JPH0637579B2 - 防振ゴムの製造方法 - Google Patents
防振ゴムの製造方法Info
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- JPH0637579B2 JPH0637579B2 JP62179417A JP17941787A JPH0637579B2 JP H0637579 B2 JPH0637579 B2 JP H0637579B2 JP 62179417 A JP62179417 A JP 62179417A JP 17941787 A JP17941787 A JP 17941787A JP H0637579 B2 JPH0637579 B2 JP H0637579B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車のエンジンマウント部に装備される防
振弾性支持具やコンプレッサーの振動を防止するために
敷設される防振シートに使用される防振ゴムの製造方法
に関する。
振弾性支持具やコンプレッサーの振動を防止するために
敷設される防振シートに使用される防振ゴムの製造方法
に関する。
この種の防振ゴムにおいては、ゴム中に補強用の繊維を
配合することは既に公知の技術であり、特公昭47−7
137号公報及び特開昭59−4636号公報等には、
前記補強用の繊維を高強度を有する短繊維とし、この短
繊維をゴム中に練り込むことが開示されている。
配合することは既に公知の技術であり、特公昭47−7
137号公報及び特開昭59−4636号公報等には、
前記補強用の繊維を高強度を有する短繊維とし、この短
繊維をゴム中に練り込むことが開示されている。
また、近時上記の如くゴム中に練り込む短繊維として、
高強度,高弾性率を有ししかも低密度であるアラミド
(芳香族ポリアミド)繊維がしばしば用いられるように
なっている。
高強度,高弾性率を有ししかも低密度であるアラミド
(芳香族ポリアミド)繊維がしばしば用いられるように
なっている。
しかしながら、上記特公昭47−7137号公報等にお
いて開示される従来の防振ゴムは、太さが2〜50μ
m、一般的には10〜20μmの短繊維をそのままゴム
中に分散させただけのものであり、この短繊維は単に補
強材としての役目を果すにすぎなかった。
いて開示される従来の防振ゴムは、太さが2〜50μ
m、一般的には10〜20μmの短繊維をそのままゴム
中に分散させただけのものであり、この短繊維は単に補
強材としての役目を果すにすぎなかった。
また、前述したアラミド繊維はその表面が化学的に不活
性であるため、ゴム中に配合した際にこのゴムとの結合
性を高めるために、ゴム中への配合前に予め低温プラズ
マやレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)に
よる表面処理を必要とするとされており、したがって、
短繊維として上記の如きアラミド繊維を用いた場合には
きわめて高価な設備を必要として設備費用は高くなる
上、処理費用も嵩むという問題および工程数の増加によ
り製造効率が低くなるという問題があった。また、ゴム
母材中に配合する短繊維を事前に表面処理するので、ゴ
ム母材と短繊維との濡れ性が悪く、ゴム母材中に短繊維
が均一に分散されず、繊維の多くからまった部分と繊維
の分散割合の低い部分とが混在するために、ゴムの加硫
むらが生じることになる。したがって、防振ゴムの組成
が不均質となり、一定した防振作用が得られなくなると
いう防振ゴムにとっては致命的な欠点を露呈する。
性であるため、ゴム中に配合した際にこのゴムとの結合
性を高めるために、ゴム中への配合前に予め低温プラズ
マやレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)に
よる表面処理を必要とするとされており、したがって、
短繊維として上記の如きアラミド繊維を用いた場合には
きわめて高価な設備を必要として設備費用は高くなる
上、処理費用も嵩むという問題および工程数の増加によ
り製造効率が低くなるという問題があった。また、ゴム
母材中に配合する短繊維を事前に表面処理するので、ゴ
ム母材と短繊維との濡れ性が悪く、ゴム母材中に短繊維
が均一に分散されず、繊維の多くからまった部分と繊維
の分散割合の低い部分とが混在するために、ゴムの加硫
むらが生じることになる。したがって、防振ゴムの組成
が不均質となり、一定した防振作用が得られなくなると
いう防振ゴムにとっては致命的な欠点を露呈する。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、設備
費や処理費等の製造費用の低減および製造効率の向上を
図りつつ、短繊維をゴム母材中に均一に分散させて繊維
のフィブリル化を促進でき、機械的のみならず物理的性
質にも優れた防振ゴムを得ることができる防振ゴムの製
造方法を提供することを目的としている。
費や処理費等の製造費用の低減および製造効率の向上を
図りつつ、短繊維をゴム母材中に均一に分散させて繊維
のフィブリル化を促進でき、機械的のみならず物理的性
質にも優れた防振ゴムを得ることができる防振ゴムの製
造方法を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明による防振ゴムの製
造方法は、極性基を有するゴムを母材とする混合物に、
アミド結合を有する短繊維をその表面未処理のままで1
〜20重量%加えて1次混練することにより、前記短繊
維を切断し開繊させて前記混合物中に分散させ、次に、
このような分散状態で短繊維を含有する混合物に加硫剤
を加えて2次混練することにより、加硫剤の分散及び短
繊維の配向を行なうことを特徴とするものである。
造方法は、極性基を有するゴムを母材とする混合物に、
アミド結合を有する短繊維をその表面未処理のままで1
〜20重量%加えて1次混練することにより、前記短繊
維を切断し開繊させて前記混合物中に分散させ、次に、
このような分散状態で短繊維を含有する混合物に加硫剤
を加えて2次混練することにより、加硫剤の分散及び短
繊維の配向を行なうことを特徴とするものである。
[作用] 本発明によれば、ゴムを母材とする混合物に、表面未処
理のままの短繊維を加えて混練するので、短繊維の表面
処理に要する設備費や処理費等の製造費用の著しい低減
が図れるとともに、表面処理工程の省略によって製造効
率の向上も図れる。その上、表面処理されていない短繊
維であるから、これを前記混合物に加えたときの両者の
濡れ性が良く、混合物中に短繊維が均一に分散されて加
硫むらの発生がなく、均質な組成の防振ゴムが得られ
る。しかも、短繊維とゴムを母材とする混合物との混練
中に両者の摩擦によって、短繊維が切断され開繊されて
フィブリル化を促進し、このようなフィブリル化によっ
て短繊維の表面を活性化し、その活性化した表面にゴム
の極性基が相互作用するので、短繊維とゴムを母材とす
る混合物との結合力を高めて、負荷荷重が大きくなると
ともに、耐疲労性も向上する。さらに、フィブリル化し
た短繊維間の摩擦により、振動エネルギーが消費される
ので、防音、防振効果にも優れている。
理のままの短繊維を加えて混練するので、短繊維の表面
処理に要する設備費や処理費等の製造費用の著しい低減
が図れるとともに、表面処理工程の省略によって製造効
率の向上も図れる。その上、表面処理されていない短繊
維であるから、これを前記混合物に加えたときの両者の
濡れ性が良く、混合物中に短繊維が均一に分散されて加
硫むらの発生がなく、均質な組成の防振ゴムが得られ
る。しかも、短繊維とゴムを母材とする混合物との混練
中に両者の摩擦によって、短繊維が切断され開繊されて
フィブリル化を促進し、このようなフィブリル化によっ
て短繊維の表面を活性化し、その活性化した表面にゴム
の極性基が相互作用するので、短繊維とゴムを母材とす
る混合物との結合力を高めて、負荷荷重が大きくなると
ともに、耐疲労性も向上する。さらに、フィブリル化し
た短繊維間の摩擦により、振動エネルギーが消費される
ので、防音、防振効果にも優れている。
[実施例] 以下、本発明による防振ゴムの製造方法の実施例を説明
する。第1図は下述する実施例1及び実施例2の防振ゴ
ムの製造過程,及びフィブリル化した短繊維の抽出と各
種物性試験の手順を示すフローチャート図である。
する。第1図は下述する実施例1及び実施例2の防振ゴ
ムの製造過程,及びフィブリル化した短繊維の抽出と各
種物性試験の手順を示すフローチャート図である。
(実施例1) ここに挙げる実施例1は、下記の表1に示すように、母
材となる極性基を有するゴムとして日本ゼオン社製カル
ボキシル化ニトリルゴムNipol 1072(以下、c−NBR
という)を用い、このc−NBRにカーボン等の配合物
を加えて得た混合物Aに、デュポン社のアラミド繊維で
ある第2図に電子顕微鏡写真で示すようなケブラー#2
9の短繊維Cを表面未処理のままで15重量%含有せし
めた組成物である。
材となる極性基を有するゴムとして日本ゼオン社製カル
ボキシル化ニトリルゴムNipol 1072(以下、c−NBR
という)を用い、このc−NBRにカーボン等の配合物
を加えて得た混合物Aに、デュポン社のアラミド繊維で
ある第2図に電子顕微鏡写真で示すようなケブラー#2
9の短繊維Cを表面未処理のままで15重量%含有せし
めた組成物である。
尚、前記ケブラー#29の短繊維Cは、繊維長5mm、繊
維径12μmとしている。このケブラー#29の短繊維
Cは、柱状ミクロフィブリル構造を有しており、バンバ
リーミキサーにより前記c−NBRを母材とする混合物
Aと1次混練することにより、容易にフィブリル化して
混合物A中に分散する。したがって、短繊維Cはこの分
散した状態で混合物Aに含有せしめられており、また表
面に亀裂が生じてささくれだった状態となっている。そ
して、次にこのようにして短繊維Cを含有せしめた混合
物Aに加硫剤Bを加えて、オープンロールによるロール
出しに伴う2次混練により、加硫剤Bの分散及び短繊維
Cの配向を行う。そして、このようにしてロール出しし
た後、温度160℃、圧力40kg/cm2,時間55分の条
件で金型プレス加硫成形することにより、実施例1の防
振ゴムが得られるのである。
維径12μmとしている。このケブラー#29の短繊維
Cは、柱状ミクロフィブリル構造を有しており、バンバ
リーミキサーにより前記c−NBRを母材とする混合物
Aと1次混練することにより、容易にフィブリル化して
混合物A中に分散する。したがって、短繊維Cはこの分
散した状態で混合物Aに含有せしめられており、また表
面に亀裂が生じてささくれだった状態となっている。そ
して、次にこのようにして短繊維Cを含有せしめた混合
物Aに加硫剤Bを加えて、オープンロールによるロール
出しに伴う2次混練により、加硫剤Bの分散及び短繊維
Cの配向を行う。そして、このようにしてロール出しし
た後、温度160℃、圧力40kg/cm2,時間55分の条
件で金型プレス加硫成形することにより、実施例1の防
振ゴムが得られるのである。
第3図は、上述したところのc−NBRを母剤とする混
合物Aと担持繊維Cのバンバリーミキサーによる混練時
間を、1サイクルを2.5分間とし、それぞれこのサイ
クルを2回,10回,20回繰り返して得た合計時間、
すなわち5分,25分,50分として得られた実施例1
に対応する3種類の防振ゴムに関し、それぞれ列理方向
に対する引張角度を、0°,45°,90°として得た
場合の応力−ひずみ曲線と、短繊維を含有しない表1に
示す比較例1の防振ゴムの応力−ひずみ曲線を示してい
る。この第3図からも明らかなように、短繊維を含有し
た本発明の防振ゴムは、混練時間をいずれにした場合で
も短繊維を含有しないものに比べて高い応力を示してお
り、負荷荷重の大きいことが解る。
合物Aと担持繊維Cのバンバリーミキサーによる混練時
間を、1サイクルを2.5分間とし、それぞれこのサイ
クルを2回,10回,20回繰り返して得た合計時間、
すなわち5分,25分,50分として得られた実施例1
に対応する3種類の防振ゴムに関し、それぞれ列理方向
に対する引張角度を、0°,45°,90°として得た
場合の応力−ひずみ曲線と、短繊維を含有しない表1に
示す比較例1の防振ゴムの応力−ひずみ曲線を示してい
る。この第3図からも明らかなように、短繊維を含有し
た本発明の防振ゴムは、混練時間をいずれにした場合で
も短繊維を含有しないものに比べて高い応力を示してお
り、負荷荷重の大きいことが解る。
第4図(a),(b),(c)は前記実施例1に対応する3種類の
防振ゴムにおいて、バンバリーミキサーによる混練を終
えた後、この混練によってフィブリルを生じた短繊維を
抽出して観た電子顕微鏡写真である。これら第4図(a),
(b),(c)からも明らかなように、短繊維は混練時間を長
くする程切断され開繊してサブミクロンオーダのフィブ
リル化が進行しており、前記第3図に示した応力−ひず
み曲線からも概ねフィブリル化が進行する程、負荷荷重
も大きくなっていることが解る。
防振ゴムにおいて、バンバリーミキサーによる混練を終
えた後、この混練によってフィブリルを生じた短繊維を
抽出して観た電子顕微鏡写真である。これら第4図(a),
(b),(c)からも明らかなように、短繊維は混練時間を長
くする程切断され開繊してサブミクロンオーダのフィブ
リル化が進行しており、前記第3図に示した応力−ひず
み曲線からも概ねフィブリル化が進行する程、負荷荷重
も大きくなっていることが解る。
第5図(a),(b),(c)は、同じく前記実施例1に対応する
3種類の防振ゴムに対して行なった列理方向へ引張試験
において、それぞれの引張破面を写した電子顕微鏡写真
である。これら第5図(a),(b),(c)に示されるように、
混練時間を長くして短繊維のフィブリル化を進め、c−
NBRを母材とする混合物中に亀裂を生じた細かい短繊
維を分散させる程、破面は滑らかになり耐疲労性が高い
ことが観察される。
3種類の防振ゴムに対して行なった列理方向へ引張試験
において、それぞれの引張破面を写した電子顕微鏡写真
である。これら第5図(a),(b),(c)に示されるように、
混練時間を長くして短繊維のフィブリル化を進め、c−
NBRを母材とする混合物中に亀裂を生じた細かい短繊
維を分散させる程、破面は滑らかになり耐疲労性が高い
ことが観察される。
次に、第6図示は上記実施例1の防振ゴムと、表1に示
した短繊維を含まない比較例1の防振ゴムをそれぞれ4
8時間トルエン中に浸し、その後、幅方向,奥行方向,
高さ方向、及び体積を測定して初期値に対する増加率を
示した膨潤試験の比較表である。この第6図かた明らか
なように、いずれの値を比較しても実施例1の増加率は
比較例1のそれと較べて小さく、実施例1の防振ゴムが
結合力が高く耐候性に優れたものであることが解る。
した短繊維を含まない比較例1の防振ゴムをそれぞれ4
8時間トルエン中に浸し、その後、幅方向,奥行方向,
高さ方向、及び体積を測定して初期値に対する増加率を
示した膨潤試験の比較表である。この第6図かた明らか
なように、いずれの値を比較しても実施例1の増加率は
比較例1のそれと較べて小さく、実施例1の防振ゴムが
結合力が高く耐候性に優れたものであることが解る。
(実施例2) 次に、母材として上述した実施例1におけるc−NBR
に代えて日本ゼオン社製ニトリルゴムNipol 1032(以
下、NBRという)を用いた場合の実施例を示す。ま
ず、実施例1においてc−NBRを母材とした場合と同
一配合物を加えて前述した表1においてc−NBRをN
BRに置き換えただけの混合物A′を得る。そして、こ
の混合物A′に、同じく実施例1の場合と同条件でケブ
ラー#29の短繊維Cをその表面未処理のままで含有さ
せて1次混練し、さらに加硫剤Bを加えて2次混練する
ことにより、混練時間が異なる3種類の防振ゴムを得
る。
に代えて日本ゼオン社製ニトリルゴムNipol 1032(以
下、NBRという)を用いた場合の実施例を示す。ま
ず、実施例1においてc−NBRを母材とした場合と同
一配合物を加えて前述した表1においてc−NBRをN
BRに置き換えただけの混合物A′を得る。そして、こ
の混合物A′に、同じく実施例1の場合と同条件でケブ
ラー#29の短繊維Cをその表面未処理のままで含有さ
せて1次混練し、さらに加硫剤Bを加えて2次混練する
ことにより、混練時間が異なる3種類の防振ゴムを得
る。
第7図はこれら3種類の防振ゴムに対して、それぞれ列
理方向に対する引張角度を0°,45°,90°として
得た、前記第3図に示したc−NBRを母材とする防振
ゴムの場合と対応する応力−ひずみ曲線と、短繊維を含
有しないNBRを母材とする防振ゴムの応力−ひずみ曲
線を示している。
理方向に対する引張角度を0°,45°,90°として
得た、前記第3図に示したc−NBRを母材とする防振
ゴムの場合と対応する応力−ひずみ曲線と、短繊維を含
有しないNBRを母材とする防振ゴムの応力−ひずみ曲
線を示している。
この第7図もまた、本発明による短繊維を含有した防振
ゴムが、短繊維を含有しない場合に比べ高い応力を有す
ることを示している。ただし、第3図と第7図を比較し
た場合、第3図に示すc−NBRを母材とした防振ゴム
の方が、第7図に示すNBRを母材とした防振ゴムに比
べ、より高い応力を示し且つ引張角度による応力の低下
も緩やかであることが分る。これはフィブリル化によっ
て活性化した短繊維の表面に対し、NBRを母材とした
実施例2の防振ゴムではNBR中のCN基のみが極性基
として相互作用するのに対し、c−NBRを母材として
実施例1の防振ゴムでは、c−NBRのゴム分子鎖中の
カルボキシル基もまた前記短繊維の表面に対し相互作用
して、ゴムと短繊維の結合力をより高めるためと推察さ
れる。
ゴムが、短繊維を含有しない場合に比べ高い応力を有す
ることを示している。ただし、第3図と第7図を比較し
た場合、第3図に示すc−NBRを母材とした防振ゴム
の方が、第7図に示すNBRを母材とした防振ゴムに比
べ、より高い応力を示し且つ引張角度による応力の低下
も緩やかであることが分る。これはフィブリル化によっ
て活性化した短繊維の表面に対し、NBRを母材とした
実施例2の防振ゴムではNBR中のCN基のみが極性基
として相互作用するのに対し、c−NBRを母材として
実施例1の防振ゴムでは、c−NBRのゴム分子鎖中の
カルボキシル基もまた前記短繊維の表面に対し相互作用
して、ゴムと短繊維の結合力をより高めるためと推察さ
れる。
第8図(a),(b),(c)は混合物A′中でフィブリルを生じ
た短繊維を抽出して観た電子顕微鏡写真で、c−NBR
を母材とする場合の前記第4図(a),(b),(c)に対応す
る。また、第9図(a),(b),(c)は混合物A′と短繊維の
混練時間を変えて得た3種類の防振ゴムに対して列理方
向への引張試験を行ない、その引張破面を観た電子顕微
鏡写真で、c−NBRを母材とする場合の前記第5図
(a),(b),(c)に対応している。さらに、第10図は実施
例2の防振ゴムと、この実施例2の防振ゴムと同一の混
合物A′及び加硫剤Bを用い、短繊維を含まない比較例
2の防振ゴムとを、それぞれ48時間トルエン中に浸
し、その後、幅方向,奥行方向,高さ方向,及び体積を
測定して、各防振ゴムの初期値に対する増加率を示した
膨潤試験の比較表で、前記実施例1における第6図に対
応している。
た短繊維を抽出して観た電子顕微鏡写真で、c−NBR
を母材とする場合の前記第4図(a),(b),(c)に対応す
る。また、第9図(a),(b),(c)は混合物A′と短繊維の
混練時間を変えて得た3種類の防振ゴムに対して列理方
向への引張試験を行ない、その引張破面を観た電子顕微
鏡写真で、c−NBRを母材とする場合の前記第5図
(a),(b),(c)に対応している。さらに、第10図は実施
例2の防振ゴムと、この実施例2の防振ゴムと同一の混
合物A′及び加硫剤Bを用い、短繊維を含まない比較例
2の防振ゴムとを、それぞれ48時間トルエン中に浸
し、その後、幅方向,奥行方向,高さ方向,及び体積を
測定して、各防振ゴムの初期値に対する増加率を示した
膨潤試験の比較表で、前記実施例1における第6図に対
応している。
これら第8図(a),(b),(c)〜第10図に示されるよう
に、NBRを母材とした混合物A′を使用した場合にお
いても、混練時間の経過とともに短繊維フィブリル化が
進み(第8図(a),(b),(c)参照)、これに伴い耐疲労性
の向上が認められる(第9図(a),(b),(c)参照)。ま
た、実施例2の防振ゴムは比較例2のそれと比べて結合
力が高く、同一の混合物A′を用いた場合、フィブリル
を生じた短繊維を含むものが遥かに耐候性に優れている
ことが分る。
に、NBRを母材とした混合物A′を使用した場合にお
いても、混練時間の経過とともに短繊維フィブリル化が
進み(第8図(a),(b),(c)参照)、これに伴い耐疲労性
の向上が認められる(第9図(a),(b),(c)参照)。ま
た、実施例2の防振ゴムは比較例2のそれと比べて結合
力が高く、同一の混合物A′を用いた場合、フィブリル
を生じた短繊維を含むものが遥かに耐候性に優れている
ことが分る。
以上のように、本発明による防振ゴムは母材としてNB
Rを用いた場合にも物性上極めて顕著な効果を奏し得る
ものである。
Rを用いた場合にも物性上極めて顕著な効果を奏し得る
ものである。
次に、本発明による防振ゴムの製造方法において、ゴム
を母材とする混合物中に配合されるアミド結合を有する
短繊維の含有量について説明する。第11図は上記実施
例1において用いたc−NBRを母材とする混合物A中
に、ケブラー#29の短繊維をそれぞれ20重量%、1
5重量%,10重量%,5重量%混練した本発明による
防振ゴムに対し、列理方向に対する引張角度を0℃及び
90℃として応力−ひずみ曲線を得たものである。この
第11図に示されるように、引張強度は短繊維の含有量
を多くする程増加することが観察される。しかしなが
ら、本発明による防振ゴムの製造方法にあいては、短繊
維の含有量を20重量%よりも多くすると、伸びが極端
に小さくなって硬直し、防振機能が低下するという傾向
があり、且つ短繊維の均一分散も困難になる現象が見ら
れる。一方、短繊維の含有量を1重量%未満にしてしま
うと短繊維を含有することによる効果が生じない。した
がって、短繊維の含有量は1〜20重量%とすることに
よって本願発明による防振ゴムとしての効果を奏しう
る。
を母材とする混合物中に配合されるアミド結合を有する
短繊維の含有量について説明する。第11図は上記実施
例1において用いたc−NBRを母材とする混合物A中
に、ケブラー#29の短繊維をそれぞれ20重量%、1
5重量%,10重量%,5重量%混練した本発明による
防振ゴムに対し、列理方向に対する引張角度を0℃及び
90℃として応力−ひずみ曲線を得たものである。この
第11図に示されるように、引張強度は短繊維の含有量
を多くする程増加することが観察される。しかしなが
ら、本発明による防振ゴムの製造方法にあいては、短繊
維の含有量を20重量%よりも多くすると、伸びが極端
に小さくなって硬直し、防振機能が低下するという傾向
があり、且つ短繊維の均一分散も困難になる現象が見ら
れる。一方、短繊維の含有量を1重量%未満にしてしま
うと短繊維を含有することによる効果が生じない。した
がって、短繊維の含有量は1〜20重量%とすることに
よって本願発明による防振ゴムとしての効果を奏しう
る。
尚、本発明が上記実施例に限定されないのはもちろんで
あって、母材となるゴムにはクロロプレンゴム,エピク
ロルセドリンゴム,クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ム,ポリウレタンゴム等の他の極性基を有するゴムを用
いることもできる。また、短繊維もフィブリル構造をも
ったアミド結合を有する繊維であれば、絹を始めとする
他の繊維を用いてもよい。
あって、母材となるゴムにはクロロプレンゴム,エピク
ロルセドリンゴム,クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ム,ポリウレタンゴム等の他の極性基を有するゴムを用
いることもできる。また、短繊維もフィブリル構造をも
ったアミド結合を有する繊維であれば、絹を始めとする
他の繊維を用いてもよい。
以上のように、本発明による防振ゴムの製造方法は、ゴ
ムを母材とする混合物に、表面未処理のままの短繊維を
加えて混練するので、短繊維の表面処理に要する設備費
や処理費等の製造費用の著しい低減を図ることができる
とともに、表面処理工程の省略によって製造効率の向上
も図れる。その上、表面処理されていない短繊維である
から、これを前記混合物に加えたときの両者の濡れ性が
良く、混合物中に短繊維を均一に分散させて加硫むらの
発生をなくし、均質な組成の防振ゴムを得ることができ
る。しかも、短繊維とゴムを母材とする混合物との混練
中に両者の摩擦によって、短繊維が切断され開繊されて
フィブリル化を促進し、このようなフィブリル化によっ
て短繊維の表面を活性化し、その活性化した表面にゴム
の極性基が相互作用するので、短繊維とゴムを母材とす
る混合物との結合力を高めて、負荷荷重を増大すること
かできるとともに、耐疲労性も向上することができ、か
つ、高強度で耐候性にも優れていることから、エンジン
マウント部等に装備される防振弾性支持具など広い範囲
の防振ゴムとして有効に使用することができる。さら
に、フィブリル化した短繊維間の摩擦により、振動エネ
ルギーが消費されるので、防音、防振効果にも優れた効
果を有する。
ムを母材とする混合物に、表面未処理のままの短繊維を
加えて混練するので、短繊維の表面処理に要する設備費
や処理費等の製造費用の著しい低減を図ることができる
とともに、表面処理工程の省略によって製造効率の向上
も図れる。その上、表面処理されていない短繊維である
から、これを前記混合物に加えたときの両者の濡れ性が
良く、混合物中に短繊維を均一に分散させて加硫むらの
発生をなくし、均質な組成の防振ゴムを得ることができ
る。しかも、短繊維とゴムを母材とする混合物との混練
中に両者の摩擦によって、短繊維が切断され開繊されて
フィブリル化を促進し、このようなフィブリル化によっ
て短繊維の表面を活性化し、その活性化した表面にゴム
の極性基が相互作用するので、短繊維とゴムを母材とす
る混合物との結合力を高めて、負荷荷重を増大すること
かできるとともに、耐疲労性も向上することができ、か
つ、高強度で耐候性にも優れていることから、エンジン
マウント部等に装備される防振弾性支持具など広い範囲
の防振ゴムとして有効に使用することができる。さら
に、フィブリル化した短繊維間の摩擦により、振動エネ
ルギーが消費されるので、防音、防振効果にも優れた効
果を有する。
第1図は実施例1及び2の防振ゴムの製造過程を示すフ
ローチャート図、第2図はケブラー#29の短繊維の電
子顕微鏡写真、第3図は実施例1の防振ゴムの応力−ひ
ずみ曲線、第4図(a),(b),(c)は、フィブリルを生じた
短繊維の電子顕微鏡写真、第5図(a),(b),(c)は実施例
1の防振ゴムの引張破面における短繊維の形状を示す電
子顕微鏡写真、第6図は実施例1の防振ゴムの膨潤試験
の結果を示す表、第7図は実施例2の防振ゴムの応力−
ひずみ曲線、第8図(a),(b),(c)はフィブリルを生じた
短繊維の電子顕微鏡写真、第9図(a),(b),(c)は実施例
2の防振ゴムの引張破面における短繊維の形状を示す電
子顕微鏡写真、第10図は実施例2の防振ゴムの膨潤試
験の結果を示す表、第11図は本発明による防振ゴムの
製造方法において、短繊維の含有量を変えて製造された
防振ゴムの応力−ひずみ曲線である。
ローチャート図、第2図はケブラー#29の短繊維の電
子顕微鏡写真、第3図は実施例1の防振ゴムの応力−ひ
ずみ曲線、第4図(a),(b),(c)は、フィブリルを生じた
短繊維の電子顕微鏡写真、第5図(a),(b),(c)は実施例
1の防振ゴムの引張破面における短繊維の形状を示す電
子顕微鏡写真、第6図は実施例1の防振ゴムの膨潤試験
の結果を示す表、第7図は実施例2の防振ゴムの応力−
ひずみ曲線、第8図(a),(b),(c)はフィブリルを生じた
短繊維の電子顕微鏡写真、第9図(a),(b),(c)は実施例
2の防振ゴムの引張破面における短繊維の形状を示す電
子顕微鏡写真、第10図は実施例2の防振ゴムの膨潤試
験の結果を示す表、第11図は本発明による防振ゴムの
製造方法において、短繊維の含有量を変えて製造された
防振ゴムの応力−ひずみ曲線である。
Claims (2)
- 【請求項1】極性基を有するゴムを母材とする混合物
に、アミド結合を有する短繊維をその表面未処理のまま
で1〜20重量%加えて1次混練することにより、前記
短繊維を切断し開繊させて前記混合物中に分散させ、次
に、このような分散状態で短繊維を含有する混合物に加
硫剤を加えて2次混練することにより、加硫剤の分散及
び短繊維の配向を行なうことを特徴とする防振ゴムの製
造方法。 - 【請求項2】前記短繊維として、柱状ミクロファブリル
構造を有するアラミド繊維を使用することを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の防振ゴムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62179417A JPH0637579B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 防振ゴムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62179417A JPH0637579B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 防振ゴムの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6422941A JPS6422941A (en) | 1989-01-25 |
| JPH0637579B2 true JPH0637579B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=16065502
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62179417A Expired - Fee Related JPH0637579B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 防振ゴムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637579B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0539806U (ja) * | 1991-11-05 | 1993-05-28 | ヤマザキマザツク株式会社 | ボーリングバー |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5920706B2 (ja) * | 1981-08-17 | 1984-05-15 | ニチアス株式会社 | ジヨイントシ−ト |
| US4659754A (en) * | 1985-11-18 | 1987-04-21 | Polysar Limited | Dispersions of fibres in rubber |
-
1987
- 1987-07-17 JP JP62179417A patent/JPH0637579B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6422941A (en) | 1989-01-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |