JPH06328066A - 水処理方法 - Google Patents
水処理方法Info
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- JPH06328066A JPH06328066A JP12371093A JP12371093A JPH06328066A JP H06328066 A JPH06328066 A JP H06328066A JP 12371093 A JP12371093 A JP 12371093A JP 12371093 A JP12371093 A JP 12371093A JP H06328066 A JPH06328066 A JP H06328066A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- vaporizable
- membrane
- dissolved substance
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、気化可能な溶存物質の除去された水
を得るための処理方法を提供することにある。 【構成】気体を透過させる水不透過性膜を介して、その
一方に、キャリア用気体を供給しながら気化可能な溶存
物質が含まれている水を接触させ、他方を、減圧状態に
保つことにより、気化可能な溶存物質を気体として選択
的に膜を透過させて、気化可能な溶存物質が除去された
水を膜の不透過側に得ると共に、透過した気化可能な溶
存物質を除去及び回収する。
を得るための処理方法を提供することにある。 【構成】気体を透過させる水不透過性膜を介して、その
一方に、キャリア用気体を供給しながら気化可能な溶存
物質が含まれている水を接触させ、他方を、減圧状態に
保つことにより、気化可能な溶存物質を気体として選択
的に膜を透過させて、気化可能な溶存物質が除去された
水を膜の不透過側に得ると共に、透過した気化可能な溶
存物質を除去及び回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気化可能な物質が溶存
している水処理方法に関する。
している水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、気化可能な溶存物質による水環境
の汚染が問題となっている。特に、ハロゲン化合物など
の気化可能な物質が水中に含まれていることが明らかに
なり、人体・環境への悪影響が懸念されており、その除
去・回収が必要となってきている。
の汚染が問題となっている。特に、ハロゲン化合物など
の気化可能な物質が水中に含まれていることが明らかに
なり、人体・環境への悪影響が懸念されており、その除
去・回収が必要となってきている。
【0003】水道事業における浄水処理工程において、
天然腐食物質であるフミン酸やフルボ酸の増加や生活排
水がもたらす有機物質が問題となって、水源の川や湖な
どの有機物汚染が環境基準以上の値を示すようになって
来ている。かかる汚染の進行とともに塩素酸化殺菌のた
めの塩素使用量が増大し、この結果化学反応によって、
ハロゲン化合物、特にクロロホルム、ブロモジクロロメ
タン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムなどのトリ
ハロメタン類を含む気化可能な溶存物質が生成され、こ
れらの中には発癌性を有するものもあるため、これらを
除去・回収しなければならない。
天然腐食物質であるフミン酸やフルボ酸の増加や生活排
水がもたらす有機物質が問題となって、水源の川や湖な
どの有機物汚染が環境基準以上の値を示すようになって
来ている。かかる汚染の進行とともに塩素酸化殺菌のた
めの塩素使用量が増大し、この結果化学反応によって、
ハロゲン化合物、特にクロロホルム、ブロモジクロロメ
タン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムなどのトリ
ハロメタン類を含む気化可能な溶存物質が生成され、こ
れらの中には発癌性を有するものもあるため、これらを
除去・回収しなければならない。
【0004】また近年、水道水の不快臭による実例が多
発している。水道水の不快臭としては、塩素処理工程に
由来する塩素、水源に存在する藍藻類、放線菌によるジ
オスミン、2−メチルイソボルネオール等が確認されて
いる。これらを除去するためには、通常、塩素やオゾン
による酸化分解処理を必要とし、その結果として、特に
限定されないが、例えば、クロロホルムなどのトリハロ
メタン類やアセトアルデヒドなどのアルデヒド類などの
気化性不快臭成分を含む気化可能な溶存物質が発生す
る。 気化性不快臭のある水道水は毒性を有する恐れが
あり、飲む人に不安感を与えるため除去されるべきであ
る。一方、各種産業界において、トリクロロエチレン、
テトラクロロエチレンなどで代表される気化可能な溶存
物質が、金属機械部分の洗浄剤、クリーニング溶剤、原
毛処理剤、および半導体製造工程における洗浄剤として
多様に使用されており、その結果として排水中に溶存し
た気化可能な物質による汚染が深刻化しつつある。今
日、環境基準が強化されつつある中、これらの物質の除
去、および回収が急務となって来ている。
発している。水道水の不快臭としては、塩素処理工程に
由来する塩素、水源に存在する藍藻類、放線菌によるジ
オスミン、2−メチルイソボルネオール等が確認されて
いる。これらを除去するためには、通常、塩素やオゾン
による酸化分解処理を必要とし、その結果として、特に
限定されないが、例えば、クロロホルムなどのトリハロ
メタン類やアセトアルデヒドなどのアルデヒド類などの
気化性不快臭成分を含む気化可能な溶存物質が発生す
る。 気化性不快臭のある水道水は毒性を有する恐れが
あり、飲む人に不安感を与えるため除去されるべきであ
る。一方、各種産業界において、トリクロロエチレン、
テトラクロロエチレンなどで代表される気化可能な溶存
物質が、金属機械部分の洗浄剤、クリーニング溶剤、原
毛処理剤、および半導体製造工程における洗浄剤として
多様に使用されており、その結果として排水中に溶存し
た気化可能な物質による汚染が深刻化しつつある。今
日、環境基準が強化されつつある中、これらの物質の除
去、および回収が急務となって来ている。
【0005】しかし、近年の水環境への関心の高まりと
ともに、上記物質を除去する高度処理が必要とされてい
るにもかかわらず、運転管理や環境上の問題から有効な
処理がなされていないのが現状である。
ともに、上記物質を除去する高度処理が必要とされてい
るにもかかわらず、運転管理や環境上の問題から有効な
処理がなされていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これまでも、活性炭吸
着法や曝気法などによるトリハロメタンや気化性不快臭
成分などの気化可能な溶存物質の除去方法も検討されて
いるが、活性炭吸着法は、気化可能な溶存物質とともに
不気化性物質も選択的に活性炭に吸着してしまうため、
活性炭再生頻度を多く必要とし運転管理に手間がかかる
ことや、曝気法は大きな気液接触比を必要とするので設
備容積が大きくなるうえに、曝気で除かれる溶存物質が
大気中に放出されてしまうという問題があり、満足でき
る処理方法ではなかった。
着法や曝気法などによるトリハロメタンや気化性不快臭
成分などの気化可能な溶存物質の除去方法も検討されて
いるが、活性炭吸着法は、気化可能な溶存物質とともに
不気化性物質も選択的に活性炭に吸着してしまうため、
活性炭再生頻度を多く必要とし運転管理に手間がかかる
ことや、曝気法は大きな気液接触比を必要とするので設
備容積が大きくなるうえに、曝気で除かれる溶存物質が
大気中に放出されてしまうという問題があり、満足でき
る処理方法ではなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水中に含ま
れる気化可能な溶存物質の除去および回収における前記
問題点を解決するために鋭意研究した結果、気体を透過
させる水不透過性膜を介して、その一方に、キャリア用
気体を供給しながら気化可能な溶存物質が含まれている
水を接触させ、他方を、減圧状態に保つことにより、気
化可能な溶存物質を気体として選択的に膜を透過させる
ことにより、効率よく上記物質を除去することができ、
さらに除去した気化可能な溶存物質を種々の方法で回収
することによって、外部に放出することなく処分できる
ことを見い出して、本発明に至ったものである。特に、
水道水を処理する場合は、硬度および殺菌に必要な残留
塩素濃度を保持しつつ上記物質を効率よく除去および回
収できることを見いだした。
れる気化可能な溶存物質の除去および回収における前記
問題点を解決するために鋭意研究した結果、気体を透過
させる水不透過性膜を介して、その一方に、キャリア用
気体を供給しながら気化可能な溶存物質が含まれている
水を接触させ、他方を、減圧状態に保つことにより、気
化可能な溶存物質を気体として選択的に膜を透過させる
ことにより、効率よく上記物質を除去することができ、
さらに除去した気化可能な溶存物質を種々の方法で回収
することによって、外部に放出することなく処分できる
ことを見い出して、本発明に至ったものである。特に、
水道水を処理する場合は、硬度および殺菌に必要な残留
塩素濃度を保持しつつ上記物質を効率よく除去および回
収できることを見いだした。
【0008】即ち本発明は、気体を透過させる水不透過
性膜を介して、その一方に、キャリア用気体を供給しな
がら気化可能な溶存物質が含まれている水を接触させ、
他方を、減圧状態に保つことにより、気化可能な溶存物
質を気化させ、気体として選択的に膜を透過させて、気
化可能な溶存物質が除去された水を膜の不透過側に得る
と共に、透過した気化可能な溶存物質を除去及び回収す
ることを特徴とする水処理方法を提供する。
性膜を介して、その一方に、キャリア用気体を供給しな
がら気化可能な溶存物質が含まれている水を接触させ、
他方を、減圧状態に保つことにより、気化可能な溶存物
質を気化させ、気体として選択的に膜を透過させて、気
化可能な溶存物質が除去された水を膜の不透過側に得る
と共に、透過した気化可能な溶存物質を除去及び回収す
ることを特徴とする水処理方法を提供する。
【0009】本発明において、処理対象物である水と
は、気化可能な溶存物質が含まれていれば特に限定され
ないが、例えば、水道水、井水、地下水、河川水、工業
用水、農業用水、工業排水、農業排水、生活排水、下水
等が挙げられる。
は、気化可能な溶存物質が含まれていれば特に限定され
ないが、例えば、水道水、井水、地下水、河川水、工業
用水、農業用水、工業排水、農業排水、生活排水、下水
等が挙げられる。
【0010】本発明において気化可能な溶存物質とは、
例えば、ハロゲン化合物や気化性不快臭成分が挙げられ
る。ハロゲン化合物としては、クロロホルム、ブロモジ
クロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム、
塩化メチレン、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリク
ロロエチレン、テトラクロロエチレン、臭化メチレン、
フッ化メチル、フッ化メチレンなどが挙げられる。
例えば、ハロゲン化合物や気化性不快臭成分が挙げられ
る。ハロゲン化合物としては、クロロホルム、ブロモジ
クロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム、
塩化メチレン、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリク
ロロエチレン、テトラクロロエチレン、臭化メチレン、
フッ化メチル、フッ化メチレンなどが挙げられる。
【0011】また気化性不快臭成分としては、上記水中
の溶存ハロゲン化合物及びホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、プロピルアルデヒドなどのアルデヒド類など
が挙げられる。
の溶存ハロゲン化合物及びホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、プロピルアルデヒドなどのアルデヒド類など
が挙げられる。
【0012】本発明においては、上記物質を含む水を水
不透過性膜の一方に接触させて、他方(透過側)を減圧
状態に保ち、かつキャリア用気体を膜の不透過側に供給
することにより、各物質を選択的に透過させる。
不透過性膜の一方に接触させて、他方(透過側)を減圧
状態に保ち、かつキャリア用気体を膜の不透過側に供給
することにより、各物質を選択的に透過させる。
【0013】本発明において透過側を減圧状態に保つ方
法は、特に限定されないが、例えば真空ポンプなどを用
いて、透過側を、5〜150Torr程度の真空度に保つこ
とができる。またキャリア用気体としては、特に限定さ
れないが、例えば空気や、窒素、ヘリウム等の不活性ガ
スを用いることができる。
法は、特に限定されないが、例えば真空ポンプなどを用
いて、透過側を、5〜150Torr程度の真空度に保つこ
とができる。またキャリア用気体としては、特に限定さ
れないが、例えば空気や、窒素、ヘリウム等の不活性ガ
スを用いることができる。
【0014】本発明においては、前記のごとく透過側を
減圧状態に保ちながら、キャリア用気体を供給する際、
透過成分として被除去成分以外に水蒸気が透過して真空
ポンプの負荷が増大し、運転コストが増加する場合があ
る。かかる場合には、操作温度の飽和水蒸気以上に真空
度を上げないように運転することで対応できる。
減圧状態に保ちながら、キャリア用気体を供給する際、
透過成分として被除去成分以外に水蒸気が透過して真空
ポンプの負荷が増大し、運転コストが増加する場合があ
る。かかる場合には、操作温度の飽和水蒸気以上に真空
度を上げないように運転することで対応できる。
【0015】本発明におけるキャリア用気体の不透過側
への供給は、特に限定されないが、膜の不透過側におい
てキャリア用気体の供給量が、不透過側流出水量の20
%以上、好ましくは40%〜10倍となるようにキャリ
ア用気体を供給するのが望ましい。キャリア用気体の供
給が少なすぎて、20%未満の場合は、透過成分の除去
性を高める効果が少なくなる恐れがある。
への供給は、特に限定されないが、膜の不透過側におい
てキャリア用気体の供給量が、不透過側流出水量の20
%以上、好ましくは40%〜10倍となるようにキャリ
ア用気体を供給するのが望ましい。キャリア用気体の供
給が少なすぎて、20%未満の場合は、透過成分の除去
性を高める効果が少なくなる恐れがある。
【0016】本発明において用いる水不透過性膜は、特
にその構造に限定されないが、例えば非多孔質活性薄膜
からなる均質膜や、緻密層または活性緻密層とこれを一
体に支持する多孔質層とからなる非対称膜や、かかる非
対称膜上に非多孔質活性薄膜が形成されてなる複合膜、
好ましくは非対称膜の緻密層中に非多孔質活性薄膜が一
部しみこんで形成されてなる複合膜等である。ここで活
性とは、気化可能な溶存物質と水とを分離する性質を有
するという意味である。
にその構造に限定されないが、例えば非多孔質活性薄膜
からなる均質膜や、緻密層または活性緻密層とこれを一
体に支持する多孔質層とからなる非対称膜や、かかる非
対称膜上に非多孔質活性薄膜が形成されてなる複合膜、
好ましくは非対称膜の緻密層中に非多孔質活性薄膜が一
部しみこんで形成されてなる複合膜等である。ここで活
性とは、気化可能な溶存物質と水とを分離する性質を有
するという意味である。
【0017】上記水不透過性膜の30℃における窒素ガス
透過速度は、7×10-4〜2×102 Nm3/m2・ h ・ atm 、
好ましくは、3×10-3〜5×100 Nm3/m2・ h ・ atm で
ある。 窒素ガス透過速度が7×10-4Nm3/m2・ h ・ at
m より小さい場合、気化可能な溶存物質の透過速度が小
さくなる恐れがあり、一方 2×102 Nm3/m2・ h ・atm
より大きい場合は、水不透過性が維持できなくなる可
能性があるため好ましくない。
透過速度は、7×10-4〜2×102 Nm3/m2・ h ・ atm 、
好ましくは、3×10-3〜5×100 Nm3/m2・ h ・ atm で
ある。 窒素ガス透過速度が7×10-4Nm3/m2・ h ・ at
m より小さい場合、気化可能な溶存物質の透過速度が小
さくなる恐れがあり、一方 2×102 Nm3/m2・ h ・atm
より大きい場合は、水不透過性が維持できなくなる可
能性があるため好ましくない。
【0018】上記均質膜や非多孔質活性薄膜の具体例と
しては、シリコーン、ポリ(4−メチルペンテン−
1)、天然ゴム、ポリ(2,6−ジメチルフェニレンオ
キシド)、テフロン、ネオプレン、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリトリメチルシリルプロ
ピン等が挙げられる。
しては、シリコーン、ポリ(4−メチルペンテン−
1)、天然ゴム、ポリ(2,6−ジメチルフェニレンオ
キシド)、テフロン、ネオプレン、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリトリメチルシリルプロ
ピン等が挙げられる。
【0019】また本発明において用いる非対称膜は特に
限定されないが、例えば芳香族ポリスルホン系、芳香族
ポリアミド系、芳香族ポリイミド系等が挙げられるが、
特に耐塩素性、耐pH性、耐熱性等の水系での耐久性を
有するという理由により、芳香族ポリスルホン系が好ま
しく用いられる。
限定されないが、例えば芳香族ポリスルホン系、芳香族
ポリアミド系、芳香族ポリイミド系等が挙げられるが、
特に耐塩素性、耐pH性、耐熱性等の水系での耐久性を
有するという理由により、芳香族ポリスルホン系が好ま
しく用いられる。
【0020】前記水不透過性膜の形状は特に限定されな
いが、中空糸状または平膜状が挙げられ、また不織布の
ような補強材上に形成されていてもよい。かかる水不透
過性膜及びその膜を内蔵してなるモジュールの形状は何
ら限定されないが、例えばシート状の膜を巻回してなる
所謂スパイラル型膜モジュールを用いることができる。
いが、中空糸状または平膜状が挙げられ、また不織布の
ような補強材上に形成されていてもよい。かかる水不透
過性膜及びその膜を内蔵してなるモジュールの形状は何
ら限定されないが、例えばシート状の膜を巻回してなる
所謂スパイラル型膜モジュールを用いることができる。
【0021】本発明における気化可能な溶存物質の除去
現象は、気化可能な溶存物質が選択的に膜透過すること
に基づいているため、気化可能な溶存物質の膜透過をで
きるだけ妨げないことが望ましい。このため、上記スパ
イラル型膜モジュールを用いる場合には、その透過側流
路間隙(透過側膜間ギヤップ)が、0.3〜2.5mmで
あるのが好ましく、特に好ましくは0.5〜2.0mmで
ある。0.3mmよりも薄くなると、透過側流路間隙にお
ける圧力損失が大きくなりすぎるため、気化した溶存物
質の膜透過が抑えられてしまい、それら物質の除去速度
が悪くなる恐れがある。また、2.5mmより厚くなる
と、各物質の除去速度に対する膜モジュールの容積効率
が悪くなってしまう恐れがある。
現象は、気化可能な溶存物質が選択的に膜透過すること
に基づいているため、気化可能な溶存物質の膜透過をで
きるだけ妨げないことが望ましい。このため、上記スパ
イラル型膜モジュールを用いる場合には、その透過側流
路間隙(透過側膜間ギヤップ)が、0.3〜2.5mmで
あるのが好ましく、特に好ましくは0.5〜2.0mmで
ある。0.3mmよりも薄くなると、透過側流路間隙にお
ける圧力損失が大きくなりすぎるため、気化した溶存物
質の膜透過が抑えられてしまい、それら物質の除去速度
が悪くなる恐れがある。また、2.5mmより厚くなる
と、各物質の除去速度に対する膜モジュールの容積効率
が悪くなってしまう恐れがある。
【0022】本発明において、前記のごとく透過した気
化可能な溶存物質を回収する方法は、特に限定されない
が、例えば、活性炭吸着法、溶剤吸収法、冷却凝縮法な
どを用いるのが好ましい。
化可能な溶存物質を回収する方法は、特に限定されない
が、例えば、活性炭吸着法、溶剤吸収法、冷却凝縮法な
どを用いるのが好ましい。
【0023】活性炭吸着法は、通常脱臭などに用いられ
ている小型のものでよく、吸着効率を向上させるため、
ハニカム構造、繊維状、粒状、微粉状などを適宜選ぶこ
とができる。また、透過成分中に水蒸気が通常より多く
含まれるため、前処理として乾燥工程を経ることが好ま
しい。
ている小型のものでよく、吸着効率を向上させるため、
ハニカム構造、繊維状、粒状、微粉状などを適宜選ぶこ
とができる。また、透過成分中に水蒸気が通常より多く
含まれるため、前処理として乾燥工程を経ることが好ま
しい。
【0024】また溶剤吸収法は、気化可能な溶存物質の
溶解性の高い溶剤に吸収し分離・回収する方法で、例え
ば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチ
ルアルコールなどのアルコール類、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、酢酸ブチル、プロピオン酸
ブチル、酪酸ブチルなどのエステル類、ヘキサン、ペン
タン、石油ベンジン、ケロシン、重油、軽油、トルエン
などの炭化水素類、機械油、パラフィン油、植物油など
が用いられる。この場合、気化可能な溶存物質の回収効
率を上げるためには、蒸気圧の低い高沸点性の溶剤など
が優れており、特にケロシン、重油、軽油、機械油、パ
ラフィン油、植物油などが好ましく用いられる。これら
の液状物はまた、吸収回収された気化可能な溶存物質と
ともに焼却することにより処理することも可能である。
この場合も前処理として乾燥工程を経ることが好まし
い。
溶解性の高い溶剤に吸収し分離・回収する方法で、例え
ば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチ
ルアルコールなどのアルコール類、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、酢酸ブチル、プロピオン酸
ブチル、酪酸ブチルなどのエステル類、ヘキサン、ペン
タン、石油ベンジン、ケロシン、重油、軽油、トルエン
などの炭化水素類、機械油、パラフィン油、植物油など
が用いられる。この場合、気化可能な溶存物質の回収効
率を上げるためには、蒸気圧の低い高沸点性の溶剤など
が優れており、特にケロシン、重油、軽油、機械油、パ
ラフィン油、植物油などが好ましく用いられる。これら
の液状物はまた、吸収回収された気化可能な溶存物質と
ともに焼却することにより処理することも可能である。
この場合も前処理として乾燥工程を経ることが好まし
い。
【0025】冷却凝縮法は、水冷、アルコール類、ドラ
イアイス、液体窒素などを用いて凝縮器により凝縮回収
する方法であり、上記方法よりも回収方法が簡単である
反面、回収率が劣る場合もある。
イアイス、液体窒素などを用いて凝縮器により凝縮回収
する方法であり、上記方法よりも回収方法が簡単である
反面、回収率が劣る場合もある。
【0026】
【発明の効果】本発明の処理方法によれば、気化可能な
溶存物質の膜透過速度を大きくでき、かつ水蒸気の膜透
過を抑えることができるため、従来法に比べて運転管理
を簡素化できかつ環境汚染を引き起こさないという利点
がある。特に、水道水を処理する場合は、硬度および殺
菌に必要な残留塩素濃度を保持しつつ上記物質を効率よ
く除去することができる。かかる水道水中の殺菌に必要
な残留塩素濃度は、水源の川や湖などの汚染程度により
異なるが、水道法施行規則により0.1ppm以上と定
められている。
溶存物質の膜透過速度を大きくでき、かつ水蒸気の膜透
過を抑えることができるため、従来法に比べて運転管理
を簡素化できかつ環境汚染を引き起こさないという利点
がある。特に、水道水を処理する場合は、硬度および殺
菌に必要な残留塩素濃度を保持しつつ上記物質を効率よ
く除去することができる。かかる水道水中の殺菌に必要
な残留塩素濃度は、水源の川や湖などの汚染程度により
異なるが、水道法施行規則により0.1ppm以上と定
められている。
【0027】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。 実施例1 不織布上に形成されたポリスルホン多孔質膜上に、ポリ
ジメチルシロキサンを1.5μmの厚みで形成させて複
合膜を得た。 かかる複合膜の30℃における窒素ガス透
過速度は、0.6 Nm3/m2・ h ・ atm であった。この膜
(膜面積:2.0m2)を、外径2インチ、長さ1m 、透
過側流路間隙0.6mmのスパイラル型膜モジュールに成
型した。
発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。 実施例1 不織布上に形成されたポリスルホン多孔質膜上に、ポリ
ジメチルシロキサンを1.5μmの厚みで形成させて複
合膜を得た。 かかる複合膜の30℃における窒素ガス透
過速度は、0.6 Nm3/m2・ h ・ atm であった。この膜
(膜面積:2.0m2)を、外径2インチ、長さ1m 、透
過側流路間隙0.6mmのスパイラル型膜モジュールに成
型した。
【0028】かかる膜モジュールの一方に、硬度40pp
m,残留塩素を1.02ppm 含み、表1に示すハロゲン化
合物および気化性不快臭成分が溶解した20℃の水道水
を、120L/分で流し、他方を真空ポンプで真空度40
Torrに保ち、かつ膜モジュール内において、膜の不透過
側流出気体量が膜の不透過側流出水量の70%となるよ
うにキャリア用気体として、空気を供給した結果、硬度
および残留塩素濃度は、それぞれ39ppm および0.9
0ppm となった。得られた透過ガスを真空ポンプの後工
程に設備した充填量500mLのケロシン吸収槽に100
時間通したところ、出口気体中のハロゲン化合物および
気化性不快臭成分は検出されなかった。このときの膜モ
ジュールの供給液、処理液のハロゲン化合物およびハロ
ゲン化合物の回収量の測定結果を表1に示す。
m,残留塩素を1.02ppm 含み、表1に示すハロゲン化
合物および気化性不快臭成分が溶解した20℃の水道水
を、120L/分で流し、他方を真空ポンプで真空度40
Torrに保ち、かつ膜モジュール内において、膜の不透過
側流出気体量が膜の不透過側流出水量の70%となるよ
うにキャリア用気体として、空気を供給した結果、硬度
および残留塩素濃度は、それぞれ39ppm および0.9
0ppm となった。得られた透過ガスを真空ポンプの後工
程に設備した充填量500mLのケロシン吸収槽に100
時間通したところ、出口気体中のハロゲン化合物および
気化性不快臭成分は検出されなかった。このときの膜モ
ジュールの供給液、処理液のハロゲン化合物およびハロ
ゲン化合物の回収量の測定結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2〜3 実施例1の方法において、膜モジュール内の不透過側供
給気体量が膜の不透過側流出水量のそれぞれ45,60
%となるように、キャリア用空気を供給したときの膜モ
ジュール供給液、処理液中のクロロホルム濃度を測定
し、その結果を表2に示す。
給気体量が膜の不透過側流出水量のそれぞれ45,60
%となるように、キャリア用空気を供給したときの膜モ
ジュール供給液、処理液中のクロロホルム濃度を測定
し、その結果を表2に示す。
【0031】比較例 比較例として、キャリア用空気を供給しない以外は、実
施例1と同様にした場合の結果も表2に併せて示した。
施例1と同様にした場合の結果も表2に併せて示した。
【0032】
【表2】
【0033】これらの結果から、本発明の方法によれ
ば、硬度および残留塩素濃度を保持しつつハロゲン化合
物および気化性不快臭成分の除去された水が、効率的に
得られることがわかる。
ば、硬度および残留塩素濃度を保持しつつハロゲン化合
物および気化性不快臭成分の除去された水が、効率的に
得られることがわかる。
Claims (5)
- 【請求項1】 気体を透過させる水不透過性膜を介し
て、その一方に、キャリア用気体を供給しながら気化可
能な溶存物質が含まれている水を接触させ、他方を、減
圧状態に保つことにより、気化可能な溶存物質を気体と
して選択的に膜を透過させて、気化可能な溶存物質が除
去された水を膜の不透過側に得ると共に、透過した気化
可能な溶存物質を除去及び回収することを特徴とする水
処理方法。 - 【請求項2】 気化可能な溶存物質が、ハロゲン化合物
および気化性不快臭成分であることを特徴とする請求項
1記載の水処理方法。 - 【請求項3】 硬度および殺菌に必要な残留塩素濃度を
保持しつつ、ハロゲン化合物および気化性不快臭成分が
除去された水道水を得ることを特徴とする請求項2記載
の水道水処理方法。 - 【請求項4】 膜の不透過側において、キャリア用気体
の供給量が、膜の不透過側における流出水量の20%以
上となるようにキャリア用気体を膜の不透過側に供給す
ることを特徴とする請求項1記載の水処理方法。 - 【請求項5】 キャリア用気体が空気または不活性ガス
であることを特徴とする請求項1記載の水処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12371093A JPH06328066A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12371093A JPH06328066A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 水処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06328066A true JPH06328066A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14867444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12371093A Pending JPH06328066A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 水処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06328066A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010184239A (ja) * | 2001-07-16 | 2010-08-26 | Rheodyne Llc | 隔膜脱気システムを作成する方法 |
| CN117682716A (zh) * | 2024-01-05 | 2024-03-12 | 广东智环盛发环保科技有限公司 | 工业废水中的废气处理方法 |
-
1993
- 1993-05-26 JP JP12371093A patent/JPH06328066A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010184239A (ja) * | 2001-07-16 | 2010-08-26 | Rheodyne Llc | 隔膜脱気システムを作成する方法 |
| CN117682716A (zh) * | 2024-01-05 | 2024-03-12 | 广东智环盛发环保科技有限公司 | 工业废水中的废气处理方法 |
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