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JPH0627085B2 - 水素化ビスフエノ−ル類の製造法 - Google Patents
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JPH0627085B2 - 水素化ビスフエノ−ル類の製造法 - Google Patents

水素化ビスフエノ−ル類の製造法

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JPH0627085B2
JPH0627085B2 JP60104717A JP10471785A JPH0627085B2 JP H0627085 B2 JPH0627085 B2 JP H0627085B2 JP 60104717 A JP60104717 A JP 60104717A JP 10471785 A JP10471785 A JP 10471785A JP H0627085 B2 JPH0627085 B2 JP H0627085B2
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はラネーニツケルを触媒に用いて溶媒の存在下又
は不存在下に、ビスフエノール類を加圧水添する方法の
改良に関する。
ビスフエノール類の水添生成物たる水素化ビスフエノー
ル類は、脂環族ジオールの一種であつて、特徴ある樹脂
成分ないし樹脂改質成分として重要な素材である。例え
ばビスフエノールA(4,4′−ジヒドロキシジフエニ
ル−2,2−プロパン)を水添して得られる水素化ビス
フエノールAは、これをフタル酸、マレイン酸、アジピ
ン酸等の二塩基酸と重縮合させると、耐熱性、耐湿性を
有するポリエステル樹脂となり、このものは日用品材
料、工業用品材料として賞用されている。そして水素化
ビスフエノールAをエピクロルヒドリンと反応させた場
合は、電気的特性に優れた低粘度のエポキシ樹脂を得る
ことができる。さらに、ビスフエノールF(2,2′
−、2,4′−及び4,4′−ジヒドロキシジフエニル
メタンの異性体混合物)を水添して得られる水素化ビス
フエノールFについて言えば、その用途は今後の研究に
俟つところが大きいものの、概ね水素化ビスフエノール
Aと同様な用途を有するものと期待されている。
ところで、水素化ビスフエノールAの製造法に関する公
知文献を見ると、まずチエコスロバキア特許第1035
72号明細書には、ビスフエノールAに対して10wt%
のラネーニツケルを用い、メチルシクロヘキサノールを
溶媒として200℃、40kg/cm2の条件下に8時間ビ
スフエノールAを水素添加することが記載されている。
また特公昭42−1423号公報には、ビスフエノールAに対
して6wt%のラネーニツケルを用い、n−ブタノールを
溶媒として200℃、80kg/cm2の条件で、ビスフエ
ノールAを4時間水素添加する例が示されている。一
方、ビスフエノールFを水素添加する例は特公昭50−10
636号公報に見られ、そこでは4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルメタンに対して5wt%のラネーニツケルを用
い、メタノールを溶媒として180℃、100kg/cm2
の条件下に水素添加が3時間行われている。
このように、従来技術による限り、比較的低圧で水添を
行うためには、多量のラネーニツケルを使用しなければ
ならず、ラネーニツケルを節約してその使用量を少なく
した場合は、比較的高圧の水素を用いなければならない
不都合があつた。
本発明者等はビスフエノール類の水素化に際して、ラネ
ーニツケルの使用量をビスフエノール類に対して1.5〜
3wt%の少量に止め、且つ比較的低圧、すなわち40〜
60kg/cm2で水素化を行う手段について鋭意研究を続
けた結果、少量のアルカリ土類金属水酸化物を、特に水
酸化物カルシウム又は水酸化マグネシウムを反応系に共
存させることによつて水素化速度が著しく促進され、所
期の水素化が実施できることを見い出し、本発明を完成
した。アルカリ土類金属水酸化物による反応促進効果
は、従来の文献に見られなかつたもので、本発明は触媒
使用量の節約並びに水添反応時間の短縮を可能ならしめ
る点で、その工業的価値が極めて大きい。
而して本発明に係る水素化ビスフエノール類の製造法
は、ラネーニツケルを触媒として溶媒の存在下又は不存
在下に、ビスフエノール類を水素添加するに際し、反応
系に少量のアルカリ土類金属水酸化物を共存させること
を特徴とする。
本発明に於て、原料となるビスフエノール類には前述し
たビスフエノールA、ビスフエノールFを初めとして、
4,4′−ジヒドロキシジフエニルメチルエチルメタ
ン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフ
エニル−2,2−プロパン、4,4′−ジヒドロキシジ
フエニル−1,1−シクロヘキサン等の各種の同族体が
使用可能であつて、本発明ではこれらの何れをも水素化
することができる。本発明の水素化は無溶媒でも実施可
能であるが、必要に応じて溶媒を使用することもでき、
溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等の低級アルコールが適している。なか
でもイソプロパノールが好ましい。溶媒の使用量は原料
ビスフエノール類に対して通常1〜2重量倍の範囲で選
ばれる。
本発明に於けるラネーニツケルの使用量は従来法に比較
して少なく、原料ビスフエノール類の0.5〜5wt%、好
ましくは1.5〜3wt%の範囲にある。そして本発明では
ラネーニツケル触媒の10〜100wt%、好ましくは1
6〜36wt%のアルカリ土類金属水酸化物が粉末状態で
反応系に共存せしめられる。反応温度としては120〜
220℃、好ましくは180〜190℃が採用され、水
素圧としては40〜60kg/cm2が一般に採用される。
尚、ラネーニツケル触媒の使用量は、必ずしも上記の範
囲に限定されるものではなく、反応時間をさらに短縮し
ようとする場合には、上記よりも多量のラネーニツケル
触媒を用いることができる。
本発明の方法を実施する場合、まず原料ビスフエノール
類が、必要に応じて適量の溶媒と共にオートクレーブに
供給され、これに所定量のラネーニツケル触媒及びアル
カリ土類金属水酸化物が添加される。次いでオートクレ
ーブ内の空気を水素で置換後、撹拌下に加熱を開始し、
反応温度120〜220℃、好ましくは180〜190
℃、水素圧60kg/cm2の条件でビスフエノール類の水
素化を行うのが一般的である。この場合、反応の進行に
伴つて水素圧が低下するので、例えば40kg/cm2に降
圧した時点で再び60kg/cm2に加圧する操作を繰返
し、最早水素圧が下がらなくなるまで水素を吸収させ
る。ここで加熱を止めてオートクレーブを冷却し、無溶
媒の場合は反応混合物に溶媒を加えて触媒及びアルカリ
土類金属水酸化物を濾別する。次に濾液を減圧蒸留して
水素化ビスフエノール類が僅かに留出し始めるまで溶媒
を留去させることにより、蒸留残の形で目的生成物たる
水素化ビスフエノール類を得ることができる。こうして
得られる水素化ビスフエノール類は必要ならさらに蒸留
して精製することもできる。何れにしても、水素化ビス
フエノール類は無色透明の固体として取得される。
以下に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する
が、これら実施例は本発明を限定するものではない。
実施例1 SUS 304製500cc電磁上下撹拌式オートクレー
ブに、ビスフエノールA110g、イソプロパノール1
65g、ラネーニツケル4.6g(日揮化学(株)製N1
52D=展開品)及び水酸化カルシウム0.55g(16.
7wt%対ラネーニツケル)を仕込み、オートクレーブ内
の空気を水素で置換後、130r.p.mで撹拌しながら加
熱して185〜190℃の反応温度を維持しつつ水素圧
を60kg/cm2に昇圧し、これが40kg/cm2に下がつた
ら再び60kg/cm2に昇圧する操作を繰返して反応を行
つたところ、水素吸収は7時間で終了した。その後オー
トクレーブを冷却し、内容物を濾過して触媒及び水酸化
カルシウムを分離した。得られた濾液を水素化ビスフエ
ノールAが若干留出し始める点、すなわち留出蒸気温度
165℃/7mmHgまで蒸気してイソプロパノールを回収
し蒸留残を製品とした。
得られた水素化ビスフエノールAは無色透明であつて、
収量115.3g、収率99.6%(対理論値q)、OH価
445であつた。
比較例1 水酸化カルシウムを添加しなかつた以外は実施例1と全
く同一の条件で反応を行つたところ、水素吸収完結まで
25時間を要した。製品収量111g、縮収率95.6%
(対理論値)、OH価435であつた。
水素吸収の所要時間が実施例1では7時間であるのに対
し、比較例1では25時間であることから明らかな通
り、水酸化カルシウムの添加によつて、反応時間が大幅
に短縮されることがわかる。
実施例2 水酸化カルシウムの添加量を1.1g(33.3wt%対ラネ
ーニツケル)とし、イソプロパノールを使用しなかつた
以外は実施例1と全く同様にして反応を行つたところ、
水素吸収は11時間で終了した。製品収量は111g、
OH価は449.2であつた。
実施例3 実施例1で用いたオートクレーブに、ビスフエノールF
(4,4′−体33.18%、2,4′−体44.06%、
2,2′−体12.75%、ノボラツク体9.96%)25
0g、ラネーニツケル(N152D)5.2g及び水酸化
カルシウム1.25g(33.3wt%対ラネーニツケル)を
仕込み、オートクレーブ内の空気を水素で置換後、13
0r.p.mで撹拌しながら加熱して液温を170〜185
℃に維持しつつ水素圧を60kg/cm2に昇圧し、これが
40kg/cm2に低下したら再び60kg/cm2に昇圧する操
作を繰返して反応を行つたところ、水素吸収は6時間3
0分で終了した。反応生成物を一旦冷却し、イソプロパ
ノール250gを加えて溶解後、触媒及び水酸カルシウ
ムを室温で濾別した。次に濾液を水素化ビスフエノール
Fが一部留出し始めるまで、すなわち留出温度153℃
/7mmHg程度になるまで蒸留してイソプロパノールを回
収し、蒸留残を製品とした。
得られた水素化ビスフエノールFは室温で無色透明の固
体であつて、収量251.5g、収率94.9%(対理論
値)、OH価510であつた。
実施例4 オートクレーブにビスフエノールF100g、イソプロ
パノール150g、ラネーニツケル(N152D)2.1
g及び水酸化マグネシウム0.5g(33.3wt%対ラネー
ニツケル)を仕込んだ以外は実施例3と全く同様に反応
を行つたところ、水素吸収は5時間10分で終了した。
反応生成物を先の実施例と同様に処理して室温で無色透
明固体である水素化ビスフエノールFを得た。収量10
0.7g、収率95%(対理論値)、OH価507。
比較例2 水酸化マグネシウムを用いなかつた以外は実施例4と全
く同じ条件で反応を行い、実施例4とほぼ同一収量でほ
ぼ同一品位の水素化ビスフエノールFを得た。しかし、
本例では水素吸収終了までに20時間もの長時間が必要
であつた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラネーニツケルを触媒として溶媒の存在下
    又は不存在下に、ビスフエノール類の加圧水素添加を行
    うに際し、反応系に少量のアルカリ土類金属水酸化物を
    共存させることを特徴とする水素化ビスフエノール類の
    製造法。
  2. 【請求項2】前記のアルカリ土類金属水酸化物の量が、
    ラネーニツケルの10〜100wt%である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記のアルカリ土類金属水酸化物が、水酸
    化カルシウムである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】前記のアルカリ土類金属水酸化物が、水酸
    化マグネシウムである特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
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