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JPH0638978B2 - 酸化還元反応を利用した複合材料の製造方法 - Google Patents
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JPH0638978B2 - 酸化還元反応を利用した複合材料の製造方法 - Google Patents

酸化還元反応を利用した複合材料の製造方法

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JPH0638978B2
JPH0638978B2 JP706385A JP706385A JPH0638978B2 JP H0638978 B2 JPH0638978 B2 JP H0638978B2 JP 706385 A JP706385 A JP 706385A JP 706385 A JP706385 A JP 706385A JP H0638978 B2 JPH0638978 B2 JP H0638978B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、マトリックス金属中に強化材及び合金酸化物
の微細片が微細に分散された複合材料の製造方法に係
り、更に詳細には酸化還元反応を利用してかかる複合材
料を製造する方法に係る。
従来の技術 繊維強化金属複合材料や粒子分散複合材料の如き複合材
料の製造方法の一つとして、強化材の多孔質体を形成
し、該多孔質体内へ溶融マトリックス金属を加圧浸透さ
せる所謂加圧鋳造法が知られている。かかる加圧鋳造法
により強度、剛性、耐摩耗性などの性質に優れた複合材
料を製造するためには、多孔質体内へ溶融マトリックス
金属を良好に浸透させ、これにより強化材とマトリック
ス金属とを良好に密着させることが必要である。そのた
め本願出願人と同一の出願人の出願にかかる特願昭55
−107040号に於て提案されている如く、多孔質体
内へ溶融マトリックス金属を浸透させるに先立ち多孔質
体をマトリックス金属の融点以上の温度に予熱すること
が従来より行われている。
発明が解決しようとする問題点 上述の如く多孔質体をマトリックス金属の融点以上の温
度に予熱する加圧鋳造法に於ては、多孔質体の予熱に比
較的多量の熱エネルギーを要し、従って複合材料を低廉
に製造することが困難であり、また強化材によっては酸
化等の不具合を生じるため、予熱の場合の雰囲気を不活
性雰囲気や還元雰囲気に設定する必要があり、予熱され
た多孔質体、特にその表面温度がマトリックス金属との
複合化が行われるまでに放熱などによって冷却され、そ
のため必ずしも良好に多孔質体内へ溶融マトリックス金
属を浸透させることができないという問題がある。
また加圧鋳造法に於ては、多孔質体の狭小な空隙内へ溶
融マトリックス金属を浸透させなければならず、従って
マトリックス金属は湯流れ性に優れていることが必要で
あるため、必ずしも強度等の点から好ましい組成のマト
リックス金属を使用することができないという問題があ
る。更に加圧鋳造法に於ては、強化材より成る多孔質体
はそれ自身所定の形状を保持し得るものでなければなら
ないため、多孔質体の体積率を小さくすることができ
ず、従って強化材の体積率の小さい複合材料を製造する
ことが困難であるという問題がある。
本発明は、従来の複合材料の製造方法、特に加圧鋳造法
に於ける上述の如き問題に鑑み、これらの問題が生じる
ことがないよう改良された複合材料の製造方法を提供す
ることを目的としている。
問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、強化材と第一の金
属の酸化物の微細片とを含む多孔質体を形成し、前記多
孔質体内へ前記第一の金属よりも酸化物形成傾向の高い
第二の金属を含む溶融マトリックス金属を浸透させる複
合材料の製造方法によって達成される。
発明の作用及び効果 本発明の方法によれば、多孔質体内へ溶融マトリックス
金属を浸透させる過程に於て多孔質体中の第一の金属の
酸化物と溶融マトリックス金属中の第二の金属との間に
於て酸化還元反応が生じ、その際発生する熱によって強
化材が溶融マトリックス金属内にて高温度に加熱される
ので、多孔質体がその酸化の如き不具合を伴なうことな
く比較的高い温度に加熱され、従って多孔質体の予熱温
度が高温度でなくても多孔質体内へ溶融マトリックス金
属を良好に浸透させることができる。
また本発明の方法によれば、第一の金属の酸化物と第二
の金属との間の酸化還元反応により純金属としての第一
の金属及び第二の金属の酸化物が生成し、第一の金属は
マトリックス金属に対する合金添加元素として作用して
マトリックス金属を合金化し、第二の金属の酸化物はマ
トリックス金属中に微細に分散されてマトリックス金属
を分散強化するので、従来の加圧鋳造法に比してマトリ
ックス金属の強度等に優れた複合材料を容易に製造する
ことができる。
更に本発明の方法によれば、強化材と第一の酸化物の微
細片とを含む多孔質体が形成されるので、従来の加圧鋳
造法の場合の如く強化材のみより成る多孔質体が形成さ
れる場合に比して多孔質体中の強化材の体積率を小さく
設定することができ、従って強化材の体積率が小さい複
合材料を容易に製造することができる。
尚本発明に於ては、製造されるべき複合材料が繊維強化
金属複合材料である場合には、強化材は長繊維又は短繊
維(ホイスカを含む)のいずれであってもよく、製造さ
れるべき複合材料が粒子分散複合材料である場合には、
強化材は粉粒体、切粉、薄片などであってよい。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
実施例1 32gの炭化ケイ素ホイスカ(平均繊維径0.1μ、平
均繊維長30μ)と13gのNiO粉末(平均粒径3
μ)とを攪拌器にて均一に混合し、該混合物をステンレ
ス鋼製のパイプ内に充填し、パイプ内にて混合物を20
0kg/cm2の圧力にて圧縮成形することにより、炭化ケ
イ素ホイスカとNiO粉末とより成る直径34mm、長さ
50mmの円柱状の多孔質体を形成した。尚この多孔質体
のかさ密度は1.0g/cm3(炭化ケイ素ホイスカ:
0.71g/cm3、NiO:0.29g/cm3)であっ
た。
次いで多孔質体1を大気中にて600℃に予熱した後、
第1図に示されている如く、高圧鋳造装置2の鋳型3内
に配置し、該鋳型内に純度99.7wt%、湯温800℃
の溶融マトリックス金属としての純アルミニウムの溶湯
4を注湯し、該溶湯をプランジャ5により1000kg/
cm2の圧力にて加圧し、その加圧状態を溶湯4が完全に
凝固するまで保持した。溶湯4が完全に凝固した後鋳型
3内よりノックアウトピン6によって凝固体を取出し、
該凝固体に対し機械加工を施して複合材料を取出した。
第2図は上述の如く製造された複合材料の断面組織を1
00倍にて示す顕微鏡写真である。また上述の如く製造
された複合材料についてEPMA分析及びX線回折試験
を行ったところ、多孔質体中に存在していたNiO粉末
は溶湯のAlによって還元され、Alと共に均一なNi
−Al合金相を形成しており、NiOの酸素によって酸
化されることにより生成したAl23がNi−Al合金
相中に均一に且微細に分散されていることが認められ
た。尚第2図に於て、白っぽい部分はNiA3の部分で
あり、暗灰色乃至黒色の部分は炭化ケイ素ホイスカとA
23が微細に分散されたアルミニウム合金との混合組
織の部分である。かくして上述の如く製造された複合材
料は炭化ケイ素ホイスカによる繊維強化と共にマトリッ
クス金属の合金強化及び分散強化が行われており、従来
の加圧鋳造法により製造された炭化ケイ素ホイスカを強
化材として純アルミニウムをマトリックス金属とする複
合材料よりも強度及び耐熱性に優れていることが認めら
れた。尚炭化ケイ素ホイスカの体積率は22.4%であ
った。
実施例2 59gのAl23(平均粒径10μ)と10gのCoO
粉末(平均粒径5μ)と10gのFe23粉末(平均粒
径2μ)とを攪拌器にて均一に混合し、該混合物をステ
ンレス鋼製のパイプ内に充填し、パイプ内にて混合物を
820kg/cm2の圧力にて圧縮成形することにより直径
34mm、長さ50mmの円柱状の多孔質体を形成した。尚
多孔質体のかさ密度は1.75g/cm3(Al23
1.31g/cm3、CoO+Fe23:0.44g/c
m3)であった。次いで多孔質体を大気中にて600℃に
予熱した後、上述の実施例1の場合と同一の条件及び要
領にて複合材料を製造した。
かくして製造された複合材料についてEPMA分析及び
X線回折試験を行ったところ、多孔質体中に存在してい
たCoO粉末及びFe23粉末は溶湯のAlによって還
元され、マトリックス金属中に均一なCo−Fe−Al
合金相を形成しており、CoO及びFe23の酸素によ
って酸化されることにより生成したAl23及び多孔質
体中に存在していたAl23がマトリックス金属中に均
一且微細に分散していることが認められた。かくして製
造された複合材料はAl23粉末を分散材とし純アルミ
ニウムをマトリックス金属とする複合材料に比して耐熱
性に優れていることが認められた。尚Al23の体積率
は39.7%であった。
実施例3 40%のHCl水に100gのFe粉末を加えて完全に
溶解し、これによりFeがFe3+のイオンの形で存在す
る500mlのHCl溶液を形成した。次いでこの溶液中
にSiO2を20%含有するリチウムシリケートバイン
ダを100ml添加し、更に平均繊維長3mm、平均繊維径
2〜3μのアルミナ短繊維(商品名「サフィル」)を4
8g投入し、これらを十分に攪拌することにより、第3
図に示されている如く、アルミナ短繊維7が分散された
スラリー8を形成した。次いで第4図に示されている如
く、スラリー8内にステンレス鋼製のネット9を配置
し、該ネットを図には示されていない押圧手段によって
容器10の底壁10aに対し押圧し、ネット9上の分散
媒体11を容器10より排出させることにより、HCl
溶液にて含浸された繊維成形体12(20×50×15
0mm)を形成した。
次いで繊維成形体12を大気中にて800℃に加熱する
ことにより繊維成形体を完全に乾燥させた。この場合繊
維成形体を顕微鏡にて観察したところ、アルミナ短繊維
の表面には微細なFe23粉末が均一に分散状態にて付
着していることが認められた。また繊維成形体のかさ密
度は0.58g/cm3(アルミナ短繊維のかさ密度:
0.33g/cm3、Fe23粉末のかさ密度:0.25
g/cm3)であった。
次いで上述の如く製造された多孔質体としての繊維成形
体を大気中にて600℃に予熱した後、第1図に示され
ている如き高圧鋳造装置の鋳型内に配置し、該鋳型内に
純度99.7%、湯温800℃の純アルミニウムの溶湯
を注湯し、該溶湯を1000kg/cm3の圧力にて加圧
し、その加圧状態を溶湯が完全に凝固するまで保持し
た。溶湯が完全に凝固した後、鋳型内より凝固体を取出
し、該凝固体に対し機械加工を行って複合材料を取出し
た。かくして製造された複合材料のついてEPMA分析
及びX線回折試験を行ったところ、繊維成形体中に存在
していたFe23粉末は溶湯のAlによって還元され、
均一なFe−Al合金相を形成しており、Fe23の酸
素によって酸化されることにより生成したAl23が前
記合金相中に微細に且均一に分散しており、従って上述
の如く製造された複合材料はアルミナ短繊維による繊維
強化と共にマトリックス金属の合金強化及びAl23
分散強化が行われており、アルミナ短繊維を強化繊維と
し純アルミニウムをマトリックス金属とする複合材料に
比して強度及び耐熱性に優れていることが認められた。
尚アルミナ短繊維の体積率は10%であった。
実施例4 HClに30gのV25粉末を加えて完全に溶解し、こ
れによりVがV5+のイオンの形で存在する200mlのH
Cl溶液を形成した。次いでこの溶液中にSiO2を2
0%含有するリチウムシリケートバインダを50ml添加
し、更にその溶液中に繊維長100mm、繊維径7μの一
方向に配向された炭素長繊維13(総重量54g)の結
束体14を浸漬し、これにより結束体にHCl溶液を含
浸させ、更に結束体を大気中にて300℃に加熱するこ
とにより完全に乾燥させた。かくして処理された結束体
を顕微鏡にて観察したところ、炭素長繊維の表面には微
細なV25が繊維に分散した状態にて付着していること
が認められた。次いでかくしてV25が付着した炭素長
繊維を第6図に示されている如く両端にて開口したステ
ンレス鋼製のケース15内に一方向に配向して充填する
ことにより多孔質体としての繊維成形体16を形成し
た。この繊維成形体のかさ密度は1.02g/cm3(炭
素長繊維のかさ密度:0.9g/cm3、V25粉末のか
さ密度0.12g/cm3)であった。
次いで繊維成形体16をケース15ごと真空中にて70
0℃に予熱した後、第7図に示されている如くダイカス
ト鋳造装置17の固定ダイス18と可動ダイス19とに
より郭定されるモルドキャビティ20内に配置し、該モ
ルドキャビティ内に600℃のアルミニウム合金(JI
S規格ADC10)の溶湯21をプランジャ22により
注入し、500kg/cm2の圧力にてダイカスト鋳造を行
って炭素長繊維の間にアルミニウム合金の溶湯を浸透さ
せた。溶湯が完全に凝固した後モルドキャビティ内より
凝固体を取出し、該凝固体に対し機械加工を行って複合
材料を取出した。
かくして製造された複合材料についてEPMA分析及び
X線回折試験を行ったところ、繊維成形体中のV25
溶湯中のAl及び微量のMgによって還元され、均一な
V−Al−Mg合金相を形成しており、V25の酸素に
よって酸化されることにより生成したAl23及びMg
Oが前記合金相中に均一に且微細に分散されていること
が認められた。またかくして製造された複合材料は一方
向に配向された炭素長繊維を強化繊維とし、アルミニウ
ム合金(JIS規格ADC10)をマトリックス金属と
する複合材料よりも耐熱性に優れていることが認められ
た。尚炭素長繊維の体積率は50%であった。
実施例5 30%のNaOH水に30gのWO3粉末を加えて完全
に溶解し、これによりWがWO4 2-のイオンの形で存在
する100mlのNaOH溶液を形成した。次いで過剰の
NaOHをHClにより中和した後その溶液中に繊維長
3mm、繊維径50μのステンレス鋼(JIS規格SUS
304)短繊維より成りかさ密度が1.56g/cm3
ある20×20×60mmの繊維成形体を浸漬し、これに
より繊維成形体内へ溶液を含浸させ、更に繊維成形体を
大気中にて400℃に加熱することによって完全に乾燥
させた。この場合ステンレス鋼繊維の表面には微細なN
2WO4が均一に付着しており、繊維成形体全体のかさ
密度は1.84g/cm3であった。
次いで繊維成形体を大気中にて600℃に予熱した後、
第7図に示されている如きダイカスト鋳造装置のモルド
キャビティ内に配置し、該鋳型内に湯温650℃のマグ
ネシウム合金(JIS規格AZ91A)の溶湯を注湯
し、500kg/cm2の圧力にてダイカスト鋳造を行うこ
とにより、ステンレス鋼短繊維の間にマグネシウム合金
の溶湯を浸透させた。溶湯が完全に凝固した後モルドキ
ャビティより凝固体を取出し、該凝固体に対し機械加工
を行って複合材料を取出した。
上述の如く製造された複合材料についてEPMA分析及
びX線回折試験を行ったところ、繊維成形体中に存在し
ていたNa2WO4は溶湯のMgにより還元され、均一な
Na−W−Mg合金相を形成しており、Na2WO4の酸
素によって酸化されることにより生成したMgOが前記
合金相中に均一且微細に分散されていることが認められ
た。またステンレス鋼繊維の表面近傍には均一なFe−
W−Mg合金相が形成されていることが認められた。更
に上述の如く製造された複合材料はステンレス鋼繊維
(JIS規格SUS304)短繊維を強化繊維としマグ
ネシウム合金(JIS規格AZ91A)をマトリックス
金属とする複合材料に比して耐熱性に優れていることが
認められた。尚ステンレス鋼短繊維の体積率は20%で
あった。
実施例6 NH3水に11gのNiWO4粉末を加えて完全に溶解
し、これによりNi及びWが錯イオンの形で存在する1
00mlのNH3溶液を形成した。次いで平均繊維長3m
m、繊維径2〜3μのアルミナ短繊維より成り、かさ密
度が0.16g/cm3である20×40×80mmの繊維
成形体を形成し、該繊維成形体をNH3溶液中に浸漬
し、これにより繊維成形体内にNH3溶液を含浸させ、
更に繊維成形体を大気中にて800℃に加熱することに
より完全に乾燥させた。この場合繊維成形体全体のかか
さ密度は0.27g/cm3となっており、アルミナ短繊
維の表面には微細なNiWO4が均一に分散状態にて付
着していることが認められた。
次いで繊維成形体23を大気中にて600℃に予熱した
後、第8図に示されている如く遠心鋳造装置24の鋳型
25内に配置し、該鋳型内に純度99.3%、湯温55
0℃の純亜鉛溶湯26を注湯し、鋳型を軸線27の周り
に250rpmにて回転させることにより遠心鋳造を行っ
た。溶湯26が完全に凝固した後鋳型25内より凝固体
を取出し、該凝固体に対し機械加工を行って複合材料を
取出した。
上述の如く製造された複合材料についてEPMA分析及
びX線回折試験を行ったところ、繊維成形体中のNiW
4は溶湯のZnによって還元され、均一なNi−W−
Zn合金相を形成しており、NiWO4の酸素によって
酸化されることにより生成したZnOが前記合金相中に
均一に且微細に分散されていることが認められた。また
かくして製造された複合材料はアルミナ短繊維を強化繊
維とし純亜鉛をマトリックス金属とする複合材料に比し
て強度及び耐熱性に優れていることが認められた。尚ア
ルミナ短繊維の体積率は5%であった。
実施例7 水に40gのCrCl2粉末を加えて完全に溶解し、こ
れによりCrがCr2+イオンの形で存在する100mlの
溶液を形成した。次いで上述の実施例6に於て形成され
た繊維成形体と同一のアルミナ短繊維より成る繊維成形
体を形成し、該繊維成形体を上述の水溶液中に浸漬する
ことにより、繊維成形体内に水溶液を含浸させ、更に繊
維成形体を大気中にて800℃に加熱することによって
完全に乾燥させた。この場合繊維成形体の全体のかさ密
度は0.27g/cm3となっており、アルミナ短繊維の
表面には微細なCr23が均一に分散状態にて付着して
いることが認められた。
次いで繊維成形体を大気中にて600℃に予熱した後、
第8図に示された遠心鋳造装置24の鋳型25内に配置
し、該鋳型内に純度99.3%、湯温550℃の純亜鉛
溶湯26を注湯し、鋳型25を軸線27の周りに250
rpmにて回転させる遠心鋳造を行った。溶湯26が完全
に凝固した後、鋳型25内より凝固体を取出し、該凝固
体に機械加工を行って複合材料を取出した。
上述の如く製造された複合材料についてEPMA分析及
びX線回折試験を行ったところ、繊維成形体中のCr2
3は溶湯のZnによって還元され、均一なCr−Zn
合金相を形成しており、Cr23の酸素によって酸化さ
れることにより生成したZnOが前記合金相中に均一且
微細に分散されていることが認められた。また上述の如
く製造された複合材料はアルミナ短繊維を強化繊維とし
純亜鉛をマトリックス金属とする複合材料に比して耐摩
耗性に優れていることが認められた。尚アルミナ短繊維
の体積率は5%であった。
以上に於ては本発明を幾つかの実施例について詳細に説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能である
ことは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合材料の製造方法の実施に使用され
るに好適な一つの高圧鋳造装置を示す縦断面図、第2図
は本発明に従って製造された炭化ケイ素ホイスカを強化
繊維としアルミニウム合金をマトリックス金属とする複
合材料の断面組織を100倍にて示す光学顕微鏡写真、
第3図はアルミナ短繊維が分散されたスラリーを示す解
図、第4図は第3図に示されたスラリーより繊維成形体
を形成する要領を示す解図、第5図は炭素長繊維の結束
体を示す斜視図、第6図はステンレス鋼製のケース内に
充填された炭素長繊維より成る繊維成形体を示す斜視
図、第7図は本発明の複合材料の製造方法の実施に使用
されるに好適な一つのダイカスト鋳造装置を示す縦断面
図、第8図は本発明の複合材料の製造方法の実施に使用
されるに好適な一つの遠心鋳造装置を示す縦断面図であ
る。 1…多孔質体,2…高圧鋳造装置,3…鋳型,4…溶
湯,5…プランジャ,6…ノックアウトピン,7…アル
ミナ短繊維,8…スラリー,9…ネット,10…容器,
10a…底壁,11…分散媒体,12…繊維成形体,1
3…炭素長繊維,14…炭素長繊維の結束体,15…ケ
ース,16…繊維成形体,17…ダイカスト鋳造装置,
18…固定ダイス,19…可動ダイス,20…モールド
キャビティ,21…溶湯,22…プランジャ,23…繊
維成形体,24…遠心鋳造装置,25…鋳型,26…溶
湯,27…軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 1/10 H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強化材と第一の金属の酸化物の微細片とを
    含む多孔質体を形成し、前記多孔質体内へ前記第一の金
    属よりも酸化物形成傾向の高い第二の金属を含む溶融マ
    トリックス金属を浸透させる複合材料の製造方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項の複合材料の製造方
    法に於て、前記多孔質体を形成する過程に於ては、前記
    強化材の微細片と前記第一の金属の酸化物の微細片との
    混合物が形成されることを特徴とする複合材料の製造方
    法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項の複合材料の製造方
    法に於て、前記混合物は圧縮成形されることを特徴とす
    る複合材料の製造方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項の複合材料の製造方
    法に於て、前記多孔質体は溶媒中に前記第一の金属がイ
    オンの状態にて存在する溶液を形成し、前記溶液を前記
    強化材の多孔質の成形体内へ含浸させ、前記成形体を加
    熱して前記第一の金属を酸化させることにより形成され
    ることを特徴とする複合材料の製造方法。
JP706385A 1985-01-18 1985-01-18 酸化還元反応を利用した複合材料の製造方法 Expired - Lifetime JPH0638978B2 (ja)

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