JPH062709B2 - イソカルバサイクリン中間体の製法 - Google Patents
イソカルバサイクリン中間体の製法Info
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- JPH062709B2 JPH062709B2 JP22304787A JP22304787A JPH062709B2 JP H062709 B2 JPH062709 B2 JP H062709B2 JP 22304787 A JP22304787 A JP 22304787A JP 22304787 A JP22304787 A JP 22304787A JP H062709 B2 JPH062709 B2 JP H062709B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はイソカルバサイクリン中間体の製法に関する。
さらに詳細にはβ−ケトエステル類を原料とし、これに
直接アルケニル鎖を導入することにより、医薬品として
有用な、プロスタサイクリンの類縁体であるイソカルバ
サイクリンの製造中間体の製法に関する。
さらに詳細にはβ−ケトエステル類を原料とし、これに
直接アルケニル鎖を導入することにより、医薬品として
有用な、プロスタサイクリンの類縁体であるイソカルバ
サイクリンの製造中間体の製法に関する。
<従来技術> ビシクロ[3,3,0]オクタン類は、医薬品として有用なプ
ロスタグランジン類の製造における有用な中間体であ
り、[イー・ジェー・コーリー(E.J.Corey)ら、ジャー
ナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.Org.Che
m.),40,2265(1975)参照],また特にこの中でプロ
スタサイクリンの類縁体として有用なカリバサイクリン
やイソカルバサイクリン類の製法における有用な中間体
である[池上ら、ケミストリーレターズ(Chem.Lett),1
299(1979);池上ら,ジャーナル・オブ・ケミカル・ソ
サイエティー・ケミカル・コミュニケーション(J.Chem.
Soc.,Chem.Commun.,),1602(0984),特開昭61-40293,6
1-122292,特願昭61-223907;ティー・ダブリュ・ハー
ト(T.W.Hart)ら、テトラヘドロンレターズ(Tetrhebron
Lett),26,2713(1985);特開昭60-34931参照]。
ロスタグランジン類の製造における有用な中間体であ
り、[イー・ジェー・コーリー(E.J.Corey)ら、ジャー
ナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.Org.Che
m.),40,2265(1975)参照],また特にこの中でプロ
スタサイクリンの類縁体として有用なカリバサイクリン
やイソカルバサイクリン類の製法における有用な中間体
である[池上ら、ケミストリーレターズ(Chem.Lett),1
299(1979);池上ら,ジャーナル・オブ・ケミカル・ソ
サイエティー・ケミカル・コミュニケーション(J.Chem.
Soc.,Chem.Commun.,),1602(0984),特開昭61-40293,6
1-122292,特願昭61-223907;ティー・ダブリュ・ハー
ト(T.W.Hart)ら、テトラヘドロンレターズ(Tetrhebron
Lett),26,2713(1985);特開昭60-34931参照]。
これらの中間体はビシクロ[3,3,0]オクタン環の2位と
6位,7位がそれぞれ別個に官能基化されている特異な
化合物である。特に6位にヒドロキシメチル基は、プロ
スタグランジン番号で12位に相当する置換基であり、こ
れから化学導入されて構築されるプロスタサイクリン類
をはじめとするプロスタグラジン類のω鎖には15位また
は16位(プロスタグラジン番号)に水酸基があり、これ
は立体的に制御されたものが望ましい。この構築方法に
はヒドロキシメチル基をイー・ジェー・コーリー(E.J.C
orey)らの方法[ザ・ジャーナル・オブ・アメリカン・
ケミカル・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.,91,5675
(1969)参照)]により、(i)コリンズ酸化,(ii)ホルナ
・ワズワース・エモンズ反応による共役エホン構築,(i
ii)C−15位ケトンの還元,(iv)15位アルコールに基づ
く立体異性体分離を経る方法が最も一般的な手法とされ
ている。しかしこの方法は工程数が長く工業的に有利な
方法とはいえない。またC−15位ケトンを立体的に制御
して還元する方法がいくつか提案されてきた[イー・ジ
ェー・コーリー(E.J.Corey)ら,ザ・ジャーナル・オブ
・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(J.Amer.Che
m.Soc.,94,8616(1972));山本や,ザ・ジャーナル
・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.,44,
1363(1979));野依ら,ザ・ジャーナル・オブ・アメリ
カン・ケミカル・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.,
101,5843(1979))参照]が、完全な立体制御,経済
性,操作の簡便性の全てを満足する方法とはいえない。
またC−15位ケトンの還元を回避した方法も提案されて
いる[イー・ジェー・コーリー(E.J.Corey)ら,ザ・ジ
ャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ
ー(J.Amer.Chem.Soc.,93,1490(1970);エフ・ジョ
ンソン(F.Johnson)ら,ibid,104,2190(1982);ジェー
・ヴイチヤ(J.Wicha)ら,テトラヘドロン・レターズ(Te
trahedron Letters)26,5597(1985)参照]が、工程数が
やや長いという欠点がある。しかるにこれらのビシクロ
[3,3,0]オクタン中間体の内β−ケトエステル体に対し
て、立体制御されたC−15位水酸基を有するアルケニル
化合物(ω鎖)を直接導入してイソカルバサイクリン中
間体に導く方法は本発明者らに知るかぎりにおいては池
上らの方法によるアルキニル化合物の導入方法[池上
ら,日本薬学会方107年会講演要旨集p230(1987年)]
以外に知られていない。
6位,7位がそれぞれ別個に官能基化されている特異な
化合物である。特に6位にヒドロキシメチル基は、プロ
スタグランジン番号で12位に相当する置換基であり、こ
れから化学導入されて構築されるプロスタサイクリン類
をはじめとするプロスタグラジン類のω鎖には15位また
は16位(プロスタグラジン番号)に水酸基があり、これ
は立体的に制御されたものが望ましい。この構築方法に
はヒドロキシメチル基をイー・ジェー・コーリー(E.J.C
orey)らの方法[ザ・ジャーナル・オブ・アメリカン・
ケミカル・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.,91,5675
(1969)参照)]により、(i)コリンズ酸化,(ii)ホルナ
・ワズワース・エモンズ反応による共役エホン構築,(i
ii)C−15位ケトンの還元,(iv)15位アルコールに基づ
く立体異性体分離を経る方法が最も一般的な手法とされ
ている。しかしこの方法は工程数が長く工業的に有利な
方法とはいえない。またC−15位ケトンを立体的に制御
して還元する方法がいくつか提案されてきた[イー・ジ
ェー・コーリー(E.J.Corey)ら,ザ・ジャーナル・オブ
・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(J.Amer.Che
m.Soc.,94,8616(1972));山本や,ザ・ジャーナル
・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.,44,
1363(1979));野依ら,ザ・ジャーナル・オブ・アメリ
カン・ケミカル・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.,
101,5843(1979))参照]が、完全な立体制御,経済
性,操作の簡便性の全てを満足する方法とはいえない。
またC−15位ケトンの還元を回避した方法も提案されて
いる[イー・ジェー・コーリー(E.J.Corey)ら,ザ・ジ
ャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ
ー(J.Amer.Chem.Soc.,93,1490(1970);エフ・ジョ
ンソン(F.Johnson)ら,ibid,104,2190(1982);ジェー
・ヴイチヤ(J.Wicha)ら,テトラヘドロン・レターズ(Te
trahedron Letters)26,5597(1985)参照]が、工程数が
やや長いという欠点がある。しかるにこれらのビシクロ
[3,3,0]オクタン中間体の内β−ケトエステル体に対し
て、立体制御されたC−15位水酸基を有するアルケニル
化合物(ω鎖)を直接導入してイソカルバサイクリン中
間体に導く方法は本発明者らに知るかぎりにおいては池
上らの方法によるアルキニル化合物の導入方法[池上
ら,日本薬学会方107年会講演要旨集p230(1987年)]
以外に知られていない。
<発明の目的> 本発明者らは上記技術的背景のもとにビシクロ[3,3,0]
オクタン類の効率的な製造法について、容易に入手し得
る原料化合物を用いて効率的に、すなわち短段階で、し
かもプロスタグランジンをアルケニルω鎖を含むヒジク
ロ[3,3,0]オクタン類であるイソカルバサイクリン中間
体を製造する方法について鋭意研究した。その結果、容
易に合成しうるビシクロ[3,3,0]オクタン骨格を含むβ
−ケトンエステル類を原料として用い、該化合物のエス
テ基のα位にプロスタグラジのω鎖に相当するアルケニ
ル化合物を導入した化合物を得、さらにこれを化学変換
に付すことにより短段階でしかもアルケニルω鎖が導入
されたビシクロ[3,3,0]オクタン類であるイソカルバサ
イクリン中間体を容易に製造しうることを見出し、本発
明に到達したものである。
オクタン類の効率的な製造法について、容易に入手し得
る原料化合物を用いて効率的に、すなわち短段階で、し
かもプロスタグランジンをアルケニルω鎖を含むヒジク
ロ[3,3,0]オクタン類であるイソカルバサイクリン中間
体を製造する方法について鋭意研究した。その結果、容
易に合成しうるビシクロ[3,3,0]オクタン骨格を含むβ
−ケトンエステル類を原料として用い、該化合物のエス
テ基のα位にプロスタグラジのω鎖に相当するアルケニ
ル化合物を導入した化合物を得、さらにこれを化学変換
に付すことにより短段階でしかもアルケニルω鎖が導入
されたビシクロ[3,3,0]オクタン類であるイソカルバサ
イクリン中間体を容易に製造しうることを見出し、本発
明に到達したものである。
<発明の開示> すなわち本発明は、下記式[I] [式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2は炭
素数1〜8のアルキル基、置換または非置換のベンジル
基,トリクロロエチル基を表わす。] で表わされるβ−ケトエステル類と; 下記式[II] [式中、R3はトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基、
または水酸基の酸素原子とともにアルセタール結合を形
成する基を表わし:R4は水素原子またはメチル基を表
わし;R5は直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8アルキル基
を表わnは0または1を表わす。] で表わされるアルケニルリチウム化合物を第二塩化水銀
または塩化亜鉛で処理し、次に四酢酸鉛で処理した活性
種とを必要に応じて塩基存在下に反応せしめ、下記式
[III] [式中、R1,R2,R3,R4,R5の定義は上記に同じ
である。] で表わされるα−アルケニル化されたβ−ケトエステル
類を得; これを脱エステル基反応に付し、下記式[IV] [式中、R1,R3,R4,R5の定義は上記に同じであ
る。] で表わされるケトン類を得; このカルボニル基を還元し、脱保護反応に処することを
特徴とする下記式[Vb] [式中、R4,R5の定義は上記の同じである。] で表わされるビシクロ[3,3,0]オクタン類,その光学異
性体,あるいはそれらの任意の割合の混合物であるイソ
カルバサイクリン中間体の製法である。
素数1〜8のアルキル基、置換または非置換のベンジル
基,トリクロロエチル基を表わす。] で表わされるβ−ケトエステル類と; 下記式[II] [式中、R3はトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基、
または水酸基の酸素原子とともにアルセタール結合を形
成する基を表わし:R4は水素原子またはメチル基を表
わし;R5は直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8アルキル基
を表わnは0または1を表わす。] で表わされるアルケニルリチウム化合物を第二塩化水銀
または塩化亜鉛で処理し、次に四酢酸鉛で処理した活性
種とを必要に応じて塩基存在下に反応せしめ、下記式
[III] [式中、R1,R2,R3,R4,R5の定義は上記に同じ
である。] で表わされるα−アルケニル化されたβ−ケトエステル
類を得; これを脱エステル基反応に付し、下記式[IV] [式中、R1,R3,R4,R5の定義は上記に同じであ
る。] で表わされるケトン類を得; このカルボニル基を還元し、脱保護反応に処することを
特徴とする下記式[Vb] [式中、R4,R5の定義は上記の同じである。] で表わされるビシクロ[3,3,0]オクタン類,その光学異
性体,あるいはそれらの任意の割合の混合物であるイソ
カルバサイクリン中間体の製法である。
本発明において出発原料として用いられる上記式[I]
で表わされるβ−ケトラエステル類は、前記の池上らの
方法(特願昭61-223907号参照)によりメチル 2−オ
キソシクロペンタンアセテートより得ることが出来る。
すなわち2−オキソシクロペンタン−1−酢酸エステル
[エス・ハウプトマン(S.Hauptmann)ら、ジャーナル・
ヘミー(J.Prakt.Chem.),34,(1966)参照]より公知の
方法でアセタール化した後、エステルを加水分解し、カ
ルボン酸とし、これにカルボニルイミダゾールを反応せ
しめ、これにマロン酸ハーフエステルのマグネシウム塩
を反応せしめ、これをそれ自体公知の方法[エム・レジ
ッツ・ジェー・ホッカー及びエー・リー・ドヘグナー,
“オルガニツクシンセシス”,ウイリー・ニューヨー
ク,1973,コレクティブV,P197(M.Regitz,J.Hocker
and A.Liedhegener,“Organic Syntheses”,Wiley,
New York,1973,Collective,vol V,P197)参照]でジ
アゾ化し、ロジウム触媒を用いて環化する(池上ら,特
願昭61-223907号参照)ことより容易に製造することが
出来る(下図参照)。
で表わされるβ−ケトラエステル類は、前記の池上らの
方法(特願昭61-223907号参照)によりメチル 2−オ
キソシクロペンタンアセテートより得ることが出来る。
すなわち2−オキソシクロペンタン−1−酢酸エステル
[エス・ハウプトマン(S.Hauptmann)ら、ジャーナル・
ヘミー(J.Prakt.Chem.),34,(1966)参照]より公知の
方法でアセタール化した後、エステルを加水分解し、カ
ルボン酸とし、これにカルボニルイミダゾールを反応せ
しめ、これにマロン酸ハーフエステルのマグネシウム塩
を反応せしめ、これをそれ自体公知の方法[エム・レジ
ッツ・ジェー・ホッカー及びエー・リー・ドヘグナー,
“オルガニツクシンセシス”,ウイリー・ニューヨー
ク,1973,コレクティブV,P197(M.Regitz,J.Hocker
and A.Liedhegener,“Organic Syntheses”,Wiley,
New York,1973,Collective,vol V,P197)参照]でジ
アゾ化し、ロジウム触媒を用いて環化する(池上ら,特
願昭61-223907号参照)ことより容易に製造することが
出来る(下図参照)。
上記各式においてR1は水素原子またはメチル基であ
り、R2は炭素原子1〜8のアルキル基、置換または非
置換のベンジル基,トリクロロエチル基である。炭素数
1〜8のアルキル基としてはメチル,エチル,n−プロ
ピロ,2−プロペニル,i−プロピル,t−ブチル,n
−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシル,n−ヘプチ
ル、n−オクチル等が挙げられ、置換ベンジル基として
はニトロベンジル,メトキシベンジル等が挙げられて、
特に後述の工程から考えてベンジル基が特に好ましい。
り、R2は炭素原子1〜8のアルキル基、置換または非
置換のベンジル基,トリクロロエチル基である。炭素数
1〜8のアルキル基としてはメチル,エチル,n−プロ
ピロ,2−プロペニル,i−プロピル,t−ブチル,n
−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシル,n−ヘプチ
ル、n−オクチル等が挙げられ、置換ベンジル基として
はニトロベンジル,メトキシベンジル等が挙げられて、
特に後述の工程から考えてベンジル基が特に好ましい。
また上記各式においてR3はトリ(C1〜C7)炭化水
素シリル基または水酸基の酸素原子とともにアセタール
結合を形成する基を表わす。
素シリル基または水酸基の酸素原子とともにアセタール
結合を形成する基を表わす。
トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基としては、例え
ば、トリメチルシリル基,トリメチルシリル基,トリイ
ソプロピルシリル基,t−ブチルジメチルシリル基のよ
うなトリ(C1〜C4)アルキルシリル;t−ブチルフ
エニルシリル基のようなジフエニル(C1〜C4)アル
キルシリル基;ジメチルフエニル基のようなジ(C1〜
C4)アルキルフエニル基;またはトリベンジルシリル
基などを好ましいものとして挙げることができる。これ
らの中でもトリ(C1〜C4)アルキルシリル基,ジフ
エニル(C1〜C4)アルキルシリル基,フエニルジ
(C1〜C4)アルキルシリル基が好ましく、なかでも
t−ブチルジメチルシリル基が特に好ましい。
ば、トリメチルシリル基,トリメチルシリル基,トリイ
ソプロピルシリル基,t−ブチルジメチルシリル基のよ
うなトリ(C1〜C4)アルキルシリル;t−ブチルフ
エニルシリル基のようなジフエニル(C1〜C4)アル
キルシリル基;ジメチルフエニル基のようなジ(C1〜
C4)アルキルフエニル基;またはトリベンジルシリル
基などを好ましいものとして挙げることができる。これ
らの中でもトリ(C1〜C4)アルキルシリル基,ジフ
エニル(C1〜C4)アルキルシリル基,フエニルジ
(C1〜C4)アルキルシリル基が好ましく、なかでも
t−ブチルジメチルシリル基が特に好ましい。
また水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成する
基としては、例えば、メトキシメチル基,1−エトキシ
エチル基,2−メトキシ−2−プロピル基,2−エトキ
シ−2−プロピル基,(2−メトキシエトキシ)メチル
基,ベンジルオキシメチル基,2−テトラヒドロピラニ
ル基,2−テトラヒドロフラニル基、または6,6−ジメ
チル−3−オキサ−2−オキソビシクロ[3,1,0]ヘキス
−4−イル基を挙げることができる。2−テトラヒドロ
ピロニル基,2−テトラヒドロフラニル基,1−エトキ
シエチル基,2−エトキシ−2−プロピル基,(2−メ
トキシエトキシ)メチル基,6,6−ジメチル−3−オキ
サ−2−オキソビシクロ[3,1,0]ヘキス−4−イル基が
特に好ましい。なかでも2−テトラヒドロピラニル基が
特に好ましい。
基としては、例えば、メトキシメチル基,1−エトキシ
エチル基,2−メトキシ−2−プロピル基,2−エトキ
シ−2−プロピル基,(2−メトキシエトキシ)メチル
基,ベンジルオキシメチル基,2−テトラヒドロピラニ
ル基,2−テトラヒドロフラニル基、または6,6−ジメ
チル−3−オキサ−2−オキソビシクロ[3,1,0]ヘキス
−4−イル基を挙げることができる。2−テトラヒドロ
ピロニル基,2−テトラヒドロフラニル基,1−エトキ
シエチル基,2−エトキシ−2−プロピル基,(2−メ
トキシエトキシ)メチル基,6,6−ジメチル−3−オキ
サ−2−オキソビシクロ[3,1,0]ヘキス−4−イル基が
特に好ましい。なかでも2−テトラヒドロピラニル基が
特に好ましい。
これらのシリル基およびアセタール結合を形成する基は
水酸基の保護基であると理解されるべきである。これら
と保護基は最終生成物の段階で弱酸性から中性の条件で
容易に除去されて薬剤として有用な遊離の水酸基とする
ことができる。
水酸基の保護基であると理解されるべきである。これら
と保護基は最終生成物の段階で弱酸性から中性の条件で
容易に除去されて薬剤として有用な遊離の水酸基とする
ことができる。
上記各式においてR4は水素原子またはメチル基を表わ
す。尚参考例としてビニル基があげられる。
す。尚参考例としてビニル基があげられる。
上記各式においてR5は直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8
アルキル基を表わす。尚その他に参考例として、酸素原
子を含んだC3〜C8アルキル基;置換もしくは非置換
のフエニル基;置換もしくは非置換のフエノキシ基;置
換もしくは非置換のC3〜C10シクロアルキル基;ま
たはC1〜C6アルコキシ基,置換されていてもよいフ
エニル基、置換されていてもよいフエノキシ基もしくは
置換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基で
置換されている直鎖もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル
基があげられる。
アルキル基を表わす。尚その他に参考例として、酸素原
子を含んだC3〜C8アルキル基;置換もしくは非置換
のフエニル基;置換もしくは非置換のフエノキシ基;置
換もしくは非置換のC3〜C10シクロアルキル基;ま
たはC1〜C6アルコキシ基,置換されていてもよいフ
エニル基、置換されていてもよいフエノキシ基もしくは
置換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基で
置換されている直鎖もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル
基があげられる。
酸素原子で中断されていてもよい未置換の直鎖もしくは
分岐鎖C3〜C8アルキル基としては、プロピル基,ブ
チル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基,2−ヘ
キシル基,2−メチル−2−ヘキシル基,2−メチルブ
チル基,2−メチルペンチル基,2−メチルヘキシル
基,2,2−ジメチルヘキシル基が好ましい。
分岐鎖C3〜C8アルキル基としては、プロピル基,ブ
チル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基,2−ヘ
キシル基,2−メチル−2−ヘキシル基,2−メチルブ
チル基,2−メチルペンチル基,2−メチルヘキシル
基,2,2−ジメチルヘキシル基が好ましい。
置換フエニル基,置換フエノキシ基,及びC3〜C10
の置換シクロアルキル基の置換基としては、例えばハロ
ゲン原子,保護された水酸基(例えばシリルオキシ基,
C1〜C6アルコキシ基など),C1〜C4アルキル基
などが挙げられる。C3〜C10のシクロアルキル基と
しては、例えば、シクロプロピル基,シクロペンチル
基,シクロヘキシル基,シクロヘキセニル基,シクロヘ
プチル基,シクロオクチル基,シクロデシル基などを挙
げることができる。これらの中でもシクロペンチル基,
シクロヘキシル基が好ましい。
の置換シクロアルキル基の置換基としては、例えばハロ
ゲン原子,保護された水酸基(例えばシリルオキシ基,
C1〜C6アルコキシ基など),C1〜C4アルキル基
などが挙げられる。C3〜C10のシクロアルキル基と
しては、例えば、シクロプロピル基,シクロペンチル
基,シクロヘキシル基,シクロヘキセニル基,シクロヘ
プチル基,シクロオクチル基,シクロデシル基などを挙
げることができる。これらの中でもシクロペンチル基,
シクロヘキシル基が好ましい。
C1〜C6アルコキシ基,置換されていてもよいフエニ
ル基,置換されていてもよいフエノキシ基、もしくは置
換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基で置
換されている直鎖もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル基
において、C1〜C6アルコキシ基としては、例えばメ
トキシ基,エトキシ基,プロピルオキシ基,イソプロピ
ルオキシ基,ブトキシ基,t−ブトキシ基,ヘキシルオ
キシ基などが挙げられる。置換されていてもよいフエニ
ル基,置換されていてもよいフエノキシ基,もしくは置
換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基の置
換基およびC3〜C10シクロアルキル基としては前述
の例示と同じものを挙げることができる。直鎖もしくは
分岐鎖C1〜C5アルキル基としては、例えば、メチル
基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル
基,イソブチル基,sec−ブチル基,t−ブチル基,ペ
ンチル基などを挙げることができる。かかるR5として
はブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基,2
−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘキシル基,2−メチ
ルブチル基,2−メチルペンチル基などを好ましいもの
として挙げることができる。なお、置換基はその任意の
位置に結合していてもよい。
ル基,置換されていてもよいフエノキシ基、もしくは置
換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基で置
換されている直鎖もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル基
において、C1〜C6アルコキシ基としては、例えばメ
トキシ基,エトキシ基,プロピルオキシ基,イソプロピ
ルオキシ基,ブトキシ基,t−ブトキシ基,ヘキシルオ
キシ基などが挙げられる。置換されていてもよいフエニ
ル基,置換されていてもよいフエノキシ基,もしくは置
換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基の置
換基およびC3〜C10シクロアルキル基としては前述
の例示と同じものを挙げることができる。直鎖もしくは
分岐鎖C1〜C5アルキル基としては、例えば、メチル
基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル
基,イソブチル基,sec−ブチル基,t−ブチル基,ペ
ンチル基などを挙げることができる。かかるR5として
はブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基,2
−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘキシル基,2−メチ
ルブチル基,2−メチルペンチル基などを好ましいもの
として挙げることができる。なお、置換基はその任意の
位置に結合していてもよい。
上記各式においてnは0または1を表わす。
本発明の最初の工程では上記式[I]で表わされるβ−
ケトエステル類と、上記式[II]で表わされるアルケニ
ルリチウム化合物を第二塩化水銀または塩化亜鉛で処理
し次いで四酢酸鉛で処理した活性種とを、塩基存在下に
反応せしめ、目的とするα−アルケニル化されたβ−ケ
トエステル類[III]が製造される。用いられる反応剤
の量は基質[I]の当量に対してアルケニルリチウム化
合物/第二塩化水銀/四酢酸鉛ではそれぞれ1.0〜10.0
/0.5〜5.0/0.5〜5.0当量、好ましくは2.0〜6.0/1.0
〜3.0/1.0〜3.0当量がよい。
ケトエステル類と、上記式[II]で表わされるアルケニ
ルリチウム化合物を第二塩化水銀または塩化亜鉛で処理
し次いで四酢酸鉛で処理した活性種とを、塩基存在下に
反応せしめ、目的とするα−アルケニル化されたβ−ケ
トエステル類[III]が製造される。用いられる反応剤
の量は基質[I]の当量に対してアルケニルリチウム化
合物/第二塩化水銀/四酢酸鉛ではそれぞれ1.0〜10.0
/0.5〜5.0/0.5〜5.0当量、好ましくは2.0〜6.0/1.0
〜3.0/1.0〜3.0当量がよい。
またあらかじめアレケニルリチウム化合物と第二塩化水
銀との反応でビス−アルケニル水銀[II-a]として単離
し、 [式中、R3、R4、R5の定義は前記に同じ。] 次に四酢酸塩で処理した活性種を用いることも出来る。
またアルケニルリチウム化合物/塩化亜鉛/四酢酸では
それぞれ0.5〜5.0/0.5〜5.0/0.5〜5.0当量;好ましく
は1.0〜2.5/1.0〜2.5/1.0〜2.5当量がよい。反応は通
常ジクロロメタン,ジクロロエタン,クロロホルム等の
ハロゲン化炭化水素、またはエーテル,テトラヒドロフ
ラン,ジオキサン等のエーテル類及びそれらの任意の比
の混合物の媒体中で行なわれ、特にクロロホルム,ジケ
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素が好ましく用いら
れ、通常は基質[I]に対して5〜100容量、好ましく
は10〜50容量が用いられる。又反応においては必要に応
じて塩基が用いられ、例えばピリジン,4−ジメチルア
ミノピリジン等、特にピリジンが好ましく、用いられる
量は基質[I]に対して0.5〜5.0当量、好ましくは1.0
〜3.0当量である。
銀との反応でビス−アルケニル水銀[II-a]として単離
し、 [式中、R3、R4、R5の定義は前記に同じ。] 次に四酢酸塩で処理した活性種を用いることも出来る。
またアルケニルリチウム化合物/塩化亜鉛/四酢酸では
それぞれ0.5〜5.0/0.5〜5.0/0.5〜5.0当量;好ましく
は1.0〜2.5/1.0〜2.5/1.0〜2.5当量がよい。反応は通
常ジクロロメタン,ジクロロエタン,クロロホルム等の
ハロゲン化炭化水素、またはエーテル,テトラヒドロフ
ラン,ジオキサン等のエーテル類及びそれらの任意の比
の混合物の媒体中で行なわれ、特にクロロホルム,ジケ
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素が好ましく用いら
れ、通常は基質[I]に対して5〜100容量、好ましく
は10〜50容量が用いられる。又反応においては必要に応
じて塩基が用いられ、例えばピリジン,4−ジメチルア
ミノピリジン等、特にピリジンが好ましく、用いられる
量は基質[I]に対して0.5〜5.0当量、好ましくは1.0
〜3.0当量である。
反応温度は通常は0℃〜50℃、好しくは10℃〜30℃で行
なわれ、反応時間は活性種の反応性によるが、通常は1
〜3時間で終了する。これらは通常は薄層クロマトグラ
フィー等の手段で反応を追跡し決定される。
なわれ、反応時間は活性種の反応性によるが、通常は1
〜3時間で終了する。これらは通常は薄層クロマトグラ
フィー等の手段で反応を追跡し決定される。
本発明に達すると思われるα−アルケニル化反応として
は唯一ジェー・ティー・ピンヘェイら(M.G.Moloney an
d J.T.Pinhey,J.Chem.Soc.Chem.Commun.,1984,965参
照)のアルカン−1−エニル鉛トリアセテートを用いる
方法が知られているが、ここでは単環性の2−エトキシ
カルボニルシクロペンタノンに対して官能基を有してい
ない単純なアルケニル体についてのみしか記載がなく、
本発明で開示しているような二環性のβ−ケトエステル
体に対する記載例はなく、しかも水銀化合物の他に亜鉛
化合物を経由するアルケニル化法は本発明は初めて開示
するものである。
は唯一ジェー・ティー・ピンヘェイら(M.G.Moloney an
d J.T.Pinhey,J.Chem.Soc.Chem.Commun.,1984,965参
照)のアルカン−1−エニル鉛トリアセテートを用いる
方法が知られているが、ここでは単環性の2−エトキシ
カルボニルシクロペンタノンに対して官能基を有してい
ない単純なアルケニル体についてのみしか記載がなく、
本発明で開示しているような二環性のβ−ケトエステル
体に対する記載例はなく、しかも水銀化合物の他に亜鉛
化合物を経由するアルケニル化法は本発明は初めて開示
するものである。
次に本発明の第二の工程である脱エステル基反応では各
種エステル基に対してそれぞれ公知の方法を適用して脱
エステル基反応を実施出来る。例えばメチルエステルの
ようなアルキルエステル体ではアルカリ加水分解に続く
脱炭酸反応,各種脱アルコキシカルボニル化反応があ
り、t−ブチルエステル体では酸加水分解に続く脱炭酸
反応が適用される。さらにトリクロルエチルエステルの
場合は亜鉛未還元による方法が適用される。中でも最も
好ましいベンジルエステル体では(i)リチウム/液体ア
ンモニヤ−t−ブタノール,(ii)パラジウム−硫酸バリ
ウム/キノリン,(iii)ラネーニッケル(W-2)/酢酸第二
銅,(iv)ラネーニッケル(W-2)/トリエチルアミンによ
る方法が適用される。中でも(iv)による方法が6位の立
体配置がエキソ体のみになるので最も望ましい方法であ
る。
種エステル基に対してそれぞれ公知の方法を適用して脱
エステル基反応を実施出来る。例えばメチルエステルの
ようなアルキルエステル体ではアルカリ加水分解に続く
脱炭酸反応,各種脱アルコキシカルボニル化反応があ
り、t−ブチルエステル体では酸加水分解に続く脱炭酸
反応が適用される。さらにトリクロルエチルエステルの
場合は亜鉛未還元による方法が適用される。中でも最も
好ましいベンジルエステル体では(i)リチウム/液体ア
ンモニヤ−t−ブタノール,(ii)パラジウム−硫酸バリ
ウム/キノリン,(iii)ラネーニッケル(W-2)/酢酸第二
銅,(iv)ラネーニッケル(W-2)/トリエチルアミンによ
る方法が適用される。中でも(iv)による方法が6位の立
体配置がエキソ体のみになるので最も望ましい方法であ
る。
かくして上記式[III]のα−アルケニル化されたβ−
ケトエステル類から目的のα−アルケニル化されたケト
ン類[IV]が製造される。
ケトエステル類から目的のα−アルケニル化されたケト
ン類[IV]が製造される。
次に得られたケトン類[IV]のカルボニル基は還元し目
的の保護されたイソカルバサイクリン中間体[Va]とす
る。
的の保護されたイソカルバサイクリン中間体[Va]とす
る。
このカルボニル基の還元はそれ自体公知の方法[エッチ
・オー・ハウス(H.O.House)ら、モダーン・シンセテ
ィック・リアクションズ・第2版(Modern Synthetic R
eacteons 2nd Edition),ダブリュー・エー・ベンジャ
ミン・インコーポレーション(W.A.Benjamin,Inc.)19
72参照]により、例えば水素化ホウ素ナトリウム,水素
化シアノホウ素ナトリウム,水素化トリ−t−ブトキシ
アルミニウムリチウム等を用いて行なわれる。特に水素
化ホウ素ナトリウムが好ましく用いられる。反応はビシ
クロ[3,3,0]オクタンの系に特有に立体選択的に進行
し、上記式[Va]が製造される。
・オー・ハウス(H.O.House)ら、モダーン・シンセテ
ィック・リアクションズ・第2版(Modern Synthetic R
eacteons 2nd Edition),ダブリュー・エー・ベンジャ
ミン・インコーポレーション(W.A.Benjamin,Inc.)19
72参照]により、例えば水素化ホウ素ナトリウム,水素
化シアノホウ素ナトリウム,水素化トリ−t−ブトキシ
アルミニウムリチウム等を用いて行なわれる。特に水素
化ホウ素ナトリウムが好ましく用いられる。反応はビシ
クロ[3,3,0]オクタンの系に特有に立体選択的に進行
し、上記式[Va]が製造される。
かくして得られた上記式[Va]は脱保護反応に付され、
目的のビシクロ[3,3,0]オクタン類であるイソカルバサ
イクリン中間体[Vb]に導かれる。用いられる脱保護反
応はそれ自体公知の方法があり、アセタール保護基や水
酸基保護基が水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を
形成する基の場合には、例えば酢酸,p−トルエンスル
ホン酸のピリジニウム塩または陽イオン交換樹脂等を触
媒として使用し、例えば水,テトラヒドロフラン,エチ
ルエーテル,ジオキサン,アセトン,アセトニトリル等
を反応溶媒として使用し、通常−78℃〜+30℃の温度範
囲で10分〜3日間程度処理することによつて行なわれ
る。また保護基がトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基
の場合には、例えば酢酸,テトラブチルアンモニウムフ
ルオライド,セシウムフルオライド,フツ化水素水又は
ピリジン−フッ化水素の存在下に、上記したような反応
溶媒中で同様の温度で同様の時間処理することによっ
て、保護基は除去される。
目的のビシクロ[3,3,0]オクタン類であるイソカルバサ
イクリン中間体[Vb]に導かれる。用いられる脱保護反
応はそれ自体公知の方法があり、アセタール保護基や水
酸基保護基が水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を
形成する基の場合には、例えば酢酸,p−トルエンスル
ホン酸のピリジニウム塩または陽イオン交換樹脂等を触
媒として使用し、例えば水,テトラヒドロフラン,エチ
ルエーテル,ジオキサン,アセトン,アセトニトリル等
を反応溶媒として使用し、通常−78℃〜+30℃の温度範
囲で10分〜3日間程度処理することによつて行なわれ
る。また保護基がトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基
の場合には、例えば酢酸,テトラブチルアンモニウムフ
ルオライド,セシウムフルオライド,フツ化水素水又は
ピリジン−フッ化水素の存在下に、上記したような反応
溶媒中で同様の温度で同様の時間処理することによっ
て、保護基は除去される。
かくして製造されたイソカルバサイクリン中間体[Vb]
をはじめとする各化合物において、ビシクロ[3,3,0]オ
クタン環自身およびそのヒジクロ[3,3,0]オクタン環上
に結合している置換基の結合している炭素(ω鎖上の水
酸基が置換した炭素)が不斉な環境のために立体異性体
が存在するが、本発明ではいずれの立体異性体をも含む
ものであり、またこれらの任意の割合の立体異性体混合
物でもさしつかえない。これらの中も式で表わされた立
体構造を有する化合物が最も好ましいものとして挙げら
れる。例えば本発明によって得られる中間体は下図に示
すようにアルドール縮合反応によりα鎖を導入した後に
数工程を経て医薬品として有用なイソカルバサイクリン
類へ誘導される[池上ら、特開昭61-122292号公報参
照]。
をはじめとする各化合物において、ビシクロ[3,3,0]オ
クタン環自身およびそのヒジクロ[3,3,0]オクタン環上
に結合している置換基の結合している炭素(ω鎖上の水
酸基が置換した炭素)が不斉な環境のために立体異性体
が存在するが、本発明ではいずれの立体異性体をも含む
ものであり、またこれらの任意の割合の立体異性体混合
物でもさしつかえない。これらの中も式で表わされた立
体構造を有する化合物が最も好ましいものとして挙げら
れる。例えば本発明によって得られる中間体は下図に示
すようにアルドール縮合反応によりα鎖を導入した後に
数工程を経て医薬品として有用なイソカルバサイクリン
類へ誘導される[池上ら、特開昭61-122292号公報参
照]。
本発明の特徴は、(i)イソカルバサイクリン製造に必須
のアルケニルω鎖を直接導入出来、(ii)脱エステル基反
応後のω鎖の立体配置はエキソ/エンドの混合物である
が、トリエチルアミン添加で目的のエキソ体に立体制御
出来、(iii)工程数も比較的短いという点であり、従来
法に比べて工業的に有利である。
のアルケニルω鎖を直接導入出来、(ii)脱エステル基反
応後のω鎖の立体配置はエキソ/エンドの混合物である
が、トリエチルアミン添加で目的のエキソ体に立体制御
出来、(iii)工程数も比較的短いという点であり、従来
法に比べて工業的に有利である。
以下実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 (a) 3mlの反応管に3−t−ブチルジメチルシロキシ−1−
(n−トリブチルチン)−1−オクテン190mg(0.36mmo
le)をとりアルゴン雰囲気下無水THF0.5mlに溶解さ
せた。−78℃撹拌下1.59Mn−ブチルリチウムのヘキサ
ン溶液0.25ml(0.40mmole)を滴下し30分間撹拌し、3
−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテンのリチウ
ム試薬を調製した。
(n−トリブチルチン)−1−オクテン190mg(0.36mmo
le)をとりアルゴン雰囲気下無水THF0.5mlに溶解さ
せた。−78℃撹拌下1.59Mn−ブチルリチウムのヘキサ
ン溶液0.25ml(0.40mmole)を滴下し30分間撹拌し、3
−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテンのリチウ
ム試薬を調製した。
10mlのナスフラスコに無水塩化亜鉛49.0mg(0.36mmol
e)をとりアルゴン雰囲気下無水THF0.3mlに懸濁させ
た。−78℃撹拌下、先に調製した3−t−ブチルジメチ
ルシロキシ−1−オクテンのリチウム試薬のTHF溶液
をカニューレを用いて加えた後、0℃まで15分かけて昇
温し同温度にて15分間撹拌した。90%四酢酸鉛168mg
(0.34mmole)の無水クロロフルム3.5ml溶液を加え20℃
で5分間撹拌し、ついでケトエステル体 0.5ml溶液を加え3時間撹拌した。反応終了をTLCで
確認後、反応液を0℃に冷却し、エチレングリコール10
5mg(1.70mmole)を加え10分間撹拌した。この溶液を
氷冷下激しく撹拌した緩衝液(pH=7.0)5mlとエーテル
5mlの2層溶液に注ぎエーテル30mlで抽出した。有機層
を2%塩酸3ml,飽和炭酸水素ナトリウム溶液−飽和食
塩水(1:1)3ml,飽和食塩水3mlにて順次洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し粗生成物
271mgを得た。
e)をとりアルゴン雰囲気下無水THF0.3mlに懸濁させ
た。−78℃撹拌下、先に調製した3−t−ブチルジメチ
ルシロキシ−1−オクテンのリチウム試薬のTHF溶液
をカニューレを用いて加えた後、0℃まで15分かけて昇
温し同温度にて15分間撹拌した。90%四酢酸鉛168mg
(0.34mmole)の無水クロロフルム3.5ml溶液を加え20℃
で5分間撹拌し、ついでケトエステル体 0.5ml溶液を加え3時間撹拌した。反応終了をTLCで
確認後、反応液を0℃に冷却し、エチレングリコール10
5mg(1.70mmole)を加え10分間撹拌した。この溶液を
氷冷下激しく撹拌した緩衝液(pH=7.0)5mlとエーテル
5mlの2層溶液に注ぎエーテル30mlで抽出した。有機層
を2%塩酸3ml,飽和炭酸水素ナトリウム溶液−飽和食
塩水(1:1)3ml,飽和食塩水3mlにて順次洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し粗生成物
271mgを得た。
この粗生成物を20mlのナスフラスコにとり、THF3ml
に溶解させ、飽和塩化アンモニウム溶液3mlを加え2層
溶液とし、25℃撹拌下亜鉛粉末11.1mg(0.17mg atom)
を加え5分間撹拌した。反応終了をTLCで確認後エー
テル−ヘキサン(10:1)30mlで抽出し、有機層を飽和
食塩水3mlで洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧留去し得られた粗生成物265mgをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(MERCK Art 9376,16g,10: 56.6mg(収率57%)を淡黄色油状物質として得、 IR(neat) 1760,1730,1655,1250,1215,1095cm-1 1 H−NMR δ 0.05(6H,S),0.89(12H,brs), 1.14〜3.18(22H,m),3.42〜3.76(2H,m), 4.02〜4.24(1H,m),5.20(2H,s), 5.52〜5.96(2H,m),7.38(5H,s), MSm/z:584(H+),527(M+−t−C4H9), 513,419,411,409. (b) 10mlのナスフラスコに90%四酢酸鉛197mg(0.40mmole)
をとり、アルゴン雰囲気下無水クロロホルム0.5mlに溶
解させた。20℃撹拌下ピリジン34.8mg(0.44mmole),
ジ−(3−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニ
ル)水銀300mg(0.44mmole)の無水クロロホルム1.0ml
溶液を順次加え30分間撹拌した後、ケトエステル体 1.0ml溶液を加え1時間30分撹拌した。反応終了をTL
Cで確認後、反応液を0℃に冷却し、エチレングリコー
ル136mg(2.20mmole)を加え10分間撹拌した。
に溶解させ、飽和塩化アンモニウム溶液3mlを加え2層
溶液とし、25℃撹拌下亜鉛粉末11.1mg(0.17mg atom)
を加え5分間撹拌した。反応終了をTLCで確認後エー
テル−ヘキサン(10:1)30mlで抽出し、有機層を飽和
食塩水3mlで洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧留去し得られた粗生成物265mgをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(MERCK Art 9376,16g,10: 56.6mg(収率57%)を淡黄色油状物質として得、 IR(neat) 1760,1730,1655,1250,1215,1095cm-1 1 H−NMR δ 0.05(6H,S),0.89(12H,brs), 1.14〜3.18(22H,m),3.42〜3.76(2H,m), 4.02〜4.24(1H,m),5.20(2H,s), 5.52〜5.96(2H,m),7.38(5H,s), MSm/z:584(H+),527(M+−t−C4H9), 513,419,411,409. (b) 10mlのナスフラスコに90%四酢酸鉛197mg(0.40mmole)
をとり、アルゴン雰囲気下無水クロロホルム0.5mlに溶
解させた。20℃撹拌下ピリジン34.8mg(0.44mmole),
ジ−(3−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニ
ル)水銀300mg(0.44mmole)の無水クロロホルム1.0ml
溶液を順次加え30分間撹拌した後、ケトエステル体 1.0ml溶液を加え1時間30分撹拌した。反応終了をTL
Cで確認後、反応液を0℃に冷却し、エチレングリコー
ル136mg(2.20mmole)を加え10分間撹拌した。
この溶液を、氷冷下激しく撹拌した緩衝液(pH=7)5ml
とエーテル15mlの2層溶液に注ぎエーテル30mlで抽出し
た。有機層を2%塩酸3ml,飽和炭酸水素ナトリウム溶
液−飽和食塩水(1:1)3ml,飽和食塩水3mlにて順
次洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧留去
し、得られた粗生成物402mgをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(MERCK Art 9376,20g,10:1ヘキサン
− 回収した。
とエーテル15mlの2層溶液に注ぎエーテル30mlで抽出し
た。有機層を2%塩酸3ml,飽和炭酸水素ナトリウム溶
液−飽和食塩水(1:1)3ml,飽和食塩水3mlにて順
次洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧留去
し、得られた粗生成物402mgをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(MERCK Art 9376,20g,10:1ヘキサン
− 回収した。
各種スペクトルは上記のものと一致した。
実施例2 100mg(0.17mmole)をとり、アルゴン雰囲気下無水エタ
ノール1.0mlに溶解させ、トリエチルアミン1.7mg(0.01
7mmole)を加えた。20℃撹拌下ラネーニッケル(W-2)3
00mgを5分間隔で5回(合計1.5g)加えた。原料消失を
TLCで確認後、反応液を0℃に冷却し、トリエチルア
ミン86mg(0.85mmole)を加え10分間撹拌した。反応終
了をTLCで確認後反応液をエーテル20mlで希釈し、
紙を用いて過した。容器をエーテル20mlで洗浄し液
と合わせて分液ロートへ移し、1%塩酸5mlにて順次洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮し、得られた
粗生成物96mgをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(B
W-820,10g,9:1 43mg(収率56%)を淡黄色油状物質として得た。
ノール1.0mlに溶解させ、トリエチルアミン1.7mg(0.01
7mmole)を加えた。20℃撹拌下ラネーニッケル(W-2)3
00mgを5分間隔で5回(合計1.5g)加えた。原料消失を
TLCで確認後、反応液を0℃に冷却し、トリエチルア
ミン86mg(0.85mmole)を加え10分間撹拌した。反応終
了をTLCで確認後反応液をエーテル20mlで希釈し、
紙を用いて過した。容器をエーテル20mlで洗浄し液
と合わせて分液ロートへ移し、1%塩酸5mlにて順次洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮し、得られた
粗生成物96mgをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(B
W-820,10g,9:1 43mg(収率56%)を淡黄色油状物質として得た。
IR(neat) 1740,1250,1095cm-1 1 H−NMR δ 0.03(6H,S),0.87(12H,brs), 1.05〜2.84(23H,m),3.30〜3.84(2H,m), 3.92〜4.19(1H,m),5.24〜5.64(2H,m). MSm/z:393(M+C4H9), 321,221. 実施例3 20mlの反応管にNaBH416.6mg(0.44mmole)をとり、
アルゴン雰囲気下メタノール0.2mlに懸 (0.088mmole)のメタノール0.5ml溶液を加え30分間撹
拌した。反応終了をTLCで確認後、氷冷撹拌下エーテ
ル2ml,飽和食塩水2mlを順次加え、エーテル50mlで抽
出した。有機層を飽和食塩水3mlで洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物
46mgをシリカゲルカラムクロマトグリフィー(BW-820,
5g,4: 32mg(収率81%)を黄色油状物質として得た。
アルゴン雰囲気下メタノール0.2mlに懸 (0.088mmole)のメタノール0.5ml溶液を加え30分間撹
拌した。反応終了をTLCで確認後、氷冷撹拌下エーテ
ル2ml,飽和食塩水2mlを順次加え、エーテル50mlで抽
出した。有機層を飽和食塩水3mlで洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物
46mgをシリカゲルカラムクロマトグリフィー(BW-820,
5g,4: 32mg(収率81%)を黄色油状物質として得た。
IR(neat) 3430,1250,1090cm-1 1 −NMR δ 0.03(6H,S),0.83(12H,brs), 1.02〜2.27(24H,m),3.38〜3.79(3H,m), 3.83〜4.11(1H,m),5.17〜5.71(2H,m). MSm/z:434(M+−H2O), 395(M+−t−C4H9), 363,323,303. 実施例4 mmole)をとりTHF0.5mlに溶解させた。20℃撹拌下濃
塩酸50μを加え2時間撹拌した。反応終了をTLCで
確認後、氷冷下激しく撹拌したエーテル4ml,飽和炭酸
水素ナトリウム溶液1mlの2層溶液に注ぎ、酢酸エチル
10mlを加え抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム
溶液1.0ml,飽和食塩水1.0mlにて順次洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し得られた粗生成物
28mgをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC-200,5g,2:1酢酸エチル:ヘキサ 黄色油状物質として得た。
塩酸50μを加え2時間撹拌した。反応終了をTLCで
確認後、氷冷下激しく撹拌したエーテル4ml,飽和炭酸
水素ナトリウム溶液1mlの2層溶液に注ぎ、酢酸エチル
10mlを加え抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム
溶液1.0ml,飽和食塩水1.0mlにて順次洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し得られた粗生成物
28mgをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC-200,5g,2:1酢酸エチル:ヘキサ 黄色油状物質として得た。
IR(neat) 3400,1725,1260,1120,1075cm-1 1 H−NMR δ 0.64〜1.03(3H,m),1.10〜2.63(19H,m), 3.72〜4.20(2H,m),5.24〜5.86(2H,m). MSm/z:248(M+−H2O),177,152. 参考例1 (a) 5mlの反応管に3−t−ブチルジメチルシロキシ−1−
(n−トリブチルチン)−1−オクテン370mg(0.70mmo
le)をとり、アルゴン雰囲気下無水THF0.6mlに溶解
させた。−78℃撹拌下1.59Mn−ブチルリチウムのヘキ
サン溶液0.44ml(0.70mmoleb)を滴下し30分間撹拌し、
3−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテンのリチ
ウム試薬を調製した。
(n−トリブチルチン)−1−オクテン370mg(0.70mmo
le)をとり、アルゴン雰囲気下無水THF0.6mlに溶解
させた。−78℃撹拌下1.59Mn−ブチルリチウムのヘキ
サン溶液0.44ml(0.70mmoleb)を滴下し30分間撹拌し、
3−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテンのリチ
ウム試薬を調製した。
20mlのナスフラスコに無水塩化亜鉛95.0mg(0.70mmol
e)をとり、アルゴン雰囲気下無水THF0.5mlに懸濁さ
せた。−78℃撹拌下、先に調製した3−t−ブチルジメ
チルシロキシ−1−オクテンのリチウム試薬のTHF溶
液をカニューレを用いて加えた後、0℃まで15分かけて
昇温し同温度にて15分間撹拌した。90%四酢酸鉛326mg
(0.66mmole)の無水クロロホルム5ml溶液を加えて20
℃で5分間撹拌し、ついでケトエステル体 1.0ml溶液を加え3時間撹拌した。反応終了をTLCで
確認後、反応液を0℃に冷却し、エチレングリコール20
4mg(3.30mmole)を加え10分間撹拌した。この溶液を氷
冷下激しく撹拌した緩衝液(pH=7.0)10mlとエーテル15
mlの2層溶液に注ぎエーテル60mlで抽出した。有機層を
2%塩酸5ml,飽和炭酸水素ナトリウム溶液−飽和食塩
水(1:1)5ml,飽和食塩水5mlにて順次洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧留去し粗生成物486m
gを得た。
e)をとり、アルゴン雰囲気下無水THF0.5mlに懸濁さ
せた。−78℃撹拌下、先に調製した3−t−ブチルジメ
チルシロキシ−1−オクテンのリチウム試薬のTHF溶
液をカニューレを用いて加えた後、0℃まで15分かけて
昇温し同温度にて15分間撹拌した。90%四酢酸鉛326mg
(0.66mmole)の無水クロロホルム5ml溶液を加えて20
℃で5分間撹拌し、ついでケトエステル体 1.0ml溶液を加え3時間撹拌した。反応終了をTLCで
確認後、反応液を0℃に冷却し、エチレングリコール20
4mg(3.30mmole)を加え10分間撹拌した。この溶液を氷
冷下激しく撹拌した緩衝液(pH=7.0)10mlとエーテル15
mlの2層溶液に注ぎエーテル60mlで抽出した。有機層を
2%塩酸5ml,飽和炭酸水素ナトリウム溶液−飽和食塩
水(1:1)5ml,飽和食塩水5mlにて順次洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧留去し粗生成物486m
gを得た。
この粗生成物を50mlのナスフラスコにとり、THF6ml
に溶解させ飽和塩化アンモニウム溶液6mlを加え2層溶
液とし、23℃撹拌下亜鉛粉末21.5mg(0.33mg atom)を
加え5分間撹拌した。反応終了をTLCで確認後エーテ
ル−ヘキサン(10:1)50mlで抽出し、有機層を飽和食
塩水5mlで洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去し得られた粗生成物469mgをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(BW-820,20g,15:1ヘキサン 率60%)を、淡黄色油状物質として得、原料 IR(neat) 1735,1245,1080cm-1 1 H−NMR δ 0.03(6H,S),0.89(12H,brs), 1.03〜2.83(14H,m),3.99〜4.22(1H,m), 5.18(2H,s),5.59(1H,dd,J=16.5Hz), 5.84(1H,d,J=16Hz),7.35(5H,s). MSm/z:401(M+-t-C4H9), 387,357,283. (b) 10mlのナスフラスコに90%四酢酸鉛309mg(0.63mmole)
をとり、アルゴン雰囲気下無水クロロホルム1.0mlに溶
解させた。20℃撹拌下ピリジン57.0mg(0.72mmole),
ジ−(3−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニ
ル)水銀495mg(0.72mmole)の無水クロロホルム1.0ml溶
液を順次加え30分間撹拌した後、ケトエステル体 1.0ml溶液を加え1時間30分間撹拌した。反応終了をT
LCで確認後、反応液を0℃に冷却し、エチレングリコ
ール194mg(3.15mmole)を加え10分間撹拌した。この溶
液を氷冷下激しく撹拌した緩衝液(pH=7)5mlとエーテ
ル15mlの2層溶液に注ぎエーテル40mlで抽出した。有機
層を2%塩酸3ml,飽和炭酸水素ナトリウム溶液−飽和
食塩水(1:1)3ml,飽和食塩水3mlにて順次洗い、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し得られ
た粗生成698mgをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(BW-820,20g,15:1ヘキサン を回収した。
に溶解させ飽和塩化アンモニウム溶液6mlを加え2層溶
液とし、23℃撹拌下亜鉛粉末21.5mg(0.33mg atom)を
加え5分間撹拌した。反応終了をTLCで確認後エーテ
ル−ヘキサン(10:1)50mlで抽出し、有機層を飽和食
塩水5mlで洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去し得られた粗生成物469mgをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(BW-820,20g,15:1ヘキサン 率60%)を、淡黄色油状物質として得、原料 IR(neat) 1735,1245,1080cm-1 1 H−NMR δ 0.03(6H,S),0.89(12H,brs), 1.03〜2.83(14H,m),3.99〜4.22(1H,m), 5.18(2H,s),5.59(1H,dd,J=16.5Hz), 5.84(1H,d,J=16Hz),7.35(5H,s). MSm/z:401(M+-t-C4H9), 387,357,283. (b) 10mlのナスフラスコに90%四酢酸鉛309mg(0.63mmole)
をとり、アルゴン雰囲気下無水クロロホルム1.0mlに溶
解させた。20℃撹拌下ピリジン57.0mg(0.72mmole),
ジ−(3−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニ
ル)水銀495mg(0.72mmole)の無水クロロホルム1.0ml溶
液を順次加え30分間撹拌した後、ケトエステル体 1.0ml溶液を加え1時間30分間撹拌した。反応終了をT
LCで確認後、反応液を0℃に冷却し、エチレングリコ
ール194mg(3.15mmole)を加え10分間撹拌した。この溶
液を氷冷下激しく撹拌した緩衝液(pH=7)5mlとエーテ
ル15mlの2層溶液に注ぎエーテル40mlで抽出した。有機
層を2%塩酸3ml,飽和炭酸水素ナトリウム溶液−飽和
食塩水(1:1)3ml,飽和食塩水3mlにて順次洗い、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し得られ
た粗生成698mgをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(BW-820,20g,15:1ヘキサン を回収した。
各種スペクトルは上記のものと一致した。
(c) ベンジルエステルの代りに種々のエステル基について実
施し、下記の表の如き結果を得た。
施し、下記の表の如き結果を得た。
参考例2 mg(0.10mmole)をとり、アルゴン雰囲気下無水エタノ
ール0.5mlに溶解させトリエチルアミン1.0mg(0.01mmol
e)を加えた。20℃撹拌下ラネーニッケル(W-2)200mgを
5分間隔で3回(合計600mg)を加えた、原料消失をT
LCで確認後反応液にエーテル10mlを加え希釈し紙を
用いて過した。容器をエーテル10mlで洗浄し液と合
わせて分液ロートへ移し、1%塩酸3ml,飽和食塩水3
mlにて順次洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮
し、得られた粗生成物35mgをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(BW-820,5g,15:1へ mg(収率76%)を淡黄色油状物質として得た。
ール0.5mlに溶解させトリエチルアミン1.0mg(0.01mmol
e)を加えた。20℃撹拌下ラネーニッケル(W-2)200mgを
5分間隔で3回(合計600mg)を加えた、原料消失をT
LCで確認後反応液にエーテル10mlを加え希釈し紙を
用いて過した。容器をエーテル10mlで洗浄し液と合
わせて分液ロートへ移し、1%塩酸3ml,飽和食塩水3
mlにて順次洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮
し、得られた粗生成物35mgをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(BW-820,5g,15:1へ mg(収率76%)を淡黄色油状物質として得た。
IR(neat) 1745,1250,1075cm-1 1 H−NMR δ 0.03(6H,S),0.87(12H,brs), 1.02〜2.39(14H,m),2.50〜2.91(1H,m), 3.82〜4.14(1H,m),5.22〜5.86(2H,m), MSm/z:267(M+-t-C4H9)253,167.
Claims (10)
- 【請求項1】下記式[I] [式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2は
炭素数1〜8のアルキル基、置換または非置換のベンジ
ル基,トリクロロエチル基を表わす。] で表わされるβ−ケトエステル類と; 下記式[II] [式中、R3はトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基、
または水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成
する基を表わし;R4は水素原子またはメチル基を表わ
し;R5は直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8アルキル基を
表わし;nは0または1を表わす。] で表わされるアルケニルリチウム化合物を第二塩化水銀
または塩化亜鉛で処理し、次に四酢酸鉛で処理した活性
種とを必要に応じて塩基存在下に反応せしめ、下記式
[III] [式中、R1,R2,R3,R4,R5の定義は上記に
同じである。] で表わされるα−アルケニル化されたβ−ケトエステル
類を得; これを脱エステル基反応に付し、下記式[IV] [式中、R1,R3,R4,R5の定義は上記に同じで
ある。] で表わされるケトン類を得; このカルボニル基を還元し、脱保護反応に処することを
特徴とする下記式[Vb] [式中、R4,R5の定義は上記に同じである。] で表わされるビシクロ[3,3,0]オクタン類,その光学異
性体,あるいはそれらの任意の割合の混合物であるイソ
カルバサイクリン中間体の製法。 - 【請求項2】R1がメチル基である特許請求の範囲第1
項記載のイソカルバサイクリン中間体の製法。 - 【請求項3】R2がベンジル基である特許請求の範囲第
1項または第2項記載のイソカルバサイクリン中間体の
製法。 - 【請求項4】R3がt−ブチルジメチルシリル基である
特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項記載のイ
ソカルバサイクリン中間体の製法。 - 【請求項5】R4が水素原子である特許請求の範囲第1
項〜第4項のいずれか1項記載のイソカルバサイクリン
中間体の製法。 - 【請求項6】R5がブチル基,ペンチル基,ヘキシル
基,ヘプチル基,2−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘ
キシル基,2−メチルブチル基または2−メチルペンチ
ル基である特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれか1
項記載のイソカルバサイクリン中間体の製法。 - 【請求項7】nが0である特許請求の範囲第1項〜第6
項のいずれか1項記載のイソカルバサイクリン中間体の
製法。 - 【請求項8】塩基がピリジンである特許請求の範囲第1
項〜第7項のいずれか1項記載のイソカルバサイクリン
中間体の製法。 - 【請求項9】脱エステル基反応をラネーニッケルと酢酸
第二銅またはトリエチルアミンで行なう特許請求の範囲
第1項〜第8項のいずれか1項記載のイソカルバサイク
リン中間体の製法。 - 【請求項10】カルボニル基の還元反応をNaBH4で
行なう特許請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項記
載のイソカルバサイクリン中間体の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22304787A JPH062709B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | イソカルバサイクリン中間体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22304787A JPH062709B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | イソカルバサイクリン中間体の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6468333A JPS6468333A (en) | 1989-03-14 |
| JPH062709B2 true JPH062709B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=16792006
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22304787A Expired - Lifetime JPH062709B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | イソカルバサイクリン中間体の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062709B2 (ja) |
-
1987
- 1987-09-08 JP JP22304787A patent/JPH062709B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6468333A (en) | 1989-03-14 |
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|---|---|---|---|
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