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JPH0640786B2 - 稲の栽培方法 - Google Patents
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JPH0640786B2 - 稲の栽培方法 - Google Patents

稲の栽培方法

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JPH0640786B2
JPH0640786B2 JP60290066A JP29006685A JPH0640786B2 JP H0640786 B2 JPH0640786 B2 JP H0640786B2 JP 60290066 A JP60290066 A JP 60290066A JP 29006685 A JP29006685 A JP 29006685A JP H0640786 B2 JPH0640786 B2 JP H0640786B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,稲を栽培する方法に関する。
〔従来の技術〕
わが国における一般の稲作は,春に種籾の選別から始ま
り,播種,発芽,移植を経て,秋に収穫される。この
間,田等の耕地に移植された稲は,活着期,分けつ期,
幼穂形成期,出穂期,開花期,登熟期等を経て成長,結
実する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
稲作において,単位作付面積当たりの収量を決定する要
素は,単位作付面積当たりの穂数,1穂当たりの籾数,
籾の登熟歩合,玄米千粒当たりの重量の4点である。こ
のうち,単位面積当たりの穂数を決定するのは,単位作
付面積当たりの穂を結ぶ稲の茎数,即ち有効分けつ茎数
である。
苗の移植に際しては,数本の苗が1株として,耕地に一
定の間隔で植えられることから,単位作付面積当たりの
有効分けつ茎数は,単位作付面積当たりの稲の株数と1
株当たりの有効分けつ茎数の積となる。但し,こうした
計算から,単純に単位作付面積当たりの株数を増やした
り,1株当たりの稲の本数を増やしたりすると,稲の過
密化によって成育環境が悪くなるため,有効分けつ数が
増えないばかりか,稲の弱体化を招く。
稲は,苗から成長するに従って,親茎の節の部分から分
けつして茎が成長し,さらに分けつ茎からも二次分けつ
する。良好な稲は,親茎の下位の節から分けつし,分け
つ茎からの二次分けつも盛んである。
稲の分けつは,移植後,活着期を過ぎて間もなく始ま
り,稲の成長に伴って次第にその茎数が増える。そし
て,幼穂分化期を迎える数日前に茎数が最高となり,そ
の後一部の茎が穂を付けずに枯死し,残りの茎が穂を付
け,登熟する。穂を付ける後者の茎を有効分けつ茎とい
ゝ,穂を付けずに枯死してしまう前者の茎を無効分けつ
茎という。
例えば,関東地方の米所である利根川下流の水田地帯
で,コシヒカリを栽培する場合,苗の移植から例年45日
前後に最高分けつ期を迎え,1株に4本の親茎を有する
いわゆる4本植えの株では,茎数が20本前後となる。そ
の後,幼穂分化期にかけて,上記茎数の約2割が無効分
けつ茎として故死し,残りの16本に穂が付く。
また,稲作における別の問題は,登熟期における稲の倒
伏である。倒伏した稲は,刈り取りが困難になるだけで
なく,様々な弊害をもたらす。稲が多くの穂を付け,登
熟歩合が大きければ,それだけ稲が倒伏しやすく,特に
コシヒカリやササニシキ等の品種は,倒伏しやすい。稲
の倒伏は,茎の太さの他,節間距離に関係し,過密栽培
や窒素肥料の過多を避け,節間伸長期に充分日射を当て
た稲は,倒伏しにくいとされる。
こうした従来の稲作の現状の中で,本件発明者は,単位
作付け面積当たり,より多くの収穫を得るべく,1穂当
たりの籾数を減らすことなく,より多くの有効分けつ茎
数を確保し,しかも丈夫で倒伏しにくい稲を作ることが
できないかと検討を加えた。この発明は,上記検討の結
果なすに至ったものである。
〔問題を解決するための手段〕
即ち,この発明は、田植えから収穫に至るまでの稲の栽
培において,稲が通常最高分けつ期に至る前の数日乃至
は数十日間、日没から日の出までの時間に、40m2の耕
地面積当り40Wの蛍光灯の光度を目安とする光を10時
間前後稲に照射するものである。
〔実施例〕
次に,この発明の実施例を比較例と共に説明し,併せて
望ましい実施態様について説明する。
下記の表は,茨城県稲敷郡新利根村地内の田において,
3月15日に播種したコシヒカリの苗を,5月5日に移植
した後,この発明による方法と,通常の方法により,稲
を同じ条件で,試験的に栽培した記録である。苗は4本
植えとし,茎数は1株当たりの平均茎数を示した。ま
た,全長は,根の付け根から稲の先端までの平均長さを
示した。備考の欄の(a)は,実施例について示したもの
で,(b)は,比較例について示したものである。
なお,月日と茎数の関係については,第1図のグラフに
も示した。
5月5日に田に移植された苗は,成長に伴って分けつ
し,当初1株当たり4本の親茎から,茎数が12本,15
本,25本と増け続け,6月20日〜7月1日頃に平均40本
に達した。即ち,この頃が通常の稲の最高分けつ期であ
る。
この発明では,この最高分けつ期に至る数日前に,稲に
光の照射を開始する。例えば,実施例では,6月15日に
照射を開始した。光は,日出前または日没後,少なくと
も何れか一方の時間帯に数時間照射する。実施例の場合
は,毎日々没後日出まで,平均10時間ずつ照射した。照
射する光は螢光灯の光がよく,一般の昼光色の螢光灯の
場合を例にとると,40m2の耕地面積当たり,40Wの螢光
灯1本程度の明るさを目安とする。
その後,光を照射しない比較例の稲は,最高分けつ期を
過ぎると,約20%の分けつ茎が枯死し,茎数は,約32本
となった。続いて,最高分けつ期を10〜20日過ぎた7月
10日頃に幼穂が見られ,さらにこれから20〜25日後の7
月30日頃に出穂を開始した。そして8月5日前後に穂が
揃い,9月5に刈り取られた。その時の稲の平均高さ
は,115cm,穂を付けた茎の数,即ち,有効分けつ茎の
数は,1株当たり32本であった。
これに対して,光を照射した実施例においては,通常の
最高分けつ期を過ぎてもなお稲の分けつが続き,茎数が
さらに増え続けた。即ち,6月15日に光の照射を開始し
た後,20日に茎数が40本となり,さらに光の照射を止め
た8月1日まで茎数が増え続け,最高104本に達した。
その間,幼穂の発生は認められない。
その後,数パーセント程度の分けつ茎が枯死し,いわゆ
る無効分けつとなるが,光の照射を停止してから,14日
後の8月15日に幼穂が確認され,8月30日に出穂を開始
した。続いて,9月5日に穂が揃い,10月5日に刈り取
ることができた。刈り取ったときの稲の全長は,130c
m,穂を付けた茎の数,即ち有効分けつ茎数は,101本で
あった。即ち,無効分けつ茎となったのは1株当たり平
均3本であった。
このように,光を照射することによって,分けつが進
み,照射を停止するまで幼穂がみられないということ
は,分けつ茎数を或る程度確保するまで光を照射し続け
ることによって,幼穂分化を抑え,分けつを持続させる
ことができることを意味する。もっとも,各地方によっ
て,気候との関連から,遅らせ得る幼穂分化の時期に限
度があるのは当然のことであるが,このような環境条件
の許す範囲で稲の出穂時期を或る程度コントロールする
ことが可能である。出穂の時期は,光の照射を停止した
後,30日前後を目安とする。
次に,実施例と比較例について,刈り取られた稲をそれ
ぞれ10株ずつ無作為にサンプリングし,各穂に付いた籾
の数,即ち,着粒数を調べた。この結果,1株当たりの
各穂の着粒数の分布は,下表の通りであった。
実施例では,1株当たり101本の茎に穂がつき,比較例
では,32本の茎に穂が付いたが,着粒数が分布する割合
は,両者共概ね共通しており,従って,実施例では比較
例に比べて,1株当たり約3倍の籾数が得られた。
さらに,刈り取った稲の外観を比較したところ,実施
例,比較例とも稲の全長にあまりかわりがないが,実施
例の稲は,比較例の稲に比べて全て茎が太かった。ま
た,後者の稲の親茎の節が全て5つであったのに対し,
前者の稲の親茎の節は,全て6つであり,この分,節間
距離が後者の稲に比べて短かった。こうした違いによっ
て,前者の稲は,後者の稲に比べて穂の着粒数が多いに
もかかわらず,登熟期における倒伏は無かった。
〔発明の効果〕
以上説明した通り,この発明によれば,1茎当たりの着
粒数を減らすことなく,穂を付ける有効分けつ茎の数を
多数確保できると共に,倒伏しにくい稲を栽培すること
ができる。さらに,出穂時期を人為的に遅らせることが
できる等の効果が併せて得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,この発明の実施例と比較例について,稲の苗
の移植から刈り取りまでの茎数の変化を表すグラフ,第
2図は,これら実施例と比較例について,刈り取った稲
の親茎の状態を示す図面である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】苗の移植から収穫に至るまでの稲の栽培に
    おいて、稲が通常最高分けつ期に至る前の数日乃至は数
    十日間、日没から日の出までの時間に、40m2の耕地面
    積当り40Wの蛍光灯の光度を目安とする光を10時間
    前後稲に照射することを特徴とする稲の栽培方法。
JP60290066A 1985-12-23 1985-12-23 稲の栽培方法 Expired - Lifetime JPH0640786B2 (ja)

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JP5336332B2 (ja) * 2009-11-24 2013-11-06 浜松ホトニクス株式会社 イネ科植物の育成制御方法

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