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JPH0626570B2 - 二層式注射器の注射筒 - Google Patents
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JPH0626570B2 - 二層式注射器の注射筒 - Google Patents

二層式注射器の注射筒

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JPH0626570B2
JPH0626570B2 JP3010399A JP1039991A JPH0626570B2 JP H0626570 B2 JPH0626570 B2 JP H0626570B2 JP 3010399 A JP3010399 A JP 3010399A JP 1039991 A JP1039991 A JP 1039991A JP H0626570 B2 JPH0626570 B2 JP H0626570B2
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JP
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syringe
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freeze
gasket
syringe barrel
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射筒内で凍結乾燥さ
れた薬液の凍結乾燥粉体と溶解液とを分離した状態で注
射筒内に収納しておき、使用時に凍結乾燥粉体と溶解液
とを混合調製して注射する二層式注射器の注射筒であっ
て、混合調製時に濁りが生じない様注射筒内壁のシリコ
ンコーテイング濃度に段差を設けた注射筒に関する。詳
しくは、注射針接続部側が下方に位置する倒立姿勢の注
射筒内での薬液の凍結乾燥によって得られた凍結乾燥粉
体を、当該注射筒内の底部に納め、この凍結乾燥粉体の
収納空間を、注射筒内に挿入された弾力性のある第一ガ
スケットによって仕切るとともに、前記凍結乾燥粉体の
溶解液を、前記第一ガスケットと注射筒内に挿入された
弾力性のある第二ガスケットとの間に収納し、さらに、
前記第二ガスケットにプランジャロッドを取り付けてあ
る二層式注射器の注射筒であって、凍結乾燥する薬液が
接する注射筒内壁のシリコンコーテイング濃度を低く
し、薬液が実質上接しない注射筒内壁のシリコンコーテ
イング濃度を通常の注射器のコーテイングに用いられる
濃度にした注射筒に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品の剤型には種々のものがあるが、
注射剤等の水性製剤の場合、製剤化する時点で最終形態
である溶液の形にしておくのが好ましいが、薬物によっ
ては溶解状態では不安定となるものが少なくない。そこ
で、このような薬物の場合、一般には使用時に溶解して
用いる方法、すなわち、用時溶解の方法が用いられてい
る。さらに、薬物によっては結晶として得られなかった
り、吸湿性が高かったりすることもあり、そのような場
合には、薬物を凍結乾燥粉体の形にして使用に供される
ことが多い。そして、注射剤の場合、バイアル瓶等に凍
結乾燥粉体を入れ、溶解液を注入することにより溶解
し、注射針で吸い上げる方法が一般的に用いられてい
る。しかし、溶解液と凍結乾燥粉体を最初から注射筒内
に納めておくのがより好便であり、又、手術時に用いる
場合は特に無菌状態に保つことを考慮する必要がある。
そこで、薬物と溶解液を最初から注射筒内に納め、使用
直前に注射筒内で溶解する方法、すなわち、凍結乾燥粉
体等の形態の薬物を注射筒内の注射針接続部側の底部に
入れ、注射筒内のプランジャロッド取り付け側に薬物の
溶解液を入れ、薬物収納部と溶解液収納部とを適当な方
法で仕切り、使用時に適当な方法で溶解液と薬物とを混
合して溶解する方法が提案されている(特公昭50−4
992号公報、特開昭60−72561号公報、実公昭
49−14465号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、凍結乾燥粉体
は静電気を帯び易く、また、量も微量な場合が多く、正
確に注射筒内に入れるのは容易でない。そこで、このよ
うな短所を改良するには、凍結乾燥を注射筒内で行う方
法が考えられる。一方、注射筒の内壁は、ガスケット及
びプランジャロッドの動きをスムーズにするために、通
常1〜5%(W/V)の濃度のシリコンオイル溶液でコ
ーテイング処理して使用されている。ところが、上記の
ような濃度でシリコンコーテイングした注射筒内に凍結
乾燥すべき薬液を入れ、凍結乾燥して得られる凍結乾燥
粉体を溶解液で溶解すると濁りを生じてしまい、医薬品
としては適切でなくなる問題があった。本発明の目的
は、注射筒の内壁にシリコンコーテイングを施してガス
ケット及びプランジャロッドの動きをスムーズな状態に
維持しながらも、凍結乾燥粉体を溶解液で溶解する際の
濁りを使用に支障の無い程度にまで抑制する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、注射針接続部側が下方に位置する倒
立姿勢の注射筒内での薬液の凍結乾燥によって得られた
凍結乾燥粉体を、当該注射筒内の底部に納め、この凍結
乾燥粉体の収納空間を、注射筒内に挿入された弾力性の
ある第一ガスケットによって仕切るとともに、前記凍結
乾燥粉体の溶解液を、前記第一ガスケットと注射筒内に
挿入された弾力性のある第二ガスケットとの間に収納
し、さらに、前記第二ガスケットにプランジャロッドを
取り付けてある二層式注射器の注射筒において、凍結乾
燥する薬液が接する注射筒の内壁に、0.3%(W/
V)以下の濃度のシリコンオイル溶液でコーテイング処
理し、薬液が実質上接しない注射筒の内壁には、1%
(W/V)以上の濃度のシリコンオイル溶液でコーテイ
ング処理された被覆層を形成したのである。
【0005】
【作用】凍結乾燥粉体を溶解液で溶解する際の濁りの原
因を種々検討した結果、濁りの原因がシリコンコーテイ
ングにあることが判明した。そこで、濁りの生じないシ
リコンコーテイング濃度を鋭意研究した。その研究過程
での実験によって得られたシリコンオイル溶液濃度と濁
り及び摺動力の関係を後記の表1に示す。この実験結果
から明らかなように、0.3%(W/V)以下の濃度に
すると実質的に濁りが生じないことを見出した。さら
に、凍結乾燥すべき薬液を入れる部分、即ち、薬液が接
触する注射筒の内壁部分におけるシリコンコーテイング
濃度を薄くしても、ガスケット及びプランジャロッドの
動きには実質上殆ど影響を与えないことも同時に見出し
たのである。
【0006】
【発明の効果】従って、注射筒の内壁に施される被覆層
のシリコンコーテイング濃度に上記のような差を設ける
ことにより、ガスケット及びプランジャロッドの動きを
スムーズな状態に維持しながらも、注射筒内での薬液の
凍結乾燥によって得られた凍結乾燥粉体と溶解液とを注
射筒内で用時溶解する際の濁りを使用に支障の無い程度
にまで抑制することができるようになった。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図4は二層式注射器を示し、これは、注
射針1に対する針接続部2を備えた円筒状の注射筒3内
に、当該注射筒3の他端に形成した開口3aを通して弾
性力のある二個の第一ガスケット4及び第二ガスケット
5が摺動自在に挿入されている。この第一ガスケット4
及び第二ガスケット5は、注射筒3の内径よりも少し大
なる直径を有する円筒状のハロゲン化ブチルゴムから製
作されていて、注射筒3への挿入時に、当該注射筒3の
内壁との間を流体気密状態にシールするように構成され
ている。そして、第一ガスケット4及び第二ガスケット
5によって流体気密状態で仕切られる二つの室3A,3
Bのうち、針接続部2側に位置する第一室3Aには、針
接続部2側が下方に位置する倒立姿勢の注射筒3内での
薬液の凍結乾燥によって得られた凍結乾燥粉体aが収納
され、他方、開口3a側に位置する第二室3Bには、凍
結乾燥粉体aを溶解する溶解液bが収納されている。注
射筒3の開口3a側に位置する第二ガスケット5には、
当該第二ガスケット5を注射筒3の筒軸芯方向に摺動操
作するためのプランジャロッド6が着脱自在に螺合固定
されているとともに、このプランジャロッド6の先端部
には、注射筒3の内径よりも偏平状の親指用当て部7が
形成されている。また、注射筒3の外周面の開口3a側
端部には、直径方向外方に突出する鍔部8が一体形成さ
れており、さらに、注射筒3の筒軸芯方向の中間部分に
は、半径方向外方に膨出する隆起部3Cが形成されてい
て、当該隆起部3Cの内面側に、注射筒3の第一室3A
と第二室3Bとを連通接続するためのバイパス路9が現
出されている。このバイパス路9の筒軸芯方向長さは、
針接続部2側に位置する第一ガスケット4の筒軸芯方向
長さよりも少し長く構成されていて、図2に示すよう
に、プランジャロッド6の押し込み操作によって第一ガ
スケット4がバイパス路9の領域内に位置したとき、第
二室3B内の溶解液bをバイパス路9を通して第一室3
A内に導くように構成されている。また、前記注射筒3
の外周面のうち、鍔部8と隆起部3Cとの間に位置する
筒部分には、当該筒部分に対して着脱自在な合成樹脂製
のホルダ10が設けられている。このホルダ10は、注
射筒3の筒軸芯を通る仮想平面で二分割されていて、そ
の両分割ホルダ部10A,10Bの接合面のうち、注射
筒3の開口3a側に位置する端部と針接続部2側に位置
する端部の各二箇所には夫々、注射筒3の直径方向から
互いに弾性的に嵌合する雌雄の接続部10a,10bが
一体形成されている。また、このホルダ10の分割ホル
ダ部10A,10Bのうち、注射筒3の開口3a側に位
置する端部には、鍔部8よりも直径方向外方に突出する
一対の支持片11a,11bからなる第一指掛部11が
一体形成されており、他方、針接続部2側に位置する端
部には、筒軸芯方向視における形状が第一指掛部11の
支持片11a,11bと同一形状を呈する一対の支持片
12a,12bからなる第二指掛部12が一体形成され
ている。第一指掛部11の支持片11a,11bのう
ち、注射筒3の開口3a側に位置する端面には、鍔部8
に外装される一対の半円筒部13A,13Bが一体に連
設され、さらに、これら両半円筒部13A,13Bに
は、プランジャロッド6に外装した合成樹脂製の抜け止
め用ストッパー14が筒軸芯方向から着脱自在に嵌合保
持されている。また、注射筒3の針接続部2に形成され
た注射孔には、当該針接続部2に装着される注射針1に
よって穿孔されるハロゲン化ブチルゴム製の栓15が挿
入されている。そして、このように構成された二層式注
射器において、凍結乾燥する薬液が接する注射筒3の内
壁部分には、0.3%(W/V)以下の濃度のシリコン
オイル溶液でコーテイング処理された被覆層が形成され
ており、他方、薬液が実質上接しない注射筒3の内壁部
分には、1%(W/V)以上の濃度のシリコンオイル溶
液でコーテイング処理された被覆層が形成されている。
シリコンオイル溶液は、シリコンオイルを揮発製の高い
フッ化炭化水素(フロン)等の液化ガスに所望の濃度に
溶解したものを用いる。コーテイング処理方法の具体例
は後で詳述するが、本発明の注射筒3の一般的な製法と
しては、まず、0.3%(W/V)以下の濃度のシリコ
ンオイル溶液で注射筒3の内壁全体にコーテイングし、
次いで薬液収納部以外の注射筒3の内壁部分を1%(W
/V)以上の濃度のシリコンオイル溶液でコーテイング
する方法が挙げられる。勿論、薬液収納部の注射筒3の
内壁部分のみを0.3%(W/V)以下の濃度のシリコ
ンオイル溶液でコーテイングし、次いで薬液収納部以外
の注射筒3の内壁部分を1%(W/V)以上の濃度のシ
リコンオイル溶液でコーテイングしてもよいが、前者の
方が簡便である。また、コーテイングの方法としては、
シリコンオイル溶液を噴霧する方法、注射筒3の針接続
部2に形成された注射孔から吸引する方法、注射筒3を
シリコンオイル溶液槽に沈める方法等が挙げられる。さ
らに、0.3%(W/V)以下の濃度のシリコンオイル
溶液をコーテイングする範囲としては、凍結乾燥する薬
液が接する注射筒3の内壁部分となるのであるが、注射
筒3内での薬液の凍結乾燥によって得られた凍結乾燥粉
体aと溶解液bとを注射筒3内で用時溶解する際の濁り
が使用に支障の無い程度あれば、コーテイング面積が凍
結乾燥する薬液が接する注射筒3内壁の表面積よりも少
し小さくなってもよい。実用面では、薬液が飛散する可
能性のある内壁部分をも含めて0.3%(W/V)以下
の濃度のシリコンオイル溶液でコーテイングすることが
好ましい。このようにして得られた注射筒3の針接続部
2を下にし、当該針接続部2の注射孔をゴム製の栓15
により封じて倒立させ、注射筒3内に薬液を入れて凍結
乾燥する。次いで、注射筒3内に第一ガスケット4を挿
入したのち、溶解液bを入れ、上端側を第二ガスケット
5にて密閉する。使用時には、第二ガスケット5にプラ
ンジャロッド6を取付けるとともに、注射筒3の針接続
部2に注射針1を装着する。勿論、プランジャロッド6
は最初から第二ガスケット5に取付けておいてもよい。
次に、コーテイング処理方法の具体例について説明す
る。 〔第1実施例〕図5の(イ)、(ロ)に示すように、注
射筒3をそれの針接続部2が上に位置する状体に倒立さ
せ、この状態で開口3aより挿入したノズル16によ
り、濃度が0.1%(W/V)のシリコンオイル溶液
〔シリコンオイル(東レ・ダウコーニング社製SH−2
00を使用)をフロン113(三井・デュポンフロロケ
ミカル社製フレオンTFを使用)に溶解して調製した溶
液〕を噴霧塗布する。次いで、凍結乾燥する薬液が接触
する部分に溶液がかからないよう仕切り17を先端部分
に設けたノズル18を注射筒3の開口3aより挿入し、
濃度が3%(W/V)のシリコンオイル溶液(0.1%
溶液と同様にして調製)を薬液が実質上接しない注射筒
3の内壁部分に塗布したのち乾燥処理する。 〔第2実施例〕図6の(イ)、(ロ)に示すように、
0.1%(W/V)の濃度のシリコンオイル溶液(前記
の第1実施例と同様にして調製)を収納した槽19内
に、注射筒3をそれの針接続部2が上に位置する倒立姿
勢で少し沈め、注射筒3の針接続部2に形成された注射
孔から吸引して、注射筒3内の針接続部2にまで槽19
内のシリコンオイル溶液を汲み上げる。次いで、槽19
を3%(W/V)の濃度のシリコンオイル溶液(前記の
第1実施例と同様にして調製)を収納した槽20に替
え、注射筒3をそれの針接続部2が上に位置する倒立姿
勢で再び少し沈めたのち、注射筒3の針接続部2に形成
された注射孔から吸引する。このとき、凍結乾燥する薬
液が接触する部分の直前まで、光センサ21で汲み上げ
位置を検知しながら槽20内のシリコンオイル溶液を汲
み上げたのち、注射筒3を槽20から取出して乾燥処理
する。次に、本発明者は、シリコンオイル溶液の濃度と
濁り及び摺動力の関係を示す実験を行った。この実験で
は、凍結乾燥する薬液の例としてマンニトールの10%
水溶液を用い、溶解液の例として精製水を用いた。ま
た、前記の第1実施例又は第2実施例の方法により作成
した注射筒3の針接続部2をゴムカバーで密封し、当該
針接続部2を下にした状態で注射筒3を倒立させ、マン
ニトールの10%水溶液を入れて凍結乾燥する。次い
で、注射筒3内にハロゲン化ブチルゴム製の第一ガスケ
ット4を装着し、さらに、精製水を入れたのちハロゲン
化ブチルゴム製の第二ガスケット5を装着し、マンニト
ールの10%水溶液及び精製水の入った注射器を作成し
た。そして、マンニトールの10%水溶液の凍結乾燥粉
体を精製水で溶解したときにおける濁りの発生度合、及
び、プランジャロッド6を押し下げる際の抵抗力(摺動
力)を調べた。その実験結果を表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】表中、濁りの発生度合における「−」は濁
りの発生が見られないこと、「+」は濁りが発生してい
ること、「±」は実際の使用上問題とならない程度の状
態を示す。摺動力における「−」はスムーズにプランジ
ャロッド6が押し下げられること、「+」は抵抗が大き
いこと、「±」は実際の使用上問題とならない程度の抵
抗を示す。この実験結果から、薬液接触部を0.3%
(W/V)以下の濃度でシリコンコーテイングし、薬液
非接触部を1%(W/V)以上の濃度、好ましくは、1
〜5%(W/V)の濃度でシリコンコーテイングする
と、本発明の目的とする注射筒3が得られることが判っ
た。
【0010】〔その他の実施例〕 上述の実施例では、薬液と接触する注射筒3の内壁
のシリコンコーテイング濃度を0.3%(W/V)以下
と規定したが、薬液の量が少ない場合には、シリコンコ
ーテイングしなくても、ガスケット4,5及びプランジ
ャロッド6の動きには実質上殆ど障害はない。換言すれ
ば、冒記の特許請求の範囲における0.3%(W/V)
以下の濃度には0%を含むことになる。 本発明の注射筒3の応用は、薬液の種類によって限
定されるものではなく、凍結乾燥して使用する薬液全て
に応用できるものである。 上述の実施例では、シリコンオイルをフッ化炭化水
素(フロン)等の液化ガスに加えて所定濃度のシリコン
オイル溶液を作成したが、フッ化炭化水素を使用する代
わりに、シリコンオイルを水に懸濁させたものを用いて
もよい。さらに、使用するシリコンオイルは注射筒の内
部に塗布できるものであれば特に制限はなく、例えば、
ジメチルポリシロキサンや環状ポリジメチルシロキサン
などを挙げることができる。 上述の実施例では、注射筒3に設けたバイパス流路
9を通して第二室3B内の溶解液を第一室3A内の凍結
乾燥粉体に導くように構成したが、第一ガスケット4自
体に、プランジャロッド6の押し込み操作時に第二室3
B内の溶解液を第一室3A内の凍結乾燥粉体に導く弁構
造を設けて実施してもよい。要するに、プランジャロッ
ド6の押し込み操作時に、第二室3B内の溶解液を第一
室3A内の凍結乾燥粉体に導くことのできるものであれ
ば、如何なる構造のものを用いてもよい。 本発明は、上述の実施例で説明したホルダ10及び
ストッパー14を有しない二層式注射器の注射筒にも適
用することができることは勿論である。 また、注射筒3、両ガスケット4,5、プランジャロッ
ド6の各形状、材質、寸法等は使用条件に応じて種々変
更可能である。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二層式注射器を示す断面側面図
【図2】凍結乾燥粉体と溶解液との混合途中を示す断面
側面図
【図3】全体の斜視図
【図4】全体の分解斜視図
【図5】(イ)、(ロ)はシリコンコーテイング処理方
法の第1実施例を示す説明図
【図6】(イ)、(ロ)はシリコンコーテイング処理方
法の第2実施例を示す説明図
【符号の説明】
2 注射針接続部 3 注射筒 4 第一ガスケット 5 第二ガスケット 6 プランジャロッド a 凍結乾燥粉体 b 溶解液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射針接続部(2)側が下方に位置する
    倒立姿勢の注射筒(3)内での薬液の凍結乾燥によって
    得られた凍結乾燥粉体(a)を、当該注射筒(3)内の
    底部に納め、この凍結乾燥粉体(a)の収納空間を、注
    射筒(3)内に挿入された弾力性のある第一ガスケット
    (4)によって仕切るとともに、前記凍結乾燥粉体
    (a)の溶解液(b)を、前記第一ガスケット(4)と
    注射筒(3)内に挿入された弾力性のある第二ガスケッ
    ト(5)との間に収納し、さらに、前記第二ガスケット
    (5)にプランジャロッド(6)を取り付けてある二層
    式注射器の注射筒であって、凍結乾燥する薬液が接する
    注射筒(3)の内壁に、0.3%(W/V)以下の濃度
    のシリコンオイル溶液でコーテイング処理し、薬液が実
    質上接しない注射筒(3)の内壁には、1%(W/V)
    以上の濃度のシリコンオイル溶液でコーテイング処理さ
    れた被覆層を形成してある二層式注射器の注射筒。
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