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JPH0618487B2 - 植物切断装置 - Google Patents
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JPH0618487B2 - 植物切断装置 - Google Patents

植物切断装置

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JPH0618487B2
JPH0618487B2 JP62279008A JP27900887A JPH0618487B2 JP H0618487 B2 JPH0618487 B2 JP H0618487B2 JP 62279008 A JP62279008 A JP 62279008A JP 27900887 A JP27900887 A JP 27900887A JP H0618487 B2 JPH0618487 B2 JP H0618487B2
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head
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エル.コリンズ イマック
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は草刈機又は芝刈り機などの植物切断装置に関す
る。
(従来の技術) 刈取り、摘刈り、縁刈り及びその他同様の切断作業によ
って植物の除去を容易にする様々の植物切断装置が既に
提案されている。一般的に、これら装置は植物の除去を
行うために金属製の刃を使用している。この種の装置は
電動機、ガソリン機関のような原動機を使用する。その
結果として、回転する金属刃は使用者に重くそしてひど
い傷を負わせる可能性がある。
1960年頃、植物を切断するために回転ヘッドから延
びる可撓ポリマー綱を使用する刈込縁刈機(トリマ/エ
ッジャ)がヨーロッパで開発された。この装置はその構
造及び作動パラメータにおける幾つかの欠点の故に適正
に働かなかった。米国においては、回転ヘッド上に担持
される可撓非金属綱を使用するいくつかの実用的な植物
切断装置が開発された。これら装置は米国特許第370
8967号、第3826068号、第3859766
号、第4035912号、第4052789号、第40
54992号及び第4067108号にそれぞれ開示さ
れている。これら諸特許装置は、これら米国製開発機構
が植物の切断、縁刈り及び摘刈り作業のため安全な電動
工具またはガソリン駆動工具を提供することによって非
常な成功を収めている。
前掲諸特許に開示される諸装置は、可撓性の切断綱例え
ばナイロンポリマーから製造される綱を使用する。前記
切断綱は、通常、回転ヘッドの内部に収容されるスプー
ルに担持される。綱の補充または綱の追加長さの延伸が
希望されるときは、前記ヘッドの回転が停止されそして
綱が手作業によって前記スプールから延伸される。前記
諸特許装置におけるかくのごとき綱延伸方法は便利で、
簡単で且つ信頼できると認められている。より強力な装
置、特に電動機によって駆動される装置、の多くにおい
ては、切断作業を中断することなしにヘッドから切断綱
を延伸するシステムが長らく求められている。
最も望ましいシステムは、必要が生じるに従って、操作
者のいかなる関与にも依存することなしに、ヘッドから
自動的に切断綱を給送するそれであろう。かかる目的に
指向された構造が、米国特許第3895440号、第4
020550号及び第4035915号に記載されてい
る。これら構造は、共通して、切断綱の篭織補給源を円
板周縁上に担持させて特別のポスト部材の背後から綱を
繰出すようにされている。これらポスト部材は切断摩耗
エッジを備え、従って、前記篭織補給源から送られる切
断綱は、切断平面内に延びるその自由運動端部分におい
て前記エッジに沿って曲げられる。前記エッジ、綱、角
速度などの総合機能は、そのようなエッジを備えた綱ポ
ストが、前記切断綱が非有効長さにまで摩耗されたと
き、該綱の自由端部分を切断するように構成されてい
る。実際において、これら構造は前記ポストのエッジに
おいて綱の過度の長さ例えば7.60cm(3″)が切断され
るから綱の約25%を無駄にすることが知られている。
更に、切断綱がその望ましからざる短い長さにまで摩耗
または破断されたときは必ず、植物切断作業を中断する
ことなしに、また、操作者の関与を必要とすることなし
に、切断綱をその好適な作用長さまで延伸する機構を備
えた植物切断装置も提案されている。
このような従来技術として、特開昭55−21793号
公報及び特表昭57−500767号公報に開示された
装置がある。
(発明が解決しようとする課題) 前述した特開昭55−21793号公報及び特表昭57
−500767号公報に開示されている植物切断装置
は、切断綱が短くなった時に切断綱が自動的に引き出さ
れるようになっているが、この引き出し時において、引
張力に対抗する力(ドラグ力)を確実に維持するように
なっていなかった。すなわち、切断綱が引き出されてい
る時に、スプールは完全に自由に回転し得るような状態
になってしまっていたのである。切断綱が引き出されて
いる時に切断綱にドラグ力(すなわち、バックテンショ
ン)が維持されていないと、切断綱を正確な長さだけ引
き出すことができず、過大な長さの切断綱が引き出され
てしまう。
切断綱の外端部分に作用する遠心力によって切断綱に引
張力を加えて切断綱を引き出すようにした植物切断装置
において、切断綱の引き出し時に、切断綱にドラグ力が
維持されていることが、切断綱の正確な長さの引出しの
ために重要であることが見出されている。
本発明は、かようなドラグ力を維持しつつ切断綱に引張
力を加えて切断綱を引き出すとともに、枢動する腕部分
を有する平衡部材を採用して、切断綱の外端部分が所定
長さになった時に、スプールが錠止されてそれ以上の切
断綱の引出しがなされないようにする植物切断装置を提
供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 後に説明する本発明の実施例に使用されている符号を参
考のために付記して示すと、本発明は、1つの軸線のま
わりに回転可能なヘッド29,36,200を有し、こ
のヘッドは可撓性の切断綱を貯蔵しているスプール6
5,214を包囲しており、この貯蔵された可撓性の切
断綱は、前記ヘッドから外方に突出する1つの切断平面
内で前記ヘッドによって回転可能な所定長さの綱の外端
部分31,212を含んでいて、前記ヘッドから外方に
切断綱を引張る傾向を有する遠心力による引張力F
前記外端部分31,212に生ずるようになっており、 前記スプール65,214は前記ヘッド内に該ヘッドと
ともに回転するように装架されており、且つ前記ヘッド
に対して回転運動して前記切断平面内に追加的に切断綱
を延ばすように装架されており、更に、 選択的に前記ヘッド29,36,200を回転作動させ
る駆動装置33と、 前記ヘッド内に偏心して装架されていて、第1の枢動位
置と第2の枢動位置との間で枢動可能である平衡部材6
8,104,230とを有し、この平衡部材は、前記第
2の枢動位置にある時に前記スプールを錠止し且つ前記
第1の枢動位置にある時に前記スプールの錠止を解除し
て追加的に切断綱を延ばす腕部分80,130を有して
いる植物切断装置において、 前記平衡部材68,104,230の偏心した枢軸とそ
の重さとは、前記ヘッドが回転している間に前記外端部
分31,212に適用される遠心力による引張力F
よって前記平衡部材に生じる力Fに対して反対方向の
遠心力Fを前記平衡部材に生じさせて、前記スプール
の錠止を解除する前記第1の枢動位置に向けて前記平衡
部材を移動させるようにされており、 前記外端部分31,212が所定長さになった時に、前
記第1の枢動位置に向けて前記平衡部材を移動させる遠
心力Fは、前記引張力Fによって前記平衡部材に生
じる力Fに打ち負かされて、前記平衡部材が前記スプ
ールを錠止する前記第2の枢動位置に移動するようにな
っており、 前記外端部分31,212の長さが摩耗や損傷によって
前記所定長さより短かくなった時に、前記引張力F
よって前記平衡部材に生じる力Fは、前記第1の枢動
位置に向けて前記平衡部材を移動させる遠心力Fに打
ち負かされて、前記平衡部材が前記スプールの錠止を解
除する前記第1の枢動位置に移動するようになってお
り、 前記外端部分31,212の長さが短かくなったことに
応動して前記平衡部材が前記第1の枢動位置に移動され
て前記スプールの錠止が解除され、前記ヘッドに対して
前記スプールが回転しているすべての段階において、前
記スプールはカム表面84,88;92,96による摩
擦により動きが遅らされていて、切断綱が前記スプール
から引き出されている間、前記第1の枢動位置に向けて
前記平衡部材を移動させる遠心力Fに対抗して前記引
張力Fによって前記平衡部材に生じる力Fを維持す
るようになっていて、切断綱が引き出されるすべての段
階において切断綱に張力が維持されていることを特徴と
する。
(作用) 切断綱の外端部分が所定長さより短かくなった時には、
平衡部材に作用する遠心力Fの方が、切断綱の外端部
分に作用する遠心力によってもたらされる切断綱の引張
力Fによって平衡部材に加えられる力Fよりも大と
なり、平衡部材がスプールのヘッドに対する錠止を解除
する枢動位置に移動する。かくて、切断綱は引き出され
る。
切断綱の外端部分が所定長さになった時に、平衡部材に
作用する遠心力Fが、平衡部材に加えられる力F
りも小さくなり、平衡部材がスプールをヘッドに対して
錠止させる枢動位置に移動する。かくて、切断綱の引き
出しは停止される。
一方、切断綱によってスプールがヘッドに対して回転さ
れている間、スプールはカム表面84,88;92,9
6によって、摩擦により動きが遅らされている。すなわ
ち、全くの自由回転はされないようになっている。従っ
て、切断綱には常に張力が維持されている。かような張
力が維持されているので、平衡部材に生じる力Fが、
ゼロになることなく、常に維持されている。かような張
力(ドラグ力)を切断綱に維持させておくことは、平衡
部材が適切に作動するために重要である。切断綱におい
て最大の引張力を常時維持するように、切断綱が引き出
されるにつれて、切断綱に増加された予測されるドラグ
力を供給し、それによって、切断綱の外端部分に作用す
る遠心力が正確に感知されるようにすることによって平
衡部材の作動の安定性が達成される。これは被制御引き
出し、即ち切断綱引き出し間の全段階において切断綱に
おける遠心力に事実上等しいドラグ力が切断綱の引き出
しにともなって切断綱に供給されるように引き出し速度
が制限される方式、と見なされ得る。他の方式では、切
断綱は顕著な引張力を有せず、従って切断綱における遠
心力は切断綱における引張力を検知することによって正
確に測定され得ず、この検知された力を用いて切断綱の
引き出しを終わらせることができない。
切断綱のドラグ力を維持することは、平衡部材によっ
て、切断綱の外端部分に作用する遠心力を感知すること
ができるようにするのであり、また、切断綱の引き出し
速度を遅くして、余分の切断綱が引き出される前に平衡
部材が応動して、切断綱の外端部分の長さを所定長さに
停めることを可能にするのである。
(発明の効果) 本発明によれば、簡単な構成の平衡部材及びカム表面を
採用することにより、切断綱の外端部分の長さが所定長
さより短かくなった場合に、切断綱が自動的にスプール
から引き出され、しかも正確な長さで引き出されるよう
にすることができる。
(実施例) 第1図を参照すると、本発明に従って構成された植物切
断装置が図示されている。ここでは説明上該装置は草刈
機21であるが、それは芝刈り機、芝縁整刈機またはそ
の他の植物切断装置であり得る。草刈機21は管23に
よってハンドル組立体24に結合された下ハウジング2
2を有する。ハンドル組立体24は、コード27によっ
て供給される電力を下ハウジング22内に備えた電動機
に選択的に供給するためのスイッチ26を有する。草刈
機21を両手で操作するために、補助ハンドル28が管
2上に設置される。下ハウジング22は、その回転軸線
を中心として回転し得る成形されたプラスチック製のヘ
ッド29と、ヘッド29の回転軸線に対して実質的に垂
直な切断平面内に延びる切断綱31とを担持する。
第2図には、下ハウジング22に収容された原動機33
上に冷却用空気流を導入するための複数個の空気導入口
32を有する下ハウジング22が図示される。原動機3
3は下方へ延びる駆動軸34を有し、駆動軸34にヘッ
ド29が螺合されて取り付けられている。ヘッド29の
上面は、ヘッド29の回転の間ヘッド29から半径方向
外方へ空気を運動させるための遠心送風装置として働く
複数個の羽根37によって包囲され得る。その結果とし
て、導入空気流は下ハウジング22内の原動機33を冷
却する。
ヘッド29はハブ36と下カバー35とを有し、ハブ3
6はその側周面に穴38を有し、穴38を通過して切断
綱31が半径方向外方に切断平面内に延びる。穴38に
おける円滑にされたささえ面は、切断綱31が過度の摩
耗及び破断を生じないように保護する。
下ハウジング22は後方へ延びる尾部42を有し、尾部
42は使用者が回転中の切断綱31と偶然に接触するの
を防止する保護手段として役立つ。また尾部42はヘッ
ド29からの切断綱31の延長度を自動的に制限する手
段を提供する。詳細に述べると、尾部42は金属製の切
刃44が植設された下方へ延びる突起43を有する。そ
の結果として、切断綱31は、それがヘッド29によっ
て切断平面内で回転されるとき、切刃44を越えて延び
る作動長さを有し得ない。切断綱31が初め過度の長さ
を有していても、切刃44によって自動的に切断され
る。
次に第3図〜第5図を参照すると、ヘッド29は、原動
機33の駆動軸34の下端に形成されたねじ付きの下ス
タッド部分47によって駆動軸34にねじ結合されてい
る。ハブ36は、そのばね締付タブ39と下カバー35
内の相補形の溝(図示せず)とによって下カバー35と
相互嵌合するようにされている。軸40が駆動軸34の
下スタッド部分47を受けるように軸方向にねじを切ら
れており、そしてハブ36内の垂下する管形のキャップ
柱56と軸40に形成された肩とが当接してヘッド29
の内部に固定されている。下カバー35は安定のために
軸40の下端を受ける環状リップ45を有する。全体と
して参照番号65によって表されるスプールまたは綱ス
プールは切断綱31の保持補給源を含み、軸40のまわ
りに回転自在に且つ軸40の軸線方向に往復運動自在に
支持されている。
ヘッド29は本発明の重要な特徴を構成する慣性角速度
調速装置66と呼ばれ得るものを設置している。以下説
明される態様において、慣性角速度調速装置66は切断
綱31が平衡部材である平衡腕68上を通過するとき切
断綱31の引張力が平衡腕68によって感知されるよう
にして、切断綱31の引張力を維持する。第8図〜第1
0図に最も明らかに示されるように、平衡腕68は概ね
U字形状に曲げられた剛性のワイヤから構成され得る。
平衡腕68は直立する真っすぐな脚70及び概ねそれに
平行して対向する脚76を画成するように形作られる。
脚70はスリーブ72(第3図)内に枢動自在に受け入
れられており、そしてスリーブ72は成形されたプラス
チック製のハブ36の垂直のポケット74内に摩擦嵌合
されている。対向する脚76は中間片寄部分即ち弓形部
分78を有し、弓形部分78を越えて切断綱31が綱ス
プール65から穴38へ案内される。弧形部分(腕部
分)80が、脚70と脚76とを上端において互いに結
合している。弧形部分80は、以下説明されるようにハ
ブ36と綱スプール65との間にはさまって配置される
状態になることによって、軸40の軸線方向への綱スプ
ール65の往復運動を阻止するように使用される。ヘッ
ド29が回転されるにつれて、遠心力Fが平衡腕68
を逆時計回りの方向に第3図に破線で示される位置(以
下締付位置と呼ぶ(第5図も見よ))、から第3図に実
線で示される位置(以下釈放位置と呼ぶ(第4図も見
よ))、まで押圧する傾向を発揮する。この遠心力に対
抗するのが第3図に示した力(ベクトル)Fであっ
て、これは切断綱31にかかる引張力Fの関数であ
り、弓形部分78へ伝達されそして前記釈放位置から前
記締付位置まで平衡腕68を押圧する傾向を発揮するよ
うに切断綱31に及ぼされる。
綱スプール65は、第3図〜第7図を特に参照して説明
されるように、中心孔75を有する管形のスリーブ73
であって軸40の周囲に回転可能且つ軸40の軸線方向
に往復運動可能に支持されるようにされたものを有す
る。スリーブ73の下端は、使用者が綱スプール65を
その整備のためにヘッド29から容易に取外すことを可
能にするスプール引出しノブ81を画成するように拡大
されている。スリーブ73には環状の同心フランジ6
9,71を有するドラム60が結合されており、前記同
心フランジ69,71の間には、コイルの状態にされた
切断綱31の巻付補給源を備える空所77が形成されて
いる。フランジ69の上面には複数の均等に離置された
面取りされた凹所82(第4図及び第11図〜第14図
を見よ)が形成されている。凹所82は、それらの各隣
接する対の中間に、傾斜した側壁を有するカム歯84を
形成する。同様に、フランジ71の下側には複数の同様
の凹所86が形成されており、これら凹所86の間に
は、前記カム歯84に対し整合して位置される傾斜した
側壁を有するカム歯88が画成されている。スリーブ7
3は、複数の弧形の軸方向に延びる凹所79によって、
ドラム60から全体として離されている(第3図及び第
6図を見よ)。ドラム60上の切断綱31は、平衡腕6
8の弓形部分78と外方へ貫通した穴38とに沿うルー
トに従って進むようにハブ空所89を通って延びる。
綱スプール65の互いに離された面取りされた凹所8
2,86及びそれぞれ介在する傾斜した側壁を有するカ
ム歯84,88は、ハブ36の内側下面に形成されたカ
ム歯92間の凹所90(第11図〜第14図を見よ)及
び前記下カバー35の内側面に形成されたカム歯96間
の凹所94と協働するように位置されている。綱スプー
ル65のカム歯84,88は、既に言及されたごとく整
合されるように配置されるが、下カバー35のカム歯9
6及びハブ36のカム歯92は、やがて説明されるよう
に、綱スプール65の軸方向往復運動を生じさせるよう
に相対的に整合されないように配置されている。カム歯
のかくのごとき整合及び不整合配列は、代替的に、前記
と逆にされ得、または、それらの組合せ形式でも使用さ
れ得る。前記慣性角速度調速装置66の作用を理解する
ためには、第7図において、前記カム歯間の錠止が係合
及び係合解除の過程で生じないように前記カム歯の輪郭
が傾斜角度“A”を以て対称的に形成されていることが
注目されなくてはならない。この角度“A”は例えば約
30度であり、このような角度は、互いに対向するカム
歯が綱スプール65を軸方向に交互に上方向及び下方向
に摺動させるように、相互接触するカム歯間における摺
動を保証し得る。対向するカム歯が係脱する作動は、後
に説明されるように、第11図〜第14図に概略的に描
かれる反復作動を順次に検討することによって明らかに
理解され得る。説明上、下カバー35及びハブ36は矢
印98の方向に回転し、そして綱スプール65は矢印1
00の方向に(綱引き出し間に)切断綱31の引張力F
によって回転されると仮定する。綱スプール65が遠
心力から生じる切断綱31の引張力Fによって矢印1
00の方向に回転するように強制されるにつれて、綱ス
プール65の上下のカム歯84,88はハブ36及び下
カバー35の互いに対向する整合しないそれぞれのカム
歯92,96との間において交互に作動して、綱スプー
ル65を軸方向に往復動させる。
平衡腕68(第3図)は、第3図において破線輪郭で示
す締付位置から実線輪郭で示す釈放位置まで逆時計回り
の方向に平衡腕68の枢動を生じさせる傾向を発揮する
回転に基づく遠心力をFを受ける。切断綱31の引張
力Fによって平衡腕68に生ぜしめられる力Fは、
平衡腕68を時計回りに前記釈放位置から前記締付位置
まで枢動させる方向に平衡腕68に対し作用する。平衡
腕68が前記締付位置に在るとき、平衡腕68の弧形部
分80は、第5図に示されるように、綱スプール65の
上フランジ69とハブ36との間に位置し、従って綱ス
プール65は上方へ運動し得ず、相互係合する綱スプー
ル65の下カム歯88と下カバー35のカム歯96とに
よって錠止される。切断綱31が引き出されるべきとき
は、枢着された平衡腕68が受ける遠心力Fが平衡腕
68に作用する切断綱31の力Fに打勝ち、従って平
衡腕68は上フランジ69の円周上から外方へ枢動され
て綱スプール65の垂直運動を可能にして、綱スプール
65の回転を可能にし、かくして前記綱スプール65が
切断綱31の引き出しを精密に制御しそして遅滞させる
ことを可能にする。
平衡腕68がその釈放位置に在ると仮定される第11図
の綱スプール65の位置から開始すると、綱スプール6
8のカム歯88は、下カバー35の次の連続するカム歯
96と係合するまで矢印100の方向へ増分回転するよ
うに下カバーの凹所94内に降下されている。第12図
に示されるように、次に、カム歯88はカム歯96から
離れ去るまでカム歯96の傾斜面に沿って上方へ摺動す
る。綱スプール65が第13図に示す位置へ向かって上
方へ移動するにつれて、綱スプール68のカム歯84は
カム歯88がカム歯96から離れてしまうまでハブ36
の凹所90内に貫入する。その時点までに、カム歯84
はハブ36の次の連続するカム歯92まで回転によって
増分前進している(第14図)。この作動は、綱スプー
ル65のカム歯が連続的に前進し、係合しそして垂直方
向に摺動するにともなって繰返される。従って、綱スプ
ール65の各カム歯が対向するハブ36または下カバー
35の凹所90,94内に変位されるにつれて、相互に
係合するカム歯間の繭後の摺動変位は、綱スプール65
を軸方向反対側に押圧する。摺動するカム歯間の或る程
度までの摩擦と軸線に沿って綱スプール65を往復方向
に加速するのに必要なエネルギとは、切断綱31の引張
力Fに対抗する力(ドラグ力という)が常に切断綱3
1上に維持されることを保証し、従って切断綱31の引
張力Fが大きくなればなるほど、綱スプール65を軸
方向に加速するのに必要な力がより大きくなり、そして
ドラグ力がより大きくなる。このことは、引き出し間に
おける切断綱31の張力が、切断綱31の遠心力から生
じる引張力Fに等しくなり(少なくとも高い周波数に
おける間欠的な張力が、引張力Fに等しくなり)、そ
の結果、切断綱31に引張力Fを生じさせる遠心力
と、枢動された平衡腕68の質量に及ぼされる遠心力F
とが平衡され得るようにすることができる。
それによって綱スプール65が前述の態様で作動されそ
して停止されるようになる関連する力を理解するため
に、第3図を再び検討すると、該図面から引張力F
は、綱スプール65が相互に係合するカム歯により生
じる慣性及び摩擦の作用によって綱繰出し間に回転しな
いように固定されまたは遅滞されることによって維持さ
れる切断綱31上の遠心力から生じる力であることが理
解されるであろう。引張力Fはヘッド29から追加的
に切断綱31を外方へ引出すように作用するので、“遠
心引き出し力”と呼ばれ得る。力Fは切断綱31の引
張力Fによってもたらされる力Fと平衡腕68の質
量に作用する遠心力Fとの正味差である。第3図に図
示される関係において、穴38の外方の切断綱31は、
説明の目的で、平衡腕68に及ぼされた切断綱31の引
張力Fによってもたらされる力Fが、正味の力F
が第3図で見たときに左方へ向くように平衡腕68にお
ける遠心力Fを超過するように維持される長さL
あると仮定される。従って、平衡腕68は綱スプール6
5の往復運動(従って回転)を阻止する前記締付位置に
在り、その結果、綱スプール65は締付けられて切断綱
31の繰出しを阻止する。
外方に延ばされた切断綱31の部分の長さが摩耗し始め
る、または、切断綱31の破断が生じるにともなって、
切断綱31上の引張力F従って力Fは、平衡腕68
上の遠心力Fが力Fに対して平衡を失い、正味の力
が第3図において右方へ向く状態になり、そして平
衡腕68が外方へ枢動して綱スプール65を釈放するに
いたるまで減じられる。次いで、綱スプール65は、切
断綱31上の前述したドラグ力を維持しつつ、軸方向に
最初上方へ次いで下方へ加速される。特に高いドラグ力
が、連続的にカム歯が係合されるとき、小さい回転の後
に軸方向加速の開始時において発生される。このこと
は、もし外方へ延ばされた切断綱31の部分の長さが、
平衡腕68上の遠心力Fに対抗する力Fの平衡を喪
失させるほどであるならば、平衡腕68が実際上内方へ
枢動されそして再び綱スプール65を締付けて切断綱3
1の繭後の繰出し阻止することを保証する。もしドラグ
力が維持されていないならば、綱スプール65は、切断
綱31の力Fが平衡腕68をその内側の締付位置へ移
動させるまで、引き続いて往復運動し、回転しそして切
断綱31を引き出してしまうであろう。
切断綱31の引き出しは、速度増加に基づく切断綱31
上の引張力Fのいかなる増加も平衡腕68の質量に作
用する遠心力Fの対応する増加によって平衡されるか
ら、ヘッド29の回転速度に本質的に依存していること
に注目されたい。かくして、本発明装置は濃厚燃料、汚
染点火プラグなどの故に重要な毎分回転数範囲が一定せ
ず、しかも切断綱損耗に基づいて毎分回転数を変更し得
ないガソリン機関によって駆動される装置において良好
に機能する。しかも、本発明装置は毎分回転数が切断綱
31が短くなるにつれて実質的に増加する電力駆動装置
においても機能する。また、ヘッド29が回転した場合
に平衡腕68を綱スプール65から釈放させ得るからヘ
ッド29が静止している間は切断綱31は繰出され得な
いことに注目されたい。さらに、万一切断綱31が鎖リ
ンク、垣根などに引っ掛かった場合、切断綱31に作用
する過度の力が常に平衡腕68における遠心力に打ち勝
ちそして綱スプール65が回転しないように締付けられ
ることを保証する。
本発明の別の実施例が第15図及び第16図に図示され
ている。この実施例は、既に説明された第1の実施例と
実質的には同じであるが、平衡部材である平衡ビーム1
04が綱スプール65の周縁の締付歯と係合して綱スプ
ール65の回転の締付け及び釈放を行う点において異な
る。説明を容易にするため、第16図の綱スプール65
は、軸線に沿って分割され、そして回転軸線の左側にお
いて、カム歯84がハブ36のカム歯92との係合から
解除され、一方、下のカム歯88が下カバー35のカム
歯96と係合されて綱スプール65の下往復動位置にお
いて図示されている。対照的に、この装置は回転軸線の
右側においてはカム歯84がハブ36のカム歯29と噛
み合い、一方、下のカム歯88が下カバー35のカム歯
96との係合から解除されて図示されている。
この実施例のために、ヘッド92は第1の実施例の場合
と同様に原動機38の駆動軸34に結合される。綱スプ
ール65は同様にドラム60を有し、ドラム60の周囲
に沿って切断綱31がフランジ69,71間にコイル巻
きされている。慣性ドラグブレーキ66が、フランジ6
9から直立しそしてその周囲に均等に離されて介在する
弧形空間82を設けられたカム歯84によって形成され
る。この実施例においては、凹所よりはむしろ、カム歯
84,88が面取りされており、一方、相隣するカム歯
間に形成されて介在する凹所は第1の実施例とは対照的
に面取りされていない。同様に、フランジ71はスペー
サ86とカム歯88とを有し、カム歯88は下カバー3
5のカム歯96とスペーサ94を係合させるためのカム
歯84に対し整合されている。スリーブ73は複数のス
ポーク102を介してドラム60に結合されている。
この実施例においては、前記ドラグ力に基づく慣性ドラ
グブレーキ66の作動及び停動を行うための作動手段
は、型打金属製の平衡ビーム104であり、平衡ビーム
104はその中心で鈍角を以て106において屈曲され
そしてピボット軸100に取付けるために分岐部108
において分けられている。ピボット軸110はそれぞれ
ハブ36及び下カバー35に整合凹設されたポケット1
12,114内に支持される。平衡ビーム104は、比
較的軽量の第1の部分116と、比較的重い重量にされ
た第2の部分118とを有しているので、その結果、ヘ
ッド29が回転されるとき、第15図を参照するとき逆
時計回りの方向へ平衡ビーム104を枢動させる傾向を
発揮する。第2の部分118は、内方へ突出していて綱
スプール65の周縁から突出する(綱スプールのカム歯
の半径方向外端部分により画成された)締付歯と係合し
そして綱スプール36を回転しないように締付ける働き
をする端部130を有する。切断綱31は綱スプール6
5から延びて穴125を通り、次いで平衡ビーム104
の端上に切断綱31を案内する円滑な曲面を越えて、第
1の実施例と同じように穴38から外に出ており、その
結果、回転による遠心力に起因する切断綱31の引張力
は、平衡ビーム104の遠心力に対抗してピボット
軸110の軸線を中心として平衡ビーム104を時計回
りに枢動させるのに役立つ力成分を生じさせる。
細長くされた板ばね140がその端部142,144に
おいて互いに反対向きに突出して包含されている。板ば
ね140はヘッド29の平衡を提供するようにヘッド2
9の平衡ビーム104から反対の側に設置される。板ば
ね140はその端部144を介してハブ36のポケット
146内に固定され、そこから空所148内の柱152
を過ぎて延びたのち、端部142がカム歯88の縁を過
ぎて内方へ屈入する。この関係において、板ばね140
は、遠心力がばね力に打ち勝って綱スプール65を釈放
するまで、比較的低い毎分回転数において綱スプール6
5を締付け固定する働きをする。運転時における切断綱
31の部分的絡み合いが生じた時に、または、始動時
に、最小の毎分回転数を越えるまで低い毎分回転数が生
じてしまう可能性がある。板ばね140は2段階始動作
用を提供し、それにより、綱絡み合いまたは始動の間に
おけるいかなる無秩序綱送り動作の可能性をも防止し得
る。
運転間、平衡ビーム104の作動は既に説明された平衡
腕68のそれと酷似する。平衡ビーム104は部分11
6に比較して部分118において比較的重くされている
から平衡ビーム104は正味の力Fに反応して内方の
締付位置と外方の釈放力との間において枢動される。前
述のごとく、前記正味の力Fを構成する力成分は、時
計回りの回転を強制する引張力Fによって生じる平衡
ビーム104の力と、ピボット軸110を中心として逆
時計回りに平衡ビーム104を枢動させる遠心力との差
によって表される。切断綱31が規定長さであるように
な時間は、平衡ビーム104は締付けられた位置に在
り、それにより、遠い内曲がりの端部130は、綱スプ
ール65のカム歯84と係合して綱スプール65の回転
を阻止する位置に在る。切断綱31の繰出しが行われる
べき時には、力Fは平衡ビーム104を逆時計回りに
回転させて綱スプール65を釈放する。次いで、慣性ド
ラグブレーキ66が第11図〜第14図を参照して説明
された態様で作動して切断綱31の制御された繰出しを
生起させる。綱長さの回復が達成されると同時に、平衡
ビーム104に働く力Fは平衡ビーム104を内方の
締付位置まで時計回りに枢動させ、この締付位置におい
て端部130は上または下のカム歯84または88と係
合して綱スプール65の爾後の回転を抑止する。
端部142に対し及ぼされる遠心力Fに反応して柱1
52を中心として曲げモーメントにさらされる板ばね1
04は、ヘッド29が最小の毎分回転数を越えて回転し
ないかぎり、綱スプール65の回転を阻止するのに用い
られる。板ばね140の特性は、ヘッド29の回転速度
が規定大きさを超えるとき綱スプール65の釈放を可能
にするように選択され、その結果、低減された速度条件
下における綱繰出しは未然に防止される。板ばね140
の使用は選択的であり、何らかの衝撃力が露出された切
断綱31上に及ぼされ、それにより、綱スプール65の
抑止が平衡ビーム104により適正に生起される以前に
綱繰出しが開始されてしまう場合における予防手段を提
供することを主として意図する。従ってこの機構におい
ては、遠心力Fに反応して板ばね140の端部142
は第15図において実線で示される位置に在り、綱スプ
ール65が規定の最小の低減速度時にカム歯84間の空
間82内に介入し綱スプール65の作動を抑止する。設
定した最小の速度を超えたとき、板ばね140は外方に
曲げられて鎖線で示す位置に達し、その時点からは平衡
ビーム104が綱スプール65の回転及び停動を制御す
る。
第17図〜第21図において、本発明の更に別の実施例
におけるヘッドが全体として参照番号200によって図
示される。ヘッド200は軸202によって駆動され、
軸202自体は好適な原動機例えば何れも図示されては
いないが電動機またはガソリン機関によって駆動され
る。ヘッド200は上ハウジング部分204を有し、上
ハウジング部分204は全体として倒立したカップ形で
あり、そして軸202上に螺合された軸205を有す
る。上ハウジング部分204は外円筒形胴206と内円
筒形胴208とを有する。下ハウジング部分210は、
ヘッド200の内部への接近を可能にするため、容易に
取外されるように任意の好適な方式により外円筒形胴2
06に結合されるキャップを構成する。上ハウジング部
分204はボビン型スプール214内に便利に保持され
得る単繊維材料から成る切断綱212のコイル状補給源
を受けるための補給空所211を構成する。ボビン型ス
プール214は内円筒形胴208内で自由に回転し得る
ようにハウジング部分204の内円筒形胴208よりも
小さい寸法にされている。切断綱212の補給部分は、
やがて極めて詳細にされるであろうように、ボビン型ス
プール214の中心開口218を通じてコイル状補給源
の中間部から引出される。
上ハウジング部分204、下ハウジング部分210及び
ボビン型スプール214、は成形プラスチック材料から
容易に形成され得る。
金属板220は中心にボス222を有し、ボス222は
駆動軸202に嵌合されそして第18図の底面図におい
て最も明らかに見られる腕部分224を有する。腕部分
224は外円筒形胴206と内円筒形胴208とに形成
された綱通過空隙209を通って延びる。鳩目金224
aが腕部分224の端部に形成され、それにより、やが
て説明されるように切断綱212のための確実な案内を
提供する。ボス222に隣接して金属板220に穴22
6が形成され、その結果、切断綱212はボビン型スプ
ール214内の補給コイルの内部から引出され、穴22
6を通過し、ボス222の背側に沿ってそれと摩擦摺動
係合関係を保って通過し(第17図及び第18図参
照)、次いで枢着された腕部材230を通過し、ローラ
240に沿って通過し(第20図参照)、そして最後に
鳩目金224aを通過する。
平衡部材である腕部材230は金属板220から下方へ
突出するピボットピン232に取付けられる。腕部材2
30の構造は第20図及び第21図に最も明らかに図示
されており、平行する板234,236から成り、板2
34,236は、枢着端においてはスペーサ238によ
り、そして自由端においてはローラ240のための支持
柱239によって互いから分離される。スペーサ238
はカム面を構成し、該カム面は腕部材230が第21図
において時計回りの方向に枢動されるにつれて実質的な
機械的利益を提供する楔のような作用によって切断綱2
12をボス222に対して漸進的に締付け、そして最後
に切断綱212を摩擦によって固定してその繰出しを阻
止する。この位置が第18図及び第21図に全体的に図
示されており、以下において、綱締付位置と呼称され
る。腕部材230が逆時計回りに枢動されて第19図に
全体的に示される位置まで達するとき、スペーサ238
の表面はボス222から遠ざかるように漸進的に運動さ
れて、切断綱212に対する締付けを漸進的に解除する
とともに、やがて説明されるように、切断綱212が摺
動自在且つ制御自在に繰出されることを可能にする。
かようにして、切断綱212は補給空所211内のコイ
ル状綱補給源から、穴226を通過し、スペーサ238
即ちカム面とボス222との間を通り、ローラ240を
回り、そして次いで鳩目金224aを通過してそれから
の規定長さまで延伸する。ヘッド29が高い毎分回転数
を以て回転されるにつれて、鳩目金224aから延びる
切断綱212の自由端は、駆動軸202に対し実質的に
直角に配置された切断平面内において旋回される。切断
円板の直径はやがて説明されるように切断綱212の長
さを自動的に維持することによって所望の規定直径に維
持される。
枢着された腕部材230はピボットピン232を中心と
して回動し、回転時において、腕部材230を第19図
の底面図を参照するとき逆時計回りの方向へ外方に枢動
させるように働く。遠心力から生じる切断綱212の引
張力は、腕部材230を時計回りの方向に回転させるよ
うに働く力を生じさせる。言うまでもなく、切断綱21
2の引張力は切断平面内へ延びる切断綱の長さの関数で
ある。鳩面金224aから延びた切断綱212の長さが
所望の長さであるときは、腕部材230に働く力は腕部
材230に働く遠心力よりも大きい。その結果として、
腕部材230は半径方向内方へ枢動され、スペーサ23
8即ちカム面は切断綱212を緊密に締付けて動けない
ようにし、爾後の繰出しを阻止する。切断綱212に及
ぼされる何らかの追加の力、例えば垣根またはその他の
障害物に絡み付くことから生じる力、は爾後の繰出しを
阻止する締付力を増大させるに過ぎない。さらに、腕部
材230が内方へ運動するにつれて、腕の質量の有効中
心半径が減少され、従って腕部材230を開くように働
く遠心力も少し減少することも注目さるべきである。こ
れは切断綱212に対し積極的なオーバーセンター方式
の締付作用を及ぼす。遠心力が腕部材230を半径方向
外方へ枢動させるのに適切である程度にまで切断綱21
2がその摩耗または破断によって短縮されたとき、切断
綱212を締付ける力は減少される。これが生じ始める
につれて、切断綱212はスペーサ238即ちカム面と
ボス222との間においてスリップし始め、従って切断
綱212が所望長さまで繰出されると同時に腕部材23
0を締付位置まで戻すように枢動させるのに必要なロー
ラ240に作用する力を生起させるドラグ力を切断綱2
12に維持し得る。さらに、穴226からスペーサ23
8即ちカム面とボス222との間の締付点までボス22
2に添って摺動する切断綱212のキャプスタン効果
は、切断綱212の引張力が腕部材230によって効果
的に感知され得ることを保証するためのドラグ力を提供
する。このドラグ力は切断綱212がより大きい速度で
その繰出しを試みようとするにつれて顕著に増加する傾
向を有し、それによって、切断綱212が締付点を通過
するに従ってスペーサ238即ちカム面は切断綱212
に対して常にドラグ力を及ぼす状態に保たれる。ストッ
パ223が腕部材230の運動を切断綱212に十分に
近い最大開き位置に限定し、それにより、穴226から
締付点までボス222との摺動接触を維持するととも
に、かようにして全ドラグ力を維持するために切断綱2
12に要求される最小のドラグ力を保証する。これに関
連して、ボビン型スプール214が綱補給凹所211内
において最低可能摩擦を提供することが注目されるであ
ろう。同様に、ローラ240は締付点と切断綱212の
自由端との間における摩擦を最小限にする。かくして、
ボス222のキャプスタン効果及びスペーサ238即ち
カム面により提供されるドラグ力によって切断綱212
に維持されるドラグ力は高度に安定されそして最適運転
を達成するために予測可能である。
本発明の数個の好適実施例に関し以上詳細に述べた説明
から、操作者の指令または注意を要することなしに運転
間に切断綱の予じめ選択された長さ、従って切断直径、
を自動的に維持する植物切断装置が説明されたことが理
解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従って構成された植物切断装置の電動
機駆動による一実施例を示す斜視図である。 第2図は第1図に示された装置の下部分の一部破断拡大
図である。 第3図は第4図の3−3線に沿って取られた本発明装置
の一実施例のヘッドの横断面図である。 第4図は第3図の4−4線に沿って取られたヘッドの横
断面図である。 第5図は第4図の右側部分の断片図であり、構成要素の
変更相対配列方向を示す図面である。 第6図は第3図のヘッドの綱スプールの軸線に沿って取
られた断面図である。 第7図は第3図の7−7線に沿って取られた第3図の装
置の下スプールカム歯の断面図である。 第8図は第3図及び第4図の平衡腕の下面図である。 第9図は第8図の平衡腕の右側面図である。 第10図は第8図の平衡腕の斜視図である。 第11図から第14図は本発明装置のカム歯の連続的作
動段階を示す概略図であって、綱スプールが図解目的の
ため軸方向に短縮されて図示された図面である。 第15図は本発明の別の実施例のヘッドの下面図であっ
て、図解目的のためヘッドの下カバー部分が除去され且
つハブの下円周方向部分が破断されている図面である。 第16図は第15図の16−16線に沿って取られた断
面図であって、その下カバーが原位置に復されて示され
る図面である。 第17図は本発明の更に別の実施例のヘッドの断面図で
ある。 第18図は第17図の18−18線に沿って取られた第
17図に示すヘッドの横断面図である。 第19図は装置の作動を説明するのに役立つ第18図の
ヘッドの綱引き出し機構の下面図である。 第20図は第18図及び第19図に示した機構の斜視図
である。 第21図は平衡腕が異なる位置に或る第19図の機構の
下面図である。 図面上、21……草刈機、22……下ハウジング、29
……ヘッド、31……切断綱、34……駆動軸、35…
…下カバー、36……ハブ、38……穴、40……軸、
44……切刃、60……ドラム、65……綱スプール、
68……平衡腕、69,71……フランジ、70,76
……脚、77……空所、78……弓形部分、80……弧
形部分、82,86,94,96……凹所、84,8
8,92,96……カム歯、33……原動機。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの軸線のまわりに回転可能なヘッド
    (29,36,200)を有し、このヘッドは可撓性の
    切断綱を貯蔵しているスプール(65,214)を包囲
    しており、この貯蔵された可撓性の切断綱は、前記ヘッ
    ドから外方に突出する1つの切断平面内で前記ヘッドに
    よって回転可能な所定長さの綱の外端部分(31,21
    2)を含んでいて、前記ヘッドから外方に切断綱を引張
    る傾向を有する遠心力による引張力(F)が前記外端
    部分(31,212)に生ずるようになっており、 前記スプール(65,214)は前記ヘッド内に該ヘッ
    ドとともに回転するように装架されており、且つ前記ヘ
    ッドに対して回転運動して前記切断平面内に追加的に切
    断綱を延ばすように装架されており、更に、 選択的に前記ヘッド(29,36,200)を回転作動
    させる駆動装置(33)と、 前記ヘッド内に偏心して装架されていて、第1の枢動位
    置と第2の枢動位置との間で枢動可能である平衡部材
    (68,104,230)とを有し、この平衡部材は、
    前記第2の枢動位置にある時に前記スプールを錠止し且
    つ前記第1の枢動位置にある時に前記スプールの錠止を
    解除して追加的に切断綱を延ばす腕部分(80,13
    0)を有している植物切断装置において、 前記平衡部材(68,104,230)の偏心した枢軸
    とその重さとは、前記ヘッドが回転している間に前記外
    端部分(31,212)に適用される遠心力による引張
    力(F)によって前記平衡部材に生じる力(F)に
    対して反対方向の遠心力(F)を前記平衡部材に生じ
    させて、前記スプールの錠止を解除する前記第1の枢動
    位置に向けて前記平衡部材を移動させるようにされてお
    り、 前記外端部分(31,212)が所定長さになった時
    に、前記第1の枢動位置に向けて前記平衡部材を移動さ
    せる遠心力(F)は、前記引張力(F)によって前
    記平衡部材に生じる力(F)に打ち負かされて、前記
    平衡部材が前記スプールを錠止する前記第2の枢動位置
    に移動するようになっており、 前記外端部分(31,212)の長さが摩耗や損傷によ
    って前記所定長さより短かくなった時に、前記引張力
    (F)によって前記平衡部材に生じる力(F)は、
    前記第1の枢動位置に向けて前記平衡部材を移動させる
    遠心力(F)に打ち負かされて、前記平衡部材が前記
    スプールの錠止を解除する前記第1の枢動位置に移動す
    るようになっており、 前記外端部分(31,212)の長さが短かくなったこ
    とに応動して前記平衡部材が前記第1の枢動位置に移動
    されて前記スプールの錠止が解除され、前記ヘッドに対
    して前記スプールが回転しているすべての段階におい
    て、前記スプールはカム表面(84,88;92,9
    6)による摩擦により動きが遅らされていて、切断綱が
    前記スプールから引き出されている間、前記第1の枢動
    位置に向けて前記平衡部材を移動させる遠心力(F
    に対抗して前記引張力(F)によって前記平衡部材に
    生じる力(F)を維持するようになっていて、切断綱
    が引き出されるすべての段階において切断綱に張力が維
    持されていることを特徴とする植物切断装置。
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