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JPH064019B2 - 微生物 - Google Patents
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JPH064019B2 - 微生物 - Google Patents

微生物

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JPH064019B2
JPH064019B2 JP20845585A JP20845585A JPH064019B2 JP H064019 B2 JPH064019 B2 JP H064019B2 JP 20845585 A JP20845585 A JP 20845585A JP 20845585 A JP20845585 A JP 20845585A JP H064019 B2 JPH064019 B2 JP H064019B2
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enzyme
glycolipid
acid
rhodococcus
ceramide
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隆 三川
玲子 指田
信 伊東
達也 山形
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Mitsubishi Chemical Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、糖脂質分解酵素産生能を有する微生物に関す
る。
(従来の技術) 糖脂質は細胞表層の主要な構成成分であり、細胞の膜抗
原、血液型物質、相互識別、分化等の重要な膜機能との
関連が注目され、糖鎖の構造と機能の解明が検討されて
いるが、このためには、特異性の高い酵素が重要な役割
を果す。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来糖脂質の糖鎖切断用の酵素として
は、エキソ型糖脂質分解酵素のみが知られ、エンド型糖
脂質分解酵素は知られていない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、糖脂質の糖鎖を切断する糖脂質分解酵素
を探索中のところ、エンド型糖脂質分解酵素を産生する
能力を有する微生物を見出し、本発明を達成したもので
ある。
すなわち、本発明の要旨は糖脂質を資化し、エンド型糖
脂質分解酵素の産性能を有するロドコツカスエスピーG
−74(Rhodococcus sp.G−74)にある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るロドコツカスエスピーG−74は、本発明
者らにより東京都町田市で採取した土壌より分離された
ものであり、微工研菌寄第8424号(FERM P−
8424)として寄託されている。
上記ロドコツクスエスピーG−74の形態学的特徴、各
種培地上の性状及び生理的、生化学的性質は以下に示す
通りである。
(1)形態学的特徴(ハート・インフュージヨン寒天培地
上で30℃、6〜48時間培養) (イ)細胞形態:培養後、7時間位まで細胞は不均一に伸
長し、菌糸状に生育し、稀に分岐が観察される。その
後、菌糸状細胞はジグザグ状に曲がり、漸次分裂を繰り
返す。24時間以降の古い培養では、菌糸の分節(frag
mentation)が生起し、桿状(1.6〜6.6×1.0〜1.2μm)
から球状(1.0〜1.2μm)になる。
(ロ)分裂様式:スナツピング(napping)型 (ハ)運動性:なし (ニ)胞子形成:なし (ホ)グラム染色性:陽性 (ヘ)抗酸性:弱い抗酸性 (2)各種培地上の性状 (イ)30℃のシユクロース−硝酸塩寒天培地:生育微
弱;コロニー色は無色;気中菌糸なし;拡散性色素なし (ロ)30℃のグルコース−アスパラギン寒天培地:生育
微弱;コロニー色は無色;期中菌糸なし;拡散性色素な
し (ハ)30℃のグリセリン−アスパラギン寒天培地:生育
微弱;コロニー色は無色;期中菌糸なし;拡散性色素な
し (ニ)30℃のスターチ寒天培地:生育微弱;コロニー色
は無色;気中菌糸なし;拡散性色素なし (ホ)30℃のチロシン寒天培地:生育微弱;コロニー色
は無色;気中菌糸なし (ヘ)30℃の普通寒天培地:生育良好;コロニー色は黄
味白色に近い薄橙色;気中菌糸なし;拡散性色素なし (ト)30℃のイーストー麦芽寒天培地:生育良好;コロ
ニー色はにぶ橙色;気中菌糸なし;拡散性色素なし (チ)30℃のオートミール寒天培地:生育微弱;コロニ
ー色は無色;気中菌糸なし;拡散性色素なし (3)生理的性質 (イ)生育温度範囲(ハートインフュージヨン寒天培
地):10〜37℃ (ロ)空気中での発育:良好 (ハ)嫌気条件下での発育:生育せず (ニ)カタラーゼ:陽性 (ホ)オキシダーゼ:陽性 (ヘ)O−Fテスト:陰性 (ト)酸の生成(グルコース):陰性 (チ)ゼラチンの液化:陰性 (リ)スターチの加水分解:陰性 (ヌ)脱脂牛乳の凝固、ペプトン化:陰性 (ル)リトマスミルク:変化なし (オ)メラニン様色素の生成(チロシン寒天培地及びペプ
トン−イースト鉄寒天培地):陰性 (ワ)糖類の資化性(プリドハム−ゴトリーブ寒天培地上
で30℃、21日間培養): L−アラビノース − D−キシロース − D−グルコース + D−フラクトース ± シュクロース − イノシトール − L−ラムノース − ラフイノース − D−マンニツト − (カ)糖脂質の資化性(プリドハム−ゴトリーブ寒天培地
上で30℃、21日間培養): ガングリオシド ++ (4)生化学的性質 (イ)DNAの塩基組成GC含量:69.5% (ロ)細胞壁の主要なアミノ酸組成:DL−ジアミノピメ
リン酸 (ハ)グリコレート:テスト:グリコリル型 (ニ)ミコール酸の総炭素数:C40〜C46 (5)分類学的考察 〔高次の分類学上の位置〕 本菌株は、セルサイクル(cell cycle)に多形性を示
し、培養初期に菌糸状に生育し、古い培養では菌糸の断
裂が起つて、桿状〜球状の細胞になり、細胞の分裂様式
はスナツピング(snapping)型を示す。また、グラム染
色性は強い陽性を示し、抗酸性染色は弱陽性を呈する。
更に、本菌のDNAのGC含量は69.5%と高いGC量を
示し、細胞壁の主要なアミノ酸組成はDL−ジアミノピ
メリン酸を有し、ペプチドグリカン糖鎖部はグリコリル
型を示す。
本菌株(G−74)は、以上に示した形態的、生理的、
生化学的特性からして、ミコバクテリア料(Mycobacter
iaceae)あるいはノカルデイア科(Nocardiaceae)に所
属するものと考えられる。
一方Journal of General Microbiology、71巻、77頁
(1972)の記載及びJournal of General Microbiol
ogy、88巻、200頁(1975)の記載によれば、放
線菌関連群の分類にミコール酸の存在又はその構造をと
り挙げ、これが今日広く受け入れられている。この分類
体系によれば、ミコバクテリア科(Mycobacteriaceae)
の菌はC60〜C90の炭素数のミコール酸を含有し、ノカ
ルデイア科(Nocardiaceae)の菌はC40〜C60の炭素数
のミコール酸を含有する。
本菌株についてミコール酸の分析を行なつた結果、本菌
株はC40〜C46の炭素数のミコール酸を含有しているこ
とが判明した。よつて、本菌はノカルデイア科に属する
菌種であることが明らかである。
〔属レベルの同定〕 バージエイのマニユアル〔Bergey's Manual〕第8版
(1974)によれば、ノカルデイア科に属するものと
しては、ノカルデイア(Nocardia)属とシユウドノカル
デイア(Pseudonocardia)属の2種が含まれている。
とくに、ノカルデイア属は培養初期の形態や気中菌糸の
有無によつて3種の型に大別されていたが、今日では、
これ等のうちI、II型に属する菌種の多くは、形態的特
性、細胞壁組成、リン脂質、メナキノン型、ミコール酸
の構造等の相違により、新属ロドコツカス(Rhodococcu
s)属に移されている。
〔International Journal of Systematic Bacteriolog
y、24巻、278頁(1970)の記載及びJournal of
General Microbiology、100巻、99頁(1977)
の記載を参照〕。
本菌株(G−74)は細胞の分裂様式から、シユウドノ
カルデイア属とは容易に区別され、C40〜C46の炭素数
を持つたミコール酸を含有していることから、ノカルデ
イア属(C46〜C52)とも識別される。
以上のとおり、本菌株は1)好気性のグラム陽性菌であ
り、2)多形性で、3)培養初期にプリミテイブ(prim
itive)な菌糸を形成し、すぐに分節して桿状〜球状に
なる、4)ミコール酸(C40〜C46)を含有する、5)
GC含量69.5%の特徴を持つていること等からして、本
菌株は、ロドコツカス(Rhodococcus)属の概念に良く
合致した。
よつて、本菌株(G−74)は、ロドコツカスエスピー
(Rhodococcus sp.)と同定した。
本発明に係る上記ロドコツカスエスピーG−74は、糖
脂質を基質として培養することにより、培地中にエンド
型糖脂質分解酵素を分泌産生するので、培地から硫安塩
析によつて容易にこの酵素を採取することができる。こ
の微生物の培養に使用される培地は、たとえばペプトン
培地が好適に使用されるが、糖脂質を含むことが必要で
ある。糖脂質としては、たとえば糖鎖にシアル酸が結合
したガングルシド又はそれを含む牛脳アセトンパウダー
が好適に使用される。もちろん、培地中には、上記以外
の各種の炭素源、窒素源等を添加することができる。
培地のpHは通常5〜9、好適には7附近、温度は20〜
35℃程度、好適には28〜30℃が選ばれる。
培養は、1〜10日間程度、好ましくは2〜6日間が選
ばれる。
酵素の生産に際しては、増殖菌体、休止菌体のいずれを
も用いることができる。
培養物からの酵素の採取、精製は、たとえば次のような
方法によることができる。
即ち、まず上記の菌株の培養液を、遠心分離して上清を
採取し、固形硫安を飽和溶液の80%になるように添加
して塩析し、沈澱物を蒸留水に溶解し、カラムクロマト
グラフイーにより精製することにより精製する。
次に、この酵素の理化学的性質について詳細に説明する
が、酵素活性の測定は以下の方法によつた。
〔酵素活性の測定〕
酵素液 100μ 基 質 100μ 〔0.1Mの酢酸緩衝液(pH6.0)に5mg/mlの牛脳ガ
ングリオシド及び1mg/mlのTDC(タウロデオキシコ
ール酸ナトリウム、界面活性剤)を加えたもの〕 上記の酵素液及び基質を混合し、37℃で酵素活性の強
さに応じて、1時間〜1夜間反応させた後、反応液10
0μを採取し、パーク・ジヨンソン(Park-Johnson〕
法により還元力を測定し、1分間に1μmolのグルコー
スに対応する還元力を生じる酵素量を1単位とする。反
応液は薄層クロマトグラフイーで分析してオリゴ糖及び
セラミドが生じているかどうかを確認する。
〔酵素の理化学的性質〕
(イ)作 用 糖脂質に作用し、糖鎖とセラミドの間を切断してオリゴ
糖とセラミドを生成する。
動物界に広く存在していることが知られているスフイン
ゴ糖脂質は、スフインゴ塩基の第一級アルコール性水酸
基がグリコシド結合によつて単糖又はオリゴ糖と結合
し、更に脂肪酸がスフインゴ塩基に酸アミド結合したも
のであり、このスフインゴ塩基と脂肪酸からなる部分を
セラミドと呼んでいる。(脂質の化学、365頁、19
74年、東京化学同人社発行)。
この酵素は、この糖脂質に作用して、オリゴ糖の糖鎖と
セラミドの間を切断してオリゴ糖とセラミドを生成する
作用を有する。
即ち、ガングリオシド(ganglioside)系列の酸性糖脂
質、例えば、GT、GT1a、GD1b、GM1a、GM2
GM3(脂質の化学、389〜391頁、1974年、
東京化学同人社発行)、及びラクトシルセラミド、パラ
グロポシド、フコシルペンタグリコシルセラミドのよう
な中性糖脂質等を分解して、オリゴ等とセラミドを生成
する。
(ロ)基質特異性 上記のように、この酵素は、オリゴ糖とセラミドとが結
合した糖脂質の、糖鎖とセラミドとの間を切断してオリ
ゴ糖を生成する。即ち、所謂エンドグリコシダーゼ活性
を有するが、単糖は生成しない。換言すれば、エキソグ
イコシダー活性は有しない。
また、グルコース、ガラクトース等の単糖とセラミドと
が結合したセレブロシド(cerebroside)は分解しな
い。
更に、特筆すべきことは、この酵素は糖脂質におけるセ
ラミドに直接結合するグルコースとセラミドの間を切断
するのみでなく、例えば、トリガラクトシルセラミドの
ようなセラミドに直接結合するガラクトースとセラミド
の間を切断する作用をも有することである。
(ハ)至適pH 6 (ニ)安定pH 5〜9 (ホ)作用最適温は37℃であり、30〜40℃の範囲で
適用可能である。
(ヘ)分子量 SDS−10%ポリアクリルアミドゲル電
気泳動による分子量は約66000である。
なお、本酵素はセフアデツクスG−100ゲル過にお
いては、ボイドボリュ―ム(void volume)位置に溶出
された(見かけ上の分子量約15万)。
(ト)安定性 37℃で一夜間安定であり、また、凍結乾
燥品は−25℃で少なくとも数ケ月間安定である。
(チ)阻害 酵素活性は銅イオン及び水銀イオンにより阻
害されるが、カルシウムイオン及びマグネシウムイオン
による影響はない。
(リ)活性化 酵素の基質に対する活性は界面活性剤の添
加により顕著に増大する。即ち、反応の際に、前記TD
Cを0.5mg/ml添加すると、無添加の場合に比して反
応は2.5倍に増大する。
この酵素を利用して以下の事項を解明することができ
る。
(1)糖脂質における糖鎖の役割を知ることができる。
(2)本酵素で切り出したオリゴ糖は、簡単な方法によつ
て〔H〕−標識又は2−アミノピリジンその他の螢光
物質による標識をすることができ、このため、従来の数
百倍の感度で糖鎖の構造決定ができる。
(3)本酵素は糖脂質に対して特異的に作用し、糖蛋白質
に対しては作用しないので、微量の試料についても、糖
蛋白質であるか、糖脂質であるかの識別を容易に行なう
ことができる。
以上の事項から、本酵素を使用して例えば細胞表層のウ
イルス・レセプター、細胞毒素(例えばコレラトキシ
ン)のレセプター、特異的ガン抗原、発生・分化に伴う
特異抗原等の構造決定及び糖鎖の役割などを調べること
が可能となり、その結果、それらに対する診断薬、治療
薬等の開発が期待される。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに説明する。
実施例 (1)菌の培養と培養上清の調製 ロドコツカスエスピーG−74(Rhodococcus sp.G−
74)(微工研菌寄第8424号(FERM P−84
24))を、ポリペプトン0.5%、イーストエキス0.1
%、塩化ナトリウム0.2%及び誘引剤(ガングリオシド
0.1%又は牛脳アセトンパウダー1%)を含む2000m
lの液体培地(pH7.0〜7.2)を用いて28〜30℃で4
日間培養した後、培養液を遠心分離(6000rpm、3
0分間)し、上清を採取した。
(2)酵素の調製 上記に得た上清液1800mlに固形硫安を、飽和溶液の
80%濃度となるように加え5℃で一夜間放置した後、
同温度で40分間遠心分離(6000rpm)して沈澱物
を採取し、125mlの蒸留水に溶解し、セフアデツクス
G−100(セフアデツクスは商標)のカラム(5×8
6cm)に導入し、0.2Mの食塩を含む0.01Mの酢酸
緩衝液(pH6.0)を用いて展開して、酵素活性を有する
画分を採取した。こうして得られた本酵素の比活性は
5.8m単位/mg蛋白質であり、他のグリコシダーゼ及
びプロテアーゼ等を全く含まず、構造解析用試薬として
充分使用可能であつた。
(発明の効果) 本発明に係る微生物は、特異性の高いエンド型糖脂質分
解酵素を産生する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糖脂質を資化し、エンド型糖脂質分解酵素
    の産生能を有するロドコツカスエスピーG−74(Rhod
    ococcus sp.G−74)。
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