JPH064038B2 - L−フコ−スの定量方法 - Google Patents
L−フコ−スの定量方法Info
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- JPH064038B2 JPH064038B2 JP61017435A JP1743586A JPH064038B2 JP H064038 B2 JPH064038 B2 JP H064038B2 JP 61017435 A JP61017435 A JP 61017435A JP 1743586 A JP1743586 A JP 1743586A JP H064038 B2 JPH064038 B2 JP H064038B2
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- C12Y302/01—Glycosidases, i.e. enzymes hydrolysing O- and S-glycosyl compounds (3.2.1)
- C12Y302/01051—Alpha-L-fucosidase (3.2.1.51)
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
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- C12N9/0006—Oxidoreductases (1.) acting on CH-OH groups as donors (1.1)
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- C12N9/2402—Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1)
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- C12Q1/32—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase involving dehydrogenase
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、中性付近に至適pHをもつL−フコース・デヒ
ドロゲナーゼを用いて、被検液中のL−フコースを定量
する方法に関する。
ドロゲナーゼを用いて、被検液中のL−フコースを定量
する方法に関する。
高等動物由来の複合糖鎖の非還元末端または枝分れ部分
に存在するα−L−フコシル基は細胞認識、免疫応答な
どに重要な役割を果たしている、例えばABO式およびル
イス式血液型では抗原決定基となつており、これら血液
型物質の糖鎖構造と抗原特異性を解明する研究が最近注
目されている。また、細胞の癌化は糖脂質の糖鎖変化と
して顕著に表われており、癌関連糖脂質は癌が発生する
組織に固有の糖鎖が非還元末端で変化したものが多く、
組織の分化と密接に関係している。即ち、各種臓器癌に
それぞれ特異的なL−フコース含有糖脂質が蓄積される
ということである。これら癌関連糖鎖抗原は血中にも放
出されるから、血中の糖鎖抗原の構造解析による臓器癌
の診断が行われている。α−L−フコシダーゼは複合糖
質中のα−L−フコシル基に作用して、L−フコースを
遊離する酵素でこれら種々の糖鎖に含まれるL−フコー
スの結合位置の解析に有効であり、上記酵素の作用によ
り、または0.1Nトリクロロ酢酸存在下で、100℃、
1時間処理する化学的方法によりL−フコース残基を遊
離させた後、L−フコースを定量すれば癌化の程度まで
診断が可能である。また、癌の進行につれ血中L−フコ
ース含量が減少し、化学療法による癌の退行とともに血
中L−フコース含量が増加することから血中L−フコー
ス含量の測定も癌化レベルの指標となりつつある。
に存在するα−L−フコシル基は細胞認識、免疫応答な
どに重要な役割を果たしている、例えばABO式およびル
イス式血液型では抗原決定基となつており、これら血液
型物質の糖鎖構造と抗原特異性を解明する研究が最近注
目されている。また、細胞の癌化は糖脂質の糖鎖変化と
して顕著に表われており、癌関連糖脂質は癌が発生する
組織に固有の糖鎖が非還元末端で変化したものが多く、
組織の分化と密接に関係している。即ち、各種臓器癌に
それぞれ特異的なL−フコース含有糖脂質が蓄積される
ということである。これら癌関連糖鎖抗原は血中にも放
出されるから、血中の糖鎖抗原の構造解析による臓器癌
の診断が行われている。α−L−フコシダーゼは複合糖
質中のα−L−フコシル基に作用して、L−フコースを
遊離する酵素でこれら種々の糖鎖に含まれるL−フコー
スの結合位置の解析に有効であり、上記酵素の作用によ
り、または0.1Nトリクロロ酢酸存在下で、100℃、
1時間処理する化学的方法によりL−フコース残基を遊
離させた後、L−フコースを定量すれば癌化の程度まで
診断が可能である。また、癌の進行につれ血中L−フコ
ース含量が減少し、化学療法による癌の退行とともに血
中L−フコース含量が増加することから血中L−フコー
ス含量の測定も癌化レベルの指標となりつつある。
これらのL−フコースの定量法としては、試料中の遊離
L−フコース画分をゲル過またはイオン交換法によつ
て精製し、ガスクロマトグラフイーで定量する方法(メ
ソツズ・イン・エンジモロジー第28巻、第738頁、
1972年)、過ヨウ素酸酸化によつて生ずるアセトア
ルデヒドを定量する方法(ジヤーナル・オブ・バイオロ
ジカル・ケミストリー、第245巻、第1659頁、1
970年)などがあるが操作は非常に繁雑であり、また
精度にも問題がある。以上の化学法に比べてL−フコー
ス・デヒドロゲナーゼを用いる酵素法では試料中のL−
フコースを精製する必要もなく、迅速かつ正確に定量す
ることが可能となる。L−フコース・デヒドロゲナーゼ
は微生物では既にプルラリア・プルラン(Pullularia p
ullulans)に、また動物組織ではブタ肝臓やウサギ肝臓
などにその存在が報告されているが、いずれの起源の酵
素も反応至適pHが10付近にあることから、細胞に障害
を与えることなく、L−フコースを定量するためには満
足なものではない。さらに前記α−L−フコシダーゼは
反応至適pHが酸性乃至弱酸性にあり、pH10付近ではほ
とんど作用を示さない。それ故複合糖鎖中のL−フコー
スをα−L−フコシダーゼとL−フコース・デヒドロゲ
ナーゼで同時に処理して定量することは反応性の面から
非常に困難であり、まず、酸性乃至弱酸性域で試料にα
−L−フコシダーゼを作用させて、遊離L−フコースを
得たのち、アルカリ側にpHを調整し、これにL−フコー
ス・デヒドロゲナーゼを作用させ遊離L−フコースを定
量するという繁雑な方法を用いなければならなかつた。
L−フコース画分をゲル過またはイオン交換法によつ
て精製し、ガスクロマトグラフイーで定量する方法(メ
ソツズ・イン・エンジモロジー第28巻、第738頁、
1972年)、過ヨウ素酸酸化によつて生ずるアセトア
ルデヒドを定量する方法(ジヤーナル・オブ・バイオロ
ジカル・ケミストリー、第245巻、第1659頁、1
970年)などがあるが操作は非常に繁雑であり、また
精度にも問題がある。以上の化学法に比べてL−フコー
ス・デヒドロゲナーゼを用いる酵素法では試料中のL−
フコースを精製する必要もなく、迅速かつ正確に定量す
ることが可能となる。L−フコース・デヒドロゲナーゼ
は微生物では既にプルラリア・プルラン(Pullularia p
ullulans)に、また動物組織ではブタ肝臓やウサギ肝臓
などにその存在が報告されているが、いずれの起源の酵
素も反応至適pHが10付近にあることから、細胞に障害
を与えることなく、L−フコースを定量するためには満
足なものではない。さらに前記α−L−フコシダーゼは
反応至適pHが酸性乃至弱酸性にあり、pH10付近ではほ
とんど作用を示さない。それ故複合糖鎖中のL−フコー
スをα−L−フコシダーゼとL−フコース・デヒドロゲ
ナーゼで同時に処理して定量することは反応性の面から
非常に困難であり、まず、酸性乃至弱酸性域で試料にα
−L−フコシダーゼを作用させて、遊離L−フコースを
得たのち、アルカリ側にpHを調整し、これにL−フコー
ス・デヒドロゲナーゼを作用させ遊離L−フコースを定
量するという繁雑な方法を用いなければならなかつた。
本発明の目的は、中性付近に反応至適pHを有するL−フ
コース・デヒドロゲナーゼを用いて、L−フコースの迅
速・簡便かつ安価な定量法を提供することにある。
コース・デヒドロゲナーゼを用いて、L−フコースの迅
速・簡便かつ安価な定量法を提供することにある。
本発明者等は、被検液中のL−フコースを定量法につい
て鋭意検討を重ねた結果、特定のL−フコース・デヒド
ロゲナーゼを用いて、迅速・簡便かつ安価なL−フコー
スの定量法をここに見出した。
て鋭意検討を重ねた結果、特定のL−フコース・デヒド
ロゲナーゼを用いて、迅速・簡便かつ安価なL−フコー
スの定量法をここに見出した。
本発明は被検液中のL−フコースを定量するに際し、α
−L−フコシダーゼの存在下または不存在下、被検液に
至適pHが中性付近であるL−フコース・デヒドロゲナー
ゼを作用させ、生成する還元型ニコチンアミドアデニン
ジヌクレオチドを測定することからなるL−フコースの
定量法にある。
−L−フコシダーゼの存在下または不存在下、被検液に
至適pHが中性付近であるL−フコース・デヒドロゲナー
ゼを作用させ、生成する還元型ニコチンアミドアデニン
ジヌクレオチドを測定することからなるL−フコースの
定量法にある。
即ち本発明はL−フコースの定量法に関するものであつ
て、その特徴とするところは、被検液中のL−フコース
を定量するに当り、中性付近に至適pHを有する特定のL
−フコース・デヒドロゲナーゼを用いて定量することで
ある。さらに上記酵素を用いるL−フコースの定量がニ
コチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の存在下
で行われ、生成する還元型ニコチンアミドアデニンジヌ
クレオチド(NADH)の紫外部の吸収の増加を測定するこ
と、およびL−フコースの定量が、NAD、テトラゾリウ
ム塩(酸化型)およびジアホラーゼまたはフエナジンメ
トサルフエイト(酸化型)またはメトキシフエナジンメ
トサルフエイト(酸化型)の存在下で行われ、生成する
ホルマザン色素を定量することを特徴とする。
て、その特徴とするところは、被検液中のL−フコース
を定量するに当り、中性付近に至適pHを有する特定のL
−フコース・デヒドロゲナーゼを用いて定量することで
ある。さらに上記酵素を用いるL−フコースの定量がニ
コチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の存在下
で行われ、生成する還元型ニコチンアミドアデニンジヌ
クレオチド(NADH)の紫外部の吸収の増加を測定するこ
と、およびL−フコースの定量が、NAD、テトラゾリウ
ム塩(酸化型)およびジアホラーゼまたはフエナジンメ
トサルフエイト(酸化型)またはメトキシフエナジンメ
トサルフエイト(酸化型)の存在下で行われ、生成する
ホルマザン色素を定量することを特徴とする。
また、本発明に供される被検液としては、遊離L−フコ
ースおよび/または生体成分に結合したL−フコースを
含有する被検液がある。
ースおよび/または生体成分に結合したL−フコースを
含有する被検液がある。
次に、本発明に用いられるL−フコース・デヒドロゲナ
ーゼは、中性付近に至適pHを有するという点で、コリネ
バクテリウム属より選ばれたL−フコース・デヒドロゲ
ナーゼ生産菌(コリネバクテリウムsp.FS−0077)
より取得される酵素(このL−フコース・デヒドロゲナ
ーゼについては本願出願人により昭和60年12月26
日付で発明の名称「L−フコース・デヒドロゲナーゼの
製造法」として特許出願済である)を使用するのが有利
である。
ーゼは、中性付近に至適pHを有するという点で、コリネ
バクテリウム属より選ばれたL−フコース・デヒドロゲ
ナーゼ生産菌(コリネバクテリウムsp.FS−0077)
より取得される酵素(このL−フコース・デヒドロゲナ
ーゼについては本願出願人により昭和60年12月26
日付で発明の名称「L−フコース・デヒドロゲナーゼの
製造法」として特許出願済である)を使用するのが有利
である。
まず、本発明で使用されるL−フコース・デヒドロゲナ
ーゼの各性質を示す。
ーゼの各性質を示す。
L−フコース・デヒドロゲナーゼの酵素化学的および理
化学的性質; (1)作用: 本酵素は下記反応式のごとく、L−フコースを酸化して
L−フコノ−δ−ラクトンを生成する。
化学的性質; (1)作用: 本酵素は下記反応式のごとく、L−フコースを酸化して
L−フコノ−δ−ラクトンを生成する。
L−フコース+NAD+→L−フコノ−δ−ラクトン+NADH+H+ (2)基質特異性: 本酵素はL−フコースに最も特異性が高いが、L−ガラ
クトース、D−アラビノースなどにも作用する(第1
表)。
クトース、D−アラビノースなどにも作用する(第1
表)。
また、本酵素は補酵素としてNADを要求し、NADPには全
く作用を示さない。
く作用を示さない。
(3)至適pHおよびpH安定性: 本酵素の至適pHは7.5〜8.0付近にある。また、本
酵素を30℃において、それぞれのpHで60分間処理し
たときはpH6.0〜10.5まで安定であつた。
酵素を30℃において、それぞれのpHで60分間処理し
たときはpH6.0〜10.5まで安定であつた。
(4)至適温度および熱安定性: 本酵素は43℃に至適温度を有している。また、本酵素
をpH8.0においてそれぞれの温度で10分間処理した
とき40℃まで安定であつたが、60℃では完全に失活
した。
をpH8.0においてそれぞれの温度で10分間処理した
とき40℃まで安定であつたが、60℃では完全に失活
した。
(5)分子量: 本酵素の分子量はセフアクリルS−200(フアルマシ
ア製)によるゲル過法では26000であつた。
ア製)によるゲル過法では26000であつた。
(6)等電点: フアルマイト(pH5〜8、フアルマシア製)を用いた等
電点電気泳動法により求めた本酵素の等電点は5.85であ
つた。
電点電気泳動法により求めた本酵素の等電点は5.85であ
つた。
(7)金属イオンの影響: 本酵素は第2表に示すように、Hg2+およびAg+により強
力に阻害された。
力に阻害された。
(8)Km値: ラインウイバー−バーク(Lineweaver-Burk)プロツト
により本酵素のL−フコースに対するKm値を求めたとこ
ろ、1.3×10-3Mであつた。
により本酵素のL−フコースに対するKm値を求めたとこ
ろ、1.3×10-3Mであつた。
(9)酵素活性測定法: L−フコース・デヒドロゲナーゼ活性の測定は次のよう
にして求めた。即ち、30mML−フコース1.0ml、2
00mMグリシン−水酸化ナトリウム、緩衝液(pH8.
0)1.8ml、15mM NAD0.1mlおよび適当に希釈した
酵素液0.1ml、反応液量3.0mlで37℃、10分間
反応させたのち、340nmにおける吸光度を、測定する
(ODサンプル)。別に対照として酵素溶液の代りに蒸留水
0.1mlを加え、同様の操作によつて吸光度を測定し
(ODブランク)、△OD340(ODサンプル−ODブランク)を求めた。L
−フコース・デヒドロゲナーゼ活性は下記の計算式によ
つて求められる。
にして求めた。即ち、30mML−フコース1.0ml、2
00mMグリシン−水酸化ナトリウム、緩衝液(pH8.
0)1.8ml、15mM NAD0.1mlおよび適当に希釈した
酵素液0.1ml、反応液量3.0mlで37℃、10分間
反応させたのち、340nmにおける吸光度を、測定する
(ODサンプル)。別に対照として酵素溶液の代りに蒸留水
0.1mlを加え、同様の操作によつて吸光度を測定し
(ODブランク)、△OD340(ODサンプル−ODブランク)を求めた。L
−フコース・デヒドロゲナーゼ活性は下記の計算式によ
つて求められる。
6.22:340nmにおけるNADHのミリモル分子吸光係
数 d:光路長(cm) df:希釈率 〔作用〕 被検液中のL−フコースはNADの存在下、L−フコース
・デヒドロゲナーゼの作用により、L−フコノ−δ−ラ
クトンとNADHを生成する。生成したNADHの定量には公知
の方法を用いることができる。例えば、NADHそのものの
340nmにおける分子吸光係数から定量するかNADHにニ
トロブルーテトラゾリウムあるいはインドニトロテトラ
ゾリウムなどのテトラゾリウム塩(酸化型)およびジア
ホラーゼまたはフエナジンメトサルフエイト(酸化型)
またはメトキシフエナジンメトサルフエイト(酸化型)
を作用させて、生成するホルマザン色素の可視部の吸収
(例えばニトロブルーテトラゾリウム(酸化型)の場
合、540〜580nm)を測定することによつて定量す
ることができる。
数 d:光路長(cm) df:希釈率 〔作用〕 被検液中のL−フコースはNADの存在下、L−フコース
・デヒドロゲナーゼの作用により、L−フコノ−δ−ラ
クトンとNADHを生成する。生成したNADHの定量には公知
の方法を用いることができる。例えば、NADHそのものの
340nmにおける分子吸光係数から定量するかNADHにニ
トロブルーテトラゾリウムあるいはインドニトロテトラ
ゾリウムなどのテトラゾリウム塩(酸化型)およびジア
ホラーゼまたはフエナジンメトサルフエイト(酸化型)
またはメトキシフエナジンメトサルフエイト(酸化型)
を作用させて、生成するホルマザン色素の可視部の吸収
(例えばニトロブルーテトラゾリウム(酸化型)の場
合、540〜580nm)を測定することによつて定量す
ることができる。
上記定量方法は公知であり、例えばメトキシフエナジン
メトサルフエイト(酸化型)を用いる方法は、クリニカ
・キミカ・アクタ(Clinica Chimica Acta)第101
巻、第321頁〜第326頁(1980年)に記載され
ている。
メトサルフエイト(酸化型)を用いる方法は、クリニカ
・キミカ・アクタ(Clinica Chimica Acta)第101
巻、第321頁〜第326頁(1980年)に記載され
ている。
また、被検液中のL−フコースが生体成分に結合したL
−フコースである場合には、被検液中にα−L−フコシ
ダーゼを作用させて、あるいは化学的方法により、例え
ば0.1Nトリクロロ酢酸存在下で、100℃、1時間
処理することにより、L−フコースを遊離させ、これに
NADの存在下、L−フコース・デヒドロゲナーゼを作用
させ、生成したNADHを上記の方法で定量すればよい。
−フコースである場合には、被検液中にα−L−フコシ
ダーゼを作用させて、あるいは化学的方法により、例え
ば0.1Nトリクロロ酢酸存在下で、100℃、1時間
処理することにより、L−フコースを遊離させ、これに
NADの存在下、L−フコース・デヒドロゲナーゼを作用
させ、生成したNADHを上記の方法で定量すればよい。
α−L−フコシダーゼとしてはアスペルギルス属、クロ
ストリデイウム属、フサリウム属などの微生物起源およ
びサザエ、ボウシユウボラの如き魚貝類の酵素が使用可
能であるが、これらの酵素はいずれも至適pHが酸性乃至
弱酸性にあることから、中性付近に至適pHを有するコリ
ネバクテリウム属由来の酵素(このα−L−フコシダー
ゼについては本願出願人により昭和60年12月26日付
で発明の名称「α−L−フコシダーゼの製造法」として
日本特許出願済である)を用いるのが有利である。
ストリデイウム属、フサリウム属などの微生物起源およ
びサザエ、ボウシユウボラの如き魚貝類の酵素が使用可
能であるが、これらの酵素はいずれも至適pHが酸性乃至
弱酸性にあることから、中性付近に至適pHを有するコリ
ネバクテリウム属由来の酵素(このα−L−フコシダー
ゼについては本願出願人により昭和60年12月26日付
で発明の名称「α−L−フコシダーゼの製造法」として
日本特許出願済である)を用いるのが有利である。
反応に用いられる緩衝液は、特に限定されず、リン酸緩
衝液、トリス緩衝液、グリシン緩衝液、グツト緩衝液な
どが好適であり、pH6〜10、好ましくはpH7.5〜
8.5の緩衝液が用いられる。L−フコース・テヒドロ
ゲナーゼは通常0.2〜20単位、好ましくは1〜5単
位、ジアホラーゼは0.5〜20単位、好ましくは1〜
5単位が望ましい。本発明方法によりL−フコースを定
量する場合はテトラゾリウム塩(酸化型)およびNADは
少なくとも被検液中のL−フコースのモル量以上用いれ
ばよい。また、L−フコースが生体成分に結合した被検
液で、α−L−フコシダーゼを用いる場合には、通常1
〜50単位、好ましくは5単位加えて、L−フコースを
遊離させる必要がある。反応温度は20〜40℃、反応
時間は2〜20分間が望ましい。また、L−フコース・
デヒドロゲナーゼ、テトラゾリウム塩(酸化型)および
ジアホラーゼあるいはフエナジンメトサルフエイト(酸
化型)またはメトキシフエナジンメトサルフエイト(酸
化型)は検液中に同時に存在させてもよい。
衝液、トリス緩衝液、グリシン緩衝液、グツト緩衝液な
どが好適であり、pH6〜10、好ましくはpH7.5〜
8.5の緩衝液が用いられる。L−フコース・テヒドロ
ゲナーゼは通常0.2〜20単位、好ましくは1〜5単
位、ジアホラーゼは0.5〜20単位、好ましくは1〜
5単位が望ましい。本発明方法によりL−フコースを定
量する場合はテトラゾリウム塩(酸化型)およびNADは
少なくとも被検液中のL−フコースのモル量以上用いれ
ばよい。また、L−フコースが生体成分に結合した被検
液で、α−L−フコシダーゼを用いる場合には、通常1
〜50単位、好ましくは5単位加えて、L−フコースを
遊離させる必要がある。反応温度は20〜40℃、反応
時間は2〜20分間が望ましい。また、L−フコース・
デヒドロゲナーゼ、テトラゾリウム塩(酸化型)および
ジアホラーゼあるいはフエナジンメトサルフエイト(酸
化型)またはメトキシフエナジンメトサルフエイト(酸
化型)は検液中に同時に存在させてもよい。
上記の定量方法は次の反応式によつて要約される。
B.NADH+H++(メトキシ)フエナジンメトサルフエイト(酸化型) →NAD++(メトキシ)フエナジンメトサルフエイト(還元型) (メトキシ)フエナジンメトサルフエイト(還元型)+テトラゾリウム塩(酸化
型) →(メトキシ)フエナジンメトサルフエイト(酸化型)+ホルマザン色素 (a)α−L−フコシダーゼ (b)L−フコース・デヒドロゲナーゼ (c)ジアホラーゼ 以上のことより、本発明は非常に簡便であり、高感度か
つ特異的であること、比色定量が可能であること、優れ
た性質をもつL−フコース・デヒドロゲナーゼが微生物
より安価かつ大量に調製可能であることなどの特徴を有
しており、臨床検査分野に有利なL−フコースの定量法
を提供する。
型) →(メトキシ)フエナジンメトサルフエイト(酸化型)+ホルマザン色素 (a)α−L−フコシダーゼ (b)L−フコース・デヒドロゲナーゼ (c)ジアホラーゼ 以上のことより、本発明は非常に簡便であり、高感度か
つ特異的であること、比色定量が可能であること、優れ
た性質をもつL−フコース・デヒドロゲナーゼが微生物
より安価かつ大量に調製可能であることなどの特徴を有
しており、臨床検査分野に有利なL−フコースの定量法
を提供する。
以下に本発明を、実施例をもつて説明するが本発明が以
下の実施例の範囲のみに限定されるものではない。
下の実施例の範囲のみに限定されるものではない。
実施例1 L−フコースの定量 200mM グリシン−水酸化ナトリウム緩衝液(pH
8.5) 0.8ml 15mM NAD+
0.1ml 20単位/ml L−フコース・デヒドロゲナーゼ
0.1ml 20単位/ml ジアホラーゼ 〔クロストリデイウム由来、 0.1ml 東洋紡(株)製〕 1.2mMニトロブルーテトラゾリウム(酸化型)
0.1ml 水
0.2ml 上記混合溶液1.4mlに0,0.025,0.05,
0.075,0.1,0.125および0.15mMのL
−フコース溶液の0.1mlをそれぞれ添加し、37℃で1
0分間反応させた後、560nmにおける吸光度を測定し
た。その結果は第1図に示すように添加したL−フコー
ス量と560nmの吸光度の増加量には良好な直線関係が
得られた。
8.5) 0.8ml 15mM NAD+
0.1ml 20単位/ml L−フコース・デヒドロゲナーゼ
0.1ml 20単位/ml ジアホラーゼ 〔クロストリデイウム由来、 0.1ml 東洋紡(株)製〕 1.2mMニトロブルーテトラゾリウム(酸化型)
0.1ml 水
0.2ml 上記混合溶液1.4mlに0,0.025,0.05,
0.075,0.1,0.125および0.15mMのL
−フコース溶液の0.1mlをそれぞれ添加し、37℃で1
0分間反応させた後、560nmにおける吸光度を測定し
た。その結果は第1図に示すように添加したL−フコー
ス量と560nmの吸光度の増加量には良好な直線関係が
得られた。
実施例 2 L−フコースの定量 100mM リン酸緩衝液(pH8.5) 1.0m
l 15mM NAD+ 0.
1ml 20単位/ml L−フコース・デヒドロゲナーゼ 0.
1ml 30μM フエナジンメトサルフエイト
0.1ml 1.2mM ニトロブルーテトラゾリウム 0.1m
l (酸化型) 上記混合液1.4mlに0,0.025,0.05,0.
075,0.1,0.125および0.15mMのL−フ
コース溶液0.1mlをそれぞれ添加し、37℃で10分
間反応した。第2図に示すように添加したL−フコース
量と560nmの吸光度の増加量には良好な直線関係が得
られた。
l 15mM NAD+ 0.
1ml 20単位/ml L−フコース・デヒドロゲナーゼ 0.
1ml 30μM フエナジンメトサルフエイト
0.1ml 1.2mM ニトロブルーテトラゾリウム 0.1m
l (酸化型) 上記混合液1.4mlに0,0.025,0.05,0.
075,0.1,0.125および0.15mMのL−フ
コース溶液0.1mlをそれぞれ添加し、37℃で10分
間反応した。第2図に示すように添加したL−フコース
量と560nmの吸光度の増加量には良好な直線関係が得
られた。
実施例3 2′−フコシルラクトース中のL−フコ
ースの定量 100mM リン酸緩衝液(pH8.5) 1.0m
l 15mM NAD+ 0.1m
l 20単位/ml L−フコース・デヒドロゲナーゼ 0.1m
l 50単位/ml α−L−フコシダーゼ 0.1m
l 〔コリネバクテリウム由来、 宝酒造(株)製〕 上記混合液1.4mlに0,0.05,0.1,0.2
0.3,0.4および0.5mMの人乳由来の2′−フコ
シルラクトース溶液0.1mlをそれぞれ添加し、37℃
で10分間反応した。第3図に示すように添加した2′
−フコシルラクトース量と340nmの吸光度の増加量に
は良好な直線関係が得られた。
ースの定量 100mM リン酸緩衝液(pH8.5) 1.0m
l 15mM NAD+ 0.1m
l 20単位/ml L−フコース・デヒドロゲナーゼ 0.1m
l 50単位/ml α−L−フコシダーゼ 0.1m
l 〔コリネバクテリウム由来、 宝酒造(株)製〕 上記混合液1.4mlに0,0.05,0.1,0.2
0.3,0.4および0.5mMの人乳由来の2′−フコ
シルラクトース溶液0.1mlをそれぞれ添加し、37℃
で10分間反応した。第3図に示すように添加した2′
−フコシルラクトース量と340nmの吸光度の増加量に
は良好な直線関係が得られた。
実施例4 2′−フコシルラクトース中のL−フコ
ースの定量 100mM リン酸緩衝液(pH8.5)
0.9ml 50単位/ml α−L−フコシダーゼ 0.
1ml 〔コリネバクテリウム由来、 宝酒造(株)製〕 20単位/ml L−フコース・デヒドロゲナーゼ 0.
1ml 15mM NAD+ 0.
1ml 20単位/ml ジアホラーゼ 0.
1ml 〔クロストリデイウム由来、 東洋紡(株)製〕 1.2mM ニトロブルーテトラゾリウム 0.
1ml (酸化型) 上記混合溶液1.4mlに0,0.05,0.1,0.
2,0.3,0.4および0.5mMの人乳由来の2′−
フコシルラクトース溶液0.1mlをそれぞれ添加し、37
℃で10分間反応した。第4図に示すように添加した
2′−フコシルラクトース量と560nmの吸光度の増加
量には良好な直線関係が得られた。
ースの定量 100mM リン酸緩衝液(pH8.5)
0.9ml 50単位/ml α−L−フコシダーゼ 0.
1ml 〔コリネバクテリウム由来、 宝酒造(株)製〕 20単位/ml L−フコース・デヒドロゲナーゼ 0.
1ml 15mM NAD+ 0.
1ml 20単位/ml ジアホラーゼ 0.
1ml 〔クロストリデイウム由来、 東洋紡(株)製〕 1.2mM ニトロブルーテトラゾリウム 0.
1ml (酸化型) 上記混合溶液1.4mlに0,0.05,0.1,0.
2,0.3,0.4および0.5mMの人乳由来の2′−
フコシルラクトース溶液0.1mlをそれぞれ添加し、37
℃で10分間反応した。第4図に示すように添加した
2′−フコシルラクトース量と560nmの吸光度の増加
量には良好な直線関係が得られた。
以上詳細に説明したように、本発明の定量法によれば従
来法と比べL−フコースを迅速・簡便かつ安価に定量す
ることが可能であり、臨床検査試薬として優れた効果を
有する。
来法と比べL−フコースを迅速・簡便かつ安価に定量す
ることが可能であり、臨床検査試薬として優れた効果を
有する。
第1図は実施例1における検量線をL−フコース量と5
60nmの吸光度差との関係で示したグラフであり、第2
図は実施例2における検量線をL−フコース量と560
nmの吸光度差との関係で示したグラフであり、第3図は
実施例3における検量線を2′−フコシルラクトース量
と340nmの吸光度差との関係で示したグラフであり、
第4図は実施例4における検量線を2′−フコシルラク
トース量と560nmの吸光度差との関係で示したグラフ
である。
60nmの吸光度差との関係で示したグラフであり、第2
図は実施例2における検量線をL−フコース量と560
nmの吸光度差との関係で示したグラフであり、第3図は
実施例3における検量線を2′−フコシルラクトース量
と340nmの吸光度差との関係で示したグラフであり、
第4図は実施例4における検量線を2′−フコシルラク
トース量と560nmの吸光度差との関係で示したグラフ
である。
Claims (7)
- 【請求項1】被検液中のL−フコースを定量するに際
し、α−L−フコシダーゼの存在下または不存在下、被
検液に至適pHが中性付近であるL−フコース・デヒドロ
ゲナーゼを作用させ、生成する還元型ニコチンアミドア
デニンジヌクレオチドを測定することを特徴とするL−
フコースの定量方法。 - 【請求項2】被検液中のL−フコースが遊離L−フコー
スおよび/または生体成分に結合したL−フコースであ
る特許請求の範囲第1項記載の定量方法。 - 【請求項3】L−フコース・デヒドロゲナーゼがコリネ
バクテリウム属細菌由来である特許請求の範囲第1項記
載の定量方法。 - 【請求項4】α−L−フコシダーゼがコリネバクテリウ
ム属細菌由来である特許請求の範囲第1項記載の定量方
法。 - 【請求項5】L−フコース・デヒドロゲナーゼを用いる
L−フコースの定量が、還元型ニコチンアミドアデニン
ジヌクレオチドの紫外部の吸収を測定することによって
行われる特許請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項6】L−フコース・デヒドロゲナーゼを用いる
L−フコースの定量が、L−フコース・デヒドロゲナー
ゼの作用により生成する還元型ニコチンアミドアデニン
ジヌクレオチド(NADH)と、テトラゾリウム塩(酸化
型)、ジアホラーゼまたはフェナジンメトサルフェイト
(酸化型)またはメトキシフェナジンメトサルフェイト
(酸化型)を反応せしめ、生成するホルマザン色素を測
定することによって行われる特許請求の範囲第1項記載
の方法。 - 【請求項7】下記の(A),(B),(C)および(D)の各成分: (A)至適pHが中性付近であるL−フコース・デヒドロゲ
ナーゼ (B)ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型) (C)テトラゾリウム塩(酸化型) (D)ジアホラーゼまたはフェナジンメトサルフェイト
(酸化型)またはメトキシフェナジンメトサルフェイト
(酸化型) を含有することを特徴とするL−フコース定量用組成
物。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61017435A JPH064038B2 (ja) | 1986-01-29 | 1986-01-29 | L−フコ−スの定量方法 |
| US07/003,283 US4927753A (en) | 1986-01-29 | 1987-01-14 | Quantitative determination of L-fucose |
| DE19873702159 DE3702159A1 (de) | 1986-01-29 | 1987-01-26 | Quantitative bestimmung von l-fucose |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61017435A JPH064038B2 (ja) | 1986-01-29 | 1986-01-29 | L−フコ−スの定量方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62175197A JPS62175197A (ja) | 1987-07-31 |
| JPH064038B2 true JPH064038B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=11943943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61017435A Expired - Fee Related JPH064038B2 (ja) | 1986-01-29 | 1986-01-29 | L−フコ−スの定量方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4927753A (ja) |
| JP (1) | JPH064038B2 (ja) |
| DE (1) | DE3702159A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2613085B2 (ja) * | 1987-11-19 | 1997-05-21 | 寳酒造 株式会社 | L−フコース代謝異常を伴う疾病の検出方法 |
| JPH0667316B2 (ja) * | 1988-09-21 | 1994-08-31 | 財団法人野田産業科学研究所 | L―フコースデヒドロゲナーゼ |
| JP3107847B2 (ja) * | 1991-03-29 | 2000-11-13 | 寳酒造株式会社 | ポリペプチド |
| US5902731A (en) * | 1998-09-28 | 1999-05-11 | Lifescan, Inc. | Diagnostics based on tetrazolium compounds |
| CN115452740A (zh) * | 2022-07-22 | 2022-12-09 | 上海青瑞食品科技有限公司 | 一种2′-岩藻糖基乳糖的快速检测试剂盒及其应用 |
| CN118755797B (zh) * | 2024-08-12 | 2025-05-02 | 北京国科星联科技有限公司 | 一种基于岩藻糖脱氢酶检测岩藻糖含量的方法 |
-
1986
- 1986-01-29 JP JP61017435A patent/JPH064038B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1987
- 1987-01-14 US US07/003,283 patent/US4927753A/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-01-26 DE DE19873702159 patent/DE3702159A1/de active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4927753A (en) | 1990-05-22 |
| DE3702159A1 (de) | 1987-08-06 |
| DE3702159C2 (ja) | 1989-09-14 |
| JPS62175197A (ja) | 1987-07-31 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |