燥した。このイオン交換強化ガ
ラス板のイオン交換層の厚みは20μで、表面圧力
値は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×40cm
のサイズの平板状の長方形のストレツチアクリル
板(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このストレ
ツチアクリル板と上記イオン交換強化ガラス板と
の間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる様に
紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオン交
換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部ができ
る様にし、このアツセンブルに40℃において紫外
線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イオン交
換強化ガラス板とストレツチアクリル板とが接合
された複合透明板を用意した。この様にして作成
された複合透明板のサンプルをサンプルNo.1とし
た。 実施例 2 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:1.0mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融塩のK+イオンとイオン交換
し、次いで、洗浄、乾燥した。このイオン交換強
化ガラス板のイオン交換層の厚みは20μで、表面
圧力値は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×
40cmのサイズの平板状の長方形のストレツチアク
リル板(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このス
トレツチアクリル板と上記イオン交換強化ガラス
板との間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる
様に紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオ
ン交換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部が
できる様にし、このアセツセンブルに40℃におい
て、紫外線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、
イオン交換強化ガラス板とストレツチアクリル板
とが接合された複合透明板を用意した。この様に
して作成された複合透明板のサンプルをサンプル
No.2とした。 実施例 3 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:1.5mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融のK+イオンとイオン交換し、
次いで洗浄、乾燥した。このイオン交換強化ガラ
ス板のイオン交換層の厚みは20μで、表面圧力値
は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×40cmの
サイズの平板状の長方形のストレツチアクリル板
(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このストレツ
チアクリル板と上記イオン交換強化ガラス板との
間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる様に紫
外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオン交換
強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部ができる
様にし、このアツセンブルに40℃において、紫外
線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イオン交
換強化ガラス板とストレツチアクリル板とが接合
された複合透明板を用意した。この様にして作成
された複合透明板のサンプルをサンプルNo.3とし
た。 比較例 1 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:2.0mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融塩のK+イオンとイオン交換
し、次いで、洗浄、乾燥した。このイオン交換強
化ガラス板のイオン交換層の厚みは20μで、表面
圧力値は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×
40cmのサイズの平板状の長方形のストレツチアク
リル板(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このス
トレツチアクリル板と上記イオン交換強化ガラス
板との間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる
様に紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオ
ン交換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部が
できる様にし、このアセツセンブルに40℃におい
て紫外線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イ
オン交換強化ガラス板とストレツチアクリル板と
が接合された複合透明板を用意した。この様にし
て作成された複合透明板のサンプルをサンプルNo.
4とした。 比較例 2 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:1.0mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した。 一方、30cm×40cmのサイズの平板状の長方形の
ストレツチアクリル板(板厚8mm)を洗浄、乾燥
した後、このストレツチアクリル板と生板ガラス
板との間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる
様に紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオ
ン交換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部が
できる様にし、このアツセンブルに40℃において
紫外線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イオ
ン交換強化ガラス板とストレツチアクリル板とが
接合された複合透明板を用意した。この様にして
作成された複合透明板のサンプルをサンプルNo.5
とした。 比較例 3 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:2.0mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融塩のK+イオンとイオン交換
し、次いで洗浄、乾燥した。このイオン交換強化
ガラス板のイオン交換層の厚みは18μで、表面圧
力値は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×40
cmのサイズの平板状の長方形のストレツチアクリ
ル板(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このスト
レツチアクリル板と上記イオン交換強化ガラス板
との間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる様
に紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオン
交換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部がで
きる様にし、このアツセンブルに40℃において、
紫外線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イオ
ン交換強化ガラス板とストレツチアクリル板とが
接合された複合透明板を用意した。この様にして
作成された複合透明板のサンプルをサンプルNo.6
とした。 上記したサンプルNo.1〜No.6について衝撃強度
試験により得られた破砕パターン(衝撃点付近及
びその周囲の破砕パターン、実線がクラツクであ
る。)を第7〜12図に示す。又、サンプルNo.1
〜6について、耐摩耗性テスト、耐光性テスト、
耐温度衝撃性テストを行なつた結果を第1表に示
す。
改善された航空機のキヤビン窓に関するものであ
る。 [従来技術及びその問題点] 航空機の乗客席のキヤビン窓用透明板は、高速
度での飛行中に、例えば、鳥、その他異物等の偶
然の衝突によつても破損しない充分な耐衝撃性
と、良好な光学的性質と、航空機が受ける温度変
化と圧力変化と、航空機の機体内に加えられる与
圧に耐える強度等とを有すること、更には、重量
の軽減が要求されるところから、アクリル板、特
にストレツチアクリル板が広く使用されてきた。
例えば、ジヤンボジエツト旅客機キヤビン窓とし
ては、第6図の様に、板厚8mmのストレツチアク
リル板10と板厚4mmのストレツチアクリル板1
1とを空間層が10mmとなる様に隔置して周辺部を
シールした複層板をその板厚4mmのストレツチア
クリル板を機外側に配したものが使用されてい
る。この様なキヤビン窓においては、ストレツチ
アクリル板の耐擦傷性、耐摩耗性が不充分である
ため、長期間の使用により、あるいは特殊な条件
下で使用した場合においてストレツチアクリル板
の機外側の露出面にヘイズあるいはひび割れなど
が発生し、透視性が低下し、乗客の機外への眺望
を悪化させるという欠点がある。かかるストレツ
チアクリル板の機外側露出面の耐擦傷性、耐摩耗
性を改善するために、その表面にハードコート被
膜をコーテイングする方法も提案されているが、
その耐擦傷性、耐摩耗性、耐久性等はいまだ充分
なものではない。又航空機操縦室の機長、副操縦
士の前面風防窓に使用されている複合透明板、例
えば1枚ないし数枚の厚板のストレツチアクリル
板と板厚2.0mm〜3.0mm程度のイオン交換強化ガラ
ス板とをポリビニールブチラール合せ中間膜を用
いて接合した複合透明板をイオン交換強化ガラス
板が機外側となる様にして航空機のキヤビン窓に
適用することも可能である。かかる複合透明板は
充分な耐擦傷性、耐摩耗性、化学的耐久性、耐衝
撃強度及び光学的性質を有しているが、万一飛行
中にこの複合透明板の機外側面に鳥や異物が衝突
して外側のイオン交換強化ガラス板にクラツクが
入つた場合、クラツクが進行し破砕パターンが放
射状、くもの巣状などとなり、その内側のストレ
ツチアクリル板が充分な安全性を有しているにも
かかわらず、かかるガラス板の破砕パターンが乗
客に対しあたかもキヤビン全体が割れてしまうの
ではないかとの不安、恐怖心を与えるので好まし
くない。例えば、板厚8mmのストレツチアクリル
板と板厚2.0mmのイオン交換強化ガラス板(表面
圧縮応力3000Kg/cm2、イオン交換層の厚み20μ)
とをポリビニールブチラール合せ用中間膜(膜厚
0.76mm)により合せた複合透明板について、後述
する衝撃強度試験を行なつた際の破砕パターンは
第7図の様に放射状となり、破砕パターンとして
は好ましいものではない。 [発明の目的] 本発明は、たとえ上記した様な複合透明パネル
の機外側のガラス板に衝撃によつてクラツクが発
生した際にも第7図の様な破砕パターンとならな
い様な特性、即ち衝撃により機外側のガラス板に
クラツクが入つても、このクラツクがほとんど進
行せず、乗客に不安や恐怖心を与えない様な破砕
パターン特性を持つた航空機のキヤビン窓を提供
することを目的として研究の結果発明されたもの
である。 [発明の構成] 本発明の要旨は、板厚0.5mm〜1.5mmのイオン交
換強化ガラス板と、少なくとも板厚が6mm以上の
プラスチツク透明板とを接着層を介して接合した
複合透明板を、上記イオン交換強化ガラス板が機
外側になる様に配してなる航空機のキヤビン窓で
あつて、上記イオン交換強化ガラス板の表面圧縮
応力が3500Kg/cm2〜5000Kg/cm2で、上記接着層の
厚さが0.1mm〜0.4mmで、上記複合透明板は、その
イオン交換強化ガラス板面上2mmの高さから球形
状の重量0.225Kgの鋼球を自然落下させる衝撃強
度試験において、上記イオン交換強化ガラス板に
クラツクが発生した際にも破砕クラツクの進行が
衝撃点から2cmの半径の円内に制限されているこ
とを特徴とする航空機のキヤビン窓である。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 第1図は、本発明の一具体例に係わる航空機の
キヤビン窓の断面図、第2図はこのキヤビン窓に
嵌め込まれる複合透明板の断面図を示したもので
あり、図において、1は複合透明板、2はプラス
チツク透明板、3はイオン交換強化ガラス板、4
は接着層、5は航空機のキヤビン窓の取付けフラ
ンジ、6は航空機のキヤビン窓を示す。 本発明において、使用されるプラスチツク板2
は、透明性が高く、光学的性質が優れ、航空機が
受ける温度変化及び圧力変化並びに航空機内に加
えられる与圧に充分耐えられる特性、充分な衝撃
強度、充分な化学的特性等を有する平板状ないし
は所望の曲面を有する板状の材料、例えばストレ
ツチアクリル板、ポリカーボネート板などが用い
られる。中でも、ストレツチアクリル板は、透明
度、平坦性、平滑性等の光学的性質の面で優れて
いるので、キヤビン窓用のプラスチツク板として
最適である。かかるプラスチツク板の板厚は、上
記した機械的強度が付与され、又撓んだり変形し
たりしない様に、6mm以上、更に好ましくは、キ
ヤビン窓の重量の軽減という点から8mm〜9mmの
範囲が最適である。 又、複合透明板1の機外側の最外面に配される
イオン交換強化ガラス板としては、板厚0.5mm〜
1.5mmの範囲のソーダライムシリケートガラス、
ソーダアルミシリケートガラス、リチウムシリケ
ートガラス等のガラス板をイオン交換強化処理を
施したもの、即ち、所定の寸法に切断し周辺部を
面取り、研摩し、更に洗浄したイオン交換強化用
ガラス板を転移温度を越えない温度域でそのガラ
ス板表面層中に含まれるアルカリより大きいイオ
ン半径を有するアルカリの溶融塩と接触させるこ
とにより、例えばガラス板中のLi+イオンと、溶
融塩のNa+イオンと、あるいはガラス中のNa+イ
オンと溶融塩のK+イオンとの置換を起こさしめ、
導入されたアルカリイオンの占有容積の差により
ガラス表面層に圧縮応力を発生させたイオン強化
ガラス板、あるいはNa2O、又はK2Oを含有す
るガラスを転移点温度以上、軟化点以下の温度域
でLi溶融塩と接触させ、ガラス中のNa+イオンあ
るいはK+イオンとLi溶融塩のLiイオンとの置換
を起こさせ、これを室温まで冷却したとき、表面
層のLiガラスと内部のNa(あるいはK)ガラスと
の膨張係数の差により、ガラス表面に圧縮応力を
発生せしめたイオン交換強化ガラス板で、表面圧
縮応力値が3500Kg/cm2〜5000Kg/cm2のものであ
る。なお、このようなイオン交換強化ガラス板の
表面圧縮応力層の厚みは、20μ〜100μ程度が好ま
しい。なお、上記イオン交換強化ガラス板の板厚
が1.5mmを越えると、ガラス板にクラツクが入つ
た時クラツクが進行して放射状ないしはくもの巣
状の破砕パターンとなつて、クラツクの進行を半
径2cmの円内に抑えることができなくなり、好ま
しくなく、又板厚が0.5mmより小さいとなると取
り扱い時、又は使用時に破損しやすくなるので好
ましくない。又、イオン交換強化ガラス板の表面
圧縮応力値が3500Kg/cm2より小の場合には充分な
強度向上が得られず好ましくなく、又5000Kg/cm2
より大の場合には、破砕パターンが密となつて好
ましくない。なお、かかる範囲の圧縮応力がガラ
ス板の表面に入つていても、その圧縮応力層が
20μ〜100μ程度と薄いため破砕クラツクが進行し
にくい。 なお、転移点温度以上、軟化点温度以下に加熱
されたガラス板をシリコンオイル等の冷却液体に
より急冷する方法、あるいは同上に加熱されたガ
ラス板を冷却板で挟んで接触させることにより急
冷する方法によつて、冷却されたガラス板の表面
層に圧縮応力層を発生せしめた板厚1.0〜1.5mm程
度の物理強化ガラス板は、ガラス板の表面からガ
ラス板の1/2〜1/4程度の内部まで圧縮応力層が発
生している故、ガラス板にクラツクが入つた際、
クラツクが進行して破砕パターンが拡大し、細々
の破砕片となるので好ましくない。 又、本発明において、イオン交換強化ガラス板
3とプラスチツク透明板2とを接合する接着層を
形成する接着剤としては、両者を充分に接着し、
長期間の化学的、物理的耐久性があり、光学的性
質が優れ、かつ適度の衝撃吸収作用を有すものの
中から選択され使用される。しかし、ストレツチ
アクリル板やポリカーボネート板等のプラスチツ
ク透明板とイオン交換強化ガラス板とは熱膨張係
数に差がある故(プラスチツク透明板>イオン交
換強化ガラス板)、従来の通常の合せ方法、例え
ば熱圧着する方法では、合せ後この複合透明板に
上記熱膨張係数の差に起因する応力が発生し、こ
の応力が、航空機の受ける圧力変化、温度変化あ
るいは長期間の使用によりプラスチツク透明板と
イオン交換強化ガラス板との剥離や反りをもたら
すという欠点が生じる。従つて、かかる熱膨張係
数の異なるプラスチツク透明板とイオン交換強化
ガラス板とを接合する接着剤としては、合せ時の
熱膨張係数の差に起因する応力の発生を少なくす
る様に、常温ないし40℃以下で硬化し、プラスチ
ツク透明板とイオン交換強化ガラス板とを接合す
るものが特に好ましい。例えば、紫外線照射によ
り常温で硬化する紫外線硬化型接着剤、あるいは
電子線照射により常温で硬化する電子線硬化型接
着剤などが最適である。そして、接着層4の厚み
は、温度の衝撃吸収作用が発揮され、機外側のイ
オン交換強化ガラス板に衝撃が加わつた時、該イ
オン交換強化ガラス板の若干の撓みを許容し、ク
ラツクの進行の拡大が防止される様にあるいは又
気圧変化、温度変化によるガラス板とストレツチ
アクリル板の膨張、収縮にも十分対応できる様
に、0.1mm〜0.4mmとする。 本発明における複合透明板は、機外側からイオ
ン交換強化ガラス板に衝撃が加わつて、イオン交
換強化ガラス板にたとえクラツクが入つた場合に
も、このクラツクが進行し、拡大し、放射状、あ
るいはくもの巣状などになつて乗客にキヤビン窓
自在が破壊してしまうのではないかという不安、
恐怖心が生じない様に、下記する衝撃強度試験に
おいてクラツクの発生が衝撃点から、2cmの半径
の内の範囲内に抑まる様に制御されている。第3
図の様に、衝撃点Aから半径R=2cmの円内にク
ラツクの進行を抑えれば、たとえクラツクは入つ
ても乗客に対し、恐怖心を与えることがないので
ある。なお、クラツクが衝撃点Aから半径2cmの
円を超えて進行してしまうものは、通常ガラス板
の端部方向に向つて長くクラツクが進行するもの
で、破砕パターンが放射状あるいはくもの巣状と
なつてしまうものである。本発明においては、上
記した様にクラツクの進行が衝撃点から半径2cm
の円内に抑えられる様に、複合透明板のイオン交
換強化ガラス板の厚さ、応力値、プラスチツク透
明板の厚さ等が前述した様に所定の範囲にされて
いる。 なお、この衝撃破壊試験は、実際に航空機に設
置された状況を想定し、現実の状態を把握する
為、加圧箱に試料を取付け、試料の内側から圧力
を加え更に装置全体を加熱及び冷却して衝撃を与
えるという試験である。 本発明のキヤビン窓においては、第2図に示し
た様な複合透明板を有するものであるが、更にも
う1枚、あるいは2枚以上のプラスチツク透明
板、あるいはガラス板で多層合せ化、あるいは多
層合せ及び複層化を行なうこともできる。例え
ば、第4図の様に、イオン交換強化ガラス板3と
第1のプラスチツク透明板2と第2のプラスチツ
ク透明板2′とを第1の接着層4′及び第2の接着
層4′によつて接合したタイプの複合透明板とし
てもよいし、あるいは又第5図の様にイオン交換
強化ガラス板3と第1のプラスチツク透明板2と
を接着層4により接合した複合透明板1と第2の
プラスチツク透明板2′とをスペーサー7を用い
て2cm〜10cm程度の空気層8をおいて隔置し、周
辺をシールし、複層化した態様としてもよい。本
発明においては第1,4,5図に限らず種々のバ
リエーシヨンがあるのは勿論である。又本発明の
複合透明板に、着色、熱線反射、防眩、その他各
種機能を付与できることも勿論である。 なお、複合透明板をキヤビン窓の取付けフラン
ジ、フレームやその他各種取付け部材にボルト、
接着剤、その他各種取付け手段を用いて取付ける
に当たつては、複合透明板をキヤビン窓に取付け
る時、あるいは使用中の予期しない衝撃により、
あるいはその他各種状況によりイオン交換強化ガ
ラス板が破損しない様に、複合透明板のキヤビン
窓のフランジ、フレーム、あるいはその他取付け
部に該当する部分は、イオン交換強化ガラス板を
切り欠いておく様にし、複合透明板のプラスチツ
ク透明板の周辺部を利用してキヤビン窓のフラン
ジ、フレーム、あるいはその他取付け部に取付け
ができる様にするのが好ましい。例えば第1,
2,4,5図の様に、イオン交換強化ガラス板3
の寸法をプラスチツク透明板2の寸法より小とな
し、このイオン交換強化ガラス板3の外周のプラ
スチツク透明板2の周辺部に余白部9、例えば
1.5cm〜4cm程度の余白部ができる様に合せ、こ
の複合透明板1をプラスチツク透明板2の周辺部
の余白部9を利用してキヤビン窓に取付ける様に
するのが好ましい。なお、キヤビン窓の透視部分
はイオン交換強化ガラス板により実質的にカバー
されているので、複合透明板の機外側の露出面に
ヘイズが発生するのを防止することができる。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 1 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:0.5mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融のK+イオンとイオン交換し、
次いで、洗浄、乾燥した。このイオン交換強化ガ
ラス板のイオン交換層の厚みは20μで、表面圧力
値は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×40cm
のサイズの平板状の長方形のストレツチアクリル
板(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このストレ
ツチアクリル板と上記イオン交換強化ガラス板と
の間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる様に
紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオン交
換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部ができ
る様にし、このアツセンブルに40℃において紫外
線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イオン交
換強化ガラス板とストレツチアクリル板とが接合
された複合透明板を用意した。この様にして作成
された複合透明板のサンプルをサンプルNo.1とし
た。 実施例 2 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:1.0mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融塩のK+イオンとイオン交換
し、次いで、洗浄、乾燥した。このイオン交換強
化ガラス板のイオン交換層の厚みは20μで、表面
圧力値は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×
40cmのサイズの平板状の長方形のストレツチアク
リル板(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このス
トレツチアクリル板と上記イオン交換強化ガラス
板との間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる
様に紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオ
ン交換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部が
できる様にし、このアセツセンブルに40℃におい
て、紫外線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、
イオン交換強化ガラス板とストレツチアクリル板
とが接合された複合透明板を用意した。この様に
して作成された複合透明板のサンプルをサンプル
No.2とした。 実施例 3 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:1.5mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融のK+イオンとイオン交換し、
次いで洗浄、乾燥した。このイオン交換強化ガラ
ス板のイオン交換層の厚みは20μで、表面圧力値
は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×40cmの
サイズの平板状の長方形のストレツチアクリル板
(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このストレツ
チアクリル板と上記イオン交換強化ガラス板との
間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる様に紫
外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオン交換
強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部ができる
様にし、このアツセンブルに40℃において、紫外
線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イオン交
換強化ガラス板とストレツチアクリル板とが接合
された複合透明板を用意した。この様にして作成
された複合透明板のサンプルをサンプルNo.3とし
た。 比較例 1 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:2.0mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融塩のK+イオンとイオン交換
し、次いで、洗浄、乾燥した。このイオン交換強
化ガラス板のイオン交換層の厚みは20μで、表面
圧力値は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×
40cmのサイズの平板状の長方形のストレツチアク
リル板(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このス
トレツチアクリル板と上記イオン交換強化ガラス
板との間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる
様に紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオ
ン交換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部が
できる様にし、このアセツセンブルに40℃におい
て紫外線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イ
オン交換強化ガラス板とストレツチアクリル板と
が接合された複合透明板を用意した。この様にし
て作成された複合透明板のサンプルをサンプルNo.
4とした。 比較例 2 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:1.0mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した。 一方、30cm×40cmのサイズの平板状の長方形の
ストレツチアクリル板(板厚8mm)を洗浄、乾燥
した後、このストレツチアクリル板と生板ガラス
板との間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる
様に紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオ
ン交換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部が
できる様にし、このアツセンブルに40℃において
紫外線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イオ
ン交換強化ガラス板とストレツチアクリル板とが
接合された複合透明板を用意した。この様にして
作成された複合透明板のサンプルをサンプルNo.5
とした。 比較例 3 25cm×35cmのサイズの平板状の長方形のソー
ダ・ライムシリケートガラス板(板厚:2.0mm)
を用意し、面取、研摩、洗浄した後、このガラス
板をKNO3溶融塩(温度約450℃)の槽中に浸漬
し、12時間保持し、上記ガラス板の表面層のNa+
イオンをKNO3溶融塩のK+イオンとイオン交換
し、次いで洗浄、乾燥した。このイオン交換強化
ガラス板のイオン交換層の厚みは18μで、表面圧
力値は平均4800Kg/cm2であつた。一方、30cm×40
cmのサイズの平板状の長方形のストレツチアクリ
ル板(板厚8mm)を洗浄、乾燥した後、このスト
レツチアクリル板と上記イオン交換強化ガラス板
との間に硬化後の接着層の厚みが0.2mmとなる様
に紫外線硬化型の接着剤を介在させ、かつイオン
交換強化ガラス板の周辺部に2.5cmの余白部がで
きる様にし、このアツセンブルに40℃において、
紫外線を0.5分間照射し接着剤を硬化させ、イオ
ン交換強化ガラス板とストレツチアクリル板とが
接合された複合透明板を用意した。この様にして
作成された複合透明板のサンプルをサンプルNo.6
とした。 上記したサンプルNo.1〜No.6について衝撃強度
試験により得られた破砕パターン(衝撃点付近及
びその周囲の破砕パターン、実線がクラツクであ
る。)を第7〜12図に示す。又、サンプルNo.1
〜6について、耐摩耗性テスト、耐光性テスト、
耐温度衝撃性テストを行なつた結果を第1表に示
す。
【表】
上記した各種試験は次の様にして行なつた。
Γ 衝撃強度試験テスト
加圧箱にサンプルを水平に取付け、箱内側から
圧力を加え、サンプル(イオン交換強化ガラス板
を上側に配置)の上方2mの高さから0.225Kgの球
状の鋼球をサンプルの中心に落下させてサンプル
の破砕状態を調べる試験である。 ・ 耐摩耗性テスト テーバー摩耗試験機により、サンプルのイオン
交換強化ガラス板表面を荷重500Kgで、往復500回
の摩耗試験を行なつた後、そのサンプルのヘイズ
の状態を観察したものである。 ・ 耐光性テスト フエードメーター試験機により、100時間サン
プル表面に紫外線照射した後、そのサンプルを変
化状況を観察したものである。 ・ 耐温度衝撃性テスト(ヒートサイクル) サンプルを−40℃の低温室で4時間保持した
後、80℃の高温室で4時間保持するという試験を
1サイクルとし、このサイクルを10回行なう試験
である。試験後のサンプルを肉眼により観察し
て、評価を行なうものである。 破砕パターンを示す第7〜9図から明らかな様
に、板厚が0.5〜1.5mmの範囲のガラス板にイオン
交換強化を施したものは、衝撃点からクラツクが
進行せず衝撃点から2cmの半径(R)の円内に制
限されていることが認められる。一方、ガラス板
の板厚が2.0mmのサンプルNo.4の破砕パターンは
第10図の様に、又、ガラス板が生板のサンプル
No.5の破砕パターンは第11図のように、又、ガ
ラス板厚が薄すぎるサンプルNo.6の破砕パターン
は第12図の様に、クラツクが衝撃点から2cmの
半径(R)の円をはるかに超えて進行してしまう
ので、好ましくないパターンとなる。
圧力を加え、サンプル(イオン交換強化ガラス板
を上側に配置)の上方2mの高さから0.225Kgの球
状の鋼球をサンプルの中心に落下させてサンプル
の破砕状態を調べる試験である。 ・ 耐摩耗性テスト テーバー摩耗試験機により、サンプルのイオン
交換強化ガラス板表面を荷重500Kgで、往復500回
の摩耗試験を行なつた後、そのサンプルのヘイズ
の状態を観察したものである。 ・ 耐光性テスト フエードメーター試験機により、100時間サン
プル表面に紫外線照射した後、そのサンプルを変
化状況を観察したものである。 ・ 耐温度衝撃性テスト(ヒートサイクル) サンプルを−40℃の低温室で4時間保持した
後、80℃の高温室で4時間保持するという試験を
1サイクルとし、このサイクルを10回行なう試験
である。試験後のサンプルを肉眼により観察し
て、評価を行なうものである。 破砕パターンを示す第7〜9図から明らかな様
に、板厚が0.5〜1.5mmの範囲のガラス板にイオン
交換強化を施したものは、衝撃点からクラツクが
進行せず衝撃点から2cmの半径(R)の円内に制
限されていることが認められる。一方、ガラス板
の板厚が2.0mmのサンプルNo.4の破砕パターンは
第10図の様に、又、ガラス板が生板のサンプル
No.5の破砕パターンは第11図のように、又、ガ
ラス板厚が薄すぎるサンプルNo.6の破砕パターン
は第12図の様に、クラツクが衝撃点から2cmの
半径(R)の円をはるかに超えて進行してしまう
ので、好ましくないパターンとなる。
第1,2,4,5図は、本発明に係る複合透明
板の具体例の縦断面図であり、第3図は本発明の
複合透明板の破砕パターンの拡大説明図、第6,
10〜12図は比較例に係る複合透明板の破砕パ
ターン図、第7〜9図は本発明の複合透明板の破
砕パターン図である。 1……複合透明板、2……プラスチツク透明
板、3……イオン交換強化ガラス板、4……接着
層、6……キヤビン窓。
板の具体例の縦断面図であり、第3図は本発明の
複合透明板の破砕パターンの拡大説明図、第6,
10〜12図は比較例に係る複合透明板の破砕パ
ターン図、第7〜9図は本発明の複合透明板の破
砕パターン図である。 1……複合透明板、2……プラスチツク透明
板、3……イオン交換強化ガラス板、4……接着
層、6……キヤビン窓。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 板厚0.5mm〜1.5mmのイオン交換強化ガラス板
と、少なくとも板厚が6mm以上のプラスチツク透
明板とを接着層を介して接合した複合透明板を、
上記イオン交換強化ガラス板が機外側になる様に
配してなる航空機のキヤビン窓であつて、該複合
透明板のキヤビン窓のフランジ、フレーム、ある
いはその他取付け部に該当する部分は、イオン交
換強化ガラス板を切り欠いた構造となつていて、
上記イオン交換強化ガラス板の表面圧縮応力が
3500Kg/cm2〜5000Kg/cm2で、上記接着層の厚さが
0.1mm〜0.4mmで、上記複合透明板は、そのイオン
交換強化ガラス板面上2mの高さから球形状の重
量0.225Kgの鋼球を自然落下させる衝撃強度試験
において、上記イオン交換強化ガラス板にクラツ
クが発生した際にも破砕クラツクの進行が衝撃点
から2cmの半径の円内に制限されていることを特
徴とする航空機のキヤビン窓。 2 接着層が常温硬化型接着剤からなることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の航空機のキ
ヤビン窓。 3 常温硬化型接着剤が紫外線硬化型接着剤であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の
航空機のキヤビン窓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16881384A JPS6147248A (ja) | 1984-08-14 | 1984-08-14 | 航空機のキヤビン窓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16881384A JPS6147248A (ja) | 1984-08-14 | 1984-08-14 | 航空機のキヤビン窓 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6147248A JPS6147248A (ja) | 1986-03-07 |
| JPH0586334B2 true JPH0586334B2 (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=15874967
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16881384A Granted JPS6147248A (ja) | 1984-08-14 | 1984-08-14 | 航空機のキヤビン窓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6147248A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7727917B2 (en) * | 2003-10-24 | 2010-06-01 | Schott Ag | Lithia-alumina-silica containing glass compositions and glasses suitable for chemical tempering and articles made using the chemically tempered glass |
| US20120094084A1 (en) * | 2010-10-15 | 2012-04-19 | William Keith Fisher | Chemically-strengthened glass laminates |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4266264A (en) * | 1977-06-24 | 1981-05-05 | Westinghouse Electric Corp. | Meta isopropyl biphenyl insulated electrical apparatus |
-
1984
- 1984-08-14 JP JP16881384A patent/JPS6147248A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6147248A (ja) | 1986-03-07 |
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