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JPH0624331B2 - データ中継衛星システム - Google Patents
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JPH0624331B2 - データ中継衛星システム - Google Patents

データ中継衛星システム

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JPH0624331B2
JPH0624331B2 JP10558988A JP10558988A JPH0624331B2 JP H0624331 B2 JPH0624331 B2 JP H0624331B2 JP 10558988 A JP10558988 A JP 10558988A JP 10558988 A JP10558988 A JP 10558988A JP H0624331 B2 JPH0624331 B2 JP H0624331B2
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博憲 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、データ中継衛星システムに係り、特にユーザ
衛星にビーコン送信機が搭載されない方式のデータ中継
衛星システムにおけるユーザ衛星追尾技術の改良に関す
る。
(従来の技術) データ中継衛星システムは、地球を周回するいわゆる公
転周期が地球自転周期と異なる軌道上に配置される複数
のユーザ衛星の送信信号を静止軌道上に配置されるデー
タ中継衛星が中継して地球局へ伝送するシステムであ
る。従って、このデータ中継衛星システムでは、データ
中継衛星のユーザ衛星からの送信電波を受信するアンテ
ナを追尾アンテナとして使用し、追尾アンテナをユーザ
衛星の送信アンテナの方向へ指向させる追尾技術が必須
となる。ユーザ衛星の追尾の容易化を目的としてユーザ
衛星にビーコン送信機を搭載する方式が一部に提案され
ているが、本発明が対象とするデータ中継衛星システム
はユーザ衛星にビーコン送信機を搭載しない方式であっ
て、従来、例えば第4図に示すものが知られている。
第4図において、このデータ中継衛星システムは、デー
タ中継衛星Aと、データ中継衛星追尾用アンテナ24を
有するユーザ衛星Bと、地球局Cとで構成される。デー
タ中継衛星Aは、受信アンテナ11と、コマンド受信機
1と、コマンドデコーダ2と、コマンド送信機14と、
姿勢制御プロセッサ25と、アンテナ指向制御回路3
と、アンテナ指向制御機構4と、ユーザ衛星追尾用アン
テナ12と、中継用受信機7と、電力増幅器9と、自走
クロック発生器26と、テレメトリエンコーダ6と、テ
レメトリ送信機8と、マルチプレクサ10と、送信アン
テナ13とを基本的に備える。また、地球局Cは、送信
アンテナ15と、受信アンテナ16と、コマンド送信機
17と、データ処理器18と、時間・周波数システム2
0と、コンピュータ21と、テレメトリ受信機23と、
積分器27と、誤差信号処理器28と、A/D変換器2
9と、帯域幅設定器19と、受信機30と、カップラ4
0とを基本的に備える。
次に、地球局Cがユーザ衛星Bからデータを収集する動
作、即ちユーザ衛星Bを追尾する従来の方式を概略説明
する。
ユーザ衛星Bの追尾は、まず予測によって行い(プログ
ラム追尾)その後自動による追尾(自動追尾)へ移行す
る。まず、プログラム追尾は次のようにして行われる。
地球局Cでは、コンピュータ21がユーザ衛星プログラ
ム追尾信号とデータ中継衛星プログラム追尾信号とを作
成する。ユーザ衛星プログラム追尾信号は、データ中継
衛星Aに対するもので、当該データ中継衛星およびユー
ザ衛星それぞれの衛星の軌道6要素、データ中継衛星A
の姿勢、時間・周波数システム20から取得した基準時
刻等から計算される。また、データ中継衛星プログラム
追尾信号は、ユーザ衛星Bに対するもので、それぞれの
衛星の軌道6要素、ユーザ衛星の姿勢、時間・周波数シ
ステム20から取得した基準時刻等から計算される。こ
れらのプログラム追尾信号はデータ処理器18で所定の
コマンド信号形式に変換処理され、コマンド送信機17
および送信アンテナ15を介してデータ中継衛星Aへ向
けて送信される。
データ中継衛星Aでは、受信アンテナ11およびコマン
ド受信機1を介したコマンドデコーダ2においてコマン
ド信号からユーザ衛星プログラム追尾信号とデータ中継
衛星プログラム追尾信号が分離抽出され、ユーザ衛星プ
ログラム追尾信号は姿勢制御プロセッサ25へ、データ
中継衛星プログラム追尾信号はコマンド送信機14へそ
れぞれ出力される。
姿勢制御プロセッサ25は、地上からの指令であるユー
ザ衛星プログラム追尾信号を受けてデータ中継衛星Aの
現在の姿勢と地上で予測された姿勢とからユーザ衛星追
尾用アンテナ12の指向制御に関する制御信号を作成
し、それをアンテナ指向制御回路3へ与える。アンテナ
指向制御回路3は入力した制御信号に基づきアンテナ駆
動信号を作成し、それをアンテナ指向制御機構4へ与え
る。その結果、ユーザ衛星追尾用アンテナ12の指向方
向が制御される。
一方、コマンド送信機14は、地上からの指令であるデ
ータ中継衛星プログラム追尾信号をユーザ衛星追尾用ア
ンテナ12からユーザ衛星Bへ向けて送信する。その結
果、ユーザ衛星Bでは、データ中継衛星プログラム追尾
信号を受信・復調してデータ中継衛星追尾用アンテナ2
4の指向制御をし、データ中継衛星へ向けてデータを送
信することを開始する。
そして、ユーザ衛星追尾用アンテナ12は、例えば和信
号Σをとるためのホーンと方位角誤差信号ΔAをとる
ための2個のホーンと仰角誤差信号ΔEをとるための
2個のホーンとからなるマルチホーンタイプのものから
なり、これらの信号(Σ,ΔEL,ΔAZ)はユーザ衛星
Bの送信電波の受信強度に応じて形成され中継用受信機
7および電力増幅器9を介してマルチプレクサ10へ入
力する。一方、テレメトリエンコーダ6は、自走クロッ
ク発生器26の出力クロックに基づく所定タイミングで
各種のテレメトリ信号を作成する。
このテレメトリ信号はテレメトリ送信機8で所定の変調
処理を受けマルチプレクサ10へ入力する。その結果、
マルチプレクサ10では、和信号Σはそのまま出力し、
誤差信号(ΔEL,ΔAZ)はテレメトリ送信機8の出力
に重畳して出力する。このマルチプレクサ10の出力は
送信アンテナ13を介して地球局Cへ向けて送信され
る。
地球局Cでは、受信アンテナ16で受信された受信信号
がカップラ40において2分岐され、受信機30とテレ
メトリ受信機23とへそれぞれ入力する。テレメトリ受
信機23は受信信号から誤差信号(ΔEL,ΔAZ)およ
び同期信号(自走クロックに係る信号である)を抽出
し、それをテレメトリ復調器22へ出力する。テレメト
リ復調器22では、入力した誤差信号(ΔEL,ΔAZ
を同期信号に基づき復調処理をし、それを誤差信号処理
器28と積分器27とへ出力する。一方、受信機30
は、帯域幅設定器19から指定入力された通過帯域幅に
よって受信処理をして和信号Σを復調形成し、それをA
/D変換器29を介して誤差信号処理器28へ出力する
とともに、外部へ受信データとして出力する。帯域幅設
定器19は、ユーザ衛星Bのデータ伝送速度が衛星ごと
に異なることに鑑み、対象とするユーザ衛星からのデー
タを最適な状態で受信できるようにするためのものであ
る。帯域幅設定は、手動設定となる場合もある。
そして、以上のようにして復調された和信号Σと誤差信
号(ΔEL,ΔAZ)は誤差信号処理器28においてレベ
ル比較や波形整形等一定の処理がなされ、積分器27で
C/N(搬送波対雑音比)の改善処理等がなされてデー
タ処理器18へ入り、ここで誤差信号(ΔEL,ΔAZ
のレベルが一定範囲内の値であるか否かが判定される。
追尾開始初期においては、ユーザ衛星追尾用アンテナ1
2の指向方向は角度θの方向であり、従って誤差信号
のレベル値も相当に大きな値となっている。
これがデータ処理器18で検出され、コンピュータ21
へ通知されるので、コンピュータ21はその検出内容に
基づき再度プログラム追尾信号の作成をする。つまり、
以上説明した閉ループによってプログラム追尾が繰り返
し行われ、ユーザ衛星追尾用アンテナ12がユーザ衛星
Bの方向へ正しく指向し、角度θとなる誤差信号レベ
ルが一定範囲内となると、今度は同閉ループによる自動
追尾へ移行する。
自動追尾では、ユーザ衛星追尾用アンテナ12が前述の
ようにして形成出力する誤差信号(ΔEL,ΔAZ)をデー
タ中継衛星Aから受けて地球局Cは、自動追尾信号を作
成しそれをデータ中継衛星Aへコマンド送信し、データ
中継衛星のユーザ衛星追尾用アンテナ12を制御する。
この自動追尾も同閉ループによって繰り返し行われる。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上述した従来のデータ中継衛星システムにあっ
ては、ユーザ衛星を追尾する場合において、地球局を含
む閉ループが常時形成されるので、次のような問題があ
る。
まず、自動追尾において地球局が受信取得する誤差信号
はプログラム追尾のものよりも微弱な信号であり、受信
時のノイズレベルは相当に大きい。従って、地球局では
自動追尾を正確に実行するためには高度な信号処理をし
なければならず、これは回路構成の複雑化を招来するか
ら、システムの信頼性が低下する原因となる。
また、データ中継衛星は複数のユーザ衛星と地球局間の
中継を行うのが本来であるが、ユーザ衛星追尾用アンテ
ナはユーザ衛星ごとに設ける必要がある。そうすると、
データ中継衛星では地球局からのコマンド信号を受信し
てアンテナ駆動信号を形成しそのアンテナ駆動信号を複
数のユーザ衛星追尾用アンテナの中の対応するものへ正
しく伝達できるようにするためにはコマンド受信機の一
層の低雑音化が必要となり、また複数の誤差信号を正し
く地球局へ伝達するためにテレメトリ送信機の出力増大
が必要となる。これらの性能向上はデータ中継衛星の重
量や消費電力の増加を招来するから、衛星が大型化す
る。
さらに、データ中継衛星と地球局との間の降雨量の急激
な増加による回線状態の悪化でC/Nが低下することに
より、地球局を含めた閉ループの追尾信号の忠実度が下
がり、ユーザ衛星に対する追尾精度が低下する。
加えて、地球局は追尾制御の要として常時追尾制御に関
与しなければならないので、オペレータの作業が複雑化
する。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、データ中継衛星内で自動追尾時のアン
テナ駆動信号を発生させることにより追尾制御に関する
地球局の関与を少なくし、以て追尾精度の向上とシステ
ムの信頼制の向上を図り得るデータ中継衛星システムを
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明のデータ中継衛星シ
ステムは次の如き構成を有する。
即ち、本発明のデータ中継衛星システムは、異なるデー
タ伝送速度でデータを送信する複数のユーザ衛星と;
地球局と; ユーザ衛星ごとに追尾アンテナを有し地球
局からの指令であるプログラム追尾信号を受けて該当追
尾アンテナを対応するユーザ衛星方向へ指向させるとと
もにそのユーザ衛星にデータ送信を開始させ、その送信
信号の受信状態に応じて該当追尾アンテナの指向方向を
制御して対応するユーザ衛星を追尾し、以てユーザ衛星
の送信するデータを地球局へ中継伝送するデータ中継衛
星と; で構成されるデータ中継衛星システムにおい
て; 前記地球局は、初回に送信する前記プログラム追
尾信号に通過帯域幅設定信号を含める操作をするコマン
ド信号形成手段と; 前記初回のプログラム追尾信号送
信後において前記データ中継衛星からのユーザ衛星捕捉
信号の受信状態を監視しプログラム追尾信号の送信を再
度行うか否かを判断するか監視手段と; を備え、か
つ、前記データ中継衛星は、前記初回のプログラム追尾
信号を受けて、またその後に入力するアンテナ追尾誤差
信号を自動追尾信号として受けてそれらに従って前記該
当追尾アンテナの駆動信号を発生するアンテナ指向制御
手段と; 前記駆動信号に従って指向方向が変更される
該当追尾アンテナの受信出力レベルが所定値以上のとき
前記ユーザ衛星捕捉信号を発生しそれを前記地球局へ向
けて送信させるユーザ衛星捕捉信号発生手段と;前記該
当追尾アンテナの受信出力信号およびアンテナ指向方向
に関する誤差信号の通過経路に配置される帯域通過ろ波
器の帯域幅が地球局からの前記通過帯域幅設定信号に従
って設定されその帯域通過ろ波器の出力に基づいて前記
アンテナ追尾誤差信号を発生する自動追尾データ処理手
段と; を備えていることを特徴とするものである。
(作 用) 次に、前記の如く構成される本発明のデータ中継衛星シ
ステムの作用を説明する。
まず、地球局は、作成したプログラム追尾信号をデータ
中継衛星へ向けて送信する。このプログラム追尾信号は
データ中継衛星がユーザ衛星を追尾するためのユーザ衛
星プログラム追尾信号と、ユーザ衛星がデータ中継衛星
を追尾するためのデータ中継衛星プログラム追尾信号と
からなることは周知の通りである。本発明では、ユーザ
衛星プログラム追尾信号は通過帯域幅設定信号を含んで
いる。そして、地球局は、初回のプログラム追尾信号を
送信すると、その後はデータ中継衛星からのテレメトリ
信号であるユーザ衛星捕捉信号の受信を待機し、ユーザ
衛星捕捉信号の受信がなければ再度プログラム追尾信号
を送信する。また、受信があれば以降受信状態の監視を
続ける。
次いで、データ中継衛星では、プログラム追尾信号を受
信すると、ユーザ衛星プログラム追尾信号に従って該当
追尾アンテナの指向方向を制御して対応するユーザ衛星
の方向へ指向させてデータ中継衛星プログラム追尾信号
をユーザ衛星に送信する。これに応答してユーザ衛星は
データ送信を開始する。以上は従来と同様であるが、本
発明では、以上の動作に後続して次の動作が行われる。
ユーザ衛星の送信信号が該当追尾アンテナで受信される
と、その受信レベルを監視し、それが所定値以上のとき
ユーザ衛星捕捉信号を発生させそれを地球局へ向けて送
信させる。そして、ユーザ衛星捕捉信号が1度発生する
とその後は追尾データ処理手段とアンテナ指向方向制御
手段の閉ループによる自動追尾が行われる。即ち、ユー
ザ衛星の送信信号が該当追尾アンテナで受信されると、
該当追尾アンテナでは受信出力信号とアンテナ指向方向
に関する誤差信号が形成出力される。従来では、これら
を地球局へ送信していたのであるが、本発明では、これ
らの信号は追尾データ処理手段へ入力し、ここで自動追
尾信号としてのアンテナ追尾誤差信号が生成され自動追
尾が開始される。このとき、追尾データ処理手段では、
前記該当追尾アンテナの受信出力信号およびアンテナ指
向方向に関する誤差信号の通過経路に帯域通過ろ波器を
配置してあり、この帯域通過ろ波器の帯域幅をユーザ衛
星プログラム追尾信号に含まれる前記通過帯域幅設定信
号に従って設定するようにしてある。即ち、アンテナ追
尾誤差信号を高精度に生成できるようになっている。
以上要するに、本発明のデータ中継衛星システムによれ
ば、データ中継衛星の追尾アンテナの追尾誤差信号をデ
ータ中継衛星内で処理し自動追尾を実行するようにした
ので、地球局を含めた閉ループを形成する必要がなく、
システムの簡素化が図れる。特に、降雨減衰の影響が無
視でき、追尾精度の向上とシステムの信頼性の向上を図
ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例に係るデータ中継衛星システ
ムを示す。第1図において、地球局Cでは、従来例にお
いて追尾アンテナの誤差信号を処理していた部分(第4
図中の積分器27〜A/D変換器29に至る部分)を省
略し、データ処理器18′にはテレメトリ復調器22′
の出力と帯域幅設定器19′の出力が供給されるように
してある。一方、データ中継衛星Aでは、従来例(第4
図)における姿勢制御プロセッサ25や自走クロック発
生器26を省略し、追尾受信機5を新設してある。そし
て、コマンドデコーダ2′の出力はコマンド受信機14
とアンテナ指向制御回路3′と追尾受信機5とへそれぞ
れ与えられる。また、ユーザ衛星追尾用アンテナ12が
出力する和信号Σと誤差信号(ΔEL,ΔAZ)は追尾受
信機5へ与えられ、また和信号Σは中継用受信機7へ与
えられる。さらに、追尾受信機5の2つの出力のうち出
力a(アンテナ追尾誤差信号である)はアンテナ指向制
御回路3′へ、出力b(ユーザ衛星捕捉信号である)は
テレメトリエンコーダ6へそれぞれ与えられる。なお、
アンテナ指向制御回路3′には当該データ中継衛星Aの
基準姿勢を与える姿勢データが供給されている。
以下、本発明に係る部分の動作を説明する。地球局Cで
は、コンピュータ21からデータ処理器18′へプログ
ラム追尾信号が出力されると、データ処理器18′はそ
のうちのユーザ衛星プログラム追尾信号に帯域幅設定器
19′からの出力(通過帯域幅設定信号)を含める操作
をする(コマンド信号形成手段の動作)。ここに、帯域
幅設定信号は、例えば150MHz、50MHz、15MHz、1MH
z 等の帯域幅を指定する信号であって、対象となるユー
ザ衛星Bのデータ伝送速度との兼ね合いから定められ
る。なお、この設定内容は多くの場合受信機30に対す
るものとは異なる内容である。
そして、プログラム追尾信号を受けたデータ中継衛星A
のコマンドデコーダ2′では、ユーザ衛星プログラム追
尾信号をアンテナ指向制御回路3′へ、データ中継衛星
プログラム追尾信号をコマンド送信機14へ、さらに通
過帯域幅設定信号cを追尾受信機5へそれぞれ出力す
る。
ユーザ衛星プログラム追尾信号を受けたアンテナ指向制
御回路3′は、データ中継衛星Aの基準姿勢と地上で予
測された姿勢とからユーザ衛星追尾用アンテナ12の駆
動信号を作成し、それをアンテナ指向制御機構4へ与え
る。
その結果、従来と同様にユーザ衛星追尾用アンテナ12
の指向方向が制御され、ユーザ衛星Bの送信信号が受信
され、ユーザ衛星追尾用アンテナ12から追尾受信機5
へ和信号Σと誤差信号(ΔEL,ΔAZ)が供給される。
なお、和信号Σは中継用受信機7にも供給される。
追尾受信機5は、例えば第2図に示すように、構成され
る。第2図はユーザ衛星追尾用アンテナ12を含めた構
成を示す。第2図において、52はカップラ、53は低
雑音増幅器、54はダウンコンバータ、55はハイブリ
ッド、56は可変帯域通過ろ波器、57はAM検波器、
58は低域通過ろ波器、59はPNコード除去器、60
はスイッチ、61a,61bは積分器、62a,62b
はハイブリッド、63は変調器、64はPNコード発生
器、65はクロック発生器、66は信号検出器である。
クロック発生器65は高速クロックと低速クロックの2
種のクロック信号を発生するもので、高速クロックはP
N(擬似ランダム符号)コード発生器64へ、低速クロ
ックは変調器63とスイッチ60へそれぞれ出力され
る。PNコード発生器64は高速クロックに従って所定
のPNコードを発生し、それは変調器63とPNコード
除去器59へそれぞれ出力する。
変調器63には、ユーザ衛星追尾用アンテナ12のハイ
ブリッド62a、同62bから誤差信号ΔEL,同ΔA
がそれぞれ入力されるので、これらにPNコードと低速
クロックによって変調処理を施しカップラ52の一方の
入力へ出力する。カップラ52では、ユーザ衛星追尾用
アンテナ12からの和信号Σが他方の入力へ与えられる
ので、両入力の信号を結合して出力する。カップラ52
の出力は低雑音増幅器53を介したダウンコンバータ5
4で例えば中間周波信号へ周波数変換され、ハイブリッ
ド55から信号検出器66と可変帯域通過ろ波器56と
へ分配される。
信号検出器66では、入力信号レベルが所定の閾値を越
えたときユーザ衛星捕捉信号を発生する。
これはテレメトリエンコーダ6へ出力され、地球局Cへ
送信される。地球局Cでは、データ処理器18′がテレ
メトリ復調器22′からユーザ衛星捕捉信号が入力する
か否かを監視しており、初回のプログラム追尾信号送信
後にユーザ衛星捕捉信号の入力がなければ、コンピュー
タ21に対し再度プログラム追尾信号を作成させる。ま
た、ユーザ衛星捕捉信号が比較的連続して入力した後に
途絶した場合も同様のことを行う(監視手段の動作)。
一方、可変帯域通過ろ波器56はコマンドデコーダ2′
からの通過帯域幅設定信号によって指定された帯域幅で
もって入力信号についてろ波処理を施す。即ち、ユーザ
衛星Bからの受信信号は可変帯域通過ろ波器56の出力
でそのS/N(信号対雑音比)が最大となり、その状態
でAM検波器57へ入り、包絡線検波され、低域通過ろ
波器58を介してPNコード除去器59へ入力される。
その結果、PNコード除去器59では逆変調処理が施さ
れ、その出力はスイッチ60の切換動作によって仰角誤
差成分は積分器61aへ、方位角誤差成分は積分器61
bへそれぞれ分配され、積分器61aと同61bとから
アンテナ追尾誤差信号(ΔELO,ΔAZO)がアンテナ指
向制御回路3′へ出力される。
斯くして、アンテナ指向制御回路3′は、入力したアン
テナ追尾誤差信号(ΔELO,ΔAZO)と当該データ中継
衛星Aの姿勢データとからアンテナ駆動信号を作成し、
アンテナ指向制御機構4へ出力する。
即ち、ユーザ衛星捕捉信号発生後は、ユーザ衛星追尾用
アンテナ12、追尾受信機5、アンテナ指向制御回路
3′、アンテナ指向制御機構4およびユーザ衛星追尾用
アンテナ12の閉ループが形成され、ユーザ衛星Bの自
動追尾が達成されるのである。従って、追尾受信機5
は、ユーザ衛星捕捉信号発生手段および追尾データ処理
手段を構成する。
第3図は以上説明したユーザ衛星の追尾概念図である。
図示するように、プログラム追尾から自動追尾に入った
時の追尾誤差バイアスの変動がユーザ衛星Bの真のトラ
ジェクトリに限りなく接近し、自動追尾が良好に行われ
るのである。
なお、追尾受信機5をデータ中継衛星に新設するように
したが、このものはLSI化により小形軽量化が可能で
あり、データ中継衛星の重量や消費電力を大幅に増大さ
せることなしに実現可能である。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明のデータ中継衛星システム
によれば、データ中継衛星の追尾アンテナの追尾誤差信
号をデータ中継衛星内で処理し自動追尾を実行するよう
にしたので、地球局を含めた閉ループを形成する必要が
なく、システムの簡素化が図れる。特に、降雨減衰の影
響が無視でき、追尾精度の向上とシステムの信頼性の向
上を図ることができる。また、データ中継衛星内でデー
タ処理がなされるので、地球局間のデータ伝送量が大幅
に低減される。従って、ユーザ衛星追尾アンテナ数が増
加しても、テレメトリ送信機の送信出力のアンテナ数に
比例した出力増加やコマンド受信機の低雑音化等大幅な
性能向上の必要性が生じない。さらに、ユーザ衛星を1
度捕捉すれば、データ中継衛星とユーザ衛星との間の閉
ループの自動追尾が達成されるので、データ中継衛星と
地球局との間の回線が悪化しても、ユーザ衛星に対する
追尾精度へは全く影響されない。加えて、ユーザ衛星追
尾のための運用も一度自動追尾が開始されると従来方式
に比べて地球局側でのオペレータの作業の簡素化が図れ
る等種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るデータ中継衛星システ
ムの構成ブロック図、第2図は追尾受信機の構成ブロッ
ク図、第3図はユーザ衛星の追尾概念図、第4図は従来
のデータ中継衛星システムの構成ブロック図である。 1……コマンド受信機、2,2′……コマンドデコー
ダ、3,3′……アンテナ指向制御回路、4……アンテ
ナ指向制御機構、5……追尾受信機、6……テレメトリ
エンコーダ、7……中継用受信機、8……テレメトリ送
信機、9……電力増幅器、10……マルチプレクサ、1
1……受信アンテナ、12……ユーザ衛星追尾用アンテ
ナ、13……送信アンテナ、14……コマンド送信機、
15……送信アンテナ、16……送信アンテナ、17…
…コマンド送信機、18,18′……データ処理器、1
9,19′……帯域幅設定器、20……時間・周波数シ
ステム、21……コンピュータ、22,22′……テレ
メトリ復調器、23……テレメトリ受信機、24……デ
ータ中継衛星追尾用アンテナ、25……姿勢制御プロセ
ッサ、26……自走クロック発生器、27……積分器、
28……誤差信号処理器、29……A/D変換器、30
……受信機、40……カップラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なるデータ伝送速度でデータを送信する
    複数のユーザ衛星と; 地球局と; ユーザ衛星ごとに
    追尾アンテナを有し地球局からの指令であるプログラム
    追尾信号を受けて該当追尾アンテナを対応するユーザ衛
    星方向へ指向させるとともにそのユーザ衛星にデータ送
    信を開始させ、その送信信号の受信状態に応じて該当追
    尾アンテナの指向方向を制御して対応するユーザ衛星を
    追尾し、以てユーザ衛星の送信するデータを地球局へ中
    継伝送するデータ中継衛星と; で構成されるデータ中
    継衛星システムにおいて; 前記地球局は、初回に送信
    する前記プログラム追尾信号に通過帯域幅設定信号を含
    める操作をするコマンド信号形成手段と; 前記初回の
    プログラム追尾信号送信後において前記データ中継衛星
    からのユーザ衛星捕捉信号の受信状態を監視しプログラ
    ム追尾信号の送信を再度行うか否かを判断する監視手段
    と; を備え、かつ、前記データ中継衛星は、前記初回
    のプログラム追尾信号を受けて、またその後に入力する
    アンテナ追尾誤差信号を自動追尾信号として受けてそれ
    らに従って前記該当追尾アンテナの駆動信号を発生する
    アンテナ指向制御手段と; 前記駆動信号に従って指向
    方向が変更される該当追尾アンテナの受信出力レベルが
    所定値以上のとき前記ユーザ衛星捕捉信号を発生しそれ
    を前記地球局へ向けて送信させるユーザ衛星捕捉信号発
    生手段と; 前記該当追尾アンテナの受信出力信号およ
    びアンテナ指向方向に関する誤差信号の通過経路に配置
    される帯域通過ろ波器の帯域幅が地球局からの前記通過
    帯域幅設定信号に従って設定されその帯域通過ろ波器の
    出力に基づいて前記アンテナ追尾誤差信号を発生する自
    動追尾データ処理手段と; を備えていることを特徴と
    するデータ中継衛星システム。
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