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JPH0633355B2 - 被覆組成物 - Google Patents
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JPH0633355B2 - 被覆組成物 - Google Patents

被覆組成物

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JPH0633355B2
JPH0633355B2 JP1321951A JP32195189A JPH0633355B2 JP H0633355 B2 JPH0633355 B2 JP H0633355B2 JP 1321951 A JP1321951 A JP 1321951A JP 32195189 A JP32195189 A JP 32195189A JP H0633355 B2 JPH0633355 B2 JP H0633355B2
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mol
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、塗膜形成用被覆組成物,特にバックスキン
調の塗膜を形成するのに適した一液常温架橋型の被覆組
成物に関する。
〔従来の技術〕
従来の艷消しで、かつスウェード状、ベルベット状、バ
ックスキン(鹿の皮革)状などの塗装外観を与える塗装
材料としては、例えば,ゴム弾性を有する種々の樹脂微
粒子もしくは非ゴム弾性樹脂粒子と,バインダー樹脂と
から成る被覆組成物が知られており,既に一部で実用化
されている。
これらの被覆組成物は、ソフトな感触(塗膜を手で触れ
た時の手ざわり感)と優れた耐引っかき傷性(塗膜表面
を爪でこすった時に、爪傷が残り難い性質)を有する塗
膜を与える。
このような従来の被覆組成物において、伸び率の小さい
バインダー樹脂を用いた場合にはソフトな感触は得られ
ず、耐引っかき傷性も悪い。
また、引張破断強度が小さいバインダー樹脂で上記被覆
組成物を構成した場合では、得られた塗膜は脆く実用的
ではない。
このため従来の被覆組成物に用いられるバインダー樹脂
の皮膜特性は、一般的に伸び率20%以上で引張破断強度
50kg/cm2以上の軟質樹脂が用いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の塗膜を形成する前記被
覆組成物にあっては、軟質のバインダー樹脂を用いた場
合、塗装後の塗膜の耐薬品性、耐溶剤性などの塗膜物性
が硬質のバインダー樹脂を用いた塗膜と比べて非常に劣
るという問題があった。
そのため、高温焼付けによるバインダー樹脂の架橋や、
イソシアネート等による架橋の方法により、耐薬品性、
耐溶剤性、等の塗膜物性を満足する軟質塗膜を得ている
のが現状である。
ところがイソシアネート等により架橋硬化する低温焼付
け塗料では二液型塗料とならざるを得ず、硬化剤混合後
のポットライフの問題、塗料の管理等、取扱上の様々な
欠点を有する。
このため、常温硬化一液型塗料でソフトなバックスキン
調の風合いを持ち、耐引っかき傷つき性に優れ、耐薬品
性等に優れた塗膜物性を持つ被覆組成物の開発が強く要
望されている。
〔問題点を解決するための手段〕
このような従来の被覆組成物の欠点を解決するため,本
発明では,引張破断強度10〜800kg/cm2、伸び率50〜100
0%を有し、酸価5〜400mgKOH/g、水酸基価5〜400mgKO
H/gのいずれか,或いは酸価と水酸基価の和が5〜400mg
KOH/gである樹脂(以下樹脂Aという)と, この樹脂Aの不揮発分100重量部に対し、1.0〜150重量
部の範囲で含まれる固形粒子(以下成分Bという)と, 前記樹脂Aに含まれるカルボキシル基1.0当量、又は水
酸基1.0当量,もしくはカルボキシル基及び水酸基の和
が1.0当量に対し、錯化合物中のアルコキシル基0.1〜1
0.0当量を含む金属錯体(以下成分Cという)と, 前記金属錯体1.0molに対し、0.1mol以上を含むケト・エ
ノール型互変異性化合物(以下成分Dという)とで被覆
組成物を構成している。
〔作 用〕
したがって,本発明では前述のように,分子内にカルボ
キシル基,又は水酸基,もしくはカルボキシル基と水酸
基の双方を有し、かつ引張破断強度10〜800kg/cm2、伸
び率50〜1000%を有する樹脂Aと、樹脂Aの不揮発分10
0重量部に対して1.0〜150重量部の固形粒子とを含む溶
液に,金属錯体(通常非水溶液として用いる)を、ケト
・エノール型互変異性化合物の存在下に添加混合するこ
とによって、一液型にしてしかも常温で硬化し、優れた
皮膜を形成し得る艷消しのソフトなバックスキン調の風
合いをもつ被覆組成物を得ることができる。
〔実施例〕
本発明は,一液型にしてしかも常温硬化し、耐候性、耐
薬品性、耐溶剤性等に優れた皮膜を形成し、且その皮膜
は、艷消しのソフトなバックスキン調の風合いを持ち、
耐引っかき傷性に優れた物性を持つ被覆組成物を提供す
るものである。
本発明の被覆組成物は、これを被塗装物に塗布すること
により、常温においてこの組成物中の前記成分D及び溶
剤の揮発に伴い三次元化が起こって硬化し、優れた耐候
性、耐薬品性、耐溶剤性、等を示し、かつ耐引っかき傷
性に優れたソフトなバックスキン調の感触を有する塗膜
を形成することができる。
本発明による被覆組成物中の樹脂Aとしては、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウ
レタン樹脂、エポキシ樹脂等であり,官能基にカルボキ
シル基,又は水酸基,もしくはカルボキシル基と水酸基
をもつ樹脂が主に考えられるが、特にポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂が良好である。
樹脂Aの引張破断強度は10〜800kg/cm2であるが、好ま
しくは100〜500kg/cm2である。樹脂Aの引張破断強度が
10kg/cm2以下では、バックスキン調の塗膜を形成した場
合の塗膜強度が小さく実用的でない。
また,引張破断強度が800kg/cm2以上では、塗膜強度は
大きく強靭ではあるが、一般に引張初期弾性が大きく、
バックスキン調の塗膜のソフト感のある風合いが出にく
い。
樹脂Aの伸び率は、50〜1000%であるが、好ましくは10
0〜500%の範囲である。伸び率が50%以下では、耐引っ
かき傷性に優れたソフト感のあるバックスキン調塗膜は
形成されない。伸び率が1000%以上では、非常にソフト
感のあるバックスキン調塗膜が得られるものの、一般に
塑性変形をおこしやすく、耐引っかき傷性が悪い。
樹脂Aに含まれるカルボキシル基に由来する樹脂Aの酸
価は、5〜400mgKOH/gであるのが、好ましくは20〜100m
gKOH/gの範囲である。酸価5mgKOH/g以下では、耐薬品
性、耐溶剤性等の塗膜性能が不十分である。酸価400mgK
OH/g以上では樹脂Aと前記成分Cとの架橋後の塗膜の硬
度が大きくなり、耐引っかき傷性が劣り、ソフト感のあ
るバックスキン調塗膜も得られない。
また本発明者は、前記成分Cは水酸基とも比較的低温で
反応し、樹脂Aが水酸基価を持つことによって優れた塗
膜物性を発揮することを見いだした。
樹脂Aの水酸基価は5〜400mgKOH/gの範囲であるが、好
ましくは20〜100mgKOH/gの範囲である。水酸基価400mgK
OH/g以上では、耐薬品性、耐溶剤性などの塗膜性能が劣
化する。また水酸基価5mgKOH/g以下では、耐薬品性、耐
溶剤性等の塗膜性能が不十分である。
更に,樹脂Aは酸価と水酸基価の双方をもつものであっ
ても良く,この場合,酸価と水酸基価の和は5〜400mgK
OH/gの範囲であるが,好ましくは20〜100mgKOH/gの範囲
である。
酸価と水酸基価との和が400mgKOH/g以上では、耐薬品
性、耐溶剤性などの塗膜性能が劣化する。また酸価と水
酸基価との和が5mgKOH/g以下では、耐薬品性、耐溶剤性
等の塗膜性能が不十分である。
次に本発明による被覆組成物中の前記成分Bは、ゴム弾
性を有する固形粒子もしくは、非ゴム弾性固形粒子であ
るが、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリシロキ
サン樹脂およびその他の変性ポリマー,更にはシリカな
どの艷消し材や着色顔料からなる固形粒子であり、特に
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂
等の固形粒子が好ましい。
更にここで用いる前記成分Bの平均粒子径は0.1〜80μ
mで、かつその形状は球状であることが好ましい。
本発明による被覆組成物において、前記樹脂Aと前記成
分Bの混合比も優れた触感を有するバックスキン調の塗
膜を得るのに重要であり、その比率は樹脂Aの不揮発分
100重量部に対し、1.0〜150重量部であるが、好ましく
は前記樹脂Aの不揮発分100重量部に対し10〜120重量部
の範囲である。
樹脂Aの不揮発分100重量部に対し前記成分Bが1.0重量
部以下では、優れた触感を有するバックスキン調の塗膜
は得られない。
また,樹脂Aの不揮発分100重量部に対し前記成分Bが1
50重量部以上では、塗膜にクラックがはいる等の外観不
良が生じたり、耐引っかき傷性が劣化する。
本発明による被覆組成物中の前記成分Cとしては金属錯
体が用いられるが、炭素数1〜8個の脂肪族1価アルコ
ールのアルミニウムアルコラート,或いはジルコニウム
アルコラート,チタニウムアルコラートなどのいずれか
にアセト酢酸エステル、マロン酸ジエステル、アセチル
アセトン、ジアセチル酢酸エステル等のケト・エノール
型互変異性化合物叉は、1・3−プロパンジオール、2
・2−ジメチルプロパンジオール、1・3−トリメチロ
ールプロパン、1・3−ブタンジオール、2・4−ペン
タンジオール等の1・3−プロパンジオール誘導体叉
は、サリチル酸エステル、サリチル酸アルデヒド等のサ
リチロイド誘導体を反応させて得られる金属錯体であ
る。
前記成分Cの添加量としては、樹脂Aに含まれるカルボ
キシル基,又は水酸基,もしくはカルボキシル基及び水
酸基1.0当量に対し、金属錯体中のアルコキシル基0.1〜
10.0当量であるが、好ましくは樹脂Aに含まれるカルボ
キシル基,又は水酸基,もしくはカルボキシル基及び水
酸基1.0当量に対して0.5〜2.0当量である。
樹脂Aに添加される金属錯体中のアルコキシル基が樹脂
Aに含まれるカルボキシル基,又は水酸基,もしくはカ
ルボキシル基及び水酸基1.0当量に対して0.1当量以下で
は架橋が不十分であり、耐薬品性、耐溶剤性、等の優れ
た塗膜は得られない。
また,前記樹脂Aに添加される金属錯体中のアルコキシ
ル基が樹脂Aに含まれるカルボキシル基,又は水酸基,
もしくはカルボキシル基及び水酸基1.0当量に対して10.
0当量以上では塗膜に含まれる金属錯体が不純物として
作用し、耐薬品性、耐溶剤性、等の低下や塗膜の経時的
劣化(塗膜表面の白化、塗膜の光沢変化、塗膜の変色な
ど)が見られるために好ましくない。
本発明による被覆組成物中の前記成分Dとしては、アセ
チルアセトン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタ
ン、等のアセチルアセトン型のジケトン系化合物が、本
発明の被覆組成物の安定化に特に優れた効果を発揮する
が、さらには、アセト酢酸エステル、マロン酸ジエステ
ル等のケト・エノール型互変異性化合物も例示される。
前記成分Dの添加量としては、成分C1.0molに対し、0.
1mol以上であるが、好ましくは前記成分C1.0molに対し
1.0mol以上である。
本発明による被覆組成物中に添加される前記成分Dが、
前記成分C1.0molに対し0.1mol以下では、貯蔵安定性を
欠き、貯蔵中にゲル化やその他の変質を起こすため好ま
しくない。
また,本発明による被覆組成物中に添加される前記成分
Dの上限は、これらの物質が常温揮発性であること等か
ら,貯蔵期間においてそれらの物質が当然に揮発するこ
となどを考慮して設計されるべきで、特に前記成分C1.
0molに対し30.0mol以上の成分Dを添加しても大きな効
果は期待できない。
なお,炭素数1〜4程度の脂肪族アルコールを併用した
場合には、さらに本発明の被覆組成物を安定化させるこ
とができる。
以下この発明を実施例を用いて説明するが、これによっ
て本発明を限定するものではない。
実施例1 引張破断強度150kg/cm2、伸び率350%、酸価40mgKOH/
g、水酸基価10mgKOH/gであるポリウレタン樹脂30重量部
とウレタン系樹脂微粒子35重量部をメチルイソブチルケ
トン:イソプロピルアルコール:アセチルアセトン=10
0:100:15から成る混合溶剤34重量部と共に分散を行
い、分散終了後アルミニウムビスエチルアセトアセテー
トモノアセチルアセトアセトネート1.0重量部を加え、
充分に撹拌を行って塗料100重量部を得た。
この塗料をスプレー塗装し、60℃20分の強制乾燥しその
後48時間常温乾燥を行ったところ、耐擦傷性、耐薬品性
等に優れたバックスキン調のソフトな指触感を有する塗
膜が得られた。
実施例2 引張破断強度400kg/cm2、伸び率80%、酸価35mgKOH/g、
水酸基価10mgKOH/gであるアクリル変性ポリウレタン樹
脂30重量部とウレタン系樹脂微粒子35重量部をメチルイ
ソブチルケトン:イソプロピルアルコール:アセチルア
セトン=100:100:15から成る混合溶剤34重量部と共に
分散を行い、分散終了後にアルミニウムビスエチルアセ
トアセテートモノアセチルアセトアセトネート1.0重量
部加え、充分に撹拌を行って塗料100重量部を得た。
この塗料をスプレー塗装し、60℃20分の強制乾燥しその
後48時間常温乾燥を行ったところ、耐擦傷性、耐薬品性
等に優れたバックスキン調のソフトな指触感を有する塗
膜が得られた。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明においては、引張破断強度
10〜800kg/cm2、伸び率50〜1000%を有すると共に、酸
価5〜400mgKOH/g、水酸基価5〜400mgKOH/gの何れか,
又は酸価と水酸基価との和が5〜400mgKOH/gを有するよ
うな樹脂と固形粒子を、金属錯体1.0molに対してケト・
エノール型互変異性化合物を0.1mol以上含む溶剤と共に
分散し、分散終了後樹脂に含まれるカルボキシル基1.0
当量,又は水酸基価1.0当量,もしくはカルボキシル基
及び水酸基の和が1.0当量に対し金属錯体中のアルコキ
シル基0.1〜10.0当量に相当する金属錯体を加えるとい
う構成にしたため、貯蔵安定に優れた常温反応硬化型一
液バックスキン調塗料を得ることが出来た。
この発明によって従来高温焼付けか、もしくは二液型塗
料でしか得られなかった耐擦傷性、耐薬品性に優れたソ
フトや指触感を有する塗料が、低温乾燥が可能な一液型
において実現した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張破断強度10〜800kg/cm2、伸び率50〜1
    000%、酸価5〜400mgKOH/gである樹脂と, 該樹脂の不揮発分100重量部に対し、1.0〜150重量部の
    範囲で含まれる固形粒子と, 前記樹脂に含まれるカルボキシル基1.0当量に対し、錯
    化合物中のアルコキシル基0.1〜10.0当量を含む金属錯
    体と, 前記金属錯体1.0molに対し、0.1mol以上を含むケト・エ
    ノール型互変異性化合物と, からなることを特徴とする被覆組成物。
  2. 【請求項2】引張破断強度10〜800kg/cm2、伸び率50〜1
    000%、水酸基価5〜400mgKOH/gである樹脂と, 該樹脂の不揮発分100重量部に対し、1.0〜150重量部の
    範囲で含まれる固形粒子と, 前記樹脂に含まれる水酸基1.0当量に対し、錯化合物中
    のアルコキシル基0.1〜10.0当量を含む金属錯体と, 前記金属錯体1.0molに対し、0.1mol以上を含むケト・エ
    ノール型互変異性化合物と, からなることを特徴とする被覆組成物。
  3. 【請求項3】引張破断強度10〜800kg/cm2、伸び率50〜1
    000%、酸価と水酸基価の和が5〜400mgKOH/gである樹
    脂と, 該樹脂の不揮発分100重量部に対し、1.0〜150重量部の
    範囲で含まれる固形粒子と, 前記樹脂に含まれるカルボキシル基及び水酸基の和が1.
    0当量に対し、錯化合物中のアルコキシル基0.1〜10.0当
    量を含む金属錯体と, 前記金属錯体1.0molに対し、0.1mol以上を含むケト・エ
    ノール型互変異性化合物と, からなることを特徴とする被覆組成物。
  4. 【請求項4】前記固体粒子が,0.1〜80μmの平均粒径
    をもつ球状樹脂粒子からなることを特徴とする請求項
    (1),或いは請求項(2),又は請求項(3)に記載の被覆組
    成物。
  5. 【請求項5】前記金属錯体が,アルミニウムアルコラー
    ト錯化合物,ジルコニウムアルコラート錯化合物,チタ
    ニウムアルコラート錯化合物のいずれか,或いはこれら
    の組合せからなることを特徴とする請求項(1),或いは
    請求項(2),又は請求項(3)に記載の被覆組成物。
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JPH0730290B2 (ja) * 1989-06-07 1995-04-05 三洋化成工業株式会社 硬化性樹脂組成物

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