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JPH062826B2 - ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
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JPH062826B2 - ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法

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JPH062826B2
JPH062826B2 JP61100226A JP10022686A JPH062826B2 JP H062826 B2 JPH062826 B2 JP H062826B2 JP 61100226 A JP61100226 A JP 61100226A JP 10022686 A JP10022686 A JP 10022686A JP H062826 B2 JPH062826 B2 JP H062826B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法に関
する。
さらに詳しく言うと、剛性などの機械的特性および耐熱
性などの温度特性などに優れると共に硬度の大きなポリ
プロピレン樹脂成形体の製造方法に関する。
[従来の技術およびその問題点] 一般に、ポリプロピレンは、軽比重であり、剛性、耐薬
品性、成形性等に優れているので、容器、包装材料等の
分野で広く用いられている。
しかしながら、低温での耐衝撃性に劣るという欠点があ
る。
この欠点を改良するために、エチレンと共重合させて分
子鎖中にエチレン成分を導入する改良法や、ポリプロピ
レンにEPR等のゴム類を配合する改良性が採用される。
そして、このような改良法より得られたプロピレン重合
体やプロピレン重合体組成物が、バンパー等の自動車部
品、家電製品等の工業材料分野に広く使用されている。
しかし、用途によっては、剛性、耐薬品性、成形性およ
び低温での耐衝撃性と共に他の性質を重視し、あるい
は、これらの性質はさほど重要視しないが他の性質を重
要視しなければならないことがある。たとえば、優れた
耐熱性、大きな硬度が要求される場合、プロピレン重合
体またはプロピレン重合体組成物は、ポリスチレン、A
BS樹脂に比べて劣っている。したがって、優れた耐熱
性、大きな硬度が要求される成形品を製造するための材
料として、プロピレン重合体またはプロピレン重合体組
成物を使用することができない。敢えてプロピレン重合
体またはプロピレン重合体組成物を使用するとすれば、
前記さまざまの性質を満足させるために、肉圧の成形品
にしなければならない。このことは、成形品の肉薄化を
阻み、成形品のコストを上昇させる。つまり、プロピレ
ン重合体またはプロピリン重合体組成物の用途を拡大す
ることができない。
もし、プロピレン重合体またはプロピレン重合体組成物
が優れた剛性、耐薬品性、成形性、低温での耐衝撃性、
耐熱性、硬度などを備えているとすれば、そのようなプ
ロピレン重合体またはプロピレン重合体組成物は、ポリ
スチレンやABS樹脂の代替として、用途の拡大を図る
ことができる。しかも、肉薄の成形品に仕上ることがで
きるから、省資源、コストの低減を期待することができ
る。
従来、前記要望に応えるために、EPRや無機充填剤を配
合してなるポリプロピレン樹脂成形体を加熱処理する方
法が提案されている(特開昭51-47947号、特開昭56-847
28号公報参照)。
しかしながら、前記方法での実施例における加熱温度範
囲は140℃以下であり、実用に耐え得る程十分に大きな
剛性、耐熱性および硬度を備えたポリプロピレン樹脂成
形体が得られていないのが実状である。
[発明の目的] この発明の目的は、剛性などの機械的特性および耐熱性
などの温度特性に優れ、大きな硬度を備えたポリプロピ
エン樹脂成形体の製造方法を提供することである。
この発明の他の目的は、特定の添加剤を配合することに
より、機械的特性中でも剛性の優れたポリプロピレン樹
脂成形体を簡単に製造し得る方法を提供することであ
る。
[前記目的を達成するための手段] 前記目的を達成するためのこの発明の概要は、ポリプロ
ピレン樹脂とこのポリプロピレン樹脂100重量部に対
して0.005〜1重量部の割合で配合された核剤とを
含有する組成物を成形してなる未配向の成形対を、15
5〜170℃の温度範囲であって前記組成物の融点の±
4℃の温度範囲で、熱処理することを特徴とするポリプ
ロピレン樹脂成形対の製造方法である。
前記ポリプロピレン樹脂としては、たとえばプロピレン
単独重合対、プロピレンとプロピレン以外のα−オレフ
ィンとを共重合して得られるプロピレンランダム共重合
体、プロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとを
多段重合法等により共重合して得られるいわゆるプロピ
レンブロック共重合体、ならびに、これらの混合物を使
用することができる。
なおこの発明では、前記プロピレン単独重合体と言って
も、ポリプロピレンのみなからなる重合体だけを意味す
るのではなく、モノマーユニットとしプロピレン以外の
α−オレフィンを極く少量たとえば3重量%程度含有し
ているものも含み、しかもそのモノマーユニットとして
のα−オレフィンはポリプピレン主鎖中に組込まれてい
ても良く、またポリプロピレンにブレンドされているポ
リエチレン中のものであって良い。
前記各種のポリプロピレン樹脂の中でも、融点が160〜1
65℃であるものが好ましい。
さらに、前記範囲の融点を有するポリプロピレン樹脂の
中でも、プロピレン単独重合体およびいわゆるプロピレ
ンブロック共重合体が好ましい。
さらにまた、前記範囲の融点を有するプロピレン単独重
合体の中でも、その極限粘度[η]が1.0〜4.0dl/g、ア
イソタクチックペンタッド分率[I]が次式 [I]≧-1.02[η]+96.0、 を満足するプロピレン単独重合体が好ましい。
前記極限粘度[η]およびアイソタクチックペンタッド
分率[I]を満足するプロピレン単独重合体それ自体は、
公知の立体規則性触媒の存在下に、公知の重合方法たと
えばスラリー重合法、溶液重合法、気相重合法、オレフ
ィンモノマーを媒体とする液相重合法などを採用するこ
とにより、容易に製造することができる。そのような重
合法は公知であるから、ここでは詳しく説明しない。た
だし、プロピレン単独重合体の極限粘度[η]について
は水素などの分子量調節剤を重合反応系に添加すること
により、また、アイソタクチックペンタッド分率[I]に
ついては助触媒の種類や重合条件などを適宜に選択する
ことにより、前記極限粘度[η]およびアイソタクチッ
クペンタッド分率[I]を満足するプロピレン単独重合体
を得ることができる。因みに、前記極限粘度[η]およ
びアイソタクチックペンタッド分率[I]を有するポリプ
ロピレン単独重合体を製造する際の重合条件としては、
そのような各種の重合法において、重合に際する温度を
0〜150℃に、重合時の圧力を0.001〜50kg/cm2に調節す
るのが良いことを、一例として指摘する。
ここで、前記極限粘度[η]は、135℃に加熱されたテ
トラリン中で測定することができる。
また、アイソタクチックペンタッド分率[I]とは、エ
イ.ツァンベリ(A.Zambelli)らによってマクロモレキ
ユールズ,6 ,925(1973) [Mac栄omolecules,6,925(19
73)]に発表された方法に従い、13C−NMRを使用して
測定されるポリプロピレンの分子鎖中のペンタッド単位
でのアイソタクチック分率である。換言すれば、アイソ
タクチックペンタッド分率は、プロピレンモノマー単位
が5個連続してメソ結合したプロピレンモノマー単位の
分率である。ただし、ピークの帰属に関しては、マクロ
モレキュールズ,8,687(1975)[Macromolecules,8,687,(1
975)]に記載の上記文献の訂正版に基いて行なうことが
でき。具体的には、13C−NMRスペクトルのメチル炭
素領域の全吸収ピーク中のmmmmピークの強度分率を
もってアイソタクチックペンタッド単位を測定すること
ができる。
前記アイソタクチックペンタッド分率[I]の値は、得ら
れた結晶性ポリマーそのままの値であって、抽出、分別
等をした後のポリマーについての値ではない。
また、融点が160〜165℃であるいわゆるプロピレンブロ
ック共重合体の中で、好ましいものとして、以下のもの
を挙げることができる。
すなわち、それは(a)モノマーユニットとしてプロピレ
ン以外のα−オレフィンを2重量%以下で含有すると共
に極限粘度[η]が0.9〜4.0dl/gであるプロピレン単独
重合体および/またはプロピレン共重合体[(a)成分と
する。]55〜95重量%、ならびに(b)モノマーユニット
としてプロピレン以外のα−オレフィンを15〜80重量%
で含有すると共に極限粘度[η]が2〜10dl/gであるプ
ロピレン共重合体[(b)成分とする。]45〜5重量%か
らなるポリピレン組成物である。
好ましいポリピレン樹脂として指摘したポリピレン組成
物は、前記(a)成分と(b)成分とを少なくとこ含有する。
このポリプロピレン組成物の製法としては、別々に製造
して得られた(a)成分と(b)とを混練する方法、二段重合
や三段重合法などの多段重合法など公知の方法が挙げら
れる。なかでも。立体規則性触媒を用いる二段重合法が
好適である。
この二段重合法は次のようにして行なわれる。
重合に用いられる立体規則性触媒は、エチレン、プロピ
レンなどの立体規則性重合反応い一般に使用される触媒
であり、通常は、少なくとも遷移金属のハロゲン化物と
有機アルミニウム化合物とから調整される触媒である。
ここで、 遷移金属ハロゲン化物としては、チタンのハロゲン化物
が好ましく、たとえば、四塩化チタン、三塩化チタンが
挙げられる。そして、特に三塩化チタンが好適である。
三塩化タチンとしては、四塩化チタンを種々の方法で還
元したもの;これらをさらにボールミル処理および/ま
たは溶媒洗浄などの処理をして活性化したもの;三塩化
チタンまたは二塩化チタン共晶体(例えば、TiCl
+1/3AlCl)をさらにアミン、エーテル、エステ
ル、イオウ、ハロゲンの誘導体、有機もしくは無機の窒
素化合物またはリン化合物等と共粉砕処理したもの;エ
ーテレ化合物の存在化に液状下した三塩化チタンから析
出させて得られるもの:特公昭53−3356号公報に記載さ
れた方法により得られたもの;などを挙げることができ
る。また、チタンのハロゲン化物をマグネシウム化合物
の上に担持せしめたもの用いることもできる。
前記有機アルミニウム化合物としては、次式AlR
3-m (ただし式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、アルコ
キシ基またはアリール基を表し、Xはハロゲン原子を表
し、mは0<m≦3の値を表す。)で示される化合物が
好適である。
具体的には、例れば、トリエチルアルミニウム、トリイ
ソブチルアルミニウム、トリ−n−プロピレンアルミニ
ウム、ジエチルアルミニウムモノクロライド、ジエチル
アルミニウムモノブロマイド、ジエチルアルミニウムモ
ノアイオダイド、ジエチルアルミニウムモノエトキサイ
ド、ジイソブチルアルミニウムモノイソブトキサイド、
ジイソブチルアルミニウムモハイライド、ジイソブチル
アルミニウモノハイドライド、エチルアルミニウムセス
キクロライド、エチルアルミニウムジクロライドなどが
挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることが
できる。
これら触媒成分においては、通常、遷移金属のハロゲン
化物1モルに対して有機アルミニウム化合物1〜100モ
ルの割合で混合して用いることができる。または第3成
分として各種の電子供与性化合物を用いて触媒性能の向
上をはかることもできる。
このような立体規則性触媒は、通常用いられている量お
よび各成分の組み合わせなどにおいて、重合反応の各段
階で用いられる。
重合の方法としては公知の方法を適用することができ、
例えば、スラリー重合、溶液重合、気相重合、プロピレ
ン、エチレンなどのα−オレフィンを媒体とした液相重
合などを挙げることができる。
プロピレン以外のα−オレフィンとしてエチレンを選択
した前記ポリプロピレン組成物を二段重合法により製造
する場合、一段目では、重合体中におけるエチレンユニ
ットの含有量が2重量%以下であるプロピレン単独重合
体および/またはプロピレン−エチレン共重合体を全重
合体の55〜95重量%、好ましくは60〜92重量%生成させ
るように管理する。
この一段目におけるエチレンユニットの含有量が2重量
%よりも多いプロピレン−エチレン共重合体を用いた場
合には、得られる組成物の剛性が著しく低下してしまう
ことがある。
二段目では、前記一段目の重合反応で得られたプロピレ
ン単独重合体および/またはプロピレン−エチレン共重
合体の存在する反応器内にエチレンを、あるいはエチレ
ンとプロピレンとを新たに供給して、反応器内を所定の
重合条件とすることにより、第2段目の重合反応を起さ
しめ、エチレンユニットの含有量が15〜80重量%、好ま
しくは20〜70重量%であるプロピレン−エチレン共重合
体を全重合体の5〜45重量%、好ましくは8〜40重量%
生成させるように管理する。その結果、この発明におい
て好適なポリピレン組成物が得られる。
プロピレン以外の前記α−オレフィンとして、前記エチ
レンの外に、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1
等の直鎖モノオレフィン、4−メチル−ペンテン−1等
の分岐モノオレフィン、ブタジエン等のジエン類をも、
前記エチレンと同様にして使用することができる。
好ましい物性のポリプロピレン組成物を得るためには、
他のα−オレフィンとしては、エチレン、ブテン−1が
好ましい。
好ましいポリプロピレン組成物において、前記(a)成分
において、モノマーユニットとしてのプロピレン以外の
α−オレフィンの含有量が2重量%以下であり、極限粘
度[η]が0.9〜4.0dl/gであり、好ましくは1.0〜3.5
dl/gであり、ポリプロピレン組成物中の配合割合が55
〜95重量%、特には60〜92重量%であり、また、前記
(b)成分において、モノマーユニットとしてのプロピレ
ン以外の他のα−オレフィンの含有量が15〜80重量%で
あり、特に20〜70重量%であり、極限粘度[η]が2〜
10dl/gであり、特に2.5〜8dl/gであり、ポリプロ
ピレン組成物中の配合割合が45〜5重量%、特に40〜8
重量%である。
ここで、前記(a)成分中の前記α−オレフィンの含有量
が2重量%よりも多いと、剛性、耐熱性および硬度など
が低下することがある。
前記(a)成分における極限粘度[η]が0.9bl/gよりも
小さいと、この発明における未配合の成形体(以下にお
いて、ポリプロピレン樹脂成形体を称することがあ
る。)の耐衝撃性を低下を生じ、極限粘度[η]が4.0d
l/gよりも大きいと、その号数、耐熱性の低下を生じる
ことがある。
さらに、前記(a)成分のホリプロピレン組成物中での割
合が55重量%よりも少ないと、ポリプロピレン樹脂成形
体の剛性および耐熱性などの低下を生じることがあり、
前記(a)成分の割合が95重量%よりも多いと、ポリプロ
ピレン樹脂成形体につきその体衝撃性の低下を生じる。
前記(b)成分における、モノマーユニットとしてのプロ
ピレン以外のα−オレフィンの含有量が前記範囲外であ
ると、ポリプロピレン樹脂成形体につきその耐衝撃性の
低下を生じる。
前記(b)成分における極限粘度[η]が2dl/gよりも
小さいと、ポリプロピレン樹脂成形体の耐衝撃性の低下
を生じることがあり、極限粘度[η]が10dl/gよりも
大きいと、その剛性、耐熱性が不十分なものとなること
がある。
繰り返して言うと、この発明における組成物は、前記ポ
リプロピレン樹脂と核剤とを特定の割合で含有するもの
である。
前記核剤としては、有機系核剤および無機系核剤を使用
することができる。
この有機系核剤としては、アルキル基を芳香環に置換し
た安息香酸またはその誘導体の金属塩(p−t−ブチル
ベンゾエートのアルミニウム塩など);ジベンジリデン
ソルビトールおよびその誘導体(1,3,2,4−ジベンジリ
デンソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−メチルベンジリ
デン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−クロルベンジ
リデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−メトキシベ
ンジリデン)ソルビトールなど);リン酸ビス(4−t
−ブチルフェニル)ナトリウム、シュウ酸カルシウム、
ステアリン酸マグネシウム、サリチル酸亜鉛、酒石酸カ
ルシウム等の有機酸塩が挙げられる。
また、前記無機系核剤としては、たとえば、タルク、ク
レー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト等の粘
土類、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム等の無機塩、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄、酸
化マグネシウム、酸化亜鉛等の金属酸化物等が挙げられ
る。
前記各種の核剤の中でも、有機系核剤としてアルキル基
を芳香環に置換した安息香酸の金属塩など、特にアルミ
ニウム塩が好ましく、無機系核剤としては、タルクが好
ましい。
この核剤の配合量は、前記ポリプロピレン樹脂100重量
部に対して0.005〜1重量部、特に0.01〜0.5重量部であ
る。
この核剤の配合量が0.005重量部よりも少ないと、ポリ
プロピレン樹脂成形体の剛性、耐熱性および硬度などの
向上を期待することができないし、また、その配合量を
1重量部より多くしてもポリプロピレン樹脂成形体の剛
性などがそれ以上向上しない。
なお、この組成においては、この発明の目的を阻害しな
い範囲内で、他の添加剤を含有していても良い。
そのような添加剤として、たとえば、帯電防止剤、着色
剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、熱安
定剤等の各種添加剤が挙げられる。
前記帯電防止剤としては、各種の界面活性剤を使用する
ことができる。また、前記着色剤としては、難溶性アゾ
染料、赤色着色剤、カドミウムイエロー、クリームイエ
ロー、チタン白等が挙げられる。前記難燃剤としては、
たとえば、無機系の酸化アンチモン、酸化ジルコン等や
有機系のリン酸エステル、トリクレジルホスフェート等
が挙げられる。前記酸化防止剤としては、ヒンダードフ
ェノール系、リン系(亜リン酸エステル、リン酸エステ
ル)、イオウ系、アミン系のものが用いられる。さらに
前記可塑剤としては、たとえば、ブタル酸ビエステル、
ブタノールジエステル、リン酸ジエステル等が挙げられ
る。前記紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系などのものが使用される。
この発明では、前記組成物を成形加工し、得られるポリ
プロピレン樹脂成形体を所定温度で加熱処理する。
前記組成物の成形加工は、射出成形法、フィルム成形
法、中空成形法、押出成形法および圧縮成形法などのい
ずれであっても良い。
未配向の成形体を加熱するときの加熱温度は、155〜
170℃の温度範囲内であり、かつ、核剤添加後であっ
て加熱処理前の組成物の融点の±4℃の温度範囲である
のが好ましく、特に158〜168℃の温度範囲内であ
り、かつ前記組成物の融点の±4℃の温度範囲であるの
が好ましい。
加熱温度が前記範囲を外れると、ポリプロピレン樹脂成
形体の剛性、耐熱性および硬度の大幅な向上を望めず、
また170℃よりも高いとポリプロピレン樹脂成形体が溶
融してしまい、溶融したものを冷却しても剛性などが向
上したものを得ることができない。
加熱処理の方法には、前記ポリプロピレン樹脂成形体自
体またはそれを構成する各成分の劣化や分解を実質的に
促進しない雰囲気の下であれば、特に限定がなく、種々
の方法を採用することができる。その加熱処理の方法と
しては、たとえば前記温度範囲に保持した金型内で加
熱する方法、前記温度範囲に保持したロール面、熱板
面に接触させる方法、前記温度範囲内において、窒
素、アルゴン、空気などのガスやシリコンオイル、水な
どの不活性液体中に前記ポリプロピレン樹脂成形体を配
置あるいは浸漬する方法などが挙げられる。これらの加
熱する方法としては、一般的には電気ヒーター、熱媒
油、スリームなどを使用するが、これに限られず、この
外に、前記組成物に高誘電率を有する物質たとえばカー
ボンブラック、窒化ケイ素、金属酸化物、カルボン酸
基、水酸基、アミノ基などの反応性官能基を有する有機
物質、オリゴマーなどの少量を前記組成物に添加し、そ
の組成物を成形して得たポリプロピレン樹脂成形体を高
周波加熱する方法を採用することができる。この高周波
加熱による処理は、熱処理時間を著しく短縮することが
できると言う点で優れている。
加熱処理時間は、1秒以上で十分であるが、熱的劣化を
考慮して、通常、60分までで十分である。
この加熱処理によって、前記ポリプロピレン樹脂成形体
の機械的性質、温度特性、硬度などの向上が達成され
る。
[発明の効果] この発明によると、剛性、耐熱性に優れると共に高硬度
であり、そして耐衝撃性、クリープ特性、疲労特性など
の機械的特性、高温での寸法安定性などの温度特性、高
硬度であるが故に耐摩耗性にも優れたポリプロピレン樹
脂成形体を、加熱処理と言う簡単な操作によって製造す
ることができる。
[実施例] (実施例1〜7、比較例1〜11) 第1表に示す種類のプロピレン樹脂100重量部と第1表
に示す配合重量の核剤とを配合してなる組成物を射出成
形して試験片を得た。試験片は、後述の測定法に応じた
寸法を有するようにそれぞれ作成した。
ポリプロピレン樹脂成形体であるこの試験片を、第1表
に示す温度のシリコーンオイル浴中に、第1表に示す時
間だけ浸漬した。浸漬後の試験片を諸物性につき、評価
した。
以下に、使用したプロピレン樹脂および核材の説明およ
び評価方法を示す。また、測定結果を第1表に示す。
{ブロックPP−1} 二段重合により製造したプロピレン組成物である。すな
わち、極限熱度[η]が1.37dl/gのプロピレン単独重
合体84重量%と、極限粘度[η]が4.1 dl/gである
と共にモノマーユニットとしてのエチレンを38重量%含
有するプロピレン−エチレン共重合体16重量%とを含有
する。
{ブロックPP−2} 極限粘度[η]が1.77dl/gであるプロピレン単独重合
体77重量%と、極限粘度[η]が4.7dl/gであると共
にモノマーユニットとしてのエチレンを53重量%含有す
るプロピレンランダム共重合体23重量%とを含有する。
{ホモPP−1} 極限粘度[η]が2.21dl/gであるとともに密度が0.89
9g/cm2であるプロピレン単独重合体である。
{ホモPP−2} 極限粘度[η]が1.63dl/gであり、密度が0.903g/
cm2であるプロピレン単独重合体である。
前記4種類の重合体と核剤とからなる組成物の融点は、
熱処理前では163〜164℃である。
{PTBBA−Al} p−t−ブチルベンゾエートのアルミニウム塩 {タルク} 平均粒径約1μm 測定法 曲げ弾性率; JIS K7203に準拠した。
アイゾット衝撃強さ; JIS K7110に準拠した 熱変形温度; JIS K7207に準拠した。
ロックウェル硬度; JIS K7202に準拠した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン樹脂とこのポリプロピレン
    樹脂100重量部に対して0.005〜1重量部の割合
    で配合された核剤とを含有する組成物を成形してなる未
    配向の成形体を、155〜170℃の温度範囲であって
    前記組成物の融点の±4℃の温度範囲で、熱処理するこ
    とを特徴とするポリプロピレン樹脂成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ポリプロピレン樹脂はその融点が16
    0から165℃である前記特許請求の範囲第1項に記載
    のポリプロピレン樹脂成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ポリプロピレン樹脂は、その極限粘度
    [η]が1.0〜4.0dl/gで、アイソタクチック
    ペンタッド分率[I]が次式 [I]≧−1.02[η]+96.0、 を満足するプロピレン単独重合体である前記特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載のポリプロピレン樹脂成
    形体の製造方法。
  4. 【請求項4】前記ポリプロピレン樹脂は、(a)モノマ
    ーユニットとしてプロピレン以外のα−オレフィンを2
    重量%以下で含有すると共に極限粘度[η]が0.9〜
    4.0dl/gであるプロピレン単独重合体および/ま
    たはプロピレン共重合体55〜95重量%、ならびに
    (b)モノマーユニットとしてプロピレン以外のα−オ
    レフィンを15〜80重量%で含有すると共に極限粘度
    [η]が2〜10dl/gであるプロピレン共重合体4
    5〜5重量%からなる組成物である前記特許請求の範囲
    第1項または第2項に記載のポリプロピレン樹脂成形体
    の製造方法。
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