JPH0634745B2 - N−保護ペプチドの酵素的合成法 - Google Patents
N−保護ペプチドの酵素的合成法Info
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- JPH0634745B2 JPH0634745B2 JP10431986A JP10431986A JPH0634745B2 JP H0634745 B2 JPH0634745 B2 JP H0634745B2 JP 10431986 A JP10431986 A JP 10431986A JP 10431986 A JP10431986 A JP 10431986A JP H0634745 B2 JPH0634745 B2 JP H0634745B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、N−保護ペプチドの酵素的合成法に関し、更
に詳しくは少なくとも1つのカルボキシル基をもつN−
保護ペプチドの酵素的合成法に関する。
に詳しくは少なくとも1つのカルボキシル基をもつN−
保護ペプチドの酵素的合成法に関する。
近年、ペプチド合成において、酵素を用いる方法がセラ
ミ化を起こさないという理由から注目を集め、種々のペ
プチド合成への利用が試みられている。ところで、この
方法では酵素として蛋白分解酵素を用いる為、通例、一
旦生成したペプチドの加水分解反応を伴う。因みに、こ
の蛋白分解酵素を用いる反応は、周知の如く、平衡反応
である。
ミ化を起こさないという理由から注目を集め、種々のペ
プチド合成への利用が試みられている。ところで、この
方法では酵素として蛋白分解酵素を用いる為、通例、一
旦生成したペプチドの加水分解反応を伴う。因みに、こ
の蛋白分解酵素を用いる反応は、周知の如く、平衡反応
である。
従って、ペプチド結合生成反応を効率よく進める為には
加水分解反応を抑制するのが重要なポイントであり、現
状では、生成物を沈殿させて反応系外に除き加水分解反
応を妨げる方法や、水と混和しない有機溶媒を水に添加
した2相系反応媒体中で反応を行ない、生成物を有機溶
媒層側に抽出して反応系外に除く方法が主として用いら
れている。しかし、これらの方法では、生成物にカルボ
キシル基を持つものなどでは、通常の酵素反応の条件の
下では水に対する溶解度が高い為、沈殿もせず、有機溶
媒層にも抽出されず、反応は効率よく進行しない。特
に、基質のアミノ基の保護基として親水性の高いホルミ
ル基(以下、Forと略記する。)やアセチル基(以下Ac
と略記する。)を用いた場合は特に顕著である。ところ
で蛋白分解酵素にはエンド型とエキソ型があるが、エキ
ソ型の酵素であるカルボキシペプチダーゼを用いた場合
には、アミノ基側の基質としてアミノ酸を使用するの
で、生成物のペプチドのカルボキシル末端は遊離のカル
ボキシル基となり、正に上記の例にあてはまる。
加水分解反応を抑制するのが重要なポイントであり、現
状では、生成物を沈殿させて反応系外に除き加水分解反
応を妨げる方法や、水と混和しない有機溶媒を水に添加
した2相系反応媒体中で反応を行ない、生成物を有機溶
媒層側に抽出して反応系外に除く方法が主として用いら
れている。しかし、これらの方法では、生成物にカルボ
キシル基を持つものなどでは、通常の酵素反応の条件の
下では水に対する溶解度が高い為、沈殿もせず、有機溶
媒層にも抽出されず、反応は効率よく進行しない。特
に、基質のアミノ基の保護基として親水性の高いホルミ
ル基(以下、Forと略記する。)やアセチル基(以下Ac
と略記する。)を用いた場合は特に顕著である。ところ
で蛋白分解酵素にはエンド型とエキソ型があるが、エキ
ソ型の酵素であるカルボキシペプチダーゼを用いた場合
には、アミノ基側の基質としてアミノ酸を使用するの
で、生成物のペプチドのカルボキシル末端は遊離のカル
ボキシル基となり、正に上記の例にあてはまる。
そこで本発明者らは、N−保護したアミノ酸あるいはそ
の誘導体とアミノ酸あるいはその誘導体を蛋白分解酵素
を用いて反応させ、少なくとも1つのカルボキシル基を
有するN−保護ペプチドを効率よく合成する方法につき
鋭意検討した結果、驚くべきことに、本酵素反応を有機
溶媒と水との2相系反応媒体中で4級アンモニウム塩あ
るいは4級ホスホニウム塩の存在下に行なうことによ
り、本来有機溶媒層には移行しない生成物を親油性の4
級アンモニウム塩あるいは4級ホスホニウム塩として、
有機溶媒層に移行させ、ペプチド生成反応を効率よく進
行させ得る事を見出し、本発明を完成させるに至った。
の誘導体とアミノ酸あるいはその誘導体を蛋白分解酵素
を用いて反応させ、少なくとも1つのカルボキシル基を
有するN−保護ペプチドを効率よく合成する方法につき
鋭意検討した結果、驚くべきことに、本酵素反応を有機
溶媒と水との2相系反応媒体中で4級アンモニウム塩あ
るいは4級ホスホニウム塩の存在下に行なうことによ
り、本来有機溶媒層には移行しない生成物を親油性の4
級アンモニウム塩あるいは4級ホスホニウム塩として、
有機溶媒層に移行させ、ペプチド生成反応を効率よく進
行させ得る事を見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明方法は、近年、優れた甘味剤として注目されてい
るアスパルテーム(α−L−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンメチルエステル)の重要な製造中間体である
N−保護−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ン(以下、N−保護−α−APと略記する。)の合成に適
用すれば特に効力を発揮する。即ち、N−保護−α−AP
は容易にアスパルテームに変換される(特公昭60−5
0,200)が、N−保護−α−APの製法としては唯一、N
−保護−L−アスパラギン酸無水物とL−フェニルアラ
ニンを酢酸中で反応させる方法がしられている(特公昭
55−26,133)が、この方法ではN−保護−β−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニンが副生することや、
腐食性の高い酢酸を使用することなど、優れた方法とは
言いがたい。本発明方法を適用すれば、上記欠点を克服
し、N−保護−α−APのみを効率よく合成することがで
きる。
るアスパルテーム(α−L−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンメチルエステル)の重要な製造中間体である
N−保護−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ン(以下、N−保護−α−APと略記する。)の合成に適
用すれば特に効力を発揮する。即ち、N−保護−α−AP
は容易にアスパルテームに変換される(特公昭60−5
0,200)が、N−保護−α−APの製法としては唯一、N
−保護−L−アスパラギン酸無水物とL−フェニルアラ
ニンを酢酸中で反応させる方法がしられている(特公昭
55−26,133)が、この方法ではN−保護−β−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニンが副生することや、
腐食性の高い酢酸を使用することなど、優れた方法とは
言いがたい。本発明方法を適用すれば、上記欠点を克服
し、N−保護−α−APのみを効率よく合成することがで
きる。
実施例に示すように、本発明方法を用いると、水中にお
ける酵素反応に比し、生成するN−保護ペプチドの収率
が大幅に向上する。例えば、保護基がアセチル基の場
合、水溶液中の反応では、N−アセチル−α−L−アス
パルチル−L−フェニルアラニン(以下、Ac−α−APと
略記する。)の収率は5.2%(比較例2)であるが、本
発明方法をもちいるとAc−α−APの収率は20%(実施
例7)に向上する。又、保護基がベンジルオキシカルボ
ニル基の場合も、水溶液中の反応ではN−ベンジルオキ
シカルボニル−α−L−アスパルチル−L−フェニルア
ラニンの収率は2.4%(比較例6)であるが、本発明方
法を用いると8%(実施例15)に向上した。
ける酵素反応に比し、生成するN−保護ペプチドの収率
が大幅に向上する。例えば、保護基がアセチル基の場
合、水溶液中の反応では、N−アセチル−α−L−アス
パルチル−L−フェニルアラニン(以下、Ac−α−APと
略記する。)の収率は5.2%(比較例2)であるが、本
発明方法をもちいるとAc−α−APの収率は20%(実施
例7)に向上する。又、保護基がベンジルオキシカルボ
ニル基の場合も、水溶液中の反応ではN−ベンジルオキ
シカルボニル−α−L−アスパルチル−L−フェニルア
ラニンの収率は2.4%(比較例6)であるが、本発明方
法を用いると8%(実施例15)に向上した。
本発明方法によると、第1に2相系反応媒体を用いてN
−保護ペプチド合成反応を行ない、生成したN−保護ペ
プチドを親油性の4級アンモニウム塩あるいは4級ホス
ホニウム塩として有機溶媒層に移行させることによりペ
プチド生成反応を効率よく進行させ得るが、また、第2
にN−保護アミノ酸あるいはその誘導体とアミノ酸ある
いはその誘導体とを水中で蛋白分解酵素を用いて反応さ
せた後、有機溶媒と4級アンモニウム塩あるいは4級ホ
スホニウム塩を添加し、生成したN−保護ペプチドと原
料のN−保護アミノ酸あるいはその誘導体とアミノ酸あ
るいはその誘導体の有機溶媒/水の分配係数の差を利用
して生成したN−保護ペプチドを有機溶媒層に抽出する
ことも出来る。
−保護ペプチド合成反応を行ない、生成したN−保護ペ
プチドを親油性の4級アンモニウム塩あるいは4級ホス
ホニウム塩として有機溶媒層に移行させることによりペ
プチド生成反応を効率よく進行させ得るが、また、第2
にN−保護アミノ酸あるいはその誘導体とアミノ酸ある
いはその誘導体とを水中で蛋白分解酵素を用いて反応さ
せた後、有機溶媒と4級アンモニウム塩あるいは4級ホ
スホニウム塩を添加し、生成したN−保護ペプチドと原
料のN−保護アミノ酸あるいはその誘導体とアミノ酸あ
るいはその誘導体の有機溶媒/水の分配係数の差を利用
して生成したN−保護ペプチドを有機溶媒層に抽出する
ことも出来る。
有機溶媒層と水層とを分離した後、第1の方法により、
水層に再度、4級アンモニウム塩あるいは4級ホスホニ
ウム塩を含む有機溶媒を加えて2層系反応媒体中でペプ
チド生成反応を行ない、これを繰返して行なえば、ペプ
チド生成反応を効率よく進行させることが出来るのはい
うまでもない。もちろん、第2の方法によってペプチド
生成反応を繰返し行なってもよい。
水層に再度、4級アンモニウム塩あるいは4級ホスホニ
ウム塩を含む有機溶媒を加えて2層系反応媒体中でペプ
チド生成反応を行ない、これを繰返して行なえば、ペプ
チド生成反応を効率よく進行させることが出来るのはい
うまでもない。もちろん、第2の方法によってペプチド
生成反応を繰返し行なってもよい。
本発明方法において用いられるN−保護−L−アスパラ
ギン酸およびその誘導体のN−保護基としては、通常の
ペプチド合成において使用される保護基、例えば、ホル
ミル基、アセチル基、ベンジルオキシカルボニル基、t
−ブチルオキシカルボニル基、フェノキシアセチル基、
1−メチル−2−アセチルビニル基及びアセトアセチル
基が用いられる他、アミノ酸残基も用いられるが、中で
もホルミル基、アセチル基、ベンジルオキシカルボニル
基が好適にもちいられる。アミノ酸残基がN−保護基と
なっているN−保護アミノ酸としては、例えば、N−ホ
ルミル−L−アラニル−L−アスパラギン酸がある。ま
た、N−保護アミノ酸誘導体としては、例えば、N−ホ
ルミル−L−アスパラギン酸−α−メチルエステルがあ
る。
ギン酸およびその誘導体のN−保護基としては、通常の
ペプチド合成において使用される保護基、例えば、ホル
ミル基、アセチル基、ベンジルオキシカルボニル基、t
−ブチルオキシカルボニル基、フェノキシアセチル基、
1−メチル−2−アセチルビニル基及びアセトアセチル
基が用いられる他、アミノ酸残基も用いられるが、中で
もホルミル基、アセチル基、ベンジルオキシカルボニル
基が好適にもちいられる。アミノ酸残基がN−保護基と
なっているN−保護アミノ酸としては、例えば、N−ホ
ルミル−L−アラニル−L−アスパラギン酸がある。ま
た、N−保護アミノ酸誘導体としては、例えば、N−ホ
ルミル−L−アスパラギン酸−α−メチルエステルがあ
る。
N−保護−L−アスパラギン酸またはその誘導体と反応
させるアミノ酸はL−フェニルアラニン又はその誘導体
であり、例えば、L−フェニルアラニンメチルエステル
がある。
させるアミノ酸はL−フェニルアラニン又はその誘導体
であり、例えば、L−フェニルアラニンメチルエステル
がある。
なお、N−保護アミノ酸またはその誘導体とそれに反応
させるアミノ酸またはその誘導体との組合せは、生成す
るN−保護ペプチドまたはその誘導体が少くとも1つの
遊離のカルボキシル基をもつものでなければならない。
これは、前述のように、生成したN−保護ペプチドまた
はその誘導体を有機溶媒に溶解している4級アンモニウ
ム塩または4級ホスホニウム塩のカチオン部分と結合さ
せて新たにN−保護ペプチドまたはその誘導体の親油性
の4級アンモニウム塩または4級ホスホニウム塩とする
ためである。
させるアミノ酸またはその誘導体との組合せは、生成す
るN−保護ペプチドまたはその誘導体が少くとも1つの
遊離のカルボキシル基をもつものでなければならない。
これは、前述のように、生成したN−保護ペプチドまた
はその誘導体を有機溶媒に溶解している4級アンモニウ
ム塩または4級ホスホニウム塩のカチオン部分と結合さ
せて新たにN−保護ペプチドまたはその誘導体の親油性
の4級アンモニウム塩または4級ホスホニウム塩とする
ためである。
又、有機溶媒としては、4級アンモニウム塩または4級
ホスホニウム塩を溶解し得てかつ水と均一に混和しない
もので出発物質及び目的生成物に特に活性なものでなけ
れば、いかなる溶媒も使用することが出来る。トルエ
ン、キシレン、ヘキサンのごとき炭化水素類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのごときエステル類、クロロホルム、四
塩化炭素、エチレンジクロライドのごときハロゲン化炭
化水素類、ブタノール、アミルアルコールのごときアル
コール類、メチルエチルケトンのごときケトン類、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテルのごときエーテ
ル類などが代表的なものであり、これらのうちの任意の
2種類以上からなる混合溶媒を使用することも出来る。
ホスホニウム塩を溶解し得てかつ水と均一に混和しない
もので出発物質及び目的生成物に特に活性なものでなけ
れば、いかなる溶媒も使用することが出来る。トルエ
ン、キシレン、ヘキサンのごとき炭化水素類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのごときエステル類、クロロホルム、四
塩化炭素、エチレンジクロライドのごときハロゲン化炭
化水素類、ブタノール、アミルアルコールのごときアル
コール類、メチルエチルケトンのごときケトン類、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテルのごときエーテ
ル類などが代表的なものであり、これらのうちの任意の
2種類以上からなる混合溶媒を使用することも出来る。
本発明の方法においてもちいられる酵素としては蛋白分
解酵素であれば特に制限はない。又、酵素反応を行なう
際の反応液のpHは使用する酵素の種類により異なり、例
えば、プロテアーゼM(天野製薬社製)及びオリエンタ
ーゼ5A(オリエンタル酵母社製)の場合は3〜7で、
サモアーゼ(大和化成社製)の場合は6〜8である。本
発明の酵素反応は温度10〜90℃、酵素活性を維持す
る観点からは20〜50℃で行なうとよい。
解酵素であれば特に制限はない。又、酵素反応を行なう
際の反応液のpHは使用する酵素の種類により異なり、例
えば、プロテアーゼM(天野製薬社製)及びオリエンタ
ーゼ5A(オリエンタル酵母社製)の場合は3〜7で、
サモアーゼ(大和化成社製)の場合は6〜8である。本
発明の酵素反応は温度10〜90℃、酵素活性を維持す
る観点からは20〜50℃で行なうとよい。
本発明の方法において、両出発物質の使用濃度には特に
制限はないが、ペプチド生成反応をより効率よく進行さ
せるためには、高い方が望ましい。ペプチド生成反応を
進行させるという観点からは、出発物質の濃度が重要で
あって、両者の使用比率には特に制限はない。
制限はないが、ペプチド生成反応をより効率よく進行さ
せるためには、高い方が望ましい。ペプチド生成反応を
進行させるという観点からは、出発物質の濃度が重要で
あって、両者の使用比率には特に制限はない。
本発明方法において用いられる4級アンモニウム塩ある
いはホスホニウム塩としては特に制限はなく、トリオク
チルメチルアンモニウムクロリド(ヘンケル社製Aliqua
t336など),セチルジメチルベンジルアンモニウム
クロリド、テトラn−ブチルホスホニウムブロマイドな
どが好適にもちいられる。又、その量は両出発物質に対
して多ければ多い程、目的生成物を有機溶媒層に移行さ
せ得るが、あまり多すぎると酵素活性を低下させる場合
があるので、両出発物質の総量に対して0.5〜5.0重量倍
の比率でもちいられる。
いはホスホニウム塩としては特に制限はなく、トリオク
チルメチルアンモニウムクロリド(ヘンケル社製Aliqua
t336など),セチルジメチルベンジルアンモニウム
クロリド、テトラn−ブチルホスホニウムブロマイドな
どが好適にもちいられる。又、その量は両出発物質に対
して多ければ多い程、目的生成物を有機溶媒層に移行さ
せ得るが、あまり多すぎると酵素活性を低下させる場合
があるので、両出発物質の総量に対して0.5〜5.0重量倍
の比率でもちいられる。
有機溶媒層に第4級アンモニウム塩またはホスホニウム
塩の形で移行したN−保護ペプチドまたはその誘導体を
分離回収するには、例えば、次のようにするとよい。4
級アンニウム塩またはホスホニウム塩の形になったN−
保護ペプチドまたはその誘導体は例えば食塩水等と混合
することにより遊離させることができる。すなわち、分
離した有機溶媒層から食塩水で抽出すればよい。食塩水
の濃度は2〜20(重量)%がよい。
塩の形で移行したN−保護ペプチドまたはその誘導体を
分離回収するには、例えば、次のようにするとよい。4
級アンニウム塩またはホスホニウム塩の形になったN−
保護ペプチドまたはその誘導体は例えば食塩水等と混合
することにより遊離させることができる。すなわち、分
離した有機溶媒層から食塩水で抽出すればよい。食塩水
の濃度は2〜20(重量)%がよい。
以下、実施例、比較例により、本発明をさらに説明す
る。
る。
実施例1 N−アセチル−L−アスパラギン酸(以下、Ac-Aspと略
記する。)0.54g(3.1mmol)とL−フェニルアラニン
(以下、Pheと略記する。)0.1g(0.6mmol)を適量の
水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.5に
調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロテア
ーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に溶解
させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロリド
(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶液1
0mlを加え、40℃で24時間振盪した。
記する。)0.54g(3.1mmol)とL−フェニルアラニン
(以下、Pheと略記する。)0.1g(0.6mmol)を適量の
水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.5に
調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロテア
ーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に溶解
させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロリド
(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶液1
0mlを加え、40℃で24時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のAc−α−APを高速液
体クロマトグラフィー(以下、HPLCと略記する。)にて
定量したところ、Pheに対して4.2%の収率で生成してい
た(水層1.2%,トルエン層3.0%)。
体クロマトグラフィー(以下、HPLCと略記する。)にて
定量したところ、Pheに対して4.2%の収率で生成してい
た(水層1.2%,トルエン層3.0%)。
実施例2 Ac-Asp0.54g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロリ
ド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)の四塩化炭素溶
液10mlを加え、40℃で24時間振盪した。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロリ
ド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)の四塩化炭素溶
液10mlを加え、40℃で24時間振盪した。
反応液中(水層及び四塩化炭素層)のAc−α−APを、HP
LCにて定量したところ、Pheに対して4.3%の収率で生成
していた(水層1.1%,四塩化炭素層3.2%)。
LCにて定量したところ、Pheに対して4.3%の収率で生成
していた(水層1.1%,四塩化炭素層3.2%)。
実施例3 Ac-Asp 0.54g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、セチルジメチルベンジルアンモニウムク
ロリド1.23g(3.1mmol)のクロロホルム溶液10mlを
加え、40℃で24時間振盪した。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、セチルジメチルベンジルアンモニウムク
ロリド1.23g(3.1mmol)のクロロホルム溶液10mlを
加え、40℃で24時間振盪した。
反応液中(水層及びクロロホルム層)のAc−α−APを、
HPLCにて定量したところ、Pheに対して4.2%の収率で生
成していた(水層1.2%,クロロホルム層3.0%)。
HPLCにて定量したところ、Pheに対して4.2%の収率で生
成していた(水層1.2%,クロロホルム層3.0%)。
実施例4 Ac-Asp 0.54g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、テトラn−ブチルホスホニウムブロマイ
ド1.05g(3.1mmol)の1,2−ジクロルエタン溶液1
0mlを加え、40℃で24時間振盪した。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、テトラn−ブチルホスホニウムブロマイ
ド1.05g(3.1mmol)の1,2−ジクロルエタン溶液1
0mlを加え、40℃で24時間振盪した。
反応液中(水層及び1,2−ジクロルエタン層)のAc−
α−APを、HPLCにて定量したところ、Pheに対して3.1%
の収率で生成していた(水層1.6%,1,2−ジクロル
エタン層1.5%)。
α−APを、HPLCにて定量したところ、Pheに対して3.1%
の収率で生成していた(水層1.6%,1,2−ジクロル
エタン層1.5%)。
比較例1(実施例1〜5に対する比較例) Ac-Asp 0.54g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、40℃で24時間振盪した。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、40℃で24時間振盪した。
水液中のAc−α−APをHPLCにて定量したところ、Pheに
対して1.6%の収率で生成していた。
対して1.6%の収率で生成していた。
実施例5 Ac-Asp 2.17g(12.4mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶
液10mlを加え、40℃で44時間振盪した。
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶
液10mlを加え、40℃で44時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のAc−α−APを、HPLC
にて定量したところ、Pheに対して11.1%の収率で生成
していた(水層3.3%,トルエン層7.8%)。
にて定量したところ、Pheに対して11.1%の収率で生成
していた(水層3.3%,トルエン層7.8%)。
実施例6 Ac-Asp 2.17g(12.4mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン/
ヘキサン(1/1)溶液10mlを加え、40℃で44時
間振盪した。
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン/
ヘキサン(1/1)溶液10mlを加え、40℃で44時
間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン/ヘキサン層)のAc−α−
APを、HPLCにて定量したところ、Pheに対して11.0%の
収率で生成していた(水層3.1%,トルエン/ヘキサン
層7.9%)。
APを、HPLCにて定量したところ、Pheに対して11.0%の
収率で生成していた(水層3.1%,トルエン/ヘキサン
層7.9%)。
実施例7 Ac-Asp 2.17g(12.4mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、セチルジメチルベンジルアンモニウム
クロリド2.46g(6.2mmol)のクロロホルム溶液20ml
を加え、40℃で44時間振盪した。
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、セチルジメチルベンジルアンモニウム
クロリド2.46g(6.2mmol)のクロロホルム溶液20ml
を加え、40℃で44時間振盪した。
反応液中(水層及びクロロホルム層)のAc−α−APを、
HPLCにて定量したところ、Pheに対して20.1%の収率で
生成していた(水層5.1%,クロロホルム層15.0%)。
HPLCにて定量したところ、Pheに対して20.1%の収率で
生成していた(水層5.1%,クロロホルム層15.0%)。
比較例2(実施例5〜7に対する比較例) Ac-Asp 2.17g(12.4mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、40℃で44時間振盪した。
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、40℃で44時間振盪した。
水液中のAc−α−APをHPLCにて定量したところ、Pheに
対して5.2%の収率で生成していた。
対して5.2%の収率で生成していた。
実施例8 Ac-Asp 0.54g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)200mgを添加した。完全
に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶
液10mlを加え、40℃で48時間振盪した。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)200mgを添加した。完全
に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶
液10mlを加え、40℃で48時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のAc−α−APを、HPLC
にて定量したところ、Pheに対して5.0%の収率で生成し
ていた(水層1.5%,トルエン層3.5%)。
にて定量したところ、Pheに対して5.0%の収率で生成し
ていた(水層1.5%,トルエン層3.5%)。
実施例9 Ac-Asp 0.54g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH3.
0に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロリ
ド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶液
10mlを加え、40℃で22時間振盪した。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH3.
0に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロリ
ド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶液
10mlを加え、40℃で22時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のAc−α−APを、HPLC
にて定量したところ、Pheに対して3.4%の収率で生成し
ていた(水層0.9%,トルエン層25%)。
にて定量したところ、Pheに対して3.4%の収率で生成し
ていた(水層0.9%,トルエン層25%)。
実施例10 Ac-Asp 0.54g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロリ
ド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶液
10mlを加え、25℃で96時間振盪した。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロリ
ド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶液
10mlを加え、25℃で96時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のAc−α−APを、HPLC
にて定量したところ、Pheに対して4.0%の収率で生成し
ていた(水層1.2%,トルエン層2.8%)。
にて定量したところ、Pheに対して4.0%の収率で生成し
ていた(水層1.2%,トルエン層2.8%)。
実施例11 N−ホルミル−L−アスパラギン酸(以下、For-Aspと
略記する。)0.5g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)
を適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて
pH4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液に
プロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完
全に溶解された後、トリオクチルメチルアンモニウムク
ロリド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン
溶液10mlを加え、40℃で72時間振盪した。
略記する。)0.5g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)
を適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて
pH4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液に
プロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完
全に溶解された後、トリオクチルメチルアンモニウムク
ロリド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン
溶液10mlを加え、40℃で72時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のN−ホルミル−α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン(以下、For
−α−APと略記する。)をHPLCにて定量したところ、Ph
eに対して2.9%の収率で生成していた(水層0.7%,ト
ルエン層2.2%)。
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン(以下、For
−α−APと略記する。)をHPLCにて定量したところ、Ph
eに対して2.9%の収率で生成していた(水層0.7%,ト
ルエン層2.2%)。
比較例3(実施例11に対する比較例) For-Asp 0.5g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、40℃で72時間振盪した。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプロ
テアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全に
溶解させた後、40℃で72時間振盪した。
水液中のFor−α−APをHPLCにて定量したところ、Pheに
対して0.8%の収率で生成していた。
対して0.8%の収率で生成していた。
実施例12 For-Asp 2.0g(12.4mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶
液10mlを加え、40℃で76時間振盪した。
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)のトルエン溶
液10mlを加え、40℃で76時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のFor−α−APをHPLC
にて定量したところ、Pheに対して6.3%の収率で生成し
ていた(水層2.0%,トルエン層4.3%)。
にて定量したところ、Pheに対して6.3%の収率で生成し
ていた(水層2.0%,トルエン層4.3%)。
実施例13 For-Asp 0.5g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にオリ
エンターゼ5A(オリエンタル酵母社製)50mgを添加
した。完全に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモ
ニウムクロリド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)の
酢酸エチル溶液10mlを加え、40℃で71時間振盪し
た。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にオリ
エンターゼ5A(オリエンタル酵母社製)50mgを添加
した。完全に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモ
ニウムクロリド(Aliquat336)1.25g(3.1mmol)の
酢酸エチル溶液10mlを加え、40℃で71時間振盪し
た。
反応液中(水層及び酢酸エチル層)のFor−α−APをHPL
Cにて定量したところ、Pheに対して1.1%の収率で生成
していた(水層0.3%,酢酸エチル層0.8%)。
Cにて定量したところ、Pheに対して1.1%の収率で生成
していた(水層0.3%,酢酸エチル層0.8%)。
比較例4(実施例13に対する比較例) For-Asp 0.5g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にオリ
エンターゼ5A(オリエンタル酵母社製)50mgを添加
した。完全に溶解させた後、40℃で71時間振盪し
た。
量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にオリ
エンターゼ5A(オリエンタル酵母社製)50mgを添加
した。完全に溶解させた後、40℃で71時間振盪し
た。
水液中のFor−α−APをHPLCにて定量したところ、Pheに
対して0.4%の収率で生成していた。
対して0.4%の収率で生成していた。
実施例14 N−ホルミル−L−アスパラギン酸−α−メチルエステ
ル(以下、For-Asp-OMeと略記する。)0.54g(3.1mmo
l)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適量の水に溶解し、水酸
化ナトリウム水溶液を加えてpH4.5に調整した後、全体
を5mlにした。この水溶液にプロテアーゼM(天野製薬
社製)50mgを添加した。完全に溶解させた後、トリオ
クチルメチルアンモニウムクロリド(Aliquat336)
1.25g(3.1mmol)のトルエン溶液10mlを加え、40
℃で65時間振盪した。
ル(以下、For-Asp-OMeと略記する。)0.54g(3.1mmo
l)とPhe 0.1g(0.6mmol)を適量の水に溶解し、水酸
化ナトリウム水溶液を加えてpH4.5に調整した後、全体
を5mlにした。この水溶液にプロテアーゼM(天野製薬
社製)50mgを添加した。完全に溶解させた後、トリオ
クチルメチルアンモニウムクロリド(Aliquat336)
1.25g(3.1mmol)のトルエン溶液10mlを加え、40
℃で65時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のFor−α−APをHPLC
にて定量したところ、Pheに対して7.2%の収率で生成し
ていた(水層1.9%,トルエン層5.3%)。
にて定量したところ、Pheに対して7.2%の収率で生成し
ていた(水層1.9%,トルエン層5.3%)。
比較例5(実施例14に対する比較例) For-Asp-OMe 0.54g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmo
l)を適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えてpH4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶
液にプロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加し
た。完全に溶解させた後、40℃で65時間振盪した。
l)を適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えてpH4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶
液にプロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加し
た。完全に溶解させた後、40℃で65時間振盪した。
水液中のFor−α−APをHPLCにて定量したところ、Pheに
対して2.1%の収率で生成していた。
対して2.1%の収率で生成していた。
実施例15 N−ベンジルオキシカルボニル−L−アスパラギン酸
(以下、Z−Aspと略記する。)0.83g(3.1mmol)とPh
e 0.1g(0.6mmol)を適量の水に溶解し、水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えてpH4.5に調整した後、全体を5mlに
した。この水溶液にプロテアーゼM(天野製薬社製)5
0mgを添加した。完全に溶解させた後、トリオクチルメ
チルアンモニウムクロリド(Aliquat336)1.25g
(3.1mmol)のトルエン溶液10mlを加え、40℃で4
4時間振盪した。
(以下、Z−Aspと略記する。)0.83g(3.1mmol)とPh
e 0.1g(0.6mmol)を適量の水に溶解し、水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えてpH4.5に調整した後、全体を5mlに
した。この水溶液にプロテアーゼM(天野製薬社製)5
0mgを添加した。完全に溶解させた後、トリオクチルメ
チルアンモニウムクロリド(Aliquat336)1.25g
(3.1mmol)のトルエン溶液10mlを加え、40℃で4
4時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のN−ベンジルオキシ
カルボニル−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニン(以下、Z−α−APと略記する。)をHPLCにて定量
したところ、Pheに対して8.1%の収率で生成していた
(水層1.1%,トルエン層7.0%)。
カルボニル−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニン(以下、Z−α−APと略記する。)をHPLCにて定量
したところ、Pheに対して8.1%の収率で生成していた
(水層1.1%,トルエン層7.0%)。
比較例6(実施例15に対する比較例) Z−Asp 0.83g(3.1mmol)とPhe 0.1g(0.6mmol)を
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、40℃で44時間振盪した。
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
4.5に調整した後、全体を5mlにした。この水溶液にプ
ロテアーゼM(天野製薬社製)50mgを添加した。完全
に溶解させた後、40℃で44時間振盪した。
水液中のZ−α−APをHPLCにて定量したところ、Pheに
対して2.4%の収率で生成していた。
対して2.4%の収率で生成していた。
実施例16 Z−Asp 0.67g(2.5mmol)とL−フェニルアラニンメ
チルエステル(以下、PMと略記する。)0.45g(2.5m
mol)を適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を
加えてpH6.2に調整した後、全体を18mlにした。この
水溶液にサモアーゼ(大和化成社製)120mgを添加し
た。完全に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニ
ウムクロリド(Aliquat336)2.06g(5.1mmol)のト
ルエン溶液20mlを加え、40℃で3時間振盪した。
チルエステル(以下、PMと略記する。)0.45g(2.5m
mol)を適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を
加えてpH6.2に調整した後、全体を18mlにした。この
水溶液にサモアーゼ(大和化成社製)120mgを添加し
た。完全に溶解させた後、トリオクチルメチルアンモニ
ウムクロリド(Aliquat336)2.06g(5.1mmol)のト
ルエン溶液20mlを加え、40℃で3時間振盪した。
反応液中(水層及びトルエン層)のN−ベンジルオキシ
カルボニル−α−L−フェニルアラニンメチルエステル
(以下、Z−α−APMと略記する。)をHPLCにて定量し
たところ、Pheに対して54.6%の収率で生成していた
(水層18.0%,トルエン層36.6%)。
カルボニル−α−L−フェニルアラニンメチルエステル
(以下、Z−α−APMと略記する。)をHPLCにて定量し
たところ、Pheに対して54.6%の収率で生成していた
(水層18.0%,トルエン層36.6%)。
比較例7(実施例16に対する比較例) Z−Asp 0.67g(2.5mmol)とPM0.45g(2.5mmol)を
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
6.2に調整した後、全体を18mlにした。この水溶液に
サモアーゼ(大和化成社製)120mgを添加した。完全
に溶解させた後、40℃で3時間振盪した。
適量の水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH
6.2に調整した後、全体を18mlにした。この水溶液に
サモアーゼ(大和化成社製)120mgを添加した。完全
に溶解させた後、40℃で3時間振盪した。
水液中のZ−α−APMをHPLCにて定量したところ、Pheに
対して19.4%の収率で生成していた。
対して19.4%の収率で生成していた。
実施例17 比較例3と同様に反応させて得られたFor-Asp 2.5g,F
or−α−AP 0.009g及びL−Phe 0.5gを含む酵素反応
液25mlにトリオクチルメチルアンモニウムクロリド6.
25gのトルエン溶液50mlを加え、pHを6.0に調整した
後、37℃で15分間振盪した。
or−α−AP 0.009g及びL−Phe 0.5gを含む酵素反応
液25mlにトリオクチルメチルアンモニウムクロリド6.
25gのトルエン溶液50mlを加え、pHを6.0に調整した
後、37℃で15分間振盪した。
トルエン層を分離し、For-Asp,For−α−AP及びL−Phe
をHPLCにて定量したところ、トルエン層中にFor−α−A
Pは76%抽出されていた。一方、For-Asp,Pheは、それ
ぞれ、9%,7%抽出されたにすぎなかった。因みに、
For−α−AP,For-Asp及びPheの水−トルエン間の分配係
数は、それぞれ、1.35,0.04,0.03であった。
をHPLCにて定量したところ、トルエン層中にFor−α−A
Pは76%抽出されていた。一方、For-Asp,Pheは、それ
ぞれ、9%,7%抽出されたにすぎなかった。因みに、
For−α−AP,For-Asp及びPheの水−トルエン間の分配係
数は、それぞれ、1.35,0.04,0.03であった。
比較例8(実施例17に対する比較例) トリオクチルメチルアンモニウムクロリドを添加しない
以外は、実施例18と同様の実験を行なったところ、Fo
r−α−APはトルエン層中に全く抽出されず、その分配
係数は0であった。
以外は、実施例18と同様の実験を行なったところ、Fo
r−α−APはトルエン層中に全く抽出されず、その分配
係数は0であった。
実施例18 比較例1と同様に反応して得られたAc-Asp 2.6g,Ac−
α−AP 0.015g及びPhe 0.5gを含む酵素反応液25ml
にトリオクチルメチルアンモニウムクロリド6.25gのト
ルエン溶液50mlを加え、pHを4.4に調整した後、37
℃で15分間振盪した。
α−AP 0.015g及びPhe 0.5gを含む酵素反応液25ml
にトリオクチルメチルアンモニウムクロリド6.25gのト
ルエン溶液50mlを加え、pHを4.4に調整した後、37
℃で15分間振盪した。
トルエン層を分離し、Ac-Asp,Ac−α−AP及びL−Pheを
HPLCにて定量したところ、トルエン層中にAc−α−APは
63%抽出されていた。一方、Ac-Asp,Pheは、それぞ
れ、9%,2%抽出されたにすぎなかった。因みに、Ac
−α−AP,Ac-Asp及びL−Pheの水−トルエン間の分配係
数は、それぞれ、1.03,0.07,0.01であった。
HPLCにて定量したところ、トルエン層中にAc−α−APは
63%抽出されていた。一方、Ac-Asp,Pheは、それぞ
れ、9%,2%抽出されたにすぎなかった。因みに、Ac
−α−AP,Ac-Asp及びL−Pheの水−トルエン間の分配係
数は、それぞれ、1.03,0.07,0.01であった。
比較例9(実施例18に対する比較例) トリオクチルメチルアンモニウムクロリドを添加しない
以外は、実施例19と同様の実験を行なったところ、Ac
−α−APはトルエン層中に全く抽出されず、その分配係
数は0であった。
以外は、実施例19と同様の実験を行なったところ、Ac
−α−APはトルエン層中に全く抽出されず、その分配係
数は0であった。
Claims (2)
- 【請求項1】N−保護−L−アスパラギン酸またはその
誘導体とL−フェニルアラニンまたはその誘導体とを、
4級アンモニウム塩または4級ホスホニウム塩を溶解し
た水非混和性有機溶媒と水との2相系反応媒体中におい
て水層で蛋白分解酵素を用いて反応させ、生成したN−
保護−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンま
たはその誘導体を親油性の4級アンモニウム塩または4
級ホスホニウム塩として有機溶媒相に移行させることを
特徴とするN−保護−α−L−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンまたはその誘導体の酵素的合成法。 - 【請求項2】N−保護−L−アスパラギン酸またはその
誘導体とL−フェニルアラニンまたはその誘導体とを水
中で蛋白分解酵素を用いて反応させ、生成したN−保護
−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンまたは
その誘導体を4級アンモニウム塩または4級ホスホニウ
ム塩を溶解した水非混和性有機溶媒で抽出回収すること
を特徴とするN−保護−α−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンまたはその誘導体の酵素的合成法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10431986A JPH0634745B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | N−保護ペプチドの酵素的合成法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10431986A JPH0634745B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | N−保護ペプチドの酵素的合成法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62259597A JPS62259597A (ja) | 1987-11-11 |
| JPH0634745B2 true JPH0634745B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=14377613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10431986A Expired - Lifetime JPH0634745B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | N−保護ペプチドの酵素的合成法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634745B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1986
- 1986-05-07 JP JP10431986A patent/JPH0634745B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62259597A (ja) | 1987-11-11 |
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