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JPH0619982B2 - 二次電池 - Google Patents
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JPH0619982B2 - 二次電池 - Google Patents

二次電池

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JPH0619982B2
JPH0619982B2 JP61099564A JP9956486A JPH0619982B2 JP H0619982 B2 JPH0619982 B2 JP H0619982B2 JP 61099564 A JP61099564 A JP 61099564A JP 9956486 A JP9956486 A JP 9956486A JP H0619982 B2 JPH0619982 B2 JP H0619982B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、導電性ポリマーを特定の基材上に有してな
る導電材料を電極材料として用いた二次電池に関するも
のである。
<従来の技術> 近年、各種有機材料からなる導電性ポリマーを電極材料
とした二次電池が提案されている。
この種の二次電池の電極材料となる導電性ポリマーは、
通常は導電性はわずかであるが、各種アニオンやカチオ
ンの如きドーパントをドーピング並びにアンドーピング
処理することが可能であり、ドーピング処理により導電
性が飛躍的に上昇する。そして、アニオンがドーピング
される導電性ポリマーを正極材料として、またカチオン
がドーピングされる導電性ポリマーを負極材料として各
々使用すると共に上記ドーパントを含有する溶液を電解
液として用い、ドーピング及びアンドーピングを電気化
学的に可逆的に行なうことにより充放電可能な電池が構
成される。
このような導電性ポリマーとしては従来よりポリアセチ
レン,ポリパラフェニレン,ポリチェニレン,ポリピロ
ール,ポリアニリン,ポリパラフェニレンビニレンなど
のような主鎖に共役二重結合を有する重合体が知られて
おり、ポリアセチレンを例に採れば、ポリアセチレンを
正極または負極の少なくとも一方の電極材料として用
い、BF 、ClO 、SbF 、PF 等の
アニオン、またはLi、Na、R−N(Rはア
ルキル基を表わす)等のカチオンを電気化学的に可逆的
にドーピング,アンドーピングする構成が採られてい
る。
ところで、このような導電性ポリマーは粉状,粒状,塊
状あるいはフィルム状で得られるが、粉状,粒状あるい
は塊状の導電性ポリマーの場合には、これらを電極材料
として用いて非水電解液二次電池あるいは固体電解質二
次電池を構成する場合、それら単独、あるいはそれらに
導電性向上のための適宜な導電材、及び/または電極の
機械的強度を高めるための熱可塑性樹脂を加えた後、電
極形状に加圧成形して電極とする等の手間を要する。そ
の点、導電性ポリマーフィルムの場合には、それらを電
極寸法に打ち抜くのみで電極とすることができて電極作
製が比較的容易である等の特長がある。
上記のような導電性ポリマーフィルムとしては、現在の
ところ、 重合触媒をガラス壁に塗布し、その上にアセチレンガ
スを吹込みポリアセチレンフィルムを形成し、その後こ
のフィルムを剥離して得たポリアセチレンフィルム、 電気化学的な酸化重合反応(電解酸化重合)により電
解電極上にポリチェニレンやポリピロール等のフィルム
状物質を形成し、その後電極からフィルムを剥離して得
たポリチエニレンフィルムやポリピロールフィルム、 等が知られている。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記従来の導電性ポリマーフィルムを電
池の電極材料に使用して二次電池を構成した場合、ポリ
アセチレンフィルムでは電池内の微量の酸素,水分の存
在でポリマーが劣化するので、電極としての性能が低下
し、またサイクル中に充電電圧の急上昇や充放電効率の
低下などが起こってサイクル寿命の減少が著しいという
欠点があり、また作業雰囲気中の酸素により酸化され易
いために電極作製作業が困難で煩雑になる等という問題
があった。
また電気化学的酸化重合反応により作製したポリチェニ
レンフィルムやポリピロールフィルムでは、フィルムの
大きさが電解電極の大きさに規制されるとともに、その
製造法が煩雑であるので電池コスト高を招く原因とな
る。更に、膜厚の厚い均一な膜が得にくいので、この膜
を電池電極として用いた場合には集電体との接触が充放
電サイクル中に悪化したり、電池反応が電極の一部に集
中して生じるので電池性能劣化を招くという問題があっ
た。
<問題点を解決するための手段> 本発明者等は特定の基材上の導電性ポリマーを形成し、
安定で製造容易であり、任意の部位を任意の方向に導電
化することが可能な導電材料を得てその応用を図ってい
たが、それを二次電池の電極として用いることによって
上記問題点を解決した。
すなわち、本発明の要旨は、正極,負極および電解液か
らなる二次電池であって、酸化剤の存在下、該酸化剤を
保持しうる空間を有した金属発泡体上で導電性ポリマー
を気相雰囲気で重合させ、該金属発泡体の空間に該導電
性ポリマーを形成してなる導電材料を少なくとも一方の
電極材料として用い、該金属発泡体の多孔度が70〜9
8%であることを特徴とする二次電池に存する。
本発明で導電性ポリマーを保持させる基材として用いる
上記金属多孔体の材料としては、金,白金,銀,銅,ニ
ッケル,ステンレススチール、あるいはニッケル−アル
ミニウム合金,ニッケル−クロム合金,銅−ニッケル合
金,ニッケル−クロム−アルミニウム合金などが使用さ
れる。そして、例えば金,白金,銀,ステンレススチー
ル,ニッケル−クロム−アルミニウム合金などからなる
金属発泡体を用いた場合、その金属発泡体を集電体とし
て兼用することができる。そして、これによって導電性
ポリマーと集電体との密着性が向上し、電池のサイクル
寿命が延び、また電極基材である金属発泡体が多孔体で
あるので、電極自体の含液性が向上して電池の充放電効
率が良好になる。
また、この金属発泡体の多孔度を上記のように70〜9
8%の範囲とすることで良好な電池特性を得ることがで
きる。これは次の理由によると考えられる。即ち、多孔
度が70%未満の金属発泡体ではその比表面積(金属発
泡体の体積に対する表面積の割合)が小さくなりすぎる
ために導電性ポリマーが金属発泡体と接触している部分
が少なくなり、また含液率も小さくなるために導電性ポ
リマーの利用率が低減する。多孔度を70〜98%とし
た金属発泡体では、このような弊害はなくて良好な特性
の二次電池を得ることができるのである。尚、多孔度が
98%を超えると電極として必要な強度が得られなくな
る。
更に、本発明で使用する酸化剤は、導電性ポリマーを重
合するためのモノマー化合物に対して重合性を有する化
合物であり、単独または2種類以上組合せて使用され
る。通常、強酸残基やハロゲン,シアンを有する金属
塩,過酸化物,窒素酸化物等が使用され、具体的には、 Fe(ClO,Fe(BF, Fe(SiF,Cu(ClO, Cu(BF,CuSiF,FeCl, CuCl,K〔Fe(CN)〕, RuCl,MoCl,WCl, (NH,K, Na,NaBO,H, NOBF,NOBF,NOPF, NOClO,NOAsF,NOPFなどである。
本発明で使用する導電性ポリマーを重合するためのモノ
マー化合物はピロール系,チオフェン系化合物が単独ま
たは混合して使用される。好ましくは、ピロールまたは
チオフェンの環骨格構造の2,5位置に置換基をもたない
ピロール系化合物またはチオフェン系化合物が使用され
る。
ピロール系化合物として具体的には、ピロール,N−メ
チルピロール,N−エチルピロール,N−n−プロピル
ピロール,N−n−ブチルピロール,N−フェニルピロ
ール,N−トルイルピロール,N−ナフチルピロール,
3−メチルピロール,3,5−ジメチルピロール,3−エ
チルピロール,3−n−プロピルピロール,3−n−ブ
チルピロール,3−フェニルピロール,3−トルイルピ
ロール,3−ナフチルピロール,3−メトキシピロー
ル,3,5−ジメトキシピロール,3−エトキシピロー
ル,3−n−プロポキシピロール,3−フェノキシピロ
ール,3−メチル−N−メチルピロール,3−メトキシ
N−メトキシピロール,3−クロルピロール,3−ブロ
ムピロール,3−メチルチオピロール,3−メチルチオ
N−メチルピロールなどが挙げられる。
また、チオフェン化合物として具体的には、2,2′−ビ
チオフェン,3−メチル−2,2′−ビチオフェン,3,3′
−ジメチル−2,2′−ビチオフェン,3,4−ジメチル−2,
2′−ビチオフェン,3,4−ジメチル−3′,4′−ジメチ
ル−2,2′−ビチオフェン,3−メトキシ−2,2′−ビチ
オフェン,3,3′−ジメトキシ−2,2′−ビチオフェン,
2,2′,5′,2″−ターチオフェン,3−メチル−2,2′,
5′,2″−ターチオフェン,3,3′−ジメチル−2,2′,
5′,2″−ターチオフェンなどである。
該基材上に該酸化剤を保持する方法は、酸化剤をそのま
ま、もしくは適当な媒体に分散又は溶解し、その分散液
又は溶液を基材と接触させて保持する。酸化剤が基材上
に保持しやすいように、予め基材を洗浄、脱ガス処理、
親水化あるいは親油化などの前処理を適宜に行なうこと
も可能である。該酸化剤は基材上のすべての部分に保持
することもできるが必要に応じて所定の部分にのみ保持
させることもできる。
該モノマー化合物に対する該酸化剤の割合は該重合体の
生成量と関連するが、通常0.001〜10,000モル倍であ
り、好ましくは0.005〜5,000モル倍である。
該基材上に該モノマー化合物の重合体を形成させるのは
気相雰囲気下で行なわれる。即ち、該モノマー化合物の
みの蒸気、又は窒素,アルゴン,空気,その他のガス又
は混合ガスとの存在下で、気相雰囲気下で行なわれる。
全体の系は加圧,常圧,減圧下いずれの圧力下でも行な
うことができるが、通常、常圧下で行なうのが好まし
い。
反応温度は該モノマー化合物が重合し得る温度なら規定
されるものではないが、通常−20〜100℃、好ましく
は0〜80℃で行なわれる。
反応時間は反応温度、該酸化剤の量、該モノマー化合物
の量とも関連するが、通常0.01〜200時間であり、好ま
しくは0.02〜100時間である。
重合反応後、該基材上の該酸化剤を保持した部分に暗褐
色〜黒色の均質な該重合体が生成する。
一旦生成した該重合体の上に該酸化剤を保持し、同一又
は別種の該モノマー化合物を接触して重合反応を継続
し、該重合体生成量の増加又は二種類以上の重合体の生
成を行なうことができる。
重合反応後、該基材上に残存する該モノマー化合物及び
該酸化剤を除去する。通常、水,アルコール又は有機系
溶剤中に該基材を浸漬,洗浄することにより除去するこ
とができる。その後、通常の乾燥方法で基材を乾燥する
ことにより本発明の二次電池に使用する導電材料を得る
ことができる。
<作 用> 上記のように金属発泡体の空間に上記気相重合によって
導電性ポリマー形成させる構成としたので、容量増加の
ためにポリマーの重合量を増加させた場合でも発泡体空
間内にポリマーが多量に保持できて電極の膜厚の均一性
が容易に保たれる。また、発泡体の細孔内部までポリマ
ーが生成し保持されているので、ショックなどによって
電極内のポリマーが基材である金属発泡体から剥がれ落
ちることがなく、例えば従来の電解重合によって生成し
たポリマーフィルムを電解電極から剥離後集電体に圧着
したものを用いた場合に較べて、電極の機械的強度が著
しく向上する。また、上記金属発泡体に電極の集電体を
兼ねさせることで、導電性ポリマーと集電体との密着性
が格段に向上し、両者の接触状態が充放電サイクル中に
悪化する度合が非常に小さくなる。
更に、電極基材である金属発泡体が多孔体なので、電極
自体の含液性(含電解液性)が向上し、電極内の導電性
ポリマーが電池反応に関与する割合が大きくなって電池
の充放電効率が良好となる。特に、金属発泡の多孔率を
70〜98%としたので、基材である金属発泡体の体積
に対する表面積の割合(比表面積)が大きくなり、電極
容量増加のためにポリマーの生成量を多くした場合でも
電解液と直接接触する電極中のポリマー量が差程減少す
ることがない。このため、厳しい充放電条件下でも導電
性ポリマーの利用率が大きく低減することなく、この条
件下でも充放電効率が高くてサイクル寿命の良好な二次
電池を得ることができる。
また、本発明で電極材料に用いた上記導電材料は製造容
易で耐酸化性も優れており、ポリアセチレンフィルムを
用いた場合のような空気中の電池内の酸素や水分による
劣化もなく、電極作製が容易で電極の保存性がよい。
<実施例> 多孔度70%のステンレススチールの発泡体の片面をF
eCl・6HO−メタノール飽和溶液に室温下30
分間浸漬した後、風乾し、一部分発泡体表面上に液滴と
して残存しているFeCl・6HO−メタノール液
滴を濾紙で吸着除去し、発泡体の片面に均一にFeCl
成分を担持した。次いで、ピロール4mlをガラス製容
器(奥行10cm、横25cm、高さ15cm)の底部にお
き、上記の処理で得た発泡体をガラス製容器の上部より
吊るし、上記をガラス板で密閉し、発泡体をピロール蒸
気に接触させた。この接触により発泡体の片面は暗緑
色、更に黒色に急速に変色し、発泡体の片面にポリピロ
ールが生成した。
40時間の接触のうち、発泡体を取出し、メタノール中
に30分間浸漬し、未反応ピロール及びFeCl成分
を抽出除去した。この操作を3回継続し、風乾した後に
所定の寸法で打ち抜いたものを正極として、またリチウ
ムを所定の寸法に打ち抜いたものを負極として第1図に
示したような本発明に係る二次電池(本発明電池A)を
作製した。尚、本実施例では電解質溶媒としてプロピレ
ンカーボネート、電解質としてテトラフルオロホウ酸リ
チウム(LiBF)を用い、またポリプロピレン不織
布からなるセパレータを用いた。電解質溶媒としてはこ
のプロピレンカーボネートの他に、エチレンカーボネー
ト,アセトニトリル,プロピオニトリル,ブチロニトリ
ル,ベンゾニトリル,ジオキソラン,1,4−ジオキサ
ン,テトラヒドロフラン,1,2−ジメトキシエタン,1,2
−ジクロロエタン,ニトロメタン,N,N−ジメチルホ
ルムアミド,ジメチルスルホキシド,スルホラン,リン
酸メチル,リン酸エチル,γ−ブチロラクトン等の溶媒
が挙げられ、これらの溶媒を単体、または二種以上混合
して用いてもよい。また、電解質としてはテトラフルオ
ロホウ酸リチウム(LiBF)の他に、過塩素酸リチ
ウム(LiClO)、ヘキサフルオロリン酸リチウム
(LiPF)、テトラクロロアルミン酸リチウム(L
iAlCl)、テトラフルオロホウ酸テトラエチルア
ンモニウム((CNBF)、過塩素酸テト
ラエチルアンモニウム((CNClO)、
トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF
)、臭化リチウム(LiBr)、ヨウ化リチウム
(LiI)等を用いてもよい。
更に、多孔度80%,98%のステンレススチールの発
泡体を用いた以外は本発明電池Aと同じ構成の電池(本
発明電池B,C)を作製した。
また、比較のために多孔度60%,40%のステンレス
スチールの発泡体を用いた以外は本発明電池Aと同じ構
成の二次電池(比較電池D,E)を作製した。更に従来
の電解重合法によって作製したポリピロールフィルムを
集電体を介して正極缶にプレスし圧着したものを正極と
した以外は本発明電池Aと同様の構成の比較電池Fを作
製した。
以上の6つの電池について、0.5mAの電流で1時間充
電した後、0.5mAの電流で電池電圧が2.5Vになる
まで放電するという充放電サイクルを繰り返した。
第2図に本発明電池A〜Cと比較電池D〜Fの第20サ
イクル目の充放電における電圧の経時変化を示した。同
図において実線は充電時の、また点線は放電時の電圧変
化である。第2図から明らかなように、本発明電池A〜
Cは比較電池D〜Fに較べ充電電圧が低くて放電電圧が
高く、また充放電率も良好で、本発明電池A〜Cの充放
電効率も良好で、本発明電池A〜Cの充放電効率はそれ
ぞれ92%,93%,93%であるのに対して、比較電
池D〜Fの場合は夫々89%,87%,81%である。
このように本発明電池A〜Cの充放電効率が高いのは、
本発明電池A〜Cの場合多孔度が70〜98%と大きい
ステンレススチール発泡体を電極基材として使用してい
るので、電極の含液性が非常に良好で且つステンレスス
チール発泡体と導電性ポリマーとが接触している部分が
多いため、導電性ポリマーが電解液と直接接触している
部分が多くなってポリマーの利用率が向上するためと思
われる。一方、比較電池D,Eでは、ステンレススチー
ル発泡体を電極基材として使用しているので比較電池F
に較べれば含液性が良好で導電性ポリマーの利用率も高
くなって比較電池Fより充放電効率は高くなる。しか
し、比較電池D,Eで用いたステンレススチール発泡体
の多孔度は夫々60%,40%と小さく、その分、正極
の比表面積が小さくなって正極の含液率が低減し、本実
験でのポリマー重合体量ではステンレススチール発泡体
とポリピロールが接触している部分が減少し、また電解
液と直接接触するポリピロール量も減少するため、ポリ
ピロールの利用率が本発明電池A〜Cに較べて低くな
り、この結果充放電効率が本発明電池A〜Cよりも低く
なっていると考えられる。
また、第3図に、本発明電池A〜Cと比較電池D〜Fの
充放電効率(%)のサイクル変化を示した。同図から明
らかなように、本発明電池A〜Cはサイクル数140で充
放電効率がそれぞれ93%,94%,93%と高く、サ
イクル寿命が良好である。これに対して比較電池Fの場
合は30サイクル目当りから充放電効率が大きく劣化し
ている。比較電池Fのサイクル特性がこのように悪いの
は、充放電サイクルの途中で正極のポリピロールフィル
ムが集電体から剥がれていき、このために正極と集電体
との密着性が悪くなっていって正極において局部的に電
流が集中して流れるようになる結果、正極中のポリピロ
ールの利用率が著しく低減して電池の充放電率が大きく
低下するためと考えられる。また、比較電池D,Eの場
合、100サイクル目当りまで比較的高い充放電効率を維
持している。これは比較品Fと比較した場合、正極基材
兼集電体としてステンレススチール発泡体を使用してお
り、ステンレススチール発泡体とポリピロールフィルム
ポリマーの密着性が良好で且つ正極の含液性も良好であ
るためである。しかし本発明電池A〜Cと比較した場
合、上記ステンレススチール発泡体の多孔度が比較電池
D,Eの場合はずっと小さく、その分、上述のようにポ
リピロールの利用率が本発明電池A〜Cに較べて低くな
り、本実験の厳しい充放電条件では100サイクルを越え
る当りから正極局部に電流が集中しはじめ、ポリピロー
ル自体の劣化による充電電圧の立ち上りに起因する電解
質の分解や溶媒の分解,重合が生じるためと考えられ
る。
本発明電池A〜Cでは正極基材兼集電体としてステンレ
ススチール発泡体でその多孔度が70〜98%という範
囲のものを用いているためにポリピロールの利用率が向
上し、このように優れたサイクル特性をもつものであ
る。
第4図に第140サイクル目の充放電における本発明電池
A〜C、並びに比較電池D,Eの電池電圧の経時変化を
示した。同図から明らかなように、本発明電池A〜Cは
第140サイクル目においても充電電圧の立ち上りもな
く、比較電池D,Eに較べて、放電電圧曲線も平坦であ
り、長いサイクルに亘って良好なサイクル特性を維持し
ていることがわかる。
尚、以上は正極にのみ導電材料を用いたものについて説
明したが、負極、あるいは正負極に本発明の導電材料を
用いた場合も同様の効果が得られることは明らかであ
る。
<発明の効果> 以上のように構成されるこの発明の二次電池によれば、
電極の膜厚を厚くした場合でもその膜厚の均一性を保つ
ことができること、電極基材である金属発泡体の細孔内
部にポリマーが保持されるのでショックなどで電極内の
ポリマーが剥がれることがなくて電極の機械的強度が著
しく向上すること、この金属発泡体に電極集電体を兼ね
させることでポリマーと集電体との密着性が向上するこ
と等によって、充放電サイクルなどにおいてポリマーと
集電体との接触が悪化したり電池反応が一部に集中して
生じることも非常に少なくて電池のサイクル寿命を大幅
に改善することができる。また、電極基材として多孔度
が70〜98%の金属発泡体を用いたので、ポリマーの
生成量を多くした場合や厳しい充放電条件の場合でも、
電極の含液性の増大により導電性ポリマーの利用率を高
めて充放電効率を向上することができ、この結果、優れ
たサイクル特性を得ることができる。更に、本発明で電
極材料として用いた導電材料は製造容易で耐酸化性も優
れており、電極作製が容易で電極の保存性がよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の電池の構造を示した断面図、
第2図は第20サイクル目の充電時における本発明電池
及び比較電池の電池電圧の経時変化を示したグラフ、第
3図は本発明電池及び比較電池のサイクル特性を示した
グラフ、第4図は第140サイクル目の充放電時における
本発明電池及び比較電池の電池電圧の経時変化を示した
グラフである。 1……正極、2……負極、5……正極缶、6……負極
缶、7……集電体、8……発泡体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 好永 宣之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 鈴木 哲身 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 長谷川 和美 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−18578(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極,負極および電解液からなる二次電池
    であって、酸化剤の存在下、該酸化剤を保持しうる空間
    を有した金属発泡体上で導電性ポリマーを気相雰囲気で
    重合させ、該金属発泡体の空間に該導電性ポリマーを形
    成してなる導電材料を少なくとも一方の電極材料として
    用い、該金属発泡体の多孔度が70〜98%であること
    を特徴とする二次電池。
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