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JPH0628682B2 - パルス燃焼式乾燥装置の熱回収システム - Google Patents
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JPH0628682B2 - パルス燃焼式乾燥装置の熱回収システム - Google Patents

パルス燃焼式乾燥装置の熱回収システム

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JPH0628682B2
JPH0628682B2 JP1326862A JP32686289A JPH0628682B2 JP H0628682 B2 JPH0628682 B2 JP H0628682B2 JP 1326862 A JP1326862 A JP 1326862A JP 32686289 A JP32686289 A JP 32686289A JP H0628682 B2 JPH0628682 B2 JP H0628682B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ペースト状態がスラリー状態(固体、液体あ
るいは気体が混合された状態)の物質をパルス燃焼器を
用いて乾燥し、主として粒状の乾燥物質を得るパルス燃
焼式乾燥装置の熱回収システムに関する。
従来の技術と課題 従来、熱回収システムを備えたパルス燃焼式乾燥装置と
して特開昭60-238677 号公報に記載のものが知られてい
る。主としてこのパルス燃焼式乾燥装置は、強い音波と
高温の燃焼ガスを発生させるパルス燃焼器と、水分を含
んだ被乾燥物を乾燥させる製品反応分離チャンバーと、
乾燥された被乾燥物を捕集、堆積させるサイクロン部及
びスクラバーから構成されている。この乾燥装置の熱回
収システムは、サイクロン部及び製品反応分離チャンバ
ー部の外壁を2重壁構造にし、壁と壁との隙間にパルス
燃焼器に供給する空気を流すものである。空気はパルス
燃焼器内での爆発によって高温になっている壁から熱を
付与され、高温の乾いた空気となり、燃料と混合されて
爆発を起こし易い状態となる。その結果、燃焼効率がア
ップする。しかし、パルス燃焼式乾燥装置から外界に排
出される比較的高温の燃焼排気ガスの熱あるいはスクラ
バーから排出される水の熱については、何ら回収手段は
講じられておらず、熱のロスを招いていた。
一方、米国オレゴン州ポートランドのソノダイン社が製
造しているパルス燃焼式乾燥装置は、両端が開口してい
る略U字形の管を用いたパルス燃焼器を有している。そ
のため、パルス燃焼器内の爆発で生じた高温高圧の燃焼
排気ガスはパルス燃焼器の両方端の開口から排出され
る。この場合、高温高圧の燃焼排気ガスの大部分はパル
ス燃焼器の一端の開口から排出され、被乾燥物の乾燥に
利用される。残りの一部のガスは他端の開口から排出さ
れ、前記高温高圧の燃焼排気ガスによって乾燥された被
乾燥物質の乾燥・露点低下に利用される。このようにパ
ルス燃焼器の他端の開口から排出された一部の燃焼排気
ガスを乾燥された被乾燥物質が堆積している捕集器内を
流して、その熱を被乾燥物質の乾燥・露点低下に利用し
て熱効率の改善を図っているが、パルス燃焼式乾燥装置
から外界に排出される比較的高温の燃焼排気ガスの熱は
利用されていない。
そこで、本発明の課題は、パルス燃焼器の排気ガスを有
効に利用し、熱効率をアップさせることができるパルス
燃焼式乾燥装置の熱回収システムを提供することにあ
る。
課題を解決するための手段と作用 以上の課題を解決するため、本発明においては、パルス
燃焼式乾燥装置外に放出される燃焼排気ガスの熱とスク
ラバーのスラリー槽に溜められた液体の熱の少なくとも
いずれか一方が、熱交換手段により圧縮気体に付与され
る。これにより、熱回収の主媒体となる圧縮気体は高温
になる。この高温になった圧縮気体は、パルス燃焼式乾
燥装置の乾燥器の外壁として、又は外壁に配設したメー
ンブレンチューブ内を流れる。このとき、高温になった
圧縮気体は、外界から乾燥器の内壁を熱的に遮蔽し、し
かも乾燥器内の温度を保温する。
また、パルス燃焼式乾燥装置において、スクラバーのス
ラリー槽に溜められた液体が、循環手段により、パルス
燃焼式乾燥装置外に排出される燃焼排気ガスの熱を前記
液体に付与する熱交換手段内を流れ、乾燥器の外壁とし
て、又は外壁に配設したメーンブレンチューブ内を流れ
て再び前記スラリー槽に戻る構成のものについては、循
環液体が熱回収の主媒体となる。循環液体が熱交換手段
により高温になり、この高温になった循環液体が、外界
から乾燥器の内壁を熱的に遮蔽し、しかも乾燥器内の温
度を保温する。
実施例 以下、本発明に係るパルス燃焼式乾燥装置の熱回収シス
テムの実施例を添付図面を参照して説明する。
[第1実施例] 第1図は第1実施例の熱回収システムを備えたパルス燃
焼式乾燥装置の概略構成を示す。この熱回収システムは
熱交換の主媒体として圧縮気体を特に本実施例の場合の
圧縮気体を利用したものである。パルス燃焼式乾燥装置
は、主としてパルス燃焼器1、パルス燃焼器1と略同一
の軸を有して該パルス燃焼器1を囲むように配置されて
いる乾燥器10、乾燥器10の下流側即ち排出側端部に設置
されている被乾燥物捕集器20、ダクト30を介して被乾燥
物捕集器20に連通連結しているスクラバー31、パルス燃
焼器1の燃料供給装置40、及び被乾燥物供給装置50から
構成されている。
パルス燃焼器1は、横断面が円形の構造で、燃焼室2、
燃焼室2の一端には空気取入れ部3、燃焼室2の他端に
は排気管4がそれぞれ連通連結されている。燃焼室2、
空気取入れ部3及び排気管4は共通の軸を有している。
第2図にパルス燃焼器1の詳細な垂直断面図を示す。空
気取入れ部3は開放端から燃焼室2へ向かって略テーパ
状に拡大している。排気管4は略ベンチュリー形で、燃
焼室2と隣接した急角度ですぼまる流入部4aと徐々に拡
大する排出部4bを有する。空気取入れ部3と燃焼室2の
間に、燃焼室2の一部を構成する急角度で広がる移行壁
部2aが設けられている。この壁部2aには、燃焼室2に燃
料と空気の混合物を供給する燃料ノズル(図示せず)を
収容している複数個の燃料孔7が設けられている。燃料
供給装置40から開閉バルブ41を経由して燃料管42内を通
って供給される燃料がこの燃料孔7から燃焼室2内に供
給される。
空気取入れ部3の下流側、即ち燃焼室寄りの壁部には点
火手段、例えば点火プラグ(図示せず)を収容している
複数個の点火孔6が設けられている。一方、空気取入れ
部3の開放端の空気取入れ部3aから少し離れた上流側の
位置には、圧縮空気の噴射ノズル5がその先端を空気取
入れ口3aに略対置するように配設されている。この噴射
ノズル5は、燃焼室2で爆発が生じた際に発生する逆流
燃焼排気ガスに、圧縮空気を噴射して当て、再び燃焼室
2側へ、さらに排気管4側へ押し返す働きをする。ま
た、爆発によって生じた熱によってパルス燃焼器1の外
壁は高温になるが、パルス燃焼器1の寿命の向上を図る
ためにはパルス燃焼器1の外壁温度を下げる必要があ
る。そこで、燃焼室2、空気取入れ部3及び排気管4の
外壁面からの熱放散を大きくするための多数の縦方向熱
放射フィン8がパルス燃焼器1の周囲に配設されてい
る。
乾燥器10は、横断面が円形の筒状構造で、中空内部に略
同一の軸を有してパルス燃焼器1を収納している。乾燥
器10の上流側、即ち吸気側10a は緩やかな角度で絞ら
れ、吸気側消音装置11に連通連結している。乾燥器10の
下流側、即ち排出側10b は被乾燥物捕集器20の側壁に連
通連結している。
被乾燥物捕集器20は、軸を垂直方向に有する縦置き筒部
21、底部側に緩やかな角度で絞られている移行部22、移
行部22の小径端に連通連結している回収室23、回収室23
の底部に設けられた被乾燥物切出し装置24から成る。
ダクト30は、その一端が捕集器20の上部にあって筒部2
1、乾燥器10が連結している側に対して略反対側の上部
に連結し、他端部がスクラバー31の下側寄りの側壁に連
通連結している。
スクラバー31は、軸を垂直方向に有する縦置き筒部32、
外側壁に取り付けられているファン部33、筒部32の上端
部にエルボ形継ぎ手管34を介して連通連結している排気
側消音装置35、及び筒部32の底部下方の位置に配設され
ているスラリー槽36から成る。ファン部33は、スクラバ
ー31を減圧状態にすると共に、順次乾燥装置全体を減圧
状態にする。
燃料供給装置40は、開閉バルブ41を有する燃料管42に連
結し、燃料管42は、乾燥器10の側壁を貫通して、壁部2a
に設けられている複数の燃料孔7に収容されている燃料
ノズルに連結している。燃料には、天然ガス、プロパン
ガス、オイル等が使用される。
被乾燥物供給装置50は、主として被乾燥物タンク51、水
タンク52及びスラリーポンプ53から成る。被乾燥物タン
ク51と水タンク52は、継ぎ手管54によってスラリーポン
プ53に連結している。スラリーポンプ53に連結している
被乾燥物供給管55は、乾燥器10の側壁を貫通して、燃焼
器1の排気管4端部から少し離れた下流側の位置にその
供給口を配置している。
被乾燥物としては、例えばアルミ、カルシウム、酸化鉄
等の排液、又はスラリー、イースト他の食品、ビタミン
等の薬品に適用できる。
次に、以上の構成を有するパルス燃焼式乾燥装置の動作
を説明する。
まず、パルス燃焼式乾燥装置が始動すると、スクラバー
31のファン部33によって、外周空気が乾燥器10の上流側
に取り付けられた吸気消音装置11を通じて乾燥器10内に
吸い込まれ、乾燥器10等の内部に残存するガス及びダス
トを乾燥装置外に排気する。これにより、不良燃焼等が
発生しないようにする。
燃料と空気が適当な割合に混合されて、燃焼室2の移行
壁部2aに設けられた燃料孔7から燃焼室2内に供給され
る。空気取入れ部3に設けられた点火孔6に収容された
点火プラグ等の手段により発生した火花が、燃焼室2内
の充満した燃料と空気の混合物の爆発を引き起こし、こ
の爆発で生じる高温の燃焼排気ガスは、その殆どが排気
管4側に流れ、その一部が空気取入れ部3側に逆流す
る。空気取入れ部3側に逆流した燃焼排気ガスは、圧縮
空気噴射ノズル5から供給される圧縮気体によって、再
び燃焼室2側に、さらに排気管4側に押し返される。爆
発直後、燃焼室2の圧力が高くなり、一時的に燃料と空
気の混合物の供給が止まる。その後、燃焼室2の圧力が
低下すると燃料と空気の混合物が再び燃焼室2内に吸引
され、点火プラグ等の手段により発生した火花または燃
焼室2自身の充分に熱せられた壁との接触によって再び
爆発が起きる。同様にして、この動作は連続的に繰り返
される。一旦燃焼室2内の温度が所定の温度に達する
と、以後は点火プラグ等の手段を用いることなく自動的
に点火する。このようにしてパルス燃焼器1内に生ずる
パルス状の圧力変動は、主としてパルス燃焼室2から排
気管4側の方向へ伝わる強い音波を発生させる。同時
に、爆発の繰り返しによって約1400〜1500℃の高温ガス
の衝撃流が排気管4側の方向へ排出される。
乾燥装置によって乾燥処理される被乾燥物は、ペースト
状態あるいはスラリー状態で被乾燥物タンク51に入れら
れる。この被乾燥物は、各々のケースで処理効果が最大
になるように固体と液体と気体の割合を調整された後、
スラリーポンプ53によって、供給管55内を通ってパルス
燃焼器1の排気管4から少し離れた下流の位置に供給さ
れる。被乾燥物は強い音波を受け、未確認であるが、強
力な音波が持っている粘度と表面張力を下げる作用によ
り被乾燥物は固体成分と液体成分とに分離されると共
に、各々は細かく破砕されると考えられる。燃焼排気ガ
スの熱は、この細かく破砕されて表面積が増加した液体
成分に効率よく働き、燃焼排気ガスの熱の多くをこの液
体成分の蒸発に消費させる。一方、被乾燥物が約1400〜
1500℃の高温の燃焼排気ガスに接している時間は僅か0.
005 〜0.01秒という極めて短いもので、このように短い
接触時間と蒸発による大きな熱消費のため、乾燥した固
体成分は比較的低温(約30〜60℃)の状態で乾燥器10か
ら被乾燥物捕集器20に排出される。
ところで、このように効率のよい蒸発が生じる結果、捕
集器20に排出される燃焼排気ガスの温度は露点に近い。
そのため捕集器20内での被乾燥物表面上への液体の凝結
を防止するために後述の熱回収システムが利用される。
被乾燥物捕集器20に排出された被乾燥物の固体成分の殆
どは、重力によって捕集器20の下部に回収され、一部の
比較的軽いものが燃焼排気ガスと共に捕集器20の上部に
連通しているダクト30内を通ってスクラバー31に移動す
る。被乾燥物捕集器20に回収された被乾燥物は、捕集器
20の底部に設けられた被乾燥物切出し装置24によってパ
ルス燃焼乾燥装置から取り出される。
スクラバー31に移動した比較的軽い固体成分と燃焼排気
ガスは、その固体成分をスクラバー31の働きにより除去
され、気体成分のみがスクラバー31の上部に設けられた
エルボ型継ぎ手管34内を通り、排気側消音装置35から排
出される。固体成分は、スクラバー31の底部に備えられ
たスラリー槽36の沈殿槽37a に排出される。沈殿槽37a
の上水はオーバーフローによって隣接の上水槽37b に移
動し、その後、後述の循環ポンプ66を介して再びスクラ
バー31に供給される。
次に、熱回収システムの構成について説明する。
熱回収システムは主として空気圧縮機60、スクラバー31
のスラリー槽36に設けられている第1熱交換器61,62 、
被乾燥物捕集器20の移行部22に配設されている第1メー
ンブレンチューブ63、ダクト30に設けられている第2熱
交換器64、乾燥器10下流側の側壁に配設されている第2
メーンブレンチューブ65、及び循環ポンプ66から構成さ
れている。
空気圧縮機60は、熱回収の主媒体となる圧縮空気を供給
するもので、空気圧縮機60の圧縮空気吐き出し口が開閉
バルブ43が挿入された中継エアー管81a を介して第1熱
交換器61の始端61a に連通している。
第1熱交換器61の終端61b と第1熱交換器62の始端62a
は、スラリー槽36の仕切り壁36a を貫通して配設されて
いる中継エアー管81b を介して連通している。第1熱交
換器61,62 は、スラリー槽36に溜められる水38の熱を、
この第1熱交換器61,62内に流れる圧縮空気に付与する
働きをする。
第1メーンブレンチューブ63は、被乾燥物捕集器20の移
行部22に螺旋状に巻き回されていて、その始端63a は中
継エアー管81c を介して第1熱交換器62の終端62a に連
通している。第1メーンブレンチューブ63は、被乾燥物
捕集器20内を流れる燃焼排気ガスの熱を、この第1メー
ンブレンチューブ63内を流れる圧縮空気に付与する働き
をする。
第2熱交換器64は、ダクト30内を流れる燃焼排気ガスと
交差する方向に設けられていて、その始端64a は、中継
エアー管81d を介して第1メーンブレンチューブ63の終
端63b に連通している。第2熱交換器64は、ダクト30内
を流れる燃焼排気ガスの熱を、この第2熱交換器64内を
流れる圧縮空気に付与する働きをする。
第2メーンブレンチューブ65は、乾燥器10の下流側の側
壁に螺旋状に巻き回されていて、その始端65a は中継エ
アー管81e を介して第2熱交換器64の終端64b に連通し
ている。第2メーンブレンチューブ65は、このチューブ
65内を流れる圧縮空気によって外界から乾燥器10の下流
側の内壁を熱的に遮蔽し、しかも乾燥器10内の温度を保
温する働きをする。
さらに、第2メーンブレンチューブ65の終端65b と噴射
ノズル5とは、乾燥器10の外壁を貫通して配設されてい
る中継エアー管81f を介して連通している。また、中継
エアー管81f から分岐された中継エアー管81g は燃料管
42に連通していて、圧縮空気の一部が燃料と混合され
る。
一方、循環ポンプ66は、スクラバー31のスラリー槽36に
溜められた水38を再びスクラバー31に供給するもので、
循環ポンプ66の水吸い込み口が中継水管82a を介してス
ラリー槽36に連通し、循環ポンプ66の水吐き出し口が中
継水管82b を介してスクラバー31のファン部33に連通し
ている。
以上の熱回収システムの構成に基づいて、その動作を説
明する。
空気圧縮機60の吐き出し口から供給される圧縮空気は、
中継エアー管81a 内を通って第1熱交換器61,62 に流れ
ると、スラリー槽36に溜められる水38の熱を受け取る。
ここで、スラリー槽36に溜められる水38は、パルス燃焼
式乾燥装置が稼働中、常に循環ポンプ66によって循環さ
れている。即ち、スラリー槽36の上水槽37b に溜められ
る水38は中継水管82a 内を流れて循環ポンプ66、中継水
管82b 内をを通り、スクラバー31のファン部33に達す
る。ファン部33に達した水38はファンの回転羽で細かい
水滴状態となり、スクラバー31内を流れている比較的高
温の燃焼排気ガスと接触する。このとき、細かい水滴状
態にある水38は、燃焼排気ガスから熱を回収すると共
に、被乾燥物捕集器20に回収されなかった一部の比較的
軽い被乾燥物の固体成分も捕集する。熱を回収した水38
は下方に向かって落下し、スクラバー31の底部に設けた
スラリー排出口からスラリー槽36の沈殿槽37a に溜めら
れる。沈殿槽37a に溜められる水38はオーバーフローに
より隣接する上水槽37b に移動する。本実施例の場合、
パルス燃焼式乾燥装置が定常稼働した場合のスラリー槽
36の水38の温度は約40〜60℃であった。
第1熱交換器61,62 内で熱を受け取り、温度が若干上昇
した圧縮空気は、中継エアー管81c を通って第1メーン
ブレンチューブ63に流れる。ここで被乾燥物捕集器20内
を流れる約100〜130℃の高温の燃焼排気ガスが、被乾燥
物捕集器20の移行部22の側壁を介して、その側壁に接触
している第1メーンブレンチューブ63に熱を付与する。
さらに、その熱が第1メーンブレンチューブ63内を流れ
る圧縮空気に付与され、回収される。このとき、第1メ
ーンブレンチューブ63が配設されている移行部22壁面
は、常時圧縮空気によって熱を奪われる状態となるた
め、被乾燥物捕集器20の下側部分が局所的に温度が低く
なり、被乾燥物捕集器20の下側部分に堆積している乾燥
された被乾燥物の冷却スピードが早くなる。
第1メーンブレンチューブ63内で熱を受け取り、温度が
さらに上昇した圧縮空気は、中継エアー管81d 内を通っ
て第2熱交換器64に流れる。ここでダクト30内を流れる
約100〜130℃の高温の燃焼排気ガスが第2熱交換器64を
介して、第2熱交換器64内を流れる圧縮空気に熱を付与
する。
こうして高温になった圧縮空気は中継エアー管81e 内を
通って第2メーンブレンチューブ65に流れる。ここで、
第2メーンブレンチューブ65内を流れる高温の圧縮空気
が第2メーンブレンチューブ65の側壁を介して、外界か
らの乾燥器10の下流側の内壁を熱的に遮蔽する。従っ
て、乾燥器10の下流側の部分、即ち水分を含んだ被乾燥
物が直接接触する部分が約100〜150℃の高温の状態で保
温されることになり、乾燥器10内の被乾燥物の露点温度
の低下を防止できると共に、被乾燥物の乾燥効率のアッ
プとなる。
さらに、高温の圧縮空気は第2メーンブレンチューブ65
から中継エアー管81f を通って噴射ノズル5に流れ、噴
射ノズル5の先端からパルス燃焼器1の空気取入れ部3
に向けて噴射される。噴射された圧縮空気は、燃焼室2
から空気取入れ部3側に逆流した燃焼ガスを燃焼室2側
へ、さらに排気管4側へ押し返す。このとき、圧縮空気
は高温であるため、パルス燃焼器1内の温度低下を極力
抑えるのでパルス燃焼器1の燃料効率がアップする。
また、高温圧縮空気の一部は、中継エアー管81f から分
岐した中継エアー管81g を通って燃料管42内に供給さ
れ、燃料管42内を流れている燃料に適当な割合で混合さ
れる。空気と燃料の混合物はパルス燃焼器1の燃焼室2
内に供給される。高温の圧縮空気を混合された燃料はよ
り爆発し易い状態にあり、パルス燃焼器1の燃焼効率の
アップに寄与する。
[第2実施例] 第3図は第2実施例の熱回収システムを備えたパルス燃
焼式乾燥装置の概略構成を示す。この熱回収システムは
熱交換の主媒体として液体、特に本実施例の場合は水を
利用したものである。パルス燃焼式乾燥装置は、熱回収
システムを残して略第1実施例のものと同一構造である
ため、その説明は省略する。
まず、第2実施例の熱回収システムの構成について説明
する。熱回収システムは主として、循環ポンプ70、被乾
燥物捕集器20の移行部22に配設されている第1メーンブ
レンチューブ71、ダクト30に設けられている第1熱交換
器72、乾燥器10の下流側の側壁に配設されている第2メ
ーンブレンチューブ73、及び第2熱交換器74から構成さ
れている。
循環ポンプ70は、熱回収の主媒体となる水を循環するも
ので、循環ポンプ70の水吸い込み口が中継水管85a を介
してスラリー槽36に連通し、循環ポンプ70の水吐き出し
口が二つの中継水管85b 及び85g に分岐していて、それ
ぞれ第1メーンブレンチューブ71、スクラバー31のファ
ン部33に連通している。第1メーンブレンチューブ71
は、被乾燥物捕集器20の移行部22に螺旋状に巻き回され
ている。第1メーンブレンチューブ71は、被乾燥物捕集
器20内を流れる燃焼排気ガスの熱を、この第1メーンブ
レンチューブ71内を流れる水に付与する働きをする。第
1熱交換器72は、ダクト30内を流れる燃焼排気ガスと交
差する方向に設けられていて、中継水管85c を介して第
1メーンブレンチューブ71に連通している。第1熱交換
器72は、ダクト30内を流れる燃焼排気ガスの熱を、この
第1熱交換器72内を流れる水に付与する働きをする。第
2メーンブレンチューブ73は、乾燥器10の下流側の側壁
に螺旋状に巻き回されていて、中継水管85d を介して第
1熱交換器72に連通している。第2メーンブレンチュー
ブ73は、このチューブ73内を流れる水によって外界から
乾燥器10の下流側の内壁を熱的に遮蔽し、しかも乾燥器
10内の温度を保温する働きをする。所定の位置に設けら
れた第2熱交換器74は、中継水管85e を介して第2メー
ンブレンチューブ73に連通している。第2熱交換器74
は、この第2熱交換器74内を流れる水の熱を、空気圧縮
機60から供給される圧縮空気に付与する働きをする。第
2熱交換器74は中継水管85f を介してスクラバー31のス
ラリー槽36の上水槽37に連通している。
以上の熱回収システムの構成に基づいて、その動作を説
明する。
循環ポンプ70は、スクラバー31のスラリー槽36に溜めら
れた水38を、吸い込み口から取り込む。このとき、水38
は第1実施例で説明した動作と同じ動作によりスクラバ
ー31内を流れている比較的高温の燃焼ガスから熱を付与
され、定常稼働の下において約40〜60℃の温水となって
いる。この水は循環ポンプ70の吐き出し口から流れ出
て、第1第1メーンブレンチューブ71に流れると、被乾
燥物捕集器20内を流れる100〜130℃の高温の燃焼排気ガ
スから熱を付与される。温度が上昇した水は第1熱交換
器72に流れ、ここでダクト30内を流れる約100〜130℃の
高温の燃焼排気ガスから熱を付与され、さらに温度が上
昇する。こうして高温になった水は、第2メーンブレン
チューブ73に流れ、乾燥器10の下流側の内壁を外界から
熱的に遮蔽する。従って、乾燥器10の下流側の部分、即
ち水分を含んだ被乾燥物が直接接触する部分が約100〜1
50℃の高温の状態で保温されることになり、乾燥器10内
の乾燥物の露点温度の低下を防止できると共に、被乾燥
物の乾燥効率のアップとなる。さらに、高温の水は第2
熱交換器74に流れ、中継エアー管86a の壁を介して、管
86a 内を流れる圧縮空気に熱を付与する。
この圧縮空気は空気圧縮機60から供給されるもので、熱
を付与されて高温になった圧縮空気は噴射ノズル5の先
端からパルス燃焼器1の空気取入れ部3に向けて噴射さ
れる。噴射された圧縮空気は逆流した燃焼ガスを燃焼室
2側へ、さらに排気管4側へ押し返す。このとき、圧縮
空気は高温であるため、パルス燃焼器1内の温度低下を
極力抑えるのでパルス燃焼器1の燃焼効率がアップす
る。また、高温の圧縮空気の一部は中継エアー管86a か
ら分岐した中継エアー管86b を通って燃料管42内に供給
され、燃料管42内を流れている燃料に適当な割合で混合
される。空気と燃料の混合物はパルス燃焼器1の燃焼室
2内に供給される。高温の圧縮空気を混合された燃料は
より爆発し易い状態にあり、パルス燃焼器1の燃焼効率
のアップに寄与する。
なお、本発明に係るパルス燃焼式乾燥装置の熱回収シス
テムは、前記実施例に限定するものではなく、その要旨
の範囲内で種々に変更することができる。特に、熱交換
手段である熱交換器とメーンブレンチューブとの組合わ
せは任意である。
また、パルス燃焼器1は前記実施例に使用されるタイプ
に限定されるものではなく、種々の直線形パルス燃焼
器、さらにU字形パルス燃焼器であってもよい。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、従来乾燥装置から外界
へ放出されていた燃焼排気ガスの熱、あるいはスクラバ
ーから排出されていた液体の熱を熱交換手段によって回
収し、その回収した熱を乾燥器の外壁として、又は外壁
に配設したメーンブレンチューブを介して利用すること
によって乾燥器の内壁を外界から熱的に遮蔽し、しかも
乾燥器内の温度を高温の状態で保温することができるの
で、乾燥器内の被乾燥物の露点温度の低下を防止できる
と共に、被乾燥物の乾燥効率のアップを図ることがで
き、ひいては乾燥燃費を削減することができる。この結
果、熱効率をアップさせることができるパルス燃焼式乾
燥装置の熱回収システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るパルス燃焼式乾燥装置の熱回収シ
ステムの第1実施例の構成を示す概略図、第2図はそれ
に使用されるパルス燃焼器の垂直断面図、第3図は本発
明に係るパルス燃焼式乾燥装置の熱回収システムの第2
実施例の構成を示す概略図である。 1……パルス燃焼器、10……乾燥器、20……被乾燥物捕
集器、31……スクラバー、36……スラリー槽、60……空
気圧縮機、61,62 ……熱交換手段(熱交換器)、63……
熱交換手段(メーンブレンチューブ)、64……熱交換手
段(熱交換器)、65……メーンブレンチューブ、70……
循環手段(循環ポンプ)、71……熱交換手段(メーンブ
レンチューブ)、72……熱交換手段(熱交換器)、73…
…メーンブレンチューブ、74……熱交換手段(熱交換
器)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス燃焼器と、被乾燥物を乾燥する乾燥
    器と、前記パルス燃焼器の燃焼ガス排気側に位置して前
    記乾燥器の端に連通した被乾燥物捕集器と、該被乾燥物
    捕集器に連通したスクラバーと、を備えたパルス燃焼式
    乾燥装置において、 パルス燃焼式乾燥装置外に放出される燃焼排気ガスの熱
    と、前記スクラバーのスラリー槽に溜められた液体の熱
    の少なくともいずれか一方が熱交換手段により圧縮気体
    に付与され、該圧縮気体が前記乾燥器の外壁として、又
    は外壁に配設したメーンブレンチューブ内を流れること
    を特徴とするパルス燃焼式乾燥装置の熱回収システム。
  2. 【請求項2】パルス燃焼器と、被乾燥物を乾燥する乾燥
    器と、前記パルス燃焼器の燃焼ガス排気側に位置して前
    記乾燥器の端に連通した被乾燥物捕集器と、該被乾燥物
    捕集器に連通したスクラバーと、を備えたパルス燃焼式
    乾燥装置において、 前記スクラバーのスラリー槽に溜められた液体が循環手
    段により、パルス燃焼式乾燥装置外に排出される燃焼排
    気ガスの熱を前記液体に付与する熱交換手段内を流れ、
    前記乾燥器の外壁として、又は外壁に配設したメーンブ
    レンチューブ内を流れて再び前記スラリー槽に戻ること
    を特徴とするパルス燃焼式乾燥装置の熱回収システム。
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