JPH0637565B2 - 粗面化フイルムおよびその製造方法 - Google Patents
粗面化フイルムおよびその製造方法Info
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- JPH0637565B2 JPH0637565B2 JP12202789A JP12202789A JPH0637565B2 JP H0637565 B2 JPH0637565 B2 JP H0637565B2 JP 12202789 A JP12202789 A JP 12202789A JP 12202789 A JP12202789 A JP 12202789A JP H0637565 B2 JPH0637565 B2 JP H0637565B2
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- thermoplastic
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- thermoplastic polyester
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面の凹凸の発現や機械的性質においてすぐ
れ、製図用マットフィルム、磁気テープ用リーダー、壁
紙、合成紙などとして有用な粗面化フィルムおよびその
製造方法に関するものである。
れ、製図用マットフィルム、磁気テープ用リーダー、壁
紙、合成紙などとして有用な粗面化フィルムおよびその
製造方法に関するものである。
フィルム表面を粗面化するには、一般に、フィルム表面
に硬い粒状砂等を吹きつけて粗面化するいわゆるサンド
ブラスト法、フィルム表面に無機粒子等を含有した樹脂
をコートする方法、フィルム用樹脂の中にシリカ、酸化
チタン等の無機粒子をあらかじめ練り込んでおく方法、
あるいは酸、アルカリ、溶媒等でフィルム表面を浸蝕す
るケミカルエッチング法等があり、ポリエステルフィル
ムの粗面化の場合には主としてサンドブラスト法あるい
はコート法で実施されている。
に硬い粒状砂等を吹きつけて粗面化するいわゆるサンド
ブラスト法、フィルム表面に無機粒子等を含有した樹脂
をコートする方法、フィルム用樹脂の中にシリカ、酸化
チタン等の無機粒子をあらかじめ練り込んでおく方法、
あるいは酸、アルカリ、溶媒等でフィルム表面を浸蝕す
るケミカルエッチング法等があり、ポリエステルフィル
ムの粗面化の場合には主としてサンドブラスト法あるい
はコート法で実施されている。
また一方、有機合成樹脂を添加して粗面化する方法も提
案されており、例えば特公昭55-12368号公報には線状ポ
リエステル樹脂とポリカーボネート及びそれ以外の2種
以上の高分子重合体の組み合わせ、特公昭58-28096号公
報には線状ポリエステル樹脂とフェノキシ樹脂の組み合
わせ、特公昭58-28097号公報には線状ポリエステル樹脂
の組み合わせ、などが記載されている。
案されており、例えば特公昭55-12368号公報には線状ポ
リエステル樹脂とポリカーボネート及びそれ以外の2種
以上の高分子重合体の組み合わせ、特公昭58-28096号公
報には線状ポリエステル樹脂とフェノキシ樹脂の組み合
わせ、特公昭58-28097号公報には線状ポリエステル樹脂
の組み合わせ、などが記載されている。
しかしながら、これらの方法は、いずれも添加すべき樹
脂を大量に導入しないと粗面化の発現が十分でないた
め、コストが高くつくこと、表面の凹凸が粗すぎて商品
価値が出にくいこと、フィルムの機械的性能が低下しや
すいこと、などの欠点が指摘されている。
脂を大量に導入しないと粗面化の発現が十分でないた
め、コストが高くつくこと、表面の凹凸が粗すぎて商品
価値が出にくいこと、フィルムの機械的性能が低下しや
すいこと、などの欠点が指摘されている。
本発明は、特に有機合成樹脂添加法によるポリエステル
系粗面化フィルムにおける上記の如き製造、性能上の問
題点を解決すべくなされたものである。
系粗面化フィルムにおける上記の如き製造、性能上の問
題点を解決すべくなされたものである。
本発明者らは有機合成樹脂添加法によるポリエステル系
粗面化フィルムについて検討を重ねた結果、高ガラス転
移温度の熱可塑性ポリアミドをフィルムを形成するポリ
エステルと配合することが上記の課題解決に適うことを
知り、本発明に到達した。
粗面化フィルムについて検討を重ねた結果、高ガラス転
移温度の熱可塑性ポリアミドをフィルムを形成するポリ
エステルと配合することが上記の課題解決に適うことを
知り、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、熱可塑性ポリエステル(A)を海成
分とし、熱可塑性ポリエステル(A)より高いガラス転移
温度を有する熱可塑性ポリアミド(B)を島成分とする混
合物からなるフィルム、または該混合物が表面層を形成
するように積層されたフィルムであって、フィルム表面
が熱可塑性ポリアミド(B)を核とする微細突起を持つこ
とを特徴とする粗面化フィルムを要旨とし、更に熱可塑
性ポリエステル(A)を海成分とし、熱可塑性ポリエステ
ル(A)より高いガラス転移温度を有する熱可塑性ポリア
ミド(B)を島成分とする混合物からなる未延伸フィル
ム、または該混合物が表面層を形成するように積層され
た未延伸フィルムを、熱可塑性ポリエステル(A)および
熱可塑性ポリアミド(B)のガラス転移温度の中間の温度
で延伸することを特徴とする粗面化フィルムの製造方法
に関するものである。
分とし、熱可塑性ポリエステル(A)より高いガラス転移
温度を有する熱可塑性ポリアミド(B)を島成分とする混
合物からなるフィルム、または該混合物が表面層を形成
するように積層されたフィルムであって、フィルム表面
が熱可塑性ポリアミド(B)を核とする微細突起を持つこ
とを特徴とする粗面化フィルムを要旨とし、更に熱可塑
性ポリエステル(A)を海成分とし、熱可塑性ポリエステ
ル(A)より高いガラス転移温度を有する熱可塑性ポリア
ミド(B)を島成分とする混合物からなる未延伸フィル
ム、または該混合物が表面層を形成するように積層され
た未延伸フィルムを、熱可塑性ポリエステル(A)および
熱可塑性ポリアミド(B)のガラス転移温度の中間の温度
で延伸することを特徴とする粗面化フィルムの製造方法
に関するものである。
本発明における熱可塑性ポリエステル(A)の代表例はポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート(PEN)、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメ
チレンテレフタレート(PCT)あるいはポリ−p−エ
チレンオキシベンゾエート(PEOB)であり、これら
はフィルム用ポリエステルとしての性能、価格等の要求
を十分に満たす。ここで、熱可塑性ポリエステル(A)の
ガラス転移温度(以下、Tgという)は熱可塑性ポリア
ミド(B)のTgとの関係で重要な役割を果たすが、DS
C法によって測定され得るものであり、PETのTgは
70℃、PBTのTgは50℃、PENのTgは120
℃、PCTのTgは95℃、PEOBのTgは60℃、
が一般的な値である。また、これら熱可塑性ポリエステ
ルにフィルム形成能を損なわない程度に他の成分を共重
合成分として導入されていてもよいこと、ポリエステル
が例えばPETとPBTとの混合ポリエステルから形成
されていてもよいことは言うまでもない。
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート(PEN)、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメ
チレンテレフタレート(PCT)あるいはポリ−p−エ
チレンオキシベンゾエート(PEOB)であり、これら
はフィルム用ポリエステルとしての性能、価格等の要求
を十分に満たす。ここで、熱可塑性ポリエステル(A)の
ガラス転移温度(以下、Tgという)は熱可塑性ポリア
ミド(B)のTgとの関係で重要な役割を果たすが、DS
C法によって測定され得るものであり、PETのTgは
70℃、PBTのTgは50℃、PENのTgは120
℃、PCTのTgは95℃、PEOBのTgは60℃、
が一般的な値である。また、これら熱可塑性ポリエステ
ルにフィルム形成能を損なわない程度に他の成分を共重
合成分として導入されていてもよいこと、ポリエステル
が例えばPETとPBTとの混合ポリエステルから形成
されていてもよいことは言うまでもない。
次に、本発明において使用する熱可塑性ポリアミド(B)
は、熱可塑性ポリエステル(A)より高いTgを有する熱
可塑性ポリアミドであるが、このTgの値に対する要求
は次のような理由による。
は、熱可塑性ポリエステル(A)より高いTgを有する熱
可塑性ポリアミドであるが、このTgの値に対する要求
は次のような理由による。
すなわち、熱可塑性ポリエステル(A)と熱可塑性ポリア
ミド(B)は熱可塑性ポリエステル(A)が海成分となり、熱
可塑性ポリアミド(B)が島成分を形成するように溶融混
合され、フィルム状に押出され、さらに延伸されて粗面
化フィルムとなるのであり、熱可塑性ポリアミド(B)の
Tgが低いと、延伸に際して熱可塑性ポリエステル(A)
と一緒に伸びてしまい、熱可塑性ポリアミド(B)が核と
なり得ず、肝要のフィルム表面の突起が発現しないから
である。熱可塑性ポリエステル(A)と熱可塑性ポリアミ
ド(B)とのTgの差は、好ましくは20℃以上、さらに
好ましくは30℃以上であることがよい。
ミド(B)は熱可塑性ポリエステル(A)が海成分となり、熱
可塑性ポリアミド(B)が島成分を形成するように溶融混
合され、フィルム状に押出され、さらに延伸されて粗面
化フィルムとなるのであり、熱可塑性ポリアミド(B)の
Tgが低いと、延伸に際して熱可塑性ポリエステル(A)
と一緒に伸びてしまい、熱可塑性ポリアミド(B)が核と
なり得ず、肝要のフィルム表面の突起が発現しないから
である。熱可塑性ポリエステル(A)と熱可塑性ポリアミ
ド(B)とのTgの差は、好ましくは20℃以上、さらに
好ましくは30℃以上であることがよい。
かような高Tgポリアミドとしては、5−tert.ブチル
イソフタル酸、1,1,3−トリメチル−3−フェニルイン
ダン−3′,5−ジカルボン酸、3−アミノメチル−3,
5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミン、1,3−ジアミ
ノシクロヘキサン、メタキシレンジアミン、1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、2,4,4−トリメチル
ヘキサメチレンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキ
シル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘ
キシル)メタンなどの成分を共重合成分として含有する
ポリアミドが好適であり、エチレンジアミン、テトラメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、フェニレン
ジアミン、アジピン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、ε−アミノカプロン酸、ω−アミノドデ
カン酸、アミノ安息香酸、ε−カプロラクタムなどのポ
リアミド形成性成分と適宜組み合わされて通常公知の方
法で重縮合して得られる。なお、熱可塑性ポリアミド
(B)のTgは高いほど、粗面化効果を発揮しやすいが、
重縮合あるいは溶融成形時の加工性を考慮して200℃
以下であることが好ましい。
イソフタル酸、1,1,3−トリメチル−3−フェニルイン
ダン−3′,5−ジカルボン酸、3−アミノメチル−3,
5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミン、1,3−ジアミ
ノシクロヘキサン、メタキシレンジアミン、1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、2,4,4−トリメチル
ヘキサメチレンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキ
シル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘ
キシル)メタンなどの成分を共重合成分として含有する
ポリアミドが好適であり、エチレンジアミン、テトラメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、フェニレン
ジアミン、アジピン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、ε−アミノカプロン酸、ω−アミノドデ
カン酸、アミノ安息香酸、ε−カプロラクタムなどのポ
リアミド形成性成分と適宜組み合わされて通常公知の方
法で重縮合して得られる。なお、熱可塑性ポリアミド
(B)のTgは高いほど、粗面化効果を発揮しやすいが、
重縮合あるいは溶融成形時の加工性を考慮して200℃
以下であることが好ましい。
本発明の粗面化フィルムにおいては、熱可塑性ポリアミ
ド(B)が島成分となって海成分の熱可塑性ポリエステル
(A)中に分散されているのであるが、熱可塑性ポリアミ
ド(B)はできるだけ球状であることが好ましく、サブミ
クロンからミクロンオーダーの粒子径をなして存在して
いることがよく、またこの系における熱可塑性ポリアミ
ド(B)の量は好ましくは3〜30重量%、さらに好まし
くは5〜20重量%であることがよい。
ド(B)が島成分となって海成分の熱可塑性ポリエステル
(A)中に分散されているのであるが、熱可塑性ポリアミ
ド(B)はできるだけ球状であることが好ましく、サブミ
クロンからミクロンオーダーの粒子径をなして存在して
いることがよく、またこの系における熱可塑性ポリアミ
ド(B)の量は好ましくは3〜30重量%、さらに好まし
くは5〜20重量%であることがよい。
本発明の粗面化フィルムにおいては、熱可塑性ポリアミ
ド(B)が核となってフィルム表面に微細突起を形成させ
ているのであり、フィルムの表面粗さは用途や目的によ
って異なるが、一般に中心面平均粗さ(SRa)で0.1
μm以上、好ましくは0.2μm以上であることがよく、
またあまり粗すぎると鮮明な筆記が困難となるので、3
μm以下が好ましい。SRaはフィルム表面の山の面積
の和と谷の面積との和が等しくなる面を中心面とし、そ
の中心面からの山谷の平均距離を表したものである。具
体的には、例えば小坂研究所製三次元表面粗さ計で測定
する方法が適している。
ド(B)が核となってフィルム表面に微細突起を形成させ
ているのであり、フィルムの表面粗さは用途や目的によ
って異なるが、一般に中心面平均粗さ(SRa)で0.1
μm以上、好ましくは0.2μm以上であることがよく、
またあまり粗すぎると鮮明な筆記が困難となるので、3
μm以下が好ましい。SRaはフィルム表面の山の面積
の和と谷の面積との和が等しくなる面を中心面とし、そ
の中心面からの山谷の平均距離を表したものである。具
体的には、例えば小坂研究所製三次元表面粗さ計で測定
する方法が適している。
本発明の粗面化フィルムは、熱可塑性ポリエステル(A)
と熱可塑性ポリアミド(B)との混合物単独からなる場合
でもよいが、複層の形でもよい。後者は、該混合物から
なる層がフィルムの片面または両面の表面層を形成する
ように他のポリマー層と積層されたフィルムであり、機
械的性質の向上、コストダウン等につながる。この「他
のポリマー」としては機械的性質、製造のしやすさか
ら、PET、PBT、PEN、PCT、PEOBなどの
ポリエステルが好ましく用いられる。
と熱可塑性ポリアミド(B)との混合物単独からなる場合
でもよいが、複層の形でもよい。後者は、該混合物から
なる層がフィルムの片面または両面の表面層を形成する
ように他のポリマー層と積層されたフィルムであり、機
械的性質の向上、コストダウン等につながる。この「他
のポリマー」としては機械的性質、製造のしやすさか
ら、PET、PBT、PEN、PCT、PEOBなどの
ポリエステルが好ましく用いられる。
本発明の粗面化フィルムは、冒頭に記載した如く、熱可
塑性ポリエステル(A)と熱可塑性ポリアミド(B)との混合
物からなる未延伸フィルム、または熱可塑性ポリエステ
ル(A)と熱可塑性ポリアミド(B)との混合物の層を一成分
とする未延伸フィルムを熱可塑性ポリエステル(A)と熱
可塑性ポリアミド(B)とのTgの中間の温度で延伸する
方法で製造されるものであり、この未延伸フィルムは通
常公知の方法で製造され得る。すなわち、熱可塑性ポリ
エステル(A)と熱可塑性ポリアミド(B)とを単軸あるいは
二軸の押出機で溶融混合して熱可塑性ポリアミド(B)を
熱可塑性ポリエステル(A)中に微細分散させ、得られた
混合物を単独で、または他のポリマーとともに、Tダイ
やサーキュラーダイから膜状に溶融押出してキャスティ
ングローラーや気体あるいは液体で冷却する方法等であ
る。このようにして得られた未延伸フィルムは表面の凹
凸が比較的滑らかであるが、延伸されることにより凹凸
が発現する。この際、延伸温度は熱可塑性ポリエステル
(A)および熱可塑性ポリアミド(B)のTgの中間の温度で
あることが必要である。熱可塑性ポリエステル(A)のT
gより低い温度では延伸性が悪く、熱可塑性ポリアミド
(B)のTgより高い温度では良好な表面凹凸が発現しに
くい。延伸倍率は一軸延伸の場合は1.5倍以上であるこ
とがよい。また、縦横二軸延伸すれば、さらに良好なフ
ィルムが得られる。この場合も、縦横に各々1.5倍以上
延伸することが好ましい。
塑性ポリエステル(A)と熱可塑性ポリアミド(B)との混合
物からなる未延伸フィルム、または熱可塑性ポリエステ
ル(A)と熱可塑性ポリアミド(B)との混合物の層を一成分
とする未延伸フィルムを熱可塑性ポリエステル(A)と熱
可塑性ポリアミド(B)とのTgの中間の温度で延伸する
方法で製造されるものであり、この未延伸フィルムは通
常公知の方法で製造され得る。すなわち、熱可塑性ポリ
エステル(A)と熱可塑性ポリアミド(B)とを単軸あるいは
二軸の押出機で溶融混合して熱可塑性ポリアミド(B)を
熱可塑性ポリエステル(A)中に微細分散させ、得られた
混合物を単独で、または他のポリマーとともに、Tダイ
やサーキュラーダイから膜状に溶融押出してキャスティ
ングローラーや気体あるいは液体で冷却する方法等であ
る。このようにして得られた未延伸フィルムは表面の凹
凸が比較的滑らかであるが、延伸されることにより凹凸
が発現する。この際、延伸温度は熱可塑性ポリエステル
(A)および熱可塑性ポリアミド(B)のTgの中間の温度で
あることが必要である。熱可塑性ポリエステル(A)のT
gより低い温度では延伸性が悪く、熱可塑性ポリアミド
(B)のTgより高い温度では良好な表面凹凸が発現しに
くい。延伸倍率は一軸延伸の場合は1.5倍以上であるこ
とがよい。また、縦横二軸延伸すれば、さらに良好なフ
ィルムが得られる。この場合も、縦横に各々1.5倍以上
延伸することが好ましい。
フィルムの延伸方法は特に限定されないが、一軸延伸、
逐次二軸延伸、同時二軸延伸等が適用できる。また、そ
れに用いる延伸装置も二本ロール式一軸延伸機、テンタ
ー式横延伸機、テンター式あるいはチューブラー式同時
二軸延伸機等が適用できる。
逐次二軸延伸、同時二軸延伸等が適用できる。また、そ
れに用いる延伸装置も二本ロール式一軸延伸機、テンタ
ー式横延伸機、テンター式あるいはチューブラー式同時
二軸延伸機等が適用できる。
また、本発明のフィルムにシリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、アルミナ、カオリン、マイカ、タルク等の無
機添加剤を入れることも可能である。これらの無機添加
剤は熱可塑性ポリエステル(A)と熱可塑性ポリアミド(B)
との混合物に対して0.3〜10重量%、好ましくは0.5〜
7重量%であることが適当であり、粒子の平均径は0.01
〜5μmが好ましい。これらの無機粒子は有機樹脂に較
べて硬いため、フィルムの筆記特性、特に鉛筆筆記特性
を向上させることができる。
ルシウム、アルミナ、カオリン、マイカ、タルク等の無
機添加剤を入れることも可能である。これらの無機添加
剤は熱可塑性ポリエステル(A)と熱可塑性ポリアミド(B)
との混合物に対して0.3〜10重量%、好ましくは0.5〜
7重量%であることが適当であり、粒子の平均径は0.01
〜5μmが好ましい。これらの無機粒子は有機樹脂に較
べて硬いため、フィルムの筆記特性、特に鉛筆筆記特性
を向上させることができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
(参考例)高Tgポリアミドの合成 イソフタル酸45モル%、テレフタル酸5モル%、ヘキ
サメチレンジアミン35モル%、ビス−(4−アミノ−
3−メチルシクロヘキシル)メタン15モル%、酢酸0.
015モル%の割合の原料10Kgを8Kgの純水と共に反応
槽に仕込み、窒素で数回反応槽内の空気をパージした。
温度を90℃まで上昇させ、約5時間反応させたのち、
反応温度を徐々に10時間かけて280℃まで加圧下
(18バール)に槽内を攪拌しつつ上昇させた。
サメチレンジアミン35モル%、ビス−(4−アミノ−
3−メチルシクロヘキシル)メタン15モル%、酢酸0.
015モル%の割合の原料10Kgを8Kgの純水と共に反応
槽に仕込み、窒素で数回反応槽内の空気をパージした。
温度を90℃まで上昇させ、約5時間反応させたのち、
反応温度を徐々に10時間かけて280℃まで加圧下
(18バール)に槽内を攪拌しつつ上昇させた。
ついで、放圧し大気圧まで圧力を下げたのち、さらに同
じ温度で6時間重合を行った。反応終了後、反応槽から
払い出し切断してペレットを得た。このポリアミドのm
−クレゾール中1g/dの濃度で20℃で測定した相
対粘度は1.50であり、またTgは150℃であった。
じ温度で6時間重合を行った。反応終了後、反応槽から
払い出し切断してペレットを得た。このポリアミドのm
−クレゾール中1g/dの濃度で20℃で測定した相
対粘度は1.50であり、またTgは150℃であった。
(実施例1〜3) PET(A−1)と参考例で得られたポリアミド(B−
1)とを第1表に示すように混合比を変えながら二軸混
練押出機を用い280℃で溶融混合しチップ化した。
1)とを第1表に示すように混合比を変えながら二軸混
練押出機を用い280℃で溶融混合しチップ化した。
次に、これらのチップを50mmφの押出機で280℃に
溶融し、Tダイより押出して厚さ約500μのフィルム
を製膜した。得られた未延伸フィルムを2本ロール式一
軸延伸機により90℃で3倍に一軸延伸した。組成条件
を第1表に示すが、いずれの延伸フィルムも機械的性質
および筆記特性にすぐれていた。
溶融し、Tダイより押出して厚さ約500μのフィルム
を製膜した。得られた未延伸フィルムを2本ロール式一
軸延伸機により90℃で3倍に一軸延伸した。組成条件
を第1表に示すが、いずれの延伸フィルムも機械的性質
および筆記特性にすぐれていた。
(実施例4) 実施例2における未延伸フィルムを100℃で縦横それ
ぞれ3.3倍に同時二軸延伸し、230℃で熱セットし
た。得られた延伸フィルムの性質は第2表に示すように
良好な結果が得られた。
ぞれ3.3倍に同時二軸延伸し、230℃で熱セットし
た。得られた延伸フィルムの性質は第2表に示すように
良好な結果が得られた。
(実施例5) 40mm押出機を3台備えた共押出成膜装置を使用して中
央に300μポリエチレンテレフタレート層、両端に各
々100μの実施例2と同じ組成の混合樹脂層がくるよ
うに積層された未延伸フィルムを作った。この未延伸フ
ィルムをロール式縦延伸機により90℃で縦方向に3.3
倍延伸し、続いて100℃でテンター式延伸機により横
方向に3.4倍延伸して、直ちに230℃で熱セットを行
った。
央に300μポリエチレンテレフタレート層、両端に各
々100μの実施例2と同じ組成の混合樹脂層がくるよ
うに積層された未延伸フィルムを作った。この未延伸フ
ィルムをロール式縦延伸機により90℃で縦方向に3.3
倍延伸し、続いて100℃でテンター式延伸機により横
方向に3.4倍延伸して、直ちに230℃で熱セットを行
った。
延伸されたフィルムの表面粗さは第3表の如く大きく、
筆記特性も良好であった。また、機械的特性も第3表の
如く良好であった。
筆記特性も良好であった。また、機械的特性も第3表の
如く良好であった。
(実施例6、比較例1〜2) 参考例においてテレフタル酸の代わりにセバシン酸を用
いて重縮合を行い、Tgが118℃のポリアミド(B−
2)を得た。このポリアミド(B−2)と前述のポリア
ミド(B−1)およびPEN(A−2)を用いて、第4
表に示すような組成、延伸温度で実施例1〜3とほぼ同
様に一軸延伸のテストを行った。この表から明らかな如
く、ポリアミドのTgおよび延伸温度がフィルムの粗面
化にきわめて重要な役割を果たすことがわかる。
いて重縮合を行い、Tgが118℃のポリアミド(B−
2)を得た。このポリアミド(B−2)と前述のポリア
ミド(B−1)およびPEN(A−2)を用いて、第4
表に示すような組成、延伸温度で実施例1〜3とほぼ同
様に一軸延伸のテストを行った。この表から明らかな如
く、ポリアミドのTgおよび延伸温度がフィルムの粗面
化にきわめて重要な役割を果たすことがわかる。
〔発明の効果〕 本発明の粗面化フィルムおよびその製造方法は従来困難
とされていた有機合成樹脂ブレンドによる粗面化フィル
ムの実現を可能ならしめたものである。生産性、機械的
性質、凹凸性能などにおいてきわめて高い工業的価値を
持つ。
とされていた有機合成樹脂ブレンドによる粗面化フィル
ムの実現を可能ならしめたものである。生産性、機械的
性質、凹凸性能などにおいてきわめて高い工業的価値を
持つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67:02
Claims (2)
- 【請求項1】熱可塑性ポリエステル(A)を海成分とし、
該熱可塑性ポリエステル(A)より高いガラス転移温度を
有する熱可塑性ポリアミド(B)を島成分とする混合物か
らなるフィルム、または該混合物が表面層を形成するよ
うに積層されたフィルムであって、フィルム表面が前記
熱可塑性ポリアミド(B)を核とする微細突起を持つこと
を特徴とする粗面化フィルム。 - 【請求項2】熱可塑性ポリエステル(A)を海成分とし、
該熱可塑性ポリエステル(A)より高いガラス転移温度を
有する熱可塑性ポリアミド(B)を島成分とする混合物か
らなる未延伸フィルム、または該混合物が表面層を形成
するように積層された未延伸フィルムを、前記熱可塑性
ポリエステル(A)および前記熱可塑性ポリアミド(B)のガ
ラス転移温度の中間の温度で延伸することを特徴とする
粗面化フィルムの製造方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12202789A JPH0637565B2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | 粗面化フイルムおよびその製造方法 |
| EP90108336A EP0398075B1 (en) | 1989-05-15 | 1990-05-02 | Polyester film |
| DE69005695T DE69005695T2 (de) | 1989-05-15 | 1990-05-02 | Polyesterfilm. |
| US07/520,062 US5055337A (en) | 1989-05-15 | 1990-05-03 | Polyester film |
| KR1019900006942A KR0134086B1 (ko) | 1989-05-15 | 1990-05-15 | 폴리에스테르 필름 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12202789A JPH0637565B2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | 粗面化フイルムおよびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02300234A JPH02300234A (ja) | 1990-12-12 |
| JPH0637565B2 true JPH0637565B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=14825780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12202789A Expired - Lifetime JPH0637565B2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | 粗面化フイルムおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637565B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4655354B2 (ja) * | 1999-12-09 | 2011-03-23 | 東レ株式会社 | 2軸配向フィルムおよび磁気記録媒体 |
| JP4736228B2 (ja) * | 2000-04-28 | 2011-07-27 | 東レ株式会社 | ポリエステルフィルム |
| JP5894485B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-03-30 | ユニチカ株式会社 | 易引裂性粗面化二軸延伸ポリエステルフィルム |
-
1989
- 1989-05-15 JP JP12202789A patent/JPH0637565B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02300234A (ja) | 1990-12-12 |
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